JP2009029277A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】ランフラット走行時のバックリング現象を抑制してランフラット耐久性を改善しながら、通常走行時における操縦安定性を向上することが可能な空気入りタイヤを提供する
【解決手段】サイドウォール部2にランフラット走行を可能にする断面三日月状の補強ゴム層17を埋設した空気入りタイヤである。トレッド部1のベルト層8とベルトフルカバー層9との間に、JIS硬度が55〜85度のゴムからなり、かつトレッド部1のセンター領域1Xでの厚さが0.8mm〜3.5mmの補助ゴム層20が配置されている。
【選択図】図1
【解決手段】サイドウォール部2にランフラット走行を可能にする断面三日月状の補強ゴム層17を埋設した空気入りタイヤである。トレッド部1のベルト層8とベルトフルカバー層9との間に、JIS硬度が55〜85度のゴムからなり、かつトレッド部1のセンター領域1Xでの厚さが0.8mm〜3.5mmの補助ゴム層20が配置されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、ランフラット走行が可能な空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、ランフラット走行時のトレッド部のバックリング現象を抑制するようにした空気入りタイヤに関する。
従来、ランフラット走行を可能にした空気入りタイヤとして、サイドウォール部に断面三日月状の補強ゴム層を埋設した空気入りタイヤが知られている。パンクなどで空気が抜けた状態で走行する、所謂ランフラット走行時に、補強ゴム層によりタイヤの縦撓みを抑制することでタイヤの破壊を防止し、ランフラット走行を可能にしている。
しかしながら、サイドウォール部に三日月状の補強ゴム層を設けた空気入りタイヤは、ランフラット走行時にトレッド部の中央部分がタイヤ径方向内側に大きく窪むバックリング現象が発生し、それがショルダー部への負担を増大させ、ランフラット走行時の耐久性(ランフラット耐久性)を低下させる一因になっていた。
そこで、上記対策として、サイドウォール部に断面三日月状の補強ゴム層を埋設した空気入りタイヤにおいて、ベルト層間にゴム層を配置するようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このようにゴム層をベルト層間に挿入することでトレッド部の曲げ剛性を高め、それによりランフラット走行時のバックリング現象を抑制してランフラット耐久性を改善するようにしている。また、ゴム層の追加により乗心地を高めることも可能になる。
しかしながら、このようにベルト層間にゴム層を介在させると、傾斜配列した補強コードを層間でタイヤ周方向に対する向きを逆向きにして交差させた積層ベルトのバイアス効果の低下を招き、それにより通常走行時における操縦安定性が低下するのが避けられない。
特開2007−69889号公報
本発明の目的は、ランフラット走行時のバックリング現象を抑制してランフラット耐久性を改善しかつ乗心地性を改善しながら、通常走行時における操縦安定性を向上することが可能な空入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成する本発明の空気入りタイヤは、左右のビード部間にタイヤ径方向に延在する補強コードをタイヤ周方向に所定の間隔で配列したカーカス層を延設し、トレッド部のカーカス層外周側にタイヤ周方向に対して傾斜して延在する補強コードをタイヤ周方向に所定の間隔で配列した複数のベルト層を層間でタイヤ周方向に対する傾斜方向を逆向きにして補強コードが交差するように配置し、該ベルト層の外周側に補強コードがタイヤ周方向に延在するベルトフルカバー層を設け、サイドウォール部にランフラット走行を可能にする断面三日月状の補強ゴム層を埋設した空気入りタイヤにおいて、前記ベルト層とベルトフルカバー層との間にJIS硬度が55度〜85度のゴムからなる補助ゴム層を配置し、かつ該補助ゴム層の厚さを前記トレッド部のセンター領域で0.8mm〜3.5mmにしたことを特徴とする。
上述した本発明によれば、補助ゴム層をベルト層間ではなく、ベルト層とベルトフルカバー層との間に配置するので、積層ベルトのバイアス効果が低下するのを防ぐことができる。また、ベルト層とベルトフルカバー層間に配置した補助ゴム層のゴムのJIS硬度を55度以上にする一方、補助ゴム層の厚さを上記範囲に規定することにより、タイヤの横バネを効果的に増加させることができる。従って、通常走行時における操縦安定性を向上することができる。
