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JP2009132107A - インクジェット記録装置および制御プログラム - Google Patents

インクジェット記録装置および制御プログラム Download PDF

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JP2009132107A
JP2009132107A JP2007311759A JP2007311759A JP2009132107A JP 2009132107 A JP2009132107 A JP 2009132107A JP 2007311759 A JP2007311759 A JP 2007311759A JP 2007311759 A JP2007311759 A JP 2007311759A JP 2009132107 A JP2009132107 A JP 2009132107A
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Shinya Kato
伸也 加藤
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Abstract

【課題】プラテンの交換時期、または、クリーニング時期を適切に把握することができるインクジェット記録装置および制御プログラムを提供すること。
【解決手段】記録用紙に縁無し印刷を行う場合、記録用紙搬送方向における記録用紙の先端縁部からはみ出してプラテン上に吐出されるインク量をS7の処理で算出、積算すると共に、記録用紙の後端縁部からはみ出してプラテン上に吐出されるインク量をS8において算出、積算することで、プラテンの交換時期、または、クリーニング時期を適切に把握する。
【選択図】図8

Description

本発明は、インクジェット記録装置および制御プログラムに関するものである。
従来より、記録用紙と対向する位置を主走査方向に往復移動するキャリッジに搭載された記録ヘッドから記録用紙に向けてインクを吐出することで記録用紙に画像を形成するインクジェット記録装置が知られている。
このインクジェット記録装置には、近年、記録用紙に画像を写真印刷のように記録する機能が備えられている。このような機能は、記録用紙の縁に余白を設けることなく行うものであり、いわゆる「縁無し記録」と称されている。
縁無し記録が行われる場合、記録ヘッドは、記録用紙の縁を超えて記録用紙の外側にまでインクを吐出する。例えば、記録用紙の搬送方向先端及び後端における縁無し記録では、記録ヘッドに穿設されている一部のノズルが記録用紙の縁よりも外側に位置するように、記録用紙が記録ヘッドに対して位置決めされ、その一部のノズルから記録用紙の下方に配置されているプラテン上にインクが吐出されるようになっている。そのため記録用紙から外れたインク滴がプラテンに付着し、プラテンが汚れてしまうという問題点があった。
そこで、次の特許文献1には、記録ヘッド3と対向して配置されるプラテン7に被記録媒Pの両端縁の外側まで延びる溝24を形成し、その溝24内に被記録媒体Pの外側に吐出されるインクを回収するためのインク吸収体23を装着した縁無し記録が可能なインクジェット記録装置が記載されている。
また、次の特許文献2には、記録ヘッドから吐出される予備吐出時の廃インクを吸収するインク吸収体5203をプラテン5200内に内蔵し、そのプラテン5200を装置本体から着脱可能にしたインクジェット記録装置が記載されている。
特開2005−262712号公報(段落第「0023」、図5等) 特開平7−17087号公報(段落第「0033」、図2等)
しかしながら、上述した特許文献1,2に記載されているインクジェット記録装置では、インク吸収体を交換するにしろ、プラテン5200を交換するにしろ、その交換時期は交換者の判断に委ねられ、交換者によって交換時期が早かったり、遅かったりして、適切な交換時期を把握することができないという問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、プラテンの交換時期、または、クリーニング時期を適切に把握することができるインクジェット記録装置および制御プログラムを提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載のインクジェット記録装置は、記録媒体に向けてインクを吐出する記録ヘッドと、その記録ヘッドと対向する面とは反対の面から前記記録媒体を支持するプラテンとを備えたものであって、記録媒体の大きさに関する情報を示すサイズ情報を含み、そのサイズ情報が示す記録媒体の大きさよりも大きい領域に前記記録ヘッドからインクを吐出させて記録媒体に画像を記録する縁無し記録の実行指令を取得する取得手段と、その取得手段で前記実行指令を取得した場合に、前記サイズ情報が示す記録媒体に前記縁無し記録をするための記録データを作成する作成手段と、その作成手段で作成した記録データに基づいて、記録媒体からはみ出して前記プランテン上に吐出されるインク量を積算する積算手段とを備えている。
請求項2記載のインクジェット記録装置は、請求項1に記載のインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドから前記記録媒体の搬送方向上流側に所定間隔離れた所定の位置に配置され、前記記録ヘッドに向けて搬送されている記録媒体の先端が前記所定の位置に到達するタイミングと、前記記録媒体の後端が前記所定の位置を通過するタイミングとを検出する検出手段を備え、前記積算手段は、前記検出手段によって検出される前記記録媒体の先端が前記所定の位置に到達するタイミングに基づいて前記記録媒体の先端からはみ出して前記プランテン上に吐出されるインク量を積算し、前記検出手段によって検出される前記記録媒体の後端が前記所定の位置を通過するタイミングに基づいて前記記録媒体の後端からはみ出して前記プランテン上に吐出されるインク量を積算する。
請求項3記載のインクジェット記録装置は、請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドを前記記録媒体と対向する位置に搭載して主走査方向に往復移動するキャリッジと、そのキャリッジに搭載され前記記録媒体の主走査方向における幅を検出する幅検出手段と、その幅検出手段の検出結果に基づいて、前記記録媒体の幅からはみ出してインクが吐出されるのを禁止する禁止手段とを備えている。
