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JP2009126109A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

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JP2009126109A JP2007305070A JP2007305070A JP2009126109A JP 2009126109 A JP2009126109 A JP 2009126109A JP 2007305070 A JP2007305070 A JP 2007305070A JP 2007305070 A JP2007305070 A JP 2007305070A JP 2009126109 A JP2009126109 A JP 2009126109A
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一 鍜治
Fumitaka Sofue
文孝 祖父江
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Abstract

【課題】複数の像担持体における光束の射出タイミング間のズレ量が全体として略最小となるようにする。
【解決手段】第1像担持体に対する光束を射出する第1光源及び第2光源についてそれぞれの射出タイミング間のズレ量と、第2像担持体に対する光束を射出する第3光源及び第4光源についてそれぞれの射出タイミング間のズレ量を取得する。各光源について射出タイミングを補正する際の最小単位とズレ量との差又はズレ量そのものを射出タイミングを、遅らせるための遅れ補正量とする。遅れ補正量と最小単位との差を、射出タイミングを進ませる進み補正量とする。各光源における射出タイミングを補正する際に使用する遅れ補正量と進み補正量との組み合わせのうち、最も早い射出タイミングと最も遅い射出タイミングとの差が最小となる組み合わせを選択して、各光源の射出タイミングを補正する。
【選択図】図13

Description

本発明は、一般に画像形成装置に係り、とりわけ、電子写真方式の多色画像形成装置に関する。
近年、インクジェット方式のプリンターが急速にカラー化にシフトしたことに続き、電子写真方式の画像形成装置もモノクロ機からカラー機へとシフトしてきている。
電子写真方式のカラー画像形成装置を大別すると、1ドラム型とタンデム型に分けられる。1ドラム型は、1つの像担持体の回りに複数色の現像装置を備え、各現像装置でトナーを付着させて像担持体上に合成トナー像を形成し、そのトナー像を転写して記録媒体にカラー画像を記録する方式である。一方、タンデム型は、複数の像担持体にそれぞれ単色のトナー画像を形成し、それらの単色トナー像を順次転写して記録媒体に合成カラー画像を記録する方式のものである。
1ドラム型とタンデム型の画像形成装置を比較すると、1ドラム型は像担持体が1つであるから、タンデム型と比べて画像形成部を小型化することができ、低コストであるという利点がある。しかし、1ドラム型は、1つの像担持体を用いて複数回画像形成を繰り返してカラー画像を形成するため、画像形成の高速化に向いていない。これに対し、タンデム型は、小型化、コストの面で1ドラム型より劣るものの、各色独立で画像形成を行えるため、高速化に向いている。よって、カラー画像形成装置では、画像形成速度の点からモノクロ並みのスピードが得られるタンデム型が近年非常に注目されている。
さらにタンデム型のカラー画像形成装置は、像担持体1つにつき1つのレーザースキャナユニットを装備しているタイプと、複数の像担持体に対しレーザースキャナユニットを1つもしくはN個(N<像担持体の数)しか装備しないタイプに大別される。
後者の画像形成装置では、複数のレーザーを1つのポリゴンミラーに照射し、折り返しミラー等を用いて各像担持体に照射するため、レーザースキャナユニットの構成が複雑となる。しかし、後者は、ポリゴンモータ、ミラー、ビーム検知(BD)センサは1つ装備すればよく、前者に比べコストが安くなるメリットがある(特許文献1)。
また、タンデム型の画像形成装置は、各像担持体上に形成される画像を重ね合わせることで多色画像を形成するため、重ねた際のズレ量を検知して各像担持体上に対するレーザー光の照射タイミングを補正する必要がある。
特開2004−345171号公報
ところで、画像形成速度を向上させるために、1つの像担持体に複数のレーザー光を同時並行的に照射する画像形成装置も存在する。このような画像形成装置では、1つの像担持体に照射される複数のレーザー光間における画像書き出し位置のズレ量を小さくすることが要求される。一般に、画像書き出し位置は、レーザー光の射出タイミング(書き出しタイミング)によって決まる。
しかし、像担持体の数よりも少ない数のレーザースキャナユニットしか装備しないタンデム方式の画像形成装置では、各像担持体においてそれぞれ走査方向が異なる場合があり、画像書き出し位置のズレ量を小さくすることは困難であった。すなわち、各像担持体単位では複数のレーザー間のズレ量を略最小に補正できるが、複数の像担持体間のズレ量は必ずしも最小にならないからである。なぜなら、BDセンサから出力された基準信号に対して、画像形成のタイミングは、遅れる方向のジッタを有しているからである。
そこで、本発明は、このような課題および他の課題のうち、少なくとも1つを解決することを目的とする。たとえば、本発明は、複数の像担持体における光束の射出タイミング間のズレ量が全体として略最小となるようにすることを目的とする。なお、他の課題については明細書の全体を通して理解できよう。
