JP2009081010A - 極細同軸ハーネス,配線板接続体,配線板モジュールおよび電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業の確実性,迅速性を図りつつ、狭いスペースで基板とのコネクタレス接続を行なうことのできる極細同軸ハーネスを提供する。
【解決手段】極細同軸ハーネスHは、先端部が露出された中心導体12を有する複数本の極細同軸線11を並列に連結させた多心極細同軸線10と、ベースフィルム31上に導電層32を有する中間接続体30とを備えている。導電層32は、中心導体12に接続された第1領域R1と、母基板であるPCB50の配線52に接続される第2領域R2とに分けられている。中間接続体30をPCB50(母基板)に搭載する際、中間接続体30の導電層32を下方に向けて、導電層32の第2領域R2をヒーターチップで加熱・押圧しながら、平坦な導電層32,32aを母基板の配線52に簡単にかつ確実に接続することができる。
【選択図】図1
【解決手段】極細同軸ハーネスHは、先端部が露出された中心導体12を有する複数本の極細同軸線11を並列に連結させた多心極細同軸線10と、ベースフィルム31上に導電層32を有する中間接続体30とを備えている。導電層32は、中心導体12に接続された第1領域R1と、母基板であるPCB50の配線52に接続される第2領域R2とに分けられている。中間接続体30をPCB50(母基板)に搭載する際、中間接続体30の導電層32を下方に向けて、導電層32の第2領域R2をヒーターチップで加熱・押圧しながら、平坦な導電層32,32aを母基板の配線52に簡単にかつ確実に接続することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、極細同軸ハーネス,その接続方法,配線板接続体,配線板モジュールおよび電子機器に関する。
従来より、たとえば特許文献1に開示されるように、複数本の極細同軸線を基板の配線と接続するためのコネクタが知られている。
図7に示すように、このコネクタ100は、リセプタクル(図示省略)に嵌着して多心極細同軸線101を基板に電気的に接続するものである。コネクタ100には、プラスチック等からなる絶縁体のハウジング102と、ハウジング102の幅方向に沿って所定のピッチで配設された複数本の導電端子103と、ハウジング102の上面を覆うシールド板104とを有している。また、各導電端子103は、ハウジングの幅方向に沿って所定のピッチで互いに隣接するように形成された収容凹部105内にそれぞれ位置決め配置されている。この導電端子103に接続される多心極細同軸線101は、導電端子103に半田等で接続される中心導体107と、中心導体107を被覆する中間絶縁体108と、中間絶縁体108の外側に形成された外側導体109と、外側導体109を被覆する外皮110とを有している。各多心極細同軸線101は、各中心導体107が対応する各導電端子103にそれぞれ接続され、各外側導体109はカシメ部材111によって一括接続されている。
図7に示すように、このコネクタ100は、リセプタクル(図示省略)に嵌着して多心極細同軸線101を基板に電気的に接続するものである。コネクタ100には、プラスチック等からなる絶縁体のハウジング102と、ハウジング102の幅方向に沿って所定のピッチで配設された複数本の導電端子103と、ハウジング102の上面を覆うシールド板104とを有している。また、各導電端子103は、ハウジングの幅方向に沿って所定のピッチで互いに隣接するように形成された収容凹部105内にそれぞれ位置決め配置されている。この導電端子103に接続される多心極細同軸線101は、導電端子103に半田等で接続される中心導体107と、中心導体107を被覆する中間絶縁体108と、中間絶縁体108の外側に形成された外側導体109と、外側導体109を被覆する外皮110とを有している。各多心極細同軸線101は、各中心導体107が対応する各導電端子103にそれぞれ接続され、各外側導体109はカシメ部材111によって一括接続されている。
ところで、携帯電話機等に使用される極細同軸線は、ケーブル同士、あるいはケーブルと基板等がコネクタを介して接続されている。それに対し、特許文献1のコネクタ100では、多心極細同軸線101のそれぞれに外部導体109を半田付けすることなく、1枚の共通した連結用金属板であるカシメ部材111で、かしめ接続されている。これにより、外部導体109への半田の含浸があっても、多心極細同軸線101の屈曲性が損なわれることがなくなり、ケーブルの狭い接続箇所での作業性が向上するとされている。
