JP2008270471A - 磁気センサ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板11と、該基板11の表面上にフリー層F、導電層S及びピン層Pを積層してなる巨大磁気抵抗効果素子とを備え、前記ピン層Pが、前記導電層S上に順次積層された第1磁性層12a−25、Ru層12a−26、第2磁性層12a−27及び反強磁性層12a−28を備え、前記第1磁性層12a−25の磁気モーメントが前記第2磁性層12a−25の磁気モーメントよりも大きい磁気センサを提供する。
【選択図】図3
Description
なお、前述の斜面は、基板の表面上に形成されたV字状の溝からなり、溝ごとに相互に対向するように一対形成されている。また、この磁気センサは、ピン層の磁性層にRu層を挟み込まない構造のGMR素子によって構成されている。
一方、特許文献1の磁気センサのSAF構造のGMR素子では、使用時にピン層を構成する2つの磁性層が反平行状態となっているため、耐強磁界性は強いが、三軸方向の磁界の強さは測定できない。そこで、発明者の知見により、SAF構造のGMR素子を特許文献2のように、平坦面及び斜面に形成することを考えた。
ここで、特許文献2のように、平坦面及び相互に対向する一対の斜面に、異なるピン層の磁化の向きを持つ三種類のGMR素子をともに形成した場合、ピン層の規則化熱処理において、磁界を付与すべきピン層を基板の表面上に投影した面積は、一対の斜面の方が平坦面よりも大きくなる。特に、相互に対向する斜面に形成されるGMR素子群の幅方向の寸法は、平坦面に形成されるGMR素子群の幅方向の寸法よりも大きくなる。
また、規則化熱処理においてGMR素子に強い磁界を付与する場合には、基板とマグネットアレーとの隙間距離の変化に対してGMR素子に付与される磁界の強さ変化が非常に大きいため、基板とマグネットアレーとの相対的な位置合わせや隙間調整を特に高精度に行う必要があり、磁気センサの製造が面倒になるという問題もある。
本発明の磁気センサの製造方法は、基板の表面上に、フリー層、導電層及びピン層を順次積層して巨大磁気抵抗効果素子を形成する素子形成工程と、前記ピン層に磁界を付与して、前記ピン層の磁化の向きを固定させる規則化熱処理工程とを備え、前記素子形成工程において、前記導電層の上に第1磁性層、Ru層、第2磁性層及び反強磁性層を順次積層して前記ピン層を形成し、前記規則化熱処理工程では、前記第1磁性層及び前記第2磁性層の各磁性層が磁化すると共に前記第1磁性層及び前記第2磁性層が互いに反平行である状態に保持して規則化熱処理することを特徴とする。
さらに、前記磁気センサにおいては、前記基板の表面に、前記基板の厚さ方向に直交する平坦面と該平坦面に対して傾斜する斜面とが形成され、前記巨大磁気抵抗効果素子が、前記平坦面上及び前記斜面上にそれぞれ配置されていてもよい。
このように、素子形成工程において平坦面上及び斜面上に各々巨大磁気抵抗効果素子(GMR素子)を形成した磁気センサでは、相互に交差する軸方向の磁気を検出することができるため、二軸方向あるいは三軸方向の磁気を検出することが可能となる。
以上のことから、前述したように、平坦面上及び斜面上にそれぞれGMR素子を形成したとしても、上述のように強い磁界を各GMR素子に付与することなく、各ピン層の磁性層の磁化の向きを容易に所定の方向にピンすることができる。すなわち、二軸方向あるいは三軸方向の磁気を検出する磁気センサを容易に製造することが可能となる。
また、前記磁気センサは、前記第1磁性層及び前記第2磁性層の膜厚が相互に異なることを特徴とする。
これらの場合には、確実に2つの磁性層の磁気モーメントを相互に異ならせることができるため、規則化熱処理工程において2つの磁性層の磁化の向きを反平行に維持したまま、各磁性層を所定の方向にピンすることができる。
また、前記磁気センサは、前記第1磁性層の磁気モーメントが前記第2磁性層の磁気モーメントよりも大きいことを特徴とする。
なお、第1磁性層の磁気モーメントを前記第2磁性層の磁気モーメントよりも大きくするためには、第1磁性層の膜厚を第2磁性層の膜厚よりも大きくすればよい。
また、フリー層には2つの磁性層の磁力が作用し、これら2つの磁性層の磁力には、第1磁性層との交換結合力とピン層の各磁性層の磁界に基づく静磁的な力とがあるが、第1磁性層の磁気モーメントを第2磁性層よりも大きくすることで、フリー層に作用する交換結合力及び静磁的な力の総和を容易に小さくすることができる。
