[go: up one dir, main page]

JP2009139657A - ベルト部材、転写装置、画像形成装置及びベルト部材仕様決定評価方法 - Google Patents

ベルト部材、転写装置、画像形成装置及びベルト部材仕様決定評価方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009139657A
JP2009139657A JP2007316230A JP2007316230A JP2009139657A JP 2009139657 A JP2009139657 A JP 2009139657A JP 2007316230 A JP2007316230 A JP 2007316230A JP 2007316230 A JP2007316230 A JP 2007316230A JP 2009139657 A JP2009139657 A JP 2009139657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resistance
belt member
belt
image forming
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007316230A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Sawai
雄次 澤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2007316230A priority Critical patent/JP2009139657A/ja
Priority to EP08170647.5A priority patent/EP2068206B1/en
Priority to CN200810184853XA priority patent/CN101452238B/zh
Priority to US12/329,127 priority patent/US8014708B2/en
Publication of JP2009139657A publication Critical patent/JP2009139657A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • G03G15/1605Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support
    • G03G15/162Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support details of the the intermediate support, e.g. chemical composition
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/01Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies
    • G03G2215/0103Plural electrographic recording members
    • G03G2215/0119Linear arrangement adjacent plural transfer points
    • G03G2215/0122Linear arrangement adjacent plural transfer points primary transfer to an intermediate transfer belt
    • G03G2215/0125Linear arrangement adjacent plural transfer points primary transfer to an intermediate transfer belt the linear arrangement being horizontal or slanted
    • G03G2215/0129Linear arrangement adjacent plural transfer points primary transfer to an intermediate transfer belt the linear arrangement being horizontal or slanted horizontal medium transport path at the secondary transfer
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/16Transferring device, details
    • G03G2215/1604Main transfer electrode
    • G03G2215/1614Transfer roll
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/16Transferring device, details
    • G03G2215/1604Main transfer electrode
    • G03G2215/1623Transfer belt

