JP2008533421A - 加熱可能なハウジング、蒸気を発生する装置、及び加熱調理器具 - Google Patents
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Abstract
本発明は、蒸気を発生する装置のための加熱可能なハウジングであって、少なくとも一部領域がハウジングによって囲まれている、気化される液体を収容するための内部スペースの境界を区切る壁を少なくとも1つ有するハウジングに関する。壁は、少なくとも1つの加熱装置を収容する少なくとも1つの空洞を含む。本発明はまた、本発明によるハウジングを含む装置と、そのような装置により蒸気を発生する加熱調理器具に関する。
Description
本発明は、蒸気を発生する装置のための加熱可能な、次のようなハウジングに関する。このハウジングは、内部スペースの境界をなす壁を少なくとも1つ備え、この内部スペースは、気化される液体を収容するためのものであって、少なくとも一部領域をハウジングに囲まれている。また本発明は、蒸気を発生する装置と、そのような装置を含む加熱調理器具に関する。
従来型の蒸気発生器、中でも特に加熱料理器具に用いられるものは、多くの場合ボイラを備え、このボイラはその一部分に水を充填され、この水を放熱体によって沸騰させる。このような蒸気発生器の必要スペースは、主として2つの要因によって、すなわち液体の水を充填されている容積部分と、水の上に位置する気体スペースの容積部分とによって決定される。
この場合第1の容積部分は、放熱体の大きさと、各放熱体の間にあって、それら放熱体を洗い流しかつ蒸気泡を排出するに必要なスペースとによって限定される。放熱体の大きさはまた、熱出力が指定されている場合、ライデンフロスト効果によって決定される。この効果によれば、気化可能な液体を加熱するとき、放熱体のある特定の表面出力密度を上回ることはできない。上回ろうとしても、放熱体表面と液体との間に閉じた蒸気膜が形成されて、この蒸気膜が熱放出を妨げるからである。このライデンフロスト効果がよく示されるのは、水滴が、灼熱したプレート上では直接には気化せず、いわば踊るように運動する現象である。なぜならば水滴は、そこに生じる蒸気膜に支持されて、プレート上を不規則に動くからである。
第2の容積部分は、一緒に運ばれた水滴から蒸気を分離するのに必要である。第2の容積部分、すなわち液体の上にある気体スペースの大きさは、蒸気の質にとって重要である。蒸気の質は特に、蒸気流が通過しなければならない水表面の大きさによって決定される。なぜならば、水表面積あたりの蒸気流が大きければ大きいほど、発生する蒸気が奪って来る水も多くなるからである。
全体としていえるのは、上記のように考えると、高い蒸気の質を得たい場合、従来型の蒸気発生器では大きなスペースの需要が生じることである。それに加えて指摘したいのは、水を充填された公知の蒸気発生器を運転可能とするに必要な時間は、放熱体を確実に覆うに必要である充填された水の量にも依存することである。このこともまた、蒸気発生器の大きさに対する要件となる。
発電所分野、特に原子力発電所分野では、さらに液体を吹き込むことによって、蒸気を発生する液体中の回転流を誘発する、このような蒸気発生器が公知である。この場合、この回転流にともなって生じる遠心力が、汚れを分離するのに利用される。これは、特許文献1及び特許文献2に記載されている。
蒸気発生器としてはその他、チューブ状又は樽状の蒸気発生器容器全体を回転させるものが公知である。これには高いエネルギー消費とコストを伴い、さらには蒸気発生器容器の回転軸受を必要とするという、設計上高度の複雑性が求められる。そのため必然的に、液体が有効に供給、排出されると認められるのは、軸を経由する場合のみとなる。例えば特許文献3に、このような回転する蒸気発生器が記載されている。この蒸気発生器は、ランキン原動機の閉じたサイクルで有機駆動液体を気化させるため、考えられたものである。特許文献4から公知の蒸気発生器も類似の動作をするが、それに加えて、特定の太さの液体リングを調整する目的で、液体供給の制御装置を備える。
特許文献5は、回転軸受されたボイラを有する回転式蒸気発生器を開示する。このボイラは設計上、液体作動媒体の導入と排出のための回転可能な貫通路を省いている。
特許文献6からは、蒸気−水−混合物のためのタンデムセパレーターが公知であるが、このセパレーターの場合、螺旋形のそらせ板が、蒸気−水−混合物を回転状態とする。
特許文献7は、炉のための蒸気発生器配置物を開示するが、この配置物の場合、回転状態とされた細い水ジェットが、加熱装置上に落下して、蒸気となる。
水道水を気化するため、特にその気化を加熱調理器具内で行うためには、上記蒸気発生器は満足できる動作を行わず、重大な欠点を示す。すなわち、水道水に含まれる溶解した無機物特に石灰が、蒸気発生器の壁や組み込み物に沈着する。これは、蒸気発生器の機能停止又は損傷の原因となる可能性があり、通常これを防止できるのは、定期的な化学的石灰除去によってのみである。これにより生じる、必要な再作業である整備作業が、これまた高コストである。
この欠点を克服するため、特許文献8は、次のような蒸気発生方法、特に加熱調理器具のための同方法を記載する。この方法の場合、蒸気発生容器内部の液体を、蒸気発生容器の少なくとも1つの加熱可能な壁面の加熱によって、沸騰状態とする。この液体は、加熱の際、蒸気発生容器の中に回転可能な状態で軸受された第1のロータによって回転状態とされ、回転による遠心力によって、加熱可能な壁面へと圧迫される。液体の少なくとも一部分の気化によって生じる蒸気は、蒸気発生容器から、蒸気取出口を通って逃げ、蒸気に捕捉された液体小滴を分離される。その他特許文献8は、特に加熱調理器具のために蒸気を発生する次のような装置を開示する。この装置は、1つの蒸気発生容器を有し、この蒸気発生容器は、供給口を経由して少なくともその一部に液体を充填可能であり、またこの蒸気発生器から蒸気が蒸気取出口に到達することができる。またこの装置は、蒸気発生のため、蒸気発生容器内で液体を加熱する加熱装置を有し、この加熱装置は、本種類に属する加熱可能なハウジングを備える。この場合、開示されている装置は、蒸気発生容器内に第1のロータを有し、このロータによって少なくとも当該液体を回転状態とすることができる。この方法によって、又は特許文献8によって、特に小型の蒸気発生器ながら、質の高い蒸気を供給するものを提供しようとするものである。この蒸気発生器は、さらには迅速に運転可能状態となり、安価で、弾力的に加熱可能であり、信頼性がある。しかも沸騰遅延の傾向がなく、定期的な石灰除去は不要である。
特許文献8に記載の方法、及び同文書に記載の装置は、基本的には真価を認められている。なぜならば、特に蒸気発生器の石灰除去のための煩瑣でコストのかかる整備作業は不要となり、運転中も壁面から液体への最大限の熱移動が得られ、この熱移動が石灰沈着によって減じられることはない。なぜならば、内部で回転する組み込み物がいわば研削装置として機能し、これにより壁面の沈着物は、運転中つまり回転中でもただちに除去されるからである。
しかし、特許文献8に記載の蒸気を発生する装置の場合、蒸気発生容器内の液体を加熱する加熱装置として厚膜ヒータが用いられ、そのためこの装置の構造大きさは特定され、また蒸気発生容器に対する熱移動は限定されて、これを下回ることはできない。
米国特許第4972804号
独国特許第69013906T2号
独国特許第2214566号
独国特許第904653号
独国特許第2757913A1号
独国特許第3783361T2号
独国特許第69207830T2号
国際公開公報第02/12790A1号
従って、本発明の課題は、冒頭に挙げた種類の加熱可能なハウジングと、蒸気を発生する装置とを発展させて、従来の技術の欠点を克服し、特にハウジング又は装置内に配置された液体への熱移動の向上を達成し、それによって、特にハウジングの、あるいは蒸気を発生する装置の構造大きさを、さらに削減できるようにすることである。
加熱されるハウジングに関する課題は、壁に少なくとも加熱装置を収容する空洞を設けることによって解決される。
その際好ましくは、複数の、好ましくは少なくとも3つの加熱装置を設け、この場合、加熱装置は特に内部スペースを中心に等間隔に及び/又は同心円状に配分し、好ましくはこの内部スペースを回転対称形とする。
その他、いずれの空洞も、壁の少なくとも一部を貫通する少なくとも1本の穴、好ましくは少なくとも1本のめくら穴の形状とすることを、意図することができる。
この場合さらに、ハウジングの内部スペース側の壁面はほぼ閉じられているものとし、特にいずれの穴も、ハウジングの内部スペース側の壁面を貫通しないことを、意図することができる。
ハウジングの内部スペースと反対側の壁面が、少なくとも1つの第1のリセスを、少なくとも2つの隣接する加熱装置の間に、及び/又は、少なくとも1つの第2のリセス及び/又は少なくとも1つの第3のリセスを、少なくとも1つの加熱装置の領域に有することをも、本発明によって意図することができる。
