JP2009061797A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】サイプ本数を増やしてもブロックの倒れ込みを抑制することにより、氷上における制動性能を更に向上させた空気入りタイヤを提供することを課題とする。
【解決手段】トレッド部には、周方向溝22と狭幅ラグ溝24Nと広幅ラグ溝24Wとによって区画された複数のブロック26が形成されている。狭幅ラグ溝24Nは広幅ラグ溝に比べて溝幅が大幅に小さい。ブロック26には、タイヤ幅方向Vに沿った複数本のサイプ28が形成されており、サイプ28によってブロック26には複数の小ブロック26A〜Eが形成されている。そして、制動時などでブロックが傾斜した際に、狭幅ラグ溝24Nを介して隣り合うブロック同士が当接する。従って、ブロック26の倒れ込みが抑制され、氷上における制動性能が大きく向上する。
【選択図】図2
【解決手段】トレッド部には、周方向溝22と狭幅ラグ溝24Nと広幅ラグ溝24Wとによって区画された複数のブロック26が形成されている。狭幅ラグ溝24Nは広幅ラグ溝に比べて溝幅が大幅に小さい。ブロック26には、タイヤ幅方向Vに沿った複数本のサイプ28が形成されており、サイプ28によってブロック26には複数の小ブロック26A〜Eが形成されている。そして、制動時などでブロックが傾斜した際に、狭幅ラグ溝24Nを介して隣り合うブロック同士が当接する。従って、ブロック26の倒れ込みが抑制され、氷上における制動性能が大きく向上する。
【選択図】図2
Description
本発明は、サイプを有する複数のブロックがトレッド部に形成された空気入りタイヤに関する。
氷上におけるブレーキ性能(制動性能)を向上させることが従来から検討されている(例えば特許文献1〜4参照)。ここで、氷上におけるブレーキ性能を向上させるには、氷上に発生する水をタイヤのトレッド部に形成されたサイプに逃がすことが必要であり、このためにはサイプ本数を増やして吸水量を増大させることが有効である。
しかし、従来、サイプ本数を増やすと、隣り合うサイプ同士の間隔、すなわちサイプ間隔が狭くなるため、ブロック剛性が低下する。このため、接地時にブロックが大きく倒れ込んで接地面積が減少し、氷上でのブレーキ性能の向上が妨げられるという難点が指摘さている。
この対策として、サイプ形状を工夫することによりブロック剛性を高めることが特許文献1〜3で提案されている。また、大型乗用車用の空気入りタイヤのトレッド部にリブを形成し、このリブに形成するサイプ形状を工夫することによって氷上でのブレーキ性能を向上させることが特許文献4に開示されている。
しかし、サイプ形状の工夫以外の手段でブロックの倒れ込みを抑制して氷上でのブレーキ性能を向上させることができれば更に好ましい。
特開平7−266810号公報
特開平8−175115号公報
特開2005−67274号公報
特開2001−71713号公報
本発明は、上記事実を考慮して、サイプ本数を増やしてもブロックの倒れ込みを抑制することにより、氷上における制動性能を更に向上させた空気入りタイヤを提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、周方向溝とラグ溝とによって区画された複数のブロックがトレッド部に形成され、前記ブロックには複数本のサイプが形成されている空気入りタイヤであって、前記ラグ溝のうち複数本は幅が狭い狭幅ラグ溝とされていることを特徴とする。
ここで本明細書で狭幅ラグ溝とは、ラグ溝幅がラグ溝深さの7.5%以上25%以下であるラグ溝をいう。
請求項1に記載の発明では、ブロックに形成するサイプ本数を多くしても、制動時などでブロックが傾斜した際に、狭幅ラグ溝を介して隣り合うブロック同士が当接する。従って、サイプ形状が通常のサイプ(例えば平板状サイプ)と同等であっても、ブロックの倒れ込みが抑制され、氷上における制動性能が大きく向上する。
請求項2に記載の発明は、前記ラグ溝のうち前記狭幅ラグ溝以外は広幅ラグ溝とされることにより、前記狭幅ラグ溝と前記広幅ラグ溝との2種類の幅のラグ溝がタイヤ周方向に交互に配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、狭幅ラグ溝と広幅ラグ溝とがタイヤ周方向に交互に配置されているので、ブロックの倒れ込みがより確実に抑制される。
請求項3に記載の発明は、前記狭幅ラグ溝の溝幅が、前記広幅ラグ溝の溝幅の20%以上40%以下とされていることを特徴とする。
20%よりも狭いと、ウェット路面での排水性能が低下し易くなる。また、40%よりも広いと、氷上での制動性能が向上し難い。
