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JP2008280002A - 衝撃吸収ステアリング装置 - Google Patents

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JP2008280002A
JP2008280002A JP2007128260A JP2007128260A JP2008280002A JP 2008280002 A JP2008280002 A JP 2008280002A JP 2007128260 A JP2007128260 A JP 2007128260A JP 2007128260 A JP2007128260 A JP 2007128260A JP 2008280002 A JP2008280002 A JP 2008280002A
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Yasuyuki Yoshii
康之 吉井
Kazuya Yoshioka
加寿也 吉岡
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Abstract

【課題】十分な衝撃吸収ストロークが確保された衝撃吸収ステアリング装置を提供する。
【解決手段】軸方向X1に収縮可能なステアリングコラム12は、第1のブラケット15によって車体側部材に固定されたロアーチューブ14と、その下端部の内周にロアーチューブ14の上端部が嵌合したアッパーチューブ13とを含む。アッパーチューブ13は、第1のブラケット15の一対の脚部17,17がそれぞれ一対の軸方向溝19,19に嵌まり込んだ状態で、ロアーチューブ14に保持されている。衝撃吸収のとき、第1のブラケット15が移動しないので、第1のブラケット15と電動モータ4とが干渉して、アッパーチューブ13等の軸方向移動が制限されることはない。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車等の車両に用いられる衝撃吸収ステアリング装置に関するものである。
衝撃吸収ステアリング装置には、互いに嵌合されたアッパーチューブおよびロアーチューブを軸方向に相対移動させて、二次衝突のときに運転者から操舵部材に加えられた衝撃を吸収するものがある(例えば、特許文献1参照)。
下記特許文献1では、アッパーチューブが支持部材によって車体側部材に固定されており、車両の衝突のときに、支持部材によるアッパーチューブと車体側部材との固定が解除されて、支持部材がアッパーチューブと同行移動するようになっている。
車両の衝突のときに、アッパーチューブと車体側部材との固定を解除できる支持部材としては、破断可能なピンを含むものなどがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−36080号公報 特開2005−14832号公報(図7、8)
しかしながら、上記特許文献1記載の衝撃吸収ステアリング装置では、支持部材がアッパーチューブと同行移動するので、支持部材が、アッパーチューブの軸方向下方に配置された部材(例えば、電動モータやハウジング等)に干渉して、アッパーチューブの軸方向移動量(衝撃吸収ストローク)が制限される場合がある。
この発明は、かかる背景のもとになされたものであり、十分な衝撃吸収ストロークが確保された衝撃吸収ステアリング装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明は、操舵部材(2)に連結された操舵軸(5)を回転可能に支持するステアリングコラム(12)と、車体側部材(100)に取り付けられステアリングコラムを支持する支持部材(15)と、を備え、ステアリングコラムは、軸方向(X1)に相対移動可能に嵌合されたアッパーチューブ(13)およびロアーチューブ(14)を含み、上記支持部材は、アッパーチューブとしてのアウターチューブに形成された軸方向溝(19)を通して、ロアーチューブとしてのインナーチューブに固定された脚部(17)を含み、衝撃吸収のときに、脚部および軸方向溝が相対移動するようにしてあることを特徴とする衝撃吸収ステアリング装置(1,1b)である。