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

【課題】転写チリや白抜け画像が発生するのを抑制できるベルト部材、そのベルト部材を備えた転写装置及び画像形成装置を提供する。また、転写チリや白抜け画像の発生を抑制できるベルト部材の判断を行えるベルト部材評価方法を提供する。
【解決手段】画像形成装置に用いる高抵抗の表面層を有した多層構造のループ状のベルト部材201において、体積抵抗率が常用対数値(logΩ・cm)で8.0以上11.0以下であり、ループ外側の表面であるおもて面における表面抵抗率の100sec測定値と1sec測定値との差であるおもて面表面抵抗率変化量が、ループ内側の表面である裏面における表面抵抗率の100sec測定値と1sec測定値との差である裏面表面抵抗率変化量よりも常用対数値(logΩ/□)で0.05以上大きい。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に用いられるベルト部材、転写装置、画像形成装置及びベルト部材評価方法に関するものである。
この種の画像形成装置、とりわけフルカラー画像形成装置として次のようなものが知られている。すなわち、像担持体に対して中間転写ベルトのベルト外周面を接触させ、転写バイアス印加手段により形成される転写電界によって、像担持体上に形成されたトナー像を、中間転写ベルトのベルト外周面に1次転写する。そして、この中間転写ベルトのベルト外周面に1次転写されたトナー像を、ベルト外周面に沿って搬送される転写材上に2次転写して転写材上に画像形成を行うものである。このような画像形成装置における中間転写ベルトとしては、体積抵抗率が中抵抗のものが多く使用されている。このような中抵抗の中間転写ベルトは、通常、中間転写ベルトに残留した電荷を除電するためのベルト除電手段を必要とせず、コスト削減を図ることができる。
すなわち、このような中抵抗の中間転写ベルトを使用して画像形成を行った場合、像担持体上のトナー像を1次転写するときに印加される転写バイアスにより中間転写ベルトのベルト外周面が帯電して、ベルト外周面に所定の帯電電位が保持される。そして、電位を形成する電荷は、しばらくすると、中間転写ベルトのベルト内周面から接触する張架手段としての張架ローラ等を通して中間転写ベルトから流出し、中間転写ベルトの帯電電位が0Vに近づく。このように、中抵抗の中間転写ベルトは、電荷の残留が起らないので、残留電荷による残像などが生じるのを抑制することができる。
高抵抗の中間転写ベルトを使用した場合には、上記中抵抗の中間転写ベルトを使用した場合と異なり、上記トナー像の1次転写時に帯電されて該中間転写ベルトのベルト外周面に残留した残留電荷が、次のトナー像の1次転写時まで保有されることになる。このため、高抵抗の中間転写ベルトを用いた場合には、次のトナー像の1次転写工程時に、上記残留電荷の影響により、所望の転写電界を形成することが難しく、次のトナー像の1次転写工程時に、少なくとも前のトナー像の一次転写時と同じ転写電界を形成することが困難になる。従って、このような高抵抗の中間転写体を使用する場合には、上記残留電荷を除電するためのベルト除電手段を設ける必要がありコストアップとなる。
ところが、中抵抗の中間転写ベルトにおいては、上述のように中間転写ベルトの帯電電位が0Vに近づくことにより、中間転写ベルトのトナー像の無い地肌部帯電電位と中間転写ベルト上に1次転写されたトナー像の帯電電位との間に大きな電位差が生じる。そのため、中間転写ベルト上に1次転写されたトナー像の表面トナー、特に複数色のトナー像を重ね合わせたときの表面トナーの帯電電位が高くなり、上記電位差により帯電したトナー像は近接した中間転写ベルトのベルト外周面上に引き寄せられてしまう。その結果、中間転写ベルトのベルト外周面上に一部のトナーが飛散し、この飛散したトナーが転写チリとなって画像品質に影響を及ぼすことがある。このような現象は、フルカラー画像形成の際に特に顕著で、画像の地汚れや文字のにじみなど、画質を低下させる原因の1つとなっている。
また、中抵抗の中間転写ベルトを用いた場合には中間転写ベルトの電気的耐圧が低いため、2次転写二ップで中間転写ベルト上から転写材上にトナーを転写するときに2次転写二ップ中でスポット放電が発生し転写材に転写されたトナー像に白抜け(白ポチ)が生じることがある。特に、低湿環境、裏面コピー等用紙抵抗が高くなり、2次転写電圧を高くすることで2次転写二ップ中スポット放電が生じ白抜け(白ポチ)となる。
特許文献1に記載の画像形成装置では、トナー像を担持する側のベルト外周面を形成する高抵抗の表面層と、転写バイアスが印加される転写ベルトのベルト内周面を形成する中抵抗の基層とを有する多層構造の多層ベルトで構成されている。このように表面層を高抵抗とすることで表面層の電荷保持性を高くすることができ、中間転写ベルトの表面電位と、そのベルト外周面上に吸着されているトナーの帯電電位との電位差を小さくすることができる。これにより、上述のような転写チリの発生が抑制されて、現象による画質の低下が防止される。また、表面層を高抵抗にすることで電気的耐圧性も高くなり、2次転写ニップ中でスポット放電が生じるのを抑え白抜け画像を発生するのを抑制することができるとされている。
特開平11−282277号公報
しかしながら、中抵抗の基層に高抵抗の表面層を設けて転写チリの発生を抑制できる程度の電荷保持性が得られたとしても、上記スポット放電の発生を抑えるのに十分な電気的耐圧性が得られずに白抜け画像の発生を抑制できない場合があるといった問題が生じる。
一般に中抵抗の基層に高抵抗の表面層を設けた積層ベルトは、公差を持って製造される。その公差の上下限は品質のみで決定されるものではなく、製造性(量産性、生産性)などを考慮され決められることが多い。したがって、公差内であってもベルトの品質にバラツキが生じることから、ベルトの特性値検査により最終判定されるのが一般的である。
ところが、積層ベルトにおける表面層の特性の評価を行った場合、基層と表面層とが合わさった状態での特性の評価が行われるため、積層ベルトにおける表面層だけの特性を正しく評価しているものではないことが多い。
例えば、一般にベルトの表面抵抗は一定時間(例えば10sec)での抵抗で管理されているが、図17に示すように、10sec表面抵抗率が同等の積層ベルトでも、全く異なった表層抵抗を有するベルトも存在する。すなわち、図17に示すベルトAとベルトBとの10sec表面抵抗率は同等であるが、経時で表面抵抗率が安定して略一定のベルトAに対してベルトBは時間経過と共に抵抗が上昇している。
このように、従来においては積層ベルトにおける表面層の特性を適切に評価されていなかったためベルトの品質にバラツキが生じ、中抵抗の基層に高抵抗の表面層を設けて転写チリの発生を抑制できる程度の電荷保持性が得られたとしても、上記スポット放電の発生を抑えるのに十分な電気的耐圧性が得られずに白抜け画像の発生を抑制できない場合があった。
本発明は、以上の問題に鑑みなされたものであり、第1の目的は、転写チリや白抜け画像が発生するのを抑制できるベルト部材、そのベルト部材を備えた転写装置及び画像形成装置を提供することである。
また、第2の目的は、転写チリや白抜け画像の発生を抑制できるベルト部材の判断を行えるベルト部材評価方法を提供することである。
上記第1の目的を達成するために、請求項1の発明は、画像形成装置に用いられる、トナー像を担持する高抵抗の表面層を有した多層構造のループ状のベルト部材において、体積抵抗率が常用対数値(logΩ・cm)で8.0以上11.0以下であり、ループ外側の表面であるおもて面における表面抵抗率の100sec測定値と1sec測定値との差であるおもて面表面抵抗率変化量が、ループ内側の表面である裏面における表面抵抗率の100sec測定値と1sec測定値との差である裏面表面抵抗率変化量よりも常用対数値(logΩ/□)で0.05以上大きいことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1のベルト部材において、上記おもて面表面抵抗率変化量と上記裏面表面抵抗率変化量との差が常用対数値(logΩ/□)で1.0以下であることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1のベルト部材において、上記表面抵抗率変化量の差が、画像形成装置の中間転写体として用いて所定の方法により形成した画像に少なくとも白帯が認められない値以下であることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1、2または3のベルト部材において、10Vと100Vにおけるの体積抵抗電圧依存性が、常用対数値(logΩ・cm)で1.5以上であることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1、2、3または4のベルト部材において、ポリイミドまたはポリアミドイミドから成ることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、潜像担持体上のトナー像が一時的に転写される中間転写体を備えた転写装置において、該中間転写体として、請求項1、2、3、4または5のベルト部材を用いることを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像をトナー像に現像する現像手段と、該潜像担持体上のトナー像が一時的に転写される中間転写ベルトを有する転写手段とを備えた画像形成装置において、該転写手段として、請求項6の転写装置を用いることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項7の画像形成装置において、上記転写手段は、上記中間転写ベルトの上記おもて面との間で記録媒体を挟み込む外側ローラと、該中間転写ベルトを介して該外側ローラと対向する内側ローラとを有しており、該外側ローラは単層構造であることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項8の画像形成装置において、上記内側ローラの抵抗は上記外側ローラの抵抗より大きいことを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、請求項9の画像形成装置のにおいて、上記内側ローラの抵抗は上記外側ローラの抵抗より常用対数値(logΩ)で1.0以上大きいことを特徴とするものである。
上記第2の目的を達成するために、請求項11の発明は、画像形成装置に用いられる、トナー像を担持する高抵抗の表面層を有した多層構造のループ状のベルト部材の評価方法において、ループ外側の表面であるおもて面における表面抵抗率の100sec測定値と1sec測定値との差であるおもて面表面抵抗率変化量とループ内側の表面である裏面における表面抵抗率の100sec測定値と1sec測定値との差である裏面表面抵抗率変化量との差と、該ベルト部材の体積抵抗率とを該ベルト部材の評価に用いることを特徴とするものである。
以上、請求項1乃至10の発明においては、画像形成装置に用いる高抵抗の表面層を有した多層構造のループ状のベルト部材において、体積抵抗率が常用対数値(logΩ・cm)で8.0以上11.0以下であり、おもて面表面抵抗率変化量が裏面表面抵抗率変化量よりも常用対数値(logΩ/□)で0.05以上大きいことで、後述する実験で明らかにしたように、転写チリや白抜け画像が発生するのを抑制できるという優れた効果がある。
請求項11の発明においては、おもて面表面抵抗率変化量と裏面表面抵抗率変化量との差と、ベルト部材の体積抵抗率とをベルト部材の評価に用いることで、後述する実験で明らかにしたように、転写チリや白抜け画像の発生を抑制できるベルト部材の判断を行うことができるという優れた効果がある。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態を示す画像形成装置の概略構成図である。この実施形態は、複数の画像形成部101Y,101M,101C,101Bkを中間転写体である中間転写ベルト201に沿って並設した構成のタンデム型間接転写方式の画像形成装置を示している。この画像形成装置の中央には、無端ベルト状の中間転写ベルト201を備えた転写装置200が設けられている。中間転写ベルト201は、複数の支持ローラに掛け回されて、図中時計回りに回転搬送可能である。
本実施形態においては、複数ある支持ローラのうち、第1の支持ローラ202の図中左側に、画像転写後に中間転写ベルト201上に残留する残留トナーを除去する中間転写ベルトクリーニング装置210が設けられている。また、第1の支持ローラ202と第2の支持ローラ203との間に張り渡された中間転写ベルト201上には、その搬送方向に沿って、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色用の4つの画像形成部101Y,101M,101C,101Bkが横に並べて配置されており、これらの画像形成部101Y,101M,101C,101Bkはタンデム型画像形成部を構成している。このタンデム型画像形成部の各画像形成部101Y,101M,101C,101Bkの構成は同じであり、例えば図2に示すように構成されている。