請求項3に記載の発明により、ウェットブレーキ(ウェット路面でのブレーキ)と氷上ブレーキ(氷路面でのブレーキ)との性能バランスが良くなり、両者の性能が目標とする性能にまで達成され易い。
請求項4に記載の発明は、前記サイプによって前記ブロックに複数の小ブロックが形成され、前記広幅ラグ溝に隣接する小ブロックの幅が、前記狭幅ラグ溝に隣接する小ブロックの幅よりも広いことを特徴とする。
これにより、ブロック内の剛性のバランスがよくなり、ブロックの倒れ込みが確実に抑制される。
請求項5に記載の発明は、前記サイプによって前記ブロックに形成された複数の小ブロックの幅が、前記広幅ラグ溝に近いほど広く、前記狭幅ラグ溝に近いほど狭くなっていることを特徴とする。
これにより、請求項4に記載の発明によって奏される効果をより顕著にすることができる。
本発明によれば、サイプ本数を増やしてもブロックの倒れ込みを抑制することにより、氷上における制動性能を更に向上させた空気入りタイヤとすることができる。
以下、実施形態として乗用車用のスタッドレスタイヤを挙げ、本発明の実施の形態について説明する。なお、第2実施形態以下では、既に説明した構成要素と同様のものには同じ符号を付して、その説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態に係る空気入りタイヤ10は、両端部がそれぞれビードコア11で折り返された1層又は複数層で構成されるカーカス12を備えている。
まず、第1実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態に係る空気入りタイヤ10は、両端部がそれぞれビードコア11で折り返された1層又は複数層で構成されるカーカス12を備えている。
カーカス12のクラウン部12Cのタイヤ径方向外側には、複数枚(例えば2枚)のベルトプライが重ねられたベルト層14が埋設されている。
ベルト層14のタイヤ径方向外側には、溝を配設したトレッド部16が形成されている。トレッド部16には、図2に示すように、タイヤ赤道面CL上とその両側とに、タイヤ周方向Uに沿った複数本の周方向溝(主溝)22が形成されている。また、トレッド部16には、タイヤ周方向と交差する複数本のラグ溝(副溝)24が形成されている。本実施形態では、ラグ溝24はタイヤ幅方向Vに沿って形成されている。各ラグ溝24の両端部は、周方向溝22に連通するか、又は、トレッド端Tを越えてタイヤ幅方向外側へ排水可能なように延びている。
ここで、トレッド端とは、空気入りタイヤをJATMA YEAR BOOK(2005年度版、日本自動車タイヤ協会規格)に規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空気圧(最大空気圧)の100%を内圧として充填し、最大負荷能力を負荷したときのタイヤ幅方向最外の接地部分を指す。なお、使用地又は製造地においてTRA規格、ETRTO規格が適用される場合は各々の規格に従う。
トレッド部16には、この周方向溝22及びラグ溝24によって多数のブロック26が形成されている。
ラグ溝24としては、幅が狭い狭幅ラグ溝24Nと、幅が広い広幅ラグ溝24Wとがタイヤ周方向Uに交互に配置されている。狭幅ラグ溝24Nは広幅ラグ溝24Wに比べて溝幅が大幅に狭い。本実施形態では、狭幅ラグ溝24Nの溝幅BNは、広幅ラグ溝24Wの溝幅BWの20%以上40%以下とされている。
図2〜図4に示すように、各ブロック26には、ラグ溝24に沿ったサイプ28が形成されている。
本実施形態では、サイプ28は各ブロック26に4本形成され、各サイプ28はタイヤ幅方向Vに沿って形成されている。また、隣り合うサイプ28同士の間隔は同一とされている。すなわちサイプ28によってブロック26に形成された5つの小ブロック26A〜Eの幅Jが同一とされている。なお、本実施形態では、狭幅ラグ溝24Nに隣接する小ブロックを小ブロック26Aとし、小ブロック26Aから広幅ラグ溝側に向けて順次小ブロック26B、26C、26D、26Eと符号を付している。また、小ブロックの幅Jはタイヤ周方向Uに沿った方向となっている。
(作用、効果)
以下、図4を用い、本実施形態に係る空気入りタイヤ10を車両に装着して氷路面Sの上を走行したときの作用、効果について説明する。本実施形態では、狭幅ラグ溝24Nのタイヤ周方向両側に位置するブロック26Fとブロック26Rとを用いて説明する。
以下、図4を用い、本実施形態に係る空気入りタイヤ10を車両に装着して氷路面Sの上を走行したときの作用、効果について説明する。本実施形態では、狭幅ラグ溝24Nのタイヤ周方向両側に位置するブロック26Fとブロック26Rとを用いて説明する。
