[go: up one dir, main page]

JP2008306132A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008306132A
JP2008306132A JP2007154280A JP2007154280A JP2008306132A JP 2008306132 A JP2008306132 A JP 2008306132A JP 2007154280 A JP2007154280 A JP 2007154280A JP 2007154280 A JP2007154280 A JP 2007154280A JP 2008306132 A JP2008306132 A JP 2008306132A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
semiconductor device
semiconductor substrate
film
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007154280A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Tokizaki
晋也 鴇崎
Eiji Nobutoki
英治 信時
Teruhiko Kumada
輝彦 熊田
Yoshihiro Miyagawa
義弘 宮河
Masazumi Matsuura
正純 松浦
Kosuke Asai
孝祐 浅井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Technology Corp
Original Assignee
Renesas Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Technology Corp filed Critical Renesas Technology Corp
Priority to JP2007154280A priority Critical patent/JP2008306132A/ja
Publication of JP2008306132A publication Critical patent/JP2008306132A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

【課題】NMOSトランジスタなどのnチャネル領域を有する電界効果トランジスタの電流駆動能力をより向上させることができる半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】半導体装置のNMOSトランジスタ3は、nチャネル領域を有する半導体基板1と、n型ソース/ドレイン領域4と、ゲート絶縁膜7と、ゲート電極8とを含んでいる。n型ソース/ドレイン領域4は、半導体基板1上にnチャネル領域を挟むように形成されている。ゲート絶縁膜7はnチャネル領域上に形成されている。半導体装置の製造方法は、半導体基板1上にゲート絶縁膜7およびゲート電極8が形成される工程と、半導体基板1上にゲート電極8を覆うように窒化シリコンを含む薄膜20が形成される工程と、この薄膜20に紫外線が照射される工程とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関し、特に、nチャネル領域を有する電界効果トランジスタを含む半導体装置の製造方法に関するものである。
従来から、NMOS(N-channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタの電流駆動能力を向上させるためにさまざまな技術が提案されている。たとえば非特許文献1によれば、高い引張応力を有するシリコン窒化膜(high tensile silicon nitride layer)がNMOSトランジスタ上に形成されることにより、当該NMOSトランジスタの電流駆動能力(オン電流(on-current)をオフ電流(off-current)で除した値)を向上させる技術が開示されている。
S. Pidin et al., "A Novel Strain Enhanced CMOS Architecture Using Selectively Deposited High Tensile And High Compressive Silicon Nitride Films", IEDM Technical Digest, 2004, pp.921-924
上記の従来例では、形成されたシリコン窒化膜の引張応力をさらに高める方法が開示されていない。このため、シリコン窒化膜の引張応力をシリコン窒化膜の形成時よりもさらに高めることができず、NMOSトランジスタの電流駆動能力をより向上させることができないという問題があった。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、NMOSトランジスタなどのnチャネル領域を有する電界効果トランジスタの電流駆動能力をより向上させることができる半導体装置の製造方法を提供することである。