請求項4記載のインクジェット記録装置は、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置において、前記積算手段によって積算されるインク量を記憶する不揮発性の記憶手段を備えている。
この目的を達成するために、請求項5記載の制御プログラムは、記録媒体に向けてインクを吐出する記録ヘッドと、その記録ヘッドと対向する面とは反対の面から前記記録媒体を支持するプラテンとを備えたインクジェット記録装置を制御するものであって、記録媒体の大きさに関する情報を示すサイズ情報を含み、そのサイズ情報が示す記録媒体の大きさよりも大きい領域に前記記録ヘッドからインクを吐出させて記録媒体に画像を記録する縁無し記録の実行指令を取得する取得ステップと、その取得ステップで前記実行指令を取得した場合に、前記サイズ情報が示す記録媒体に縁無し記録をするための記録データを作成する作成ステップと、その作成ステップで作成した記録データに基づいて、記録媒体からはみ出して前記プランテン上に吐出されるインク量を積算する積算ステップとを備えている。
請求項1記載のインクジェット記録装置によれば、記録媒体の大きさに関する情報を示すサイズ情報を含み、そのサイズ情報が示す記録媒体の大きさよりも大きい領域に前記記録ヘッドからインクを吐出させて記録媒体に画像を記録する縁無し記録の実行指令が取得手段によって取得されると、その取得手段で取得した実行指令に含まれているサイズ情報が示す記録媒体に縁無し記録をするための記録データが作成手段によって作成される。そして、その作成手段によって作成された縁無し記録をするための記録データに基づいて、記録媒体からはみ出してプランテン上に吐出されるインク量が積算手段によって積算される。よって、その積算されたインク量からプランテン上に吐出されるインク量が分かり、そのインク量に基づいてプラテンの交換時期、または、クリーニング時期を適切に把握することができるという効果がある。
請求項2記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1に記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、記録媒体の先端からはみ出してプランテン上に吐出されるインク量は、記録ヘッドから記録媒体の搬送方向上流側に所定間隔離れた所定の位置に配置されている検出手段によって、記録媒体の先端が前記所定の位置に到達したことが検出されたタイミングに基づいて積算される。また、記録媒体の後端からはみ出してプランテン上に吐出されるインク量は、前記検出手段によって、記録媒体の後端が前記所定の位置を通過したことが検出されたタイミングに基づいて積算される。よって、記録ヘッドに対する記録媒体の搬送方向における実際の記録媒体の位置が正確に把握され、記録媒体の先端および後端から、はみ出してプラテン上に吐出したインク量を正確に把握することができる。従って、プラテンの交換時期、または、クリーニング時期を一層適切に把握することができるという効果がある。
請求項3記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、記録媒体の主走査方向における幅は、主走査方向に往復移動するキャリッジに搭載されている幅検出手段によって検出される。そして、その検出結果に基づいて、記録媒体の幅からはみ出してインクが吐出されるのが禁止手段によって禁止される。よって、不必要にプラテンが汚れるのを防止することができると共に、記録媒体の搬送方向における先端および後端からはみ出して吐出されるインク量さえ積算すれば、そのインク量に基づいてプラテンの交換時期、または、クリーニング時期を適切に把握することができるという効果がある。
請求項4記載のインクジェット記録装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置の奏する効果に加え、積算手段によって積算されるインク量は不揮発性の記憶手段に記憶されているので、例えば、プラテンを交換、又は、クリーニングする必要があるか否かを判断する判断者が、その記憶手段に記憶されているインク量を確認することで、プラテンを交換したりクリーニングしたりする必要があるか否かの判断を客観的に、且つ、適切に行うことができるという効果がある。
請求項5記載の制御プログラムによれば、記録媒体の大きさに関する情報を示すサイズ情報を含み、そのサイズ情報が示す記録媒体の大きさよりも大きい領域に前記記録ヘッドからインクを吐出させて記録媒体に画像を記録する縁無し記録の実行指令が取得ステップによって取得されると、その取得ステップで取得した実行指令に含まれているサイズ情報が示す記録媒体に縁無し記録をするための記録データが作成ステップによって作成される。そして、その作成ステップによって作成された縁無し記録をするための記録データに基づいて、記録媒体からはみ出してプランテン上に吐出されるインク量が積算ステップによって積算される。よって、その積算されたインク量からプランテン上に吐出されるインク量が分かり、そのインク量に基づいてプラテンの交換時期、または、クリーニング時期を適切に把握することができるという効果がある。
図1は、本発明のインクジェット記録装置の一実施形態に係る複合機10の外観斜視図である。この複合機10は、下部にプリンタ部11を、上部にスキャナ部12を一体的に備えた多機能装置(MFD:Multi Function Device)であり、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能を有する。この複合機10のうちプリンタ部11が本発明に係るインクジェット記録装置に相当する。この複合機10において、プリンタ機能以外の機能は、任意のものであって省略されていてもよい。すなわち、本発明は、スキャナ部12がなく、スキャナ機能やコピー機能を有しない単機能のプリンタとして実施されてもよい。