図2はブラック(Bk)用の画像形成部101Bkを例に上げたものであり、この画像形成部101Bkには、像担持体であるドラム状の感光体102Bkと、感光体102Bkにトナー像を形成するための画像形成手段を構成する帯電装置103Bk、露光装置110Bk、現像装置104Bkが設けられている。
ここで、帯電装置103Bkは、例えば直流電圧が印加された帯電ブラシを用いて感光体102Bkを均一に帯電するものであるが、帯電ブラシの他、帯電ローラ、帯電チャージャ等を用いることができる。
露光装置110Bkは、図示の例では感光体102Bkの軸方向(主走査方向)に配置された発光ダイオード(LED)アレイとレンズアレイからなるLED書込み方式の露光装置であり、画像信号に応じてLEDを発光して感光体上に静電潜像を形成するものであるが、この他、レーザ光源と光偏向器(回転多面鏡等)と結像走査光学系からなるレーザ走査方式の露光装置を用いることができる。
現像装置104Bkは、現像剤を担持して回転する現像ローラと、現像剤を撹拌・搬送して現像ローラに供給する図示しない撹拌・搬送部材等で構成され、感光体102Bk上に形成された静電潜像を現像剤のトナーで現像して可視像化する。現像剤としては、トナーのみからなる一成分現像剤、或いは、トナーと磁性キャリアとからなる二成分現像剤が用いられる。なお、図2はブラック(Bk)用の画像形成部101Bkの例であるので、トナーには、ブラック色のトナーが用いられるが、図1に示す他の色の画像形成部101Y,101M,101Cでは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色のトナーが用いられる。
上記の帯電装置103Bk、露光装置110Bk及び現像装置104などにより感光体102Bk上に形成されたトナー像は、一次転写部で中間転写ベルト201に転写されるが、一次転写部の中間転写ベルト201を挟んで感光体102Bkと対向する位置には一次転写手段である転写ブラシ105Bkが配設されており、この転写ブラシ105Bkには直流電源により転写バイアスが印加される。さらに感光体102Bkの回転方向で一次転写部の下流側には、画像転写後に感光体102Bk上に残留する残留トナーを除去するための感光体クリーニング装置106Bkが設けられている。
以上、ブラック(Bk)用の画像形成部101Bkを例に上げて説明したが、他のイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色の画像形成部101Y,101M,101Cの構成も同様である。そして図1では同じ構成部材には同じ番号を付け、各番号の後にY,M,C,Bkの記号を付けて色の区別をしている。
以上に説明したタンデム型画像形成部では、カラー画像形成時には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色の画像形成部101Y,101M,101C,101Bkで、それぞれ感光体102Y,102M,102C,102Bk上にイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色のトナー像を形成して中間転写ベルト201上に重ね合わせて転写し、カラー画像を形成する。また、白黒画像形成時には、ブラック用の画像形成部101Bkのみで画像形成を行い、中間転写ベルト201上に転写する。
一方、中間転写ベルト201を挟んでタンデム型画像形成装置と反対の側には、二次転写部が設けられている。この二次転写部は、外部ローラである二次転写ローラ308と、クリーニングブレード305と、除電針307から構成されている。外部ローラである二次転写ローラ308は、中間転写ベルト201を介して内部ローラである第3の支持ローラ304に押し当てられるように配置され、中間転写ベルト201上のトナー画像を、用紙等の記録媒体に転写する。また、記録媒体の搬送方向で二次転写部の上流側には、給紙カセット151や給紙コロ152からなる給紙部と、給紙ローラ153を有する給紙路155、及び、レジストローラ154が設けられている。また、記録媒体の搬送方向で二次転写部の下流側には、画像が転写された記録媒体を搬送する搬送ユニット156と、記録媒体上の転写画像を定着する定着装置107、及び、定着後の記録媒体を排紙部に排紙する排紙ローラ108が設けられている。
次に、上記の構成の画像形成装置による画像形成についてより詳しく説明する。図示しない操作部のスタートスイッチが押されると、図示しない駆動モータにより支持ローラ202,203,304のうちの1つが回転駆動されると共に、他の2つの支持ローラが従動回転され、中間転写ベルト201が回転搬送される。また、これと同時に、各色の画像形成部101Y,101M,101C,101Bkで、感光体102Y,102M,102C,102Bkが回転され、各感光体102Y,102M,102C,102Bk上にそれぞれイエロ−、マゼンタ、シアン、ブラックの単色画像が形成される。そして、中間転写ベルト201の搬送とともに、それらの単色画像が一次転写部で中間転写ベルト201に順次重ね合わせて転写され、中間転写ベルト201上に合成カラー画像が形成される。
また、前述のようにスタートスイッチが押されると、給紙コロ152が回転され、給紙カセット151から用紙等のシート状の記録媒体が繰り出され、給紙路155に導かれた後、レジストローラ154に突き当てられて止められる。
その後、中間転写ベルト201上の合成カラー画像にタイミングを合わせてレジストローラ154が回転され、中間転写ベルト201と二次転写部の二次転写ローラ308との間に記録媒体が送り込まれる。そして、二次転写ローラ308による転写によって、記録媒体上にカラー画像が転写される。
2次転写ローラ308には、単層発泡弾性体と積層弾性体のいずれかが一般的に使用されている。単層発泡弾性体は独自のクリーニング機構を有しないで、非作像時バイアスを印加することで付着したトナーを中間転写ベルト201へ戻す、所謂バイアスクリーニングを行っている。ローラ自体のコストが安く、更にクリーニング機構を有しないため多く採用されている。しかし、中間転写ベルト201上に画像制御用パターンを形成しセンサーにて読み取り、検出結果に応じて画像制御を行う画像形成装置にとって制御用パターンはパターンサイズ、パターン作成タイミング、クリーニング時間、クリーニング実行タイミング等に大きな制約が有り画像形成装置仕様等に影響を及ぼしている。
一方、図3に示すようなクリーニングブレード305を有するクリーニング装置を搭載した画像形成装置に設けられる積層2次転写ローラ308は、付着したトナーを常時除去することが出来るため転写材裏汚れ発生の問題の発生が無く、画像制御用パターンを中間転写ベルト201上に形成する制約が無い。転写ローラクリーニング時間を設けることが不要となるため後回転,前回転等無用な時間を取ることが不要となる。ローラが高くなること、クリーニング機構を設けることで高速機に採用されることが多い。
積層2次転写ローラ308は、金属よりなる円筒状の芯金とこの芯金の外周面に形成された弾性層と、この弾性層の外周面に形成された樹脂層(表層)から構成されている。芯金を構成する金属としては、特に限定されるものではないが、例えば、ステンレス、アルミニウムなどの金属材料が用いられる。芯金の上に形成される弾性層には一般的にゴム材料が使用されゴム層となっている。これは、2次転写ニップ確保のための弾性機能が要求されJIS−A70°以下が望ましい。
しかし、積層2次転写ローラ308のクリーニング手段として、ブレードクリーニングを使用するため弾性層が柔らかすぎると、クリーニングブレードの先端が弾性層に沈み込むことでクリーニングブレードの巻き込みや、当接状態が不安定となり適正なクリーニング角度が得られないため、弾性層の硬度としてはJIS−A40°以上が望ましい。また、導電機能を付与されたゴム材料である必要があるため、例えばJIS−A50°のエピクロルヒドリンゴムで弾性層を形成している。
導電機能を付与されたゴム材料としては、カーボンが分散されたEPDMやSiゴム、またイオン導電機能を有するNBR、ウレタンゴム等を使用してもよい。
ブレードクリーニングを行うために必須な表層は、例えばポリウレタン樹脂に潤滑効果を与えるためのフッ素系樹脂と抵抗調整用抵抗制御材を加え膜厚は5〜30μmに形成される。
さらに、積層2次転写ローラ308表面にクリーニングブレードを設けてトナーを取り除く構成にした場合や紙粉やタルクの多い転写紙(転写材)を使用した場合、クリーニングブレードに紙粉やタルクが挟まり、クリーニング不良やローラ表面へのフィルミィングが発生しやすく裏汚れの原因となるためクリーニングブレード前にファーブラシ等除去部材を設けることが多い。
中間転写ベルト201の製造方法は限定するものでなく、ディッピング法、遠心成型法、押出成型法、インフレーション法、フローコート塗工法、スプレイ塗工法等全ての製法で製造できるものである。
積層ベルトの薄層である表層は、スプレイ塗工法、ディッピング法、又はフローコート塗布法等で製造できる。2層ベルトは製造方法により異なるが、遠心成型法では上層を成型し乾燥後基層を形成し乾燥,硬化処理を行う。
基層材料としてはポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリサルフォン樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂等単独、又は複数使用できる。強度からポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂が好ましく、導電性カーボンブラック等を添加することで抵抗をコントロールする。
遠心成型によるポリイミド樹脂について説明を行う。ポリイミドは、一般的には芳香族多価カルボン酸無水物或いはその誘導体と芳香族ジアミンとの縮合反応によって得られる。しかし、その剛直な主鎖構造により不溶、不融の性質を持つため、酸無水物と芳香族ジアミンからまず有機溶媒に可溶なポリアミック酸(又はポリアミド酸〜ポリイミド前駆体)を合成し、この段階で様々な方法で成型加工が行われ、その後加熱若しくは化学的な方法で脱水環化(イミド化)することでポリイミドが得られる。
例えば芳香族多価カルボン酸無水物を具体的に挙げるならエチレンテトラカルボン酸二無水物、シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、ピロメリット酸二無水物、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物,3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物等が挙げられる。これらは単独あるいは2種以上混合して用いられる。
次に混合して使用できる芳香族ジアミンとしては、例えばm−フェニレンジアミン、o−フェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、m−アミノベンジルアミン、p−アミノベンジルアミン、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、等が挙げられる。これらは単独または2種以上を混合して使用される。勿論上記材料に限定されるものではないことは当然である。
これらの芳香族多価カルボン酸無水物成分とジアミン成分を略等モル有機極性溶媒中で重合反応させることによりポリイミド前駆体(ポリアミック酸)を得ることができる。ポリアミック酸の重合反応に使用される有機極性溶媒としては、ポリアミック酸を溶解するものであれば特に限定されないが、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンが特に好ましい。
これらのポリアミック酸組成物は容易に合成することが可能であるが、簡便には有機溶媒にポリアミック酸組成物が溶解されているポリイミドワニスとして上市されているものを入手することが可能である。それらは例えば、トレニース(東レ社製)、U−ワニス(宇部興産社製)、リカコート(新日本理化社製)、オプトマー(JSR社製)、SE812(日産化学社製)、CRC8000(住友ベークライト社製)等を代表的に挙げることができる。
電気抵抗値を調節するための抵抗制御剤のうち、電子電導性抵抗制御剤としては、例えば、カーボンブラック、黒鉛、或いは、銅、スズ、アルミニウム、インジウム等の金属、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化ビスマス、アンチモンをドープした酸化スズ、スズをドープした酸化インジウム等の金属酸化物微粉末などが挙げられる。