この場合、1つの加熱装置の領域における第2のリセスそれぞれが、その加熱装置に属する空洞に開口し、空洞内に加熱装置を固定するため、好ましくはそのリセスの少なくとも一部を閉鎖可能、特にグラウト可能とすることを提案する。
1つの加熱装置の領域における第3のリセスはそれぞれが、第1のリセスには開口するが、空洞には開口しないものとし、その際好ましくは第3のリセスそれぞれをボルト穴とすることも意図することができる。
その他、いずれの加熱装置も、電流の貫流可能な電熱線を少なくとも1本備え、この電熱線は、好ましくは少なくともその一部領域を、少なくとも1本の第1のジャケット管で取り囲むことを意図することができる。
この場合さらに次のことを意図することができる。すなわち、第1のジャケット管は、少なくとも一部領域を空洞中に差し込み可能な少なくとも1つのカートリッジヒータの被覆を形成する。その際好ましくは、被覆の外側ジオメトリ、特に被覆の少なくとも1つの外側寸法、例えば外径が、空洞の内側ジオメトリ、特に空洞の少なくとも1つの内側寸法、例えば内径(dc)にほぼ相当するものとする。
カートリッジヒータの第1のジャケット管は、少なくともその一部領域が、特殊鋼、特にステンレス鋼、例えばIncoloy(登録商標)を含むものとすることを本発明はここで提案する。
上記と異なる方法として、第1のジャケット管が、壁に囲まれた空洞によって形成されることをも意図することができる。
本発明はさらに、加熱装置が、電熱線の少なくとも一部を取り囲む第2のジャケット管を少なくとも1本備え、その際、好ましくは電熱線を、特に第1のジャケット管内部に電熱線を等間隔で位置決めするために、第2のジャケット管とともに、第1のジャケット管に差し込み可能とすることを提案する。
電熱線と第1のジャケット管及び/又は第2のジャケット管との間の少なくとも1つの中間スペース、及び/又は、第2のジャケット管と第1のジャケット管との間の少なくとも1つの中間スペースは、少なくとも一部領域に、少なくとも1つの充填材を充填可能とすることを本発明によって意図することができる。
充填材及び/又は第2のジャケット管は少なくとも1つの材料を含み、その材料は、特に電気絶縁性及び/又は熱伝導性があり、好ましくは粉末状及び/又は圧縮されたものであって、例えば、酸化マグネシウム、窒化マグネシウム、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化ベリリウム、窒化ベリリウム、酸化ケイ素、及び/又は窒化珪素とすることを本発明によって意図することができる。
第1のジャケット管はアルミニウム又は銅を含むものとすることを、意図することができる。
その他、このハウジングは、アルミニウム、ベリリウム、カルシウム、鉄、金、イリジウム、銅、マグネシウム、ビン、珪素、タングステン、及び/又は亜鉛を含み、及び/又は連続鋳造部品として成形されたものとすることを意図することができる。
本発明によってさらに次のことを提案する。すなわち、第1のジャケット管とハウジング及び/又は第2のジャケット管との間で、少なくとも1つの空隙を防止するため、及び/又は、充填材を圧縮するため、第1のジャケット管の少なくとも1つのジオメトリ寸法を変化させることができ、好ましくは、第1のジャケット管の直径及び/又は長さを変化させることができ、特に圧力又は引張力を加えることによって変化させることができるようにする。
壁は少なくとも一部領域が、好ましくはいずれの空洞の領域でも、温度300Kにおける熱伝導度が75W/m・K以上、好ましくは100W/m・K以上、さらに好ましくは150W/m・K以上、そしてもっとも好ましくは200W/m・K以上の材料を含むことを、意図することができる。
本発明によって加熱可能な1つのハウジングの場合、加熱装置の熱出力を、0.5kW以上、好ましくは0.8kW以上、さらに好ましくは1kW以上、もっとも好ましくは1.5kW以上とすることも、意図することができる。
本発明によってさらに、加熱装置の最大表面負荷を15W/cm2以上、好ましくは少なくとも48W/cm2とすることを提案する。
本発明による加熱可能なハウジングは、次のような特徴を有するものとすることができる。すなわち、ハウジングの内壁によって少なくとも一部領域を囲まれた内部スペースが、ほぼ円筒形であって、好ましくはその直径(dB)が約60mmであり、及び/又は、ハウジングは少なくとも一部領域が、ほぼ円筒形の外面を、好ましくは外径(dA)が約88mmである同外面を有する、という特徴である。
本発明による好ましい実施形態は、少なくとも1つの温度センサ及び/又は熱遮断器、特に壁と熱接触するそれらのもの、及び/又は、次のような制御及び/又は調整装置を特徴とするものとすることができる。この制御及び/又は調整装置とは、加熱装置を調節するため各加熱装置と作用上結合しているものであって、好ましくはこの調節を、温度センサ及び/又は熱遮断器のアウトプットデータに依存して行うものである。
蒸気を発生するこの装置、特に加熱調理器具のためのこの装置は、少なくとも1つの次のような容器を備える。すなわちこの容器は、内部スペースを有し、供給口を経由して、少なくとも容器の一部分に液体、特に水を充填することができ、この容器は加熱可能であり、この容器から蒸気を蒸気取出口に導くことができ、またこの容器は、排出口によって、少なくともその一部を空にすることができる。この装置の課題は、この容器が、本発明による加熱可能なハウジングを少なくとも1つ備えることによって解決される。
この場合、液体には、少なくとも加熱の際、ハウジングの内部スペースの中又は内部スペースに接して軸受された少なくとも1つのロータによって、回転を加えることができ、好ましくはこの液体を、回転によって作用する遠心力によって、加熱可能なハウジングの壁へと圧迫可能なように、意図することができる。
この場合、ロータは少なくとも1つのパドルを有し、モータと結合された軸によってこのパドルを駆動できるようにすることを、本発明はさらに提案する。この軸は、特にモータ軸と、モータ軸に、特に取り外し可能な方法で結合されたパドル軸とから構成される。
さらには、内部スペースは、長手軸に関して回転対称形であって、2つの開いた末端を有し、特に少なくともその一部領域をほぼ円筒形とすることを、意図することができる。この場合、好ましくは軸が、内部スペースの長手軸に沿って延び、及び/又は、この長手軸は好ましくは重力方向に平行に方向付けされるものとする。
少なくとも1つのパドル長手周縁の少なくとも一部領域が、好ましくはパドルリップ又はパドル歯部の形を取る同領域が、少なくとも一時的に、容器の壁面に接触するものとすることも、本発明によって提案する。
好ましくは本発明によって、内部スペースがその一方の末端好ましくは上端を、第1のキャップによって、好ましくは取り外し可能の状態で、閉じることができ、その他方の末端好ましくは下端を、第2のキャップによって、好ましくは取り外し可能の状態で、閉じることができるものとする。
この場合、第1のキャップに、モータ及び/又は蒸気取出口を収容することを、意図することができる。
第2のキャップには排出口及び/又は蒸気取出口を収容し、その際好ましくは、蒸気取出口と排出口とを1つのユニットとして形成することを、本発明によってさらに提案する。
第2のキャップの下流にあるサイフォンと立ち上がり管とによって、蒸気と液体を分離可能とすることを、この場合さらに意図することができる。
本発明による装置は、第1及び/又は第2のキャップが容器とネジ締結可能であり、好ましくはその際、第3の各リセスをボルト穴として利用することを、特徴とすることができる。
第1及び/又は第2のキャップは、容器とキャッチ嵌合可能であって、好ましくはその際、少なくとも1つのスプリングエレメントを利用することを、さらに意図することができる。
軸が第1のキャップ内に軸受されて、第2のキャップの方向に延び、その際この軸は、第1と第2のキャップとの間で、その間隔の少なくとも半分にわたって延びることを、本発明によってさらに意図することができる。
供給口を第1のキャップ又は容器に入れることも、本発明によって提案する。
第1及び/又は第2のキャップが、旋削部品又は鋳造部品から、好ましくはアルミニウムから製造されたものであることを、意図することができる。
本発明は好ましくは、制御及び/又は調整装置が、モータ、供給口にある第1の閉鎖部品、排出口にある第2の閉鎖部品、蒸気取出口にある第3の閉鎖部品、及び/又は少なくとも1つの圧力センサと、作用上結合しているものとする。
制御及び/又は調整ユニットを有する加熱調理器具の課題は、蒸気を発生するための本発明による装置を少なくとも1つ用いることによって解決される。この装置の場合、制御及び/又は調整ユニットが、蒸気を発生する装置を運転し、その際好ましくは当該制御及び/又は調整ユニットと、上記制御及び/又は調整装置とが、1つのものとして作られているものとする。
この場合、蒸気を発生する装置は、ラバーマウントつきのネジ締結を用いて、加熱調理器具の重心領域に、振動の少ない状態で取り付けられることを、意図することができる。