複合機10は、主に図示されていないパーソナルコンピュータと接続され、このパーソナルコンピュータから送信される画像データや文書データを含む印刷データに基づいて、記録媒体の一例である記録用紙に画像や文書が記録される。ただし、複合機10の使用態様はかかる態様に限定されるものではなく、複合機10がデジタルカメラ等の外部機器と接続され、デジタルカメラから出力される画像データが記録用紙に記録されたり、メモリカード等の各種記憶媒体が複合機10に装填され、この記憶媒体に記憶された画像データ等が記録用紙に記録されることも可能である。なお、本明細書において開示される複合機10の構成は、本発明に係るインクジェット記録装置の一例であり、本発明の要旨を変更しない範囲で構成が適宜変更され得るものであることは当然である。
プリンタ部11は、正面に開口13が形成されており、この開口13から一部が露呈するようにして給紙トレイ14及び排紙トレイ15が上下2段に設けられている。給紙トレイ14は、記録用紙を貯蔵するためのものである。この給紙トレイ14に収容された記録用紙は、プリンタ部11の内部へ給送され、所望の画像が記録された後に排紙トレイ15へ排出されるようになっている。
複合機10の正面上部に操作パネル20が設けられている。この操作パネル20は、プリンタ部11やスキャナ部12を操作するための各種操作ボタンや液晶表示部を備えている。複合機10は、この操作パネル20からの操作指示に基づいて動作する。また、複合機10がパーソナルコンピュータに接続されている場合には、当該複合機10は、パーソナルコンピュータからプリンタドライバ又はスキャナドライバを介して送信される指示に基づいても動作する。さらに、複合機10の正面にスロット部21が設けられている。記憶媒体である各種小型メモリカードは、このスロット部21に装填されるようになっている。操作パネル20からの入力に基づいて、スロット部21に装填された小型メモリカードに記録された画像データが読み出され、この画像データに関する情報が液晶表示部に表示され、あるいは、任意の画像がプリンタ部11により記録用紙に記録される。
図2は、プリンタ部11の主要な構成を示す斜視図である。プリンタ部11には、主に、給紙トレイ14と、給紙トレイ14の上方に設置されている給紙ローラ25と、給紙トレイ14の奥方から立設し、給紙ローラ25から給紙される記録用紙を搬送する搬送経路を形成する搬送ガイド体50と、搬送ガイド体50の下流側であって、搬送ローラ60と排紙ローラ62との間に往復移動可能に設置されている記録ヘッド39と、記録ヘッド39のインク吐出面と対向配置されているプラテン42とが設けられている。
給紙トレイ14は、上面が開放された略箱状に形成されており、その内部に記録用紙が積載収納される。また、給紙トレイ14の側壁には、図2では不図示の排紙トレイ15(図1参照)を支持する支持部14aが形成されており、排紙トレイ15は、支持部14a上にスライド可能に支持されている。
給紙ローラ25は、給紙トレイ14に積載されている記録用紙に当接した状態で回転し、記録用紙を搬送ガイド体50に形成されている搬送経路を経由して搬送ローラ60に給紙する。給紙ローラ25はアーム51の一端に回転可能に軸支されている。アーム51は、シャフト52に対して振り子状に回動可能に支持されており、給紙トレイ14に積載されている記録用紙の積載量に応じて、アーム51と記録用紙とのなす角度が可変するように構成されている。また、アーム51の内部には、図示しない複数個の歯車が直線状に並べて設置されており、この歯車を介して給紙ローラ25が回転する。
搬送ガイド体50は、給紙ローラ25から給紙された記録用紙を搬送ローラ60までU字状に搬送する搬送経路を形成するものである。搬送ローラ60には、搬送ローラ60に追従して回転する従動ローラ(図示せず)が対向配置されており、搬送経路を経由して搬送された記録用紙は、この搬送ローラ60と従動ローラとに挟持され、記録ヘッド39とプラテン42との間に搬送される。
記録ヘッド39は、インク滴を吐出して画像を形成するものであり、キャリッジ38に搭載され、主走査方向に往復移動可能に構成されている。記録ヘッド39には、複合機10に着脱自在に設置されるインクカートリッジ(図示せず)からシアン(C)・マゼンタ(M)・イエロー(Y)・ブラック(Bk)の各色のインクが供給される。
キャリッジ38には、プラテン42上の記録用紙の存在の有無を検出するメディアセンサ27(図7参照)が設けられている。メディアセンサ27は、光源及び受光素子を備えており、光源から発せられた光は、プラテン42上に搬送された記録用紙に照射される一方、プラテン42上まで記録用紙が搬送されていない場合にはプラテン42に照射される。そして、記録用紙又はプラテン42に照射された光は反射され、その反射光を受光素子が受光しその受光量に応じた出力を行う。これにより、メディアセンサ27と対向する主走査方向上における所定の位置に記録用紙が存在しているかを検出することができる。
プラテン42は、記録ヘッド39の下方に対向配置されており、搬送ローラ60から搬送される記録用紙を記録ヘッド39とは反対側から支持する。インクが供給された記録ヘッド39は、往復移動しながらインクを微小なインク滴としてプラテン42側に吐出し、プラテン42上に搬送される記録用紙に対して画像を形成する。尚、主走査方向においてプラテン42と隣接する位置には、パージ機構や廃インクトレイ等が設けられたメンテナンスユニット48が配設されている。これらメンテナンスユニット48により、記録ヘッド39内の気泡や混色インクの除去等のメンテナンスが行われる。
プラテン42を搬送ローラ60との間に挟んで設置されている排紙ローラ62には、排紙ローラ62に追従して回転する従動ローラ(図示せず)が対向配置されており、記録ヘッド39とプラテン42との間を経由して搬送される記録済みの記録用紙は、この排紙ローラ60と従動ローラとに挟持され、排紙トレイ15(図1参照)に排紙される。
図3(a)は、図2に示すプラテン42の上面を拡大して示す拡大斜視図である。図3(b)は、図3(a)に示すIIIb−IIIb断面図線におけるプラテン42の断面図である。尚、図3(a)における、矢印Hの方向は、記録用紙の搬送方向を示している。
プラテン42は、記録ヘッド39に対向して配置され、搬送される記録用紙を支持するものであり、主に、フレーム41と、可動リブ46と、可動リブ46をスライド駆動する駆動機構58(図5参照)とが設けられている。
フレーム41は、プラテン42の骨格をなし、中空箱状に構成されている。例えば合成樹脂や鋼板からなり、複合機10に係止固定されている。フレーム41の上面には、搬送方向に沿って延びる複数のスリット49が並列に穿設されている。スリット49からは、中空箱状のフレーム41内に設けられている可動リブ46の一部が突出している。可動リブ46は、プラテン42のフレーム41内を、駆動機構58によって搬送方向と、その反対方向とに往復移動し、スリット49から突出する部分によって記録用紙を支持して記録用紙を搬送する。
