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JP2008247156A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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JP2008247156A JP2007090050A JP2007090050A JP2008247156A JP 2008247156 A JP2008247156 A JP 2008247156A JP 2007090050 A JP2007090050 A JP 2007090050A JP 2007090050 A JP2007090050 A JP 2007090050A JP 2008247156 A JP2008247156 A JP 2008247156A
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Hidetoshi Nobemoto
秀寿 延本
Kiyotaka Mamiya
清孝 間宮
Seiji Ezaki
誠司 江崎
Yasutaka Katsuya
泰荘 勝谷
Takayuki Ueda
貴之 上田
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Mazda Motor Corp
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Abstract

【課題】効率の異なる2つのモータジェネレータを利用して車両全体の効率の最適化を図ること。
【解決手段】ハイブリッド車両1の運転状態を判定する運転状態判別手段51と、運転状態判別手段51の判定に基づいて、エンジン10並びに第1、第2モータジェネレータMG23、4のうち稼動されるものを選定する駆動源選定手段52とを設ける。第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2とは、それぞれ高効率動作域が異なる特性を有するものである。駆動源選定手段52は、第1モータジェネレータMG1と第2モータジェネレータMG2の少なくとも一方を選定する際には、ハイブリッド車両1全体の効率が最も高くなるように何れかのモータジェネレータを選定する。
【選択図】図9

Description

本発明はハイブリッド車両の制御装置に関し、特に、2つのモータジェネレータを用い、駆動力の確保と動力エネルギの回収効率を向上することのできるハイブリッド車両の制御装置に関する。
近年、自動車等の車両においては、低公害、省資源の観点からエンジンとモータとを併用するハイブリッド車が開発されている。
このハイブリッド車両の形式として、駆動用モータのみによって駆動輪が駆動されるものはシリーズハイブリッド形式、エンジンから機械的に伝達された駆動力とモータとが選択的に切換えられて駆動輪を駆動するものはパラレルハイブリッド形式と呼ばれる。
シリーズハイブリッド形式では、モータの駆動力がアクセルに対してリニアになっており、燃費がよい分、走行性という観点からは、性能を高めることが困難である。
これに対して、パラレルハイブリッド形式では、エンジンの駆動力を駆動輪に伝達することができることから、走行性を高めることが可能である。
そのようなパラレルハイブリッド形式のハイブリッド車には、発電用と動力源用との2つのモータジェネレータを搭載することで動力エネルギの回収効率向上と走行性能の確保とを図る技術が多く採用されている。
例えば、特許文献1に記載の構成では、駆動源あるいは発電機として切換え使用可能な第1、第2モータを採用し、運転状況に応じて何れかのモータでトルクを出力したり、発電させたりしている。特許文献1に開示された技術は、各モータの発電量や出力を減らすことでエネルギ効率の向上を図ったものである。
特開2000−295711号公報
このように2つのモータとエンジンとを組み合わせてトルクを出力する場合、各モータの出力特性を違えて、多様な運転状況に適用することが好ましい。例えば、高回転域で効率が高くなるモータと低回転域で効率が高くなるモータを組み合わせれば、より広い運転領域で車両全体の効率を高めることが可能になる。
しかるに特許文献1に記載の構成では、効率の異なるモータジェネレータを採用する点や、効率の異なるモータジェネレータを採用して車両全体の効率を高める点については、何等解決されていなかった。