従って、本発明は、加熱装置をハウジングの壁に組み込むことによって、ハウジングから供給される熱出力密度を高めることができる、という驚くべき認識に基づいている。特にハウジングの壁内部にめくら穴を形成して、このめくら穴に、カートリッジヒータ又は直線的な電気抵抗ヒータの形を取る加熱装置を差し込むことにより、熱移動を著しく向上することができる。出力がこの種のカートリッジヒータ又は加熱エレメントによって得られるため、事前に定められた熱出力に達するために必要な加熱装置の個数を削減することができる。これにより、ハウジング又は蒸気を発生する装置の構造をコンパクトにすることができる。
さらには本発明の特に有利な実施形態として、加熱装置によって供給可能な熱出力をさらに上げることができる、次のような方法を提案する。そのためには、加熱装置をカートリッジヒータとして形成するが、これは、被覆によって囲まれた電熱線を備えており、それが空洞に差し込まれる、といったカートリッジヒータではなく、電熱線の形を取りながら直接に空洞に差し込まれるカートリッジヒータである。その際、空洞内部に残るスペースは、好ましくは相応に電気絶縁性の(充填)材料を用いて絶縁を行う。生じ得る熱出力の上昇は、この場合、次のことに原因を求められる。すなわち、カートリッジヒータを挿入する際、ハウジング壁の内部では、被覆と空洞との間に空隙が存在する可能性があって、これにより、カートリッジヒータから供給可能な出力が、局部的加熱を避けるために限定されるからである。ハウジング壁内部において被覆と空洞との間に生じ得る空隙をさらに減少させるには、加熱装置全体を空洞よりも長く形成して、加熱装置が、空洞内に挿入された後、軸方向に圧力をかけて空洞に押し付けることができるようにする。
その他、加熱装置又はカートリッジヒータを入れる空洞は、ハウジング内のもう1つのリセスを経由して、外側に開くことができる。このもう1つのリセスによって、加熱エレメント又はヒータカートリジのハウジングへの挿入が簡単になるだけでなく、ハウジング内におけるそれらの取り付け状態の強化も可能となる。これは、加熱装置又はカートリッジヒータを取り込んだ後、当該空洞を少なくとも部分的に圧縮することによる。これによりさらに、加熱装置又はカートリッジヒータとハウジングとの間に空隙が生じる危険が避けられ、これは熱伝導の改善に役立つ。
また本発明の特に有利な実施形態として、本発明のハウジングと本発明の装置とが、回転式蒸気発生器、特に次のような方法によって動作する蒸気発生器に組み込まれるものとする。この方法の場合、蒸気発生器内部の液体は、同蒸気発生器の少なくとも1つの加熱可能な壁面を加熱することによって沸騰させられ、その加熱の際に、蒸気発生器の中に回転可能な状態で軸受された少なくとも1つのロータによって回転状態とされ、回転による遠心力によって加熱可能な壁面へと圧迫される。液体の少なくとも一部の気化によって生じた蒸気は、蒸気発生容器から蒸気取出口を通って流出し、蒸気に捕捉された液体小滴は分離される。
さらに本方法においては、液体及び/又は蒸気の遠心力を、液体及び/又は蒸気の重力よりも大きくすることを提案する。
さらにまた本方法においては、液体の小滴を分離する領域で、液体と蒸気は少なくとも一部分が、少なくとも1つのオリフィスへと圧迫され、液体及び/又は蒸気の少なくとも一部にポテンシャル渦度が発生し、及び/又は容器の加熱可能な壁に加熱が生じないようにすることを意図する。
液体を少なくとも1つのオリフィスへと圧迫することにより、液体の汚れを除去することをも提案する。
本方法において好ましくは、液体は最小限速度を有するものが容器に供給され、好ましくは加熱可能な壁面及び/又は第1のロータに向けられるものとする。
上記と異なる方法として、容器の少なくとも1つの壁面で、遠心力によって生じた圧力を測定することにより、好ましくは容器の外側からこの測定を行うことにより、容器の充填レベルを特定することを提案する。
さらには、液体中における、特に蒸気発生容器の壁の領域における圧力を検出する少なくとも1つの圧力センサを設けることができる。この場合特に有利な方法として、少なくとも1つの加熱装置又はヒータエレメントの熱出力を、圧力センサを用いて測定した数値に依存して調整し、好ましくは、こうして蒸気発生容器の壁に沿って圧力を一定に調整し、特に壁の沈着物、例えば石灰層が発生するのを防止する。
さらには少なくとも1つの温度センサ及び/又は熱遮断器を、特に壁と熱接触するものとして、設けることができる。この場合好ましくは、温度センサのアウトプットデータ、特に同データの時間的経過を介して、壁、特に内部スペース側の壁表面の沈着物例えば石灰層を検出できるものとする。これにより、沈着物検出に依存して、加熱装置(複数可)の運転を中止することができる。
その他、蒸気発生容器に必要な材料をできるだけ少なく抑えれば、温度に依存する膨張と収縮が促進され、発生する可能性ある石灰層を迅速に剥離するために、特に有利である。この目的でハウジングに、特に加熱装置がとりつけられている各領域間に、リセスを設けることができる。
本発明のもう1つの実施形態は次の点で優れている。すなわち、蒸気発生容器から流出する蒸気中にある凝縮された及び/又は気化された液体が、蒸気発生容器の後に接続された少なくとももう1つの液体分離容器において、第2のロータによって回転状態とされる。そして凝縮物が分離され、液体分離容器から排出され、好ましくは蒸気発生容器に還流される。
この場合、蒸気発生容器中の第1のロータと液体分離容器中の第2のロータとを、モータによって、好ましくは同じ回転軸によって回転させることを意図することができる。
さらには本方法において、蒸気の少なくとも一部分を、蒸気発生容器内に配置された管、好ましくはロータ(複数可)と結合された中空軸の形状の管によって、蒸気取出口に導くことを、意図することができる。
好ましくは本発明においてその他にも意図することとして、第1及び/又は第2のロータは少なくともその一部分が、少なくとも同ロータの回転する間、蒸気発生容器又は液体分離容器の壁面又は壁面の沈着物とこれを研磨しながら接触し、沈着物の、特に石灰沈着の形を取る沈着物の少なくともその一部を壁面から分離する。
この場合本方法においては、第1及び/又は第2のロータとそれに属する壁面との間隔を、非常に小さい寸法として、発生する沈着物、特に石灰沈着物を、第1又は第2のロータが回転する際に除去することを、意図することができる。
また、第1及び/又は第2のロータが、休止状態にあるときは対応する壁面と接触せず、回転の際には遠心力のため、少なくともそれらロータの一部分が対応する壁面の方向に押し付けられることをも提案する。
その他、壁面及び/又はロータが、運転段階及び/又は液体で濡れた後、ロータが回転するとき及び/又は休止するとき加熱乾燥され、その際、沈着物によってロータが壁面に付着するのが防止されることを提案する。
さらには本発明の場合、蒸気発生容器はロータが休止状態にあるとき、好ましくは自動的に空にされ、特にこれは蒸気密な廃水排出口を経由して行われることも提案する。
上記方法の場合、供給口は柔軟な材料製であって、供給される液体の圧力によって変形して、供給口内の沈着物の少なくとも一部分が分離することを、意図することができる。
その他、供給口は液体流によって冷却され、この液体流は、制御及び/又は調整装置によって連続的に正しく維持され、その際、液体はタンク及び/又は供給管から採取され、沈着物は少なくとも一部領域において防止されることをも提案する。
また、蒸気を発生する装置において、容器が2つの互いに反対側に位置する末端を有し、その際、供給口と蒸気取出口は、両者とも1つの末端に配置されるか、あるいはそれぞれ別の末端に配置されることを、本発明により提案する。
しかし特に有利なのは、蒸気取出口と液体排出口とを1つの末端、しかも好ましくは下側の末端に設ける場合である。その結果として、重力の作用による容器の排出が可能であり、また供給口は、容器の領域に、又は容器の他方、すなわち上側の末端に配置される。
この配置の場合、第1のロータは、好ましくはただ1つのロータであって、1つのパドルを備え、このパドルの軸は、取り外し可能な方法で、モータの軸と結合可能である。この場合モータも、ハウジングの一方のキャップ、すなわち上側末端を閉じるための同キャップの中に設けることができる。この上側のキャップは、例えば直接ハウジングにネジ締結することもでき、この目的で、すでにボルト穴をハウジングに設けておくこともできる。パドルをハウジングの下側末端にもはや軸受できないときのため、パドルを軽い仕様とすることができる。そうすれば、蒸気、水/液体及び/又は石灰が生じ得る領域内には、軸受をまったく省くことができる。これにより、蒸気発生容器の寿命が全体として向上する。