また、図3(b)に示すように、フレーム41の側壁の内面には、搬送方向における上流側に第1インク吸収体47a、下流側に第2インク吸収体47bが設置されている。第1,第2インク吸収体47a,47bは、可動リブ46の端部46a,46bに集中するインクを吸い取り、可動リブ46からインクを除去するためのものである。第1,第2インク吸収体47a,47bは、例えば、スポンジ、フォーム等のインクを吸収可能な材料によって構成することができる。
次に、図4および図5を参照して、可動リブ46について説明する。図4は、プラテン42のフレーム41の上側カバーを外した状態を示す斜視図である。図5は、図4のA部分に示すリブ53の拡大斜視図である。可動リブ46には、箱状に形成されたリブベース52と、そのリブベース52上に突設されたリブ53とが設けられている。
リブベース52は、複数のリブ53を立接するベースであり、フレーム41の底板41aに穿設された長孔54を介して後述する駆動機構58と連結され、駆動機構58によって搬送方向Hと、その反対方向とにスライド可能に支持されている。
リブ53は、リブベース52の上面に、主走査方向に沿って所定間隔で複数並設されている。リブ53は、山状に形成されており、頂から搬送方向Hの上流側に向かって延びる溝53aと、頂から搬送方向Hの下流側とに向かって延びる溝53bとが形成されている。記録ヘッド39から吐出されたインクは、この溝53a,53bを流下して可動リブの端部46a,46bに集中することになる。
そして、リブベース52を駆動機構58によって搬送方向Hとその反対方向とにスライドさせ、可動リブ46の端部46a,46bを、第1,第2インク吸収体47a,47bに接触させることで、端部46a,46bに集中したインクを、第1,第2インク吸収体47a,47bに吸収させ、可動リブ46からインクを除去することができる。
尚、このリブ53の配置ピッチは、フレーム41の上面に形成されたスリット49(図3参照)のピッチに対応しており、このリブ53の頂部分が、各スリット49から突出して、記録用紙を記録ヘッド39の反対側から支持している。
次に、図6を参照して、駆動機構58について説明する。図6は、プラテン42を裏側(記録ヘッド39とは反対側)から見た斜視図である。駆動機構58は、可動リブ46を搬送方向と、その反対方向とにスライドさせるためのものであって、伝動機構511と、回転板512と、連結バー513とが設けられている。
伝動機構511は、可動リブ46の一端側に隣接して配置され、排紙ローラ62から回転板512に回転力を伝達する複数のローラ群によって構成される。また、伝達機構511には、可動リブ46が後述する初期位置にある場合に、排紙ローラ62から回転板512に伝達する回転力を遮断する図示しないキャリッジレバーが設けられている。可動リブ46が初期位置にある場合には、このキャリッジレバーによって、排紙ローラ62から回転板512には回転力が伝達されず、キャリッジ38をキャリッジレバーに衝突させることで、排紙ローラ62から回転板512に回転力が伝達されるのが許容される。
回転板512は、円盤状に形成され、回転軸514(図4参照)によって回転可能に軸支されている。回転板512には、この回転軸514に対して偏心したカム溝515が形成されている。
連結バー513は、回転板512と可動リブ46とを連結するものである。連結バー513の一端は、図示しない係合ピンを介して回転板512のカム溝515と連結されており、他端側は、長孔54を貫通する図示しない係合ピンを介して可動リブ46(リブベース53)と連結されている。また、連結バー513は、回転軸516を中心に回転軸516を挟む一端側と他端側とが回転可能に連結されている。よって、回転板512が回転すると、その回転板512の回転に伴って、連結バー513は回転軸516を中心に円弧状に揺動して、可動リブ46がフレーム41上を、搬送方向Hと、その反対方向とに移動する。
図7は、複合機10の制御部64の構成を示すブロック図である。制御部64は、プリンタ部11のみでなくスキャナ部12も含む複合機10の全体動作を制御するものであるが、スキャナ部12は本発明の主要な構成ではないので詳細な説明は省略する。制御部64は、図に示すように、CPU(Central Processing Unit)65、ROM(Read Only Memory)66、RAM(Random Access Memory)67、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)68を主とするマイクロコンピュータとして構成されており、バス69を介してASIC(Application Specific Integrated Circuit)70に接続されている。
ROM66には、複合機10の各種動作を制御するためのプログラム等が格納されている。例えば、図8に示す印刷処理処理を実行させる印刷処理制御プログラム66aと、図12に示すクリーニング処理を実行させるクリーニングプログラム66bとが格納されている。RAM67は、CPU65が上記プログラムを実行する際に用いる各種データを一時的に記録する記憶領域又は作業領域として使用され、プラテンドットカウンタ67aが設けられている。プラテンドットカウンタ67aは、プラテン42上に吐出されたインク量を積算するカウンタである。
EEPROM68には、電源オフ後も保持すべき設定やフラグ等が格納される。EEPROM68には、はみ出し量68aと、第1往復回数カウンタ68bと、第2往復回数カウンタ68cとが設けられている。はみ出し量メモリ68aは、プラテンドットカウント67aの積算値に基づいて、これまでにプラテン42上に吐出されたインク量の合計値を記憶するメモリである。プラテン42をクリーニングするクリーニング処理は、このはみ出し量メモリに記憶されている値が所定の閾値以上になった場合に自動的に実行される。第1往復回数カウンタ68bは、そのクリーニング処理において、可動リブ46の端部46aと第1インク吸収体47aとの衝突回数をカウントするものであり、第2往復回数カウンタ68cは、可動リブ46の端部46bと第1インク吸収体47bとの衝突回数をカウントするものである。
