JP2009035228A - 自動二輪車用タイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】直進から旋回への移行時安定性を損なわない、諸性能に優れた自動二輪車用タイヤ2の提供。
【解決手段】タイヤ2は、トレッド4と、ラジアル構造を有するカーカス12とを備える。このトレッド4は、センター領域22と、このセンター領域22よりも軸方向において外側に位置する一対のショルダー領域24とを含んでいる。このセンター領域22とショルダー領域24との材質が異なっている。トレッド4の半周長Wtに対するセンター領域22の半周長Wcの比(Wc/Wt)は0.7以上0.9以下であり、上記トレッド4の半周長Wtに対するショルダー領域24の周長Wsの比(Ws/Wt)は0.1以上0.3以下である。センター領域22とショルダー領域24のトレッド分割角度θは15°以上75°以下である。
【選択図】図1
【解決手段】タイヤ2は、トレッド4と、ラジアル構造を有するカーカス12とを備える。このトレッド4は、センター領域22と、このセンター領域22よりも軸方向において外側に位置する一対のショルダー領域24とを含んでいる。このセンター領域22とショルダー領域24との材質が異なっている。トレッド4の半周長Wtに対するセンター領域22の半周長Wcの比(Wc/Wt)は0.7以上0.9以下であり、上記トレッド4の半周長Wtに対するショルダー領域24の周長Wsの比(Ws/Wt)は0.1以上0.3以下である。センター領域22とショルダー領域24のトレッド分割角度θは15°以上75°以下である。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動二輪車に装着される空気入りタイヤに関する。詳細には、本発明は、タイヤのトレッドの改良に関する。
自動二輪車の旋回時には、この自動二輪車に遠心力が働く。旋回には、この遠心力につり合うコーナリングフォースが必要である。旋回時にライダーは、自動二輪車を内側へ傾斜させる。この傾斜によって生じるキャンバースラストにより、旋回が達成される。旋回の容易の目的で、自動二輪車用のタイヤは曲率半径の小さなトレッドを備えている。直進時には、トレッドのセンター領域が接地する。一方旋回時には、ショルダー領域が接地する。センター領域及びショルダー領域のそれぞれの役割が考慮されたタイヤは、特開2005−271760公報及び特開2007−131112公報に開示されている。このようなタイヤは、諸性能に優れる。
特開2005−271760公報
特開2007−131112公報
自動二輪車用のタイヤは、直進時にはセンター領域が主に接地し、旋回時にはショルダー領域が主に接地する。直進から旋回に移行する際には、タイヤのトレッドの接地面がセンター領域からショルダー領域に移行する。センター領域とショルダー領域の材質が異なるタイヤは、旋回時にライダーが違和感を感じやすい。このようなタイヤは直進から旋回への移行時安定性に欠ける。
この直進から旋回への移行時安定性が損なわれないためには、センター領域とショルダー領域の材質は大きく異ならせることができない。直進安定性が求められるセンター領域の材質と旋回安定性が求められるショルダー領域の材質の選定には、この移行時安定性が制約となっていた。
本発明の目的は、直進から旋回への移行時安定性を損なうことなく、諸性能に優れた自動二輪車用タイヤの提供にある。
本発明に係る自動二輪車タイヤは、トレッドと、ラジアル構造を有するカーカスとを備える。このトレッドは、センター領域と、このセンター領域よりも軸方向において外側に位置する一対のショルダー領域とを含んでいる。このセンター領域とショルダー領域との材質が異なっている。トレッドの半周長Wtに対するセンター領域の半周長Wcの比(Wc/Wt)は0.7以上0.9以下であり、上記トレッドの半周長Wtに対するショルダー領域の周長Wsの比(Ws/Wt)は0.1以上0.3以下である。このセンター領域とショルダー領域との界面のトレッド分割角度は15°以上75°以下である。
好ましくは、このタイヤでは、センター領域の硬度はショルダー領域の硬度と異なる。好ましくは、センター領域の硬度Hcはショルダー領域の硬度Hsよりも大きく、このタイヤは自動二輪車のリアホイルに装着される。好ましくは、センター領域の硬度Hcがショルダー領域の硬度Hsよりも小さく、このタイヤは自動二輪車のフロントホイルに装着される。
好ましくは、このタイヤでは、センター領域の複素弾性率E*はショルダー領域の複素弾性率E*と異なる。好ましくは、センター領域の複素弾性率E*はショルダー領域の複素弾性率E*よりも大きく、このタイヤはリアホイルに装着される。好ましくは、センター領域の複素弾性率E*がショルダー領域の複素弾性率E*よりも小さく、このタイヤはフロントホイルに装着される。