本発明は、たとえば、複数の像担持体、複数の光源及び偏向走査手段とを含む画像形成装置に適用される。複数の像担持体は、多色画像を形成するために平行に配置されている。複数の光源は、複数の像担持体のそれぞれについて設けられ、対応する1つの像担持体につき複数の光束を射出する。偏向走査手段は、各光源から射出された前記光束を対応する像担持体へ偏向走査する。さらに、画像形成装置は、基準信号出力手段、同期信号生成手段及び射出タイミング決定手段を含む。基準信号出力手段は、複数の光束のうち基準となる第1光源から出力されて偏向走査された基準光束を受光して基準信号を出力する。同期信号生成手段は、複数の光源が像担持体へ光束を射出するタイミングを同期させるための同期信号を前記基準信号から生成する。射出タイミング決定手段は、各光源において光束を射出するタイミングを同期信号から決定する。射出タイミング決定手段は、記憶手段、補正量決定手段及び補正手段を含む。記憶手段は、複数の像担持体のうち第1像担持体に対する光束を射出する第1光源及び第2光源についてそれぞれの射出タイミング間のズレ量を記憶している。また、記憶手段は、複数の像担持体のうち第2像担持体に対する光束を射出する第3光源及び第4光源についてそれぞれの射出タイミング間のズレ量を記憶している。補正量決定手段は、各光源について、射出タイミングを補正する際の最小単位とズレ量との差又はズレ量そのものを、射出タイミングを遅らせるための遅れ補正量として決定する。また、補正量決定手段は、遅れ補正量と最小単位との差を、射出タイミングを進ませる進み補正量として決定する。補正手段は、各光源における射出タイミングを補正する際に使用する遅れ補正量/進み補正量の組み合わせのうち、最も早い射出タイミングと最も遅い射出タイミングとの差が最小となる組み合わせを選択して、各光源の射出タイミングを補正する。
本実施形態では、複数の像担持体における光束の射出タイミング間のズレ量が全体として略最小となる。よって、色ずれなどの画質の劣化を低減することが可能となる。
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念および下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
図1は、本発明を適用できる電子写真方式でタンデム型の多色画像形成装置の概略構成図である。画像形成装置100は、4つの画像形成部(画像形成ユニット)を備えている。画像形成装置100は、たとえば、印刷装置、プリンター、複写機、複合機、ファクシミリとして実現できる。
画像形成部1Yは、イエロー色の画像を形成する。画像形成部1Mは、マゼンタ色の画像を形成する。画像形成部1Cは、シアン色の画像を形成する。画像形成部1Bkは、ブラック色の画像を形成する。これら4つの画像形成部1Y,1M,1C,1Bkは一定の間隔をおいて平行に配置されている。画像形成部の下方には、記録媒体を格納及び給紙する給紙ユニット17、20、記録媒体の搬送パス18、レジストローラ19を備えている。画像形成部の上方には、未定着トナー像を記録媒体に定着させる定着ユニット16を備えている。
各画像形成部1Y,1M,1C,1Bkには、それぞれ像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムという)2a,2b,2c,2dが設置されている。感光ドラム2a,2b,2c,2dは、平行に並んだ複数の像担持体の一例である。各感光ドラム2a,2b,2c,2dの周囲には、一次帯電器3a,3b,3c,3d、現像装置4a,4b,4c,4d、転写ローラ5a,5b,5c,5d、ドラムクリーナ装置6a、6b、6c、6dがそれぞれ配置されている。一次帯電器3a,3b,3c,3dと現像装置4a,4b,4c,4dの下方には、レーザー露光装置7が設置されている。
レーザー露光装置7は、与えられる画像情報を表す時系列的なデジタルの画素信号に対応して発光を行う光源、ポリゴンミラー、反射ミラー等で構成される。レーザー露光装置7は、各感光ドラム2a、2b、2c、2dの表面を露光することによって、画像情報に応じた各色の静電潜像を形成する。なお、レーザー露光装置は、たとえば、走査式光学装置、光走査装置、スキャナ装置又はレーザースキャナユニットと呼ばれることもある。また、レーザー露光装置7は、各光源から射出された光束を対応する像担持体へ偏向走査する偏向走査手段の一例である。
各現像装置4a,4b,4c,4dは、それぞれイエロートナー、シアントナー、マゼンタトナー、ブラックトナーを収納している。各現像装置は、感光ドラム2a,2b,2c,2d上に形成された各静電潜像に各色のトナーを付着させてトナー像として現像(可視像化)する。
転写ローラ5a,5b,5c,5dは、各一次転写部32a〜32dにて中間転写ベルト8を介して各感光ドラム2a,2b,2c,2dに当接可能に配置されている。各感光ドラム上のトナー像は、順次、中間転写ベルト8上に多重(重畳)転写されていく。
ドラムクリーナ装置6a、6b、6c、6dは、クリーニングブレード等で構成される。各ドラムクリーナ装置は、感光ドラム上の一次転写時に残留した残トナーを掻き落とすことで、感光ドラムの表面を清掃する。
中間転写ベルト8は、各感光ドラム2a,2b,2c,2dの上面側に配置されている。また、中間転写ベルト8は、二次転写対向ローラ10とテンションローラ11との間に張架されている。二次転写対向ローラ10は、二次転写部34において、中間転写ベルト8を介して二次転写ローラ12と当接可能に配置されている。中間転写ベルトに転写された画像は二次転写部34において、給紙ユニット17から搬送されてきた記録媒体上に転写される。記録媒体は、記録材、用紙、シート、転写材、転写紙と呼ばれることもある。
給紙ユニット17は、記録媒体Pを収納するカセットや、手差しトレイ20から記録媒体Pを一枚ずつ送り出すためのピックアップローラを備えている。各ピックアップローラから送り出された記録媒体Pをレジストローラまで搬送するためのレジストローラ19や、画像形成部の画像形成タイミングに合わせて記録媒体Pを二次転写領域へ送り出すレジストローラ19が存在する。
定着ユニット16は、内部にセラミックヒータ基板などの熱源を備えた定着フィルム16aとセラミックヒータ基板にフィルムをはさんで加圧される加圧ローラ16bを備えている。定着ユニット16の搬送方向での前後にはローラ対のニップ部31へ記録媒体Pを導くガイド、定着ユニット16から排出された記録媒体Pを外部に導き出す外排紙ローラ21が配設されている。
図2は、従来の画像形成装置における制御ユニットのブロック図である。制御ユニットは、主に、コントローラ部200と画像処理部250とを備えている。
