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JP2009024616A - エンジンのシリンダボディおよびその製造方法 - Google Patents

エンジンのシリンダボディおよびその製造方法 Download PDF

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JP2009024616A JP2007189222A JP2007189222A JP2009024616A JP 2009024616 A JP2009024616 A JP 2009024616A JP 2007189222 A JP2007189222 A JP 2007189222A JP 2007189222 A JP2007189222 A JP 2007189222A JP 2009024616 A JP2009024616 A JP 2009024616A
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sleeve
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Tatsuya Masuda
辰哉 増田
Noriki Tsukiji
紀樹 築地
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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    • B22D19/0009Cylinders, pistons
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
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    • F02F1/02Cylinders; Cylinder heads  having cooling means
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
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Abstract

【課題】ダイカスト鋳造法により製造できる構成を採りながら、シリンダボディとシリンダヘッドとの合面の機械加工に要する時間を短縮してコストダウンを図る。
【解決手段】シリンダスリーブ11が鋳ぐるみにより設けられ、シリンダスリーブ11の一端部11aがシリンダヘッドとの合面の一部を構成する。鋳造用金型6のボアピン33がシリンダスリーブ11内に嵌合した状態でダイカスト鋳造法によって成形される。シリンダスリーブ11の一端部11aの外径D1を、このシリンダスリーブ11の他の部位の外径D2に較べて小さく形成する。この一端部11aの端面を、前記合面の一部を構成するように鋳造後の機械加工により平坦に形成した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、シリンダスリーブが鋳ぐるみにより設けられたエンジンのシリンダボディおよびその製造方法に関するものである。
従来のこの種のエンジンのシリンダボディとしては、たとえば特許文献1に記載されているものがある。この特許文献1に開示されているシリンダボディのシリンダスリーブは、軸線方向の中央部の厚みが両端部に較べて厚くなるように形成されている。
これは、シリンダボディの鋳造工程において、アルミニウム合金の冷却に伴って生じる大きな収縮力によってシリンダスリーブが変形するのを防ぐためである。
また、このシリンダスリーブの一端部は、シリンダボディの端面に露出しており、シリンダボディとシリンダヘッドとの合面の一部を構成している。このようにシリンダスリーブが前記合面に露出する場合、シリンダボディの鋳造後に前記合面に切削加工が施され、前記合面が平坦に仕上げられている。
特開昭59−74354号公報 特開平10−220278号公報
特許文献1に開示されたシリンダボディを含めて一般的なシリンダボディにおいては、鋳造後に行う機械加工の加工時間を短縮させることによって、製造コストをより一層低減することが要請されている。