好ましくは、本発明に係る自動二輪車用タイヤ対は、以下の(1)のリアタイヤと(2)のフロントタイヤからなる。
(1)リアタイヤは、トレッドと、ラジアル構造を有するカーカスとを備えている。このトレッドは、センター領域と、このセンター領域よりも軸方向において外側に位置する一対のショルダー領域とを含んでいる。センター領域の硬度Hcはショルダー領域の硬度Hsよりも大きくされている。トレッドの半周長Wtに対するセンター領域の半周長Wcの比(Wc/Wt)は0.7以上0.9以下であり、上記トレッドの半周長Wtに対するショルダー領域の周長Wsの比(Ws/Wt)は0.1以上0.3以下である。このセンター領域とショルダー領域との境界のトレッド分割角度は、15°以上75°以下である。
(2)フロントタイヤは、トレッドと、ラジアル構造を有するカーカスとを備えている。このトレッドは、センター領域と、このセンター領域よりも軸方向において外側に位置する一対のショルダー領域とを含んでいる。センター領域の硬度Hcはショルダー領域の硬度Hsよりも小さくされている。トレッドの半周長Wtに対するセンター領域の半周長Wcの比(Wc/Wt)は0.7以上0.9以下であり、上記トレッドの半周長Wtに対するショルダー領域の周長Wsの比(Ws/Wt)が0.1以上0.3以下である。このセンター領域とショルダー領域との境界のトレッド分割角度は、15°以上75°以下である。
(1)リアタイヤは、トレッドと、ラジアル構造を有するカーカスとを備えている。このトレッドは、センター領域と、このセンター領域よりも軸方向において外側に位置する一対のショルダー領域とを含んでいる。センター領域の硬度Hcはショルダー領域の硬度Hsよりも大きくされている。トレッドの半周長Wtに対するセンター領域の半周長Wcの比(Wc/Wt)は0.7以上0.9以下であり、上記トレッドの半周長Wtに対するショルダー領域の周長Wsの比(Ws/Wt)は0.1以上0.3以下である。このセンター領域とショルダー領域との境界のトレッド分割角度は、15°以上75°以下である。
(2)フロントタイヤは、トレッドと、ラジアル構造を有するカーカスとを備えている。このトレッドは、センター領域と、このセンター領域よりも軸方向において外側に位置する一対のショルダー領域とを含んでいる。センター領域の硬度Hcはショルダー領域の硬度Hsよりも小さくされている。トレッドの半周長Wtに対するセンター領域の半周長Wcの比(Wc/Wt)は0.7以上0.9以下であり、上記トレッドの半周長Wtに対するショルダー領域の周長Wsの比(Ws/Wt)が0.1以上0.3以下である。このセンター領域とショルダー領域との境界のトレッド分割角度は、15°以上75°以下である。
自動二輪車用タイヤでは、直進から旋回に移行する際には、タイヤのトレッドの接地面がセンター領域からショルダー領域に徐々に移行する。本発明に係るタイヤは、センター領域とショルダー領域の材質が異なるタイヤでありながら、旋回時にライダーに与える違和感が軽減されている。このタイヤは直進から旋回への移行時安定性に優れる。このタイヤではライダーの違和感が軽減されているため、センター領域及びショルダー領域がそれぞれの役割に適した材質で構成されうる。このタイヤでは、優れた諸性能が達成されうる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るタイヤ2が示された断面図である。この図1において上下方向が半径方向であり、左右方向が軸方向である。このタイヤ2は、一点鎖線CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。この一点鎖線は、赤道面を表す。このタイヤ2は、トレッド4、ウイング6、サイドウォール8、ビード10、カーカス12、ベルト14、インナーライナー16及びチェーファー18を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプの空気入りタイヤである。このタイヤ2は、自動二輪車に装着される。
トレッド4は、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、路面と接地するトレッド面20を形成する。トレッド4は、1つのセンター領域22及び一対のショルダー領域24からなる。センター領域22は、赤道面CLを跨いでいる。ショルダー領域24は、軸方向においてセンター領域22の外側に位置している。