CPU201は、画像形成装置100の全体を制御する制御回路である。CPU201は、ROM203に記憶されている画像形成装置100の制御プログラムを順次読み出して実行する。CPU201のアドレスバスおよびデータバスはバスドライバ・アドレスデコーダ202をへて各負荷に接続されている。RAM204は、入力データの記憶や作業用記憶領域等として用いられる主記憶装置である。
I/Oインターフェース206は、操作パネル218、モーター207、クラッチ208、ソレノイド209、紙検知センサ210、トナーセンサ211、スイッチ212、高圧ユニット213、BDセンサ214などと接続されている。I/Oインターフェース206は、これらの各部とのデータの入出力を制御する。操作パネル218は、操作者がキー入力を行うためのキーや、装置の状態等を表示するための液晶やLEDを備えている。モーター207は、給紙系、搬送系及び光学系を駆動するモーターを備えている。クラッチ208は、給紙系、搬送系及び光学系におけるクラッチである。ソレノイド209は、給紙系、搬送系及び光学系におけるソレノイドである。紙検知センサ210は、搬送されてきた記録媒体を検知するセンサである。トナーセンサ211は、現像装置に備えられており、現像装置内のトナー量を検知するセンサである。スイッチ212は、各負荷のホームポジションを示すスイッチや、ドアの開閉状態等を検知するためのスイッチである。高圧ユニット213は、CPU201の指示に従って、1次帯電器3a〜3d、現像装置4a〜4dなどに所定の高圧(商用電圧より高い電圧で、たとえば、数百ないし数千ボルト)を供給する。
PWM部215は、画像処理部250から供給された画像信号に応じてレーザーユニット217を駆動するためのPWM(パルス幅変調)信号を生成して供給する。画像処理部250は、画像形成装置100に接続されたパソコン270などから出力された画像信号に画像形成のための画像処理を施し、生成した画像信号をPWM部215へ出力する。レーザーユニット217は、各レーザー露光装置7に備えられている。各レーザーユニット217は、光束としてのレーザー光を射出する。基準光源となるレーザーユニット217から出力されたレーザー光は、BDセンサ214によって検知され、その出力信号(BD信号)が基準信号としてI/Oインターフェース206に入力される。よって、BDセンサ214は、複数の光束のうち基準となる第1光源から出力されて偏向走査された基準光束を受光して基準信号を出力する基準信号出力手段の一例である。
このBD信号や、BD信号からCPU201により生成される同期BD信号は、主走査方向における画像の書き出し位置を決定するために使用される。一般に主走査方向は、感光ドラムの長手方向である。主走査方向に対して直交する方向は、一般に、副走査方向と呼ばれる。なお、同期BD信号を生成するCPU201は、複数の光源において像担持体へ光束を射出するタイミングの元になる同期信号を基準信号から生成する同期信号生成手段の一例である。あるいは、CPU201以外の回路が同期信号生成手段として機能してもよい。
図3は、レーザー露光装置と画像形成部とを説明するための図である。1つのポリゴンミラー50に対して両側にそれぞれ4本のレーザー光(1つの感光ドラムにつき2本のレーザー光)が入射する。各感光ドラムには、照射光E1〜E4が照射される。なお、照射光E1〜E4のそれぞれは、副走査方向においてずれた2本のレーザー光を含む。すなわち、全体では、8本のレーザー光が使用されている。副走査方向においてずれた2本のレーザー光を同時に射出することで、2本の走査線を同時並行的に形成できるため、画像形成速度が略2倍になる。
図3において、折り返しミラー52a〜52cは、それぞれレーザー光を所定の方向へ反射する光学部品である。第一の結像レンズ53及び第二の結像レンズ54、55はfθレンズとして機能し、レーザー光を感光ドラムの表面上で等速走査させ、かつ、その表面にスポット結像させる光学部品である。光学ケース59は、レーザー露光装置7の各光学部品を格納するケースである。
この例では、ポリゴンミラー50が中央に配置されており、各感光ドラムへの光学パスは左右対称形状である。そこで、照射光E1、E2のグループについて説明し、その反対側の照射光E3、E4のグループについての説明を省略する。
図3に示したレーザー露光装置7は、小型化を達成するために薄型ポリゴンミラーを使用した斜入射光学系を採用している。斜入射光学系では、ポリゴンミラー50から出射した2本のレーザー光が上下に分離され、それぞれ各光路を進行する。ポリゴンミラーに代えて、他の種類の回転多面鏡(例:共振型の反射鏡など)が採用されてもよい。
図4A及び図4Bは、ポリゴンミラー付近の拡大図である。ここでは、ポリゴンミラー50の反射面の法線とポリゴンミラー50の回転方向とで定義される平面を基本平面とする。基本平面の法線ベクトルは、ポリゴンミラーの回転軸と平行になっている。
図5は、図3に示したレーザー露光装置7の一部を示した平面図である。上述した基本平面は、図5において、X−Y平面として記載されている。
基本平面を基準とした各レーザー光の出射角は、入射角と同一の角度であるが、符号が反対になっている。なお、同一のグループに属した照射光E1、E2の各出射角は、角度の大きさは等しいが、符号が反対になっている。たとえば、E1の出射角は+θであるが、E2の出射角は−θである。なお、E1の入射角は−θであるが、E2の入射角は+θである。
経験的に、基本平面と偏向走査されたレーザー光との相対角度は、画像性能上3°以下が良いとされている。本実施形態では、光学的な特性をそろえるため、斜入射角を互いに反対かつ同一の角度としている。ここで、ポリゴンミラー50での反射位置は、図4Aによれば、E1、E2とも同一の反射位置となっているが、図4Bによれば、E1、E2とも異なる反射位置となっている。すなわち、E1の反射位置とE2の反射位置との距離は、Δxとなっている。後者の場合、分離用の折り返しミラー52bの位置をより手前に配置することが可能となるメリットがある。
ポリゴンミラー50から出射した4本のレーザー光(1つの感光ドラムに対して2本のレーザー光)は、第一の結像レンズ53を透過する。そのうち、感光ドラム寄り(図の上方)を通過する2本のレーザー光は分離用の折り返しミラー52bで下方向に反射される。第一の結像レンズ53は、複数のレーザー光が互いに異なる角度で入射するためシリンダーレンズで構成されている。その後、この2本のレーザー光は、第二の結像レンズ54により結像され、さらに、折り返しミラー52cによって再反射され、第一の結像レンズ53の横を通過し、照射光E2となって感光ドラム2c上に照射される。