ASIC70は、CPU65からの指令に従い、LF(搬送)モータ71に通電する相励磁信号等を生成して、該信号をLFモータ71の駆動回路72に付与し、該駆動回路72を介して駆動信号をLFモータ71に通電することにより、LFモータ71の回転制御を行っている。
駆動回路72は、給紙ローラ25、搬送ローラ60、排紙ローラ62などに接続されたLFモータ71を駆動させるものであり、ASIC70からの出力信号を受けて、LFモータ71を回転するための電気信号を形成する。該電気信号を受けてLFモータ71が回転し、該LFモータ71の回転力がギアや駆動軸等からなる周知の駆動機構を介して、給紙ローラ25、搬送ローラ60、排紙ローラ62へ伝達される。
ASIC70は、CPU65からの指令に従い、CR(キャリッジ)モータ73に通電する相励磁信号等を生成して、該信号をCRモータ73の駆動回路74に付与し、該駆動回路74を介して駆動信号をCRモータ73に通電することにより、CRモータ73の回転制御を行っている。
駆動回路74は、上記キャリッジ38に接続されたCRモータ73を駆動させるものであり、ASIC70からの出力信号を受けて、CRモータ73を回転するための電気信号を形成する。該電気信号を受けてCRモータ73が回転し、該CRモータ73の回転力がキャリッジ38へ伝達されことによりキャリッジ38が往復動される。
駆動回路75は、記録ヘッド39から所定のタイミングでインクを記録用紙に対して選択的に吐出させるものであり、CPU65から出力される駆動制御手順に基づいてASIC70において生成された出力信号を受け、記録ヘッド39を駆動制御する。
ASIC70には、スキャナ部12や、複合機10の操作指示を行うための操作パネル20、各種小型メモリカードが挿入されるスロット部21、パソコン等の外部機器とパラレルケーブルやUSBケーブルを介してデータの送受信を行うためのパラレルインタフェース78及びUSBインタフェース79、レジストセンサ26等が接続されている。さらに、ファクシミリ機能を実現するためのNCU(Network Control Unit)80やモデム(MODEM)81が接続されている。
レジストセンサ26は、給紙ローラ25と搬送ローラ60との間に設置されており、給紙ローラ25から給紙される記録用紙の先端を検出した場合に「ON」信号を出力し、その終端を検出した場合に「OFF」信号を出力する。
次に、図8を参照して印刷処理について説明する。図8は印刷処理を示すフローチャートである。この印刷処理は、複合機10に搭載されているプリンタ機能として実行されるものであり、例えば、複合機1と接続されているパーソナルコンピュータから出力される印刷指令に基づいて実行される処理である。
この処理では、まず、パーソナルコンピュータから印刷指令が出力されると、初期処理を行う。この初期処理では、各種設定、フラグ等を初期化すると共に、出力された印刷指令を記憶する。この印刷指令には、印刷種別(例えば、通常印刷、記録用紙に余白を設けることなく印刷する縁無し印刷)が含まれ、その他、記録用紙の大きさを示すサイズ情報、記録用紙の種別、解像度、印刷部数、レイアウト等が含まれている。初期処理が終了すると、1頁目の印刷を開始する(S1)。
まず、印刷指令で指示された印刷種別が縁無し印刷かを判断し(S2)、縁無し印刷でなければ(S2:No)、後述する処理を実行することなく、1頁目を印刷して(S3)、本処理を終了する。
一方、縁無し印刷の実行指示であった場合には(S2:Yes)、指示された記録用紙を超える範囲にインクを吐出する記録データを作成し、給紙ローラ25を駆動して、記録用紙を記録ヘッド39に向けて搬送する。そして、給紙した記録用紙がレジストセンサ26の設置位置に到達したか否か、即ち、レジストセンサ26がONかを判断し(S4)、ONになるまで、S4の処理を繰り返す(S4:No)。
そして、レジストセンサ26がONになると(S4:Yes)、記録用紙がレジストセンサ設置位置に到達したとして、キャリッジ38をキャリッジレバーに衝突させるようにCRモータ73を駆動すると共に、第1インク吸収体47aと可動リブ46の端部46aとが接触する第1位置に可動リブ46が移動するようにLFモータ71を駆動する。可動リブ46が第1位置に到達すると、レジストセンサ26の設置位置を経由して搬送ローラ60から記録用紙が可動リブ46の上に搬送される。
そして、キャリッジ38と対向する位置に記録用紙が搬送されると、キャリッジ38を主走査方向に往復移動させてキャリッジ38に搭載されているメディアセンサ27によって記録用紙の主走査方向における幅(位置)を検出する(S5)。そして、このS5で検出される記録用紙の主走査方向における幅(位置)の範囲で、記録用紙の先端縁部(搬送方向下流側の縁部)に対して記録ヘッド39からインク滴を吐出して、記録用紙の先端縁部に画像を印刷する(S6)。
即ち、本実施形態では、S5の処理において、記録用紙の主走査方向における幅(位置)を検出し、記録用紙の主走査方向における幅からはみ出してインクが吐出されないように制御しているので、不必要にプラテン42が汚れるのを防止することができる。
一方、記録用紙の先端縁部に画像を印刷する場合、記録用紙の先端縁部から搬送方向下流側にはみ出してインクが吐出されるが、そのインク量を解像度、インク滴の大きさに応じて算出し、その算出結果をプラテンドットカウンタ67aに積算する(S7)。例えば、印刷指令で指示されている解像度が1200×2400dpiで、インク滴の大きさが大玉であれば11pl、中玉であれば4pl、小玉であれば2plとしてインク量を算出、積算する。これにより、記録用紙の先端縁部から搬送方向下流側にはみ出して吐出されたインク量を正確に把握することができる。
そして、このS6,S7の処理を記録用紙の先端縁部の印刷が終了するまで繰り返し(S8:No)、記録用紙の先端縁部の印刷が終了すると(S8:Yes)、引続き、記録用紙の中間部の印刷を実行する(S9)。尚、この間、可動リブ46は、記録用紙の搬送に追従させ、第2インク吸収体47bと可動リブ46の端部46bとが接触する第2位置に可動リブ46が移動するようにLFモータ71を駆動する。そして、可動リブ46が第2位置に到達すると、再び、可動リブ46が初期位置に移動するようにLFモータ71を駆動する。