サイドウォール8は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール8は、架橋されたゴム組成物からなる。サイドウォール8は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。さらにサイドウォール8は、カーカス12の外傷を防止する。
ビード10は、サイドウォール8から半径方向略内向きに延びている。ビード10は、コア26と、このコア26から半径方向外向きに延びるエイペックス28とを備えている。エイペックス28は、半径方向外向きに先細りである。エイペックス28は、架橋されたゴム組成物からなる。エイペックス28は、高硬度である。
カーカス12は、プライ30からなる。プライ30は、トレッド4及びサイドウォール88の内面に沿って延在している。プライ30は、コア26の周りを、軸方向内側から外側に向かって折り返されている。この折り返しにより、プライ30には主部34と折り返し部36とが形成されている。折り返し部36は、主部34の外面に積層されている。
図示されていないが、プライ30は、コードとトッピングゴムとからなる。コードが赤道面CLに対してなす角度の絶対値は、65°から90°である。換言すれば、このタイヤ2はラジアル構造を有する。コードは、有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、レーヨン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維及びアラミド繊維が例示される。
ベルト14は、カーカス12とトレッド4との間に位置している。ベルト14は、ベルトプライ40からなる。図示されていないが、このベルトプライ40は、コードとトッピングゴムとからなる。コードは実質的に周方向に延びており、螺旋状に巻かれている。ベルト14は、いわゆるジョイントレス構造を有する。このベルト14は、キックバック及びシミーを抑制する。このベルト14を備えたタイヤ2は、外乱吸収性能に優れる。
ベルト14のコードの材質は、スチール又は有機繊維である。有機繊維の具体例としては、アラミド繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維及びポリエチレンナフタレート繊維が挙げられる。拘束力が大きく、従って高い剛性が得られるとの観点から、コードの好ましい材質は、スチール又はアラミド繊維である。特に、スチールが好ましい。
インナーライナー16は、カーカス12の内周面に接合されている。インナーライナー16は、架橋ゴムからなる。インナーライナー16には、空気遮蔽性に優れたゴムが用いられている。インナーライナー16は、タイヤ2の内圧を保持する役割を果たす。
図1の点Pで示されているのは、センター領域22とショルダー領域24との界面がこの図の断面においてトレッド面20に交差する交点である。図1において両矢印Wtで示されているのは、トレッド4の半周長である。半周長Wtは、トレッド面20に沿って測定された、赤道CLからトレッド端までの距離である。両矢印Wcで示されているのは、センター領域22の半周長である。半周長Wcは、トレッド面20に沿って測定された、赤道CLからセンター領域22の端の点Pまでの距離である。両矢印Wsで示されているのは、ショルダー領域24の周長である。周長Wsは、トレッド面20に沿って測定された、ショルダー領域24の一端の点Pから他端までの距離である。周長Wt、Wc及びWsは、タイヤ2が切断されて得られるサンプルにおいて測定される。
センター領域22及びショルダー領域24は、それぞれ架橋されたゴム組成物からなる。センター領域22の材質とショルダー領域24の材質は異なる。このタイヤ2では、直進時にはセンター領域22が主として接地する。このタイヤ2では、旋回時にはショルダー領域24が主として接地する。センター領域22は、直進安定性及び耐摩耗性が要求される。ショルダー領域24は、旋回安定性及び旋回性能が要求される。このタイヤ2では、センター領域22及びショルダー領域24のそれぞれの役割が考慮されて、それぞれの材質が決定される。
旋回時には、このタイヤ2のトレッド4の接地面は、センター領域22からショルダー領域24に移行する。トレッド面20のうちで使用頻度の高い領域にセンター領域22とショルダー領域24の境界があるタイヤでは、ライダーが旋回時に違和感を感じ易い。この観点から、比(Wc/Wt)は0.7以上が好ましい。旋回時には、タイヤは旋回安定性及び旋回性能が要求される。ショルダー領域24には旋回安定性及び旋回性能に適した材質が用いられる。この観点から、センター領域22とショルダー領域24の比(Wc/Wt)は0.9以下が好ましく、0.8以下がより好ましい。
