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JP2009062031A - 電動テレスコ調整式ステアリング装置 - Google Patents

電動テレスコ調整式ステアリング装置 Download PDF

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JP2009062031A
JP2009062031A JP2008050885A JP2008050885A JP2009062031A JP 2009062031 A JP2009062031 A JP 2009062031A JP 2008050885 A JP2008050885 A JP 2008050885A JP 2008050885 A JP2008050885 A JP 2008050885A JP 2009062031 A JP2009062031 A JP 2009062031A
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Takeshi Fujiwara
健 藤原
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NSK Ltd
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Abstract

【課題】電動テレスコ機構の有用な機能を阻害することなく、コラムカバーやワイヤーハーネスなどを支える支持部材を固定する。
【解決手段】互いに伸縮自在のアウタコラム12a及びインナコラム12bを有するステアリングコラム12と、一方の端部がアウタコラム12aに、他方の端部がインナコラム12bに取付けられ、両者を伸縮させる電動アクチュエータ50とを備え、電動アクチュエータ50は、何れか一方の端部が連結プレート53を介してアウタコラム12a及びインナコラム12bの一方に連結されていると共に、電動機構51により軸方向に進退駆動されるロッド52を備え、ロッド52の一端が前記連結プレート53にナット締めされて固定され、ロッド52と連結プレート53との間にワッシャー部91と支持ブラケット部92とを一体化した支持部材90の当該ワッシャー部91が挟持されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、相対的に伸縮自在に連結されたアウタコラム及びインナコラムを有し、ステアリングホイールを取付けたステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、一方の端部が前記アウタコラムに、他方の端部が連結プレートを介して前記インナコラムに取付けられ、前記アウタコラム及び前記インナコラムを伸縮させる電動アクチュエータとを備えた電動テレスコ調整式ステアリング装置に関する。
従来、ステアリングコラムとは別軸上に設けたシャフトをモータで軸方向に駆動してシャフトに連結されたコラムを伸縮させる電動テレスコ式ステアリング装置が提案されている。この電動テレスコ式ステアリング装置として、例えば図14に示すものが提案されている(特許文献1参照)。
この従来例は、ハウジング筒1内にハウジング内筒2がスライド自在に収納され、このハウジング内筒2に、先端にステアリングホイール4を有するステアリング軸3が回転自在に保持されている。そして、ハウジング筒1に電動モータ駆動部5が取付けられ、ハウジング内筒2に取付プレート6が取付けられ、電動モータ駆動部5と取付プレート6との間に、連結ロッド7が配設されている。この連結ロッド7は、電動モータ駆動部5と連動して軸方向へ移動する軸7aと、この軸7aを軸方向にスライド自在に嵌挿し、自由端を取付プレート6に挿通してナット締めした外筒7bとからなり、軸7a及び外筒7bを貫通するような1又は2以上のピン8を圧入して連結し、このピン8を、衝突時などに生じる衝撃力で破断させてコラプスさせるようにしている。
特開2003−276616号公報(第1頁、図1及び図2)
しかしながら、上述した特許文献1に記載の従来例にあっては、ステアリングコラムがハウジング筒1とハウジング内筒2とで構成されていると共に、電動モータ駆動部5によって連結ロッド7を軸方向に移動させるようにし、この連結ロッド7をハウジング内筒2に連結された取付プレート6にナット締めすることにより、電動モータ駆動部5を駆動してハウジング筒1に対してハウジング内筒2を進退させるようにしている。一方、電動モータ駆動部5に対するワイヤーハーネスやコラムカバーなどを支える支持ブラケットが必要となるが、この支持ブラケットは、電動テレスコ機能と連動する必要があるので、電動テレスコ機構側に設けることになる。このとき、ハウジング筒1とハウジング内筒2とはスムーズなテレスコ機能を確保すると共に、曲げ方向のガタつきを防止するために、表面粗さ及び寸法精度を厳しく設定する必要があり、溶接やねじ止めによって支持ブラケットを固定することは推奨できない。同様に、ハウジング内筒2の外径面は衝突時のコラプスストロークを確保させる目的もあるため、設置スペースの確保が難しい。
さらには、連結ロッド7の外径面についても同様で、衝突時のエネルギ吸収を行う重要な役割を持つ場合があり、連結ロッド7の変形等は極力さける必要があり、支持ブラケットを溶接やねじ止めすることは推奨できない。
このように、電動テレスコ調整式ステアリング装置においては、電動テレスコ機構の下側にコラムカバーやワイヤーハーネスなどを支える支持ブラケットを、電動テレスコ機構の有用な機能を阻害することなくいかに効率良くレイアウトするかが要望されている。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、電動テレスコ機構の有用な機能を阻害することなく、コラムカバーやワイヤーハーネスなどを支

