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JP2008256882A - カラーフィルタ用赤色着色組成物およびカラーフィルタ - Google Patents

カラーフィルタ用赤色着色組成物およびカラーフィルタ Download PDF

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JP2008256882A
JP2008256882A JP2007098072A JP2007098072A JP2008256882A JP 2008256882 A JP2008256882 A JP 2008256882A JP 2007098072 A JP2007098072 A JP 2007098072A JP 2007098072 A JP2007098072 A JP 2007098072A JP 2008256882 A JP2008256882 A JP 2008256882A
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Abstract

【課題】粘度が安定でかつ濾過詰まりしにくいカラーフィルタ用赤色着色組成物、およびそれを用いたカラーフィルタの提供をする。
【解決手段】顔料、樹脂、モノマー、光重合開始剤および溶剤を含有するカラーフィルタ用赤色着色組成物であって、該顔料がC.I Pigment Red 48:1、48:2、48:3、48:4、48:5から選択される少なくとも1種の顔料を含み、該溶剤が溶剤の全量100重量部に対して70重量部以上のエステル系溶剤を含み、該樹脂が下記一般式(1)で表される化合物と他のエチレン性不飽和二重結合を有する化合物とを共重合してなる共重合体樹脂Aを含む。
Figure 2008256882

【選択図】なし

Description

本発明は、カラー液晶表示装置、カラー撮像管素子等に用いられるカラーフィルタの製造に使用されるカラーフィルタ用赤色着色組成物およびこれを用いて形成されるカラーフィルタに関する。
カラーフィルタは、ガラス等の透明な基板の表面に2種以上の異なる色相の微細な帯(ストライプ)状のフィルタセグメントを平行または交差して配置したもの、あるいは微細なフィルタセグメントを縦横一定の配列で配置したものからなっている。フィルタセグメントは、数ミクロン〜数100ミクロンと微細であり、しかも色相毎に所定の配列で整然と配置されている。
カラー液晶表示装置に用いられているカラーフィルタの上には、一般に液晶を駆動させるための透明電極が蒸着あるいはスパッタリングにより形成され、さらにその上に液晶を一定方向に配向させるための配向膜が形成されている。これらの透明電極および配向膜の性能を充分に得るには、その形成工程を一般に200℃以上、好ましくは230℃以上の高温で行う必要がある。
このため、現在、カラーフィルタの製造に用いられるカラーフィルタ用着色組成物の製造方法としては、耐光性、耐熱性に優れる顔料を着色材とする顔料分散法と呼ばれる方法が主流となっている。
顔料分散法の場合、感光性樹脂組成物中に顔料を分散した感光性着色組成物(顔料レジスト材)をガラス等の透明基板に塗布し、乾燥により溶剤を除去した後、一つのフィルタ色のパターン露光を行い、次いで未露光部を現像工程で除去して1色目のパターンを形成、必要に応じて加熱等の処理を加えた後、同様の操作を全フィルタ色について順次繰り返すことによりカラーフィルタを製造することができる。
特許文献1において、エステル系有機溶剤であるプロピレングリコールモノエチルエーテルアセテートとケトン系有機溶剤であるシクロヘキサノンとを、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート:シクロヘキサノンを比率4:6で混合、分散したカラーフィルタ用赤色着色組成物が開示されている。
しかし、顔料濃度の増加、フィルタセグメントを形成する際の塗布均一性、感度、現像性、パターニング性(未露光部分の溶解性、光硬化部分の形状維持など)など、カラーフィルタに対する特性の要求が高まっている状況下においては、従来の処方ではその対応が困難になってきている。特に顔料濃度を高くすれば、顔料に吸着する樹脂の量が減り、分散をすれば、顔料同士の吸着が促進され粘度が高くなるという現象が起こってしまう。また、従来着色組成物は作成後、カラーフィルタ上の異物を取り除くため濾過工程を行うが、粘度が高くなってしまうと濾過詰まりし易くなってしまうという問題がある。
特開平2004-101728号公報
本発明の目的は、粘度が安定でかつ濾過詰まりしにくいカラーフィルタ用赤色着色組成物、およびそれを用いたカラーフィルタの提供をすることである。
本発明は、顔料、樹脂、モノマー、光重合開始剤および溶剤を含有するカラーフィルタ用赤色着色組成物であって、該顔料がC.I Pigment Red 48:1、48:2、48:3、48:4、48:5から選択される少なくとも1種の顔料を含み、該溶剤が溶剤の全量100重量部に対して70重量部以上のエステル系溶剤を含み、該樹脂が下記一般式(1)で表される化合物と他のエチレン性不飽和二重結合を有する化合物とを共重合してなる共重合体樹脂Aを含むことを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタ用赤色着色組成物に関する。