しかしながら、機器の小型化に伴って接続箇所として確保しうるスペースはますます小さくなってきており、ケーブルもたとえばAWG(American Wire Gauge)40〜45の細径のものが使用される。このような状況下では、特許文献1のようなコネクタを介した接続構造を採ることが困難になってきている。そこで、接続のスペースをできるだけ縮小するために、コネクタを用いず、各ケーブルの中心導体を直接機器の回路に接続する、などのコネクタレス接続の実現が待たれている。
本発明の目的は、作業の確実性,迅速性を図りつつ、狭いスペースで基板とのコネクタレス接続を行なうことのできる極細同軸ハーネスや、これを利用した配線板接続体等を提供することにある。
本発明の極細同軸ハーネスは、極細同軸線の中心導体を母基板上の配線に電気的に接続するための中間接続体として、ベースフィルムの一方の面に、中心導体に接続された第1領域と、母基板に接続される第2領域とを有する複数の導電層を設けたものである。
中心導体と導電層との接続は、半田によって行なってもよいし、異方導電性フィルムを介して行なってもよい。
中心導体と導電層との接続は、半田によって行なってもよいし、異方導電性フィルムを介して行なってもよい。
これにより、中間接続体の平坦な導電層を母基板の配線に接続すればよいので、ヒーターチップで中間接続体を押しながら、導電層と母基板上の配線とを半田付け等によって簡単にかつ確実に接続することができる。また、中間接続体の構造は簡素なので、所要面積は極めて小さくて済み、狭いスペースでも接続を行うことができる。
中間接続体として、汎用されている片面回路構造を有するFPCを利用することにより、さらなるコストの低減を図ることができる。
ベースフィルムの他方の面に設けられた粘着層または接着層をさらに備えていることにより、ベースフィルムを折り返して中間接続体の占める面積を半分程度に低減することが可能になる。
各極細同軸線の外側導体同士を接続する接地部材と、ベースフィルムの一方の面に設けられ、中心導体に接続された第1領域と、母基板に接続される第2領域とを有する複数の接地用導電層とをさらに備えることにより、接地ラインの接続も円滑に行われる。
本発明の配線板接続体は、本発明の極細同軸ハーネスと、極細同軸ハーネスの導電層の第2領域に接続される配線が形成された母基板とを備えたもので、これにより、極細同軸ハーネスが組み込まれる機器の小型化・薄型化に適した配線板接続体を提供することができる。
本発明の配線板モジュールは、上記配線板接続体の母基板に電子部品を実装したものであり、本発明の電子機器はこの配線板モジュールを備えている。これらにおいても、小型化・薄型化に適した配線板モジュールや電子機器を提供することができる。
本発明の極細同軸ハーネス,配線板接続体,配線板モジュールまたは電子機器によると、作業の迅速性および容易性を図りつつ、狭いスペースで基板側の配線とのコネクタレス接続を行うことができる。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る極細同軸ハーネスHの構造を示す断面図である。図2(a),(b)は、順に、実施の形態における中間接続体30の構造を示す平面図、およびII-II線における断面図である。図3は、実施の形態における配線板接続体Aの構造を示す縦断面図である。図3においては、図示を省略されているが、配線板接続体Aは、多心極細同軸線の他端に接続される被接続配線板をさらに備えている。
図1は、本発明の実施の形態に係る極細同軸ハーネスHの構造を示す断面図である。図2(a),(b)は、順に、実施の形態における中間接続体30の構造を示す平面図、およびII-II線における断面図である。図3は、実施の形態における配線板接続体Aの構造を示す縦断面図である。図3においては、図示を省略されているが、配線板接続体Aは、多心極細同軸線の他端に接続される被接続配線板をさらに備えている。
図3に示すように、本実施の形態に係る配線板接続体Aは、母基板である硬質プリント配線板(以下、PCBと略称する)50と、母基板上に多心極細同軸線10を接合させるための極細同軸ハーネスHとを備えている。極細同軸ハーネスHは、多心極細同軸線10と、フレキシブルプリント配線板(以下、FPCと略称する)を利用した中間接続体30とを備えている。
図1に示すように、多心極細同軸線10は、複数本の極細同軸線11を並列に連結させたものである。各極細同軸線11は、断面がほぼ真円の中心導体12と、中間絶縁体13を挟んで中心導体12の周囲に形成され、接地となる外側導体14と、これらの部材全体を被覆する外皮とによって構成されている。中心導体12の先端部は露出されている。また、中間絶縁体13,外側導体14及び外皮も、順次段状に露出されている。