また、イオン電導性抵抗制御剤としては、テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジル、アンモニウム塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルサルフェート、グルセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエステル、アルキルベタイン、過塩素酸リチウム、などがあげられる。しかし、本発明はこれらの例示化合物に限定されるものでない。
本発明のポリイミドはこれらの抵抗制御剤の内、カーボンブラックを好ましく用いることができる。
このようにして得られたポリアミック酸は、200〜350℃に加熱することによってポリイミドに転化する方法で、ポリイミド樹脂を得ることが出来る。
一方、熱溶融による押し出し成型に使用される熱可塑性樹脂として特に制限はないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン,PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PC(ポリカーボネート)、ETFE(エチレンテトラフルオロエチレン)、PVdF(ポリ塩化ビニリデン)等がある。
熱溶融成形方法については、特に限定されるものではないが、例えば、連続溶融押出成形法、射出成形法、ブロー成形法、あるいはインフレーション成形法など公知の方法を採用して得ることができるが、シームレスベルトの成形方法として望ましいのは、連続溶融押出成形法である。
導電剤に多くはカーボンブラックを使用し、混練によりカーボンブラックの分散を行い高圧で押し出すため,高分散導電剤を使用する遠心成型より抵抗変動は大きくなる傾向にある。
中間転写ベルト201の表層材料としては、特に制限はないが、転写ベルトのベルト外周面へのトナーの付着力を小さくして2次転写性を高めるものが要求される。例えば、ポリウレタン、ポリエステル、ポリミアド等の樹脂材料で構成することができる。これら樹脂材料で構成されるコート層は、イソシアンート、メラミン、シランカプラー、カルボジイミド等の硬化剤により樹脂塗膜として得られる。また、コート層は、PTFE(ポリ4フッ化エチレン)、シリカ、2硫化モリブデン、カーボンブラックなどの離型性フィラーを充填させることによって表面の離型性を高めクリーニング性の改善やトナー、放電性生成物の蓄積を抑えることができる。また、コート層は、抵抗調整用として導電性のカーボンブラック、酸化錫、酸化亜鉛などの導電性フィラー(導電剤)を含有してもよい。さらに、コート層には、これらのフィラーを均一混合分散するために、フッ素系、シリコーン系、ノニオン系の界面活性材などを含有してもよい。
ポリウレタン、ポリエステル、エポキシ樹脂等の1種類あるいは2種類以上を使用し表面エネルギーを小さくし潤滑性を高める材料、たとえばフッ素樹脂、フッ素化合物、フッ化炭素、2酸化チタン、シリコンカーバイト等の粉体、粒子を、1種類あるいは2種類以上または粒径を異ならしたものを分散させ使用することができる。また、フッ素系ゴム材料のように熱処理を行うことでベルト外周面にフッ素リッチな層を形成させ表面エネルギーを小さくさせたものを使用することもできる。抵抗制御用にカーボンブラックを用いることができる。
[多層構造ベルト]
多層ベルトとは厚み方向に抵抗が異なる構成を有し模式的に図4に示す。図中(○)は導電剤(カーボンブラック)を示し、導電剤が多い部分は抵抗が低いことを示している。図4(a)積層ベルトの表層は導電剤が添加されているが表示していない。図4(b)2層ベルトは中央の太い線は抵抗の異なる層の境界を示している。図4(c)無段層ベルトは単層ベルトであるが表層面側の導電剤が少なく抵抗が高くなっている。
[中間転写ベルト製造実施例]
本実施例では,芳香族多価カルボン酸無水物に3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物,芳香族ジアミンとしてp−フェニレンジアミン、有機極性溶媒としてN−メチル−2−ピロリドンを用いて重合させポリアミック酸溶液を得る。固形分濃度に対して17%のアセチレンブラックを添加しアクアマイザー(細川ミクロン社製)を用いて混合撹拌させ,最終固形分濃度が18%のポリイミド樹脂の前駆体であるポリアミック酸を得た。
このようにして得られたポリアミック酸を遠心成型法により環状体に成型を行った。直径250mmの金属製円筒型を100rpmで回転させながら、型の内面にディスペンサにて固形分濃度19%のポリアミック酸を均等に供給し、次に1000rpm、5min回転させることで液のレベリングを行う。次に回転数を300rpmに下げ、徐々に温度を130℃まで上げ、40分乾燥固形化を行う。固形化後円筒型は停止状態で350℃まで加熱を行いイミド閉環が行われイミド化が完了しポリイミド被膜を得た。室温まで冷却した円筒型からポリイミド被膜を外し、両端部を250mm幅にカットすることで膜厚80μmの基層となるシームレス中間転写ベルトを得た。抵抗は導電剤添加量(カーボンブラック)で調整を行った。
次に直径248mmの円筒型に上記膜厚80μmの基層となるシームレス中間転写ベルトをかぶせ両端をテープにて目張りシールを行う。
表層用にポリウレタンプレポリマー(100重量部)、硬化剤;イソシアネート(3重量部)、PTFE微粉末粉体(50重量部)、分散剤(4重量部)、MEK(500重量部)を均一分散させた。ポリイミド樹脂が形成されている円筒形型を浸け、30mm/secで引き上げ自然乾燥を行った。この乾燥後繰り返しを行い5μmのPTFEが均一に分散されたウレタンポリマーの表層を形成した。室温で乾燥後、130℃で2時間の架橋を行い、樹脂層が80μm、表層が5μmの2層構成の中間転写ベルト201を得た。
表層の膜厚は繰り返し回数、固形分濃度で調整を行った。また、表層抵抗は導電剤の添加量等により変化させた。また、2層ベルトも遠心成型で形成した。
本実施形態における中間転写ベルト201の表面抵抗測定方法は、ハイレスタ−UP(三菱化学株式会社)を用いて、以下の条件で行った。
・ハイレスタ−UP(三菱化学株式会社)
・URSプローブ
・レジテーブル:絶縁
・測定電圧:500V
・測定時間:10sec値
・加圧力:2kgf
また、本実施形態においては、体積抵抗率及び表面抵抗率は常用対数値で表示している。
・体積抵抗率:log(Ω・cm)
・表面抵抗率:log(Ω/□)
[実施例1]
本実施例では、遠心成型法によりカーボンブラック添加量を変えることで抵抗を変化させた80μmのポリイミドからなる単層の中間転写ベルト201を用いて中間転写ベルト201の電位減衰を調べた。
図5に体積抵抗率が異なる中間転写ベルト201の電位減衰を示す。なお、体積抵抗率はハイレスタ−UP(三菱化学株式会社)を用いて以下の条件で測定した。
[体積抵抗測定方法]
・ハイレスタ−UP(三菱化学株式会社)
・URSプローブ
・レジテーブル:1mm厚導電ゴム附き
・測定電圧:100V
・測定時間:10sec値
・加圧力:2kgf
また、図5に示す電位減衰は図6に示すベルト電位帯電電位減衰測定装置を用い後述する方法に従い300V10sec印加による減衰特性である。
[電位減衰測定法]
まず、レジテーブル(金属板上に1mm厚の導電性ゴムを設けた)上にベルトを載せる。次に、φ10の金属電極に2kg荷重を与える。そして、レジテーブルと金属電極との間に高圧電源(トレック 610C)にて一定電圧を10sec間印加し、電圧印加状態で図中の切り替えスイッチを切断することで減衰特性を測定する。
また、金属電極は電位測定用金属板と接続されており、電位測定用金属板にはベルト電位に応じた電圧が誘起される。そして、金属板電位を表面電位計(トレック タイプ344)にて測定し減衰特性を測定する。なお、金属板と表面電位計プローブとの間の距離は約1mmに設定する。
表面電位出力は記録計(グラフテック リニアコーダ WR3101)に出力させ減衰曲線より速度測定を行う。なお、表面電位出力をパソコンに入力させ減衰特性測定を行うことも可能であり、そのようにして測定することがより好ましく、本実施例では、表面電位出力をパソコンに入力し電位減衰測定を行った。
図5に示すベルト電位減衰グラフは減衰時間を対数表示している。対数軸に初期電位"0sec値"がとれないため、便宜上0.001secを初期ベルト電位としている。
また、図7には、減衰時間1secの電位と体積抵抗率との関係を示している。図7からわかるように、減衰時間1secで電位が半減する(印加電圧300Vの半分の電圧である150Vになる)体積抵抗率は11.0であり、11.0以下であれば残留電荷による残像問題の発生は見られなかった。なお、体積抵抗率が8.0未満では例えば紙抵抗が高くなり印加電圧が高くなると中間転写ベルト201の電気的耐圧が不足し必要な転写電界が得られず転写不足の画像となってしまう。
また、本実施例では体積抵抗率を変化させた単層中間転写ベルトを用いて電位減衰を評価したが、積層ベルトでも同等な減衰特性である。
表1に高抵抗の表層と中抵抗の基層からなる積層構造の中間転写ベルト201の表層材抵抗、厚みを変化させた中間転写ベルト201の表面抵抗率変化量表裏差を示す。なお、表層膜厚は断面を電子顕微鏡撮影し測定を行った。また、表1に示すようにポリイミドの単層からなる中間転写ベルト201の厚みは80μm、表面抵抗率は11.0、体積抵抗率は9.5である。
Figure 2009139657
なお、表層材抵抗は体積抵抗で管理する。厚さ2mmの金属平板に表層材をブレードコーティングし室温で乾燥後、130℃で2時間の架橋を行い厚さ5〜10μmの表層を形成した。膜厚はマイクロメータで測定し、体積抵抗はハイレスタ−UP(三菱化学株式会社)を用いて以下に示す条件でを求めた。なお、測定電圧は薄層のため耐圧が低く抵抗に応じて変更する。
[表層材の体積抵抗測定条件]
・ハイレスタ−UP(三菱化学株式会社)
・URSプローブ
・測定電圧:10V
・測定時間:10sec値
・加圧力:2kgf
表面抵抗率変化量表裏差について説明する。まず、図8に表面抵抗率変化量を示す。横軸に表面抵抗率測定時間、縦軸に表面抵抗率を常用対数値で表示している。表面抵抗率の100sec値−表面抵抗率の1sec値=表面抵抗変化量とする。但し、1sec〜100sec間で100sec値より高い表面抵抗率を表示した場合は100sec値に変えて最大値との差を変化量とする。図9は2種類(ベルト:A,ベルト:b)のベルトによる表面抵抗変化の違いを示したものである。図10は、測定電圧と表面抵抗変動との関係を示したものである。次に、図11に表面抵抗率表裏差変化量を示す。表裏各々1sec値に対する表面抵抗率の変化量を示す。このグラフから70、80sec値が表面抵抗変化量となる。
表1に示した各条件における表面抵抗率変化量表裏差をグラフ化したものを図12に示す。ポリイミドの単層からなる中間転写ベルト201は極めて抵抗安定性が優れており、表面抵抗率変化量表裏差はほとんど見られなかった。それに対して基層と表面層からなる積層構造の中間転写ベルト201は表層膜厚と表面抵抗率変化量表裏差とに相関が見られ、表層材抵抗や表層膜厚などがばらついても表層の特性を精度良く測定できることが解った。なお、体積抵抗も表層材抵抗や表層膜厚などに応じて変化するが、その変化が表層の表層材抵抗や表層膜厚などによるものか基層に起因するものか判断が付かないため適切な表層特性値とはならない。
[実施例2]
表面抵抗率変化量表裏差値と画像評価の結果を表2と図13とに示す。画像評価としては、白ポチ及び横白帯共に基準となるものを予め設定し、その基準を元にランク付けをして評価を行った。なお、ランク5が良好な画像であり、ランクが下がるに従い画像品質が低下し許容限度はランク4に設定した。
Figure 2009139657
また、この画像評価は、図1に示した画像形成装置が備える転写装置200に表2に示す各実施例及び各比較例の中間転写ベルト201を搭載して行った。
横白帯は10℃15%RH環境で白紙コピー100枚通紙後、感光体102と中間転写ベルト201とをを接触したまま8時間放置後Bkハーフトーン画像で判定を行った。
表2と図13とからわかるように、表面抵抗率変化量表裏差Δρsが0.05より小さいと許容できない程度の白ポチが発生し、表面抵抗率変化量表裏差Δρsが1.0より大きいと許容できない横白帯が発生した。よって、中間転写ベルト201の表面抵抗率変化量表裏差Δρsを0.05以上1.0以下とすることで表層材抵抗や表層膜厚のバラツキなどがあっても白ポチや横白帯などが生じるのを抑制することが可能であることがわかる。また、表面層に高抵抗部材を用いているので電荷保持性を高くすることができ転写チリが生じるのを抑制することができる。