Figure 2008256882
(ここで、R1はHまたはCH3、R2は炭素数2または3のアルキレン基、R3は水素、またはベンゼン環を含んでいてもよい炭素数1〜20のアルキル基、nは、1〜15の整数。)
また、本発明は、上記カラーフィルタ用赤色着色組成物を用いて形成されたフィルタセグメントを具備することを特徴とするカラーフィルタに関する。
本発明で開示したカラーフィルタ用赤色着色組成物は、粘度が安定でかつ濾過詰まりしにくいため、カラーフィルタを作製する部材としてハンドリング性が良いため、良好な品質のカラーフィルタを作製することを可能とする。
まず、好ましい実施の形態を挙げて、本発明のカラーフィルタ用赤色着色組成物(以降適宜単に着色組成物と記載する)について詳細に説明する。本発明のカラーフィルタ用赤色着色組成物は、顔料、樹脂、モノマー、光重合開始剤および溶剤を含有するカラーフィルタ用赤色着色組成物であって、該顔料がC.I Pigment Red 48:1、48:2、48:3、48:4、48:5から選択される少なくとも1種の顔料を含み、該溶剤が溶剤の全量100重量部に対して70重量部以上のエステル系溶剤を含み、該樹脂が下記一般式(1)で表される化合物と他のエチレン性不飽和二重結合を有する化合物とを共重合してなる共重合体樹脂Aを含むことを特徴とする。
Figure 2008256882
(ここで、R1はHまたはCH3、R2は炭素数2または3のアルキレン基、R3は水素、またはベンゼン環を含んでいてもよい炭素数1〜20のアルキル基、nは、1〜15の整数。)
(顔料)
顔料としては、C.I Pigment Red 48:1、48:2、48:3、48:4、48:5から選択される少なくとも1種の顔料を使用する。C.I Pigment Red 48:1、48:2、48:3、48:4、48:5は中心金属の違いによるものでありいずれのものを用いても構わないが、C.I Pigment Red 48:1が可視光波長域における透過率の良好であり、より好ましい。
また、C.I Pigment Red 48:1、48:2、48:3、48:4、48:5以外の補助顔料として、C.I. Pigment Red 7、9、14、41、81:1、81:2、81:3、122、123、146、149、168、177、178、179、184、185、187、192、200、202、208、210、216、220、223、224、226、240、254、255、264、272等の赤色顔料を併用することができる。さらに補色顔料として、黄色顔料、オレンジ色顔料を使用することができる。
黄色顔料としては、C.I. Pigment Yellow 1、2、3、4、5、6、10、12、13、14、15、16、17、18、24、31、32、34、35、35:1、36、36:1、37、37:1、40、42、43、53、55、60、61、62、63、65、73、74、77、81、83、93、94、95、97、98、100、101、104、106、108、109、110、113、114、115、116、117、118、119、120、123、126、127、128、129、138、139、147、150、151、152、153、154、155、156、161、162、164、166、167、168、169、170、171、172、173、174、175、176、177、179、180、181、182、185、187、188、193、194、198、199、213、214等を用いることができる。
オレンジ色顔料としては、C.I. Pigment Orange 36、43、51、55、59、61、71、73等を用いることができる。
(樹脂)
本発明のカラーフィルタ用赤色着色組成物は、下記一般式(1)で表される化合物(a)と他のエチレン性不飽和二重結合を有する化合物(b)とを共重合してなる共重合体樹脂Aを含有する。この共重合体樹脂は、カラーフィルタ用赤色着色組成物中に含まれる顔料の凝集を防ぎ、顔料が微細に分散した状態を維持する働きをするものであり、膜厚均一性に優れ、高透過率で色純度が高いカラーフィルタを製造するために重要なものである。
Figure 2008256882
(ここで、R1はHまたはCH3、R2は炭素数2または3のアルキレン基、R3は水素、またはベンゼン環を含んでいてもよい炭素数1〜20のアルキル基、nは、1〜15の整数)
一般式(I)において、R3のアルキル基の炭素数は1〜20であるが、より好ましくは1〜10である。R3のアルキル基の炭素数が1〜10のときはアルキル基が障害となり樹脂同士の接近を抑制し、顔料への吸着/配向を促進するが、炭素数が10を超えると、アルキル基の立体障害効果が高くなり、ベンゼン環の顔料への吸着/配向までをも妨げる傾向を示す。この傾向は、R3のアルキル基の炭素鎖長が長くなるに従い顕著となり、炭素数が20を超えると、ベンゼン環の吸着/配向が極端に低下する。R3で表されるベンゼン環を含むアルキル基としては、ベンジル基、2−フェニル(イソ)プロピル基等を挙げることができる。
化合物(a)としては、フェノールのエチレンオキサイド(EO)変性(メタ)アクリレート、パラクミルフェノールのEOまたはプロピレンオキサイド(PO)変性(メタ)アクリレート、ノニルフェノールのEO変性(メタ)アクリレート、ノニルフェノールのPO変性(メタ)アクリレート等が挙げられる。これら化合物のうち、パラクミルフェノールのEOまたはPO変性(メタ)アクリレートは、上記ベンゼン環のπ電子の効果ばかりでなく、その立体的な効果も加わり、顔料に対しより良好な吸着/配向面を形成することができるので、より効果が高い。