外側導体14の各露出部分を共通に接続する下側接地部材21(グランドバー)と、上側接地部材22(グランドバー)とは、半田付けによって取り付けらていれる。極細同軸線11としては、たとえば極細径(AWG(American Wire Gauge)40−46)のものが用いられる。極細同軸線11の中心に配置される中心導体12は、柔軟で曲げに強いことから一般に銅線からなる撚線が好まれる。
一方、図2(a),(b)に詳示するように、中間接続体30は、ベースフィルム31と、ベースフィルム31の上面(一方の面)に形成された導電層32と、ベースフィルム31の上面に形成された接地用導電層32aと、導電層32の中間付近の上に設けられたカバーレイ33と、ベースフィルム31の下面(他方の面)に貼り付けられた粘着層または接着層34(たとえば両面テープ,エポキシシートなど)とを備えている。ただし、カバーレイ33は必ずしも必要でない。
導電層32および接地用導電層32aは、中心導体12に接続された第1領域R1と、PCB50(母基板)上の配線52に接続される第2領域R2と、第2領域R2と第2領域R2との境界領域R3とを有しており、境界領域R3の上にカバーレイ33が設けられている。
本実施の形態では、中間接続体30として、片面回路構造を有するフレキシブルプリント配線板(以下、FPCと略称する)を利用している。中間接続体30を構成するFPCのベースフィルムとしては、主としてポリイミドフィルムが用いられるが、ポリエステルフィルム(低温使用),ガラスエポキシ積層板(薄板)、液晶ポリマー,PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)等も用いられる。導電層32の材料としては、銅合金を用いるのが一般的であるが、これに限定されるものではない。カバーレイ33としては、ポリイミドフィルム,ポリエステルフィルム,スクリーン印刷インキ(エポキシなど)、感光性カバーレイ(材料はポリイミド,アクリルなど)、などが用いられる。
また、母基板であるPCB50は、リジッド基板51と、リジッド基板51の上面側に形成された配線52(接地用配線を含む)とを備えている。PCB50の基材となるリジッド基板51としては、ガラスエポキシ板に限らず、紙フェノール板,紙エポキシ板,フッ素樹脂板,アルミナ板等が用いられる。配線52の材料としては、銅合金を用いるのが一般的であるが、これに限定されるものではない。
図8(a),(b)は、順に、中心導体12を中間接続体30の導電層32の第1領域R1に接続している状態を示す平面図、およびVIII-VIII線における断面図である。図8(a),(b)に示すように、多心極細同軸線10の各極細同軸線11の中心導体12を櫛歯状治具25の凹部に収納して整列させた状態で、接合領域Rsにおいて、各中心導体12を中間接続体30の導電層32の第1領域R1に、半田によって接合する。同時に、下側接地部材21を接地用第1導電層32aの第1領域R1に、半田によって接合する。ただし、後述するACF(Anisotropic Conductive Film)(異方導電性フィルム)を用いて、両者を接続してもよい。その後、粘着層または接着層34として、両面テープ,エポキシシートなどをベースフィルム31の下面の半分程度の領域に貼り付ける。
その後、図3に示すように、極細同軸ハーネスHの導電層32を下方に向けて、つまり、極細同軸ハーネスHの上下を反転させて、導電層32の第2領域R2をPCB50の配線52に、異方導電性フィルム40を介して接続する。
図5は、異方導電性フィルム40の構造を概略的に示す斜視図である。異方導電性フィルム40は、エポキシ樹脂等の接着性の樹脂フィルム42中に、導電粒子47を分散させたものである。導電粒子47は、樹脂47bと樹脂47bを覆うAu層47aとによって構成されており、直径は約5μmである。
本実施の形態では、極細同軸ハーネスHをPCB50上に搭載する際、ヒーターチップによって異方導電性フィルム40を加熱・押圧することにより、導電粒子47を、中間接続体30に形成された導電層32とPCB50の配線52の電極間で接触させ、変形させる。これにより、中間接続体30の導電層32がPCB50の配線52に、電気的に接続される。なお、PCB50の配線52は、中間接続体30の接地用導電層32aが接続される配線をも含んでいる。
なお、異方導電性フィルム40に代えて、半田により、中間接続体30の導電層32,32aの第2領域R2をPCB50の配線52に接合してもよい。ただし、導電層(配線)が挟ピッチ化されると、本実施の形態においては、半田を用いる必要がないために、端子間の短絡を招くおそれが少ない。したがって、本実施の形態の配線板接続体Aは、挟ピッチ化に有利な構造を有している。