本発明は上記不具合に鑑みてなされたものであり、駆動源あるいは発電機として切換え使用可能であって、異なる高効率動作域を有する2つのモータジェネレータを設け、且つこれらモータジェネレータとエンジンとの組み合わせによって、車両全体の効率を向上させることのできるハイブリッド車両を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために本発明は、車両にトルクを出力するエンジンと、発電可能であって前記車両にトルクを出力可能な第1モータジェネレータと、発電可能であって前記車両にトルクを出力可能な第2モータジェネレータと、両モータジェネレータにより充電されるとともに、両モータジェネレータに対し電力を供給可能なバッテリとを備えたハイブリッド車両の制御装置であって、前記車両の運転状態を判定する運転状態判別手段と、前記運転状態判別手段の判定に基づいて、前記エンジン並びに第1、第2モータジェネレータのうち稼動されるものを選定する駆動源選定手段とを設け、前記第1モータジェネレータと前記第2モータジェネレータとは、それぞれ高効率動作域が異なる特性を有するものであり、前記駆動源選定手段は、前記第1モータジェネレータと前記第2モータジェネレータの少なくとも一方を選定する際には、車両全体の効率が最も高くなるように何れかのモータジェネレータを選定するものであることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置である。この態様では、高効率動作域が異なる第1、第2モータジェネレータを採用し、駆動源選定手段によって、エンジンと各モータジェネレータの何れかが選定されるとともに、少なくとも何れか一方のモータジェネレータが選定される際には、車両全体の効率が最も高くなるようにモータジェネレータが選定されるので、運転状態に応じて、駆動源の最適稼動を図り、車両全体の効率を向上させることができる。ここで、「高効率動作域」は、例えば、トルクと回転速度とによって効率が定まる特性マップにおいて、最も効率が高くなる運転領域を指す。
好ましい態様において、前記エンジンおよび前記第1モータジェネレータは、トランスミッションを介して車両の駆動軸に連結されているものであり、前記駆動源選定手段は、前記トランスミッションの変速比毎に前記第1モータジェネレータの効率を判定して前記第2モータジェネレータの効率と比較するものである。この態様では、第1モータジェネレータをエンジンの回転速度に比例して効率が高くなる中高速用の駆動源として利用することができるとともに、変速比毎に変化する高効率動作域を判定して第2モータジェネレータの効率と比較することができるので、より精度の高い最適化配分を実現することができる。
好ましい態様において、前記駆動源選定手段が前記エンジンの非駆動時に前記第1モータジェネレータを選定した場合に、当該第1モータジェネレータの効率が最も高い変速段に前記トランスミッションの変速比を設定する変速比設定手段を備えている。この態様では、エンジンの非稼働時に第1モータジェネレータの効率が最も高くなるように変速比が設定されるので、車両全体の効率が一層高くなる。
好ましい態様において、前記変速比設定手段は、前記駆動源選定手段が前記エンジンと前記第1モータジェネレータとを選定した場合には、エンジンの燃費率が最も高くなる変速比を優先して変速比を設定するものである。この態様では、エンジンの稼動が必要な運転領域においては、エンジンの燃費率が最優先される。ここで、「エンジンと第1モータジェネレータとを選定した場合」は、エンジンと第1モータジェネレータとを選定した場合だけでなく、エンジンと両モータジェネレータとを選定した場合を含む概念である。
好ましい態様において、前記第2モータジェネレータのモータ出力軸を前記トランスミッションの出力軸に接続し、前記第1モータジェネレータと前記トランスミッションとの間に第1クラッチを設け、前記第2モータジェネレータの前記モータ出力軸に第2クラッチを設け、前記駆動源選定手段が前記第2モータジェネレータのみを駆動源として選定した場合には前記第1クラッチを遮断するとともに、第2モータジェネレータを選定から外した場合には前記第2クラッチを遮断するように前記第1および第2クラッチの接続遮断動作を制御するクラッチ制御手段を設けている。この態様では、第2モータジェネレータのみが駆動される運転領域(主として低速発進時や、後進時)では、エンジンや第1モータジェネレータの抵抗を受けることなく、駆動輪に第2モータジェネレータのトルクを伝達することができるとともに、第2モータジェネレータが非稼動となる運転領域(主として中高速運転時)では、第2モータジェネレータの抵抗を受けることなく、エンジンや第1モータジェネレータのトルクを駆動輪に伝達することができ、車両全体の効率を高めることができる。