化合物(b)としては、(メタ)アクリル酸および/または(メタ)アクリル酸エステルを用いることができる。(メタ)アクリル酸エステルとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、(イソ)プロピル(メタ)アクリレート、(イソ)ブチル(メタ)アクリレート、(イソ)ペンチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、アシッドホスホオキシエチル(メタ)アクリレート、アシッドホスホオキシプロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−アシッドホスホオキシエチル(メタ)アクリレート、アシッドホスホオキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらのモノマーは、1種を単独で、または2種以上を混合して用いることができる。
本発明の共重合体樹脂A中における、化合物(a)の割合は、0.1〜50重量%であることが好ましく、10〜35重量%であることがより好ましい。化合物(a)の割合が0.1重量%より少ないと顔料の分散効果が低下し充分な分散効果を得ることができない。また、50重量%より多いと疎水性が大きくなり、カラーフィルタ用赤色着色組成物中の他の構成成分との相溶性が著しく低下し、カラーフィルタ用赤色着色組成物の現像性の低下や残渣の発生、さらにモノマーや光重合開始剤の析出が起こることもある。
化合物(b)として、アシッドホスホオキシエチル(メタ)アクリレート、アシッドホスホオキシプロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−アシッドホスホオキシエチル(メタ)アクリレート、アシッドホスホオキシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート等のリン酸基を含有する(メタ)アクリル酸エステルを用いた場合、さらに高い顔料分散効果が得られることがある。
リン酸基含有(メタ)アクリル酸エステルの共重合割合は、共重合する化合物の合計重量を基準(100重量%)として、好ましくは0.05〜10重量%、より好ましくは0.1〜5重量%である。リン酸基含有(メタ)アクリル酸エステルの共重合割合が0.05重量%より少ないと充分な分散効果が得られない。また、10重量%を超えると共重合体樹脂の極性が増大し、現像速度が著しく速くなったり、他の疎水性成分との相溶性が低下し樹脂が析出したりしてしまう。
本発明の共重合体樹脂Aは、化合物(a)と化合物(b)とをラジカル重合開始剤の存在下、不活性ガス気流下、50〜150℃で2〜10時間かけてラジカル重合させることにより得ることができる。この重合反応は、必要に応じて、溶剤の存在下で行うことができる。
ラジカル重合開始剤としては、ベンゾイルパーオキサイド、クメンヒドロパーオキサイド、t−ブチルヒドロパーオキサイド、ジイソプロピルパーオキシカーボネート、ジt−ブチルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート等の有機過酸化物、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物等が挙げられる。ラジカル重合開始剤は、エチレン性不飽和単量体(すなわち、化合物(a)と化合物(b)の合計)100重量部に対して、好ましくは1〜20重量部の割合で使用される。
上記ラジカル重合反応時に使用し得る溶剤としては、水および/または水混和性有機溶剤、またはエチルセロソルブアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート等の酢酸エステル類;シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類;キシレン、エチルベンゼン等を用いることができる。水混和性有機溶剤としては、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、n−プロピルアルコール等のアルコール系溶剤や、エチレングリコールまたはジエチレングリコールのモノまたはジアルキルエーテル等が挙げられる。
本発明の共重合体樹脂Aの重量平均分子量(Mw)は、好ましくは5000〜100000であり、さらに好ましくは20000〜50000である。
本発明の共重合体樹脂Aは、顔料100重量部に対して、30〜800重量部の割合で用いることができる。
また、本発明の共重合体樹脂Aの側鎖には、モノマーと反応させ、および/または樹脂同士を反応させ、着色組成物の感度を向上させるため、エチレン性不飽和二重結合を導入することができる。具体的には、樹脂が水酸基等の反応性官能基を有する場合には、グリシジル(メタ)アクリレート、2−(メタ)アクリロイルオキシイソシアネート等の上記反応性官能基と反応する官能基およびエチレン性不飽和基を有する化合物を反応させることにより、側鎖にエチレン性不飽和二重結合を導入する。