ここまでの処理を、図9、図10、図11を参照して説明する。図9および図10は、印刷処理における可動リブ46と記録ヘッド39との動作を模式的に示す図である。図11は、縁無し印刷される記録用紙Pを示す図である。尚、図11では、図中左右方向をキャリッジ38が往復移動する主走査方向、図中下方から上方に向かう方向を記録用紙Pの搬送方向である副走査方向、記録用紙Pの搬送方向下流側の先端縁部をS1、上流側の後端縁部をS2、記録用紙Pの先端縁部S1からはみ出してインクが吐出される領域をR1、記録用紙Pの後端S2からはみ出してインクが吐出される領域をR2として図示している。
図9(a)に示すように、初期状態(縁無し印刷の実行が指示される前の状態)では、可動リブ46は可動リブ46の可動範囲の中心位置である初期位置に位置している。この状態では、可動リブ46が搬送方向Hの反対方向に移動するのが、キャリッジレバーによって規制されている。よって、縁無し印刷の実行が指示され、且つ、レジストセンサ26によって記録用紙の先端縁部が検出された場合には、キャリッジ38をキャリッジレバーに衝突させ、その規制を解除する。
そして、図9(b)に示すように、LFモータ71を駆動して、初期位置に位置する可動リブ46を第1インク吸収体47aと可動リブ46の端部46aとが接触する第1位置に移動させる。すると、搬送ローラ60によって搬送される記録用紙Pの先端が可動リブ46に支持され、記録用紙Pの主走査方向における位置(幅)が検出された後、記録用紙Pの先端に向けて記録ヘッド39からインクが吐出される。
この場合、図11に示すように、記録用紙Pの先端縁部S1よりも下流側の領域R1(可動リブ46のリブ53上)にもインクが吐出され、この領域R1に吐出されたインク量が算出され、プラテンドットカウンタ67aに積算される。
その後は、図9(c)に示すように、LFモータ71を駆動して、搬送ローラ60によって搬送される記録用紙Pに追従するように、可動リブ46を、第1位置から第2インク吸収体47bと可動リブ46の端部46bとが接触する第2位置に移動させながら、記録用紙Pの中間部に記録ヘッド39からインクを吐出する。
可動リブ46が第2位置に移動すると、可動リブ46が移動している間に、溝53bに沿って流下して可動リブ46の端部46bに集中しているインクが、第2インク吸収体47bによって吸収される。
そして、可動リブ46を第2位置に所定時間停止させた後で、図10(a)に示すように、LFモータ71を駆動して、第2位置に位置する可動リブ46を初期位置に移動させる。尚、可動リブ46を第2位置に所定時間停止させることで、第2インク吸収体47bによって可動リブ46の端部46bに集中しているインクを吸収する時間を確保することができる。
再び、図8に戻り説明を続ける。S9において、記録用紙Pの中間部の印刷が終了し、可動リブ46を再び初期位置に移動させると、次に、レジストセンサ26がOFFかを判断する(S10)。即ち、記録用紙の搬送方向上流側の後端がレジストセンサ設置位置を通過したかを判断する。そして、OFFでなければ(S10:No)、S10の処理を繰り返し、OFFであれば(S10:Yes)、上述したS6〜S8と同様に、S11〜S13を実行する。
S11〜S13は、記録用紙の後端縁部に画像を印刷しつつ、その後端縁部から搬送方向上流側にはみ出して吐出されるインク量を算出、積算する処理である。従って、上述したのと同様に、レジストセンサ26がOFFになると(S10:Yes)、記録用紙がレジストセンサ設置位置を通過したとして、キャリッジ38をキャリッジレバーに衝突させるようにCRモータ73を駆動すると共に、第1インク吸収体47aと可動リブ46の端部46aとが接触する第1位置に可動リブ46が移動するようにLFモータ71を駆動する。可動リブ46が第1位置に到達すると、レジストセンサ26の設置位置を経由して搬送ローラ60から記録用紙が可動リブ46の上に搬送される。
そして、記録用紙の後端に対して記録ヘッド39からインク滴を吐出して、記録用紙の後端縁部に画像を印刷する(S11)。この場合も、上述したのと同様に、記録用紙の後端縁部から搬送方向上流側にはみ出して吐出されたインク量を算出し、その算出結果をプラテンドットカウンタ67aに積算する(S12)。これにより、記録用紙の先端縁部から搬送方向下流側にはみ出して吐出されたインク量と、記録用紙の後端縁部から搬送方向上流側にはみ出して吐出されたインク量との合計量、即ち、1頁目の印刷をする場合にプラテン42上に吐出されたインク量を正確に把握することができる。
このS11,S12の処理を記録用紙の後端縁部の印刷が終了するまで繰り返し(S13:No)、記録用紙の後端縁部の印刷が終了すると(S13:Yes)、プラテンドットカウンタ67aの値を、はみ出し量メモリ68aに記憶する(S14)。尚、この間、可動リブ46は、記録用紙の搬送に追従させ、第2インク吸収体47bと可動リブ46の端部46bとが接触する第2位置に可動リブ46が移動するようにLFモータ71を駆動する。そして、可動リブ46が第2位置に到達すると、再び、可動リブ46が初期位置に移動するようにLFモータ71を駆動する。こうして、本処理を終了する。
ここまでの処理を、図9、図10、図11を参照して説明する。図10(a)に示すように、可動リブ46はレジストセンサ26がOFFになるまでは、初期位置に位置する。そして、レジストセンサ26がOFFになると、即ち、記録用紙Pの後端がレジストセンサ設置位置を通過した場合には、キャリッジ38をキャリッジレバーに衝突させ、可動リブ46が搬送方向Hの反対方向に移動するのを解除する。
そして、図10(b)に示すように、LFモータ71を駆動して、初期位置に位置する可動リブ46を第1位置に移動させる。すると、搬送ローラ60によって搬送される記録用紙Pの後端が可動リブ46に支持される。記録用紙Pの後端が可動リブ46に支持されると、記録ヘッド39から記録用紙Pの後端にインク滴が吐出される。
この場合、図11に示すように、記録用紙Pの後端縁部S2よりも上流側の領域R2(可動リブ46のリブ53上)にもインクが吐出され、この領域R2に吐出されたインク量が算出され、プラテンドットカウンタ67aに積算される。
その後は、図10(c)に示すように、再び、LFモータ71を再び駆動して、搬送ローラ60によって搬送される記録用紙Pに追従するように、可動リブ46を、第1位置から第2インク吸収体47bと可動リブ46の端部46bとが接触する第2位置に移動させる。そして、所定時間後に、再び、LFモータ71を駆動して、第2位置に位置する可動リブ46を初期位置に移動させる。