一方で、照射光E1となる残りの2本のレーザー光は、分離用の折り返しミラー52bの直下を通過し、第二の結像レンズ55を透過した後に折り返しミラー52aで感光ドラム2dへ照射される。なお、分離用の折り返しミラーは、4本のレーザー光が各部品公差やポリゴンモータの面倒れ等によって光束のケラレが発生しない位置に配置されている。
感光ドラム側のレーザー光を下側、つまり感光ドラムから遠ざかる方向に反射させ、かつ、ポリゴンミラーからの全てのレーザー光を横切るような光路設計とすることで、光学系をコンパクト化できる。一方、折り返しミラー間に第二の結像レンズ54を配置することで、折り返しミラーの長手方向の長さを短くすることができる。また、これによって、レンズを配置するために、空間を有効に利用でき、レーザー露光装置7を薄型化することができる。
図6は、レーザー露光装置の平面図である。図6においてBDセンサ214はレーザーユニット217のドライバ基板上に実装されている。レーザーユニット217は、複数のレーザー素子(レーザーダイオード)を備えている。よって、レーザーユニット217又はそのレーザー素子は、複数の像担持体のそれぞれに複数の光束を射出する複数の光源の一例である。
とりわけ、BDセンサ214は、感光ドラム2dの走査開始側に取り付けられている。これによって、BDセンサ214は、照射光E1を検知することになる。他の感光ドラム2a〜2cに関するレーザーの同期信号は、このBD信号を元に生成される。
図6のように、各レーザー光を同じ方向から照射すると、Y用の感光ドラム2aの走査方向と、M用の感光ドラム2bの走査方向は同一方向となる。同様に、C用の感光ドラム2cの走査方向と、K用の感光ドラム2dの走査方向も動一方向となる。ただし、前者の走査方向と後者の走査方向とでは向きが反対となる。よって、Y用とM用のビデオデータの2ライン分(レーザー本数分)は、LIFO(Last In First Out)メモリ等に入れて、画像の順番を入れ替える必要がある。
図3ないし図6においては、1つの感光ドラムにつき2本のレーザー光を使用することを前提として説明したが、レーザー光の本数が3本以上であってもよい。また、217’は、レーザーユニット217の正面を示している。この正面図によれば、4つの筒が示されているが、各筒には、2つのレーザー素子が設けられている。すなわち、全体としては、8本のレーザー光が射出されることになる。
図7は、レーザー露光装置のレーザー駆動回路の一例を示す図である。レーザーユニット217は、2つのビームを出力するために、光源としてのレーザーダイオード73A、73Bを備えている。レーザーユニット217は、光量センサとしてのフォトダイオード73Cも備えている。
電流制御部に関しては、2つのレーザーダイオード73A、73Bに対応した数の制御回路が搭載されている。各制御回路は、バイアス電流源71A、71Bとパルス電流源72A、72Bを対応するレーザーダイオード73A、73Bに供給することで、レーザーダイオード73A、73Bの発光特性の改善を図っている。
レーザーの発光を安定化させるために、フォトダイオード73Cからの出力信号を用いてパルス電流源72A、72Bに帰還をかけ、レーザー点灯時のパルス電流量の自動制御が実行される。フォトダイオード73Cは1つなので、シーケンスコントローラ77によりレーザーダイオード73A、73Bを時分割制御することで、2つのレーザーダイオードの光量制御を行う。
次に、レーザーダイオードの光量調整について詳細に説明する。レーザーダイオード73A、73Bの制御は同様であるため、ここでは、レーザーダイオード73Aについて説明する。レーザーダイオード73Aのパルス電流量を制御する際に、まず、シーケンスコントローラ77は、スイッチ81をONし、FBラインをアクティブにする。これにより、フィードバックループが形成される。さらに、シーケンスコントローラ77は、論理素子70AにON信号をスイッチ79Aへ出力させる。これにより、FULL_Aラインがアクティブになる。
この状態で、バイアス電流源71Aとパルス電流源72Aからの電流の和がレーザーダイオード73Aへ流れる。さらに、レーザーダイオード73Aが発光すると、フォトダイオード73Cが光量に応じた出力信号を出力する。出力信号は、電流電圧変換器74に入力され、ついで増幅器75で増幅され、APC回路76に入力される。APC回路76は、入力信号と目標値とを比較し、比較結果に応じた制御信号をパルス電流源72Aに供給する。入力信号と目標値とが一致すると、レーザーダイオード73Aには、目標光量で発光するようなパルス電流が供給される。APCは、自動光量制御の略であり、レーザーを目標光量に維持する技術として一般的に使用されている。
一般に、レーザーは温度特性を持っているため、温度が高くなるほど一定の光量を得るための電流量が増加する。また、レーザーは自己発熱するため、一定の電流を供給するだけでは一定の光量を得ることができない。よって、これらの特性は画像形成に重大な影響を及ぼす。このことを解決する手段として、1つの走査ごとにAPCを実行することで、各走査における発光光量が一定になるように電流量が制御されている。1つの走査とは、ポリゴンミラーにおける1つの反射面による走査を意味する。一般に、1つの走査周期は、画像を形成する画像期間と画像を形成しない非画像期間とからなる。APCは、非画像期間において実行される。
こうして一定光量制御されたレーザー光に対して、画素変調部78Aでパルス幅変調されたデータでスイッチ79AをOFF/ONすることで、画像信号に応じた光量のレーザー光が出力され、感光ドラム上に静電潜像が形成される。
以下では、本発明の原理を判りやすく説明する。本発明の基本原理は、複数の像担持体でそれぞれ走査方向が異なる場合に、それぞれに適用されるレーザーの射出タイミングの補正量と補正方向との組み合わせを工夫することで、全体としての主走査方向における書き出し位置のズレ量を低減するものである。たとえば、遅れ方向の補正量(遅れ補正量)と進み方向の補正量(進み補正量)との組み合わせのうち、最も早い射出タイミングと最も遅い射出タイミングとの差が最小となる組み合わせを選択すれば、理論的には、ズレ量が最小となる。