また、本発明の着色組成物には、アルカリ現像性や密着性、耐溶剤性、耐熱性等の諸特性を付与するために、上記樹脂の他に、一般的なアクリル樹脂、α−オレフィン/(無水)マレイン酸共重合体、スチレン/(無水)マレイン酸共重合体、イソブチレン/(無水)マレイン酸、スチレン/スチレンスルホン酸共重合体、エチレン/(メタ)アクリル酸共重合体等の樹脂を適宜添加することができる。これら一般的な樹脂は、顔料100重量部に対して、1〜50重量部の割合で用いることができる。
(モノマー)
本発明のカラーフィルタ用赤色着色組成物を構成するモノマーは、本発明の共重合体樹脂Aのみでは活性エネルギー線により硬化させ得ず、したがって活性エネルギー線の照射によりカラーフィルタのパターンを形成することができないところ、エチレン性不飽和二重結合を有するモノマーを添加することにより活性エネルギー線による硬化を可能とさせるものである。1分子中にエチレン性不飽和二重結合を1つだけ含むモノマーは単官能性モノマーであり、1分子中に複数のエチレン性不飽和二重結合を含有するモノマーは多官能性モノマーである。1分子中のエチレン性不飽和二重結合の数が多いほど、モノマーの反応性が高くなる。
モノマーは、顔料100重量部に対して、20〜200重量部の割合で用いることができる。
単官能性モノマーとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート等の各種アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリル等を挙げることができる。また、多官能性モノマーとしては、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、EO変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ジエチレン グリコールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリス(アクリロキシエチル)イソシアヌレート、トリス(メタクリロキシエチル)イソシアヌレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、カプロラクトン変性ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、エポキシアクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート等を挙げることができる。
(光重合開始剤)
さらに、本発明のカラーフィルタ用赤色着色組成物には、光重合開始剤を含有させる。
光重合開始剤としては、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチル−ジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オン等のアセトフェノン系光重合開始剤、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタール等のベンゾイン系光重合開始剤、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4'−メチルジフェニルサルファイド等のベンゾフェノン系光重合開始剤、チオキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサンソン等のチオキサンソン系光重合開始剤、2,4,6−トリクロロ−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−トリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ピペロニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−スチリル−s−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−トリクロロメチル−(ピペロニル)−6−トリアジン、2,4−トリクロロメチル(4'−メトキシスチリル)−6−トリアジン等のトリアジン系光重合開始剤、カルバゾール系光重合開始剤、イミダゾール系光重合開始剤等が用いられる。これら光重合開始剤は単独で、あるいは2種以上混合して用いることができる。光重合開始剤は、モノマー100重量部に対して、0.5〜80重量部の割合で用いることができる。
上記光重合開始剤とともに、増感剤を用いることができる。増感剤の例を挙げると、α−アシロキシムエステル、アシルフォスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシレート、ベンジル−9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、エチルアンスラキノン、4,4'−ジエチルイソフタロフェノン、3,3'4,4'−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、4,4'−ジエチルアミノベンゾフェノン等である。増感剤は、光重合開始剤100重量部に対して、0.1〜50重量部の割合で用いることができる。
(溶剤)