旋回時の旋回安定性及び旋回性能の観点から、比(Ws/Wt)は0.1以上が好ましく、0.2以上がより好ましい。直進時には、タイヤ2は直進安定性及び直進時の耐摩耗性が要求される。センター領域22には直進安定性及び耐摩耗性に適した材質が用いられる。直進から旋回への移行時安定性の観点から、比(Ws/Wt)は0.3以下が好ましい。
図1の断面において点Qで示されているのは、センター領域22とショルダー領域24との界面がトレッド4の内面に交差する交点である。直線L1で示されているのは、点Pにおけるトレッド面20の法線である。直線L2で示されているのは、点Pと点Qを通る直線である。角度θで示されているのは、直線L1と直線L2とのなす角度である。この角度θは、センター領域22とショルダー領域24とのトレッド分割角度である。角度θは図1において直線L1から時計回り向きを正とし、反時計回り向きを負として示されている。このタイヤ2は直線CLに対して対称形状である。図1に示されていない反対側の断面では、この角度θは反時計回り向きを正とし、時計回り向きを負として示される。図1の断面においてセンター領域22とショルダー領域24との界面は直線で示されている。この界面は必ずしも直線に限られない。界面が非直線であっても直線L1と直線L2とのなす角度θがトレッド分割角度である。直線L1、直線L2、角度θは、タイヤ2が切断されて得られるサンプルにおいて測定される。
このタイヤ2の角度θは、15°以上75°以下である。直進走行から旋回走行へ移行時にトレッド4は剪断力を受ける。角度θが0°未満のタイヤ2では、センター領域22とショルダー領域24との界面においてショルダー領域24が剥離し易い方向に剪断力が働く。角度θが0°以上15°未満のタイヤ2では、直進走行から旋回走行への移行時にタイヤ2の特性が急激に変化し、ライダーが違和感を感じ易い。この角度θが15°以上のタイヤ2では、センター領域22とショルダー領域24との界面において、センター領域22がショルダー領域24の外面側に位置させられている。このタイヤ2は、直進走行から旋回走行への移行時にタイヤ2の特性が徐々に変わり、ライダーの違和感が軽減される。このタイヤ2は直進走行から旋回走行への移行時安定性に優れる。このタイヤ2は、センター領域22とショルダー領域24との材質を変えても、ライダーの受ける違和感は軽減される。この発明に係るタイヤ2は、センター領域22とショルダー領域24との材質を異ならせる際の制約が小さい。このタイヤ2では、直進走行から旋回走行への移行時にショルダー領域24が剥離しにくい。これらの観点から、角度θは好ましくは30°以上であり、更に好ましくは40°以上である。
角度θが大きいタイヤ2は、その製造が難しくなる。この観点から、角度θは75°以下としている。好ましくは60°以下であり更に好ましくは50°以下である。
この発明は、センター領域22とショルダー領域24との材質が異なる種々のタイヤ2に適用されうる。この発明は、センター領域22の硬度がショルダー領域24の硬度より大きいタイヤ2及びセンター領域22の硬度がショルダー領域24の硬度より小さいタイヤ2に適用しうる。この発明は、センター領域22の複素弾性率E*がショルダー領域24の複素弾性率E*より大きいタイヤ2及びセンター領域22の複素弾性率E*がショルダー領域24の複素弾性率E*より小さいタイヤ2に適用しうる。この発明は、センター領域22の損失正接tanδがショルダー領域24の損失正接tanδより大きいタイヤ2及びセンター領域22の損失正接tanδがショルダー領域24の損失正接tanδより小さいタイヤ2に適用しうる。
センター領域22の硬度Hcがショルダー領域24の硬度Hsより大きいタイヤ2では、直進時には高硬度のセンター領域22が主に接地する。このタイヤ2は直進安定性能に優れる。旋回時には低硬度のショルダー領域24が主に接地する。硬度Hsが低いショルダー領域24はグリップ性能に優れている。このタイヤ2は、旋回安定性能に優れる。この観点から、好ましくは、センター領域22の硬度とショルダー領域24の硬度との差(Hc−Hs)は2以上であり、更に好ましくは3以上である。直進から旋回への移行時安定性の観点から、差(Hc−Hs)は7以下が好ましく、6以下がより好ましい。このタイヤ2をリアタイヤに用いた自動二輪車は、直進安定性及び旋回安定性に優れる。
このタイヤ2は、硬度Hsと硬度Hcとの差(Hc−Hs)を2以上としてもセンター領域22とショルダー領域24との間で段差摩耗が生じにくい。このタイヤ2では、硬度Hsと硬度Hcとの差の制限を受けずに、センター領域22に耐摩耗性重視のトレッドが配置され、ショルダー領域24にグリップ重視のトレッドが配置されうる。