なお、画像形成装置100は、タンデム式の多色画像形成装置であるが、以下では、説明の簡潔化のために、K用とY用の感光ドラム2a、2dについて説明する。感光ドラム2a、2dでは、走査方向が相互に逆であることはすでに説明した通りである。
図8は、BD信号に対するレーザー駆動タイミングの一例を示した図である。レーザー駆動タイミングは、レーザー光を射出するタイミングであり、また、レーザー光による潜像の書き出しタイミングでもある。一般に、これらのタイミングは、CPU201によって決定される。よって、CPU201は、各光源において像担持体へ光束を射出するタイミングを同期信号から決定する射出タイミング決定手段の一例である。なお、本実施形態では、1つの感光ドラムにつき2つの光源(例:レーザーダイオード)を使用することを想定している。ここでは、感光ドラムごとの2つの光源を、K用のレーザーA,B、Y用のレーザーA,Bと呼ぶことにする。
BD信号は、上述したように、BDセンサ214から出力される基準信号である。本実施形態では、CPU201が、BD信号に対して画像クロックで同期をとった同期信号(同期BD信号)を生成し、この同期BD信号に基づいてレーザー駆動信号の出力タイミング(レーザー光の射出タイミング)を制御する。すなわち、主走査方向における画像の書き出し位置は、同期BD信号に連動しているといえる。なお、CPU201に代えて、同期信号生成回路を設け、これが同期信号を生成してもよい。
図8では、BD信号と同期BD信号の差がほとんどない、理想状態が示されている。同期BD信号を基準に、感光ドラム上の正しい位置に潜像を形成するようにT1が設定される。すなわち、T1は、K用のレーザーA(レーザーダイオード73A)についての同期BD信号の立下りから書き出しまでの時間を示している。
ところで、複数のレーザー素子がマトリクス状に配置されたVCSEL(垂直共振器面発光レーザー)などのマルチビームレーザーを採用すると、マルチビームレーザーを所定角度回転させるだけで、異なる解像度で画像を形成することができる。ここで、回転とは、複数のレーザー素子が配置されている端面を、その法線方向を回転軸として回転させることをいう。
ただし、回転後と回転前とでは、各レーザー素子の書き出しタイミングを調整する必要がある。これは、各レーザー素子の位置が回転するため、感光ドラムに対する光学的な位置関係が変化するためである。なお、T2は、K用のレーザーB(レーザーダイオード73B)についての同期BD信号の立下りから書き出しまでの時間を示している。T2がT1と異なるのは、レーザーユニットの回転にともなう光学的な位置関係に起因した時間的なズレ(書き出し位置のズレ)を補正するためである。すなわち、感光ドラム上におけるK用のレーザーAの書き出し位置とK用のレーザーBの書き出し位置とが一致するように、T2の値が決定される。
Y用のレーザーは、不図示の擬似BD信号生成回路がK用の同期BD信号から生成した擬似的なBD信号(以下、擬似BD信号)に基づいて発光する。擬似BD信号は、図6に示したようにKとYとでは走査方向が逆になる。そのため、擬似BD信号生成回路は、それを考慮した上で擬似BD信号を生成する。擬似BD信号生成回路は、第3光源及び第4光源の基準信号として、基準光束についての基準信号から擬似的な基準信号を生成する擬似基準信号出力手段の一例である。擬似BD信号生成回路の機能をCPU201が備えてもよい。
図8に示すように擬似BD信号を基準として、Y用のレーザーAの書き出しタイミングであるT3が設定される。K用のレーザーBと同様に、Y用のレーザーBの書き出しタイミングを調整するようにT4が決定される。
K用のレーザーユニットの走査方向と、Y用のレーザーユニットの走査方向とでは、逆方向である。よって、K用のレーザーでは、同期BD信号に対して1画素目からN画素目へと順番に画素データが出力される。一方で、Y用のレーザーでは、擬似BD信号に対してN画素目(最終画素)から1画素目へと順番にデータが出力される。
図9は、各レーザーにより形成された画像の一例を示す図である。図から、K用のレーザーAとY用のレーザーAの1画素目が重なりあっていることがわかる。また図によれば、4つのレーザーにより形成された各画像のズレが最大値Xaとなるのは、K用のレーザーBとY用のレーザーBとの間のズレである。
図10は、BD信号に対するレーザー駆動(画像データ)タイミングの他の例を示した図である。図10には、BD信号に対する同期BD信号の時間的な差(誤差)が、T5であるケースが示されている。誤差は、同期させる画像クロックの周期に応じて異なる。
図10に示すようにBD信号と擬似BD信号は同一の画像クロックから生成されるため、同期している。同期BD信号や擬似BD信号に対する各レーザーの駆動制御は図8に示したとおりである。しかし、BD信号と同期BD信号に誤差T5が生じているため、感光ドラム上に形成される画像のズレは、図9に示したズレとは異なる。
図11は、BD信号と同期BD信号との差がT5である場合に各レーザーにより形成された画像の一例を示す図である。K用のレーザーとY用のレーザーとでは、感光ドラム上における走査方向が逆であるため、T5×2の時間差に相当する距離だけ画像の形成位置がずれてしまう。4つのレーザー間におけるズレの最大値Xbは、Kの用のレーザーBとY用のレーザーBとの間のズレである。ちなみに、Xbは、Xa+(T5×2)となる。なお、Xb、Xaは時間軸上でのズレであるが、距離に換算するには、感光ドラム表面における照射光の走査速度を乗算すればよい。
図12は、実施形態に係る書き出しタイミングの制御例を示したタイミングチャートである。BD信号に対する同期BD信号の誤差はT5とする。本実施形態では、K用のレーザーBがK用のレーザーAに対して遅れて(T1<T2)出力されているときに、Y用のレーザーBはY用のレーザーAに対して先行して画像を書き出す(T3>T4’)。
Y用のレーザーBの書き出しタイミングT4’は、レーザーA,B間のズレ量Δ(Δ=T4−T3)を用いて表現できる。遅れ方向の補正量Zaと進み方向の補正量Zbは次式により算出される。