また、上記目的を達成するための本発明は、操舵部材に連結された操舵軸を回転可能に支持するステアリングコラム(12)と、車体側部材(100)に取り付けられステアリングコラムを支持する支持部材(15)と、を備え、ステアリングコラムは、軸方向に相対移動可能に嵌合されたアッパーチューブ(113)およびロアーチューブ(114)を含み、上記支持部材は、ロアーチューブとしてのアウターチューブに固定され且つアウターチューブに形成された挿通孔(27)を通して、アッパーチューブとしてのインナーチューブに形成された軸方向溝(19)に係合する脚部(17)を含み、衝撃吸収のときに、脚部および軸方向溝が相対移動するようにしてあることを特徴とする衝撃吸収ステアリング装置(1a)である。
これらの発明によれば、衝撃吸収のときに移動しないようにされているロアーチューブに支持部材が固定されているので、衝撃吸収のときに支持部材が他の部材に干渉して衝撃吸収ストロークが制限されることはない。したがって、十分な衝撃吸収ストロークを確保することができる。
また、支持部材として、車両の衝突のときにロアーチューブと車体側部材との固定を解除できる複雑な構造の支持部材を用いなくてもよいので、部品点数の削減やコストの低減を図ることができる。すなわち、上記破断可能なピンを含む支持部材などのような複雑な構造の支持部材を用いなくてもよい。
さらに、アッパーチューブに形成された軸方向溝と支持部材の脚部とによってアッパーチューブがステアリングコラムの軸方向に案内されるので、ロアーチューブに対してアッパーチューブを確実に軸方向に移動させることができる。
さらにまた、ロアーチューブが、アウターチューブであるかインナーチューブであるかを問わず、十分な衝撃吸収ストロークを確保することができる。
また、上記軸方向溝の溝幅(W1)は、衝撃吸収のときに脚部が軸方向溝に対して移動する方向に向かうにしたがって漸減されており、脚部および軸方向溝の相対移動に伴って衝撃が吸収されるようにしてある場合がある。この場合、脚部と軸方向溝とが相対移動するときに、軸方向溝の溝幅が脚部によって漸次押し広げられ、脚部と軸方向溝との相対移動による抵抗がアッパーチューブに加わるので、衝撃吸収のときの衝撃を確実に吸収することができる。
また、上記衝撃吸収ステアリング装置は操舵補助用の電動モータ(4)を備え、この電動モータは、操舵軸とは同心に配置された環状のロータ(21)および環状のステータ(22)と、これらロータおよびステータを収容し、ロアーチューブの下端(14a)に連結された筒状のモータハウジング(23)と、を含む場合がある。この場合、支持部材がロアーチューブに固定されているので、衝撃吸収のときに、アッパーチューブの軸方向下方に配置されているモータハウジングに支持部材が干渉することはない。したがって、十分な衝撃吸収ストロークを確保することができる。
なお、上記において、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電動パワーステアリング装置1の図解的な外観図である。また、図2は、上記電動パワーステアリング装置1の概略構成を示す図解的な一部断面図である。また、図3は、図1における矢視IIIから見た電動パワーステアリング装置1の一部の図解的な平面図である。
図1および図2を参照して、衝撃吸収ステアリング装置としての電動パワーステアリング装置1は、ステアリングホイール等の操舵部材2と、操舵部材2の操舵に連動して転舵輪(図示せず)を転舵するステアリング機構3と、操舵補助用の電動モータ4とを備えている。ステアリング機構3としては、例えばラックアンドピニオン機構が用いられている。
操舵部材2とステアリング機構3とは、ステアリングシャフト5および中間軸6等を介して機械的に連結されている。操舵部材2の操舵(回転)は、ステアリングシャフト5および中間軸6等を介してステアリング機構3に伝達される。また、ステアリング機構3に伝達された回転は、図示しないラック軸の軸方向移動に変換される。これにより、転舵輪が転舵される。
ステアリングシャフト5は、直線状に延びている。また、電動モータ4は、ステアリングシャフト5に同軸的に連結されている。以下では、ステアリングシャフト5の軸方向X1に沿う操舵部材2側を上方といい、ステアリング機構3側を下方という。