他方、ベルト層とベルトフルカバー層との間に挟まれる補助ゴム層のセンター領域での厚さを0.8mm以上確保することで、バックリングに大きく影響するトレッド部のセンター領域における曲げ剛性を効果的に高めることができるので、ランフラット走行時のバックリング現象を抑制し、ランフラット耐久性の改善が可能になる。
また、補助ゴム層のゴムのJIS硬度を85度以下にすることで、路面から振動を効果的に吸収し、乗心地の改善が可能になる。
以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の空気入りタイヤの一実施形態を示し、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部、TEはタイヤ赤道面である。図1の空気入りタイヤはリムRに装着した状態で示し、タイヤ赤道面TEに対して左右対称構造であるため、左側半分は省略している。
タイヤ内部の左右のビード部3間には、タイヤ径方向に延在するナイロンなどの有機繊維コードからなる補強コードをタイヤ周方向に所定の間隔で配列してゴム層に埋設したカーカス層4が1層延設され、その両端部がビード部3に埋設されたビードコア5の周りにビードフィラー6を挟み込むようにしてタイヤ内側から外側に折り返されている。
トレッド部1のカーカス層4の外周側には、タイヤ周方向に対して傾斜して延在する補強コードをタイヤ周方向に所定の間隔で配列してゴム層に埋設した2層のベルト層7,8が、層間でタイヤ周方向に対する傾斜方向を逆向きにして補強コードが交差するように配置されている。2層のベルト層7,8は、カーカス層4に隣接する1番ベルト層7と、この1番ベルト層7の外周側に配置された2番ベルト層8から構成され、トレッド部1の左右のショルダー領域1Y間に延在している。1番ベルト層7は幅が2番ベルト層より広く、最も幅が広いベルト層になっている。
ベルト層7,8の外周側には、ゴム被覆したナイロンなどの有機繊維コードをタイヤ周方向に対して0°に近い角度(5°以下)で螺旋状に巻回した2層のベルトカバー層9,10が設けれている。この有機繊維コードがタイヤ周方向に延在する2層のベルトカバー層9,10は、ベルト層7,8全体をカバーする1層のベルトフルカバー層9と、このベルトフルカバー層9の外周側でベルト層7,8の両端部をカバーする1層のベルトエッジカバー層10から構成されている。
ベルトカバー層9,10の外周側には、トレッドゴム層11が設けられている。トレッドゴム層11は、ベルトカバー層9,10に隣接して配置されたアンダートレッドゴム層12と、このアンダートレッドゴム層12の外周側に積層されたキャップトレッドゴム層13とを有している。キャップトレッドゴム層13は、アンダートレッドゴム層12よりJIS硬度が高いゴムから構成されている。キャップトレッドゴム層13の外周面がトレッド面14になっており、このトレッド面14にはタイヤ周方向に延在する複数の主溝15とタイヤ幅方向に延びる複数の横溝(不図示)が設けられている。
カーカス層4の内側には、空気透過防止層として作用するインナーライナー層16が設けられている。インナーライナー層16は左右のビード部3間に延在している。左右のサイドウォール部2には、ランフラット走行を可能にする断面三日月状の補強ゴム層17がそれぞれ1層埋設されている。硬度の高いゴムから構成される補強ゴム層17は、サイドウォール部2のカーカス層4とインナーライナー層16との間に配置され、ランフラット走行時に補強ゴム層17によりタイヤの縦撓み(サイドウォール部の撓み)を抑制することでタイヤの破壊を防止し、ランフラット走行を可能にしている。
本発明では、上記のようなランフラット走行が可能な空気入りタイヤにおいて、2番ベルト層8とベルトフルカバー層9との間に、JIS硬度が55度〜85度のゴムからなる補助ゴム層20が一層配置されている。補助ゴム層20は、最も幅が広い1番ベルト層7の幅方向両端まで延在し、1番ベルト層7と同じ幅を有している。
補助ゴム層20は、トレッド部1のセンター領域1Xに位置するセンターゴム部20Aと、このセンターゴム部20Aの両側でトレッド部1の両ショルダー領域1Yに位置するショルダーゴム部20Bを有している。センターゴム部20Aの厚さは0.8mm〜3.5mmの範囲になっており、ショルダーゴム部20Bの厚さはセンターゴム部20Aの厚さ以下にしている。