ここで、第1磁性層の交換結合力の向きは、第1磁性層の静磁的な力と逆向きとなり、第2磁性層の静磁的な力と同じ向きとなるため、フリー層に作用する交換結合力及び静磁的な力の総和を容易に小さくすることができる。したがって、フリー層の磁化の向きに対する2つの磁性層の磁力の影響を小さくして、フリー層の磁化の向きを好ましく設定することができる。
また、本発明の磁気センサは、前記Ru層の膜厚が、4Å以上10Å以下であることを特徴とする。
この場合には、マグネットアレー近傍において生じる磁界が強くても、マグネットアレーを基板の厚み分だけGMR素子から離間させて、ピン層の磁性層に到達する磁界の強さを弱めることができると共にマグネットアレーとGMR素子との距離変化に対する磁界の強度変化を小さくできるため、GMR素子に付与する磁界の強さを容易に調整することが可能となる。
図1に示すように、本実施形態の三軸磁気センサ10は、平面視で互いに直交するX軸、及びY軸に沿った辺を有する正方形状であって、X軸及びY軸に直交するZ軸方向に小さな厚みを有する石英やシリコンからなる基板11を備えている。そして、この基板11の上に、それぞれ4個ずつのX軸GMR素子12a〜12d、Y1軸GMR素子12e〜12h(図1(a)の後述するGMRバーを示す実線の部分)、Y2軸GMR素子12i〜12l(図1(a)の後述するGMRバーを示す破線の部分)からなる合計で12個のGMR素子と、パッド部(配線から外部に出力を取り出す部分:図示せず)及びビア部(GMR素子から配線に接続する部分を指すが、このビア部は最終的には露出されない:図示せず)ならびに配線(図示せず)が作り込まれている。なお、基板11内には、LSIや配線層が作り込まれており、LSIが作り込まれた基板を用いたものにおいてはデジタル出力の磁気センサとなされており、配線層のみが作り込まれた基板を用いたものにおいてはアナログ出力の磁気センサとなされている。
そして、Y1軸GMR素子の各GMRバー(例えば、12e−2)とY2軸GMR素子の各GMRバー(例えば、12k−2)とが1つの突部15で互に背中合わせになるように配置されている。この場合、Y1軸GMR素子12e〜12hの各GMRバーおよびY2軸GMR素子12i〜12lの各GMRバーは、その長手方向がX軸に対して平行(Y軸と垂直)になるように配列されている。
そして、スピンバルブ膜SVは、図3(a)に示すように、基板11の上に順次積層されたフリー層(自由層、自由磁化層)F、膜厚が2.8nm(28Å)のCuからなる導電性のスペーサ層(導電層)S、ピン層(固着層、固定磁化層)P、及び、膜厚が2.5nm(25Å)のタンタル(Ta)又はチタン(Ti)からなるキャッピング層Cによって構成されている。
ここで、CoZrNbアモルファス磁性層12a−21、NiFe磁性層12a−22及びCoFe層12a−23は軟質強磁性体薄膜層を構成している。また、CoFe層12a−23はNiFe層12a−22のNi、及び、スペーサ層SをなすCu層12a−24の拡散を防止するために設けられている。
なお、上述したフリー層F及びピン層Pを構成する各層や、スペーサ層S、キャッピング層Cの膜厚は、X軸GMR素子12a〜12dの場合のものであり、斜面15a,15bに形成されるY1軸GMR素子12e〜12h及びY2軸GMR素子12i〜12lの場合には、これらを構成する各層がX軸GMR素子12a〜12dの場合の70〜80%程度の膜厚となる。
したがって、図4(a)の矢印a1,b1方向に磁界が印加された場合には、第1X軸GMR素子12aおよび第2X軸GMR素子12bの抵抗値が磁界の大きさに比例して減少し、図4(a)の矢印a1,b1方向と反対方向に磁界が印加された場合に、第1X軸GMR素子12aおよび第2X軸GMR素子12bの抵抗値が磁界の大きさに比例して増大することとなる。
したがって、図4(a)の矢印c1,d1方向に磁界が印加された場合には、第3X軸GMR素子12cおよび第4X軸GMR素子12dの抵抗値は磁界の大きさに比例して減少し、図4(a)の矢印c1,d1と反対方向に磁界が印加された場合には、第3X軸GMR素子12cおよび第4X軸GMR素子12dの抵抗値が磁界の大きさに比例して増大することとなる。
したがって、図4(a),(b)の矢印e1,f1方向に成分を持つ磁界が印加された場合には、第1Y1軸GMR素子12eおよび第2Y1軸GMR素子12fの抵抗値が磁界の大きさに比例して減少し、図4(a),(b)の矢印e1,f1と反対方向に成分を持つ磁界が印加された場合には、第1Y1軸GMR素子12eおよび第2Y1軸GMR素子12fの抵抗値が磁界の大きさに比例して増大することとなる。