ここで、表面抵抗率変化量表裏差Δρsが1.0より大きいと、ベルト全面に残留電荷が残った状態で感光体102と中間転写ベルト201とが接触することで感光体102が疲労して横白帯が発生してしまうが、その他にも残留電荷による残像も発生し得る。トナー像が形成された中間転写ベルト201に2次転写電圧印加によりトナー像表面と中間転写ベルト地肌部(トナー像が無い表面部分)とが均一に帯電される。2次転写後のベルト表面の帯電電位分布は、トナー像に応じた電位のムラが発生する。すなわち、トナー像部分では電位が低く、ベルト地肌部では電位が高くなりトナー像に応じた電位のムラが発生する。このような電位のムラに対応した転写電界ムラとなりトナー像による残像となる。
よって、表面抵抗率変化量表裏差Δρsを1.0以下とすることで、許容できない程度の横白帯が発生するのを抑制するだけではなく、残留電荷による残像が発生することも抑制することができる。
また、上述したことから、本実施形態においては、高抵抗の表面層を有する多層構造の中間転写ベルト201に対し、体積抵抗率が常用対数値(logΩ・cm)で8.0以上11.0以下、及び、表面抵抗率変化量表裏差Δρsが0.05以上1.0以下であるかを評価することで、転写チリ、白ポチ及び横白帯びなどが生じるのを抑制できる中間転写ベルト201を得ることができる。
[実施形態2]
2次転写は転写媒体(紙)の抵抗変動が大きいため、本実施形態では転写電界を定電流制御しており、すなわち、紙やローラ等の抵抗が高くなると印加電圧を高くする制御が行われる。
本実施形態のように中間転写ベルト201上の負帯電トナーを転写材に転写するときの2次転写部に発生させる2次転写電界は、外側ローラである2次転写ローラ308の芯金に正極性、内側ローラである支持ローラ304の芯金に負極性を印加した電界方向となる。そして、このように通電させることにより、支持ローラ304の抵抗上昇量は2次転写ローラ308より小さくなる。2次転写電圧は支持ローラ304と2次転写ローラ308との合成抵抗の寄与が大きく、抵抗の高いほうのローラ抵抗上昇を小さくすることで2次転写電圧の上昇を低減させることができ、2次転写部における放電等の異常発生を防止する効果が高くなる。
したがって、芯金に負極性で電圧が印加される支持ローラ304の抵抗を高くし、正極性の電圧が印加される2次転写ローラ308の抵抗を小さくすること、更に、2次転写ローラ308の抵抗が上昇しても、支持ローラ304と2次転写ローラ308との合成抵抗への影響を小さくすることが重要となる。つまり、2次転写ローラ308の抵抗上昇が合成抵抗に与える影響を小さくするために、2次転写ローラ308の抵抗が上昇しても、その上昇したときの抵抗が支持ローラ304の抵抗より小さくなるように2次転写ローラ308の抵抗を設計することが必要となる。よって、2次転写ローラ308の抵抗上昇量が1桁以内となるように設計し、且つ、2次転写ローラ308の抵抗を支持ローラ304の抵抗より1桁以上低く設計することで、2次転写ローラ308の抵抗が上昇しても支持ローラ304と2次転写ローラ308との合成抵抗への影響を少なくすることができる。
例えば、表3に外側ローラ(2次転写ローラ308)の抵抗と内側ローラ(支持ローラ304)の抵抗のと抵抗上昇量をそれぞれ5倍と2倍と仮定し、抵抗差を付けたときの合成抵抗値を示す。表3から外側ローラの抵抗が内側ローラの抵抗より低いほど、外側ローラの抵抗と内側ローラの抵抗との合成抵抗の上昇量が小さくなるのは明確である。
Figure 2009139657
図14にローラ抵抗の測定法を示す。対向金属ローラはφ30ステンレスからなり軸受けに固定されている。抵抗を測定するローラは50gf/cmで対向金属ローラに加圧されている。対向金属ローラとローラ軸との間に高圧電源(トレック610D)にて設定電圧を印加して、電流計(ケスレー 6514)にて流れる電流を測定して抵抗値を求める。高圧電源、電流計は限定されるものではなく、また、パソコンを介して計測データを自動取り込み、処理の自動計測がより好ましい。本実施形態では自動計測を行った。抵抗測定は、22℃ 55%RHにて行った。
図15にローラの通電耐久測定方法を示す。60sec設定電圧を印加,10sec接地除電を1サイクルとして必要回数繰り返し通電耐久評価を行う。各サイクル10sec抵抗値の変化量で通電耐久品質評価を行う。
図16にローラの芯金に印加する極性による抵抗変動を示した。芯金に正極性の電圧を印加した場合のほうが負極性の電圧を印加した場合よりも抵抗の上昇量が大きいことが解る。理由は明確になってはいないが、この変化特性は弾性材料、導電剤等により変化はするが正極性印加は負極性印加より抵抗上昇は大きい傾向にある。
[実施例3]
2次転写ローラ308はNBR発泡イオン導電ローラであり外径φ16、芯金φ8、アスカーC硬度45度。支持ローラ304はエピクロロヒドリンゴムとNBRソリッドイオン導電ローラであり外径φ24、アスカーA硬度52度のローラを使用する。
ローラの耐久性は転写装置200と同等の単体機耐久評価試験機を使用し、同等の電圧印加条件にて10日間の連続試験を行いローラの抵抗上昇試験を行い、ほぼ連続して画像形成装置にて画像評価を行った。
また、後述する体積抵抗率の電圧依存性は100V測定抵抗と10V測定抵抗との差とする。
[実施例4]
外側ローラの抵抗を5.5とした以外は実施例3と同様の条件である。
[実施例5]
中間転写ベルト201をポリイミドの2層ベルトとした。なお、上層の体積抵抗率を10.9、基層の体積抵抗率を9.5とし、上層及び基層のそれぞれの厚みを40μmとした。外側ローラ抵抗と内側ローラ抵抗とは実施例4と同じである。
[実施例6]
中間転写ベルト201の材質をポリアミドイミドとし、表層膜厚を2.6μmとした。なお製法等はポリイミドと同一である。外側ローラ抵抗と内側ローラ抵抗とは実施例4と同じである。
[比較例1]
外側ローラの抵抗を7.2、内側ローラの抵抗を6.5とし、それ以外の条件は実施例3と同じである。
[比較例2]
内側ローラの抵抗を6.5とし、それ以外の条件は比較例1と同じである。
[比較例3]
導電剤にイオン導電剤を用いたPVdFをインフレーション成型により中間転写ベルト201を成型した。また、外側ローラの抵抗を5.5、内側ローラの抵抗を7.2とした。
表4に結果を示す。
Figure 2009139657
実施例3においては、ポリイミド環状体表層のρs変化量表裏差は0.31、電圧依存性は1.7、内側ローラ抵抗は初期7.2に対して外側ローラ抵抗は1桁低い6.2である。10日間の連続耐久評価結果、内側ローラ抵抗は7.5と0.3桁上昇し外側ローラ308は6.9と0.7桁上昇し転写電圧上昇率は2.27倍となり比較例1の4.44倍や比較例2の3.84倍より約半分の上昇量であり初期2kV前後の電圧が5kV以下に抑えることができ、電圧上昇による放電や、上限電圧による電圧のリミッタに対して余裕があり転写不足の発生は防止することができ、白ポチランクは4.75と良好な画像が得られた。
比較例1においては、内側ローラに対して外側ローラ抵抗を高くしたため、通電耐久評価結果に示すように電圧変化率が4.44倍と大きくなる。そのため、初期2kV前後の転写電圧が9kVまで上昇することとなり、上限電圧による電圧のリミッタにより転写不足となりボソツキ画像となった。
比較例2においては、内側ローラに対して外側ローラ抵抗を高くしたため、通電耐久評価結果に示すように電圧変化率が3.84倍と大きくなる。そのため、初期2kV前後の転写電圧が7kVまで上昇することとなり、上限電圧による電圧のリミッタにより転写不足となりボソツキ画像となった。
比較例3においては、電圧依存性が少なく白ポチの発生は無いが、高湿環境で抵抗低下が大きく転写電界が低下することでボソツキが発生した。
以上、本実施形態によれば、画像形成装置に用いる高抵抗の表面層を有した多層構造のループ状のベルト部材である中間転写ベルト201において、体積抵抗率が常用対数値(logΩ・cm)で8.0以上11.0以下であり、ループ外側の表面であるおもて面における表面抵抗率の100sec測定値と1sec測定値との差であるおもて面表面抵抗率変化量が、ループ内側の表面である裏面における表面抵抗率の100sec測定値と1sec測定値との差である裏面表面抵抗率変化量よりも常用対数値(logΩ/□)で0.05以上大きいことで、上述した実験で明らかにしたように、転写チリや白抜け画像が発生するのを抑制できる。
また、本実施形態によれば、上記おもて面表面抵抗率変化量と上記裏面表面抵抗率変化量との差が常用対数値(logΩ/□)で1.0以下であることで、上述した実験で明らかにしたように、横白帯が生じるのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、中間転写ベルト201の10Vと100Vとにおける体積抵抗電圧依存性が、常用対数値(logΩ・cm)で1.5以上であることで、経時、環境において静電安定性の優れ文字チリや白ポチなどが生じるのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、ポリイミドまたはポリアミドイミドから成ることで、経時、環境において静電安定性が優れ耐久品質の高くすることができ、文字チリや白ポチなどが生じるのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、感光体102上のトナー像が一時的に転写される中間転写体である中間転写ベルト201を備えた転写装置200において、中間転写ベルト201として本発明のベルト部材を用いることにより、画像に白抜けや横白帯が生じるのを抑制できる。
また、本実施形態によれば、潜像を担持する潜像担持体である感光体102と、上記潜像をトナー像に現像する現像手段である現像装置104と、感光体上のトナー像が一時的に転写される中間転写ベルト201を有する転写手段とを備えた画像形成装置において、上記転写手段として、本発明のベルト部材を有する転写装置200を用いることで、画像に白抜けや横白帯が生じるのを抑制できる。
また、本実施形態によれば、転写装置200は、中間転写ベルト201の上記おもて面との間で記録媒体を挟み込む2次転写ローラ308と、中間転写ベルト201を介して2次転写ローラ308と対向する支持ローラ304とを有しており、2次転写ローラ308は単層構造である。低コストで単独のクリーニング機構が不要な単層構造の2次転写ローラ308を用いても、適切な電荷保持性と静電耐圧により、チリや白ポチなどを改善し、基層と表面層との界面に過剰に電荷が蓄積することによる感光体疲労を防止した画像形成装置を提供することができる。
また、本実施形態によれば、支持ローラ304の抵抗が2次転写ローラ308の抵抗より大きいことで、上述したように2次転写ローラ308の抵抗が上昇しても合成抵抗上昇を少なくすることができ、白ポチ発生の少ない印加電圧上昇による異常放電やリミット制御による転写性の低下などの不具合が発生するのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、支持ローラ304の抵抗が2次転写ローラ308の抵抗より常用対数値(logΩ)で1.0以上大きいことで、白ポチ発生の少ない、2次転写ローラ308の抵抗上昇による合成抵抗上昇への寄与を少なくすることができ、印加電圧上昇による異常放電やリミット制御による転写性低下などの不具合が発生するのを抑制することができる。
また、本実施形態によれば、画像形成装置に用いる高抵抗の表面層を有した多層構造のループ状のベルト部材である中間転写ベルト201の仕様決定のためのベルト部材使用決定評価方法において、ループ外側の表面であるおもて面における表面抵抗率の100sec測定値と1sec測定値との差であるおもて面表面抵抗率変化量とループ内側の表面である裏面における表面抵抗率の100sec測定値と1sec測定値との差である裏面表面抵抗率変化量との差と、中間転写ベルト201の体積抵抗とを中間転写ベルト201の評価に用いることで、転写チリや白抜け画像が発生するのを抑制できる中間転写ベルト201の判断を行うことができる。
本実施形態に係る画像形成装置の概略構成図。 画像形成部の概略構成図。 二次転写部の概略構成図。 (a)積層ベルトの模式図。(b)2層ベルトの模式図。(c)無段層ベルトの模式図。 体積抵抗率が異なる中間転写ベルトの電位減衰を示すグラフ。 電位帯電電位減衰測定装置の概略構成図。 減衰時間1secの電位と体積抵抗率との関係を示したグラフ。 表面抵抗率変化量を示すグラフ。 2種類のベルトによる表面抵抗変化を示すグラフ。 測定電圧と表面抵抗変動を示すグラフ。 表面抵抗率表裏差変化量を示すグラフ。 各条件における表面抵抗率変化量表裏差を示すグラフ。 表面抵抗率変化量表裏差値と画像評価の結果を示すグラフ。 ローラ抵抗の測定法の説明図。 ローラの通電耐久測定方法の説明図。 ローラの芯金に印加する極性による抵抗変動を示すグラフ。 2種類のベルトによる表面抵抗変化を示すグラフ。
符号の説明
101 画像形成部
102 感光体
104 現像装置
200 転写装置
201 中間転写ベルト
304 支持ローラ
305 クリーニングブレード
308 2次転写ローラ