尚、可動リブ46のリブ53に形成されている溝53aに付着して、溝53aに沿って可動リブ46の端部46aに集中しているインクは、記録用紙Pの次の記録用紙(図示せず)について縁無し印刷がされる場合、図9(b)に示すように、可動リブ46は第1位置に移動するので、この間に第1インク吸収体47aによって吸収される。
次に、図12及び図13を参照して、クリーニング処理について説明する。図12は、クリーニング処理を示すフローチャートである。図13は、クリーニング処理における可動リブ46の動作を模式的に示す図である。クリーニング処理は、可動リブ46に付着しているインクを除去(クリーニング)する処理であり、クリーニングプログラム66bに従って所定時間毎に実行される。
この処理では、まず、はみ出し量メモリ68aに記憶されている値が所定の閾値以上か否かを判断する(S1201)。閾値以上でなければ(S1201:No)、本処理を終了し、無駄にクリーニング処理を実行し、第1,第2インク吸収体47a,47bが劣化するのを抑制している。
一方、はみ出し量メモリ68aに記憶されている値が、閾値以上であれば(S1201:Yes)、第1,第2往復回数カウンタ68a,68bを初期化する(S1202)。そして、CRモータ73を駆動して、キャリッジ38をキャリッジレバーに衝突させた後、第1インク吸収体47aと可動リブ46の端部46aとが接触する第1位置に可動リブ46が移動するようにLFモータ71を駆動する(S1203)。
本実施形態では、図13(a)に示すように、縁無し印刷を実行した後は、可動リブ46は、初期位置に位置しているので、上述したのと同様に、可動リブ46が初期位置に位置している場合、可動リブ46が搬送方向Hの反対方向に移動するのが、キャリッジレバーによって規制されているので、キャリッジ38をキャリッジレバーに衝突させ、その規制を解除する。
そして、その初期位置に位置する可動リブ46を図13(b)に示すように、第1インク吸収体47aと可動リブ46の端部46aとが接触する第1位置に可動リブ46が移動するように、LFモータ71に所定パルスを出力する。
再び、図12に戻り説明を続ける。可動リブ46が第1位置に到達すると、所定時間が経過したか否かを判断する(S1204)。これにより、可動リブ46の端部46aに集中しているインクを第1インク吸収体47aが吸収する時間を確保することができる。
次に、第1往復回数カウンタ68aに「1」を加算した後(S1205)、その第1往復回数カウンタ68aが閾値以上かを判断する(S1206)。その結果、閾値以上でないと判断した場合には(S1206:No)、第1位置と、第1位置から所定距離離れた第3位置との間を可動リブ46が往復移動するようにLFモータ71に所定パルスを出力する(S1207)。その後、再びS1204からの処理を繰り返す。即ち、第1往復回数カウンタ68aが閾値以上になるまで(S1206:Yes)、S1207の処理を繰り返す。
このように、S1207の処理では、図13(b)に示すように、第1位置に位置する可動リブ46を、第1位置から搬送方向Hに所定距離離れた第3位置に移動させ(一点鎖線参照)、その後再び、可動リブ46を第1位置に移動させ、所定時間経過したら、再び、同じ往復移動をするように制御する。これを複数回繰り返すのである。
この往復移動により、可動リブ46が振動され、溝53a上で滞留しているインクがあったとしても、その滞留しているインクを溝53aに沿って流下させて可動リブ46の端部46aに集中させることができ、そのインクを第1インク吸収体47aに吸収させることができる。
一方、S1206の処理において、第1往復回数カウンタ68aが閾値以上であると判断した場合には(S1206:Yes)、第2インク吸収体47bと可動リブ46とが接触する第2位置に可動リブ46が移動するようにLFモータ71に所定パルスを出力する(S1208)。即ち、図13(b)の第1位置に位置する可動リブ46(実線参照)を、図13(c)の第2位置に移動する(実線参照)。
そして、可動リブ46が第2位置に到達すると、所定時間が経過したか否かを判断する(S1209)。これにより、可動リブ46の他端部46bに集中しているインクを第2インク吸収体47bが吸収する時間を確保することができる。
次に、第2往復回数カウンタ68bに「1」を加算した後(S1120)、その第2往復回数カウンタ68bが閾値以上かを判断する(S1211)。その結果、閾値以上でないと判断した場合には(S1211:No)、第2位置と、第2位置から所定距離離れた第4位置との間を可動リブ46が往復移動するようにLFモータ71に所定パルスを出力する(S1212)。その後、再びS1204からの処理を繰り返す。即ち、第2往復回数カウンタ68bが閾値以上になるまで(S1211:Yes)、S1212の処理を繰り返す。
このように、S1212の処理では、図13(c)に示すように、第2位置に位置する可動リブ46を、第2位置から搬送方向Hとは反対方向に所定距離離れた第4位置に移動させ(図13(b)一点鎖線参照)、その後再び、可動リブ46を第2位置に移動させ、所定時間経過したら、再び、同じ往復移動をするように制御する。これを複数回繰り返すのである。
この往復移動により、可動リブ46が振動され、溝53b上で滞留しているインクがあったとしても、その滞留しているインクを溝53bに沿って流下させて可動リブ46の端部46bに集中させることができ、そのインクを第2インク吸収体47bに吸収させることができる。
そして、S1211の処理において、第2往復回数カウンタ68bが閾値以上であると判断した場合には(S1211:Yes)、第2位置に位置する可動リブ46が初期位置に移動するようにLFモータ71に所定パルスを出力し(S1213)、本処理を終了する。即ち、図12(c)の第2位置に位置する可動リブ46(実線参照)を、図13(a)の初期位置に移動させ、本処理を終了する。
このように、本実施形態のクリーン処理は、はみ出し量メモリ68aに記憶されている値が閾値以上であれば(S1201:Yes)実行される処理である。このはみ出し量メモリ68aには、これまでにプラテン42上に吐出された正確なインク量の合計値が記憶されているので、この値に基づいてクリーニング処理を実行するか否かを判断することで、クリーニング処理を適切な時期に実行することができるのである。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