Za=Δ−n・W(ただし、Δ−n・Wは、正である。また、Δ−n・Wの最小値よりも元々のズレ量が小さければ、Za=Δである。)
Zb=Δ−n・W(ただし、Δ−n・Wは、負であり、Δ−n・Wの絶対値が最小値となるときのΔ−n・Wが算出すべきZbとなる。)
ここで、Wは、補正の最小単位である。nは、ゼロ又は任意の自然数である。
ここで、後述するように、T3>T4’の関係が成り立つことを前提とすれば、補正量は、進み方向の補正量Zbとなる。
このように、遅れ方向の補正量は、最小単位のn倍(nは自然数)をズレ量から減算したときの差のうち負とならない最小値と、ズレ量そのものとのうち相対的に小さいほうの値であるともいえる。また、進み方向の補正量は、最小単位のn倍(nは自然数)をズレ量から減算したときの差のうち、符号が負となり、かつ、差の絶対値が最小となる値であるともいえる。
図13は、実施形態を適用したときの各レーザーにより形成された画像の一例を示す図である。4つのレーザー間のズレが最大値Xcとなるのは、K用のレーザーBとY用のレーザーAとの間のズレである。
Xc= T5×2 + (K用のレーザーA、B間のズレ量)
すなわち、マルチビームレーザーを使用する画像形成装置では、基準となる色に対応したK用のレーザーA、B間のズレの方向(進んでいるか/遅れているか)に対して、それとは走査方向が逆であるY用のレーザーA、B間のズレを逆方向に補正にする。これにより、全体としてのズレ量を低減することが可能となる。すなわち、最も早い射出タイミング(Y用のレーザーA)と最も遅い射出タイミング(K用のレーザーB)との差Xcが最小となるように補正すれば、色ずれが効率よく低減される。各光源における射出タイミングを補正する際に使用する遅れ補正量と進み補正量との組み合わせは種々存在する。よって、差Xcが最小となるような、組み合わせを選択すれば好ましいといえる。
ここでは、K用のレーザーとY用のレーザーについて説明したが、基準となるK用のレーザーに対して、逆方向に走査する他の色用のレーザーに関しても、本実施形態に係る技術思想を適用すれば、同様の効果が得られる。
図14は、Y,M,C,Kのそれぞれに対応した各レーザーユニットに含まれる2つのレーザーダイオード(レーザーA、B)間のズレ量、書き出しタイミングの補正量及び走査方向を示した図である。1つの感光ドラムにつき複数のレーザーダイオードを使用するケースでは、目標解像度に応じた副走査方向のピッチを実現するためレーザーユニット217を回転させる。これが、主走査方向において書き出し位置のズレをもたらすことは既に説明した通りである。
ここでは、説明の便宜上、主走査方向の解像度を600dpiとし、書き出しタイミングの分解能を1/2画素(21.15μm)と想定する。さらに、K用のレーザーユニットについてレーザーA、B間のズレ量が5μmあったとする。また、書き出し位置についての補正可能な最小単位Wが21.15μmであったとする。この場合、レーザーAに対するレーザーBの補正量の最小値は、進み方向の補正量Zb=16.15μm、遅れ方向の補正量Za=5μmとなる。
図15は、遅れ方向の補正量と進み方向の補正量とを説明するための図である。実線の円は、基準となるレーザーAのビームスポットを示す。波線の円は、補正対象となるレーザーBのビームスポットを示している。ここでは、レーザーAの中心を通り副走査方向に延びた線を境界として、その左側が進み方向であり、右側が遅れ方向を示している。すなわち、レーザーBに進み方向の補正量Zbを適用すれば、レーザーAよりも先行してレーザーBは画像の書き出しを開始する。一方、レーザーBに遅れ方向の補正量Zaを適用すれば、レーザーAよりも遅延してレーザーBは画像の書き出しを開始する。
まず、K用のレーザーユニットには、最小値である遅れ方向の補正量(5μm)が適用されるため、レーザーAに対するレーザーBの書き出しタイミングを5μmに相当する時間だけ遅らせる。
図14によれば、KとCの走査方向は基準方向と同一であるが、YとMの走査方向は基準方向に対して逆方向である。よって、YとMに関しては、進み方向の遅れ量を適用すれば、YMCKの全体としてのズレ量が最小となる。図14によれば、Yの進み補正量Zbは3.15μmであり、Mの進み補正量Zbは13.15μmである。よって、これらの補正量がそれぞれ適用されることになる。
なお、図14によれば、Mに関しては、レーザーA、B間のズレ量よりも進み方向の補正量Zbが大きいため、Zbは、Δ、Za及びZbのうちでの最小値ではない。しかし、基準となるK用のレーザーA、Bのズレ量と、M用のレーザーA、Bのズレ量との関係では、たとえば、図13に示したように、全体としてのズレ量が最小になるように制御される。
図14によれば、遅れ方向の補正量Zaと進み方向の補正量Zbとの和は、補正の最初単位Wとなっている。よって、進み補正量Zbは、遅れ補正量Zaと補正の最小単位との差としてCPU201によって算出されてもよい。
図16は、実施形態に係る画像形成装置の制御方法の一例を示ししたフローチャートである。ステップS1601で、画像形成装置の電源が投入される。ステップS1602で、CPU201は、画像形成のためのイニシャル動作を実行する。イニシャル動作とは、たとえば、搬送ローラなどが正しく回転するか否かのテスト、搬送パスに記録媒体が残留しているか否かの検知などがある。
ステップS1602で、CPU201は、各レーザーユニットのレーザーA、B間のズレ量を測定する。たとえば、CPU201は、レーザーAとBとを交互に点灯させるようシーケンスコントローラ77に指示する。この指示に応じて、シーケンスコントローラ77は、レーザーAを点灯させ、所定時間後にレーザーBを点灯させる。BDセンサ214は、まず、レーザーAからの照射光を受光してBD信号をCPU201に向けて出力し、次に、レーザーBからの照射光を受光してBD信号を出力する。CPU201は、これら2つのBD信号間の時間差と所定時間との差をズレ量として測定する。レーザーユニットごとにBDセンサが設けられている場合、CPU201は、レーザーユニットごとにレーザーA、B間のズレ量を測定する。このように、CPU201は、複数の像担持体のうち第1像担持体に対する光束を射出する第1光源及び第2光源についてそれぞれの射出タイミング間のズレ量を測定する測定手段の一例である。また、CPU201は、複数の像担持体のうち第2像担持体に対する光束を射出する第3光源及び第4光源についてそれぞれの射出タイミング間のズレ量を測定する測定手段の一例である。なお、第1光源及び第2光源は、たとえば、K用のレーザーユニットにおけるレーザーA、Bである。また、第3光源及び第4光源は、たとえば、Y用のレーザーユニットにおけるレーザーA、Bである。