える支持部材を固定することができる電動テレスコ位置調整式ステアリング装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に係る電動テレスコ調整式ステアリング装置は、相対的に伸縮自在に連結されたアウタコラム及びインナコラムを有し、ステアリングホイールを取付けたステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、一方の端部が前記アウタコラムに、他方の端部が前記インナコラムに取付けられ、前記アウタコラム及び前記インナコラムを伸縮させる電動アクチュエータとを備えた電動テレスコ調整式ステアリング装置であって、前記電動アクチュエータは、何れか一方の端部が連結プレートを介して前記アウタコラム及び前記インナコラムの一方に連結されていると共に、前記ステアリングコラムの中心軸に対して所定のオフセット量を保って平行に配設され、電動機構により軸方向に進退駆動されるロッドを備え、該ロッドは、一端が前記連結プレートにナット締めされて固定され、当該ロッドと連結プレートとの間にワッシャー部と支持ブラケット部とを一体化した支持部材の当該ワッシャー部が挟持されていることを特徴としている。
また、請求項2に係る電動テレスコ調整式ステアリング装置は、請求項1に係る発明において、前記支持ブラケット部は、前記ワッシャー部の上部側から前記ロッドの軸直角方向に延長する第1の板部と、該第1の板部の延長端から軸方向に前記連結プレートから遠ざかる方向に延長する第2の板部と、該第2の板部から下方に延長する第3の板部と、該第3の板部から前記ロッドの下側に延長する第4の板部とで構成されていることを特徴としている。
さらに、請求項3に係る電動テレスコ調整式ステアリング装置は、請求項1又は2に係る発明において、前記連結プレートは、前記支持部材を装着する装着面に当該支持部材の少なくともワッシャー部の外形形状に応じた凹状座面が形成されていることを特徴としている。
さらにまた、請求項4に係る電動テレスコ調整式ステアリング装置は、請求項1乃至3の何れか1つに係る発明において、前記連結プレートは、低剛性材料で形成され、且つ前記ロッドは前記ワッシャー部に接触する接触部の面積が必要最小限に設定されていることを特徴としている。
本発明によれば、電動アクチュエータを構成するロッドの一端をアウタコラム又はインナコラムに連結された連結プレートにナット締めして固定し、当該ロッドと連結プレートとの間にワッシャー部と支持ブラケット部とを一体化した支持部材の当該ワッシャー部を挟持したので、コラムカバーやワイヤーハーネスを支える支持ブラケット部をアウタコラム、インナコラム、ロッド等のテレスコ機能を発揮する部材の外周面に何ら加工を施すことなく支持部材を固定保持することができ、電動テレスコ機構の有用な機能を阻害することなく、最適な支持部材のレイアウトを行うことができるという効果が得られる。
ここで、連結プレートの支持部材を装着する装着面に支持部材の形状に応じた凹状座面を形成しておくことにより、支持部材の位置決めを正確に行うことができるという効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明による電動テレスコ調整式ステアリング装置を組付けた車両を示す全体構成図、図2は本発明による電動テレスコ調整式ステアリング装置の一実施形態を示す全
体構成図、図3は図2のA−A線上の断面図、図4は図3のB−B線上の断面図、図5はステアリングコラム装置の要部の断面図、図6は図5のC−C線上の断面図、図7はステアリングコラム装置の要部の分解斜視図である。
図1において、ステアリングコラム装置10は、ステアリングシャフト11を回動自在に支持するステアリングコラム12を有する。ステアリングシャフト11には、その後端にステアリングホイール13が装着され、ステアリングシャフト11の前端にはユニバーサルジョイント14を介して中間シャフト15が連結されている。中間シャフト15にはその前端にユニバーサルジョイント16を介してラックアンドピニオン機構等からなるステアリングギヤ機構17が連結されている。このステアリングギヤ機構17の出力軸がタイロッド18を介して転舵輪19に連結されている。
そして、運転者がステアリングホイール13を操舵すると、ステアリングシャフト11、ユニバーサルジョイント14、中間シャフト15、ユニバーサルジョイント16を介してその回転力がステアリングギヤ機構17に伝達され、ラックアンドピニオン機構で回転運動が車両幅方向の直線運動に変換されてタイロッド18を介して転舵輪19を転舵する。
なお、ステアリングコラム12の車両後方部位には、後述する電動チルト機構30及び電動テレスコ機構50を駆動するコントロールスイッチ、コンビスイッチやコラムカバー等の周辺部品Pが配設されている。
ステアリングシャフト11は、図2及び図5に示すように、ステアリングホイール13を取付けたアウタシャフト11aと、このアウタシャフト11aにスプライン結合又はセレーション結合されて摺動自在に係合されたインナシャフト11bとで構成されている。
また、ステアリングコラム12は、図2及び図5に示すように、アウタコラム12aと、このアウタコラム12aに摺動自在に保持されたインナコラム12bとで構成され、インナコラム12bの後端部内周面に配設された転がり軸受12f及びアウタコラム12aの前端部内周面に配設された転がり軸受(図示せず)によってステアリングシャフト11のアウタシャフト11aとインナシャフト11bとが回転自在に支持されている。
アウタコラム12aは、そのユニバーサルジョイント14側の後端(図2において左端)が車体側部材21に取付けられたロアブラケット22にピボットピン23によって上下方向に揺動自在に支持され、ステアリングホイール13側の前端(図2において右端)が車体側部材21に取付けられアッパブラケット24に上下方向に移動自在に支持されている。