好ましい態様において、前記第1モータジェネレータは、エンジンに直結されるものであり、前記第1モータジェネレータの高効率動作域は、前記第2モータジェネレータの高効率動作域よりも高回転側に位置するものである。この態様では、第1モータジェネレータをエンジンに直結することにより、高回転側に高効率動作域が存在する第1モータジェネレータの稼働率を中高速運転域で高め、エンジンの負荷を低減することができる。
以上説明したように、本発明は、少なくとも何れか一方のモータジェネレータが選定される際には、車両全体の効率が最も高くなるようにモータジェネレータが選定されるので、運転状態に応じて、駆動源の最適稼動を図り、車両全体の効率を向上させることができるという顕著な効果を奏する。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の一形態に係るハイブリッド車両の概略構成を模式的に示す図であり、図2は、図1の実施形態に係るブロック図である。
図1および図2を参照して、ハイブリッド車両1は、駆動源としてのエンジン10および第1、第2モータジェネレータMG1、MG2と、これら駆動源10、MG1、MG2を制御するPCM(Powertrain Control Module)50とを有しているパラレルハイブリッド形式のものである。
エンジン10は、クランク軸11の他、図2に示すように、燃料噴射弁12、並びにスロットル弁14、点火プラグ15を有している。クランク軸11は、第1モータジェネレータMG1および第1クラッチCh1を介してハイブリッド車両1のトランスミッション16の入力軸17に接続されている。このトランスミッション16は、トランスミッション電磁バルブ18で変速比を切換可能に構成されている。さらに、トランスミッション16の出力軸19には、ディファレンシャル機構20が接続されており、ディファレンシャル機構20から駆動軸21を介して駆動輪22にエンジン10からの動力を伝達するように構成されている。
第1モータジェネレータMG1は、クランク軸11に直結された発電機によって具体化されている。この第1モータジェネレータMG1は、クランク軸11から入力されたエンジン出力を動力源として発電するとともに、トランスミッション16の入力軸17に第1クラッチCh1を介して駆動力を出力することができるように構成されている。第1モータジェネレータMG1には、ジェネレータコントローラ31が付設されており、PCM50の制御によってジェネレータコントローラ31が制御されることにより、発電量や出力されるトルクが設定されるようになっている。
第2モータジェネレータMG2は、車両1の発進/後進時の駆動源になるとともに減速エネルギの回収を担うモータで具体化されている。この第2モータジェネレータMG2のモータ出力軸32は、第2クラッチCh2を介してトランスミッション16の出力軸19にトルクを出力可能に接続されている。第2モータジェネレータMG2には、モータコントローラ33が付設されており、PCM50の制御によってモータコントローラ33が制御されることにより、発電量や出力されるトルクが設定されるようになっている。
各モータジェネレータMG1、MG2には、バッテリ34が接続されている。バッテリ34は、各モータジェネレータMG1、MG2に電力を供給するとともに、各モータジェネレータMG1、MG2が発電した電力を蓄えるものである。さらに、バッテリ34には、蓄電量を検出するためのバッテリセンサSW1が設けられている。バッテリセンサSW1は、バッテリ34の電流および電圧をモニタすることにより、蓄電量を検出するものである。
ハイブリッド車両1には、公知のブレーキ制御システム35(図2参照)が設けられており、所定の運転状態で摩擦ブレーキによりハイブリッド車両1を制動できるようになっている。
図2を参照して、ハイブリッド車両1には、バッテリセンサSW1、運転状態を検出するための車速センサSW2、アクセル開度センサSW3、ブレーキ圧センサSW4を初めとする種々の検出センサが設けられており、これらのセンサSW1〜SW3が入力要素としてPCM50に接続されている。
他方、PCM50には、出力要素として、燃料噴射弁12、並びにスロットル弁14、点火プラグ15、トランスミッション電磁バルブ18、ジェネレータコントローラ31、モータコントローラ33、第1、第2クラッチCh1、Ch2、並びにブレーキ制御システム35が接続されている。