Claims (11)

  1. 画像形成装置に用いられる、トナー像を担持する高抵抗の表面層を有した多層構造のループ状のベルト部材において、
    体積抵抗率が常用対数値(logΩ・cm)で8.0以上11.0以下であり、
    ループ外側の表面であるおもて面における表面抵抗率の100sec測定値と1sec測定値との差であるおもて面表面抵抗率変化量が、ループ内側の表面である裏面における表面抵抗率の100sec測定値と1sec測定値との差である裏面表面抵抗率変化量よりも常用対数値(logΩ/□)で0.05以上大きいことを特徴とするベルト部材。
  2. 請求項1のベルト部材において、
    上記おもて面表面抵抗率変化量と上記裏面表面抵抗率変化量との差が常用対数値(logΩ/□)で1.0以下であることを特徴とするベルト部材。
  3. 請求項1のベルト部材において、
    上記表面抵抗率変化量の差が、画像形成装置の中間転写体として用いて所定の方法により形成した画像に少なくとも白帯が認められない値以下であることを特徴とするベルト部材。
  4. 請求項1、2または3のベルト部材において、
    10Vと100Vにおけるの体積抵抗電圧依存性が、常用対数値(logΩ・cm)で1.5以上であることを特徴とするベルト部材。
  5. 請求項1、2、3または4のベルト部材において、
    ポリイミドまたはポリアミドイミドから成ることを特徴とするベルト部材。
  6. 潜像担持体上のトナー像が一時的に転写される中間転写体を備えた転写装置において、
    該中間転写体として、請求項1、2、3、4または5のベルト部材を用いることを特徴とする転写装置。
  7. 潜像を担持する潜像担持体と、
    該潜像をトナー像に現像する現像手段と、
    該潜像担持体上のトナー像が一時的に転写される中間転写ベルトを有する転写手段とを備えた画像形成装置において、
    該転写手段として、請求項6の転写装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項7の画像形成装置において、
    上記転写手段は、上記中間転写ベルトの上記おもて面との間で記録媒体を挟み込む外側ローラと、該中間転写ベルトを介して該外側ローラと対向する内側ローラとを有しており、該外側ローラは単層構造であることを特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項8の画像形成装置において、
    上記内側ローラの抵抗は上記外側ローラの抵抗より大きいことを特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項9の画像形成装置のにおいて、
    上記内側ローラの抵抗は上記外側ローラの抵抗より常用対数値(logΩ)で1.0以上大きいことを特徴とする画像形成装置。
  11. 画像形成装置に用いられる、トナー像を担持する高抵抗の表面層を有した多層構造のループ状のベルト部材の評価方法において、
    ループ外側の表面であるおもて面における表面抵抗率の100sec測定値と1sec測定値との差であるおもて面表面抵抗率変化量とループ内側の表面である裏面における表面抵抗率の100sec測定値と1sec測定値との差である裏面表面抵抗率変化量との差と、該ベルト部材の体積抵抗率とを該ベルト部材の評価に用いることを特徴とするベルト部材評価方法。
JP2007316230A 2007-12-06 2007-12-06 ベルト部材、転写装置、画像形成装置及びベルト部材仕様決定評価方法 Pending JP2009139657A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007316230A JP2009139657A (ja) 2007-12-06 2007-12-06 ベルト部材、転写装置、画像形成装置及びベルト部材仕様決定評価方法
EP08170647.5A EP2068206B1 (en) 2007-12-06 2008-12-04 Belt member, transfer unit incorporating same, image forming apparatus incorporating same, and method of evaluating same
CN200810184853XA CN101452238B (zh) 2007-12-06 2008-12-05 带构件,转印装置,图像形成装置及带构件评价方法
US12/329,127 US8014708B2 (en) 2007-12-06 2008-12-05 Belt member, transfer unit incorporating same, image forming apparatus incorporating same, and method of evaluating same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007316230A JP2009139657A (ja) 2007-12-06 2007-12-06 ベルト部材、転写装置、画像形成装置及びベルト部材仕様決定評価方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009139657A true JP2009139657A (ja) 2009-06-25