このアッパブラケット24は、図3に示すように、車体側部材21に取付けられる中央部が上方に膨出された膨出部24aを有する取付板部24bと、この取付板部24bの膨出部24aの左右位置から下方に延長する案内板部24c及び24dと、これら案内板部24c及び24dの下端部間を連結する底板部24eとで方形枠状に形成されている。
そして、アッパブラケット24の取付板部24b、案内板部24c,24d及び底板部24eで囲まれる案内空間24f内に前述したアウタコラム12aが挿通されている。
このアウタコラム12aは、図3で明らかなように、水平方向に突出する突出部があり、その端部が案内板部24c及び24dと近接対向する垂直の案内面12cを有する案内板部12d,12eが形成されている。
そして、アウタコラム12aの案内板部12eが電動チルト機構30によって上下方向に移動可能に保持されている。電動チルト機構30は、図3に示すように、アッパブラケット24の案内板部24dの下端部に一体に形成された略方形枠状のギヤハウジング31内に抑え部材32によって固定配置した転がり軸受33と、前述したアッパブラケット24の取付板部24bの下面に配設した転がり軸受34とによって案内板部24dに沿って上下方向に延長し、且つ回転自在に支持されたねじ軸35を有する。
このねじ軸35には、ギヤハウジング31内の転がり軸受33近傍位置にウォームホイール36が装着され、このウォームホイール36にウォーム37が噛合されている。このウォーム37は、図4に示すように、ギヤハウジング31内に配設された転がり軸受38a,38bによって回転自在に保持され、その一端が、アッパブラケット24の案内板部24dに形成された取付板部24gに固定された電動モータ40の出力軸40aにカップリング39を介して連結されている。
また、ギヤハウジング31のねじ軸35を挿通する挿通孔31a内にねじ軸35を覆う円筒覆体41が配設され、この円筒覆体41の先端にねじ軸35の外周面に摺接するダンパー42が配設されている。同様に、転がり軸受34の下端面にもねじ軸35の外周面に摺接するダンパー43が配設されている。一方のダンパー42は、チルト下降端に達するとナットホルダ44に当接し、それ以上のチルトダウンを規制する。また、他方のダンパー43は、チルト上昇端に達するとナットホルダ44に当接し、それ以上のチルトアップを規制する。なお、ダンパー42,43は、大きな弾性を有するポリウレタン等の合成樹脂で製作された部材でもよいし、平座金と合成樹脂などの弾性体とを組み合わせたものでもよい。
そして、ねじ軸35のダンパー42及び43間に、断面方形のナットホルダ44に保持されたナット45が螺合されている。このナットホルダ44はアッパブラケット24の案内板部24dに形成された上下方向に延長する案内溝46内に係合することにより、ナットホルダ44のねじ軸35における軸芯回りの回転運動が規制され、ねじ軸35の正逆回転によってナットホルダ44が上下方向に移動される。このナットホルダ44に突出形成された係合ピン47が前述したアウタコラム12aの先端に形成されたアウタコラム12aの軸方向に延長する長孔12hに係合されている。
したがって、電動モータ40によってウォーム37を正逆転駆動することにより、ウォームホイール36を介してねじ軸35が正逆転駆動され、これによってナットホルダ44が上下動され、アウタコラム12aがピボットピン23を中心として上下に揺動されてチルト機能を発揮することができる。
そして、ステアリングコラム12のアウタコラム12a及びインナコラム12b間に、図5に示すように電動アクチュエータとしての電動テレスコ機構50が設けられている。
この電動テレスコ機構50は、ステアリングコラム12のアウタコラム12aのステアリングホイール13側に固定された電動機構としての電動モータ駆動部51と、アウタコラム12aの下側に所定距離離間して平行に配設され、一端が電動モータ駆動部51によって軸方向に移動される連結ロッド52と、この連結ロッド52の他端とインナコラム12bとを連結する連結プレート53とで構成されている。
この電動モータ駆動部51は、図5に示すように、ステアリングコラム12のアウタコラム12aに固定若しくは一体成型されたギヤハウジング61を有する。このギヤハウジング61には、ステアリングコラム12の軸方向に所定距離だけ離れて対向配置された転がり軸受62及び63によってウォームホイール64が回転自在に支持されている。このウォームホイール64は、中央部の大径外周面とこの大径外周面を挟む両端側の転がり軸受62及び63が外嵌された小径外周面とを有する円筒状に形成され、大径外周面にヘリカルギヤ64aが形成されていると共に、内周面に雌ねじ64bが形成されている。
ウォームホイール64のヘリカルギヤ64aには、図6に示すように、ギヤハウジング61に取付けられた電動モータ65の出力軸65aに連結されたウォーム66が噛合されている。ここで、ウォーム66はギヤハウジング61内に配設された転がり軸受66a及び66bによって回転自在に支持され、電動モータ65の出力軸65aにカップリング65bを介して連結されている。これらウォームホイール64及びウォーム66で減速機が構成されている。そして、ウォームホイール64の雌ねじ部64bが連結ロッド52の後述する雄ねじ部72aが螺合されている。
連結ロッド52は、図5に示すように、車両後方側端部が連結プレート53に固定された円筒状のアウタロッド71と、このアウタロッド71に収縮可能に嵌挿され、車両前方側端部に雄ねじ部72aを形成したインナロッド72とを備えている。