PCM50は、CPU、メモリ等を備えたマイクロプロセッサであり、プログラムモジュールによって、入力要素からの検出信号を読み取り、所定の演算処理を実行して制御信号を出力要素に出力するものである。図示の例において、PCM50は、運転状態判別手段51、駆動源選定手段52、変速比設定手段53、クラッチ制御手段54、並びにブレーキ制御手段55を論理的に構成している。
運転状態判別手段51は、ハイブリッド車両1の運転状態を判定するものであり、例えば、バッテリセンサSW1の検出信号に基づいて、蓄電要求の有無や充電の可否を判定したり、車速センサSW2とアクセル開度センサSW3の検出信号に基づいて、操縦者の要求トルクを演算したり、車速センサSW2とブレーキ圧センサSW4の検出信号に基づいて、減速時の回生制動トルクを演算したりするものである。
駆動源選定手段52は、予めメモリに記憶されている制御マップM1〜M5に基づいて、駆動源としてのエンジン10並びに第1、第2モータジェネレータMG1、MG2を選定するものである。次に、各制御マップM1〜M5について図3〜図6を参照しながら説明する。
図3は、要求トルクと蓄電量とで決まる制御マップM1のイメージ図である。
図3を参照して、各モータジェネレータMG1、MG2によって出力可能なトルク(以下、「アシストトルク」ともいう)は、バッテリ34の蓄電量(SOC)によって決定される(図3の右上側のグラフ参照)。また、各モータジェネレータMG1、MG2による定常走行時のアシストトルクは、ハイブリッド車両1の要求トルクに比例する(図3の右下側のグラフ参照)。そこで、これらの特性を予め実験等でデータ化し、データマップ変換することにより、図3左側に示すように、車両の要求トルクとSOCで定まるアシストトルクマップを得ることができる。そこで、本実施形態では、このグラフの等高線L1〜L4で分割された複数の走行領域に基づいて要求トルクとSOC残量との組み合わせを設定し、制御マップM1としてメモリに記憶しておくことにより、駆動源選定手段52が運転状態に応じて、必要な駆動源(主としてエンジン稼動の要否)を選定することができるようになっている。
次に、モータジェネレータMG1、MG2の選定に当たり、本実施形態では、図4および図5のグラフに基づく制御マップM2〜M4が設定されている。
まず、図4は、トルクとエンジン回転速度とによって定まるエンジン燃費率マップを示すグラフである。同図に示すグラフでは、エンジン10の燃費率として、エンジン回転速度とトルクとの関係で定まる複数の領域が複数の等高線L11〜L15で設定されている。本実施形態では、このグラフに基づいて、トルクとエンジン回転速度との組み合わせを制御マップM2としてメモリに記憶しておくことにより、制御マップM1のデータとの対比から、駆動源選定手段52がエンジン10の要否を決定できるように構成されている。ここで、燃費率は、同じトルク、エンジン回転速度であっても、トランスミッション16の変速比で異なるため、制御マップM2には、変速比毎に燃費率を特定できるように図4に示すような変速比グラフG(グラフ中の数値は、変速段を示す)が設定されている。
次に、第1、第2モータジェネレータMG1、MG2の高効率動作域について説明する。ここで、「高効率動作域」は、例えば、トルクと回転速度とによって効率が定まる特性マップにおいて、最も効率が高くなる運転領域を指す。この高効率動作域は、図5、図6に示すようなグラフにおいて分布する効率動作域において、最も高い領域として選択されるものである。
図5は、トルクとモータ回転速度とによって定まる第1モータジェネレータの効率動作域を示すグラフである。
図5を参照して、同図に示すグラフでは、第1モータジェネレータMG1の効率として、モータ回転速度とトルクとの関係で定まる複数の領域が複数の等高線L21〜L26で設定されている。本実施形態では、このグラフに基づいて、トルクとモータ回転速度との組み合わせを制御マップM3としてメモリに記憶しておくことにより、後述する制御マップM4のデータとの対比から、第1、第2モータジェネレータMG1、MG2のそれぞれについて、稼動要否を決定できるようになっている。ここで、第1モータジェネレータMG1は、クランク軸11に直結されているものであることから、高効率動作域(等高線L26の内側の領域)は、中速低負荷域に設定されている。また、第1モータジェネレータMG1がクランク軸11に直結されているものであることから、第1モータジェネレータMG1の効率は、同じトルク、モータ回転速度であっても、トランスミッション16の変速比で異なることになる。このため、制御マップM3には、変速比毎に燃費率を特定できるように図5に示すような変速比グラフG(グラフ中の数値は、変速段を示す)が設定されている。