Family

ID=40291187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007316230A Pending JP2009139657A (ja) 2007-12-06 2007-12-06 ベルト部材、転写装置、画像形成装置及びベルト部材仕様決定評価方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8014708B2 (ja)
EP (1) EP2068206B1 (ja)
JP (1) JP2009139657A (ja)
CN (1) CN101452238B (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012068525A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Fuji Xerox Co Ltd 中間転写ベルト及び画像形成装置
JP2012128171A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Yuka Denshi Co Ltd 画像形成装置用積層ベルト及びその製造方法並びに画像形成装置
JP2017058464A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 富士ゼロックス株式会社 転写装置及び画像形成装置
JP2017126033A (ja) * 2016-01-15 2017-07-20 富士ゼロックス株式会社 転写装置及び画像形成装置
JP2019117292A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 大倉工業株式会社 画像形成装置用転写ベルトおよびその製造方法
US10678168B1 (en) 2019-05-24 2020-06-09 Fuji Xerox Co., Ltd. Belt, intermediate transfer belt, and image forming apparatus
US10831133B1 (en) 2019-12-06 2020-11-10 Fuji Xerox Co., Ltd. Endless belt, method for producing the endless belt, transfer device, and image forming apparatus
JP2021036280A (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 株式会社沖データ ベルトユニット及び画像形成装置
WO2024070501A1 (ja) * 2022-09-27 2024-04-04 住友理工株式会社 電子写真機器用ベルト部材

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5321839B2 (ja) * 2007-04-25 2013-10-23 日産化学工業株式会社 ポリイミド前駆体及びポリイミド並びに画像形成下層膜塗布液
JP5142037B2 (ja) 2008-07-24 2013-02-13 株式会社リコー ベルト部材、転写装置及び画像形成装置
JP5267942B2 (ja) * 2009-03-17 2013-08-21 株式会社リコー 画像形成装置
JP2010243999A (ja) 2009-03-19 2010-10-28 Fuji Xerox Co Ltd 導電性ベルト、その製造方法、および画像形成装置
JP2011197543A (ja) * 2010-03-23 2011-10-06 Konica Minolta Business Technologies Inc 中間転写体および画像形成装置
JP5906047B2 (ja) * 2010-10-04 2016-04-20 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP5693426B2 (ja) * 2010-10-04 2015-04-01 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP5904739B2 (ja) 2010-10-04 2016-04-20 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2012194467A (ja) * 2011-03-17 2012-10-11 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP6157179B2 (ja) * 2012-04-04 2017-07-05 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP6172023B2 (ja) * 2014-02-05 2017-08-02 富士ゼロックス株式会社 転写部材および画像形成装置
JP2015175931A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 株式会社リコー 中間転写体及び画像形成装置
JP6128108B2 (ja) * 2014-12-11 2017-05-17 コニカミノルタ株式会社 中間転写ベルトおよび画像形成装置
JP2016142968A (ja) * 2015-02-04 2016-08-08 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP7091649B2 (ja) * 2017-12-21 2022-06-28 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP7447452B2 (ja) * 2019-12-06 2024-03-12 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 無端ベルト、転写装置、及び画像形成装置

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11224006A (ja) * 1998-02-09 1999-08-17 Sumitomo Rubber Ind Ltd 導電性シームレスベルト
JP2002023514A (ja) * 2000-07-04 2002-01-23 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2002365937A (ja) * 2001-06-06 2002-12-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2003173092A (ja) * 2001-12-06 2003-06-20 Konica Corp 画像形成装置
JP2004310064A (ja) * 2003-03-26 2004-11-04 Canon Inc ローラー部材及び画像形成装置
JP2005062822A (ja) * 2003-07-25 2005-03-10 Mitsubishi Chemicals Corp 画像形成装置用ベルト及び画像形成装置
JP2005128243A (ja) * 2003-10-23 2005-05-19 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2006184787A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Bridgestone Corp 導電性エンドレスベルト、その製造方法およびそれを用いた画像形成装置
JP2007033896A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2007078947A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Konica Minolta Business Technologies Inc 中間転写ベルト