このように本発明では、補助ゴム層20をベルト層7,8間ではなく、第2ベルト層8とベルトフルカバー層9との間に配置するので、積層ベルトのバイアス効果の低下を招くことがない。また、介在させる補助ゴム層20のゴムのJIS硬度を55度以上にする一方、補助ゴム層20の厚さを上記した範囲に特定することにより、タイヤの横バネを効果的に増加させることができる。従って、通常走行時における操縦安定性を高めることが可能になる。
他方、第2ベルト層8とベルトフルカバー層9との間に挟まれる補助ゴム層20のセンター領域1Xでの厚さを0.8mm以上確保することで、バックリングに影響するトレッド部1のセンター領域1Xにおける曲げ剛性を効果的に高めることができるので、ランフラット走行時のバックリング現象を抑制し、ランフラット耐久性を改善することができる。
更に、補助ゴム層20のゴムのJIS硬度を85度以下にすることで、路面から振動を効果的に吸収し、乗心地を改善することができる。
補助ゴム層20のゴムのJIS硬度が55°より低くなると、タイヤの横バネの低下により通常走行時の操縦安定性を効果的に改善することができなくなる。逆に85度を超えると、トレッド部1の径方向剛性の増大によりタイヤの縦バネが高くなり、乗心地を効果的に改善することが難しくなる。好ましくは、乗心地と操縦安定性のバランスの点から、60〜80度、より好ましくは65〜75度がよい。
補助ゴム層20のセンター領域1Xでの厚さが0.8mmより薄くなると、ランフラット走行時のバックリング現象を効果的に抑制することができない。また、タイヤの横バネの低下により通常走行時の操縦安定性を効果的に改善することができない。逆に3.5mmを超える場合も、タイヤの横バネの低下により通常走行時の操縦安定性を効果的に改善することができなくなる。また、重量の増加を回避するために、トレッド部1の厚さを一定とすると、3.5mmを超える補助ゴム層20の追加により主溝15の溝底からベルトフルカバー層9までの間隔が狭くなり過ぎるので、主溝15の溝底でクラックが発生し易くなる。好ましくは、バランスの点から、補助ゴム層20のセンター領域1Xでの厚さを1.5〜2.5mmにするのがよい。主溝15の溝底のクラックの点からは、主溝15の溝底からベルトフルカバー層9までの間隔を0.5mm以上確保するのがよい。
図2は、本発明の空気入りタイヤの他の実施形態を示し、図1の空気入りタイヤと同様にタイヤ赤道面TEに対して左右対称構造であるため、左側半分は省略している。この空気入りタイヤは、補助ゴム層20のセンターゴム部20Aとショルダーゴム部20BをJIS硬度の異なるゴムから構成したものである。センターゴム部20Aをショルダーゴム部20BよりJIS硬度の高いゴムから構成し、バックリングが発生し易いトレッド部1のセンター領域1Xにおける曲げ剛性をより高めている。これによりランフラット走行時のバックリング現象をより抑制し、ランフラット耐久性の一層の改善が可能になる。他の構成は図1の実施形態と同じであり、同じ構成要素に同じ符号を付し、説明は省略する。
センターゴム部20Aに使用するゴムは、好ましくはショルダーゴム部20BよりJIS硬度が少なくとも10度高いゴムを使用するのが、ランフラット走行時のバックリング現象をより抑制する上でよい。差の上限値は、上述した補助ゴム層20のゴムのJIS硬度の範囲内であれば特に限定されない。
本発明において、ショルダーゴム部20Bの厚さt1としては、センターゴム部20Aのタイヤ赤道面TE上での厚さt2の80%以下にするのが好ましい。このようにショルダーゴム部20Bの厚さt1をセンターゴム部20Aより薄くすることにより、全体を一定の厚さにしたものよりコーナリングパワーを増大させることができるので、操縦安定性を高めることができる。ショルダーゴム部20Bの厚さt1の下限値としては、センターゴム部20Aのタイヤ赤道面TE上での厚さt2の40%以上にするのが、ランフラット走行時のバックリング現象を抑制する点からよい。ショルダーゴム部20Bの厚さt1は、更に好ましくは、タイヤ幅方向外側に向けて次第に薄くなるようにするのが、操縦安定性の点からよい。
また、補助ゴム層20は、キャップトレッドゴム層13のゴムよりJIS硬度が高いゴムから構成するのがよく、それによりトレッド部1における曲げ剛性を一層高めることができるので、ランフラット走行時のバックリング現象を更に抑制し、ランフラット耐久性を一層改善することができる。
補助ゴム層20のゴムの100%モジュラスとしては、6〜12MPaの範囲にするのがよい。100%モジュラスが6MPaより低いと、トレッド部1の曲げ剛性が低くなり過ぎ、操縦安定性が低下し、逆に12MPaを超えると、トレッド部1の曲げ剛性が高くなり過ぎ、乗心地が悪化する。なお、ここで言う100%モジュラスはJIS K6301に準拠して測定する値である。