本発明のカラーフィルタ用赤色着色組成物は、顔料を充分に該着色組成物中に分散させるために溶剤を添加する。溶剤としては、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、1,3−ブチレングリコールジアセテート、3−エトキシプロピオン酸エチル、3−メトキシ−3−メチルブチルアセテート、3−メトキシブチルアセテート、n−プロピルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールメチルエーテルアセテート、シクロヘキサノールアセテート、プロピレングリコールジアセテート、酢酸n−アミル、酢酸n−ブチル、酢酸イソアミル、酢酸イソブチル、酢酸プロピル、二塩基酸エステル等のエステル系有機溶剤を溶剤の全量100重量部に対して70重量部以上添加して使用する。
上記以外の溶剤成分として添加可能なものとしては、例えば1,2,3−トリクロロプロパン、1,3−ブタンジオール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ジオキサン、2−ヘプタノン、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3,5,5−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−オン、3,5,5−トリメチルシクロヘキサノン、3−メチル−1,3−ブタンジオール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、3−メトキシブタノール、4−ヘプタノン、m−キシレン、m−ジエチルベンゼン、m−ジクロロベンゼン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、n−ブチルアルコール、n−ブチルベンゼン、N−メチルピロリドン、o−キシレン、o−クロロトルエン、o−ジエチルベンゼン、o−ジクロロベンゼン、p−クロロトルエン、p−ジエチルベンゼン、sec−ブチルベンゼン、tert−ブチルベンゼン、γ―ブチロラクトン、イソブチルアルコール、イソホロン、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノターシャリーブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、ジイソブチルケトン、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、シクロヘキサノール、シクロヘキサノン、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ダイアセトンアルコール、トリアセチン、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールフェニルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、ベンジルアルコール、メチルイソブチルケトン、メチルシクロヘキサノール等が挙げられ。
エステル系有機溶剤を溶剤の全量100重量部に対して70重量部以上添加して使用するが、更に80重量部以上90重量部以下であるとさらに好ましい。エステル系有機溶剤が全溶剤の70重量部を超えていないと顔料の分散が安定せず経時で粘度が上がり、濾過詰まりも起こしやすくなる。
(分散剤)
顔料を分散する際には、適宜、樹脂型顔料分散剤、界面活性剤、顔料誘導体等の分散助剤を用いることができる。分散助剤は、顔料の分散に優れ、分散後の顔料の再凝集を防止する効果が大きいので、分散助剤を用いて顔料を顔料担体中に分散してなる着色組成物を用いた場合には、透明性に優れたカラーフィルタが得られる。
樹脂型顔料分散剤は、顔料に吸着する性質を有する顔料親和性部位と、顔料担体と相溶性のある部位とを有し、顔料に吸着して顔料の顔料担体への分散を安定化する働きをするものである。樹脂型顔料分散剤として具体的には、ポリウレタン、ポリアクリレートなどのポリカルボン酸エステル、不飽和ポリアミド、ポリカルボン酸、ポリカルボン酸(部分)アミン塩、ポリカルボン酸アンモニウム塩、ポリカルボン酸アルキルアミン塩、ポリシロキサン、長鎖ポリアミノアマイドリン酸塩、水酸基含有ポリカルボン酸エステルや、これらの変性物、ポリ(低級アルキレンイミン)と遊離のカルボキシル基を有するポリエステルとの反応により形成されたアミドやその塩などの油性分散剤、(メタ)アクリル酸−スチレン共重合体、(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンなどの水溶性樹脂や水溶性高分子化合物、ポリエステル系、変性ポリアクリレート系、エチレンオキサイド/プロピレンオキサイド付加化合物、燐酸エステル系等が用いられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