Family Cites Families (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3463286B2 (ja) * 1994-11-29 2003-11-05 株式会社リコー ベルト転写装置
KR100324101B1 (ko) * 1998-02-14 2002-02-20 이토가 미찌야 화상형성장치
JPH11282277A (ja) 1998-03-30 1999-10-15 Ricoh Co Ltd 画像形成方法及び画像形成装置
CN1123805C (zh) * 1998-11-24 2003-10-08 株式会社理光 图像形成装置中的消电技术及清洁技术的改良
US6611672B2 (en) 2000-09-26 2003-08-26 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus, monocolor image forming apparatus, toner recycling apparatus and intermediate transfer member
EP1271259B1 (en) 2001-06-26 2013-11-20 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and process cartridge therefor
JP2003029550A (ja) 2001-07-13 2003-01-31 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP4004020B2 (ja) 2001-07-23 2007-11-07 株式会社リコー バイアス印加方法、バイアス印加装置、画像形成装置
JP2003131497A (ja) 2001-10-29 2003-05-09 Ricoh Co Ltd 転写装置およびそれを用いた画像形成装置
JP2003255769A (ja) 2002-02-28 2003-09-10 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP3972694B2 (ja) 2002-03-15 2007-09-05 富士ゼロックス株式会社 導電部材及びそれを用いた画像形成装置
US6901234B2 (en) 2002-03-18 2005-05-31 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus including an intermediate image transfer belt and high resistance contact member
US7174124B2 (en) 2002-09-13 2007-02-06 Ricoh Company, Ltd. Tandem color image forming apparatus with an image transfer belt and backup roller
EP1424608B1 (en) 2002-11-05 2015-07-22 Ricoh Company, Ltd. Colour image forming apparatus
JP2004184875A (ja) * 2002-12-05 2004-07-02 Ricoh Co Ltd 転写装置及び画像形成装置
JP2004287383A (ja) * 2003-03-06 2004-10-14 Fuji Xerox Co Ltd 半導電性ベルト、及びそれを用いた画像形成装置
JP4778671B2 (ja) 2003-07-02 2011-09-21 株式会社リコー 画像形成装置に用いる転写用部材の抵抗変化判定方法
JP4294546B2 (ja) 2004-06-25 2009-07-15 株式会社リコー ベルト部材、並びに、これを用いるベルト駆動装置及び画像形成装置
US7502583B2 (en) 2004-09-10 2009-03-10 Ricoh Company, Limited Transfer device and image forming apparatus for enhancement of an image stored on a recording medium
US20060240248A1 (en) * 2005-04-26 2006-10-26 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic belt, electrophotographic apparatus, process for producing the electrophotographic belt, and intermediate transfer belt
JP5081428B2 (ja) 2005-12-08 2012-11-28 株式会社リコー 画像形成装置
CN100589043C (zh) * 2005-12-08 2010-02-10 株式会社理光 能够防止发生余像和转印故障的成像装置
JP4724601B2 (ja) 2006-05-16 2011-07-13 株式会社リコー 画像形成装置および画像形成方法
JP2007316230A (ja) 2006-05-24 2007-12-06 Canon Chemicals Inc ポリウレタンフォームローラ及びトナー供給ローラ
JP5095133B2 (ja) 2006-06-06 2012-12-12 株式会社リコー 転写装置の製造方法
JP2007328198A (ja) 2006-06-08 2007-12-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11224006A (ja) * 1998-02-09 1999-08-17 Sumitomo Rubber Ind Ltd 導電性シームレスベルト
JP2002023514A (ja) * 2000-07-04 2002-01-23 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2002365937A (ja) * 2001-06-06 2002-12-20 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2003173092A (ja) * 2001-12-06 2003-06-20 Konica Corp 画像形成装置
JP2004310064A (ja) * 2003-03-26 2004-11-04 Canon Inc ローラー部材及び画像形成装置
JP2005062822A (ja) * 2003-07-25 2005-03-10 Mitsubishi Chemicals Corp 画像形成装置用ベルト及び画像形成装置
JP2005128243A (ja) * 2003-10-23 2005-05-19 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2006184787A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Bridgestone Corp 導電性エンドレスベルト、その製造方法およびそれを用いた画像形成装置
JP2007033896A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2007078947A (ja) * 2005-09-13 2007-03-29 Konica Minolta Business Technologies Inc 中間転写ベルト

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012068525A (ja) * 2010-09-24 2012-04-05 Fuji Xerox Co Ltd 中間転写ベルト及び画像形成装置
JP2012128171A (ja) * 2010-12-15 2012-07-05 Yuka Denshi Co Ltd 画像形成装置用積層ベルト及びその製造方法並びに画像形成装置
JP2017058464A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 富士ゼロックス株式会社 転写装置及び画像形成装置
JP2017126033A (ja) * 2016-01-15 2017-07-20 富士ゼロックス株式会社 転写装置及び画像形成装置
JP2019117292A (ja) * 2017-12-27 2019-07-18 大倉工業株式会社 画像形成装置用転写ベルトおよびその製造方法
US10678168B1 (en) 2019-05-24 2020-06-09 Fuji Xerox Co., Ltd. Belt, intermediate transfer belt, and image forming apparatus
JP2020194002A (ja) * 2019-05-24 2020-12-03 富士ゼロックス株式会社 ベルト、中間転写ベルト、及び画像形成装置
JP2021036280A (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 株式会社沖データ ベルトユニット及び画像形成装置
US10831133B1 (en) 2019-12-06 2020-11-10 Fuji Xerox Co., Ltd. Endless belt, method for producing the endless belt, transfer device, and image forming apparatus
WO2024070501A1 (ja) * 2022-09-27 2024-04-04 住友理工株式会社 電子写真機器用ベルト部材

Also Published As

Publication number Publication date
US20090148201A1 (en) 2009-06-11
US8014708B2 (en) 2011-09-06
CN101452238B (zh) 2012-04-25
EP2068206A1 (en) 2009-06-10
CN101452238A (zh) 2009-06-10
EP2068206B1 (en) 2015-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009139657A (ja) ベルト部材、転写装置、画像形成装置及びベルト部材仕様決定評価方法
JP5142037B2 (ja) ベルト部材、転写装置及び画像形成装置
JP5095133B2 (ja) 転写装置の製造方法
JP5267942B2 (ja) 画像形成装置
JP2013122618A (ja) 環状体、環状体ユニットおよび画像形成装置
US20170242372A1 (en) Tubular member, transfer belt, transfer unit, and image forming apparatus
JP2009223134A (ja) 無端ベルト及び画像形成装置
JP2019200318A (ja) ベルト、無端ベルト、中間転写ベルト、及び画像形成装置
JP5470771B2 (ja) 画像形成装置
JP4477219B2 (ja) 中間転写体の製造方法、中間転写体、及び画像形成装置
JP2010060734A (ja) 画像形成装置
US20170242373A1 (en) Tubular member, transfer belt, transfer unit, and image forming apparatus
JP5044944B2 (ja) 半導電性ポリアミドイミドベルト、半導電性ポリアミドイミドベルトの製造方法、及び画像形成装置
JP2001242725A (ja) 中間転写体及び画像形成装置
JP5693203B2 (ja) 画像形成装置
JP6641617B2 (ja) 画像形成装置
JP6859664B2 (ja) ベルト部材、ベルト部材ユニット、及び画像形成装置
JP2002148951A (ja) 中間転写体、画像形成装置、及び中間転写体の製造方法
JP6127916B2 (ja) 管状体、管状成形体ユニット、中間転写体、画像形成装置、およびプロセスカートリッジ
US12050417B2 (en) Transfer device and image forming apparatus
JP2009258708A (ja) 環状体、環状体ユニットおよび画像形成装置
JP5472582B2 (ja) 電子写真用中間転写ベルト及び電子写真装置
JP2010060811A (ja) 画像形成装置
JP2016133791A (ja) 画像形成装置用の無端ベルト、無端ベルトユニット、中間転写体、及び画像形成装置
JP5991218B2 (ja) 管状体、管状体ユニット、中間転写体、及び、画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130527

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20131206