なお、本発明におけるトレッド部1のセンター領域1Xとは、最も幅が広い1番ベルト層7の幅を2Wとすると、タイヤ赤道面TEからタイヤ幅方向両側にそれぞれ0.5W〜0.7Wの位置Q間に位置する領域とすることができる。トレッド部1のショルダー領域1Yは位置Qよりタイヤ幅方向外側のトレッド部1の領域である。
上記実施形態では2層のベルト層7,8設けた例を示したが、本発明の空気入りタイヤはそれに限定されず、タイヤ周方向に対して傾斜して延在する補強コードをタイヤ周方向に所定の間隔で配列し、層間でタイヤ周方向に対する傾斜方向を逆向きにして補強コードを交差するように配置した複数のベルト層を有するものであればよい。また、カーカス層4も上述した1層に限定されず、複数層有するものであってもよい。
本発明で言うゴムのJIS硬度とは、JISK6253のデュロメータ・タイプAに準拠して測定する硬度である。
本発明は、特に乗用車に使用される空気入りタイヤに好ましく用いることができるが、それに限定されず、他の空気入りタイヤであってもよい。
タイヤサイズを225/50R17で共通にし、タイヤ構造、補助ゴム層のセンターゴム部とショルダーゴム部の厚さとゴムのJIS硬度を表1のようにした本発明タイヤ1〜7と比較タイヤ1〜4、本発明タイヤ1において補助ゴム層がない従来タイヤ、及び本発明タイヤ2において補助ゴム層をベルト層間に配置した比較タイヤ5をそれぞれ作製した。各試験タイヤ共にキャップトレッドゴム層のゴムのJIS硬度は70度で共通である。
これら各試験タイヤを以下に示す方法により、操縦安定性、ランフラット耐久性、乗心地性の評価試験を行ったところ、表1に示す結果を得た。
操縦安定性
各試験タイヤをリムサイズ17×7.5Jのリムに組み付け、空気圧を220kPaにして排気量2000ccの車両(前輪駆動車)に装着し、テストコースにおいて実車走行した際の操縦安定性をテストドライバーによりフィーリング評価した。その結果を従来タイヤを100とする指数値で示す。この値が大きい程、操縦安定性が優れている。102以上が顕著な効果ありとする。
各試験タイヤをリムサイズ17×7.5Jのリムに組み付け、空気圧を220kPaにして排気量2000ccの車両(前輪駆動車)に装着し、テストコースにおいて実車走行した際の操縦安定性をテストドライバーによりフィーリング評価した。その結果を従来タイヤを100とする指数値で示す。この値が大きい程、操縦安定性が優れている。102以上が顕著な効果ありとする。
ランフラット耐久性
各試験タイヤをリムサイズ17×7.5Jのリムに組み付け、空気圧をOkPaにして排気量2000ccの車両(前輪駆動車)の右側前輪に使用し、楕円形の周回テストコースを時速90km/hで反時計周りの方向に走行し、テストドライバーがタイヤ故障による異常振動を感じ、走行を停止するまでの走行距離を測定した。その評価結果を従来タイヤを100とする指数値で示す。この値が大きい程、ランフラット耐久性が優れている。102以上が顕著な効果ありとする。なお、右側前輪以外は、上記と同じサイズのタイヤとリムを使用し、その空気圧を220kPaとした。
各試験タイヤをリムサイズ17×7.5Jのリムに組み付け、空気圧をOkPaにして排気量2000ccの車両(前輪駆動車)の右側前輪に使用し、楕円形の周回テストコースを時速90km/hで反時計周りの方向に走行し、テストドライバーがタイヤ故障による異常振動を感じ、走行を停止するまでの走行距離を測定した。その評価結果を従来タイヤを100とする指数値で示す。この値が大きい程、ランフラット耐久性が優れている。102以上が顕著な効果ありとする。なお、右側前輪以外は、上記と同じサイズのタイヤとリムを使用し、その空気圧を220kPaとした。
乗心地性
各試験タイヤをリムサイズ17×7.5Jのリムに組み付け、空気圧を220kPaにして排気量2000ccの車両(前輪駆動車)に装着し、テストコースにおいて実車走行した際の乗心地性をテストドライバーによりフィーリング評価した。その結果を従来タイヤを100とする指数値で示す。この値が大きい程、乗心地性が優れている。102以上が顕著な効果ありとする。
各試験タイヤをリムサイズ17×7.5Jのリムに組み付け、空気圧を220kPaにして排気量2000ccの車両(前輪駆動車)に装着し、テストコースにおいて実車走行した際の乗心地性をテストドライバーによりフィーリング評価した。その結果を従来タイヤを100とする指数値で示す。この値が大きい程、乗心地性が優れている。102以上が顕著な効果ありとする。