直進安定性の観点から、硬度Hcは63以上が好ましく、65以上がより好ましい。硬度Hcは73以下が好ましい。グリップ性能の観点から、硬度Hsは70以下が好ましく、68以下がより好ましい。硬度Hsは、60以上が好ましい。
センター領域22の硬度Hcがショルダー領域24の硬度Hsより小さいタイヤ2では、直進時には低硬度のセンター領域22が主に接地する。このタイヤ2は外乱吸収性能に優れる。旋回時には高硬度のショルダー領域24が主に接地する。硬度Hsが高いショルダー領域24は大きなキャンバースラストが発生する。このタイヤ2は、旋回性能に優れる。この観点から、好ましくは、センター領域22の硬度とショルダー領域24の硬度との差(Hc−Hs)は2以上がであり、更に好ましくは3以上である。直進から旋回への移行時安定性の観点から、差(Hc−Hs)は7以下が好ましく、6以下がより好ましい。このタイヤ2をフロントタイヤに装着した自動二輪車は、外乱吸収性能及び旋回性能に優れる。
外乱吸収性能の観点から、硬度Hcは70以下が好ましく、68以下がより好ましい。硬度Hcは、58以上が好ましい。旋回性能の観点から、硬度Hsは60以上が好ましく、63以上がより好ましい。硬度Hsは73以下が好ましい。
センター領域22の複素弾性率E*がショルダー領域24の複素弾性率E*より大きいタイヤ2では、複素弾性率E*が大きいセンター領域22により高い耐摩耗性が得られる。このタイヤ2は直進安定性能に優れる。このタイヤ2では、複素弾性率E*が小さいショルダー領域24により高いグリップ性能が得られる。このタイヤ2は旋回性能に優れる。このタイヤ2をリアタイヤに装着した自動二輪車は、直進安定性能及び旋回性能に優れる。
センター領域22の複素弾性率E*がショルダー領域24の複素弾性率E*より小さいタイヤ2では、複素弾性率E*が小さいセンター領域22により高い外乱吸収性能が得られる。このタイヤ2では、複素弾性率E*が大きいショルダー領域24により大きなキャンバースラストが発生する。このタイヤ2をフロントタイヤに装着した自動二輪車は、外乱吸収性能及び旋回性能に優れる。本発明に係るタイヤ2はそれぞれの役割に適した材質を使用しても、ライダーに与える違和感が軽減される。
本発明に係るタイヤ対は、センター領域22の硬度Hcがショルダー領域24の硬度Hsよりも大きい本発明にかかるリアタイヤと、センター領域22の硬度Hcがショルダー領域24の硬度Hsよりも小さい本発明に係るフロントタイヤとからなる。このタイヤ対が装着された自動二輪車では、旋回操縦安定性が優れる。この自動二輪車では、直進時には、フロントタイヤによって外乱吸収性能が発揮され、リアタイヤによって安定性能が発揮される。旋回時には、フロントタイヤによって大きなキャンバースラストが発生し、リアタイヤによって優れたグリップ性能が発揮される。このタイヤ対は、諸性能に優れる。
硬度Hc、Hsは、JIS−A硬度である。硬度Hc、Hsは、「JIS−K 6253」の規定に準拠して、23℃の環境下で、タイプAのデュロメータがタイヤ2に押しつけられて測定される。
複素弾性率E*及び損失正接tanδは、「JIS−K 6394」の規定に準拠して、下記に示される条件で、粘弾性スペクトロメーター(島津製作所社の商品名「VA−200」)によって測定される。
初期歪み:10%
振幅:±2%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:70℃
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変形モード:引張
測定温度:70℃
図2は、図1のタイヤ2の製造工程が説明されるための断面図である。このタイヤ2の製造では、フォーマー(図示されず)にインナーライナー16、第一プライ30が順次巻かれる。この第一プライ30の上に、コード42とトッピングゴム44とからなるリボン46が螺旋状に巻かれ、ジョイントレス構造を有するベルトプライ40が形成される。このリボン46は、実質的に周方向に延在する。このベルトプライ40の上に、未架橋ゴムからなる第一ストリップ48が螺旋状に巻かれる。第一ストリップ48は、実質的に周方向に延在する。第一ストリップ48は、順次積層される。第一ストリップ48が巻き終わると、この第一ストリップ48に連続して、未架橋ゴムからなる第二ストリップ50が巻かれる。第二ストリップ50は、実質的に周方向に延在する。第二ストリップ50は、順次積層される。第二ストリップ50が巻き終わると、さらにこの第二ストリップ50に連続して第一ストリップ48が巻かれる。こうして、グリーンタイヤが得られる。このグリーンタイヤがモールドに投入され、加圧及び加熱される。加熱によりゴムに架橋反応が起こり、タイヤ2が得られる。第一ストリップ48からは、ショルダー領域24が得られる。第二ストリップ50からは、センター領域22が得られる。このタイヤ2では、2種類のストリップ48、50が用いられるので、センター領域22及びショルダー領域24を備えたトレッド4が容易に成形される。このタイヤ2の製造は、容易である。