そして、連結ロッド52は、インナロッド72の雄ねじ部72aが電動モータ駆動部51に回転自在に支持されたウォームホイール64の雌ねじ部64bに螺合されながら、ステアリングコラム12の下側にステアリングコラム12の中心軸に対して所定のオフセット値だけ離間して中心軸と平行となるように配設されている。
また、アウタコラム12aのステアリングホイール13側端部近傍には、連結ロッド52の下方まで延在し、連結ロッド52のアウタコラム12a回りの回転を阻止するプレート形状の回転阻止部54が一体に設けられており、この回転阻止部54に形成した挿通孔54a内に、アウタロッド71の車両前方側が挿通されている。
アウタロッド71は、大径部71aとこの大径部71aの車両後方側端部に大径部71aの外径に比較して僅かに小さい径に形成された小径部71bが形成され、この小径部71bの先端側に雄ねじ部71cが形成され、この雄ねじ部71cが後述するように連結プレート53にナット締めされている。
また、アウタロッド71の車両前方側におけるインナロッド72を嵌挿した部位が収縮部73とされ、この収縮部73に断面が円周方向に凹凸を繰り返す波形に成形された薄い板バネ材をリング状に形成した衝撃吸収部材としての連結保持部材74が配設されている。
この連結保持部材74は、アウタロッド71及びインナロッド72の双方に接触して、常時はアウタロッド71及びインナロッド72の収縮を阻止するが、所定以上の衝撃荷重が伝達されたときにアウタロッド71及びインナロッド72の収縮を許容する。この連結保持部材74のアウタロッド71及びインナロッド72の相対移動を許容するコラプス荷重が例えば約2kN以上に設定されている。
そして、回転阻止部54に対して車両前方側に位置するアウタロッド71の車両前方側の端部外周には、スナップリングからなる円環形状のロッド抜け止め部材75が係止されている。このロッド抜け止め部材75の外径は、回転阻止部54に形成されてアウタロッド71の車両前方側を挿通している挿通孔54aの孔径より大きく設定されている。
また、インナロッド72の外周には、雄ねじ部72aの車両後方側の端部に平座金と合成樹脂などの弾性体からなる円環形状のテレスコ縮み側規制部材76が係止されていると共に、雄ねじ部72aの車両前方側の端部に、平座金と合成樹脂などの弾性体からなる円環形状のテレスコ伸び側規制部材77が装着され、雄ねじ部72aの端部に固定ナット78を螺合することで係止されている。なお、固定ナット78は、スナップリングで構成してもよい。
さらに、連結プレート53は、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金等の比較的低剛性材料で形成され、図5及び図7に示すように、上部側のインナコラム12bの外周面に嵌合される嵌合孔81を穿設した厚肉部82と、この厚肉部82の下側に連接する連結ロッド52のアウタロッド71における小径部71b及び雄ね
じ部71cを挿通する挿通孔83を穿設した薄肉部84とで構成されている。
ここで、薄肉部84の車両前方側における挿通孔83の周囲に後述する支持部材90のワッシャー部91を位置決めする凹状座面85が形成されている。この凹状座面85は、ワッシャー部91の直線状辺91b及び91cを位置決めする側壁部85a及び85bを有する。
支持部材90は、電動チルト機構30及び電動テレスコ機構50に電力や信号を送るワイヤーハーネスやステアリングコラム装置10の周囲を覆うコラムカバーを支える役目を担うもので、比較的剛性の高い鋼材で製作され、図5及び図7に示すように、連結ロッド52のアウタロッド71における小径部71b及び雄ねじ部71cを挿通する挿通孔91aを穿設した板状のワッシャー部91と、このワッシャー部91に連接する支持ブラケット部92とが例えばプレス加工によって一体化されて形成されている。
ここで、ワッシャー部91は、図7で見て挿通孔91aの上端側及び左端側が略直角な直線状辺91b及び91cに形成され、両者の連接部がC面取りされている。また、支持ブラケット部92は、図7に示すように、ワッシャー部91の上部側から前記連結ロッド52の軸直角方向に右方側に延長する第1の板部92aと、この第1の板部92aの延長端から軸方向に連結プレート53から遠ざかる方向に延長する第2の板部92bと、この第2の板部92bから下方に延長する第3の板部92cと、この第3の板部92cから連結ロッド52の下側に延長する第4の板部92dとで構成されている。
そして、連結ロッド52と連結プレート53とが支持部材90を連結プレート53の凹状座面85に位置決めして装着した状態で、連結ロッド52のアウタロッド71の小径部71b及び雄ねじ部71cを支持部材90のワッシャー部91の挿通孔91a及び連結プレート53の薄肉部84の挿通孔83内に挿通し、薄肉部84から突出した雄ねじ部71cにナット93を螺合して締めつけることにより、連結ロッド52のアウタロッド71と支持部材90とが共締めされている。
次に、上記実施形態の動作を説明する。
まず、ステアリングコラム装置10を組立てるには、アウタシャフト11a内にインナシャフト11bを挿通してステアリングシャフト11を構成すると共に、アウタコラム12a内にインナコラム12bを挿通してステアリングコラム12を構成し、ステアリングコラム12内にステアリングシャフト11を回転自在に支持する。このとき、インナコラム12bの車両後方側外周面に連結プレート53を嵌合させておく。
この状態で、アウタコラム12aに電動モータ駆動部51を装着し、その後又はその前に、アウタコラム12aに対してインナコラム12bを車両後方側に伸張させた状態として、アウタロッド71にインナロッド72を嵌合させて通常時の長さを有する連結ロッド52を回転阻止部54の挿通孔54aにインナロッド72側から挿通して、インナロッド72の雄ねじ部72aを、電動モータ駆動部51を構成するウォームホイール64の雌ねじ部64bに螺合させる。そして、連結ロッド52のアウタロッド71の車両後方側端部外周面にロッド抜け止め部材75を係止する。