図6は、トルクとモータ回転速度とによって定まる第2モータジェネレータの効率動作域を示すグラフである。
図6を参照して、同図に示すグラフでは、第2モータジェネレータMG2の効率として、モータ回転速度とトルクとの関係で定まる複数の領域が複数の等高線L31〜L34で設定されている。本実施形態では、このグラフに基づいて、トルクとモータ回転速度との組み合わせを制御マップM4としてメモリに記憶しておくことにより、上述した図5のグラフに基づく制御マップM3のデータとの対比から、第1、第2モータジェネレータMG1、MG2のそれぞれについて、稼動要否を決定できるようになっている。ここで、第2モータジェネレータMG2は、主として車両の発進時や後進時、或いは軽負荷運転領域で使用されるものであることから、高効率動作域(等高線L34の内側の領域)は、低速中負荷域に設定されている。
なお、各モータジェネレータMG1、MG2をエネルギ回生用に使う場合には、充電容量を制御するための制御マップM5がPCM50のメモリに記憶されているが、この制御マップM5は、基本的には、図3で説明した制御マップM1と同様の手法で構築されているので、その詳細については説明を省略する。
変速比設定手段53は、上述した制御マップM2、M3に基づき、エンジン10の燃費率によって定まる変速段と、第1モータジェネレータMG1の効率動作域によって定まる変速段とを運転状態に応じて択一的に選定するものである。図4および図5に示したように、各制御マップM2、M3には、変速比毎にエンジン10の燃費率または第1モータジェネレータMG1の効率を特定できるように、変速比グラフGが設定されている。そこで、本実施形態では、エンジン10と第1モータジェネレータMG1とを同時に駆動源として使用する場合、後述するフローチャートに示すように、エンジン10の燃費率が最も高くなる変速段を優先して設定するように、変速比設定手段53がプログラムされている。この結果、エンジン10と第1モータジェネレータMG1とを同時に駆動源として使用する運転領域では、エンジン10の燃費が最も高くなる状態で、ハイブリッド車両1が運転されることになる。
クラッチ制御手段54は、後述するフローチャートで示すように、エンジン10または第1モータジェネレータMG1が稼動される場合には、第1クラッチCh1を接続し、エンジン10および第1モータジェネレータMG1の何れも非稼動である場合には、第1クラッチCh1を遮断する。また、第2モータジェネレータMG2が稼動される場合には、第2クラッチCh2を接続するとともに、第2モータジェネレータMG2が非稼動である場合には、第2クラッチCh2を遮断する。
上述した運転状態判別手段51、駆動源選定手段52、変速比設定手段53、およびクラッチ制御手段54により、ハイブリッド車両1の制御は、基本的には表1に示すように、動作することになる。
Figure 2008247156
ブレーキ制御手段55は、ブレーキ圧センサSW4の検出信号を運転状態判別手段51が判別した結果に基づき、ブレーキ制御システム35を制御するものである。
次に、本実施形態に係るハイブリッド車両の運転制御例を図7〜図12を参照しながら説明する。
図7は、本発明の実施形態に係るハイブリッド車両の走行時の運転制御例を示すフローチャートである。
図7を参照して、同図に示すフローチャートは、ハイブリッド車両1のイグニションスイッチが接続された時点でPCM50が実行するものである。
イグニションスイッチが接続されると、PCM50のクラッチ制御手段54は、第1、第2クラッチCh1、Ch2を初期状態に戻す(ステップS10)。この初期状態では、例えば、第1クラッチCh1が遮断され、第2クラッチCh2が接続されて、駆動輪22に専ら第2モータジェネレータMG2の駆動力が伝達されるように、トルク伝達系統が制御されることになる。この状態で、PCM50の運転状態判別手段51は、バッテリセンサSW1、車速センサSW2、およびアクセル開度センサSW3の検出信号を読み取り(ステップS11)、車速センサSW2およびアクセル開度センサからの検出信号に基づいて、ハイブリッド車両1の要求トルクを算出する(ステップS12)。
次いで、PCM50は、ステップS11で読み取ったバッテリセンサSW1の検出信号に基づいて、充電要求の有無を判定する(ステップS13)。仮に充電要求があると判定した場合、さらに、PCM50は、要求トルクが所定のしきい値を超えているか否かを判定する(ステップS14)。この判定は、要求トルクがしきい値を超える程大きい場合には、各モータジェネレータMG1、MG2を駆動源として稼動する必要があるため、要求トルクが所定のしきい値以下の場合にのみ、充電処理を実行するためである。ステップS14において、要求トルクが所定のしきい値以下である場合には、後述する充電処理サブルーチン(ステップS50)が実行され、制御は、ステップS18に移行する。
