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JP2008257303A - 転写フィルム送り装置 - Google Patents

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JP2008257303A
JP2008257303A JP2007095841A JP2007095841A JP2008257303A JP 2008257303 A JP2008257303 A JP 2008257303A JP 2007095841 A JP2007095841 A JP 2007095841A JP 2007095841 A JP2007095841 A JP 2007095841A JP 2008257303 A JP2008257303 A JP 2008257303A
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Kazuteru Goto
一輝 後藤
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Yushin Seiki KK
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Abstract

【課題】 簡単な構成で、転写フィルムの弛みの発生を防止することができる転写フィル送り装置を提供する。
【解決手段】 転写フィルム送り装置1は、転写フィルム2の送り側ロール3のフィルム量と転写フィルムの巻取り側ロール5のフィルム量とを対比する。そしてこの対比した結果に基づいて、送り側ロール3の回転速度と巻取り側ロール5の回転速度との間に、転写フィルムの張力を制御する速度差を与えて転写フィルムの張力制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、縦送り時間を短縮することができる転写フィルム送り装置に関するものである。
特許第3211185号(特開平11−175157号)には、転写フィルム送り装置の基本的な構成が開示されている。この装置では、転写フィルムの送り側ロールから引き出された転写フィルムを巻き取る巻取り側ロールを縦送りモータで回転させる。転写フィルムには、位置検出用の縦マークが設けられている。縦マーク検出用センサがこの縦マークを検出すると、縦送りモータ駆動装置は、転写フィルムの転写パターンが可動盤と金型との間の所定の停止位置で停止するように、縦送りモータを予め定めた速度指令パターンに従って駆動して、巻取り側ロールを間歇的に回転させる。従来の速度指令パターンは、停止状態から高速度で縦送りモータを回転させ、縦マーク検出用センサが縦マークの存在を検出している検出状態にある期間は、高速度より低い低速度で縦送りモータを回転させ、その後縦マーク検出用センサが縦マークの存在を検出しない非検出状態になると直ちに縦送りモータを停止させるように構成されている。
従来の装置では、巻取り側ロールに巻き取られる転写フィルムの量が多くなってくると、転写フィルムに加わる張力が変動して、転写フィルムに弛みが発生する傾向がある。そこで従来の装置では、転写フィルムの張力を測定するためのポテンショメータと、張力が一定となるように制動力が調整されたパウダークラッチとを用いて、張力の変動を抑制している。
特許第3211185号(特開平11−175157号)
しかしながらパウダークラッチの制動力の調整は熟練を要する上、定期的に保守をしない場合には、調整がずれて、張力が変動することになり、その結果、転写フィルムが弛んで、転写がうまくできなくなる問題があった。
本発明の目的は、簡単な構成で、転写フィルムの弛みの発生を防止することができる転写フィル送り装置を提供することにある。
本発明の転写フィルム送り装置は、転写フィルムの送り側ロールのフィルム量と転写フィルムの巻取り側ロールのフィルム量とを対比し、この対比した結果に基づいて、送り側ロールの回転速度と巻取り側ロールの回転速度との間に、転写フィルムの張力を制御する速度差を与えて転写フィルムの張力制御を行う。したがって本発明によれば、送り側ロールのフィルム量と転写フィルムの巻取り側ロールのフィルム量を監視し、その監視結果に基づいて張力を制御するだけで、簡単に転写フィルムの弛みの発生を防止することができる。