したがって、図4(a),(c)の矢印g1,h1方向に成分を持つ磁界が印加された場合には、第3Y1軸GMR素子12gおよび第4Y1軸GMR素子12hの抵抗値は磁界の大きさに比例して減少し、図4(a),(c)の矢印g1,h1と反対方向に成分を持つ磁界が印加された場合に、第3Y1軸GMR素子12gおよび第4Y1軸GMR素子12hの抵抗値は磁界の大きさに比例して増大することとなる。
したがって、図4(a)の矢印i1(j1)方向に成分を持つ磁界が印加された場合には、第1Y2軸GMR素子12iおよび第2Y2軸GMR素子12jの抵抗値が磁界の大きさに比例して減少し、図4(a)の矢印i1(j1)と反対方向に成分を持つ磁界が印加された場合には、第1Y2軸GMR素子12iおよび第2Y2軸GMR素子12jの抵抗値が磁界の大きさに比例して増大することとなる。
したがって、図4(a)の矢印k1(l1)方向に成分を持つ磁界が印加された場合に、第3Y2軸GMR素子12kおよび第4Y2軸GMR素子12lの抵抗値は磁界の大きさに比例して減少し、図4(a)の矢印k1(l1)と反対方向に成分を持つ磁界が印加された場合に、第3Y2軸GMR素子12kおよび第4Y2軸GMR素子12lの抵抗値は磁界の大きさに比例して増大することとなる。
Hx=2kx×Vxout・・・(1)
Hy=ky(Vy1out−Vy2out)/cosθ・・・(2)
Hz=kz(Vy1out+Vy2out)/sinθ・・・(3)
ただし、θは突部(堤部)15の各斜面15a,15bの傾斜角度であって、この場合のθは20°≦θ≦60°の関係を有する。また、kx,ky,kzは比例定数であって、各センサの感度が等しければ、kx=ky=kzとなる。
この配置面形成工程においては、図10に示すように、はじめに、基板11の表面上に上層酸化膜(下地膜)11iを成膜すると共に、この上層酸化膜11i上に斜面を有する突部形状のレジスト膜11jを形成する(レジスト形成工程)。具体的には、前述した窒化膜11f、酸化膜11eの上に、例えばSiO2膜等からなる上層酸化膜(SiOx、厚み:5μm)11iをプラズマCVDにより成膜する。次いで、この上層酸化膜11iの上にスピンコート法、ディップコート法などによりレジストを塗布してレジスト膜(厚み:5μm)11jを形成する。なお、この状態におけるレジスト膜11jの表面は、基板11の厚さ方向に直交する平坦面に形成されている。
このカット後には、150℃の温度で1〜10分間の熱処理を行うことにより、図11に示すように、レジスト膜11jを軟化させてテーパ状に形成(テーパ化)する。これにより、図11(c)に示すように、Y1軸GMR部やY2軸GMR部のレジスト膜11jが斜面を有する突部状に形成されることになる。なお、図示はしていないが、X軸GMR部のレジスト膜11jの表面は、その形成時と同様の平坦面に形成されている。
そして、このドライエッチングの終了後に残存するレジスト膜11jを除去することで、図12に示すように、Y1軸GMR部やY2軸GMR部に上層酸化膜11iからなる突部(堤部)15が形成される、すなわち、上層酸化膜11iに斜面が形成されることになる。なお、図示はしていないが、X軸GMR部のレジスト膜11jにも同様のドライエッチングを施すことで、上層酸化膜11iに平坦面が形成されることになる。
この場合、突部(堤部)15の斜面15a,15bでのエッチングを適切に行い、突部(堤部)15の断面形状を整えるために熱処理を行ってレジストをテーパ化してもよい。なお、このエッチング終了後には上層酸化膜11i上に残存するレジストを除去する。
この素子形成工程においては、図2(c)に示したように、基板11の上にフリー層(自由層、自由磁化層)F、膜厚が2.8nm(28Å)のCuからなる導電性のスペーサ層S、ピン層(固着層、固定磁化層)P、及び、膜厚が2.5nm(25Å)のタンタル(Ta)又はチタン(Ti)からなるキャッピング層Cを順次積層することで、前記GMR多層膜11nが形成されることになる。
さらに、この工程におけるピン層Pは、膜厚が3.2nm(32Å)の第1CoFe磁性層12a−25、膜厚が0.5nm(5Å)のRu層12a−26、膜厚が2.2nm(22Å)の第2CoFe磁性層12a−27、及び、Ptを45〜55mol%含むPtMn合金からなる膜厚が24nm(240Å)の反強磁性膜12a−28を順次積層することで形成される。