他方、ステップS13において、充電要求がないと判定された場合、またはステップS14において、要求トルクが所定しきい値を超えている場合には、各モータジェネレータMG1、MG2を駆動源として稼動するフローに移行する。その場合、PCM50は、算出されたハイブリッド車両1の要求トルクと蓄電量とに基づき、制御マップM1から全体のモータトルクを読み取る(ステップS15)。
次いで、PCM50は、第1、第2モータジェネレータMG1、MG2を稼動するか否かを判定する(ステップS16)。この判定は、図3のグラフに基づく制御マップM1から読み取られた蓄電量とバッテリセンサSW1からの検出信号に基づく蓄電量とを比較することにより、実行される。
第1、第2モータジェネレータMG1、MG2を稼動すると判定した場合、さらに、PCM50は、エンジン10が駆動力を出力する運転領域であるか否かを判定する(ステップS17)。表1に示したように、エンジン10が発進、後進、または軽負荷運転時である場合には、エンジン10は、稼動されず、専ら第2モータジェネレータMG2によってハイブリッド車両1が走行する。これにより、エンジン10は、燃焼効率の高い、排気ガスの清浄化を期待できる回転数域で使用されることになる。
仮に、エンジン10が駆動力を出力する運転状態では、エンジン併用駆動処理サブルーチン(ステップS20)が実行される。他方、エンジン10が駆動力を出力しない運転状態では、モータ単独駆動処理サブルーチン(ステップS30)が実行される。さらに、ステップS16において、第1、第2モータジェネレータMG1、MG2が何れも駆動力を出力しない運転状態では、エンジン単独駆動処理サブルーチン(ステップS40)が実行される。
各サブルーチンS20、S30、S40が実行終了した後、PCM50は、イグニションスイッチがOFFになったか否かを判定し(ステップS18)、OFFになった場合には、処理を終了するとともに、OFFでない場合には、ステップS11に移行して上述した処理を繰り返すことになる。
図8は、図7のエンジン併用駆動処理サブルーチン(ステップS20)の処理例を示すフローチャートである。
図8を参照して、エンジン併用駆動処理サブルーチンにおいて、PCM50は、エンジン10の燃費率を図4のグラフに基づく制御マップM2から変速段毎に読み込む(ステップS201)。次いで、PCM50の変速比設定手段53は、メインルーチンのステップS12で算出した要求トルクに基づき、最も燃費率の高い変速段を設定する(ステップS202)。これにより、トランスミッション電磁バルブ18が駆動され、トランスミッション16がステップS202の制御に基づく変速段に切り換えられる。
次いで、PCM50は、図5のグラフに基づく制御マップM3に基づき、ステップS202で設定された変速段に対応する第1モータジェネレータMG1の効率を読み取るとともに、図6のグラフに基づく制御マップM4から第2モータジェネレータMG2の効率を読み取る(ステップS203)。このステップS203で読み取られた各効率を比較して、PCM50は、モータジェネレータMG1、MG2の選定を行う(ステップS204)。
この際、PCM50は、設定された変速段に基づき、最良の組み合わせ効率を算出して、モータジェネレータを選定する。この「組み合わせ効率」とは、例えば、シンプレックス法等の最適化手法で、選定された変速段に対応する第1モータジェネレータMG1の効率と第2モータジェネレータMG2の効率とを所定の計算式に基づいて配分した効率であり、第1、第2モータジェネレータMG1、MG2の何れか一方または双方が、運転状態や蓄電量に基づいて選定されることになる。
次いで、モータジェネレータMG1、MG2の選定態様に基づき、第1、第2クラッチCh1、Ch2の制御が行われる。
具体的には、まず、PCM50は、何れか片方のモータジェネレータのみを選定するか否かを判定する(ステップS205)。仮に第1、第2モータジェネレータMG1、MG2のうち、何れか片方のみを選定する場合、さらに、選定するモータジェネレータが第1モータジェネレータMG1であるか否かが判定される(ステップS206)。仮に第1モータジェネレータMG1である場合、PCM50のクラッチ制御手段54は、第1クラッチCh1を接続状態にし、第2クラッチCh2を遮断状態にする(ステップS207)。