本発明をより具体的に実施した転写フィルム送り装置では、転写フィルムの送り側ロールと、転写フィルムの送り側ロールを回転可能に保持するロール保持装置と、転写フィルムの送り側ロールから引き出された転写フィルムを巻き取る巻取り側ロールと、巻取り側ロールを回転させる縦送りモータと、縦マークを検出する縦マーク検出用センサと、縦送りモータの駆動を制御する縦送りモータ駆動装置とを備えている。ここで転写フィルムの送り側ロールとは、複数の転写パターンが長手方向に所定の間隔をあけて形成され、転写パターンの位置を検出するための複数の縦マークが複数の転写パターンと所定の位置関係を持って長手方向に所定の間隔をあけて形成されている転写フィルムが巻回されて構成されるものである。
縦送りモータ駆動装置は、縦マーク検出用センサの出力を位置検出信号として、転写フィルムの転写パターンが可動盤と金型との間の所定の停止位置で停止するように、縦送りモータを予め定めた速度指令パターンに従って駆動して巻取り側ロールを間歇的に回転させるように構成されている。そして速度指令パターンは、停止状態から高速度で縦送りモータを回転させ、縦マーク検出用センサが縦マークの存在を検出している検出状態にある期間は、高速度より低い低速度で縦送りモータを回転させ、その後縦マーク検出用センサが縦マークの存在を検出しない非検出状態になると直ちに縦送りモータを停止させるように構成されている。
具体的に実施した転写フィルム送り装置では、縦送りモータが高速度で回転しているときの転写フィルムの移動速度が、予め定めた速度以上になる状況にあることを判定すると速度低減信号を出力する状況判定手段をさらに備える。そしてロール保持装置は、速度低減信号が出力された以降、転写フィルムの送り側ロールの回転に対して制動を加える制動装置を備えている。この具体的な転写フィルム送り装置では、転写フィルムの送り側ロールのフィルム量と転写フィルムの巻取り側ロールのフィルム量との対比を、縦送りモータが高速度で回転しているときの転写フィルムの移動速度に基づいて実行する。すなわち縦送りモータが高速度で回転しているときの転写フィルムの移動速度が、予め定めた速度以上になる状況とは、巻取り側ロールのフィルム量が送り側ロールのフィルム量よりも多くなって、転写フィルムが停止したときに、転写フィルムが弛む状況ができていることを意味する。そこで具体的な転写フィルム送り装置では、このような状況を状況判定手段で 判定すると、制動装置が転写フィルムの送り側ロールの回転に対して制動を加えることにより、転写フィルムの張力を制御する速度差を送り側ロールの回転速度と巻取り側ロールの回転速度に与えている。このように制動装置により、送り側ロールの回転に制動を加えると、縦送りモータが、高速度で回転しているとき及び低速度で回転しているときの速度が全体的に低下し、停止時においても、転写フィルムが弛むほどの速度差が生じることがなくなる。
送り側ロールのためのロール保持機構は、転写フィルムの送り側ロールが保持される回転軸を備えている。制動装置としては、速度低減信号が出力されているときに、回転軸の回転に対して、電気的に制動を加える電気ブレーキを用いることができる。電気ブレーキは、制御が容易で、しかも応答速度が速いため、確実に張力制御を行うことができる。
状況判定手段が、速度低減信号を出力している場合に、転写フィルムの張力制御を行うために、前述の速度差を与えるために、縦送りモータ駆動装置を次のように構成することができる。すなわち縦送りモータ駆動装置を、速度低減信号が出力されるまで使用される第1の速度指令パターンと、速度低減信号が出力された以降使用される第2の速度指令パターンとを備えたものとをする。そして第2の速度指令パターンを、転写フィルムの巻取りが完全に完了するまで、転写フィルムの移動速度が予め定めた速度を超えないように高速度が低減された速度指令パターンとする。すなわち第2の速度指令パターンを用いることにより、送り側ロールの回転速度と巻取り側ロールの回転速度との間に、転写フィルムの張力を制御する速度差を与えて転写フィルムの張力制御を行う。このようにすると制動のために特別な装置を用意する必要がない。