図4に示すように、空気入りタイヤ10が氷路面Sの上を回転移動(転動)していく際、一方側のブロック26Fが先に接地し、その後に他方側のブロック26Rが接地する。ここで、ブロック26Fとブロック26Rとの両者が接地していると、両ブロックの小ブロックが変形して氷路面Sに対して傾斜する。そして、ブロック26Fを構成する小ブロックのうちブロック蹴り出し側端に位置する小ブロック26AFと、ブロック26Rを構成する小ブロックのうちブロック踏み込み側端に位置する小ブロック26ARとが互いに接触してブロック間の接触力が作用する。
この状態ではブロック26F、26Rが互いに支え合っている。従って、各ブロックが単独で接地している従来に比べ、本実施形態ではブロック26F、26Rの倒れ込み変形が抑制されている。よって、吸水量を増大させるために1つのブロック26あたりに形成するサイプ28の本数を増やすことによって、サイプ同士の間隔、すなわち小ブロックの幅Jが小さくなっても、氷上における制動性能を充分に向上させることができる。しかも、サイプ28の形状が通常の平板状であっても、このことが実現される。
また、狭幅ラグ溝24Nと広幅ラグ溝24Wとがタイヤ周方向Uに交互に配置されているので、ブロック26の倒れ込みがより確実に抑制されている。
更に、狭幅ラグ溝24Nの溝幅BNが広幅ラグ溝24Wの溝幅BWの20%以上40%以下とされている。これにより、ウェットブレーキ(ウェット路面でのブレーキ)と氷上ブレーキ(氷上面でのブレーキ)との性能バランスが良くなり、両者の性能が目標とする性能にまで達成されている。なお、狭幅ラグ溝24Nの溝幅BNは1〜3mmの範囲であることが好ましく、広幅ラグ溝24Wの溝幅BWは5〜8mmの範囲であることが好ましい。
また、本実施形態では、サイプ28はラグ溝24に沿った平板状とされているが、本発明はこれに限らず、ブロック表面で、あるいはタイヤ深さ方向(ブロック深さ方向)にジグザグ状に延びるサイプとされていてもよい。ここで、サイプがジグザグ状に延びるとは、サイプの延びる方向に対して傾斜しているサイプ部分が、傾斜方向が互い違いになるように折り返しながら延びることをいう。なお、ブロック表面で(特にタイヤ周方向に)ジグザグ状に延びるとともにブロック深さ方向にもジグザグ状に延びたいわゆる3次元サイプを形成してもよい。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態に係る空気入りタイヤでは、図5、図6に示すように、トレッド部のブロック46に形成されたサイプ48は、第1実施形態に比べて形成位置が異なっている。
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態に係る空気入りタイヤでは、図5、図6に示すように、トレッド部のブロック46に形成されたサイプ48は、第1実施形態に比べて形成位置が異なっている。
本実施形態では、各ブロック46に、ラグ溝24に沿ったサイプ48が形成されている。サイプ48は各ブロック46に4本形成され、各サイプ48はタイヤ幅方向Vに沿って形成されている。そして、図5に示すように、狭幅ラグ溝24Nに隣接する小ブロック46Aの幅J1は、広幅ラグ溝24Wに隣接する小ブロック46Eの幅J2よりも狭くされている。そして、狭幅ラグ溝24Nに近い小ブロック46A〜46Cの幅J1が同一の狭幅とされ、広幅ラグ溝24Wに近い小ブロック46D、46Eの幅J2が同一の広幅とされている。
本実施形態により、広幅ラグ溝24Wに隣接する小ブロック46Eは広幅なので高い剛性を有する。従って、タイヤ転動時、小ブロック46Eが、広幅ラグ溝24Wを挟んでタイヤ周方向Uに対向するブロックに接触しなくても、小ブロック46Eの倒れ込みが第1実施形態よりも更に抑えられている。
また、小ブロック46Eに隣接する小ブロック46Dも広幅とされて剛性が高くされているので、小ブロック46Dの倒れ込みが更に抑えられている。
なお、図5、図6に示したように、本実施形態では、狭幅ラグ溝24Nに近い小ブロック46A〜46Cの幅が同一の狭幅とされ、広幅ラグ溝24Wに近い小ブロック46D、46Eの幅が同一の広幅とされている例を挙げたが、小ブロック46A〜46Eの幅を、広幅ラグ溝24Wに近いほど広く、狭幅ラグ溝24Nに近いほど順次狭くなるように分布させてもよい。これにより、上記効果がより顕著に認められる。
<試験例>
本発明の効果を確かめるために、本発明者は、第1実施形態に係る空気入りタイヤの一例(以下、実施例1のタイヤという)、第2実施形態に係る空気入りタイヤの一例(以下、実施例2のタイヤという)、及び、従来例の空気入りタイヤの一例(以下、従来例のタイヤという)を用意し、氷路上で制動性能のテストを行って制動性能を評価した。従来例のタイヤでは、図7に示すように、ブロック26に代えてブロック86がトレッド部に形成されている。従来例のタイヤには狭幅のラグ溝が形成されておらず、幅が全て同じにされたラグ溝84が形成されている。