本発明では、特に言及がない限り、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実験1]
図1に示された構造を備えた実施例1のフロントタイヤを得た。フロントタイヤのベルトは、スチールからなるコードを備えている。このフロントタイヤのトレッドは、センター領域及び一対のショルダー領域からなる。センター領域の硬度Hcは62であり、ショルダー領域の硬度Hsは65である。このフロントタイヤでは、比(Wc/Wt)は0.75であり、比(Ws/Wt)は0.25である。このフロントタイヤのサイズは、「120/70ZR17」である。
図1に示された構造を備えた実施例1のフロントタイヤを得た。フロントタイヤのベルトは、スチールからなるコードを備えている。このフロントタイヤのトレッドは、センター領域及び一対のショルダー領域からなる。センター領域の硬度Hcは62であり、ショルダー領域の硬度Hsは65である。このフロントタイヤでは、比(Wc/Wt)は0.75であり、比(Ws/Wt)は0.25である。このフロントタイヤのサイズは、「120/70ZR17」である。
[実施例2及び3並びに比較例1及び2]
フロントタイヤの比(Wc/Wt)及び比(Ws/Wt)を表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2及び3並びに比較例1及び2のタイヤを得た。
フロントタイヤの比(Wc/Wt)及び比(Ws/Wt)を表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2及び3並びに比較例1及び2のタイヤを得た。
[実施例4及び5並びに比較例3及び4]
フロントタイヤのトレッド分割角度θを表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例4及び5並びに比較例3及び4のタイヤを得た。
フロントタイヤのトレッド分割角度θを表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例4及び5並びに比較例3及び4のタイヤを得た。
[実施例6]
フロントタイヤのショルダー領域の硬度Hsを表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例6のタイヤを得た。
フロントタイヤのショルダー領域の硬度Hsを表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例6のタイヤを得た。
[比較例5及び6]
フロントタイヤのトレッド硬度を表1に示される通りとした単一部材からなるトレッドを成形した他は実施例1と同様にして、比較例5及び6のタイヤを得た。
フロントタイヤのトレッド硬度を表1に示される通りとした単一部材からなるトレッドを成形した他は実施例1と同様にして、比較例5及び6のタイヤを得た。
[走行安定性評価]
排気量が1000ccである市販の自動二輪車の前輪に、試作タイヤが装着された。リム巾3.5インチ、タイヤ空気内圧は250kPaとした。なお、後輪のタイヤは市販の従来のタイヤをそのまま使用した。この自動二輪車をサーキットコースで走行させ、直進安定性、旋回安定性、直進から旋回への移行時安定性に関してライダーに官能評価をさせた。この結果が、下記の表1に示されている。この数値が大きいほど、良好であることが示される。
排気量が1000ccである市販の自動二輪車の前輪に、試作タイヤが装着された。リム巾3.5インチ、タイヤ空気内圧は250kPaとした。なお、後輪のタイヤは市販の従来のタイヤをそのまま使用した。この自動二輪車をサーキットコースで走行させ、直進安定性、旋回安定性、直進から旋回への移行時安定性に関してライダーに官能評価をさせた。この結果が、下記の表1に示されている。この数値が大きいほど、良好であることが示される。
[耐久試験]
実施例1から6及び比較例1から6のタイヤについて耐久性試験が実施された。耐久試験は、実車に装着して連続旋回試験を行い、界面部分の外観を観察した。界面部分で僅かでも捲れ等が観察されるか否かを観察し、相対評価を実施した。この結果が、下記の表1に示されている。この評価ではABCの三段階の相対評価を実施した。この評価ではAが最も良い評価である。