その後、連結プレート53の凹状座面85に、支持部材90をそのワッシャー部91の直線状辺91b及び91cを凹状座面85に形成された側壁部85a及び85bに接触させて位置決め配置する。
この状態で、インナコラム12bをアウタコラム12a側に挿通してステアリングコラム12を収縮させることにより、連結ロッド52のアウタロッド71の小径部71b及び雄ねじ部71cが支持部材90のワッシャー部91の挿通孔91a、連結プレート53の薄肉部84の挿通孔83内に挿通され、そのアウタロッド71の大径部71aの外周面と
小径部71bの外周面とで形成される段部がワッシャー部91の挿通孔91aの周囲に当接し、この状態で、雄ねじ部71cの先端部が薄肉部84の車両後方側に突出される。
この状態で、連結プレート53の薄肉部84から突出された連結ロッド52のアウタロッド71の雄ねじ部71cにナット93を螺合させて締付けることにより、連結プレート53に連結ロッド52のアウタロッド71と支持部材90とを共締めしてステアリングコラム装置10の組立を完了する。
このように、ワッシャー部91と電動チルト機構30及び電動テレスコ機構50に電力や信号を送るワイヤーハーネスやステアリングコラム装置10の周囲を覆うコラムカバーを支える支持ブラケット部92とを一体化させた支持部材90を、連結プレート53に連結ロッド52のアウタロッド71と共にナット93で共締めしたので、支持部材90を変形を極力させる必要があるアウタコラム12aに対して収縮するインナコラム12bや連結ロッド52のアウタロッド71に溶接やねじ止めする必要がなく、電動テレスコ機構50の有用な機能を阻害することなくことなく、効率良くレイアウトすることができる。
しかも、支持部材90にワッシャー部91を形成したので、このワッシャー部91に連結ロッド52のアウタロッド71における大径部71aの外周面と小径部71bの外周面との間の段部が当接することになり、連結プレート53をアルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム、マグネシウム合金等の比較的剛性低い材料で形成した場合でも、雄ねじ部71cにナット93を締付ける際に薄肉部84の挿通孔83の周囲を損傷することを確実に防止することができる。換言すれば、連結ロッド52のアウタロッド71の大径部71a及び小径部71bとの径差を小さくして、連結ロッド52の軽量化を図ることができる。
因みに、連結ロッド52のアウタロッド71の大径部71aを小径部71bに対して大きな径として両者間の段部の断面積を大きくすることにより、ワッシャー部91を省略することかできるものであるが、大径部71aの外径を大きくするため、アウタロッド71全体の重量が増すことになり、軽量化の要求に応えられないものとなる。
このため、実施形態のようにワッシャー部91と支持ブラケット部92とを一体化して支持部材90を形成することにより、支持ブラケット部92を別体に構成する場合のように、アウタロッド71やインナコラム12bの外周面に支持ブラケット部92を溶接やねじ止めする必要がなく、支持ブラケット部92を効率良くレイアウトすることができると共に、アウタロッド71と支持部材90とをナット93によって連結プレート53に共締めするので、支持部材90取付作業を別途行う必要がない利点もある。
このステアリングコラム装置10を、ステアリングコラム12のアウタコラム12aのユニバーサルジョイント14側の後端を車体側部材21に取付けられたロアブラケット22にピボットピン23によって上下方向に揺動自在に支持すると共に、アウタコラム12aの案内板部12d及び12eを車体側部材21に支持されたアッパブラケット24の取付板部24b、案内板部24c,24d及び底板部24eで囲まれる案内空間24f内に挿通させ、案内板部12eの長孔12h内に電動チルト機構30のナットホルダ44に形成した係合ピン47を係合させて支持することにより、ステアリングコラム装置10を車体側部材21に組付ける。この状態で、電動チルト機構30及び電動テレスコ機構50に電力や信号を送るワイヤーハーネスを支持部材90の支持ブラケット部92で支えると共に、ステアリングコラム装置10の周囲を覆うコラムカバー(図示せず)を同様に支持ブラケット部92で支持する。
この状態で、ステアリングコラム12の車両前方側端部から突出するステアリングシャフト11のインナシャフト11bを、ステアリングギヤ機構17にユニバーサルジョイント16、中間シャフト15を介して連結されたユニバーサルジョイント14に連結するこ
とにより、ステアリング装置を構成することができる。
そして、運転者が、ステアリングコラム装置10のステアリングコラム12のチルト調整を行うには、図1に示すステアリングコラム12の車両後方部位に配設された周辺部品Pに設けられたチルト機構用コントロールスイッチをチルトアップ方向(又はチルトダウン方向)に操作すると、電動チルト機構30の電動モータ40を例えば正転(又は逆転)駆動される。
これに応じて、ウォーム37を介してウォームホイール36を介してねじ軸35を逆転(又は正転)駆動することにより、ナット45が図3で見て上方(又は下方)に移動し、これによってナットホルダ44に形成された係合ピン47がステアリングコラム12のアウタコラム12aに形成された長孔12hに係合しているので、アウタコラム12aがピボットピン23を中心として上方(下方)に回動し、チルトアップ(又はチルトダウン)調整を行うことができる。
また、運転者が、ステアリングコラム装置10のステアリングコラムのテレスコ調整を行うには、図1に示すステアリングコラム12の車両後方部位に配設された周辺部品Pに設けられたテレスコ機構用コントロールスイッチを伸張方向(又は収縮方向)に操作すると、電動テレスコ機構50の電動モータ65が例えば正転(又は逆転)駆動される。