本発明の半導体装置は、電界効果トランジスタを含んでいる。電界効果トランジスタは、半導体基板と、n型ソース/ドレイン領域と、ゲート絶縁膜と、ゲート電極とを有している。半導体基板はnチャネル領域を有している。n型ソース/ドレイン領域は、半導体基板上にnチャネル領域を挟むように形成されている。ゲート絶縁膜はnチャネル領域上に形成されている。ゲート電極はゲート絶縁膜上に形成されている。
本発明の半導体装置の製造方法は以下の工程を備えている。
まず半導体基板上にゲート絶縁膜およびゲート電極が形成される。半導体基板上にゲート電極を覆うように窒化シリコンを含む薄膜が形成される。この薄膜に紫外線が照射される。
本発明の半導体装置の製造方法によれば、窒化シリコンを含む薄膜が形成された後に、この薄膜に紫外線が照射される。この照射により薄膜の引張応力が向上する。よって、紫外線が照射されない場合に比して、NMOSトランジスタの電流駆動能力をさらに向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。図1を参照して、本実施の形態の半導体装置は、たとえばp型シリコン基板である半導体基板1を有している。半導体基板1は素子分離絶縁膜2により区画された活性領域を有している。素子分離絶縁膜2は、たとえばシリコン酸化膜からなる。そして半導体装置は、半導体基板1の活性領域の一部をnチャネル領域として有する複数のNMOSトランジスタ3を有している。なお本実施の形態の半導体装置が有する電界効果トランジスタはMOS型であるため、nチャネル領域はp型半導体からなる領域である。
各NMOSトランジスタ3は、1対のソース/ドレイン領域4,4と、ゲート構造6とを有している。1対のソース/ドレイン領域4,4は、互いに所定距離をなしてnチャネル領域を挟むように半導体基板1の上面に形成されている。隣合う2つのNMOSトランジスタ3,3は、この両者に挟まれたソース/ドレイン領域4を共有している。また各ソース/ドレイン領域4の上面の一部にはシリサイド部5が形成されている。
ゲート構造6は、互いに隣合う2つのソース/ドレイン領域4,4で挟まれた半導体基板1のnチャネル領域およびこの2つのソース/ドレイン領域4,4のそれぞれの端部の上に形成されている。ゲート構造6は、ゲート絶縁膜7と、ゲート電極8と、サイドウォール10とを有している。
ゲート絶縁膜7は、互いに隣合う1対のソース/ドレイン領域4で挟まれた半導体基板1のnチャネル領域の上面上に形成されている。ゲート電極8はゲート絶縁膜7の上に形成されている。サイドウォール10はゲート絶縁膜7およびゲート電極8の側面上に形成されている。ゲート電極8は、ゲート絶縁膜7と接する側(図中の下側)にポリシリコン部8aを有しており、このポリシリコン部8aの上にシリサイド部9を有している。
サイドウォール10は、第1の絶縁膜11および第2の絶縁膜12を有している。第1の絶縁膜11は、ゲート絶縁膜7およびゲート電極8の側面上と、ソース/ドレイン領域4の端部の上とに設けられている。第2の絶縁膜12は第1の絶縁膜11上に設けられている。
また、半導体装置は、薄膜20と、層間絶縁膜21と、コンタクトホール22と、コンタクトプラグ23と、配線24とを有している。
薄膜20は、半導体基板1上にゲート構造6を覆うように形成されている。すなわち薄膜20はゲート電極8を覆うように形成されている。
薄膜20は窒化シリコンを含んでいる。また薄膜20は炭素を含んでいてもよい。また薄膜20は水素を含んでいてもよい。
コンタクトホール22は層間絶縁膜21に設けられた貫通孔である。コンタクトプラグ23はコンタクトホール22内に充填されている。配線24はコンタクトプラグ23の上に形成されている。
なお、シリサイド部5およびシリサイド部9のそれぞれは、たとえばニッケルシリサイドやコバルトシリサイドにより形成されている。また、ゲート絶縁膜7、第1の絶縁膜11および層間絶縁膜21のそれぞれは、たとえばシリコン酸化膜により形成されている。第2の絶縁膜12は、たとえばシリコン窒化膜により形成されている。
次に、本実施の形態における半導体装置の製造方法について説明する。図2〜図5は、本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図である。
図2を参照して、半導体基板1に素子分離絶縁膜2が活性領域を区画するように形成される。そして半導体基板1のこの活性領域に複数のNMOSトランジスタ3が形成される。またソース/ドレイン領域4のゲート構造6に覆われていない部分にシリサイド部5が形成される。
図3を参照して、各NMOSトランジスタ3のゲート構造6を覆うように半導体基板1上に薄膜20が形成される。
薄膜20は、たとえばシリコン窒化膜である。シリコン酸化膜は、シラン系化合部と、窒素(N2)または窒化化合物とを原料とし、処理温度が200℃以上300℃以下のプラズマCVD法を使用して形成することができる。シラン系化合物としては、たとえばSiH4が使用され、窒化化合物としては、たとえばN2OやNH3が使用される。
また薄膜20は、炭素を含有するシリコン窒化膜であってもよい。炭素を含有するシリコン窒化膜は、シラン系化合物と、窒素または窒素系化合物とを原料とし、処理温度が200℃以上400℃以下のプラズマCVD法を使用して形成することができる。シラン系化合物としては、たとえばトリメチルシラン(3MS)あるいはテトラメチルシラン(4MS)が使用され、窒素系化合物としては、たとえばN2OやNH3が使用される。