なお、異方導電性フィルム40に代えて、半田により、中間接続体30の導電層32,32aの第2領域R2をPCB50の配線52に接合してもよい。ただし、導電層(配線)が挟ピッチ化されると、本実施の形態においては、半田を用いる必要がないために、端子間の短絡を招くおそれが少ない。したがって、本実施の形態の配線板接続体Aは、挟ピッチ化に有利な構造を有している。
このような異方導電性フィルム40の貫通導電層45の径を、導電層32,32aおよび配線52の間隙よりも小さくし、貫通導電層45同士の間隔を導電層32,32aおよび配線52の間隙よりも小さくすることにより、短絡を生じることなく、中間接続体30の導電層32がPCB50(母基板)の配線52に電気的に接続されることになる。
図3においては、図示を省略されているが、配線板接続体Aの多心極細同軸線10の他端は、被接続配線板の配線に電気的に接続されている。多心極細同軸線10と被接続配線板の配線とは、本実施の形態の中間接続体30によって接続されていてもよいし、直接または他の接続体を介して接続されていてもよい。
図4は、本実施の形態の配線板接続体Aを折り曲げた状態を示す断面図である。同図に示すように、ベースフィルム31を折り曲げて、ベースフィルム31の両側の下面を粘着層または接着層34に粘着または接着させる。これにより、配線板接続体Aを携帯電話機等の電子機器に収納する際に、占有面積の低減を図ることができる。
本実施の形態における中心導体12や導電層32のピッチは、0.2mm〜0.4mm程度であり、中間接続体30の幅寸法は17mm〜25mm程度、長さ寸法(図2(a)における配線の長さ方向の寸法)は6mm程度である。一方、折り曲げた状態では、中間接続体30の長さ寸法(図4における配線の長さ方向の寸法)は3mm程度である。
本実施の形態に係る極細同軸ハーネスHによると、多心極細同軸線10の各中心導体12を中間接続体30に接続してユニット化することにより、以下の理由によってPCB50などの母基板上の配線への接続が容易となる。
多心極細同軸線10の各中心導体12を枠体などにより整列固定させておくことにより、母基板の配線に中心導体12を一括接続することが可能になる。しかしながら、中心導体12は極細線でしかも断面が円状であることから、中心導体12を母基板上の配線に半田付け等する際に、丸い中心導体12をヒーターチップなどで押すには、相当の手間や工夫が必要である。
それに対し、本実施の形態の中間接続体30においては、平面状のベースフィルム31に設けられた平坦な導電層32および接地用導電層32aの第2領域R2を母基板であるPCB50の配線52に接続すればよいので、ヒーターチップで中間接続体30を押しながら、導電層32,32aの第2領域R2をPCB50上の配線52に半田付け等によって簡単にかつ確実に接続することができる。また、中間接続体30の所要面積は極めて小さくて済むので、携帯電話等の狭いスペースでも接続を行うことができる。
特に、図4に示すように、ベースフィルム31を折り曲げることにより、中間接続体30の占有面積を半分程度に低減することができる。
このような極細同軸ハーネスHを組み立てる際、中心導体12を所定のピッチ間隔で整列させて、中間接続体30の導電層32,32aに接続するには、相当の設備と技術が必要である。そこで、極細同軸ハーネスHの組立を集中的に供給者側で行なっておくことにより、母基板の仕様が各々異なる各ユーザ側で、中間接続体30の導電層32の第2領域R2と母基板上の配線との接続を狭いスペースで確実かつ迅速に行うことができ、配線板接続体Aのトータルコストの低減を図ることができる。
特に、中間接続体30として、汎用されている片面回路構造を有するFPCを利用することにより、さらなるコストの低減を図ることができる。
上記実施の形態において、下側接地部材21が中間接続体30の接地用導電層32aに接続されていることで、接地ラインの接続も円滑に行われる。ただし、接地ラインの接続方法は、上記各実施の形態の構造に限定されるものではなく、種々の形態を採ることが可能である。
−配線板モジュールおよび電子機器の構造ー
図6は、実施の形態を利用した携帯電話機として機能する電子機器に内蔵される各種配線板モジュールと、配線板モジュールの接続関係を示す斜視図である。