界面活性剤としては、ラウリル硫酸ソーダ、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ、スチレン−アクリル酸共重合体のアルカリ塩、ステアリン酸ナトリウム、アルキルナフタリンスルホン酸ナトリウム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸アンモニウム、ステアリン酸モノエタノールアミン、ステアリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、スチレン−アクリル酸共重合体のモノエタノールアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステルなどのアニオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリエチレングリコールモノラウレートなどのノニオン性界面活性剤;アルキル4級アンモニウム塩やそれらのエチレンオキサイド付加物などのカオチン性界面活性剤;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタインなどのアルキルベタイン、アルキルイミダゾリンなどの両性界面活性剤が挙げられ、これらは単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
本発明のカラーフィルタ用赤色着色組成物は、下記式(2)の塩基性基、式(3)の塩基性基、式(4)の塩基性基および式(5)の塩基性から選ばれる少なくとも1つの塩基性基を有する、顔料誘導体、アントラキノン誘導体、トリアジン誘導体またはアクリドン誘導体から選ばれる少なくとも一種の誘導体を含有することが好ましい。
上記特定の塩基性基を有する誘導体の含有量は、顔料を基準として、好ましくは0.001〜40重量%、さらに好ましくは1〜25重量%である
Figure 2008256882
(上記式(2)〜(7)において、Xは、−SO2−、−CO−、−CH2NHCOCH2−、−CH2−または直接結合を表し、nは、1〜10の整数を表し、R1およびR2は、それぞれ独立に、炭素数1〜36の置換されていてもよいアルキル基、炭素数2〜36の置換されていてもよいアルケニル基もしくは置換されていてもよいフェニル基を表すか、またはR1とR2とが結合して更なる窒素、酸素または硫黄原子を含む、置換されていてもよい複素環を形成し、R3は、炭素数1〜36の置換されていてもよいアルキル基、炭素数2〜36の置換されていてもよいアルケニル基または置換されていてもよいフェニル基を表し、R4、R5、R6およびR7は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜36の置換されていてもよいアルキル基、炭素数2〜36の置換されていてもよいアルケニル基または置換されていてもよいフェニル基を表し、Yは、−NR8−Z−NR9−または直接結合を表し、R8およびR9は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜36の置換されていてもよいアルキル基、置換されていてもよい炭素数2〜36のアルケニル基または置換されていてもよいフェニル基を表し、Zは、炭素数1〜36の置換されていてもよいアルキレン基、炭素数2〜36の置換されていてもよいアルケニレン基、または置換されていてもよいフェニレン基を表し、Rは、式(6)で示される置換基、または式(7)で示される置換基を表し、Qは、水酸基、アルコキシル基、式(6)で示される置換基または式(7)で示される置換基を表す。)
本発明の着色組成物は、例えば以下の方法で製造することができる。
1.モノマーおよび共重合体樹脂あるいはその有機溶剤溶液または水溶液に、顔料と必要に応じて顔料分散剤(塩基性誘導体その他の顔料分散剤)を予め混合して得られる顔料組成物を添加して分散させる。顔料組成物は、顔料粉末と顔料分散剤の粉末を単に混合して調製しても充分目的とする効果を得ることができる。しかし、ニーダー、アトライター、ロール、スーパーミル等の各種粉砕機により機械的に混合するか、顔料を水または有機溶剤に分散してなる分散体に顔料分散剤を含む溶液を添加し、顔料表面に顔料分散剤を吸着させるか、硫酸等の強い溶解力を持つ溶媒に顔料と顔料分散剤を共溶解して水等の貧溶媒により共沈させる等の緊密な混合方法を行えばさらに良好な結果を得ることができる。
2.モノマーおよび共重合体樹脂あるいはその有機溶剤溶液または水溶液に、顔料と必要に応じて添加する顔料分散剤(塩基性誘導体その他の顔料分散剤)を別々に添加して分散させる。
3.モノマーおよび共重合体樹脂あるいはその有機溶剤溶液または水溶液に、顔料と顔料分散剤(塩基性誘導体その他の顔料分散剤)を予め別々に分散してからそれらを混合する。この場合、顔料分散剤を溶剤のみで分散させても良い。
4.モノマーおよび共重合体樹脂あるいはその有機溶剤溶液または水溶液に、顔料を分散した後、顔料分散剤を添加する。
顔料および顔料分散剤のモノマーおよび共重合体樹脂、あるいはその有機溶剤溶液または水溶液への分散は、三本ロールミル、二本ロールミル、サンドミル、ニーダー、ディゾルバー、ハイスピードミキサー、ホモミキサー、アトライター等の各種分散装置を用いて行うことができる。また、分散時には、分散を良好に行うために、各種界面活性剤を添加することができる。
本発明の着色組成物は、遠心分離、焼結フィルタ、メンブレンフィルタ等の手段にて5μm以上の粗大粒子、好ましくは1μm以上の粗大粒子、さらに好ましくは0.5μm以上の粗大粒子および混入した塵の除去を行う。
本発明の着色組成物を用いたカラーフィルタの製造は、透明基板上に本発明の感光性着色組成物を均一に塗布した後、フォトマスクを介して紫外線、電子線などの活性エネルギー線でパターン露光を行い、未露光部を溶剤またはアルカリ水溶液で洗い流して所望のパターンを得る、いわゆるフォトリソグラフィーと呼ばれる方法で行われる。