なお、後述する工程において、薄膜20の互いに隣合う2つのゲート構造6の間の部分は、コンタクトホール22(図1)形成のために層間絶縁膜21がエッチングされる際のエッチングストッパ膜としても利用される。したがって、薄膜20の上記部分は過度に厚くない方が、引き続き行なわれるエッチングストッパ膜の除去が容易となる。したがって、薄膜20は、2つのゲート構造6の間を完全には充填しないように形成されることが好ましい。このためには、たとえば、ゲート構造6の上面上における膜厚aがゲート構造6の側面上における膜厚bよりも大きく設定されればよい。
図4および図6を参照して、薄膜20形成後のポスト処理として、図中実線矢印で示すように薄膜20に対して紫外線が照射される。
この照射の準備のため、まず半導体基板1が、薄膜20の成膜用のチャンバーから取出される。そして半導体基板1が紫外線照射用のチャンバー100内に移動される。チャンバー100内の雰囲気は、窒素およびヘリウムの少なくともいずれかを含む雰囲気とされる。
チャンバー100内に設けられた部材であるサセプタ101の上に半導体基板1が載置される。このサセプタ101は高温に保持されており、サセプタ101により半導体基板1が加熱される。サセプタ101の温度は、400℃以上550℃以下、好ましくは400℃以上480℃以下に設定されている。またこの温度は、薄膜20がプラズマCVD法により形成された場合は、この形成時の処理温度よりも高い温度とされる。
そして、サセプタ101の上面に垂直な軸である回転軸103が回転軸とされて、サセプタ101が、たとえば低速で180°回転される。この回転中に、チャンバー100の上方に設置された少なくとも1つの光源102から生じる紫外線が半導体基板1に照射される。
光源102の発光波長は210nm以上260nm以下、好ましくは220nm以上240nm以下とされる。上記発光波長の紫外線を発生させるための光源102としては、エキシマランプ、エキシマレーザ、水銀ランプ、キセノンランプおよび重水素ランプのうち少なくとも1つを用いることができ、特に、KrClエキシマの発光を利用した光源が好ましい。また、光源102とともに、波長を調整するためのフィルタなどが用いられてもよい。
紫外線の照射強度は15mW/cm2以上が好ましい。なお、回転軸103を回転軸とする回転方向は時計廻りでも反時計廻りでもよい。以上のポスト処理が実行されることにより、薄膜20の引張応力は、たとえば1.6GPaまで増大する。
なお、紫外線が照射された薄膜20は、クロスリンク構造を有している部分において、局所的にストイキオメトリの組成比(化学量論組成比)を有している。たとえば薄膜20がシリコン窒化膜の場合、シリコンと窒素との組成比がSi:N=3:4となっている。また、薄膜20の機械的強度(弾性率)が向上し、250GPa以下となっている。
また、薄膜20が成膜された時点での薄膜20の結合水素濃度が比較的高くても、上記のポスト処理が行なわれることにより結合水素濃度は大きく低減する。このため、水素に起因してNMOSトランジスタ3におけるホットキャリア耐性などの信頼性が劣化することはほとんどなくなる。
図5を参照して、薄膜20上に層間絶縁膜21が形成される。次に、隣合う2つのゲート構造6の間において層間絶縁膜21の上面からソース/ドレイン領域4上のシリサイド部5にまで達するコンタクトホール22が、層間絶縁膜21および薄膜20を貫通するように形成される。なおコンタクトホール22の形成の際、まずは層間絶縁膜21が薄膜20をエッチングストッパ膜としてエッチングされる。これにより薄膜20の一部が露出される。その後、この露出された薄膜20が除去されて、コンタクトホール22が形成される。
再び図1を参照して、コンタクトホール22内にコンタクトプラグ23が充填される。その後、層間絶縁膜21上にコンタクトプラグ23と接触する配線24が形成される。以上により、本実施の形態の半導体装置が得られる。
次に、本実施の形態の半導体装置の製造方法の実施例について説明する。表1は、6サンプルの半導体装置について、紫外線波長、薄膜20の紫外線照射後の膜ストレス(引張応力)、照射時間、およびサセプタ101(図6)の設定温度をまとめた表である。なお、サンプルB〜サンプルGにおける紫外線の照射強度は15mW/cm2である。またサンプルAは比較例であり、紫外線照射が行なわれずに半導体基板1のサセプタ101による加熱のみが行なわれた例である。
Figure 2008306132
表1を参照して、紫外線が照射されなかったサンプルA(比較例)の薄膜20の膜ストレスは0.6GPaであった。一方、紫外線が照射されたサンプルB〜サンプルGは、比較例であるサンプルAに比して薄膜20の膜ストレスが大きくなった。このサンプルB〜サンプルGのうち、サンプルEの薄膜20の膜ストレスが最も大きく、1.6GPaであった。このことから、波長222nmによる紫外線照射処理が薄膜20の膜ストレス(引張応力)の向上に最も効果的であることが実験で確認された。
上記のように、特に波長222nmの紫外線が用いられた場合に引張応力が1.6GPaとなり、引張応力が特に大きく向上した。この原理は以下のように考えられる。
薄膜20は窒化シリコンを含んでいる。窒化シリコンに対して紫外線が照射されると、紫外線のエネルギーが窒化シリコンで吸収される。これにより、窒化シリコンの各種結合(シリコンと窒素との結合、シリコンと水素との結合、および窒素と水素との結合)が一度切れ、新たな各種結合が生じる。すなわち、アモルファス構造の再配列が生じる。