すなわち、テレスコ機構用コントロールスイッチを伸長方向に操作すると、電動モータ55の駆動によりウォーム66を介してウォームホイール64が正転し、これによってインナロッド72が車両後方側に移動する。インナロッド72が車両後方側に移動すると、連結保持部材74によりインナロッド72との間に滑りがない状態に一体に連結されたアウタロッド71も車両後方側に移動して行く。アウタロッド71が車両後方側に移動すると、アウタロッド71に連結プレート53を介して固定されたインナコラム12bがアウタコラム12aから引き出されてステアリングコラム12が伸長して行く。このとき、インナコラム12bの移動に伴って、ステアリングシャフト11のアウタシャフト11aも車両後方側に移動していく。
そして、インナロッド72の車両前方側の端部に係止したテレスコ伸び側規制部材77が電動モータ駆動部51のギヤハウジング61の車両前方側を向く面に当接した時点でインナロッド72の移動が停止し、インナロッド72とともに車両後方側に移動していたアウタロッド71も、ロッド抜け止め部材75が回転阻止部54に近接した位置で停止する。これにより、インナコラム12bがアウタコラム12aから最大に引き出されてステアリングコラム12が最大に伸長し、ステアリングシャフト11のアウタシャフト11aも車両後方側に移動するので、ステアリングホイール13が最も車両後方位置となるようにテレスコ調整が行われる。
また、テレスコ機構用コントロールスイッチを収縮方向に操作すると、電動モータ65の駆動によりウォーム66を介してウォームホイール64が逆転し、これによってインナロッド72が車両前方側に移動する。インナロッド72が車両前方側に移動すると、連結保持部材74によりインナロッド72との間に滑りがない状態に一体に連結されたアウタロッド71も車両前方側に移動していく。アウタロッド71が車両前方側に移動すると、インナコラム12bがアウタコラム12a内に挿入されてステアリングコラム12が収縮して行く。このとき、インナコラム12bの移動に伴って、ステアリングシャフト11のアウタシャフト11aも車両前方側に移動して行く。
そして、図示しないが、インナロッド72の雄ねじ部72aの車両後方側に係止しているテレスコ縮み側規制部材76が電動モータ駆動部51のギヤハウジング61の車両後方側を向く面に当接した時点でインナロッド72の移動が停止し、インナロッド72とともに車両前方側に移動していたアウタロッド71も停止する。これにより、インナコラム1
2bがアウタコラム12a内に最大に挿入されてステアリングコラム12が最大に収縮し、ステアリングシャフト11のアウタシャフト11aも車両前方側に移動するので、ステアリングホイール13が最も車両前方位置となるようにテレスコ調整が行われる。
また、電動テレスコ機構50によってステアリングコラム12のテレスコ調整を行う場合に、ステアリングコラム12を構成するアウタコラム12a及びインナコラム12b間に両者を相対回転させる回転力が作用したときには、アウタコラム12a及びインナコラム12bが相対回転しようとするが、連結ロッド52を構成しているアウタロッド71の車両後方側端部がインナコラム12bの外周面に固定された連結プレート53に固定され、そのアウタロッド71の車両前方側がアウタコラム12aに一体に形成された回転阻止部54の挿通孔54aに挿通されているので、アウタコラム12a及びインナコラム12bが相対回転しようとしても、両者が連結プレート53、連結ロッド52のアウタロッド71及び回転阻止部54を介して連結されており、これら連結プレート53、連結ロッド52のアウタロッド71及び回転阻止部54が相対回転阻止機能を発揮して、アウタコラム12a及びインナコラム12bの相対回転が確実に阻止される。
このように、アウタコラム12a及びインナコラム12bの相対回転が阻止されるので、電動アクチュエータとしての電動テレスコ機構50の直動機構を構成する連結ロッド52の雄ねじ部72a、ウォームホイール64及びウォーム66に相対回転力による捻じれ力が作用することがなく、ウォームホイール64とウォーム66との噛合状態が良好に維持され、電動モータ65の負荷の増加が阻止される。
また、ステアリングホイール13に車両前方を向く衝撃荷重が作用することにより、ステアリングコラム装置10のインナコラム12bに衝撃荷重が伝達され、この衝撃荷重が連結プレート53を介して連結ロッド52に伝達され、これが設定されたコラプス荷重以上となると、アウタロッド71とインナロッド72との相対収縮を許容するように、アウタロッド71及びインナロッド72に連結保持部材74が弾性接触したまま車両前方側に摺動するので、衝撃エネルギ吸収が確実に行われる。
また、ステアリングホイール13に車両前方を向く衝撃荷重が作用しない通常時に、何らかの異常によって連結保持部材74がアウタロッド71及びインナロッド72の間に滑りが発生した場合、アウタロッド71がインナロッド72に対して軸方向に相対移動自在となる。そして、アウタロッド71が車両後方側に過剰に移動してインナロッド72から抜け出てしまうと、このアウタロッド71に連結プレート53を介して連結しているインナコラム12bもアウタコラム12aから抜け出てしまうおそれがある。
しかしながら、本実施形態は、図5に示すように、アウタロッド71が車両後方側に過剰に移動しようとしても、アウタロッド71の車両前方側の端部外周に係止されているロッド抜け止め部材75が、回転阻止部54の挿通孔54aの回りの車両前方を向く面に当接することで、アウタロッド71がインナロッド72から抜け出ないように車両後方側への移動を規制する。また、アウタロッド71がインナロッド72から抜け出ないようにしたことから、アウタロッド71に連結しているインナコラム12bもアウタコラム12aから抜け出るのが防止される。