本実施の形態の電子機器に内蔵される配線板モジュールは、LED90を搭載した携帯電話機の画面を表示するメインディスプレイ61と、電子機器内の主要な制御を受け持つ第1サブPCB62およびメインPCB63と、携帯電話機の副次的な情報を表示するサブディスプレイ64と、第2サブPCB65と、インカメラ91を制御するためのインカメラ制御用PCB66と、付属回路用PCB67とを、FPCで接続した一体化モジュールである。上記第1サブPCB62およびメインPCB63には、内蔵メモリ,ベースバンドLSI,電源制御IC,音源IC,RF受信LSI,RF送信LSI,パワーアンプ,スイッチIC等が振り分けられて配置されている。
また、一体化モジュールには含まれていないが、アウトカメラ93およびアウトカメラ93を制御するための制御回路94も、電子機器内に配置されている。
図6は、実施の形態を利用した携帯電話機として機能する電子機器に内蔵される各種配線板モジュールと、配線板モジュールの接続関係を示す斜視図である。
本実施の形態の電子機器に内蔵される配線板モジュールは、LED90を搭載した携帯電話機の画面を表示するメインディスプレイ61と、電子機器内の主要な制御を受け持つ第1サブPCB62およびメインPCB63と、携帯電話機の副次的な情報を表示するサブディスプレイ64と、第2サブPCB65と、インカメラ91を制御するためのインカメラ制御用PCB66と、付属回路用PCB67とを、FPCで接続した一体化モジュールである。上記第1サブPCB62およびメインPCB63には、内蔵メモリ,ベースバンドLSI,電源制御IC,音源IC,RF受信LSI,RF送信LSI,パワーアンプ,スイッチIC等が振り分けられて配置されている。
また、一体化モジュールには含まれていないが、アウトカメラ93およびアウトカメラ93を制御するための制御回路94も、電子機器内に配置されている。
第1サブPCB62とメインPCB63とは、極細同軸線83により接続されている。極細同軸線83と第1サブPCB62との接続部には、グランドバーや極細同軸線の中心導体が接続された中間接続体が用いられ、直接接続されている。また、極細同軸線83とメインPCB63とは、極細同軸線の先端に取り付けられたコネクタのプラグ77aと、メインPCBに設けられたレセプタクル77bとを嵌合することによって接続されている。
また、メインディスプレイ61と、第1サブPCB62とは、2つのFPC81a、81bによって電気接続されている。2つのFPC81a,81bは、メインディスプレイ61においては、液晶パネル側とLED90側とに分けられるが、第1サブPCB62上では、共通のコネクタ71に接続されている。
また、第1サブPCB62とサブディスプレイ64とは、FPC82により、コネクタ72を介して接続されている。第1サブPCB62とインカメラ制御用PCB66とは、FPC84により、コネクタ74を介して接続されている。第1サブPCB62と付属回路用PCB67とは、FPC85により、コネクタ75,76を介して接続されている。メインPCB63とアンテナ65とは、FPC86により、コネクタ78を介して接続されている。
各PCBのリジッド基板としては、ガラスエポキシ板に限らず、紙フェノール板,紙エポキシ板,フッ素樹脂板,アルミナ板等が用いられる。配線の材料としては、銅合金を用いるのが一般的であるが、これに限定されるものではない。フレキシブル基板としては、ポリイミド板に限らず、ポリエステル板(低温使用),ガラスエポキシ板(薄板)等が用いられる。
以上のように、本実施の形態の極細同軸ハーネスを、一体化モジュールである配線板モジュール、ひいては配線板モジュールを含む電子機器に組み込むことにより、極細同軸ハーネスを配線板上に搭載する作業を、コネクタレスで正確かつ迅速に行うことができる。
電子機器としては、携帯電話機の他、デジタルカメラ,ビデオカメラ等のカメラ、ポータブルオーディオプレーヤ、ポータブルDVDプレーヤ、ポータブルノートパソコンなどがある。
電子機器としては、携帯電話機の他、デジタルカメラ,ビデオカメラ等のカメラ、ポータブルオーディオプレーヤ、ポータブルDVDプレーヤ、ポータブルノートパソコンなどがある。
上記開示された本発明の実施の形態の構造は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれらの記載の範囲に限定されるものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明は、携帯電話機の他、デジタルカメラ,ビデオカメラ等のカメラ、ポータブルオーディオプレーヤ、ポータブルDVDプレーヤ、ポータブルノートパソコンなどの電子機器に利用することができる。
A 配線板接続体
H 極細同軸ハーネス
R1 第1領域
R2 第2領域
Rs 接合領域
10 多心極細同軸線