この紫外線の波長が210nmよりも小さいと、光子エネルギーが高いために、薄膜20の引張応力に寄与している膜骨格に関与する結合までもが切断されてしまう。この切断は、薄膜20の引張応力向上を阻害する要因となる。
逆に紫外線の波長が260nmよりも大きいと、光子エネルギーが低いためにシリコン窒化膜に紫外線が十分に吸収されず、紫外線照射による架橋反応(クロスリンク)が十分に進まなくなる。
210nm以上260nm以下の波長による紫外線照射では、窒素と水素の結合が選択的に励起されるため、引張応力向上に必要な架橋反応が選択的に行なわれ、窒化シリコンの組成比が局所的に化学量論組成比に近づく。この結果、引張応力が上記のように1.6GPaまで向上するものと考えられる。なお、薄膜20が窒化シリコンに加えて炭素を含む場合においても、引張応力向上に必要な架橋反応を促進させる波長は窒素と水素との結合に起因するため、シリコン窒化膜と同一であると考えられる。
上記のように、薄膜20の引張応力が向上すると、NMOSトランジスタ3の電流駆動能力が向上する。この原理は以下のように考えられる。
図4を参照して、引張応力を有する薄膜20は、ゲート構造6に対して図中破線矢印で示すように半導体基板1の方(図中下方)に向かう力を与える。これによりゲート構造6が半導体基板1のnチャネル領域に半導体基板1の厚み方向(図中縦方向)に沿って押付けられる。この結果、nチャネル領域には半導体基板1の面方向(図中横方向)の引張応力が生じる。したがって、薄膜20に対する紫外線照射(図中実線矢印)により薄膜20の引張応力が向上すると、nチャネル領域の引張応力が向上する。
nチャネル領域に大きな引張応力が加わると、この領域でシリコンの結晶格子が歪み、等方的であったシリコン結晶のバンド構造の対称性が崩れ、エネルギー準位の分裂が生じる。その結果、格子振動によるキャリア散乱の減少や有効質量の低減が生じ、電子の移動
度が向上する。これにより、NMOSトランジスタ3の電流駆動能力が向上する効果が得られる。
上記の効果を工業的に利用するためには、紫外線の照射強度は、好ましくは15mW/cm2以上とされる。なお、紫外線強度が15mW/cm2未満の場合、薄膜20の引張応力を所望の量だけ向上させるためには長時間を要するため、生産性が悪化したり工程単価が上昇したりする。
次に、紫外線照射が行なわれる際の半導体基板1の温度(キュア温度)がNMOSトランジスタ3の特性に与える影響について説明する。
薄膜20の形成の際には、たとえば処理温度が200℃以上300℃以下のプラズマCVD法が使用される。その後、半導体基板1は400℃以上550℃以下のサセプタ101上に載置され、薄膜20に対して紫外線が照射される。これにより引張応力向上を効率的に行なうことを可能であり、サーマルバジェットを抑制できる。これにより、NMOSトランジスタ3の不純物拡散層の不活性化を抑制することができるので、NMOSトランジスタ3の性能を向上することができると考えられる。
なお、サセプタ101の温度が400℃未満で紫外線処理が行なわれると、引張応力向上に必要なシリコンと窒素との架橋反応が十分に進まない。サセプタ101の温度が550℃を超えて紫外線処理が行なわれると、サーマルバジェットが増加するとともに、NMOSトランジスタ3におけるソース/ドレイン領域4のシリサイド部5やゲート電極8のシリサイド部9が悪影響を受ける。
次に、紫外線照射が行なわれる際の半導体基板1の回転の効果について説明する。図6を参照して、半導体基板1はその上面に垂直な軸を回転軸103として回転させられる。この回転中に、薄膜20は紫外線の照射を受ける。よって、薄膜20に対して紫外線を均一に照射することができる。その結果、薄膜20に対する紫外線の照射効率が向上し、ポスト処理の処理時間を短縮することができる。
さらに、薄膜20に対して紫外線が均一に照射されることによって、薄膜20の収縮が均一に発生する。したがって、薄膜20の膜厚を均一化することもできる。
なお、半導体基板1が静止した状態で薄膜20に紫外線が照射された場合、薄膜20において紫外線が照射されやすい部分と照射されにくい部分とが生じる。つまり、薄膜20に対して照射むらが生じる。たとえば、紫外線照射に使用される装置によっては、ゲート構造6の側面上の部分や、ゲート構造6間の半導体基板1の上面上の部分は紫外線等が照射されにくいことがある。
本実施の形態によれば、図4の実線矢印に示すように紫外線が照射されることにより、薄膜20の引張応力が向上する。これにより、図中破線で示すように、薄膜20がゲート構造6を半導体基板1に押付ける力が増大する。この結果、半導体基板1におけるnチャネル領域の引張応力が向上し、NMOSトランジスタ3の電流駆動能力を向上させることができる。
また、照射される紫外線の波長が210nm以上260nm以下であることにより、窒素と水素との結合が選択的に励起され、引張応力向上に必要な架橋反応が選択的に行なわれる。この結果、薄膜20の引張応力が大きく向上する。
また、照射される紫外線の照射強度が15mW/cm2以上であることにより、薄膜20の引張応力を所望の量だけ向上させるための時間が抑制され、生産性がを高めることができる。
また、紫外線の光源102(図6)が、エキシマランプ、エキシマレーザ、水銀ランプ、キセノンランプおよび重水素ランプの少なくともいずれである。これにより上記の210nm以上260nm以下の波長の紫外線を発生させることができる。