また状況判定手段として、転写フィルムの送り側ロールに巻き取られた転写フィルムのフィルム径寸法及び/または巻取り側ロールに巻き取られた転写フィルムのフィルム径寸法に基づいて、前述の状況にあるか否かを判定するものを用いることができる。この状況判定手段を用いると、転写フィルムの送り側ロールのフィルム量と転写フィルムの巻取り側ロールのフィルム量とを直接対比することができる。この状況判定手段を用いる場合には、転写フィルムの送り側ロールに巻き取られた転写フィルムのフィルム径寸法が、巻取り側ロールに巻き取られた転写フィルムのフィルム径寸法よりも小さくなると、前述の状況にあると判定するようにしてもよい。このようにすると、判断基準が簡単であるため、張力制御を簡単に行うことができる。
また状況判定手段としては、縦送りモータの回転量を積算して積算回転量を記憶する回転量積算記憶手段と、回転量積算記憶手段が記憶する積算回転量が予め定めた基準積算回転量に達すると、前述の状況にあると判定する積算回転量判定手段とを備えたものを用いてもよい。すなわちこの状況判定手段では、転写フィルムの送り側ロールのフィルム量と転写フィルムの巻取り側ロールのフィルム量との対比を、縦送りモータの積算回転量により行う。回転軸の回転位置検出を行うエンコーダ等が縦送りモータに装着されていれば、エンコーダ等の出力を用いて、簡単に積算回転量を算出することができるので、フィルム量との対比のために特別な構造を準備する必要がなくなる。
さらに状況判定手段を、転写フィルムの移動速度を測定する速度検出手段と、速度検出手段が検出した速度が予め定めた速度以上になったことを検出すると以後前記速度低減信号を出力する速度低減信号発生手段とから構成してもよい。これは転写フィルムの速度は、巻取り側ロールのフィルム巻取り径が大きくなると、速くなるため、転写フィルムの速度を見ることによっても、転写フィルムの送り側ロールのフィルム量と転写フィルムの巻取り側ロールのフィルム量との対比を行えるからである。
本発明によれば、送り側ロールのフィルム量と転写フィルムの巻取り側ロールのフィルム量を監視し、その監視結果に基づいて張力を制御するだけで、簡単に転写フィルムの弛みの発生を防止することができる。
以下図面を参照して本発明の転写フィルム送り装置の実施の形態を詳細に説明する。図1は、転写装置において使用される本発明の転写フィルム送り装置の実施の形態の一例の主要部の構成を概略的に示す図である。転写フィルム送り装置1は、転写フィルム2を巻回した送り側ロール3と、転写フィルム2の送り側ロール3を回転可能に保持するロール保持装置4と、転写フィルム2の送り側ロール3から引き出された転写フィルム2を巻き取る巻取り側ロール5と、巻取り側ロール5を回転させる縦送りモータ6と、縦マークを検出する縦マーク検出用センサ7と、縦送りモータ6の駆動を制御する縦送りモータ駆動装置8とを備えている。転写フィルム2は、一対のローラ部材から構成されたガイドローラ機構9、10によってガイドされている。ロール保持装置4は、送り側ロール3を回転自在に支持する回転軸12を備えている。回転軸12に対しては、制動装置として用いられる電気ブレーキ13が設けられており、電気ブレーキ13は、制動回路14からの制動指令に基づいて、回転軸12の回転に対して制動をかける。制動回路14には、状況判定手段15から速度低減信号が入力される。状況判定手段15には、転写フィルム2の送り側ロール3に巻き取られた転写フィルム2のフィルム径寸法R1を測定する第1の径寸法測定センサ16からの検出信号と、巻取り側ロール5に巻き取られた転写フィルム2のフィルム径寸法R2を測定する第2の径寸法測定センサ17からの検出信号とが入力される。第1及び第2の径寸法測定センサ16及び17は、共に送り側ロール3及び巻取り側ロール5に巻き取られた転写フィルムの外周面に接触する接触バー16a及び17aと、接触バー16a及び17aの傾斜角度を電気信号に変換して出力する信号変換部16b及び17bを備えて構成されている。図1においては、転写フィルム2は、可動盤18と金型19との間を通過する。金型19には、被転写製品(図示せず)が取り付けられる。そして可動盤18には、転写フィルム2を被転写製品の表面にプレスして転写パターン箔(図2のP)を転写する。なお図1には示していなが、可動盤18及び金型19の上方の位置で転写フィルム2を横方向に移動する上横移動モータと、可動盤18及び金型19よりも下方の位置で転写フィルム2を横方向に移動する下横移動モータとを備えている。転写装置では、縦送りモータ6と、図示しない上横移動モータと、下横移動モータとがセットになって、転写フィルム2の送給と位置決めとが実行される。