したがって、本実施形態は、連結保持部材74に異常が発生してアウタロッド71が車両後方側に過剰に移動しようとしても、アウタロッド71に係止されているロッド抜け止め部材75が回転阻止部54に当接することでアウタロッド71がインナロッド72から抜け出るのを防止し、アウタロッド71に連結しているインナコラム12bもアウタコラム12aから抜け出るのが防止されるので、ステアリングシャフト11がステアリングコラム12に支持されないという不具合を確実に防止することができる。
また、アウタロッド71がインナロッド72から抜け出るのを防止するためにロッド抜け止め部材75が当接する部材として、アウタコラム12a及びインナコラム12bの相対回転を阻止する回転阻止部54を用いているので、アウタロッド71の抜け止め構造に費やすコストの低減化を図ることができる。
なお、上記実施形態においては、連結プレート53にアウタロッド71を直接ナット締めする場合について説明したが、これに限定されるものではなく、アウタロッド71及び支持部材90を、連結プレート53に回動自在に支持したインナコラム12bの軸直角方向に延長するピボット軸に連結するようにしてもよく、この場合には、ステアリングホイール13に衝撃荷重が作用したときに、連結プレート53及び連結ロッド52のアウタロッド71との間がピボット結合されるので、連結プレート53に曲げモーメントが作用することを抑制することができ、連結保持部材74による離脱荷重を所定のコラプス荷重に安定させることができると共に、連結ロッド52のアウタロッド71及びインナロッド72間の収縮時の衝撃エネルギ吸収を正確に行うことができる。
また、上記実施形態では、ステアリングコラム12のアウタコラム12aを車体側部材21に固定した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図示しないが、インナコラム12bをロアブラケット22及びアッパブラケット24で車体側部材21に取付け、アウタコラム12aにステアリングホイール13を取付け、アウタコラム12aに電動テレスコ機構50の直動機構及び回転阻止部54を取付け、インナコラム12bに連結プレート53を取付け、連結ロッド52のアウタロッド71の一端を連結プレート53に固定し、インナロッド72をアウタロッド71に対して車体後方側に延在させて直動機構に連結するように配置し、ロッド抜け止め部材75を、回転阻止部54に対して車両後方側に位置するようにアウタロッド71の端部外周に係止してもよい。
さらに、上記実施形態では、連結ロッド52をアウタロッド71及びインナロッド72で構成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、連結ロッド52を一本のロッドで構成して、電動モータ駆動部51で軸方向に移動させるようにしてもよい。この場合、電動モータ駆動部51及びアウタコラム12a間に、ステアリングホイール13に衝撃荷重が作用したときに連結ロッド52に伝達される衝撃荷重を吸収する荷重吸収機構を設けるようにすればよい。
さらにまた、上記実施形態では、支持部材90の支持ブラケット部92を図7でみてワッシャー部91の右側に連接した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、支持ブラケット部92をワッシャー部91の左側に連接するようにしても良く、また支持ブラケット部92の形状も上記実施形態に限定されるものではなく、ワイヤーハーネスやコラムカバーを支持可能な任意の形状とすることができる。
なおさらに、上記実施形態では、支持部材90の支持ブラケット部92が第1〜第4の板部92a〜92dで構成されている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、図8に示すように、ワッシャー部91の下面側から下方に延長する第5の板部101aとこの第5の板部101aの自由端から車両前方方向に延長する第6の板部101bとでL字状に形成し、第6の板部101bの先端部にコラムカバーやハーネスクリップを雌ねじ又は透孔でなるビス留め又はタッピングビスで固定する取付部101cを形成するようにしてもよい。ここで、連結部材53の薄肉部84に形成する凹状座面85が側壁部85a及び85bに加えて側壁部85bと対向する側壁部85cを形成している。これに応じて、ワッシャー部91も直線状辺91b及び91cに加えて直線状辺91cに対向する直線状辺91dを形成することにより、ワッシャー部91を凹状座面85に取付方向を間違えることなく取付けることができる。
また、図9に示すように、図8の構成において、連結部材53の薄部84に形成する凹状座面85の側壁部85bを省略し、ワッシャー部91の直線状辺91bを側壁85cに当接させ、直線状辺91cを側壁部85aに当接させて、支持部材90の第5の板部101aをステアリングホイール1側から見て右側に延長させ、第6の板部101bを車両前方側に延長させるようにしてもよい。
さらに、図10に示すように、図8の構成において、連結部材連結部材53の薄部84に形成する凹状座面85の側壁部85cを省略して前述した図7の実施形態と同様に構成し、ワッシャー部91の直線状辺91bを側壁85bに当接させ、直線状辺91dを側壁部85aに当接させて、支持部材90の第5の板部101aをステアリングホイール1側から見て左側に延長させ、第6の板部101bを車両前方側に延長させるようにしてもよい。
さらにまた、連結部材53と支持部材90との位置決めは、前述したように、連結部材53に形成した凹状座面85を適用する場合に限らず、図11及び図12に示すように、連結部材53の挿通孔83の周囲に断面円形の係合穴110を形成し、これに応じて支持部材90のワッシャー部90に係合穴110に係合するエンボス111を形成し、支持部材90を連結部材53に取付ける際に、エンボス111を係合穴110に係合させることにより位置決めを行なうようにしてもよい。