表1から、本発明タイヤは、ランフラット耐久性及び乗心地性を改善しながら、通常走行時における操縦安定性を向上できることがわかる。
また、本発明タイヤ6から、補助ゴム層のショルダーゴム部の厚さをセンターゴム部より薄くすることにより、操縦安定性を一層改善できることがわかる。
更に、本発明タイヤ7から、センターゴム部のゴムのJIS硬度をショルダーゴム部のゴムのJIS硬度より高くすることによっても、操縦安定性を一層改善できることがわかる。
1 トレッド部
1X センター領域
1Y ショルダー領域
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
7 ベルト層(第1ベルト層)
8 ベルト層(第2ベルト層)
9 ベルトカバー層(ベルトフルカバー層)
11 トレッドゴム層
12 アンダートレッドゴム層
13 キャップトレッドゴム層
17 補強ゴム層
20 補助ゴム層
20A センターゴム部
20B ショルダーゴム部
t1,t2 厚さ
1X センター領域
1Y ショルダー領域
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
7 ベルト層(第1ベルト層)
8 ベルト層(第2ベルト層)
9 ベルトカバー層(ベルトフルカバー層)
11 トレッドゴム層
12 アンダートレッドゴム層
13 キャップトレッドゴム層
17 補強ゴム層
20 補助ゴム層
20A センターゴム部
20B ショルダーゴム部
t1,t2 厚さ
Claims (8)
- 左右のビード部間にタイヤ径方向に延在する補強コードをタイヤ周方向に所定の間隔で配列したカーカス層を延設し、トレッド部のカーカス層外周側にタイヤ周方向に対して傾斜して延在する補強コードをタイヤ周方向に所定の間隔で配列した複数のベルト層を層間でタイヤ周方向に対する傾斜方向を逆向きにして補強コードが交差するように配置し、該ベルト層の外周側に補強コードがタイヤ周方向に延在するベルトフルカバー層を設け、サイドウォール部にランフラット走行を可能にする断面三日月状の補強ゴム層を埋設した空気入りタイヤにおいて、
前記ベルト層とベルトフルカバー層との間にJIS硬度が55度〜85度のゴムからなる補助ゴム層を配置し、かつ該補助ゴム層の厚さを前記トレッド部のセンター領域で0.8mm〜3.5mmにした空気入りタイヤ。 - 前記補助ゴム層は、前記複数のベルト層の内の最も幅が広いベルト層の幅方向両端まで延在し、トレッド部のセンター領域に位置するセンターゴム部と、該センターゴム部の両側でトレッド部の両ショルダー領域に位置するショルダーゴム部を有する請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記ショルダーゴム部の厚さがセンターゴム部のタイヤ赤道面上での厚さの40%〜80%である請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記ショルダーゴム部の厚さをタイヤ幅方向外側に向けて次第に薄くした請求項3に記載の空気入りタイヤ。
- 前記センターゴム部が前記ショルダーゴム部よりJIS硬度の高いゴムからなる請求項2,3または4に記載の空気入りタイヤ。
- 前記センターゴム部が前記ショルダーゴム部よりJIS硬度が少なくとも10度高いゴムからなる請求項5に記載の空気入りタイヤ。
- 前記トレッド部のベルトフルカバー層外周側にトレッドゴム層を有し、該トレッドゴム層はベルトフルカバー層に隣接して配置されたアンダートレッドゴム層と、該アンダートレッドゴム層の外周側に積層され、JIS硬度がアンダートレッドゴム層より高いゴムからなるキャップトレッドゴム層を有し、前記補助ゴム層が前記キャップトレッドゴム層のゴムよりJIS硬度が高いゴムからなる請求項1乃至6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記複数のベルト層の内の最も幅が広いベルト層の幅を2Wとすると、前記トレッド部のセンター領域がタイヤ赤道面からタイヤ幅方向両側にそれぞれ0.5W〜0.7Wの位置Q間に位置する領域である請求項1乃至7のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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