図2に示すように、転写フィルム2には、複数の転写パターンPが長手方向に所定の間隔をあけて形成されている。また転写フィルム2の一方の縁部には、転写パターンPの位置を検出するための複数の縦マークmが複数の転写パターンPと所定の位置関係を持って長手方向に所定の間隔をあけて形成されている。縦マークmは、縦マーク検出用センサ7によって読み取らる。縦マーク検出用センサ7は、光学的に縦マークmの前端位置FEと後端位置REとを読み取る光学式読み取りセンサによって構成されている。また転写フィルム2の他方の縁部には、転写フィルム2の横方向位置を決定するために使用される横マークnが長手方向に連続して形成されている。
縦送りモータ駆動装置8は、縦マーク検出用センサ7の出力を位置検出信号として、転写フィルム2の転写パターンPが可動盤18と金型19との間の所定の停止位置で停止するように、縦送りモータ6を予め定めた速度指令パターンSPに従って駆動して巻取り側ロール5を間歇的に回転させるように構成されている。ここで使用する速度指令パターンは、図5(A)または(B)に示すようなパターンである。速度指令パターンSPは、停止状態から高速度で縦送りモータ6を回転させ(期間T1)、縦マーク検出用センサ7が縦マークmの存在を検出している検出状態にある期間T2は、高速度より低い低速度で縦送りモータを回転させ、その後縦マーク検出用センサ7が縦マークmの存在を検出しない非検出状態になると直ちに縦送りモータを停止させるように構成されている。
図1に戻って、状況判定手段15は、縦送りモータ6が高速度で回転しているときの転写フィルム2の移動速度が、予め定めた速度以上になる状況にあることを判定すると制動回路14に速度低減信号を出力する。そして制動装置として電気ブレーキ13には、状況判定手段15から速度低減信号が出力された以降、転写フィルム2の送り側ロール3の回転に対して制動を加える。すなわち送り側ロール3の回転軸12に制動を加えて、縦送りモータ6の負荷を増加し、結果として転写フィルム2の速度を遅くすることにより、転写フィルムに加わる張力を強くする。転写フィルム2の縦送り速度が必要以上に大きくなると、停止時までの時間が同じであるとすると、転写フィルムの停止時に、転写フィルムが送り出され過ぎて、弛むようになる。そこでこの例では、縦送りモータ6が高速度で回転しているときの転写フィルム2の移動速度が、予め定めた速度以上になる状況にあることを状況判定手段15が判定すると、制動回路14から制動指令を出力して電動ブレーキを動作させることにより縦送り速度を低減する。本実施の形態では、転写フィルム2の送り側ロール3のフィルム量と転写フィルム2の巻取り側ロール5のフィルム量との対比から、縦送りモータ6が高速度で回転しているときの転写フィルム2の移動速度が予め定めた速度以上になる状況ができていると状況判断手段15が判断する。
そこで本実施の形態では、第1及び第2の径寸法測定センサ16及び17は、転写フィルム2の送り側ロール3のフィルム量と転写フィルム2の巻取り側ロール5のフィルム量を接触バー16a及び17aの傾斜角度として検出する。すなわち傾斜角度が大きいときには、フィルム量が多く、ロールに巻回されたフィルムの半径が大きいことを検出できる。また傾斜角度が小さいときには、フィルム量が少なくなって、ロールに巻回されたフィルムの半径が小さくなっていることを検出できる。図3(A)及び(B)に示すように、接触バー16a及び17aの傾斜角度θ1及びθ2は、信号変換部16b及び17bによって電気信号に変換されて、状況判定手段15に入力される。縦送りモータ6が高速度で回転しているときの転写フィルム2の移動速度が、予め定めた速度以上になる状況ができていることは、巻取り側ロール5のフィルム量が送り側ロール3のフィルム量よりも多くなって、転写フィルム2が停止したときに、転写フィルム2が弛む状況ができていることを意味する。そこでこの転写フィルム送り装置では、このような状況を第1及び第2の径寸法測定センサ16及び17の出力に基づいて状況判定手段15が判断する。一例としては、第1の径寸法測定センサ16が検出する送り側ロール3のフィルムの半径R1(傾斜角度θ1)が、第2の径寸法測定センサ17が検出する巻取り側ロール5のフィルムの半径R2(傾斜角度θ2)よりも小さくなったこと[図3(C)]を、縦送りモータ6が高速度で回転しているときの転写フィルム2の移動速度が、予め定めた速度以上になる状況が発生していることと判断する。どの程度、半径R1(または傾斜角度θ1)が半径R2(または傾斜角度θ2)よりも小さくなったときを、判断基準とするかは、縦送りモータ6の回転速度、転写フィルムの材質等を考慮して適宜に定めることになる。