シリンダボディとシリンダヘッドとの合面の加工時間を短縮するためには、相対的に硬度が高いシリンダスリーブの切削量が少なくなるように、シリンダスリーブの前記合面側の一端部の厚みを他の部位より薄く形成することが考えられる。しかし、前記一端部の厚みを薄く形成すると、シリンダボディの鋳造をダイカスト鋳造法で行うことができなくなるおそれがある。これは、ダイカスト鋳造時の溶湯の圧力で前記一端部が変形してしまうおそれがあるからである。なお、シリンダスリーブを他の鋳造法、たとえば低圧鋳造法などによって製造すると、かえって製造コストが高くなってしまう。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、ダイカスト鋳造法により製造できる構成を採りながら、シリンダボディとシリンダヘッドとの合面の機械加工に要する時間を短縮してコストダウンを図ることが可能なエンジンのシリンダボディを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係るエンジンのシリンダボディの製造方法は、シリンダスリーブが鋳ぐるみによりシリンダボディ内に設けられるダイカスト鋳造工程と、前記シリンダボディの一端部に前記シリンダスリーブの端面が露出するようにシリンダヘッドとの合面が形成される切削工程とを有し、前記シリンダスリーブの一端部の外径を、このシリンダスリーブの他の部位の外径に較べて小さく形成し、このシリンダスリーブ内に鋳造用金型の円柱状部分を嵌合させた状態でシリンダボディを鋳造し、前記切削工程において、シリンダスリーブの前記一端部の端面を、前記合面の一部を構成するように平坦に形成することにより実施する。
請求項2に記載した発明に係るエンジンのシリンダボディは、シリンダスリーブが鋳ぐるみにより設けられ、前記シリンダスリーブの一端部がシリンダヘッドとの合面の一部を構成し、鋳造用金型の円柱状部分が前記シリンダスリーブ内に嵌合した状態でダイカスト鋳造法によって成形し、前記シリンダスリーブの一端部の外径を、このシリンダスリーブの他の部位の外径に較べて小さく形成し、この一端部の端面を、鋳造後の切削加工によって形成されかつ前記合面の一部を構成する平坦面としたものである。
請求項3に記載した発明に係るエンジンのシリンダボディは、請求項2に記載したエンジンのシリンダボディであって、前記シリンダスリーブの一端部と対向する位置にゲートが形成された鋳造用金型によって成形したものである。
請求項4に記載した発明に係るエンジンのシリンダボディは、請求項2または請求項3に記載したエンジンのシリンダボディにおいて、前記シリンダスリーブの軸線方向の両端部が前記鋳造用金型によって挟持された状態で鋳造したものである。
請求項5に記載した発明に係るエンジンのシリンダボディは、請求項2ないし請求項4のうち何れか一つに記載したエンジンのシリンダボディにおいて、前記シリンダスリーブの外周部に、周方向に延びる複数の突条をシリンダスリーブの軸線方向に間隔をおいて形成したものである。
請求項1に記載したエンジンのシリンダボディの製造方法および請求項2に記載したエンジンのシリンダボディによれば、シリンダボディのダイカスト鋳造時にシリンダスリーブ内に嵌合された鋳造用金型の円柱状部分によってシリンダスリーブの前記一端部が内側から支えられるから、この一端部が薄く形成されているにもかかわらず、これが変形するのを防ぎながらダイカスト鋳造を行うことができる。
したがって、シリンダボディとシリンダヘッドとの合面に露出するシリンダスリーブの前記一端部の厚みを薄く形成し、前記合面の機械加工に要する時間を短縮することができる。この結果、製造コストがより一層低くなるシリンダボディを提供することができる。
請求項3記載の発明によれば、ゲートと対向するシリンダスリーブの一端部の厚みが薄く形成されているから、ゲートに隣接するシリンダボディの前記合面を大きく形成することなくゲートを最適な広さとなるように形成することができ、キャビティ内にゲートから溶湯が流入し易くなる。
したがって、キャビティ内に溶湯を高速で流入させることができるから、多数の放熱用フィンを有するシリンダボディであっても品質が高くなるように鋳造することができる。
請求項4記載の発明によれば、シリンダスリーブを鋳造用金型によって移動することがないように支持した状態でダイカスト鋳造を行うことができる。このため、鋳造毎にシリンダスリーブの位置が変わることがなく、鋳造毎のシリンダスリーブの加工量も一定量になるから、前記合面の加工に必要な時間も常に最短にすることができる。
請求項5記載の発明によれば、シリンダスリーブを囲むように鋳造されたシリンダボディの中心部にシリンダスリーブの突条が係合するから、シリンダボディの鋳造後にシリンダスリーブがシリンダボディ内から抜けるのを防ぐことができる。したがって、シリンダスリーブが強固に設けられたシリンダボディを提供することができる。
また、この発明によれば、シリンダスリーブと、シリンダボディの前記中心部との接触部分の面積が増大し、シリンダスリーブの熱が前記中心部に伝達され易くなるから、冷却性能が高いシリンダボディを提供することができる。