ハウジングの下側末端より下流における蒸気と水との分離は、上記最後の実施形態の場合、簡単なサイフォンによって行うことができる。このサイフォンの上方には、さらに立ち上がり管との分岐を設けることができる。この立ち上がり管を通って蒸気を取り出し、加熱調理器具の調理室に供給することができる。蒸気に捕捉された水は、立ち上がり管に相応の寸法を与え、さらに場合によってはこの管に相応の形状を付与することによって、分離可能である。
下側末端のハウジング開口部は、一方では、次の運転開始までの待ち時間が長くならないよう、蒸気発生容器は迅速に空にすることができるような大きさとする。他方では直径を小さくして、ロータ特にパドルの回転によってのみ、液体の排出を抑止できるようにする。
従って、本発明による装置は、ロータが休止状態のとき液体を好ましくは自動的に排出する開口部、及び/又は、蒸気発生容器における重力ポテンシャルが小さい領域に設けられた第3のオリフィスを特徴とするものが可能である。この開口部は、回転が行われる間、1つの閉鎖機構によって、例えばサイフォンを備える閉鎖機構によって閉じられている。
さらには、蒸気発生容器が、1つの軸に関して回転対称形、好ましくはほぼチューブ状、又は供給口から蒸気取出口に向かってテーパ状に拡幅することを提案する。
この場合、本装置の1つは、蒸気発生容器の軸が第1のロータの回転軸と一致することを特徴とする。この場合好ましくは、この回転軸は、重力の方向にほぼ平行に位置するものとする。
またこれも好ましくは、ある1つの装置は、蒸気に捕捉された液体小滴及び/又は液体中の汚れを分離するオリフィスを少なくとも1つ備えることを特徴とする。
この場合、第1のオリフィスが供給口の下流に、及び/又は、第2のオリフィスが取出口の上流に配置される。
その他、第1のロータが軸を介してモータにより駆動できるものとし、この軸は、特に半径方向の穴及び/又はスリットを有する中空軸であり、これらの穴やスリットは、中空軸の長手側に沿って配置されて、蒸気発生容器から蒸気取出口への蒸気の移動を可能とすることを提案する。
またこの装置は、蒸気発生容器と蒸気取出口との間に液体分離容器を備え、この場合、好ましくは液体分離容器から、蒸気発生容器への液体還流路が設けられていることを、特徴とすることができる。
この場合、液体分離容器の中で第2のロータを回転することができ、このロータを、好ましくは第1のロータと機械的に結合させることを、意図することができる。
本装置においては、第1及び/又は第2のロータが剥離装置を備え、この剥離装置は回転中、少なくともその一部領域が、蒸気発生器容器又は液体分離容器の壁面から、沈着物を分離することを意図することができる。
この場合、この剥離装置は、ブラシ、ブレード、フリンジ、及び/又はリップを、かつ好ましくは食品に耐性があって耐熱性ある材料からなるこれらのものを備えることを、意図することができる。
さらには、この剥離装置は、同装置の回転中壁面にもっとも近い側に、少なくとも同装置の一部領域に、材料補強を行うことを提案する。
本装置について好ましくは、剥離装置は、休止状態にあるとき壁面と接触しないが、回転中は、好ましくは少なくとも1つのバネを使用することによって、接触することを提案する。
本装置においては、第1及び/又は第2のロータが、パドルの形を取り、好ましくは2つのパドルブレードを有するものとして、螺旋形に、ネジ形に、及び/又は放射形に形成されることをも提案する。
ロータ自体は柔軟に、好ましくはブラシ、ブレード、フリンジ、及び/又はリップの形で形成され、休止状態で壁に接触しないことを、最後に提案する。
前記方法又は装置においては、蒸気発生容器の代わりにその組み込み物を回転させるというステップを行うことにより、特に下記の利点が得られる:
i)慣性モーメントが軽減され、それにより同時に、エネルギー需要、応答時間、制御
時間、軸受力、バランシング上の問題が軽減されること。
i)慣性モーメントが軽減され、それにより同時に、エネルギー需要、応答時間、制御
時間、軸受力、バランシング上の問題が軽減されること。
ii)構造が単純になること。この単純化は例えば、加熱装置の組み込みや接触方法の単純化、それに設計上複雑な構造形態を避けることによって得られる。この複雑な構造形態は、外側容器が回転する場合、特に電力供給線も回転可能な仕様とされ、これを迂回するために通常行われていたものである。
さらには、蒸気取出口と液体排出口が、蒸気発生容器のただ1つの下側末端に設けられているバリエーションを選択するならば、特にコンパクトな構造が得られ、これにより特に、蒸気発生器を、その重心近くのただ1箇所で、ラバーマウントつきのネジ締結により、振動の少ない状態で加熱調理器具上部構造と結合することができるようになる。
本発明のその他の特徴と利点を下記の説明に記載する。下記の説明では、本発明によるハウジングの実施例及び本発明による装置を、模式図を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明による加熱可能なハウジング1の模式図である。ハウジング1は、ほぼチューブ状に形成されて、壁3を有する。壁3は内部スペース5を取り囲む。壁3の内部には、穴7の形を取る多数の空洞が形成されている。図1から認められるように、穴7は、ハウジング1の長手軸全体に沿って、ハウジング1の壁3を完全に貫通する。その際穴7は、内部スペース5側の壁3の表面にほぼ平行に延びる。
図2は、図1における方向Aから見た、ハウジング1の側面図である。この図から認められるように、穴7は、壁3の円周上を規則的に配分されている。特にハウジング1は、8つの穴を有し、従って各穴7間の角度間隔αは、約20°である。ハウジング1を蒸気発生器のボイラとして用いる場合、ハウジング1は例えば下記のような寸法を有することができる。ほぼチューブ状の壁3の外径dAは例えば88mm、他方で壁3の内径dBは約60mmとする。また穴7は、直径を約6.5mmとし、中心点Mからの間隔約37mmで配置することができる。
図3は、図2における方向Bから見たハウジング1の断面図である。この図から認められるように、ハウジング1の長さは、例えば250mmである。
これらの寸法記載は、単なる例であって、当然これと異なる寸法も選択できることを、強調しておきたい。
図4はハウジング1の1つの見取り図である。図4から認められるように、各穴7には、カートリッジヒータ9の形を取る加熱エレメントの少なくとも一部分が、差し込まれている。カートリッジヒータ9は、被覆11の形を取る第1のジャケット管を有する。好ましくはこの被覆11は特殊鋼材料製とする。またカートリッジヒータ9は、被覆11の内部に、ここには図示しない電熱線を備え、この電熱線には、供給線13a、13bを経由して、熱出力を生じるための電力を供給することができる。さらにはこのカートリッジヒータ9は信号線15を備え、この信号線は、カートリッジヒータ9に設けられたここには図示しない温度センサと結合されている。カートリッジヒータ9が設けられている穴7の領域で、カートリッジヒータ9又は壁3の局部的な温度を、この温度センサで測定することができる。特にハウジング1が蒸気発生器のボイラとして用いられている場合、内部スペース5側の壁3の表面に、障害となる石灰層が形成されているかどうか、上記のようにして測定された温度の経過を介して、確認することができる。そのためこの信号線15は、ここには図示しない調整及び/又は制御装置と、結合されている。この場合、好ましくはこの調整及び/又は制御装置を用いて、当該石灰層が検出された場合、(回転式)蒸気発生器の運転を停止するものとする。
カートリッジヒータ9と穴7の領域における壁3との間で、良好な熱移動を得るため、被覆11の外径は、穴7の内径にほぼ相当するものとする。それにはトレランスが非常に小さいことが必要であるが、被覆11は特殊鋼材料製であって、そのため被覆11を再研削して、被覆11の外径を穴7の内径に適合させることができることから、その小さいトレランスを達成できる。カートリッジヒータ9によって生じた熱が壁3を通って良好に熱移動できるためには、壁3の少なくとも一部領域が、アルミニウム製であることが好ましい。その他意図されることとして、カートリッジヒータ9が、被覆11の内部では、ここには図示しない電熱線だけでなく充填材をも充填され、この充填材は、ほぼ電気を絶縁するが、熱伝導性のあるものとする。その際好ましくは、被覆11は、充填材として酸化マグネシウムを充填されるものとする。
図4に示したカートリッジヒータ9は、特殊鋼材料性の被覆11に包まれるが、しかしこのカートリッジヒータを用いることは、製造コスト上昇の原因となる。被覆11として特殊鋼材料を用いるのは高価であり、被覆11の外径を穴7の内径に適合させるのは、煩瑣な製造プロセスを生む。なぜならば、被覆11の外径は、製造の際にトレランスが非常に小さいことが必要だからである。さらには、相応の嵌め合い正確さを得るためには、被覆11を手作業で再研削しなければならなくなる可能性がある。しかし穴7の中で被覆11とハウジング3との間に空隙が生じるのを、完全に防止することはできない。このことは、カートリッジヒータ9と壁3との間の熱伝導抵抗上昇の原因となる場合がある。カートリッジヒータ9の熱出力が相応に高いとき、すなわち、図4に示すハウジング1において、熱出力がそれぞれ1kWのカートリッジヒータ9を好ましくは18個使用できるとき、表面負荷が22W/cm2を超えると、カートリッジヒータの局部的過熱が生じることがある。これによりカートリッジヒータ9の寿命が短縮する可能性がある。被覆11と壁3とで異なる材料を使用するため、この種の過熱が生じると、特に壁3とカートリッジヒータ9の膨張に差が生じることがある。これは、カートリッジヒータ9が穴7の中に絡みつき、壁3内部の穴7から簡単には引き抜けなくなる原因となる。