本発明の着色組成物は、透明基板上にスプレーコートやスピンコート、ロールコート等の塗布方法により塗布される。
透明基板としては、ガラス板や、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレン テレフタレートなどの樹脂が用いられる。
現在では、環境問題から現像には溶剤は殆ど使われなくなり、アルカリ現像が主流となっている。アルカリ現像液としては、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム等の無機アルカリやジメチルベンジルアミン、トリエタノールアミン等の有機アルカリの水溶液が使用される。このアルカリ現像液には、消泡剤や界面活性剤を添加することもできる。
なお、露光感度を上げるために、本発明の着色組成物を塗布乾燥後、水溶液あるいはアルカリ水溶性樹脂、例えばポリビニルアルコールや水溶性アクリル樹脂等を塗布乾燥し酸素による重合阻害を防止する膜を形成した後に露光を行うこともできる。
以下に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれによって限定されるものではない。なお、実施例および比較例中、「部」とは「重量部」を意味する。
(合成例1)
温度計、冷却管、窒素ガス導入管、滴下管および撹拌装置を備えたセパラブル4口フラスコにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート70.0部を仕込み、80℃に昇温し、フラスコ内を窒素置換した後、滴下管より、n−ブチルメタクリレート13.3部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート4.6部、メタクリル酸4.3部、ベンジルメタクリレート3.7部、パラクミルフェノールエチレンオキサイド変性アクリレート(東亜合成社製「アロニックスM110」)3.7部および2,2'−アゾビスイソブチロニトリル0.4部の混合物を2時間かけて滴下した。滴下終了後、さらに3時間反応を継続し、固形分30%の共重合体(1)の溶液を得た。この共重合体(1)の重量平均分子量は、31000であった。
(合成例2)
温度計、冷却管、窒素ガス導入管、滴下管および撹拌装置を備えたセパラブル4口フラスコにプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート70.0部を仕込み、80℃に昇温し、フラスコ内を窒素置換した後、滴下管より、n−ブチルメタクリレート13.3部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート4.6部、メタクリル酸4.3部、ベンジルメタクリレート7.4部および2,2'−アゾビスイソブチロニトリル0.4部の混合物を2時間かけて滴下した。滴下終了後、さらに3時間反応を継続し、固形分30%の共重合体(2)の溶液を得た。この共重合体(2)の重量平均分子量は、28000であった。
[実施例1]
<赤色レジスト材用顔料分散体1の作製>
顔料分散体として下記の組成の混合物を均一に撹拌混合した後、直径0.5mmのジルコニアビーズを用いて、アイガーミルで10時間分散した後、1.0μmのフィルタで濾過し赤色レジスト材用顔料分散体1を作製した。
赤色顔料C.I. Pigment Red 48:1
(BASF社製「Lithol Scarlet D 3700」) 18.5部
アントラキノンを母体骨格として、式4の塩基性基を有する誘導体 1.2部
分散剤(日本ルーブリゾール社製「ソルスパーズ20000」) 1.0部
アクリル樹脂溶液(共重合体(1)) 35.0部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 44.3部
<赤色レジスト材1の作製>
ついで下記組成の混合物を均一になるように攪拌混合して、赤色レジスト材1を得た。
赤色レジスト材用顔料分散体1 45.0部
アクリル樹脂溶液(共重合体(1)) 15.0部
トリメチロールプロパントリアクリレート 5.6部
(新中村化学社製「NKエステルATMPT」)
光重合開始剤
(チバスペシャルティケミカルズ(株)社製「イルガキュアー907」) 2.0部
増感剤(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」) 0.2部
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 32.2部
[実施例2]
赤色レジスト材用顔料分散体1の作製で使用した溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート44.3部)を下記の比率の溶剤にした以外は実施例1と同様にして赤色レジスト材用顔料分散体2を得た。
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 34.0部
シクロヘキサノン 10.3部
赤色レジスト材1の作製で、赤色レジスト材用顔料分散体1の代わりに赤色レジスト材用顔料分散体2、使用した溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート32.2部)を下記の比率の溶剤にした以外は実施例1と同様にして赤色レジスト材2を得た。