以下、本発明に係るエンジンのシリンダボディの製造方法によって製造されたシリンダボディの一実施の形態を図1〜図3によって詳細に説明する。
図1は本発明に係るシリンダボディを使用したエンジンの一部を示す断面図、図2は本発明に係るシリンダボディを鋳造するための鋳造用金型を示す断面図、図3は鋳造後のシリンダボディを示す斜視図である。
これらの図において、符号1で示すものは、この実施の形態によるシリンダボディ2を使用したエンジンを示す。このエンジン1は、自動二輪車に搭載される空冷式4サイクル単気筒型エンジンである。このエンジン1は、クランク軸3を回転自在に支持するクランクケース4と、このクランクケース4に取付けられた前記シリンダボディ2と、このシリンダボディ2の先端部に取付けられたシリンダヘッド5とを備えている。また、このエンジン1は、シリンダの軸線Cが車体の略前方を指向する状態で自動二輪車の車体フレーム(図示せず)に搭載されている。
前記シリンダボディ2は、アルミニウム合金を材料として後述する鋳造用金型6(図2参照)を用いたダイカスト鋳造法によって所定の形状に成形されている。このシリンダボディ2には、図1に示すように、ピストン7が嵌挿されるシリンダスリーブ11が鋳ぐるみによって設けられている。
また、このシリンダボディ2には、図1に示すように、多数の放熱用フィン12が一体に形成されているとともに、図3に示すように、チェーン室13が形成されている。このチェーン室13は、シリンダボディ2の一側部内をシリンダの軸線方向に貫通するように形成されている。
さらに、このシリンダボディ2の一端部には、図1および図3に示すように、シリンダボディ2を取付けるための取付座14が設けられている。この取付座14は、最もシリンダヘッド5に近接する位置にある放熱用フィン12から段差をもってシリンダヘッド5側に突出するように形成されており、シリンダヘッド5との合面15が形成されている。この合面15には、前記シリンダスリーブ11の一端部が露出している。
前記シリンダスリーブ11は、鋳鉄によって円筒状に形成されており、その一端部11aがシリンダボディ2との合面15に露出する状態でシリンダボディ2内に位置付けられている。
このシリンダスリーブ11の外周部には、周方向に延びる複数の突条16がシリンダスリーブ11の軸線方向(シリンダの軸線方向)に間隔をおいて形成されている。これらの突条16は、それぞれシリンダスリーブ11の周方向に途切れることがないように形成されており、シリンダボディ2の中心部2a内に埋設されている。
このシリンダスリーブ11の前記一端部11aの外径D1(図2参照)は、このシリンダスリーブ11の他の部位(突条16間に位置する主外周面)の外径D2に較べて小さく形成されている。すなわち、この一端部11aは、シリンダスリーブ11の他の部位に較べて厚みが薄くなるように形成されている。
この一端部11aの端面は、シリンダヘッド5との合面15の一部を構成するように、シリンダボディ2の鋳造後に機械加工によって平坦に形成される。この機械加工は、シリンダスリーブ11の前記端面と、シリンダボディ2の端面とをたとえばフライスにより同時に切削することによって行われる。この機械加工を前記両端面に施すことによって、シリンダボディ2にシリンダヘッド5との合面15が形成される。
前記シリンダヘッド5は、図1に示すように、前記ピストン7との間に燃焼室Sを形成する凹部21と、この凹部21に一端が開口する吸気ポート22および排気ポート23とが形成されている。また、このシリンダヘッド5には、吸気弁24および排気弁25と、これら両弁24,25を駆動するためのロッカーアーム式の動弁装置26などが設けられている。この動弁装置26のカム軸27は、図示していないタイミングチェーンによってクランク軸3に接続されている。このタイミングチェーンは、前記シリンダボディ2のチェーン室13内を通されてカム軸27とクランク軸3とを接続している。
前記シリンダボディ2は、図2に示すように、鋳造用金型6を用いてダイカスト鋳造法によって鋳造されている。鋳造用金型6は、シリンダボディ2をシリンダヘッド5側から覆うように形成された固定金型31と、この固定金型31に対して接離する方向(図2においては上下方向)に移動可能な可動金型32と、前記シリンダスリーブ11内に嵌合する円柱状に形成されて前記可動金型32に取付けられたボアピン33と、このボアピン33の周囲を囲むように前記固定金型31と可動金型32との間に位置付けられた4個のスライド金型34とから構成されている。前記ボアピン33によって、本発明でいう鋳造用金型の円柱状部分が構成されている。
前記ボアピン33の先端部(図2において上端部)は、先端に向かうにしたがって次第に細くなる紡錘状に形成されており、図2に示す型締状態において、固定金型31のランナー35内に臨んでいる。このランナー35の上流側の端部は、図示してはいない湯口に接続されている。また、前記ボアピン33の基端部には、シリンダスリーブ11のクランク室側の端面が当接する段部33aが形成されている。