本実施の形態では、制動装置としての電動ブレーキ13が、転写フィルムの送り側ロール3の回転軸12の回転に対して制動を加えることにより、転写フィルム2の張力を制御する速度差を送り側ロール3の回転速度と巻取り側ロール5の回転速度とに与えている。このように制動装置により、送り側ロール3の回転に制動を加えると、縦送りモータ6が、高速度で回転しているとき及び低速度で回転しているときの速度が全体的に低下し、停止時においても、転写フィルム2が弛むほどの速度差が生じることがなくなる。すなわち張力の制御が行われることになる。
図4は、縦送りモータ駆動装置8による縦送りモータ6の駆動制御を、マイクロコンピュータを利用して実施する場合に用いるプログラムの一例における1回の縦送り動作のアルゴリズムを示すフローチャートである。この例では転写フィルム2の縦送りをできるだけ速くするために、高速移動を実施し、その後低速移動を実施する。特に、高速移動を実行した場合には、本実施の形態における張力制御のための制動動作は効果的である。このアルゴリズムでは、速度指令パターンに従って、まずステップST1で転写フィルムを第1の速度(略360mm/sec)で移動させる。そして予め定めた減速指令ポイントまで転写フィルムが移動すると(ステップST2)、第1の速度から第2の速度(略70mm/sec)へと速度変更が実施される(ステップST3及びST4)。尚減速指令ポイントの判定は、縦送りモータの制御を行うためにモータの回転軸に装着されている回転位置検出としてのエンコーダの出力に基づいて、判定することができる。ステップST3で高速移動が変更されると、その後速度指令パターンに従って転写フィルムを低速移動させる(ステップST4)。転写フィルムの縦送りが低速移動に移ると、縦マーク検出用センサ7による縦マークm(いわゆるマーキング)の前端FEの検出が開始される(ステップST5)。ステップST6で、縦マークm(マーキング)の前端FEが検出されると、ステップST7で、転写フィルム2の送りの更なる低速化が実行される。そしてステップST8で、縦マークm(いわゆるマーキング)の後端REの検出が開始される。ステップST9で縦マークm(マーキング)の後端REが検出されると、ステップST10で縦送りが停止される。
上記の実施の形態では、電動ブレーキ14によって、送り側ロール3の回転速度と巻取り側ロール5の回転速度との間に、転写フィルム2の張力を制御する速度差を与えている。しかしながら状況判定手段15が、速度低減信号を出力している場合に、転写フィルムの張力制御を行うために、前述の速度差を発生させる方法は、上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、縦送りモータ駆動装置8を次のように構成してもよい。すなわち縦送りモータ駆動装置8を、状況判定手段15から速度低減信号が出力されるまで使用される第1の速度指令パターンと、速度低減信号が出力された以降使用される第2の速度指令パターンとを備えたものとして構成する。すなわち速度低減信号が出力されると、使用する速度指令パターンを第1の速度指令パターンから第2の速度指令パターンに変更する。図5(A)及び(B)は、第1の速度指令パターンと第2の速度指令パターンの例を示している。この例では、第2の速度指令パターン[図5(B)]を、転写フィルム2の巻取りが完全に完了するまで、転写フィルム2の移動速度が予め定めた速度を超えないように高速度が、第1の速度指令パターン[図5(A)]の高速度よりも低減された速度指令パターンとなっている。すなわち送り側ロール3のフィルムの量が少なくなってきたときには、第2の速度指令パターンを用いることにより、送り側ロール3の回転速度と巻取り側ロール5の回転速度との間に、転写フィルム2の張力を制御する速度差を与えて転写フィルムの張力制御を行うことが可能になる。このようにすると制動のために特別な装置を用意する必要がない。