また、サセプタ101(図6)の温度が400℃以上550℃以下とされる。この温度が400℃以上とされることにより、引張応力向上に必要なシリコンと窒素との架橋反応を十分に進めることができる。またこの温度が550℃以下とされることにより、サーマルバジェットが抑制されるとともに、NMOSトランジスタ3におけるソース/ドレイン領域4のシリサイド部5やゲート電極8のシリサイド部9が受ける悪影響を抑制できる。
また、チャンバー100内の雰囲気が、窒素およびヘリウムの少なくともいずれかを含む雰囲気とされて、紫外線の照射が行なわれる。これにより、薄膜20の酸化を抑制することができる。
(実施の形態2)
図7から図10は、本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法を工程順に示す概略断面図である。
主に図7を参照して、まず上述した実施の形態1(図2)と同様にして、半導体基板1に素子分離絶縁膜2とNMOSトランジスタ3とが形成される。次に、薄膜20(図10)の一部となる部分薄膜20aがNMOSトランジスタ3のゲート構造6を覆うように半導体基板1上に形成される。部分薄膜20aは実施の形態1における薄膜20と同様の方法により形成することができる。
図8を参照して、部分薄膜20aに膜収縮を発生させる工程が行なわれる。具体的には、実施の形態1における紫外線照射と同様にして、部分薄膜(第1の薄膜)20aに対して図中実線矢印に示すように紫外線が照射される工程が行なわれる。
なお、部分薄膜20aに赤外線を照射する工程、部分薄膜20aに電子ビームを照射する工程、および部分薄膜20aに対してプラズマ処理を行なう工程のうち少なくともいずれかが、上記紫外線照射の工程に代わり、または上記紫外線照射の工程と併用されて行なわれてもよい。
主に図9を参照して、薄膜20の一部となる部分薄膜20bが部分薄膜20a上に積層される。そして、部分薄膜20aに膜収縮を発生させる工程(図8)と同様の工程により、部分薄膜20bに膜収縮を発生させる工程が行なわれる。
図10を参照して、薄膜20の一部となる部分薄膜20cが部分薄膜20b上に積層される。これにより、複数の部分薄膜20a〜20cからなる薄膜20が形成される。そして実施の形態1における紫外線照射と同様にして、薄膜20(部分薄膜20a〜20c)に対して図中実線矢印に示すように紫外線が照射される工程が行なわれる。
以後、実施の形態1と同様にして、層間絶縁膜21、コンタクトホール22、コンタクトプラグ23および配線24が順次形成され、本実施の形態における半導体装置が完成する。
なお、上記以外の構成については、上述した実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、同一または対応する要素について同一の符号を付し、その説明を省略する。
本実施の形態によれば、図8に示すように部分薄膜(第1の部分薄膜)20aの膜収縮が発生する。次に、図9に示すように部分薄膜20bの膜収縮が発生する。次に、図10に示すように紫外線が照射されて部分薄膜(第2の部分薄膜)20cの膜収縮が発生する。すなわち薄膜20が実施の形態1のように一気に膜収縮させられずに、各部分薄膜20a〜20cごとに膜収縮が発生させられる。これにより薄膜20でのクラック発生や、薄膜20が下地から剥がれてしまうことを抑制することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、nチャネル領域を有する電界効果トランジスタを含む半導体装置の製造方法に特に有利に適用され得る。
本発明の実施の形態1における半導体装置の構成を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第1工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第2工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第3工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第4工程を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法の第3工程における紫外線照射用のチャンバーおよびその内部の構成の概略説明図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法の第1工程示す概略断面図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法の第2工程示す概略断面図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法の第3工程示す概略断面図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法の第4工程示す概略断面図である。
符号の説明
1 半導体基板、3 NMOSトランジスタ、4 ソース/ドレイン領域、5,9 シリサイド部、6 ゲート構造、7 ゲート絶縁膜、8 ゲート電極、20 薄膜、20a〜20c 部分薄膜、101 サセプタ、102 光源、103 回転軸。