他方、ステップS205において、双方のモータジェネレータMG1、MG2を選定する場合、或いは、第2モータジェネレータMG2のみをモータジェネレータとして選定する場合、PCM50のクラッチ制御手段54は、第1クラッチCh1および第2クラッチCh2の双方を接続状態にする(ステップS208)。
その後、選定されたモータジェネレータが駆動され(ステップS209)、制御は、メインルーチンに復帰する。
図9は、図7のモータ単独駆動処理サブルーチン(ステップS30)の処理例を示すフローチャートである。
図9を参照して、モータ単独駆動処理サブルーチンにおいて、PCM50は、図5のグラフに基づく制御マップM3に基づき、各変速段に対応する第1モータジェネレータMG1の効率を読み取るとともに、図6のグラフに基づく制御マップM4から第2モータジェネレータMG2の効率を読み取る(ステップS301)。このステップS301で読み取られた各効率を比較して、PCM50は、モータジェネレータMG1、MG2の選定を行う(ステップS302)。
次いで、選定するモータジェネレータが第1モータジェネレータMG1であるか否かが判定される(ステップS303)。第1モータジェネレータMG1が選定されている場合には、PCM50の変速比設定手段53は、メインルーチンのステップS12で算出した要求トルクに基づき、当該第1モータジェネレータMG1にとって最も効率のよい変速段を設定する(ステップS304)。これにより、トランスミッション電磁バルブ18が駆動され、トランスミッション16がステップS302の制御に基づく変速段に切り換えられる。次いで、PCM50のクラッチ制御手段54は、第1クラッチCh1を接続状態にし、第2クラッチCh2を遮断状態にする(ステップS305)。
他方、ステップS303の判定において、NOの場合、すなわち、第2モータジェネレータMG2が選定されている場合、PCM50のクラッチ制御手段54は、第1クラッチCh1を遮断状態にし、第2クラッチCh2を接続状態にする(ステップS306)。
ステップS305またはステップS306が実行された後、選定されたモータジェネレータが駆動され(ステップS307)、制御は、メインルーチンに復帰する。
図10は、図7のエンジン単独駆動処理サブルーチン(ステップS40)の処理例を示すフローチャートである。
図10を参照して、エンジン単独駆動処理サブルーチンにおいて、PCM50は、PCM50は、エンジン10の燃費率を図4のグラフに基づく制御マップM2から変速段毎に読み込む(ステップS401)。次いで、PCM50の変速比設定手段53は、メインルーチンのステップS12で算出した要求トルクに基づき、最も燃費率の高い変速段を設定する(ステップS402)。これにより、トランスミッション電磁バルブ18が駆動され、トランスミッション16がステップS402の制御に基づく変速段に切り換えられる。
次いで、PCM50のクラッチ制御手段54は、第1クラッチCh1を接続状態にし、第2クラッチCh2を遮断状態にする(ステップS403)。
その後、エンジン10が駆動され(ステップS404)、制御は、メインルーチンに復帰する。
図11は、図7の充電処理サブルーチン(ステップS50)の処理例を示すフローチャートである。
図11を参照して、充電処理サブルーチンにおいて、PCM50は、メインルーチンのステップS11、S12の実行結果に基づく要求トルクと蓄電量に基づき、蓄電量毎に定まるエンジンのトルクとモータトルク(発電量)とを、図3のグラフに準拠した充電用の制御マップM5から読み取る(ステップS501)。
次いで、PCM50は、エンジン10の燃費率を制御マップM2から変速段毎に読み込む(ステップS502)。次いで、PCM50の変速比設定手段53は、最も燃費率の高い変速段を設定する(ステップS503)。これにより、トランスミッション電磁バルブ18が駆動され、トランスミッション16がステップS503の制御に基づく変速段に切り換えられる。
次いで、PCM50は、制御マップM3に基づき、ステップS503で設定された変速段に対応する第1モータジェネレータMG1の効率を読み取るとともに、制御マップM4から第2モータジェネレータMG2の効率を読み取る(ステップS504)。このステップS504で読み取られた各効率を比較して、PCM50は、モータジェネレータMG1、MG2の選定を行う(ステップS505)。この際、PCM50は、設定された変速段に基づき、最良の組み合わせ効率を算出して、モータジェネレータを選定する。これにより第1、第2モータジェネレータMG1、MG2の何れか一方または双方が、運転状態や蓄電量に基づいて選定されることになる。