また状況判定手段15としては、図6(A)に示すようなものを用いても良い。この状況判定手段15では、縦送りモータ6の回転量をエンコーダ21で検出して、この回転量を回転量積算記憶手段22により積算し、積算回転量を記憶する。そして積算回転量判定手段23は、回転量積算記憶手段22が記憶する積算回転量が予め定めた基準積算回転量に達すると、前述の状況(すなわち縦送りモータ6が高速度で回転しているときの転写フィルムの移動速度が、予め定めた速度以上になる状況)にあると判定する。この判定結果を受けて速度低減信号発生手段24は速度低減信号を出力する。すなわちこのような構成の状況判定手段15では、転写フィルム2の送り側ロール3のフィルム量と転写フィルム2の巻取り側ロール5のフィルム量との対比を、縦送りモータ6の積算回転量により行う。
さらに状況判定手段15を、図6(B)に示すように、転写フィルムの移動速度を測定する速度検出手段31と、速度検出手段31が検出した移動速度が予め定めた速度以上になったか否かを判定する速度判定手段32と、速度判定手段32が転写フィルムの移動速度が予め定めた速度以上になったことを検出すると、以後速度低減信号を出力する速度低減信号発生手段33とから構成してもよい。これは転写フィルム2の速度は、巻取り側ロール5のフィルム巻取り径が大きくなると、速くなるため、転写フィルム2の速度を見ることによっても、転写フィルム2の送り側ロール3のフィルム量と転写フィルムの巻取り側ロール5のフィルム量との対比を行えるからである。
以下、本願明細書及び図面に開示した各種の発明の構成要件を列挙する。
(1) 複数の転写パターンが長手方向に所定の間隔をあけて形成され、前記転写パターンの位置を検出するための複数の縦マークが前記複数の転写パターンと所定の位置関係を持って前記長手方向に所定の間隔をあけて形成されている転写フィルムが巻回されてなる転写フィルムの送り側ロールと、
前記転写フィルムの送り側ロールを回転可能に保持するロール保持装置と、
前記転写フィルムの送り側ロールから引き出された前記転写フィルムを巻き取る巻取り側ロールと、
前記巻取り側ロールを回転させる縦送りモータと、
前記縦マークを検出する縦マーク検出用センサと、
前記縦マーク検出用センサの出力を位置検出信号として、前記転写フィルムの前記転写パターンが可動盤と金型との間の所定の停止位置で停止するように、前記縦送りモータを予め定めた速度指令パターンに従って駆動して前記巻取り側ロールを間歇的に回転させる縦送りモータ駆動装置とを備え、
前記速度指令パターンが、停止状態から高速度で前記縦送りモータを回転させ、前記縦マーク検出用センサが前記縦マークの存在を検出している検出状態にある期間は、前記高速度より低い低速度で前記縦送りモータを回転させ、その後前記縦マーク検出用センサが前記縦マークの存在を検出しない非検出状態になると直ちに前記縦送りモータを停止させるように構成されている転写フィルム送り装置であって、
前記縦送りモータが前記高速度で回転しているときの前記転写フィルムの移動速度が、予め定めた速度以上になる状況にあることを判定すると速度低減信号を出力する状況判定手段をさらに備え、
前記ロール保持装置は、前記速度低減信号が出力された以降、前記転写フィルムの送り側ロールの回転に対して制動を加える制動装置を備えていることを特徴とする転写フィルム送り装置。
(2) 前記ロール保持機構は、前記転写フィルムの送り側ロールが保持される回転軸を備えており、前記制動装置が、前記回転軸の回転に対して、前記速度低減信号が出力されているときに電気的に前記制動を加える電気ブレーキである上記(1)に記載の転写フィルム送り装置。
(3) 複数の転写パターンが長手方向に所定の間隔をあけて形成され、前記転写パターンの位置を検出するための複数の縦マークが前記複数の転写パターンと所定の位置関係を持って前記長手方向に所定の間隔をあけて形成されている転写フィルムが巻回されてなる転写フィルムの送り側ロールと、
前記転写フィルムの送り側ロールから引き出された前記転写フィルムを巻き取る巻取り側ロールと、
前記巻取り側ロールを回転させる縦送りモータと、
前記縦マークを検出する縦マーク検出用センサと、
前記縦マーク検出用センサの出力を位置検出信号として、前記転写フィルムの前記転写パターンが可動盤と金型との間の所定の停止位置で停止するように、前記縦送りモータを予め定めた速度指令パターンに従って駆動して前記巻取り側ロールを間歇的に回転させる縦送りモータ駆動装置とを備え、