ステアリングシャフト5は、入力シャフト7と出力シャフト8とを備えている。入力シャフト7および出力シャフト8は、それぞれ直線状に延びる筒状の部材である。入力シャフト7および出力シャフト8は、同軸配置されている。また、出力シャフト8の上端部は、入力シャフト7の下端部の内周に例えばセレーション嵌合している。入力シャフト7と出力シャフト8とは、互いの中心軸線回りに同行回転可能に、且つ、ステアリングシャフト5の軸方向X1に相対移動可能に連結されている。
入力シャフト7の上端部には、操舵部材2が同行回転可能に連結されている。また、出力シャフト8の下端部には、中間軸6を介してステアリング機構3が連結されている。具体的には、出力シャフト8の下端部にヨーク9が固定されており、このヨーク9に中間軸6の一端が連結されている。ヨーク9は、中間軸6の一端と連結される例えば断面U字状の連結部10と、出力シャフト8の下端部が嵌合する嵌合部11とを含む。出力シャフト8の下端部は、嵌合部11に例えばセレーション嵌合している。
なお、図2では、出力シャフト8が単一の部材であるように図示しているが、これに限らず、出力シャフト8は複数のシャフトにより構成されていてもよい。
ステアリングシャフト5は、筒状のステアリングコラム12の内周を挿通している。ステアリングシャフト5は、ステアリングコラム12に回転可能に支持されている。ステアリングコラム12は、互いに嵌合された筒状のアッパーチューブ13およびロアーチューブ14を含む。アッパーチューブ13およびロアーチューブ14は、それぞれ、直線状に延びている。アッパーチューブ13およびロアーチューブ14は、同軸配置されている。
アッパーチューブ13およびロアーチューブ14は、ステアリングコラム12の軸方向(図1および図2では、軸方向X1と同一方向)に相対移動可能に連結されている。具体的には、ロアーチューブ14の上端部がアッパーチューブ13の下端部の内周に嵌合している。すなわち、本実施形態では、ロアーチューブ14がインナーチューブとなっており、アッパーチューブ13がアウターチューブとなっている。
アッパーチューブ13およびロアーチューブ14の嵌合部において、アッパーチューブ13の内周面とロアーチューブ14の外周面とは、例えば摩擦係合している。したがって、アッパーチューブ13およびロアーチューブ14を軸方向X1に相対移動させると、アッパーチューブ13およびロアーチューブ14の一方または両方に抵抗が加わるようになっている。
ステアリングコラム12は、支持部材としての第1のブラケット15を介して車体側部材100に固定されている。第1のブラケット15は、例えば固定ボルトによって車体側部材100に固定されている。第1のブラケット15は、車体側部材100に固定された板状の固定部16と、この固定部16に連結された平板状の一対の脚部17,17とを含む。一対の脚部17,17は、軸方向X1に沿って延びるとともに、間隔を隔てて平行に向かい合っている。また、各脚部17,17の一端は、ロアーチューブ14の外周面に固定されている。すなわち、ロアーチューブ14が第1のブラケット15によって車体側部材100に固定されており、車体側部材100に固定されたロアーチューブ14によってアッパーチューブ13が保持されている。各脚部17は、軸方向X1に直交する方向に所定の厚みを有している。
アッパーチューブ13は、軸受18を介して、入力シャフト7を回転可能に支持している。入力シャフト7とアッパーチューブ13とは、軸受18を介して軸方向X1に同行移動可能に連結されている。例えば車両の衝突のときにアッパーチューブ13に所定値以上の荷重が加わると、入力シャフト7およびアッパーチューブ13は、操舵部材2と共に軸方向X1下方に移動する。このとき、アッパーチューブ13がロアーチューブ14に対して軸方向X1下方に移動し、その移動方向と逆方向の抵抗がロアーチューブ14からアッパーチューブ13に加わるようになっている。
図1〜図3を参照して、アッパーチューブ13には、その下端から軸方向X1上方に向かって延びるスリット状の一対の軸方向溝19,19が形成されている。各軸方向溝19の軸方向長さは、ロアーチューブ14に対するアッパーチューブ13の軸方向X1への最大移動量よりも長くされている。また、図3に示すように、各軸方向溝19の溝幅W1は、軸方向X1上方に向かうにしたがって漸減されている。すなわち、各軸方向溝19は、軸方向X1上方に向かうにしたがって先細りとなっている。各軸方向溝19の軸方向下端部の溝幅W1は脚部17の厚みよりも僅かに小さくされている。