本発明の効果を確かめるために、本発明者は、第1実施形態に係る空気入りタイヤの一例(以下、実施例1のタイヤという)、第2実施形態に係る空気入りタイヤの一例(以下、実施例2のタイヤという)、及び、従来例の空気入りタイヤの一例(以下、従来例のタイヤという)を用意し、氷路上で制動性能のテストを行って制動性能を評価した。従来例のタイヤでは、図7に示すように、ブロック26に代えてブロック86がトレッド部に形成されている。従来例のタイヤには狭幅のラグ溝が形成されておらず、幅が全て同じにされたラグ溝84が形成されている。
ラグ溝幅については、実施例1、2のタイヤでは、狭幅ラグ溝24Nの溝幅BNを1.5mm、広幅ラグ溝24Wの溝幅BWを6.5mmとした。従来例のタイヤでは、ラグ溝84の溝幅BP(図7参照)を4mmとした。従って、実施例1、2におけるラグ溝24の総容量(狭幅ラグ溝24Nの容量と広幅ラグ溝24Wの容量との総和)と、従来例のタイヤにおけるラグ溝84の総容量とが同一となっている。これにより、実施例1、2のタイヤでは、ブロックの踏面側の面積が従来例のタイヤと同じになっており、しかもラグ溝24からの排水性能が従来例のタイヤと同等、或いはそれ以上とされている。
ブロック寸法については、実施例1のタイヤでは、図3に示すように、タイヤ周方向長さLを25mm、タイヤ幅方向長さMを20mm、タイヤ径方向深さ(ブロック高さ)Hを10mm、小ブロック26A〜Eの幅Jを5mm、サイプ28の深さhを8mmとした。実施例2のタイヤでは、図6に示すように、ブロック46の外形寸法(L、M、Hの値)を実施例1のタイヤと同じにし、狭幅ラグ溝24Nに近い3つの小ブロック46A〜Cの幅J1を4mm、広幅ラグ溝24Wに近い2つの小ブロック46D、46Eの幅J2を6.5mmとした。従来例のタイヤでは、ブロック寸法を実施例1のタイヤと同じにした。すなわち、ブロック86の外形寸法(L、M、Hの値)、サイプ88の本数、サイプ88によって形成された小ブロック86A〜Eの幅J、サイプ88の深さhの値を実施例1のタイヤと同じにした。
本試験例では、全てのタイヤについて、タイヤサイズを195/65R15とし、正規リムに装着して内圧を200kPaとし、乗用車に取付けて正規荷重を負荷した状態で実車走行により試験を行った。ここで、「正規リム」とは、例えばJATMAが発行する2006年版のYEAR BOOKに定められた適用サイズにおける標準リムを指し、「正規荷重」とは、同様に、JATMAが発行する2006年版のYEAR BOOKに定められた適用サイズ・プライレーティングにおける最大荷重を指す。
本試験例では、初速度40km/hからフルブレーキをかけて静止状態になるまでの制動距離を計測し、初速度と制動距離とから平均減速度を算出した。そして、従来例のタイヤの平均減速度に基づく評価指数を100とし、実施例1、2のタイヤについて相対評価となる評価指数を算出した。評価結果を表1に示す。
表1の評価結果では評価指数が大きいほど氷上性能が高いこと、すなわち制動距離が短くて制動性能に優れていることを示す。表1から判るように、実施例1のタイヤでは、従来例のタイヤに比べ、評価指数は高くなっていた。
従って、従来例のタイヤでは、サイプ88の本数を増やすとブロック剛性が大きく低下して接地面積が減少し、氷上での制動性能をあまり上げることができなかったが、実施例1のタイヤでは、従来例のタイヤに比べてブロック剛性を高めることができて氷上での制動性能が大きく向上していることが判った。なお、図8に、従来例のタイヤで接地面積が減少している領域Qを示す。
また、実施例2のタイヤでは、実施例1のタイヤに比べて評価指数が更に高くなっており、氷上における制動性能が実施例1のタイヤよりも更に良好となっていることが判った。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
10 空気入りタイヤ
16 トレッド部
22 周方向溝
24 ラグ溝
24N 狭幅ラグ溝
24W 広幅ラグ溝
26 ブロック
26F ブロック
26R ブロック
26A〜E 小ブロック
26AF 小ブロック
26AR 小ブロック
28 サイプ
46 ブロック
48 サイプ
46A〜E 小ブロック
84 ラグ溝
86 ブロック
88 サイプ
BN 溝幅
BW 溝幅
J1 幅
J2 幅
16 トレッド部
22 周方向溝
24 ラグ溝
24N 狭幅ラグ溝
24W 広幅ラグ溝
26 ブロック
26F ブロック