カートリッジヒータ9を用いる場合に生じることがあるこれらのトラブルを防止するため、本発明は特に、当該被覆を省略できるような加熱装置を用いることを提案する。この種の加熱装置を、図5a〜図6bに示す。
図5aはハウジング51の部分断面図であるが、図5bは図5aの一部分Cの詳細図であって、加熱装置の構造を詳しく示す。ハウジング51は壁53を有し、この壁の中には多数の穴が形成されている。この場合、図5a及び5bでは1本の穴57だけを示す。好ましくは壁53は、熱伝導率の高い金属、例えばアルミニウム製とするので、ハウジング51は、好ましくはアルミニウム形材として形成されるものとする。図5aから認められるように、(めくら)穴57の内部には、電熱線59が直接差し込まれている。電熱線59と穴57の内壁との間に生じる中間スペースは、充填材61、好ましくは酸化マグネシウム粉末を充填されている。充填材61の圧縮は、特に相応の揺さぶり、又は充填材61を穴57に押し込むことによって得られる。
加熱装置のこの実施形態からは特に、誤動作があったとき、ハウジング51全体を交換する必要はなく、加熱装置を個別に交換できるという利点が得られる。
図6a及び6bは、ハウジング51に差し込まれる加熱装置の、もう1つの好ましい実施形態を示す。この場合図6bは、図6aの一部分Dの詳細図である。この加熱装置の場合も、被覆11の形を取る第1のジャケット管の追加を省き、又は第1のジャケット管を、ハウジング51自体の壁53によって形成する。図5aに示す加熱装置と同様に、図6aに示す加熱装置の場合、供給線71a、71bを有する電熱線73を穴57に差し込む。しかし穴57内部で電熱線73の等間隔位置決めが得られるよう、電熱線73は当初、穴57に差し込まれる前に、好ましくは酸化マグネシウム製である第2のジャケット管75に差し込まれる。第2のジャケット管75の内部では、第2のジャケット管75と電熱線73との間に中間スペースが生じるが、このスペースに、好ましくは酸化マグネシウムを充填材77として充填する。次いで、この第2のジャケット管75は、電熱線73と一緒に、穴57に差し込まれる。加熱装置のこの実施形態の場合に、電熱線73から壁53への熱移動を改善し、充填材77の圧縮を得るために、本発明は下記の方法を提案する。この方法も、図5a及び5bに示す加熱装置の場合と同様に、充填材61の圧縮に利用できることに留意されたい。
まず各加熱装置を穴57に差し込む。外部からハウジング51に力を加え、例えば引張り負荷又は圧縮負荷をハウジング51に加えて、壁53に変形を生じ、この変形によって特に穴57の直径の減少を生じる。穴57の直径のこの減少によって、充填材61又は77がより強く圧縮される。それだけでなく、この場合第2のジャケット管75の外周が、穴57の内径に適合され、これにより、第2のジャケット管75と穴57の内径との間に空隙が存在しても除去される。特に、ハウジング51を形成するアルミニウム形材は、押し型を用いて引き抜き又はプレスされ、壁53の変形が生まれる。その他本発明は、ハウジング51を形成するアルミニウム形材を、油圧プレスによって加工することを提案する。この場合、例えばハウジング51の内部スペースに、成形ピースを挿入し、壁53に外から圧力をかけることができる。この圧力によって、ハウジング51の長手方向延伸と、穴57の直径の減少が生じる。
図5a、5b、6a、6bに示した加熱装置の本質的な利点は、ハウジング51の穴57に電熱線59又は73を直接挿入し、それに対応して(カートリッジヒータ9に設けられたような)被覆11の形を取る第1のジャケット管が省かれるため、加熱装置のより高い表面負荷が得られることにある。特に電熱線59又は73から壁53への良好な熱移動が得られる。なぜならば、製造トレランスによって生じる空隙のため高くなる可能性がある熱伝導抵抗が、明らかに減少するからである。これにより、加熱装置から得られる熱出力と、加熱装置の表面温度とが高くなり、その際、電熱線59又は73の材料損壊を恐れる必要はない。従って、壁53から例えば蒸気発生器内の液体に、対応する熱移動が得られる限り、例えば表面負荷を35W/cm2まで上げることができる。
図7から認められるように、本発明による蒸気を発生する装置は蒸気発生器101aの形を取り、蒸気発生容器を有する。この蒸気発生容器は、第1に、加熱可能なハウジングを備え、このハウジングは、チューブ状のボイラ102の形を取り、ボイラ102の上端に、給水口103の形を取る入口と蒸気取出口104とを有する。第2には、オリフィス105を備え、このオリフィスは、凝縮物と汚れとを分離するため、ボイラ102を蒸気取出口104から遮断する。第3には加熱エレメント106を備え、この加熱エレメントは、本発明によりチューブ状ボイラ102内部の穴に差し込まれた加熱装置、特にカートリッジヒータ、又は穴に直接差し込まれた電熱線という形態を取る。第4には、ボイラ102の長手軸と一致する回転軸107を中心に回転可能なパドル108を備える。このパドルは、2つの軸受109によって軸受され、カプラ114及び軸113を介してモータ111により駆動可能である。このカプラは、校正上の誤差を補償するものである。またパドル108は2枚のパドルブレード108aを有し、これらブレードは、それぞれそのパドル長手周縁108bがボイラ102の壁面112に隣接する。またパドルは、オリフィス105の領域に、開口部115と衝突板116を有するが、これらは、オリフィス105の前でポテンシャル渦度を生じるためのものである。ボイラ102の下端には排水排出口117が設けられ、この排出口はカラー118を備えるが、これは境界層における流れによる水損失を防止するためのものである。排水排出口117は、蒸気損失を防止するため、サイフォン119だけで閉じられている。従ってボイラ102は、パドル108が停止したとき、自動的に排水する。
図7で説明した蒸気発生器101aの場合、水は給水口103からボイラ102に供給され、回転軸107を中心に回転するパドル108によって回転を加えられ、加熱エレメント106で加熱されたボイラ102の壁面112へと圧迫される。このため、水の迅速かつ均一な加熱が生じる。ただちにパドルブレード108aは、停止状態ではスプリング(ここには図示しない)によって図7に示す休止ポジションに保持される。パドルの長手周縁108bには細くて柔軟なリップ(ここには図示しない)を備える。このリップは、回転によって、ボイラ102の壁面112へと圧迫される。この場合の接触圧は、リップが壁面112を軽く研磨するに過ぎない程度の強さとする。これにより、塩沈着、特に石灰沈着が防止される。その他長手周縁108bは、磨耗を少なくしてできるだけ長期間の掻き落とし作用を得るための補強部を有する。あるいは回転中の壁面112に対する押し付け圧力を強くするため、掻き落とし装置のロータを柔軟に形成しながらも、使用される弾性あるリップの末端を補強することができる。その他、オリフィス105によって、水の汚れや、発生した蒸気に捕捉された水滴が、蒸気とともに蒸気取出口104から流出するのを防止する。この捕捉された水滴は、パドル108が回転するため、チューブ状のボイラ102の壁面112へと圧迫される。
この場合、蒸気と液体の分離率を上げるため、オリフィス通過路のジオメトリは、ポテンシャル渦度が誘起され、かつオリフィスの前に置かれた衝突板116によって強化されるような形状とすることができる。
ボイラ102の直径が小さいときは、上記対策を取っても、高い流速によって、水滴の捕捉を生じることがある。従って、図8に記載するような本発明による蒸気発生器101bの実施形態の場合、ボイラ102の後に水分離室120を設ける。この水分離室は、捕捉された水を再び分離するもので、第2のオリフィス121がその境界を区切る。この水分離室120では第2のパドルが回転し、このパドルは、パドル108と同じ軸113によって駆動され、やはり開口部123と衝突板124とを有し、ポテンシャル渦度を生じる。パドル122によって生じた回転のため分離された水滴は、チューブ又はホースの形を取る水貫流管125を経由して、再びボイラ102に戻る。図8に記載の本発明による蒸気発生器101bのその他すべての構成部分は、図7に記載の本発明による蒸気発生器101aと同様である。