実施例1から6及び比較例1から6のタイヤについて耐久性試験が実施された。耐久試験は、実車に装着して連続旋回試験を行い、界面部分の外観を観察した。界面部分で僅かでも捲れ等が観察されるか否かを観察し、相対評価を実施した。この結果が、下記の表1に示されている。この評価ではABCの三段階の相対評価を実施した。この評価ではAが最も良い評価である。
[実験2]
図1に示された構造を備えた実施例7のリアタイヤを得た。リアタイヤのベルトは、スチールからなるコードを備えている。このリアタイヤのトレッドは、センター領域及び一対のショルダー領域からなる。センター領域の硬度Hcは65であり、ショルダー領域の硬度Hsは62である。このリアタイヤでは、比(Wc/Wt)は0.75であり、比(Ws/Wt)は0.25である。このリアタイヤのサイズは、「190/50ZR17」である。
図1に示された構造を備えた実施例7のリアタイヤを得た。リアタイヤのベルトは、スチールからなるコードを備えている。このリアタイヤのトレッドは、センター領域及び一対のショルダー領域からなる。センター領域の硬度Hcは65であり、ショルダー領域の硬度Hsは62である。このリアタイヤでは、比(Wc/Wt)は0.75であり、比(Ws/Wt)は0.25である。このリアタイヤのサイズは、「190/50ZR17」である。
[実施例8及び9並びに比較例7及び8]
リアタイヤの比(Wc/Wt)及び比(Ws/Wt)を表2に示される通りとした他は実施例7と同様にして、実施例8及び9並びに比較例7及び8のタイヤを得た。
リアタイヤの比(Wc/Wt)及び比(Ws/Wt)を表2に示される通りとした他は実施例7と同様にして、実施例8及び9並びに比較例7及び8のタイヤを得た。
[実施例10及び11並びに比較例9及び10]
リアタイヤのトレッド分割角度θを表2に示される通りとした他は実施例7と同様にして、実施例10及び11並びに比較例9及び10のタイヤを得た。
リアタイヤのトレッド分割角度θを表2に示される通りとした他は実施例7と同様にして、実施例10及び11並びに比較例9及び10のタイヤを得た。
[実施例12]
リアタイヤのショルダー領域の硬度Hsを表2に示される通りとした他は実施例7と同様にして、実施例12のタイヤを得た。
リアタイヤのショルダー領域の硬度Hsを表2に示される通りとした他は実施例7と同様にして、実施例12のタイヤを得た。
[比較例11及び12]
リアタイヤのトレッド硬度を表2に示される通りとした単一部材からなるトレッドを成形した他は実施例7と同様にして、比較例11及び12のタイヤを得た。
リアタイヤのトレッド硬度を表2に示される通りとした単一部材からなるトレッドを成形した他は実施例7と同様にして、比較例11及び12のタイヤを得た。
[走行安定性評価]
排気量が1000ccである市販の自動二輪車の後輪に、実施例7から12及び比較例7から12の試作タイヤが装着された。リム巾6.0インチ、タイヤ空気内圧は290kPaとした。前輪には、上記の実施例1のタイヤが装着された。この自動二輪車をサーキットコースで走行させ、直進安定性、旋回安定性、直進から旋回への移行時安定性に関してライダーに官能評価をさせた。この結果が、下記の表2に示されている。この数値が大きいほど、良好であることが示される。
排気量が1000ccである市販の自動二輪車の後輪に、実施例7から12及び比較例7から12の試作タイヤが装着された。リム巾6.0インチ、タイヤ空気内圧は290kPaとした。前輪には、上記の実施例1のタイヤが装着された。この自動二輪車をサーキットコースで走行させ、直進安定性、旋回安定性、直進から旋回への移行時安定性に関してライダーに官能評価をさせた。この結果が、下記の表2に示されている。この数値が大きいほど、良好であることが示される。
[耐久試験]
実施例7から12及び比較例7から12のタイヤについて、実験1と同様に耐久性試験が実施された。この結果が、下記の表2に示されている。
実施例7から12及び比較例7から12のタイヤについて、実験1と同様に耐久性試験が実施された。この結果が、下記の表2に示されている。
[実験3]
[実施例13及び14並びに比較例13から15]
センター領域およびショルダー領域の硬度、複素弾性率E*及び損失正接tanδを表3に示される通りとした他は実施例7と同様にして、実施例13及び14並びに比較例13から15のリアタイヤを得た。
[実施例13及び14並びに比較例13から15]
センター領域およびショルダー領域の硬度、複素弾性率E*及び損失正接tanδを表3に示される通りとした他は実施例7と同様にして、実施例13及び14並びに比較例13から15のリアタイヤを得た。
[走行安定性評価]