アッパーチューブ13は、一対の脚部17,17がそれぞれ一対の軸方向溝19,19に嵌まり込んだ状態で、ロアーチューブ14に連結されている。上述のように各軸方向溝19の軸方向下端部の溝幅W1が脚部17の厚みよりも僅かに小さくされているので、各脚部17は、アッパーチューブ13に挟まれるようにして、当該アッパーチューブ13と係合している。アッパーチューブ13は、各軸方向溝19を区画する一対の対向面20(図3参照)が対応する脚部17に係合することで、第1のブラケット15に保持されている。つまり、アッパーチューブ13は、一対の脚部17,17に引っ掛かるように第1のブラケット15に保持されている。アッパーチューブ13は、第1のブラケット15とロアーチューブ14とによって保持されている。
また、一対の脚部17,17がそれぞれ一対の軸方向溝19,19に嵌まり込んでいるので、アッパーチューブ13が確実に軸方向X1に移動できるようになっている。すなわち、一対の脚部17,17と一対の軸方向溝19,19とが軸方向X1に相対移動することにより、アッパーチューブ13が軸方向X1に案内されるようになっている。
図2を参照して、電動モータ4は、出力シャフト8を同軸的に取り囲む環状のロータ21と、このロータ21を同軸的に取り囲む環状のステータ22と、ロータ21およびステータ22を収容する筒状のモータハウジング23とを含む。ロータ21は、出力シャフト8に同行回転可能に連結されている。操舵補助力としての電動モータ4の出力トルクは、出力シャフト8に直接伝達されるようになっている。
また、モータハウジング23の外径は、アッパーチューブ13の外径よりも大きくされている。モータハウジング23は、その上端壁24がロアーチューブ14の下端14aに固定されている。モータハウジング23は、ロアーチューブ14と同軸である。また、モータハウジング23の下端壁25には、車体側部材100に固定された第2のブラケット26が固定されている。電動モータ4は、この第2のブラケット26によって車体側部材100に固定されている。第2のブラケット26は、例えば固定ボルトによって車体側部材100およびモータハウジング23のそれぞれと固定されている。
図4は、車両の衝突前後における電動パワーステアリング装置1の状態を説明するための図である。また、図5は、車両の衝突によって一対の脚部17,17と一対の軸方向溝19,19とが軸方向X1に相対移動した状態を示すアッパーチューブ13の平面図である。
図2、図4および図5を参照して、車両が衝突を起こしていない通常のときは、図4(a)に示すように、操舵部材2が軸方向X1のほぼ定位置に保持されている。この状態から、車両が衝突(1次衝突)して運転者が操舵部材2に衝突(2次衝突)すると、運転者から操舵部材2に衝撃が加えられる。そして、操舵部材2に加えられた衝撃は、入力シャフト7および軸受18を介してアッパーチューブ13に伝達される。
アッパーチューブ13に加えられた衝撃の大きさが、ロアーチューブ14および第1のブラケット15によるアッパーチューブ13の保持力を超えると、アッパーチューブ13は、操舵部材2および入力シャフト7等と共に軸方向X1下方に移動する。
このとき、アッパーチューブ13がロアーチューブ14に対して軸方向X1下方に移動して、その移動方向と逆方向の抵抗(衝撃吸収荷重)がロアーチューブ14からアッパーチューブ13に加えられる。さらに、アッパーチューブ13がロアーチューブ14に対して軸方向X1下方に移動すると、図5に示すように、一対の脚部17,17と一対の軸方向溝19,19とが軸方向X1に相対移動して、各軸方向溝19の溝幅W1が対応する脚部17によって漸次押し広げられつつ、第1のブラケット15からアッパーチューブ13にその移動方向と逆方向の抵抗(衝撃吸収荷重)が加えられる。すなわち、各脚部17とアッパーチューブ13との摩擦による抵抗と、アッパーチューブ13の変形による抵抗が衝撃吸収荷重としてアッパーチューブ13に加えられる。
上記2次衝突による衝撃は、ロアーチューブ14および第1のブラケット15からアッパーチューブ13に加えられた衝撃吸収荷重によって吸収される。これにより、運転者が操舵部材2に衝突したときに操舵部材2から運転者に加わる反力が小さくなり、運転者の安全性が高められる。