なお、BDセンサが1つしかない場合は、工場出荷時に、レーザーユニットごとにレーザーA、B間のズレ量が測定され、ROM203に格納される。工場出荷時に測定が完了している場合は、ステップS1602は不要である。このようにズレ量は、測定または読み出すことにより取得される。
ステップS1603で、CPU201は、各レーザーユニットについて、遅れ補正量Za及び進み補正量Zbを算出してテーブル(図14)を作成し、RAM204又はROM203に格納する。
ステップS1604で、CPU201は、基準となるレーザーユニット(例:K)の遅れ補正量(ズレ量)をテーブルから読み出すことで、基準となるレーザーユニットの補正量を決定する。この補正量は、レーザーAの書き出しタイミングに対するレーザーBの書き出しタイミングの遅延量である。
ステップS1605で、CPU201は、他のレーザーユニット(例:YMC)についての補正量を決定する。たとえば、CPU201は、基準となるレーザーユニットのレーザーBの書き出しタイミングがレーザーAに対し進み方向か遅れ方向かに応じて、他のレーザーユニットにおけるレーザーBの書き出しタイミングの補正量を決定する。
たとえば、上述したように基準となるレーザーユニットの補正量が遅れる方向であれば、走査方向が同一である他のレーザーユニットの補正量も遅れる方向となる。しかし、走査方向が逆である他のレーザーユニットの補正量は進み方向となる。すなわち、CPU201は、第1光源と同一の反射面を利用する他の光源については遅れ補正量を適用して射出タイミングを補正しているといえる。また、CPU201は、第1光源とは異なる反射面を利用する第3光源と第4光源とについては進み補正量を適用して射出タイミングを補正しているといえる。
反対に、基準となるレーザーユニットの補正量が進み方向であれば、走査方向が同一である他のレーザーユニットの補正量も進み方向となる。しかし、走査方向が逆である他のレーザーユニットの補正量は遅れ方向となる。これは、全体としてのズレ量を最小にするためである。よって、CPU201は、第1光源と同一の反射面を利用する他の光源については進み補正量を適用して射出タイミングを補正する。またCPU201は、第1光源とは異なる反射面を利用する第3光源と第4光源とについては遅れ補正量を適用して各射出タイミングを補正することになる。
このように、CPU201は、各光源について、射出タイミングを補正する際の最小単位とズレ量との差又はズレ量そのものを、射出タイミングを遅らせるための遅れ補正量として決定する補正量決定手段の一例である。また、CPU201は、遅れ補正量と最小単位との差を、射出タイミングを進ませる進み補正量として決定する補正量決定手段の一例である。また、CPU201は、各光源における射出タイミングを補正する際に使用する遅れ補正量と進み補正量との組み合わせのうち、最も早い射出タイミングと最も遅い射出タイミングとの差が最小となる組み合わせを選択している(図13)。よって、CPU201は、選択した組み合わせを用いて各光源の射出タイミングを補正する補正手段の一例である。
ステップS1606で、CPU201は、プリントスタートが操作パネル218やPCなどから指示されるのを待つ。プリントスタートが指示されると、ステップS1607に進み、CPU201は、画像形成を実行する。この際には、決定された補正量が各レーザーユニットに適用されて、各レーザーが発光し、画像が形成されることになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、複数の像担持体における光束の射出タイミング間のズレ量が全体として略最小となる。よって、色ずれなどの画質の劣化を低減することが可能となる。
とりわけ、基準となる光源と走査方向(利用する反射面)が異なる光源については、基準光源における補正方向(遅れ方向/進み方向)とは反対の補正方向を適用することで、全体としてのズレ量が軽減される。
また、遅れ補正量を、補正の最小単位のn倍(nは自然数)を前記ズレ量から減算したときの差のうち負とならない最小値と、ズレ量そのものとのうち相対的に小さいほうの値とすれば、理論的には、ズレ量を最小にできる。
また、進み補正量を、ズレ量から補正の最小単位のn倍を減算したときの差のうち、符号が負となり、かつ、差の絶対値が最小となる値とすれば、理論的には、ズレ量を最小にできる。
とりわけ、本実施形態に係る発明は、BDセンサを1つだけ備えている場合であっても効果的である。この場合、同期BD信号を生成する回路や擬似BD信号を生成する回路が設けられるため、レーザーユニット間でのズレ量が発生しやすくなる。しかし、本実施形態を適用すれば、全体としてのズレ量が削減されるため、コストダウンと両立することも可能となる。
本発明を適用できる電子写真方式でタンデム型の多色画像形成装置の概略構成図である。 従来の画像形成装置における制御ユニットのブロック図である。 レーザー露光装置と画像形成部とを説明するための図である。 ポリゴンミラー付近の拡大図である。 ポリゴンミラー付近の拡大図である。 図3に示したレーザー露光装置7の一部を示した平面図である。 レーザー露光装置の平面図である。 レーザー露光装置のレーザー駆動回路の一例を示す図である。 BD信号に対するレーザー駆動タイミングの一例を示した図である。 各レーザーにより形成された画像の一例を示す図である。 BD信号に対するレーザー駆動(画像データ)タイミングの他の例を示した図である。 BD信号と同期BD信号との差がT5である場合に各レーザーにより形成された画像の一例を示す図である。 実施形態に係る書き出しタイミングの制御例を示したタイミングチャートである。 実施形態を適用したときの各レーザーにより形成された画像の一例を示す図である。 Y,M,C,Kのそれぞれに対応した各レーザーユニットに含まれる2つのレーザーダイオード(レーザーA、B)間のズレ量、書き出しタイミングの補正量及び走査方向を示した図である。 遅れ方向の補正量と進み方向の補正量とを説明するための図である。 実施形態に係る画像形成装置の制御方法の一例を示ししたフローチャートである。