そして、GMR多層膜11nの表面上に、任意の厚さ、例えば平坦部で2μmの厚みとなるようにレジストを塗布し、このレジストの表面にマスクを配置して、焼き付け、現像処理を行って不必要なレジストを取り除き、後に得られるGMR多層膜11nと同じパターンを有するレジスト膜を形成する。その際、突部(堤部)15でのエッチングを適切に行い、突部(堤部)15の断面形状を整えるためにレジストをテーパ化する。この後、レジスト膜で保護されていない部分のGMR多層膜11nを、イオンミリングにより除去し、GMR多層膜11nを所定の形状(例えば、複数の狭幅の帯状体の形状)に形成する。なお、このイオンミリングでは、ビア部においてGMR多層膜11n及びリード膜11mの双方が残るようにしており、これによってビア部の縁におけるリード膜11mの断線を予防することができる。
そして、パッド部上のポリイミド膜11pをマスクとして、パッド部の配線層11a上のシリコン保護膜11oおよび酸化膜11eをエッチングにより除去してパッド部を開口して、露出する配線層11aからなる電極パッドを形成し、最後に基板11を切断する。以上により、図1に示した三軸磁気センサ10の製造が完了する。
すなわち、はじめに、隣接する永久棒磁石片の上端の極性が互いに異なるように格子状に配列された永久棒磁石アレー(マグネットアレー)16を用意する。この後、基板11の中心部で永久棒磁石片16a(上端部がN極となる)が配列されるように、かつ、基板11の外側で永久棒磁石片16aの上下左右の領域上に永久棒磁石片16b,16c,16d,16e(上端部がS極となる)が配列されるように永久棒磁石アレー16を配置する。
そして、各GMR素子を通過する磁界Hの強さは、図18に示すように、GMR素子のピン層Pを構成する第1CoFe磁性層(例えば、図18の12a−25)及び第2CoFe磁性層(例えば、図18の12a−27)の各磁性層における磁化の向きが揃うと共にこれら2つのCoFe磁性層の間の反平行状態を保持する程度の大きさ(例えば、10〔mT〕以上、200〔mT〕以下程度、より好ましくは20〔mT〕以上、80〔mT〕程度)とする。
また、これら2つのCoFe磁性層間に挟まれるRu層(例えば、図18の12a−26)の膜厚は5Åと薄く形成されているため、磁界Hの強さを大きくしても2つのCoFe磁性層間の反平行状態を保持することができる。すなわち、Ru層を薄く形成するほど、2つのCoFe磁性層間の反平行状態を保持できる磁界の強さ範囲を大きいほうに拡大させることができる。
なお、磁界Hの強さが領域(I)よりも大きく領域(III)よりも小さい領域(II)内にある場合には、2つのCoFe磁性層12a−25,12a−27の磁化の向きが反平行状態から平行状態、あるいは、平行状態から反平行状態に遷移した状態となる。すなわち、この領域(II)においては、2つのCoFe磁性層12a−25,12a−27の磁化ベクトルのなす角度が0度よりも大きく180度よりも小さくなる。
また、第3Y2軸GMR素子12kおよび第4Y2軸GMR素子12lにおいては、突部(堤部)15の第2斜面15bに沿うY軸正方向、すなわち、図4(b)の矢印k1,l1方向にピン層Pの磁化の向きが固定されることとなる。
そして、第1CoFe磁性層の膜厚は第2CoFe磁性層の膜厚よりも大きいため、第1CoFe磁性層の磁気モーメントを確実に第2CoFe磁性層の磁気モーメントよりも大きくすることができ、規則化熱処理工程においてこれら2つのCoFe磁性層の磁化の向きを反平行に維持したまま、各CoFe磁性層を所定の方向にピンすることができる。
すなわち、フリー層Fに作用する第1CoFe磁性層の静磁的な力及び交換結合力の大きさは、例えばスペーサ層Sの膜厚を調整することで略等しくすることができる。そして、上述のように第2CoFe磁性層の磁気モーメントを第1CoFe磁性層よりも小さくすることで、フリー層Fに作用する第2CoFe磁性層の静磁的な力を第1CoFe磁性層の静磁的な力及び交換結合力の大きさよりも小さくすることができる。
ここで、第1CoFe磁性層の交換結合力の向きは、第1CoFe磁性層の静磁的な力と逆向きとなり、第2CoFe磁性層の静磁的な力と同じ向きとなるため、フリー層Fに作用する交換結合力及び静磁的な力の総和を容易に小さくすることができる。したがって、フリー層Fの磁化の向きに対する2つのCoFe磁性層の磁力の影響を小さくして、フリー層Fの磁化の向きを好ましく設定することができる。