操舵部材2、入力シャフト7およびアッパーチューブ13等は、図4(b)に示すように、アッパーチューブ13の下端がモータハウジング23の上端壁24に当接するまで移動する。このとき、第1のブラケット15によるロアーチューブ14と車体側部材100との固定は、当該第1のブラケット15が車両の衝突による衝撃によって破損していない限り解除されていない。また、ロアーチューブ14、第1のブラケット15および電動モータ4のそれぞれの相対位置は、車両の衝突による衝撃によって、これらの部材4,14,15が変形や破損していない限り、変化していない。すなわち、第1のブラケット15がモータハウジング23に干渉して、アッパーチューブ13の軸方向移動が制限されることはない。
以上のように本実施形態では、衝撃吸収のときに移動しないロアーチューブ14に支持部材としての第1のブラケット15が固定されているので、衝撃吸収のときに第1のブラケット15が、アッパーチューブ13の軸方向X1下方に配置された他の部材(モータハウジング23等)に干渉して衝撃吸収ストローク(アッパーチューブ13の軸方向移動量)が制限されることはない。したがって、十分な衝撃吸収ストロークを確保することができる。これにより、上記2次衝突により操舵部材2に加えられた衝撃を確実に吸収して、運転者の安全性を高めることができる。
また、第1のブラケット15は、車両の衝突のときにロアーチューブ14と車体側部材100との固定を解除できる複雑な構造にされていなくてもよいので、部品点数の削減やコストの低減を図ることができる。具体的には、第1のブラケット15を構成する部品の数を減らしたり、第1のブラケット15を小型化したりすることが可能である。さらに、上記2次衝突による衝撃を吸収するための衝撃吸収荷重が二箇所(アッパーチューブ13とロアーチューブ14の嵌合部、および一対の脚部17,17とアッパーチューブ13との係合部)で発生するようになっているので、当該衝撃をより確実に吸収することができる。
図6は、本発明の他の実施形態に係る電動パワーステアリング装置1aの概略構成を示す図解的な一部断面図である。この図6において、上述の図2に示された各部と同等の構成部分については、図2と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図6を参照して、この図6に示す実施形態が、上述の実施形態と主に相違するのは、アッパーチューブ113がインナーチューブになっており、ロアーチューブ114がアウターチューブになっていることにある。また、第1のブラケット15の各脚部17は、ロアーチューブ114に形成された挿通孔27を挿通した状態で当該ロアーチューブ114に固定されており、ロアーチューブ114の内周側に突出した各脚部17の一部が、軸方向溝19に嵌まり込んでいる。各脚部17は、例えば、溶接、接着、圧入、ボルト等を用いた締結等によりロアーチューブ114に固定されている。
本実施形態では、上述の実施形態と同様に、アッパーチューブ113等がロアーチューブ114に対して軸方向X1下方に移動することにより生じる衝撃吸収荷重によって、上記2次衝突のときの衝撃が吸収されるようになっている。また、第1のブラケット15は、衝撃吸収のときに移動しないロアーチューブ114に固定されているので、第1のブラケット15がモータハウジング23等に干渉して、アッパーチューブ113の軸方向移動が制限されることはない。すなわち、本発明では、ロアーチューブ114がアウターチューブであっても十分な衝撃吸収ストロークを確保できるようになっている。
図7は、本発明のさらに他の実施形態に係る電動パワーステアリング装置1bの図解的な外観図である。この図7において、上述の図1に示された各部と同等の構成部分については、図1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図7を参照して、この図7に示す実施形態が、図1に示す実施形態と主に相違するのは、出力シャフト8とヨーク109とが一体化されており単一の部品になっていることにある。ヨーク109は、連結部10を含む。
出力シャフト8とヨーク109との一体品は、単一の部材で一体に形成されたものであってもよいし、別の部材が一体化されたものであってもよい。別の部材が一体化されたものである場合には、例えば溶接、接着、圧入等により個々の部材を互いに固定して一体化することができる。