なおさらに、係合穴110及びエンボス111に代えて、図13に示すように、連結部材53の挿通孔83の周囲に断面方形の係合穴120を形成し、これに応じて支持部材90のワッシャー部90に係合穴120に係合する係合爪121を形成し、支持部材90を連結部材53に取付ける際に、係合爪121を係合穴120に係合させることにより位置決めを行なうようにしてもよい。
なおさらに、上記実施形態では、回転阻止部54がアウタコラム12aに一体成形されている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、アウタコラム12aとは別体で構成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、ステアリングコラム12の下側に連結ロッド52を配設した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、連結ロッド52はステアリングコラム12と平行であればステアリングコラム12の円周上の任意の方向に配設することができる。
さらに、上記実施形態では、電動チルト機構30を備えている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、電動チルト機構30を省略して、電動テレスコ機構50のみを設けるようにしてもよい。
本発明によるステアリング装置を車両に搭載した状態を示す全体構成図である。 ステアリングコラム装置のステアリングホイールを除いた側面図である。 図2のA−A線上の断面図である。 図3のB−B線上の断面図である。 ステアリングコラム装置の要部の縦断面図である。 図5のC−C線上の断面図である。 ステアリングコラム装置の要部の分解斜視図である。 連結部材及び支持部材の他の例を示す分解斜視図である。 連結部材及び支持部材のさらに他の例を示す分解斜視図である。 連結部材及び支持部材のさらにまた他の例を示す分解斜視図である。 連結部材及び支持部材のなおさらに他の例を示す分解斜視図である。 図11とは逆方向から見た分解斜視図である。 連結部材及び支持部材のさらに他の例を示す分解斜視図である。 従来のステアリングコラム装置を示す側面図である。
符号の説明
10…ステアリングコラム装置、11…ステアリングシャフト、11a…アウタシャフト、11b…インナシャフト、12…ステアリングコラム、12a…アウタコラム、12b…インナコラム、12d,12e…案内板部、13…ステアリングホイール、14…ユニバーサルジョイント、15…中間シャフト、16…ユニバーサルジョイント、17…ステアリングギヤ、18…タイロッド、19…転舵輪、21…車体側部材、22…ロアブラケット、23…ピボットピン、24…アッパブラケット、24a…膨出部、24b…取付板部、24c,24d…案内板部、24e…底板部、30…電動チルト機構、50…電動テレスコ機構、51…電動モータ駆動部、52…連結ロッド、53…連結プレート、54…回転阻止部、71…アウタロッド、71a…大径部、71b…小径部、71c…雄ねじ部、72…インナロッド、72a…雄ねじ部、73…収縮部、74…連結保持部材、81…嵌合孔、82…肉厚部、83…挿通孔、84…薄肉部、85…凹状座面、90…支持部材、91…ワッシャー部、92…支持ブラケット部、92a…第1の板部、92b…第2の板部、92c…第3の板部、92d…第4の板部、93…ナット、101a…第5の板部、101b…第6の板部

Claims (4)

  1. 相対的に伸縮自在に連結されたアウタコラム及びインナコラムを有し、ステアリングホイールを取付けたステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、一方の端部が前記アウタコラムに、他方の端部が前記インナコラムに取付けられ、前記アウタコラム及び前記インナコラムを伸縮させる電動アクチュエータとを備えた電動テレスコ調整式ステアリング装置であって、
    前記電動アクチュエータは、何れか一方の端部が連結プレートを介して前記アウタコラム及び前記インナコラムの一方に連結されていると共に、前記ステアリングコラムの中心軸に対して所定のオフセット量を保って平行に配設され、電動機構により軸方向に進退駆動されるロッドを備え、該ロッドは、一端が前記連結プレートにナット締めされて固定され、当該ロッドと連結プレートとの間にワッシャー部と支持ブラケット部とを一体化した支持部材の当該ワッシャー部が挟持されていることを特徴とする電動テレスコ調整式ステアリング装置。
  2. 前記支持ブラケット部は、前記ワッシャー部の上部側から前記ロッドの軸直角方向に延長する第1の板部と、該第1の板部の延長端から軸方向に前記連結プレートから遠ざかる方向に延長する第2の板部と、該第2の板部から下方に延長する第3の板部と、該第3の板部から前記ロッドの下側に延長する第4の板部とで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動テレスコ調整式ステアリング装置。
  3. 前記連結プレートは、前記支持部材を装着する装着面に当該支持部材の少なくともワッシャー部の外形形状に応じた凹状座面が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動テレスコ調整式ステアリング装置。
  4. 前記連結プレートは、低剛性材料で形成され、且つ前記ロッドは前記ワッシャー部に接触する接触部の面積が必要最小限に設定されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の電動テレスコ調整式ステアリング装置。
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