Claims (6)

  1. nチャネル領域を有する半導体基板と、前記半導体基板上に前記nチャネル領域を挟むように形成されたn型ソース/ドレイン領域と、前記nチャネル領域上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極とを有する電界効果トランジスタを含む半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体基板上に前記ゲート絶縁膜および前記ゲート電極を形成する工程と、
    前記半導体基板上に前記ゲート電極を覆うように窒化シリコンを含む薄膜を形成する工程と、
    前記薄膜に紫外線を照射する工程とを備えた、半導体装置の製造方法。
  2. 前記紫外線の波長が210nm以上260nm以下であり、前記紫外線の照射強度が15mW/cm2以上であることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記紫外線の光源が、エキシマランプ、エキシマレーザ、水銀ランプ、キセノンランプおよび重水素ランプの少なくともいずれであることを特徴とする、請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記半導体装置が前記n型ソース/ドレイン領域の上に形成されたシリサイド膜をさらに含み、
    前記照射する工程が、半導体基板を400℃以上550℃以下に加熱する工程を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記照射する工程が、窒素およびヘリウムの少なくともいずれかを含む雰囲気中で行なわれることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記薄膜を形成する工程が、前記薄膜の一部となる第1の薄膜を形成する工程と、前記第1の薄膜を収縮させる工程と、前記第1の薄膜の上に前記薄膜の一部となる第2の薄膜を形成する工程とを備え、
    前記第1の薄膜を収縮させる工程が、前記第1の薄膜に紫外線を照射する工程、前記第1の薄膜に赤外線を照射する工程、前記第1の薄膜に電子ビームを照射する工程、および前記第1の薄膜に対してプラズマ処理を行なう工程のうち少なくともいずれかの工程であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
JP2007154280A 2007-06-11 2007-06-11 半導体装置の製造方法 Pending JP2008306132A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007154280A JP2008306132A (ja) 2007-06-11 2007-06-11 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007154280A JP2008306132A (ja) 2007-06-11 2007-06-11 半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008306132A true JP2008306132A (ja) 2008-12-18