前記シリンダスリーブ11は、前記ボアピン33が嵌合し、ボアピン33の前記段部33aに支承された状態で前記金型6のキャビティ36(図2参照)内に装填されている。このキャビティ36内であって前記シリンダスリーブ11と隣り合う位置には、前記チェーン室13を成形するための中子(図示せず)が設けられている。
前記固定金型31におけるランナー35の下流側端部が形成されている端部には、シリンダスリーブ11を前記段部33aとともに挟持するための4箇所の凸部37が設けられている。これらの凸部37は、シリンダスリーブ11の周方向の4箇所に等間隔おいて離間するように設けられている。これらの凸部37は、図2に示す型締状態において、シリンダスリーブ11の前記一端部11aの端面に当接してここを他端側へ押圧する。
前記ランナー35の下流側の端部は、前記シリンダスリーブ11の一端部11aと対向する位置に形成されたゲート38に接続されている。このゲート38は、固定金型31と前記ボアピン33との間であって、4箇所の凸部37のうち互いに隣り合う二つの凸部37どうしの間に形成されている。すなわち、このゲート38は、図3に示すように、ランナー35内の溶湯をシリンダスリーブ11の周囲の4箇所からキャビティ36内に導くように形成されている。
図3は、ランナー35からキャビティ36に至る範囲の全域で溶湯が凝固してなる一つの鋳造物41を途中で切断することなく鋳造用金型6から取出した状態で描いてある。鋳造用金型6に形成されたランナー35、キャビティ36の形状は、この鋳造物41の形状に相当するから、図3においては、この鋳造物41にランナー、ゲートおよびキャビティの符号35,38,36を付している。
前記4個のスライド金型34は、シリンダボディ2の周壁を成形するためのもので、図2に示すように、放熱用フィン12を成形するための凹部42が形成されている。これらのスライド金型34は、シリンダスリーブ11の径方向に移動できるように前記可動金型32に支持されている。
次に、前記鋳造用金型6を使用してシリンダボディ2を製造する方法について説明する。
先ず、鋳造用金型6を型締めする以前に、シリンダスリーブ11をボアピン33に嵌合させ、ボアピン33の段部33aに支承させる。そして、鋳造用金型6を図2に示したように型締めする。この型締めにより、シリンダスリーブ11は、前記段部33aと固定金型31の前記凸部37とによって挟持される。
このように型締めした後、必要に応じてキャビティ36内を減圧し、溶湯をランナー35からゲート38を通してキャビティ36内に供給する。溶湯がゲート38からキャビティ36内に流入するときには、シリンダスリーブ11の一端部11aが溶湯の圧力によって径方向の内側に押圧される。
しかし、この一端部11aの内側にはボアピン33が嵌合しているから、この一端部11aは、上述したように溶湯の圧力によって押されたときにボアピン33によって内側から支えられ、前記圧力によって変形するようなことはない。
溶湯が凝固した後、ランナー35の湯口側の端部を湯口から切断し、可動金型32、ボアピン33および4個のスライド金型34を固定金型31から離間させる。そして、スライド金型34をボアピン33から離間するように移動させ、鋳造物41を可動金型32およびボアピン33から取外す。
この鋳造物41は、図3に示すように、ランナー35内で溶湯が凝固してなるランナー内鋳造物41aと、ゲート38内で溶湯が凝固してなるゲート内鋳造物41bとが製品部分41cと一体に成形されたものである。
この鋳造物41からシリンダボディ2(製品部分41c)を得るためには、前記取付座14とゲート38との境界部分を切断し、取付座14の切断端面に切削加工によってシリンダヘッド5との合面15を形成することによって行う。
前記切断端面には、シリンダスリーブ11の一端部11aが露出するから、この切断端面の加工時には、シリンダスリーブ11の一端部11aも同時に切削される。この実施の形態によるシリンダスリーブ11の前記一端部11aは、他の部位より外径が小さく形成されており、厚みが薄く形成されている。このため、前記切断した端面の切削加工は、シリンダスリーブ11が相対的に硬度が高い鋳鉄によって形成されているにもかかわらず、相対的に短い時間で行うことができる。
このように取付座14に平坦面からなる合面15が形成されることによって、シリンダボディ2の製造工程が終了する。