図9は、本発明によるもう1つの蒸気発生器101cを示す。この蒸気発生器では、ボイラ直径が小さいときの水捕捉を少なくするため、追加的な措置を行う。この場合、同一の構成部分には同一の符号を付す。パドル108は、ここでは中空軸126によって駆動され、この中空軸は同時に、発生した蒸気をボイラ102の外に導くためにも用いられる。蒸気を中空軸126の内部に動かすためには、この中空軸は、気化室の中すなわちボイラ102の中ではその水に濡れる長さ全体にわたって、半径方向の穴129a又はスリットを設けられなければならない。これらの穴又はスリットの直径又は密度は、軸方向において変化を与えることにより、流れによって生じる圧力降下が中空軸126の中で補償され、ボイラ内の中空軸外部における回転軸107方向の流れ成分、及び、同時に捕捉される水が、最小となるようにする。ボイラ102の外では、例えば中空軸126におけるその他の半径方向穴129bによって、又は軸126の末端にある軸方向開口部(ここには図示しない)によって、蒸気を再び分離することができる。
ボイラ102の下端には軸126が取り付けられていて、この軸には、対応してより細い中実軸となるまでテーパをつけることができる。ボイラ102の上端には、中空軸126が、シール又は蒸気密なベアリング127を通って、ボイラ102からその上方に位置する蒸気取出室128に導かれている。ボイラ102の上にあるこの蒸気取出室128で、中空軸126は穴129bを備えて、発生した蒸気を再び流出させ、蒸気取出口104に導く。中空軸126は、蒸気取出室128の他方の末端で、再びシール又は蒸気密なベアリング127’によって導き出される。この場合中空軸126は、蒸気取出室128の中又はその上方で、より細い中実軸に移行することができる。蒸気取出室128の上方で、中空軸126は、カプリング114を介してモータ11と結合されている。このカプリングは、モータ軸と中空軸126との間で方向付けの誤差を補償する。
その他、ボイラ102の内壁及び/又は外壁で遠心力によって生じた圧力を測定することにより、蒸気発生器101a、101b、101cの充填レベルを検出することができる。
その際特に好ましくは、水圧センサは、ボイラ102の内壁及び/又は外壁の近くに配置されるものとし、水圧センサで検出された水圧によって、過熱エレメント106の熱出力を、ここには図示しない調整及び/又は制御ユニットによって調整する。これらのユニットは、水圧センサ及び加熱エレメント106と接続されるものとする。このようにして、回転式蒸気発生器101a、101b、101cの内部で、ボイラ102の内壁に沿って、一定な水圧を生じることができる。これにより、ボイラ102の内壁への沈着物が防止され、少なくとも軽減される。加熱エレメント106の出力を相応に調節することにより、一定の水圧への相応の調整が得られる。
本発明による蒸気発生器101a、101b又は101cの石灰除去は、パドルブレード108aのパドル長手周縁108bにある柔軟なリップによって行われ、このリップは沈着物を、運転中連続的に外壁から除去する。リップ自体は、この場合それほど磨耗しない。なぜならばリップは、水膜内に入る領域にすでに石灰が沈着していて、主として石灰が石灰を剥がすからである。しかしパドル108に、過大な石灰が集まることはない。なぜならば石灰は、遠心力によって外側に押しやられ、最後にはそこで剥離されるからである。発生した石灰粉は、定期的な洗浄又は水交換によって除去すればそれでよい。柔軟なリップを剥離装置として用いること、又はロータ自体を柔軟なものに形成すれば、沈着物が生じても、休止状態時にロータが壁面112に付着することがないという、利点が得られる。なぜならば回転の際に、遠心力によって、ロータ又は剥離装置の壁面112への接触が生じるからである。自動的な排水を可能とするためには、ボイラ102の下端に、もう1つのオリフィス又は密閉機構(ここには図示しない)を設けることができる。この場合、オリフィス105は、蒸気取出口104の下流で、最後に挙げたオリフィスと組み合わせることができる。
図10a〜図10cは、本発明によるもう1つの装置であって、蒸気発生器101’dの形を取るものである。しかし蒸気発生器101’dは、上記バリエーションとは大きく異なる。まず次のことを指摘したい。蒸気発生器101’dのボイラ102’は、ほぼチューブ状であって、その長手軸は重力方向と平行に方向付けされている。このボイラは、その両端の間の中間領域に給水口103’を有する。この実施例の場合、蒸気取出口と廃水排出口とが1つのものに成形されていること、すなわちボイラ102’の下側末端に、しかも下側キャップ130’bの中に、1つの蒸気取出口及び水排出口104’として成形されていることも、非常に重要である。上側キャップ130’aの中にはモータ111’が配置され、このモータの軸113’は、ボイラ102’の中にまで延び、そこでパドル108’の軸とネジ締結されている。パドル108’は2つのパドルブレード108’aを有し、これらブレードはそれぞれ、パドルリップ108’cがついているパドル長手周縁108’bを有する。パドル108’はこのパドルリップが、ボイラ102’の内壁112’aに接触し、運転中すなわちパドル108’の回転中に、壁面112’aから石灰沈着物などを掻き落とすことができる。また軸113’は、軸受109’だけを介してボイラ102’の上端に取り付けられ、パドル軸を加えても、ボイラの長手軸にそったその長さは、ボイラ102’の半分にも足りない。この長手軸はパドル108’の回転軸107’と一致する。この模様を特に図10aに記載する。
上側のキャップ130’aはボイラ102’にネジ締結され、その際ボイラ102’dには、特に図10cに記載するボルト穴112’dが設けられている。下側キャップ130’bは、単純にスプリング131’を介して、ボイラ102’に締め付けることができる。その模様を図10bに記載する。ボイラ102’から取り外し可能なキャップ130’a及び130’bのこの単純な構造によって、特にコンパクトな構造が生まれる。
その他記しておくべきこととして、下側キャップ130’bの中で蒸気取出口と廃水排出口をまとめることにより、軸113’を上側キャップ130’から下側キャップ130’bまで延ばす必要がなくなる。それだけでなく、ボイラ102’の諸領域のうち、水、蒸気及び/又は石灰が存在する可能性ある領域に、パドル108’のための軸受を設ける必要がなくなる。その結果、パドルの損傷が回避され、このため特に蒸気発生器101’dの耐久性が向上する。
下側キャップ130’bの下流における蒸気と水との分離は、図10aと10bには図示しないが、単純なサイフォンで行うことができる。このようなサイフォンより上方に分岐を設け、この分岐から立ち上がり管を経由し、加熱調理器具のここには図示しない調理スペースに蒸気を導くことができる。蒸気による水の捕捉は、立ち上がり管の寸法によって、さらには立ち上がり管の形状によって調整することができる。
ボイラ102’とそのキャップ130’a及び130’bとは、アルミニウム鋳造部品として成形することができる。組み立て後は、蒸気発生器101’dの重心近くで、ここには図示しないラバーマウントつきのネジ締結を用いて、振動が少ない状態で加熱調理器具構造物と結合することができる。
図10cに示すように、ボイラ102’には、6つの加熱エレメント106’が等距離で、しかもそれぞれ1つのボイラ102’内部の空洞に配置されている。また加熱エレメント106は上記実施形態と同様の仕様とすることができるが、これら加熱エレメントの間では外側壁面112’bに、リセス112’cが配置され、これらのリセスによって、材料の削減やボイラ102’の質量の削減が生じる。この材料削減によって、ボイラ102’の温度に依存する膨張と収縮として、ボイラ102’の内側壁面112’aから石灰層を剥離させることができる規模のものが可能となる。これらのリセスがなければ石灰層の形成が生じ、この石灰層は厚くなって、そのため加熱エレメント106’の過熱や、蒸気発生器101’dの過度の磨耗と、最後には機能停止を生じることとなろう。それだけではなく、石灰層の場合パドル108’と石灰層との接触を生じることとなり、その結果、全体としてパドル108’の停止、すなわちパドルの回転停止を生じることとなろう。
個々の加熱エレメント106’は、ケーブル132’a及び132’bを経由して、ここには図示しない加熱調理器具のやはりここには図示しない制御装置と結合されている。モータ111’についても同じである。その他3つの熱遮断器133’を設け、この熱遮断器に依存して、制御装置から加熱エレメント106’を制御することができる。またここには図示しない圧力センサを設け、この圧力センサを介して、ボイラ102’内部の圧力、例えば様々な高さにおける圧力を検出して、加熱エレメント106’及びモータ111’を制御するとき、これらの数値をも利用することができる。
加熱エレメントを6つではなく、加熱エレメントを3つ用いることもできよう。後者の加熱エレメントは、好ましくは相互間角度120°でボイラ内部に配置される。例えば加熱エレメント1本の長さを235mm、ボイラの実際に加熱可能な長さを約200mm、加熱エレメント1本の太さを20mmとすると、各加熱エレメントの出力が6kWのとき、加熱エレメント表面の表面負荷は約8kW/cm2となる。