Family

ID=40234546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007154280A Pending JP2008306132A (ja) 2007-06-11 2007-06-11 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008306132A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012164869A (ja) * 2011-02-08 2012-08-30 Renesas Electronics Corp 半導体装置およびその製造方法
CN103620748A (zh) * 2011-05-09 2014-03-05 国际商业机器公司 保留替代栅极晶体管制造中的uv固化的应力益处
KR101561862B1 (ko) 2008-12-26 2015-10-21 삼성전자 주식회사 반도체 집적 회로 장치의 제조 방법
JP2017216305A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 株式会社東芝 半導体装置、半導体装置の製造方法、インバータ回路、駆動装置、車両、及び、昇降機

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005112127A1 (en) * 2004-05-05 2005-11-24 Advanced Micro Devices, Inc. SEMICONDUCTOR DEVICE BASED ON Si-Ge WITH HIGH STRESS LINER FOR ENHANCED CHANNEL CARRIER MOBILITY
WO2006104582A2 (en) * 2005-03-29 2006-10-05 Tokyo Electron Limited Method and system for increasing tensile stress in a thin film using collimated electromagnetic radiation
JP2007123518A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置およびその製造方法
JP2008103504A (ja) * 2006-10-18 2008-05-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置とその製造方法
WO2008117431A1 (ja) * 2007-03-27 2008-10-02 Fujitsu Microelectronics Limited 半導体装置および半導体装置の製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005112127A1 (en) * 2004-05-05 2005-11-24 Advanced Micro Devices, Inc. SEMICONDUCTOR DEVICE BASED ON Si-Ge WITH HIGH STRESS LINER FOR ENHANCED CHANNEL CARRIER MOBILITY
JP2007536736A (ja) * 2004-05-05 2007-12-13 アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッド チャネルキャリア移動度向上のための高応力ライナーを備えたSi−Geに基づく半導体デバイス
WO2006104582A2 (en) * 2005-03-29 2006-10-05 Tokyo Electron Limited Method and system for increasing tensile stress in a thin film using collimated electromagnetic radiation
JP2008535244A (ja) * 2005-03-29 2008-08-28 東京エレクトロン株式会社 平行電磁放射線を用いて薄膜内の引張応力を増大させる方法及びシステム
JP2007123518A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置およびその製造方法
JP2008103504A (ja) * 2006-10-18 2008-05-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置とその製造方法
WO2008117431A1 (ja) * 2007-03-27 2008-10-02 Fujitsu Microelectronics Limited 半導体装置および半導体装置の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101561862B1 (ko) 2008-12-26 2015-10-21 삼성전자 주식회사 반도체 집적 회로 장치의 제조 방법
JP2012164869A (ja) * 2011-02-08 2012-08-30 Renesas Electronics Corp 半導体装置およびその製造方法
CN103620748A (zh) * 2011-05-09 2014-03-05 国际商业机器公司 保留替代栅极晶体管制造中的uv固化的应力益处
JP2014519192A (ja) * 2011-05-09 2014-08-07 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション 置換ゲート・トランジスタの作製におけるuv硬化の応力利得の保持
JP2017216305A (ja) * 2016-05-30 2017-12-07 株式会社東芝 半導体装置、半導体装置の製造方法、インバータ回路、駆動装置、車両、及び、昇降機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7629273B2 (en) Method for modulating stresses of a contact etch stop layer
US20090289284A1 (en) High shrinkage stress silicon nitride (SiN) layer for NFET improvement
CN100345280C (zh) 具有晶格不相称区的变形沟道晶体管结构及其制造方法
US7795107B2 (en) Method for forming isolation structures
KR100839359B1 (ko) 피모스 트랜지스터 제조 방법 및 상보형 모스 트랜지스터제조 방법
CN1841680A (zh) 半导体器件及其制造方法
KR100825778B1 (ko) 듀얼 스트레스 라이너를 구비하는 반도체 소자의 제조방법
CN1892998A (zh) 形成半导体结构或元件的方法
CN101055872A (zh) 半导体结构及其制造方法
CN101256949A (zh) 应变soi衬底的制造方法和在其上制造cmos器件的方法
CN1881563A (zh) 半导体结构以及形成半导体晶体管的方法
CN1505114A (zh) 半导体器件的制造方法
US7790540B2 (en) Structure and method to use low k stress liner to reduce parasitic capacitance
JP2009277908A (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
CN102569394B (zh) 晶体管及其制作方法
JP2007200961A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2008306132A (ja) 半導体装置の製造方法
CN101266949A (zh) 应变硅互补型金属氧化物半导体晶体管的制作方法
US20130109186A1 (en) Method of forming semiconductor devices using smt
JP2009283527A (ja) 半導体装置およびその製造方法
CN101330022B (zh) 制作高张力薄膜的方法及机台
CN101068028A (zh) 半导体结构及金属氧化物半导体元件的制作方法
JP2008147325A (ja) 半導体装置の製造方法
CN1301556C (zh) Cmos组件及其制造方法
US20080026517A1 (en) Method for forming a stressor layer

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100526

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100527

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120928

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20121023

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20130305

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02