本実施形態では、記録用紙を可動リブ46によって支持する場合について説明したが、周知の固定型プラテンによって記録用紙を支持するタイプであっても、記録用紙からはみ出して吐出されたインク量を算出、積算し、その積算値に基づいて、かかる周知の固定型プラテンの交換時期、クリーニング時期を把握するように構成しても良い。
また、本実施形態では、はみ出し量メモリ68aに記憶されているインク量が所定の閾値よりも高い場合にクリーニング処理を自動的に実行する場合について説明したが、かかる場合に、プラテン42のクリーニングや交換を要請するメッセージをユーザーに報知するように構成しても良い。
また、本実施形態では、記録用紙の主走査方向における幅を検出し、記録用紙の幅からインクがはみ出さないようにインクを吐出する場合について説明したが、記録用紙の幅からインクをはみ出して吐出するような場合には、当然に、そのはみ出して吐出されたインクのインク量を算出し、積算するように構成しても良い。
また、本実施形態では、記録用紙の搬送方向における位置をレジストセンサ26で検出する場合について説明したが、この記録用紙の搬送方向における位置をメディアセンサ27を利用して検出するように構成しても良い。レジストセンサ26は、記録ヘッド39との間に搬送ローラ60を挟んで搬送方向上流側に設置されているので、レジストセンサ26から記録ヘッド39までの間に記録用紙にジャムが発生し、レジストセンサ26の検出結果通りに記録用紙が記録ヘッド39と対向する位置に搬送されない可能性がある。一方、メディアセンサ27はキャリッジ39に搭載されているので、かかる可能性がない。
本発明の一実施形態に係る複合機の外観斜視図である。 プリンタ部の主要な構成を示す斜視図である。 (a)はプラテンの上面を拡大して示す拡大斜視図である。(b)は(a)に示すIIIb−IIIb断面線におけるプラテンの断面図である。 プラテンのフレームの上側カバーを外した状態を示す斜視図である。 可動リブの拡大斜視図である。 プラテンを下方から見た斜視図である。 複合機の制御部の構成を示すブロック図である。 可動リブ制御処理を示すフローチャートである。 可動リブ制御処理における可動リブの動作を模式的に示す図である。 可動リブ制御処理における可動リブの動作を模式的に示す図である。 縁無し印刷される記録用紙を示す図である。 クリーニング処理を示すフローチャートである。 クリーニング処理における可動リブの動作を模式的に示す図である。
符号の説明
10 複合機(インクジェット記録装置)
26 レジストセンサ(検出手段)
27 メディアセンサ(幅検出手段)
38 キャリッジ
39 記録ヘッド
42 プラテン
66a 印刷処理制御プログラム(作成手段、禁止手段、制御プログラム)
67a プラテンドットカウンタ(積算手段)
68a はみ出し量メモリ(記憶手段)
S1 取得手段
S5 幅検出手段
S4、S10 検出手段
S7、S12 積算手段
S14 記憶手段

Claims (5)

  1. 記録媒体に向けてインクを吐出する記録ヘッドと、その記録ヘッドと対向する面とは反対の面から前記記録媒体を支持するプラテンとを備えたインクジェット記録装置において、
    記録媒体の大きさに関する情報を示すサイズ情報を含み、そのサイズ情報が示す記録媒体の大きさよりも大きい領域に前記記録ヘッドからインクを吐出させて記録媒体に画像を記録する縁無し記録の実行指令を取得する取得手段と、
    その取得手段で前記実行指令を取得した場合に、前記サイズ情報が示す記録媒体に前記縁無し記録をするための記録データを作成する作成手段と、
    その作成手段で作成した記録データに基づいて、記録媒体からはみ出して前記プランテン上に吐出されるインク量を積算する積算手段とを備えていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記記録ヘッドから前記記録媒体の搬送方向上流側に所定間隔離れた所定の位置に配置され、前記記録ヘッドに向けて搬送されている記録媒体の先端が前記所定の位置に到達するタイミングと、前記記録媒体の後端が前記所定の位置を通過するタイミングとを検出する検出手段を備え、
    前記積算手段は、前記検出手段によって検出される前記記録媒体の先端が前記所定の位置に到達するタイミングに基づいて前記記録媒体の先端からはみ出して前記プランテン上に吐出されるインク量を積算し、前記検出手段によって検出される前記記録媒体の後端が前記所定の位置を通過するタイミングに基づいて前記記録媒体の後端からはみ出して前記プランテン上に吐出されるインク量を積算することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記記録ヘッドを前記記録媒体と対向する位置に搭載して主走査方向に往復移動するキャリッジと、
    そのキャリッジに搭載され前記記録媒体の主走査方向における幅を検出する幅検出手段と、
    その幅検出手段の検出結果に基づいて、前記記録媒体の幅からはみ出してインクが吐出されるのを禁止する禁止手段とを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記積算手段によって積算されるインク量を記憶する不揮発性の記憶手段を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  5. 記録媒体に向けてインクを吐出する記録ヘッドと、その記録ヘッドと対向する面とは反対の面から前記記録媒体を支持するプラテンとを備えたインクジェット記録装置を制御する制御プログラムにおいて、
    記録媒体の大きさに関する情報を示すサイズ情報を含み、そのサイズ情報が示す記録媒体の大きさよりも大きい領域に前記記録ヘッドからインクを吐出させて記録媒体に画像を記録する縁無し記録の実行指令を取得する取得ステップと、
    その取得ステップで前記実行指令を取得した場合に、前記サイズ情報が示す記録媒体に縁無し記録をするための記録データを作成する作成ステップと、
    その作成ステップで作成した記録データに基づいて、記録媒体からはみ出して前記プランテン上に吐出されるインク量を積算する積算ステップとを備えていることを特徴とする制御プログラム。
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