上記説明、特許請求の範囲、図面に開示された本発明の内容は、個別でも任意の組み合わせでも、本発明を様々な実施形態で実現する際にその本質をなす。
1 ハウジング
3 壁
5 内部スペース
7 穴
9 カートリッジヒータ
11 被覆
13a、13b 供給線
15 信号線
51 ハウジング
53 壁
57 穴
59 電熱線
61 充填材
63a、63b 供給線
71a、71b 供給線
73 電熱線
75 ジャケット管
77 充填材
α 角度
dA 外径
dB 内径
dC 直径
dD 間隔
l 長さ
M 中心点
X 長手軸
101a、101b、101c、101’d 蒸気発生器
102、102’ ボイラ
103、103’ 水供給口
104 蒸気取出口
104’ 蒸気取出口及び水排出口
105 オリフィス
106、106’ 加熱エレメント
107、107’ 回転軸
108、108’ パドル
108a、108’a パドルブレード
108b、108’b パドル長手周縁
108’ パドルリップ
109、109’ 軸受
111、111’ モータ
112、112’a、112’b 壁面
112’c リセス
112’d ボルト穴
113、113’ 軸
114 カプリング
115 開口部
116 衝突板
117 廃水排出口
118 カラー
119 サイフォン
120 水分離室
121 オリフィス
122 パドル
123 開口部
124 衝突板
125 水還流路
126 中空軸
127、127’ 蒸気密な軸受
128 蒸気取出室
129a、129b 穴
130’a、130’b キャップ
131’ バネ
132’a、132’b ケーブル
133’ 熱遮断器
3 壁
5 内部スペース
7 穴
9 カートリッジヒータ
11 被覆
13a、13b 供給線
15 信号線
51 ハウジング
53 壁
57 穴
59 電熱線
61 充填材
63a、63b 供給線
71a、71b 供給線
73 電熱線
75 ジャケット管
77 充填材
α 角度
dA 外径
dB 内径
dC 直径
dD 間隔
l 長さ
M 中心点
X 長手軸
101a、101b、101c、101’d 蒸気発生器
102、102’ ボイラ
103、103’ 水供給口
104 蒸気取出口
104’ 蒸気取出口及び水排出口
105 オリフィス
106、106’ 加熱エレメント
107、107’ 回転軸
108、108’ パドル
108a、108’a パドルブレード
108b、108’b パドル長手周縁
108’ パドルリップ
109、109’ 軸受
111、111’ モータ
112、112’a、112’b 壁面
112’c リセス
112’d ボルト穴
113、113’ 軸
114 カプリング
115 開口部
116 衝突板
117 廃水排出口
118 カラー
119 サイフォン
120 水分離室
121 オリフィス
122 パドル
123 開口部
124 衝突板
125 水還流路
126 中空軸
127、127’ 蒸気密な軸受
128 蒸気取出室
129a、129b 穴
130’a、130’b キャップ
131’ バネ
132’a、132’b ケーブル
133’ 熱遮断器
Claims (39)
- 気化される液体を収容するために、ハウジング(1、51、102、102’)によって少なくとも一部領域を囲まれた内部スペース(5)の境界を区切る壁(3、53、112、112’a、112’b)を少なくとも有する、蒸気を発生する装置(101a、101b、101c、101’d)のための加熱可能な前記ハウジング(1、51、102、102’)であって、
前記壁(3、53、112、112’a、112’b)は、少なくとも1つの前記加熱装置(9、59、73、106、106’)を収容するための、少なくとも1つの空洞(7、57)を備えることを特徴とする、ハウジング。 - 複数の、好ましくは少なくとも3つの前記加熱装置(9、59、73、106、106’)が設けられ、前記加熱装置(9、59、73、106、106’)は、特に、好ましくは回転対称形の、前記内部スペース(5)を中心として等間隔で、及び/又は同心円位置に、配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の加熱可能なハウジング。
- 各前記空洞は、前記壁(3、53、112、112’a、112’b)の少なくとも一部を貫通する少なくとも1つの穴(7、57)として、好ましくは少なくとも1つのめくら穴(57)として、形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の加熱可能なハウジング。
- 前記壁(3、53、112、112’a、112’b)において、前記ハウジング(1、51、102、102’)の前記内部スペース(5)を向く側の面(112、112’a)がほぼ閉じられており、特にいずれの前記穴(7、57)も、前記壁(3、53、112、112’a、112’b)における前記ハウジング(1、51、102、102’)の前記内部スペース(5)を向く側の前記面(112、112’a)を貫通しないことを特徴とする、請求項3に記載の加熱可能なハウジング。
- 前記壁において、前記ハウジング(1、51、102、102’)の前記内部スペース(5)と反対側の面(112’b)が、少なくとも2つの隣接する前記加熱装置(106’)の間に少なくとも1つの第1のリセス(112’c)を、及び/又は、少なくとも1つの前記加熱装置(106’)の領域に、少なくとも1つの第2のリセス及び/又は少なくとも1つの第3のリセス(112’d)を備えることを特徴とする、請求項3又は4に記載の加熱可能なハウジング。
- 前記加熱装置の領域におけるいずれの第2のリセスも、前記加熱装置に属する前記空洞に開口し、前記加熱装置を前記空洞の中に固定するため、好ましくは前記リセスの少なくとも一部が閉鎖可能、特にグラウト可能であることを特徴とする、請求項5に記載の加熱可能なハウジング。
- 1つの前記加熱装置(106’)の領域におけるいずれの前記第3のリセス(112’d)も、前記第1のリセス(112’c)に開口するが、前記空洞には開口せず、好ましくはいずれの前記第3のリセスもボルト穴であることを特徴とする、請求項5又は6に記載の加熱可能なハウジング。
- いずれの前記加熱装置も、電流が貫流可能である電熱線(59、73)を含み、前記電熱線(59、73)は、好ましくはその少なくとも一部領域が、少なくとも1つの第1のジャケット管(11)に囲まれていることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の加熱可能なハウジング。
- 前記第1のジャケット管が、少なくとも1つのカートリッジヒータ(9)の被覆(11)を形成し、前記カートリッジヒータは、少なくともその一部領域を前記空洞(7)の中に差し込み可能であり、好ましくは前記被覆(11)の外側ジオメトリ、特に前記被覆(11)の少なくとも1つの外側寸法、例えば外径が、前記空洞(7)の内側ジオメトリ、特に前記空洞(7)の少なくとも1つの内側寸法、例えば内径(dc)にほぼ相当することを特徴とする、請求項8に記載の加熱可能なハウジング。
- 前記カートリッジヒータの前記第1のジャケット管(11)は、少なくとも一部領域が、特にステンレスの、特殊鋼、例えばIncoloy(登録商標)を含むことを特徴とする、請求項9に記載の加熱可能なハウジング。
- 前記第1のジャケット管は、前記壁(53)に囲まれた前記空洞(57)によって形成されていることを特徴とする、請求項8に記載の加熱可能なハウジング。
- 前記加熱装置が、前記電熱線(73)の少なくとも一部領域を囲む少なくとも1つの第2のジャケット管(75)を含み、好ましくは、前記電熱線(73)は、特に前記第1のジャケット管(57)の内部で前記電熱線を等間隔で位置決めするため、前記第2のジャケット管(75)とともに前記第1のジャケット管(57)の中に差し込み可能であることを特徴とする、請求項8から11のいずれか1項に記載の加熱可能なハウジング。
- 前記電熱線(59、73)と前記第1のジャケット管(57)及び/又は前記第2のジャケット管(75)との間の少なくとも1つの中間スペース、及び/又は前記第1及び前記第2のジャケット管の間の少なくとも1つの中間スペースは、少なくともその一部領域に少なくとも1つの充填材(61、77)を充填可能であることを特徴とする、請求項8から12のいずれか1項に記載の加熱可能なハウジング。
- 前記充填材(61、77)及び/又は前記第2のジャケット管(75)は、少なくとも1つの、特に電気絶縁性及び/又は伝熱性があり、好ましくは粉末状かつ/又は圧縮された材料、例えば酸化マグネシウム、窒化マグネシウム、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、酸化ベリリウム、窒化ベリリウム、酸化ケイ素、及び/又は窒化珪素を含むことを特徴とする、請求項12又は13に記載の加熱可能なハウジング。