前記速度指令パターンが、停止状態から高速度で前記縦送りモータを回転させ、前記縦マーク検出用センサが前記縦マークの存在を検出している検出状態にある期間は、前記高速度より低い低速度で前記縦送りモータを回転させ、その後前記縦マーク検出用センサが前記縦マークの存在を検出しない非検出状態になると直ちに前記縦送りモータを停止させるように構成されている転写フィルム送り装置であって、
前記縦送りモータが前記高速度で回転しているときの前記転写フィルムの移動速度が、予め定めた速度以上になる状況にあることを判定すると速度低減信号を出力する状況判定手段をさらに備え、
前記縦送りモータ駆動装置は、前記速度低減信号が出力されるまで使用される第1の速度指令パターンと、前記速度低減信号が出力された以降使用される第2の速度指令パターンとを備えており、前記第2の速度指令パターンが、前記転写フィルムの巻取りが完全に完了するまで前記転写フィルムの前記移動速度が前記予め定めた速度を超えないように前記高速度が低減された速度指令パターンであることを特徴とする転写フィルム送り装置。
(4) 前記状況判定手段は、前記転写フィルムの送り側ロールに巻き取られた前記転写フィルムのフィルム径寸法及び/または前記巻取り側ロールに巻き取られた前記転写フィルムのフィルム径寸法に基づいて、前記状況にあるか否かを判定することを特徴とする被y儒(1)または(3)に記載の転写フィルム送り装置。
(5) 前記状況判定手段は、前記転写フィルムの送り側ロールに巻き取られた前記転写フィルムのフィルム径寸法が、前記巻取り側ロールに巻き取られた前記転写フィルムのフィルム径寸法よりも小さくなると、前記状況にあると判定することを特徴とする上記(4)に記載の転写フィルム送り装置。
(6) 前記状況判定手段は、前記縦送りモータの回転量を積算して積算回転量を記憶する回転量積算記憶手段と、前記回転量積算記憶手段が記憶する前記積算回転量が予め定めた基準積算回転量に達すると、前記状況にあると判定する積算回転量判定手段とを備えていることを特徴とする上記(1)または(3)に記載の転写フィルム送り装置。
(7) 前記状況判定手段は、前記転写フィルムの前記移動速度を測定する速度検出手段と、前記速度検出手段が検出した速度が前記予め定めた速度以上になったことを検出すると以後前記速度低減信号を出力する速度低減信号発生手段とからなる上記(1)または(3)に記載の転写フィルム送り装置。
転写装置において使用される本発明の転写フィルム送り装置の実施の形態の一例の主要部の構成を概略的に示す図である。 転写フィル上のパターンの一例を示す図である。 (A)乃至(C)は、径寸法測定センサを利用した測定情況を説明するために用いる図である。 縦送りモータ駆動装置による縦送りモータの駆動制御を、マイクロコンピュータを利用して実施する場合に用いるプログラムの一例における1回の縦送り動作のアルゴリズムを示すフローチャートである。 (A)及び(B)は第1及び第2の速度指令パターンの例を示す図である。 (A)及び(B)は、状況判定手段の異なる構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 転写フィルム送り装置
2 転写フィルム
3 送り側ロール
4 ロール保持装置
5 巻取り側ロール
6 縦送りモータ
7 縦マーク検出用センサ
8 縦送りモータ駆動装置
9,10 ガイドローラ機構
12 回転軸
13 電気ブレーキ
14 制動回路
15 状況判定手段
16 第1の径寸法測定センサ
17 第2の径寸法測定センサ

Claims (1)

  1. 転写フィルム送り装置であって、
    前記転写フィルムの送り側ロールのフィルム量と前記転写フィルムの巻取り側ロールのフィルム量とを対比し、
    前記対比した結果に基づいて、前記送り側ロールの回転速度と前記巻取り側ロールの回転速度との間に、前記転写フィルムの張力を制御する速度差を与えて前記転写フィルムの張力制御を行うことを特徴とする転写フィルム送り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102785805A (zh) * 2012-07-14 2012-11-21 任继平 片料转移印花机自动定位送纸系统及方法
CN105082703A (zh) * 2015-06-19 2015-11-25 镇江中化聚氨酯工业设备有限公司 自动覆膜装置

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