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 27.4部
シクロヘキサノン 4.8部
[実施例3]
赤色レジスト材用顔料分散体1の作製で使用した溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート44.3部)を下記の比率の溶剤にした以外は実施例1と同様にして赤色レジスト材用顔料分散体3を得た。
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 23.7部
シクロヘキサノン 20.6部
赤色レジスト材1の作製で、赤色レジスト材用顔料分散体1の代わりに赤色レジスト材用顔料分散体3、使用した溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート32.2部)を下記の比率の溶剤にした以外は実施例1と同様にして赤色レジスト材3を得た。
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 22.5部
シクロヘキサノン 9.7部
[比較例1]
赤色レジスト材用顔料分散体1の作製で使用した溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート44.3部)を下記の溶剤にした以外は実施例1と同様にして赤色レジスト材用顔料分散体4を得た。
シクロヘキサノン 44.3部
赤色レジスト材1の作製で、赤色レジスト材用顔料分散体1の代わりに赤色レジスト材用顔料分散体4、使用した溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート32.2部)を下記の溶剤にした以外は実施例1と同様にして赤色レジスト材4を得た。
シクロヘキサノン 32.2部
[比較例2]
赤色レジスト材用顔料分散体1の作製で使用した溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート44.3部)を下記の比率の溶剤にした以外は実施例1と同様にして赤色レジスト材用顔料分散体5を得た。
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 9.9部
シクロヘキサノン 34.4部
赤色レジスト材1の作製で、赤色レジスト材用顔料分散体1の代わりに赤色レジスト材用顔料分散体5、使用した溶剤(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート32.2部)を下記の比率の溶剤にした以外は実施例1と同様にして赤色レジスト材5を得た。
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート 16.1部
シクロヘキサノン 16.1部
[比較例3]
赤色レジスト材用顔料分散体1、赤色レジスト材1の共重合体(1)を共重合体(2)にした以外は実施例1と同様にして赤色レジスト材6を得た。
[比較例4]
赤色レジスト材用顔料分散体2、赤色レジスト材2の共重合体(1)を共重合体(2)にした以外は実施例2と同様にして赤色レジスト材7を得た。
[比較例5]
赤色レジスト材用顔料分散体3、赤色レジスト材3の共重合体(1)を共重合体(2)にした以外は実施例3と同様にして赤色レジスト材8を得た。
各実施例および比較例において赤色レジスト材用顔料分散体の粘度、赤色レジスト材の濾過量は下記のようにして測定した。結果を表1に示す。
赤色レジスト材用顔料分散体の粘度:RHEOMETRICS社製BM型粘度計にてレジスト調整直後の粘度(初期)と40℃で7日間放置した粘度(経時)をそれぞれ測定した。
赤色レジスト材の濾過量(g):350gの赤色レジスト材を圧力0.5mPaの条件下において、キュノ(株)社製0.6μmフィルタを通過した赤色レジスト材量
実施例1〜3は濾過量も多く、粘度(経時)も粘度(初期)と変化が少なかった。
比較例1および2のように、エステル系の溶剤以外の溶剤が多い場合は、粘度(経時)が増加していた。
比較例3〜5のように共重合体(2)を用いた場合は濾過量が少なかった。
Figure 2008256882

Claims (2)

  1. 顔料、樹脂、モノマー、光重合開始剤および溶剤を含有するカラーフィルタ用赤色着色組成物であって、該顔料がC.I Pigment Red 48:1、48:2、48:3、48:4、48:5から選択される少なくとも1種の顔料を含み、該溶剤が溶剤の全量100重量部に対して70重量部以上のエステル系溶剤を含み、該樹脂が下記一般式(1)で表される化合物と他のエチレン性不飽和二重結合を有する化合物とを共重合してなる共重合体樹脂Aを含むことを特徴とする請求項1記載のカラーフィルタ用赤色着色組成物。
    Figure 2008256882
    (ここで、R1はHまたはCH3、R2は炭素数2または3のアルキレン基、R3は水素、またはベンゼン環を含んでいてもよい炭素数1〜20のアルキル基、nは、1〜15の整数。)
  2. 請求項1記載のカラーフィルタ用赤色着色組成物を用いて形成されたフィルタセグメントを具備することを特徴とするカラーフィルタ。
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