- 前記第1のジャケット管(11)は、アルミニウム又は銅を含むことを特徴とする、請求項8から14のいずれか1項に記載の加熱可能なハウジング。
- 前記ハウジング(1、51、102、102’)が、アルミニウム、ベリリウム、カルシウム、鉄、金、イリジウム、銅、マグネシウム、銀、ケイ素、タングステン、及び/又は亜鉛を含み、及び/又は連続鋳造部品として成形されていることを特徴とする、請求項1から15のいずれか1項に記載の加熱可能なハウジング。
- 前記第1のジャケット管(11、57)と前記ハウジング(1、51)及び/又は前記第2のジャケット管(75)の間で少なくとも1つの空隙を回避するため、及び/又は前記充填材(61、77)を圧縮するため、前記第1のジャケット管(11、57)の少なくとも1つのジオメトリ寸法を調節でき、好ましくは前記第1のジャケット管(11、57)の直径及び/又は長さを調節できて、この調節は特に圧力又は引張力を加えて行うことを特徴とする、請求項8から16のいずれか1項に記載の加熱可能なハウジング。
- 前記壁(3、53)は少なくとも一部領域で、好ましくはいずれの前記空洞(7)の領域でも、材料の熱伝導度が、温度300Kにおいて75W/m・K以上、好ましくは100W/m・K以上、さらに好ましくは150W/m・K以上、もっとも好ましくは200W/m・K以上であることを特徴とする、請求項1から17のいずれか1項に記載の加熱可能なハウジング。
- 前記加熱装置(9、59、73、106、106’)は、熱出力が0.5kW以上、好ましくは0.8kW以上、さらに好ましくは1kW以上、もっとも好ましくは1.5kW以上であることを特徴とする、請求項1から18のいずれか1項に記載の加熱可能なハウジング。
- 前記加熱装置(9、59、73、106、106’)の最大表面負荷は、15W/cm2以上、好ましくは少なくとも48W/cm2であることを特徴とする、請求項1から19のいずれか1項に記載の加熱可能なハウジング。
- 前記ハウジング(1、51、102、102’)の前記内壁(112’a)の少なくとも一部に囲まれる前記内部スペース(5)が、ほぼ円筒形に形成されて、好ましくは直径(dB)が約60mmであり、及び/又は前記ハウジング(1、51、102、102’)の少なくとも一部領域が、ほぼ円筒形の前記外壁(112’b)を有し、好ましくはその外径(dA)が約88mmであることを特徴とする、請求項1から20のいずれか1項に記載の加熱可能なハウジング。
- 少なくとも1つの温度センサ及び/又は熱遮断器(133’)を備え、特に前記温度センサ及び熱遮断器は前記壁(112’a、112’b)と熱接触状態にあるものとし、及び/又は、前記加熱装置を調節するため、いずれの前記加熱装置とも作用上結合している制御及び/又は調整装置を備え、好ましくはこの調節を、前記温度センサ及び/又は前記熱遮断器(133’)の出力データに依存して行うことを特徴とする、請求項1から21のいずれか1項に記載の加熱可能なハウジング。
- 内部スペースを備える少なくとも1つの容器(102、102’)を含み、前記内部スペースは少なくともその一部分に、供給口(103、103’)を経由して、液体特に水を充填可能であり、また前記容器は加熱可能であり、前記容器から蒸気を蒸気取出口(104、104’)に導くことができ、前記容器の少なくとも一部分は排出口(117、104’)を経由できる、蒸気を発生する装置(101a、101b、101c、101’d)、特に加熱調理器のための前記蒸気を発生する装置であって、
前記容器(102、102’)は、請求項1から22のいずれか1項に記載の加熱可能なハウジング(1、51、102、102’)を少なくとも1つ含む、蒸気を発生する装置。 - 前記液体を、少なくとも加熱の際に、前記ハウジング(102、102’)の内部スペースの中に、又は内部スペースに接して軸受されている、少なくとも1つのロータ(108、108’)によって、回転状態とすることができ、好ましくは前記液体を、回転によって作用する遠心力により、加熱可能な前記ハウジング(102、102’)の壁(112、112’a)へと圧迫することができることを特徴とする、請求項23に記載の蒸気を発生する装置。
- 前記ロータが少なくとも1つのパドル(108、108’)を備え、前記パドルは、モータ(111、111’)と結合された軸(113、113’、126)を介して駆動可能であり、前記軸(113’)は、特にモータ軸と、特には取り外し可能な方法で前記モータ軸と結合されたパドル軸とから構成されることを特徴とする、請求項24に記載の蒸気を発生する装置。
- 前記内部スペースが、長手軸に関して回転対称形であって、2つの開かれた末端を有し、特に前記内部スペースの少なくとも一部領域がほぼ円筒形であり、好ましくは前記軸(113、113’、126)が、内部スペースの前記長手軸に沿って位置し、及び/又は前記長手軸が、好ましくは重力の方向に平行に方向付けられていることを特徴とする、請求項23から25のいずれか1項に記載の蒸気を発生する装置。
- 少なくとも1つのパドル長手周縁(108b、108’b)は少なくとも一部領域、好ましくはパドルリップ(108’c)又はパドル歯部の形を取る領域が、少なくとも一時的に、前記容器(102、102’)の前記壁面(112、112’a)に接触することを特徴とする、請求項25又は26に記載の蒸気を発生する装置。
- 前記内部スペースが、その一方の末端、好ましくは上側末端が、第1のキャップ(130’a)によって、好ましくは取り外し可能な方法で閉鎖可能であり、その他方の末端、好ましくは下側末端が、第2のキャップ(130’b)によって、好ましくは取り外し可能な方法で閉鎖可能であることを特徴とする、請求項26又は27に記載の蒸気を発生する装置。
- 前記第1のキャップ(130’a)が、前記モータ(111、111’)及び/又は前記蒸気取出口(104)を収容することを特徴とする、請求項28に記載の蒸気を発生する装置。
- 前記第2のキャップ(103’b)が、前記排出口(117、104’)及び/又は前記蒸気取出口(104’)を収容し、好ましくは前記蒸気取出口(104’)と前記排出口(104’)とを1つのものにすることを特徴とする、請求項28又は29に記載の蒸気を発生する装置。
- 前記第2のキャップ(103’b)の下流にあるサイフォンと立ち上がり管とによって、蒸気と液体との分離を行うことができることを特徴とする、請求項30に記載の蒸気を発生する装置。
- 前記第1及び/又は前記第2のキャップ(130’a)は、前記容器(102’)とネジ締結可能であり、好ましくはこのネジ締結を、第3の各リセス(112’d)をボルト穴として利用することによって行うことを特徴とする、請求項28から31のいずれか1項に記載の蒸気を発生する装置。
- 前記第1及び/又は前記第2のキャップ(130’b)は、前記容器(102’)とキャッチ嵌合可能であり、好ましくはこのキャッチ嵌合を、少なくとも1つのバネエレメント(131’)を利用して行うことを特徴とする、請求項28から32のいずれか1項に記載の蒸気を発生する装置。
- 前記軸(113、113’、126’)は、前記第1のキャップ(130’a)の中に軸受されて、前記第2のキャップ(130’b)の方向に延び、前記軸(113、113’、126’)は、前記第1と前記第2のキャップ(130’a、130’b)との間隔の少なくとも半分にわたって伸びることを特徴とする、請求項28から33のいずれか1項に記載の蒸気を発生する装置。
- 前記供給口(103、103’)から前記第1のキャップ又は前記容器(102’)に流入することを特徴とする、請求項28から34のいずれか1項に記載の蒸気を発生する装置。
- 前記第1及び/又は前記第2のキャップが、旋削部品又は鋳造部品から、好ましくはアルミニウムから製造されることを特徴とする、請求項28から35のいずれか1項に記載の蒸気を発生する装置。
- 前記制御及び/又は調整装置が、前記モータ、前記供給口の中の第1の閉鎖部品、前記排出口の中の第2の閉鎖部品、前記蒸気取出口の中の第3の閉鎖部品、及び/又は少なくとも1つの圧力センサと、作用上結合していることを特徴とする、請求項23から36のいずれか1項に記載の蒸気を発生する装置。
- 制御及び/又は調整ユニットと、請求項23から37のいずれか1項に記載の蒸気を発生する装置とを備える加熱調理器具であって、
前記制御及び/又は前記調整ユニットが、前記蒸気を発生する装置を運転し、好ましくは、前記制御及び/又は前記調整ユニットと、前記制御及び/又は調整装置とが、1つになっている仕様であることを特徴とする、蒸気の加熱調理器具。 - 前記蒸気を発生する装置が、ラバーマウントつきのネジ締結により、振動の少ない状態で、前記加熱調理器具内のその重心領域に取り付けられていることを特徴とする、請求項38に記載の加熱調理器具。
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