11 極細同軸線
12 中心導体
13 中間絶縁体
14 外側導体
21 下側接地部材
22 上側接地部材
30 中間接続体
31 ベースフィルム
32 導電層
32a 接地用導電層
33 カバーレイ
34 粘着層または接着層
40 異方導電性フィルム
45 貫通導電層
46 エポキシ樹脂
47 導電粒子
47a Au層
47b 樹脂
50 PCB(硬質プリント配線板)
51 リジッド基板
52 配線
H 極細同軸ハーネス
R1 第1領域
R2 第2領域
Rs 接合領域
10 多心極細同軸線
11 極細同軸線
12 中心導体
13 中間絶縁体
14 外側導体
21 下側接地部材
22 上側接地部材
30 中間接続体
31 ベースフィルム
32 導電層
32a 接地用導電層
33 カバーレイ
34 粘着層または接着層
40 異方導電性フィルム
45 貫通導電層
46 エポキシ樹脂
47 導電粒子
47a Au層
47b 樹脂
50 PCB(硬質プリント配線板)
51 リジッド基板
52 配線
Claims (7)
- 先端部が露出された中心導体および該中心導体の外方に設けられた外側導体を有する複数の極細同軸線と、
前記極細同軸線の中心導体を母基板上の配線に電気的に接続するための中間接続体とを備えた極細同軸ハーネスであって、
前記中間接続体は、
ベースフィルムと、
前記ベースフィルムの一方の面に設けられ、前記中心導体に接続された第1領域と、母基板に接続される第2領域とを有する複数の導電層と、
を備えている極細同軸ハーネス。 - 請求項1記載の極細同軸ハーネスにおいて、
前記中間接続体は、
片面回路構造を有するフレキシブルプリント配線板を用いて構成されている、極細同軸ハーネス。 - 請求項1または2記載の極細同軸ハーネスにおいて、
前記ベースフィルムの他方の面に設けられた粘着層または接着層をさらに備えている極細同軸ハーネス。 - 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の極細同軸ハーネスにおいて、
前記各極細同軸線の外側導体同士を接続する接地部材と、
前記ベースフィルムの前記一方の面に設けられ、前記中心導体に接続された第1領域と、母基板に接続される第2領域とを有する複数の接地用導電層と、
をさらに備えている極細同軸ハーネス。 - 請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の極細同軸ハーネスと、
前記極細同軸ハーネスの前記導電層の第2領域にそれぞれ接続される複数の配線が形成された母基板と、
を備えている配線板接続体。 - 請求項5記載の配線板接続体と、
前記母基板に実装された電子部品と、
を備えている配線板モジュール。 - 請求項6記載の配線板モジュールを備えている電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007248533A JP2009081010A (ja) | 2007-09-26 | 2007-09-26 | 極細同軸ハーネス,配線板接続体,配線板モジュールおよび電子機器 |
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JP2009081010A true JP2009081010A (ja) | 2009-04-16 |
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ID=40655606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007248533A Pending JP2009081010A (ja) | 2007-09-26 | 2007-09-26 | 極細同軸ハーネス,配線板接続体,配線板モジュールおよび電子機器 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2009081010A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2025040974A1 (en) * | 2023-08-22 | 2025-02-27 | 3M Innovative Properties Company | Cable assembly |
-
2007
- 2007-09-26 JP JP2007248533A patent/JP2009081010A/ja active Pending
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