したがって、この実施の形態によるシリンダボディ2およびその製造方法によれば、ダイカスト鋳造時にシリンダスリーブ11内に嵌合されたボアピン33によってシリンダスリーブ11の前記一端部11aが内側から支えられるから、この一端部11aが相対的に薄く形成されているにもかかわらず、これが変形するのを防ぎながらダイカスト鋳造を行うことができる。
このため、シリンダボディ2とシリンダヘッド5との合面15に露出するシリンダスリーブ11の前記一端部11aの厚みを薄く形成することによって、前記合面15の加工時間を短縮することができる。
この実施の形態によれば、鋳造用金型6のゲート38と対向するシリンダスリーブ11の一端部11aの厚みが薄く形成されているから、前記取付座14を大きく形成することなくゲート38を最適な広さとなるように形成することができ、キャビティ36内にゲート38から溶湯が流入し易くすることができる。
したがって、キャビティ36内に溶湯を高速で流入させることができるから、多数の放熱用フィン12を有するシリンダボディ2であっても品質が高くなるように鋳造することができる。
この実施の形態によれば、シリンダスリーブ11を固定金型31とボアピン33とによって移動することがないように支持した状態でダイカスト鋳造を行うことができる。このため、鋳造毎にシリンダスリーブ11の位置が変わることがなく、鋳造毎のシリンダスリーブ11の加工量も一定量になるから、前記合面15の加工に必要な時間も常に最短にすることができる。
この実施の形態によれば、シリンダスリーブ11を囲むように鋳造されたシリンダボディ2の中心部2aにシリンダスリーブ11の突条16が係合するから、シリンダボディ2の鋳造後にシリンダスリーブ11がシリンダボディ2内から抜けるのを防ぐことができる。
また、この実施の形態によれば、シリンダスリーブ11と、シリンダボディ2の前記中心部2aとの接触部分の面積が増大し、シリンダスリーブ11の熱が前記中心部2aに伝達され易くなる。このため、エンジン1の冷却性能を向上させることができる。
なお、上述した実施の形態では、空冷エンジンのシリンダボディに本発明を適用する例について説明したが、本発明は、水冷エンジンのシリンダボディにも適用できるし、多気筒エンジン用シリンダボディにも適用することができる。
本発明に係るシリンダボディを使用したエンジンの一部を示す断面図である。 本発明に係るシリンダボディを鋳造するための鋳造用金型を示す断面図である。 鋳造後のシリンダボディを示す斜視図である。
符号の説明
2…シリンダボディ、5…シリンダヘッド、6…鋳造用金型、11…シリンダスリーブ、11a…一端部、14…取付座、15…合面、31…固定金型、32…可動金型、33…ボアピン、34…スライド金型、35…ランナー、38…ゲート。

Claims (5)

  1. シリンダスリーブが鋳ぐるみによりシリンダボディ内に設けられるダイカスト鋳造工程と、
    前記シリンダボディの一端部に前記シリンダスリーブの端面が露出するようにシリンダヘッドとの合面が形成される切削工程とを有し、
    前記シリンダスリーブの一端部の外径を、このシリンダスリーブの他の部位の外径に較べて小さく形成し、
    このシリンダスリーブ内に鋳造用金型の円柱状部分を嵌合させた状態でシリンダボディを鋳造し、
    前記切削工程において、シリンダスリーブの前記一端部の端面を、前記合面の一部を構成するように平坦に形成することを特徴とするエンジンのシリンダボディの製造方法。
  2. シリンダスリーブが鋳ぐるみにより設けられ、前記シリンダスリーブの一端部がシリンダヘッドとの合面の一部を構成し、
    このシリンダボディは、鋳造用金型の円柱状部分が前記シリンダスリーブ内に嵌合した状態でダイカスト鋳造法によって成形され、
    前記シリンダスリーブの一端部の外径は、このシリンダスリーブの他の部位の外径に較べて小さく形成され、
    この一端部の端面は、鋳造後の切削加工によって形成されかつ前記合面の一部を構成する平坦面であることを特徴とするエンジンのシリンダボディ。
  3. 請求項2記載のエンジンのシリンダボディにおいて、前記シリンダスリーブの一端部と対向する位置にゲートが形成された鋳造用金型によって成形されていることを特徴とするエンジンのシリンダボディ。
  4. 請求項2または請求項3記載のエンジンのシリンダボディにおいて、前記シリンダスリーブの軸線方向の両端部が前記鋳造用金型によって挟持された状態で鋳造されていることを特徴とするエンジンのシリンダボディ。
  5. 請求項2ないし請求項4のうち何れか一つに記載のエンジンのシリンダボディにおいて、前記シリンダスリーブの外周部には、周方向に延びる複数の突条がシリンダスリーブの軸線方向に間隔をおいて形成されていることを特徴とするエンジンのシリンダボディ。
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