さらに、規則化熱処理工程において永久棒磁石アレー16を基板11の裏面側に配置することで、永久棒磁石アレー16近傍において生じる磁界Hが強くても、永久棒磁石アレー16を基板11の厚み分だけGMR素子から離間させて、各GMR素子のピン層Pを構成する2つのCoFe磁性層に到達する磁界Hの強さを容易に弱めることが可能となる。また、永久棒磁石アレー16と基板11との距離変化に対する磁界Hの強度変化を小さくできるため(図20参照)、GMR素子に付与する磁界Hの強さを容易に調整することが可能となる。
また、ピン層PのRu層の両側には、同一の材料からなる第1CoFe磁性層及び第2CoFe磁性層が形成されるとしたが、これに限ることはなく、例えば、相互に異なる材料からなる第1磁性層及び第2磁性層が形成されるとしても構わない。この場合には、これら第1磁性層及び第2磁性層の磁気モーメントが相互に異なるように各磁性層の材料を選択すれば、2つの磁性層の膜厚を同一としても構わない。
また、上記実施形態においては、基板11の平坦面上、相互に異なる方向に傾斜する第1斜面15a及び第2斜面15bにそれぞれGMR素子を配置して三軸方向の磁気を検出する磁気センサについて述べたが、これに限ることはなく、例えば二軸方向あるいは一軸方向の磁気を検出する磁気センサにも適用することができる。
Claims (11)
- 基板の表面上に、フリー層、導電層及びピン層を順次積層して巨大磁気抵抗効果素子を形成する素子形成工程と、
前記ピン層に磁界を付与して、前記ピン層の磁化の向きを固定させる規則化熱処理工程とを備え、
前記素子形成工程において、前記導電層の上に第1磁性層、Ru層、第2磁性層及び反強磁性層を順次積層して前記ピン層を形成し、
前記規則化熱処理工程では、前記第1磁性層及び前記第2磁性層の各磁性層が磁化すると共に前記第1磁性層及び前記第2磁性層が互いに反平行である状態に保持して規則化熱処理することを特徴とする磁気センサの製造方法。 - 前記素子形成工程において、前記第1磁性層の膜厚と前記第2磁性層の膜厚とが相互に異なるように前記ピン層を形成することを特徴とする請求項1に記載の磁気センサの製造方法。
- 前記素子形成工程において、前記第1磁性層の膜厚が前記第2磁性層の膜厚よりも大きくなるように、前記ピン層を形成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の磁気センサの製造方法。
- 前記素子形成工程において、前記Ru層の膜厚が4Å以上10Å以下となるように、前記ピン層を形成することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の磁気センサの製造方法。
- 前記規則化熱処理工程において、前記磁界を付与するマグネットアレーを前記基板の裏面側に配置することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の磁気センサの製造方法。
- 前記素子形成工程の前に、前記基板の表面に、前記基板の厚さ方向に直交する平坦面と該平坦面に対して傾斜する斜面とを形成しておき、
前記素子形成工程において、前記巨大磁気抵抗効果素子を前記平坦面上及び前記斜面上に形成することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の磁気センサの製造方法。 - 基板と、該基板の表面上にフリー層、導電層及びピン層を積層してなる巨大磁気抵抗効果素子とを備え、
前記ピン層が、前記導電層上に順次積層された第1磁性層、Ru層、第2磁性層及び反強磁性層を備え、
前記第1磁性層の磁気モーメントと前記第2磁性層の磁気モーメントとが相互に異なることを特徴とする磁気センサ。 - 前記第1磁性層及び前記第2磁性層の膜厚が相互に異なることを特徴とする請求項8に記載の磁気センサ。
- 前記第1磁性層の磁気モーメントが前記第2磁性層の磁気モーメントよりも大きいことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の磁気センサ。
- 前記Ru層の膜厚が、4Å以上10Å以下であることを特徴とする請求項7から請求項9のいずれか1項に記載の磁気センサ。
- 前記基板の表面に、前記基板の厚さ方向に直交する平坦面と該平坦面に対して傾斜する斜面とが形成され、
前記巨大磁気抵抗効果素子が、前記平坦面上及び前記斜面上にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項7から請求項10のいずれか1項に記載の磁気センサ。
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