実験2と同様に、排気量が1000ccである市販の自動二輪車の後輪に、試作タイヤが装着された。リム巾6.0インチ、タイヤ空気内圧は290kPaとした。なお、前輪のタイヤは市販の従来のタイヤをそのまま使用した。この自動二輪車をサーキットコースで走行させ、直進安定性、旋回安定性、直進から旋回への移行時安定性に関してライダーに官能評価をさせた。この数値が大きいほど、良好であることが示される。
実験2と同様に、排気量が1000ccである市販の自動二輪車の後輪に、試作タイヤが装着された。リム巾6.0インチ、タイヤ空気内圧は290kPaとした。なお、前輪のタイヤは市販の従来のタイヤをそのまま使用した。この自動二輪車をサーキットコースで走行させ、直進安定性、旋回安定性、直進から旋回への移行時安定性に関してライダーに官能評価をさせた。この数値が大きいほど、良好であることが示される。
表1から3に示されるように、実施例のタイヤ対は諸性能に優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るタイヤは、種々の自動二輪車に装着されうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
8・・・サイドウォール
10・・・ビード
12・・・カーカス
14・・・ベルト
16・・・インナーライナー
20・・・トレッド面
22・・・センター領域
24・・・ショルダー領域
46・・・リボン
48・・・第一ストリップ
50・・・第二ストリップ
4・・・トレッド
8・・・サイドウォール
10・・・ビード
12・・・カーカス
14・・・ベルト
16・・・インナーライナー
20・・・トレッド面
22・・・センター領域
24・・・ショルダー領域
46・・・リボン
48・・・第一ストリップ
50・・・第二ストリップ
Claims (8)
- トレッドと、ラジアル構造を有するカーカスとを備えており、
このトレッドが、センター領域と、このセンター領域よりも軸方向において外側に位置する一対のショルダー領域とを含んでおり、
このセンター領域とショルダー領域との材質が異なっており、
トレッドの半周長Wtに対するセンター領域の半周長Wcの比(Wc/Wt)が0.7以上0.9以下であり、上記トレッドの半周長Wtに対するショルダー領域の周長Wsの比(Ws/Wt)が0.1以上0.3以下であり、
このセンター領域とショルダー領域との界面のトレッド分割角度が15°以上75°以下である自動二輪車用タイヤ。 - 上記センター領域の硬度がショルダー領域の硬度と異なる請求項1に記載のタイヤ。
- センター領域の硬度がショルダー領域の硬度よりも大きく、自動二輪車のリアホイルに装着される請求項2に記載のタイヤ。
- センター領域の硬度がショルダー領域の硬度よりも小さい、自動二輪車のフロントホイルに装着される請求項2に記載のタイヤ。
- 上記センター領域の複素弾性率E*がショルダー領域の複素弾性率E*と異なる請求項1に記載のタイヤ
- センター領域の複素弾性率E*がショルダー領域の複素弾性率E*よりも大きく、リアホイルに装着される請求項5に記載のタイヤ
- センター領域の複素弾性率E*がショルダー領域の複素弾性率E*よりも小さく、フロントホイルに装着される請求項5に記載のタイヤ
- (1)トレッドと、ラジアル構造を有するカーカスとを備えており、
このトレッドが、センター領域と、このセンター領域よりも軸方向において外側に位 置する一対のショルダー領域とを含んでおり、
センター領域の硬度がショルダー領域の硬度よりも大きくされており、
トレッドの半周長Wtに対するセンター領域の半周長Wcの比(Wc/Wt)が 0.7以上0.9以下であり、上記トレッドの半周長Wtに対するショルダー領域の 周長Wsの比(Ws/Wt)が0.1以上0.3以下であり、
このセンター領域とショルダー領域との境界のトレッド分割角度が15°以上75° 以下であるリアタイヤ
並びに
(2)トレッドと、ラジアル構造を有するカーカスとを備えており、
このトレッドが、センター領域と、このセンター領域よりも軸方向において外側に位 置する一対のショルダー領域とを含んでおり、
センター領域の硬度がショルダー領域の硬度よりも小さくされており、
トレッドの半周長Wtに対するセンター領域の半周長Wcの比(Wc/Wt)が 0.7以上0.9以下であり、上記トレッドの半周長Wtに対するショルダー領域の 周長Wsの比(Ws/Wt)が0.1以上0.3以下であり、
このセンター領域とショルダー領域との境界のトレッド分割角度が15°以上75° 以下であるフロントタイヤ
からなる自動二輪車用タイヤ対。
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