本実施形態では、図1おいて示したヨーク9の嵌合部11が設けられていないので、電動パワーステアリング装置1bが小型化されている。また、出力シャフト8とヨーク109とが一体化された単一の部品となっているので、電動パワーステアリング装置1bを組み立てるときに、出力シャフト8とヨーク109とを組み立てなくてもよい。すなわち、電動パワーステアリング装置1bの組立て工数が低減されている。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。例えば、上述の実施形態では、ウォームギヤ等の減速機構を備えていない電動パワーステアリング装置1,1a,1bに本発明が適用された例について説明したが、減速機構を備える電動パワーステアリング装置に本発明を適用してもよい。また、衝撃吸収ステアリング装置は、電動パワーステアリング装置に限らず、その他のステアリング装置であってもよい。
本発明の一実施形態に係る電動パワーステアリング装置の図解的な外観図である。 上記電動パワーステアリング装置の概略構成を示す図解的な一部断面図である。 図1における矢視IIIから見た電動パワーステアリング装置の一部の図解的な平面図である。 車両の衝突前後における電動パワーステアリング装置の状態を説明するための図である。 車両の衝突によって一対の脚部と一対の軸方向溝とが軸方向に相対移動した状態を示すアッパーチューブの平面図である。 本発明の他の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の概略構成を示す図解的な一部断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の図解的な外観図である。
符号の説明
1,1a,1b・・・電動パワーステアリング装置(衝撃吸収ステアリング装置)、2・・・操舵部材、4・・・電動モータ、5・・・ステアリングシャフト(操舵軸)、12・・・ステアリングコラム、13・・・アッパーチューブ、14・・・ロアーチューブ、14a・・・ロアーチューブの下端、15・・・第1のブラケット(支持部材)、17・・・脚部、19・・・軸方向溝、21・・・ロータ、22・・・ステータ、23・・・モータハウジング、27・・・挿通孔、100・・・車体側部材、113・・・アッパーチューブ、114・・・ロアーチューブ、W1・・・溝幅、X1・・・軸方向

Claims (4)

  1. 操舵部材に連結された操舵軸を回転可能に支持するステアリングコラムと、
    車体側部材に取り付けられステアリングコラムを支持する支持部材と、を備え、
    ステアリングコラムは、軸方向に相対移動可能に嵌合されたアッパーチューブおよびロアーチューブを含み、
    上記支持部材は、アッパーチューブとしてのアウターチューブに形成された軸方向溝を通して、ロアーチューブとしてのインナーチューブに固定された脚部を含み、
    衝撃吸収のときに、脚部および軸方向溝が相対移動するようにしてあることを特徴とする衝撃吸収ステアリング装置。
  2. 操舵部材に連結された操舵軸を回転可能に支持するステアリングコラムと、
    車体側部材に取り付けられステアリングコラムを支持する支持部材と、を備え、
    ステアリングコラムは、軸方向に相対移動可能に嵌合されたアッパーチューブおよびロアーチューブを含み、
    上記支持部材は、ロアーチューブとしてのアウターチューブに固定され且つアウターチューブに形成された挿通孔を通して、アッパーチューブとしてのインナーチューブに形成された軸方向溝に係合する脚部を含み、
    衝撃吸収のときに、脚部および軸方向溝が相対移動するようにしてあることを特徴とする衝撃吸収ステアリング装置。
  3. 請求項1または2において、上記軸方向溝の溝幅は、衝撃吸収のときに脚部が軸方向溝に対して移動する方向に向かうにしたがって漸減されており、脚部および軸方向溝の相対移動に伴って衝撃が吸収されるようにしてあることを特徴とする衝撃吸収ステアリング装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項において、操舵補助用の電動モータを備え、
    この電動モータは、操舵軸とは同心に配置された環状のロータおよび環状のステータと、これらロータおよびステータを収容し、ロアーチューブの下端に連結された筒状のモータハウジングと、を含むことを特徴とする衝撃吸収ステアリング装置。
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