26R ブロック
26A〜E 小ブロック
26AF 小ブロック
26AR 小ブロック
28 サイプ
46 ブロック
48 サイプ
46A〜E 小ブロック
84 ラグ溝
86 ブロック
88 サイプ
BN 溝幅
BW 溝幅
J1 幅
J2 幅
Claims (5)
- 周方向溝とラグ溝とによって区画された複数のブロックがトレッド部に形成され、前記ブロックには複数本のサイプが形成されている空気入りタイヤであって、
前記ラグ溝のうち複数本は幅が狭い狭幅ラグ溝とされていることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記ラグ溝のうち前記狭幅ラグ溝以外は広幅ラグ溝とされることにより、前記狭幅ラグ溝と前記広幅ラグ溝との2種類の幅のラグ溝がタイヤ周方向に交互に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記狭幅ラグ溝の溝幅が、前記広幅ラグ溝の溝幅の20%以上40%以下とされていることを特徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記サイプによって前記ブロックに複数の小ブロックが形成され、
前記広幅ラグ溝に隣接する小ブロックの幅が、前記狭幅ラグ溝に隣接する小ブロックの幅よりも広いことを特徴とする請求項2又は3に記載の空気入りタイヤ。 - 前記サイプによって前記ブロックに形成された複数の小ブロックの幅が、前記広幅ラグ溝に近いほど広く、前記狭幅ラグ溝に近いほど狭くなっていることを特徴とする請求項4に記載の空気入りタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007228749A JP2009061797A (ja) | 2007-09-04 | 2007-09-04 | 空気入りタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007228749A JP2009061797A (ja) | 2007-09-04 | 2007-09-04 | 空気入りタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009061797A true JP2009061797A (ja) | 2009-03-26 |
Family
ID=40556828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007228749A Pending JP2009061797A (ja) | 2007-09-04 | 2007-09-04 | 空気入りタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009061797A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014171379A1 (ja) * | 2013-04-17 | 2014-10-23 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
US20210331525A1 (en) * | 2020-04-28 | 2021-10-28 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Tire |
-
2007
- 2007-09-04 JP JP2007228749A patent/JP2009061797A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014171379A1 (ja) * | 2013-04-17 | 2014-10-23 | 横浜ゴム株式会社 | 空気入りタイヤ |
US10160266B2 (en) | 2013-04-17 | 2018-12-25 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Pneumatic tire |
US20210331525A1 (en) * | 2020-04-28 | 2021-10-28 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Tire |
US12319096B2 (en) * | 2020-04-28 | 2025-06-03 | The Yokohama Rubber Co., Ltd. | Tire |
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