符号の説明
1Y,1M,1C,1Bk 画像形成部
2a,2b,2c,2d 感光ドラム
3a,3b,3c,3d 一次帯電器
4a,4b,4c,4d 現像装置
5a,5b,5c,5d 転写ローラ
6a,6b,6c,6d ドラムクリーナ装置)
7 レーザー露光装置
8 中間転写ベルト
10 二次転写対向ローラ
11 テンションローラ
12 二次転写ローラ)
16 定着装置
17 給紙ユニット
18 搬送パス
100 画像形成装置

Claims (6)

  1. 多色画像を形成するために平行に配置された複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体のそれぞれについて設けられ、対応する1つの該像担持体につき複数の光束を射出する複数の光源と、
    各光源から射出された前記複数の光束を対応する前記像担持体へ偏向走査する、複数の反射面を有した偏向走査手段と、
    前記複数の光束のうち基準となる第1光源から出力されて偏向走査された基準光束を受光して基準信号を出力する基準信号出力手段と、
    前記複数の光源が前記像担持体へ光束を射出する射出タイミングを同期させるための同期信号を前記基準信号から生成する同期信号生成手段と、
    各光源において前記像担持体へ光束を射出する射出タイミングを前記同期信号から決定する射出タイミング決定手段と
    を含み、
    前記射出タイミング決定手段は、
    前記複数の像担持体のうち第1像担持体に対する光束を射出する前記第1光源及び第2光源についてそれぞれの射出タイミング間のズレ量と、前記複数の像担持体のうち第2像担持体に対する光束を射出する第3光源及び第4光源についてそれぞれの射出タイミング間のズレ量とを記憶する記憶手段と、
    各光源について、前記射出タイミングを補正する際の最小単位と前記ズレ量との差又は該ズレ量そのものを、前記射出タイミングを遅らせるための遅れ補正量として決定するとともに、前記遅れ補正量と前記最小単位との差を、前記射出タイミングを進ませる進み補正量として決定する補正量決定手段と、
    各光源における射出タイミングを補正する際に使用する前記遅れ補正量と前記進み補正量との組み合わせのうち、最も早い射出タイミングと最も遅い射出タイミングとの差が最小となる組み合わせを選択して、各光源の射出タイミングを補正する補正手段と
    を含むことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記補正手段は、前記複数の光源のうち、前記第1光源と同一の反射面を利用する光源については前記遅れ補正量を適用して射出タイミングを補正し、前記第1光源とは異なる反射面を利用する光源とについては前記進み補正量を適用して射出タイミングを補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記補正手段は、前記複数の光源のうち、前記第1光源と同一の反射面を利用する光源については前記進み補正量を適用して射出タイミングを補正し、前記第1光源とは異なる反射面を利用する光源については前記遅れ補正量を適用して各射出タイミングを補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記遅れ補正量は、前記最小単位のn倍(nは自然数)を前記ズレ量から減算したときの差のうち負とならない最小値と、前記ズレ量そのものとのうち相対的に小さいほうの値であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記進み補正量は、前記最小単位のn倍(nは自然数)を前記ズレ量から減算したときの差のうち、符号が負となり、かつ、該差の絶対値が最小となる値であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 多色画像を形成するために平行に配置された複数の像担持体と、
    前記複数の像担持体のそれぞれについて設けられ、対応する1つの該像担持体につき複数の光束を射出する複数の光源と、
    各光源から射出された前記複数の光束を対応する前記像担持体へ偏向走査する、複数の反射面を有した偏向走査手段と、
    前記複数の光束のうち基準となる第1光源から出力されて偏向走査された基準光束を受光して基準信号を出力する基準信号出力手段と、
    前記複数の光源が前記像担持体へ光束を射出する射出タイミングを同期させるための同期信号を前記基準信号から生成する同期信号生成手段と、
    各光源において前記像担持体へ光束を射出する射出タイミングを前記同期信号から決定する射出タイミング決定手段と
    を含む画像形成装置の制御方法であって、
    前記複数の像担持体のうち第1像担持体に対する光束を射出する前記第1光源及び第2光源についてそれぞれの射出タイミング間のズレ量と、前記複数の像担持体のうち第2像担持体に対する光束を射出する第3光源及び第4光源についてそれぞれの射出タイミング間のズレ量とを記憶手段から取得する取得工程と、
    各光源について、前記射出タイミングを補正する際の最小単位と前記ズレ量との差又は該ズレ量そのものを、前記射出タイミングを遅らせるための遅れ補正量として決定するとともに、前記遅れ補正量と前記最小単位との差を、前記射出タイミングを進ませる進み補正量として決定する補正量決定工程と、
    各光源における射出タイミングを補正する際に使用する前記遅れ補正量と前記進み補正量との組み合わせのうち、最も早い射出タイミングと最も遅い射出タイミングとの差が最小となる組み合わせを選択して、各光源の射出タイミングを補正する補正工程と
    を含むことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
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