次いで、モータジェネレータMG1、MG2の選定態様に基づき、第1、第2クラッチCh1、Ch2の制御が行われる。
まず、PCM50は、何れか片方のモータジェネレータのみを選定するか否かを判定する(ステップS506)。仮に第1、第2モータジェネレータMG1、MG2のうち、何れか片方のみを選定する場合、さらに、選定するモータジェネレータが第1モータジェネレータMG1であるか否かが判定される(ステップS507)。仮に第1モータジェネレータMG1である場合、PCM50のクラッチ制御手段54は、第1クラッチCh1を接続状態にし、第2クラッチCh2を遮断状態にする(ステップS508)。
他方、ステップS505において、双方のモータジェネレータMG1、MG2を選定する場合、或いは、第2モータジェネレータMG2のみをモータジェネレータとして選定する場合、PCM50のクラッチ制御手段54は、第1クラッチCh1および第2クラッチCh2の双方を接続状態にする(ステップS509)。
その後、選定されたモータジェネレータがエンジン10を駆動源として発電用に駆動され(ステップS510)、制御は、メインルーチンに復帰する。
図12は、本実施形態に係る回生処理の一例を示すフローチャートである。
図12を参照して、本実施形態では、ハイブリッド車両1の走行時に減速要求があった場合に、所定の運転状態下では、第1、第2モータジェネレータMG1、MG2を利用してハイブリッド車両1の制動と蓄電とを行う回生処理を実行するように構成されている。
PCM50は、この回生処理において、まず、車速センサSW2およびブレーキ圧センサSW4の検出信号を読み取り(ステップS60)、回生処理の可否を判断する。
次いで、バッテリが過充電にならないように、バッテリセンサSW1の検出信号に基づき、充電の可否を判定する(ステップS61)。仮に充電ができない場合には、ブレーキ制御手段55がブレーキ制御システム35を制御し、摩擦ブレーキによって制動制御を実行し、処理を終了する(ステップS62)。
充電が可能である場合、PCM50は、ステップS60で読み取った車速およびブレーキ圧から回生制動トルクを算出する(ステップS63)。次いで、PCM50は、制御マップM3に基づき、各変速段に対応する第1モータジェネレータMG1の効率を読み取るとともに、制御マップM4から第2モータジェネレータMG2の効率を読み取る(ステップS64)。このステップS64で読み取られた各効率を比較して、PCM50は、モータジェネレータMG1、MG2の選定を行う(ステップS65)。
次いで、モータジェネレータMG1、MG2の選定態様に基づき、第1、第2クラッチCh1、Ch2の制御が行われる。
回生処理において、PCM50は、選定するモータジェネレータが第1モータジェネレータMG1であるか否かが判定される(ステップS66)。仮に第1モータジェネレータMG1である場合、PCM50の変速比設定手段53は、第1モータジェネレータMG1にとって最も効率のよい変速段を設定する(ステップS67)。これにより、トランスミッション電磁バルブ18が駆動され、トランスミッション16がステップS67の制御に基づく変速段に切り換えられる。
次いで、PCM50は、第1モータジェネレータMG1のみを選定したか否かを判定する(ステップS68)。
仮に、第1モータジェネレータMG1のみであった場合、PCM50のクラッチ制御手段54は、第1クラッチCh1を接続状態にし、第2クラッチCh2を遮断状態にする(ステップS69)。その後、エンジン10の制動により、第1モータジェネレータMG1によってバッテリ34が蓄電される。
他方、ステップS68において、第2モータジェネレータMG2も稼動される場合、PCM50は、設定された第1モータジェネレータの変速段に基づいて、最良の組み合わせ効率を算出する(ステップS70)。その後、PCM50のクラッチ制御手段54は、第1クラッチCh1および第2クラッチCh2の双方を接続状態にする(ステップS71)。これにより、第1、第2モータジェネレータMG1、MG2の双方によって、バッテリ34が充電される。
さらに、ステップS66で選定されたモータジェネレータが第2モータジェネレータMG2のみであった場合、PCM50のクラッチ制御手段54は、第1クラッチCh1を遮断状態にし、第2クラッチCh2を接続状態にする(ステップS72)。その後、エンジン10の制動により、第2モータジェネレータMG2によってバッテリ34が蓄電される。
以上説明したように本実施形態によれば、高効率動作域が異なる第1、第2モータジェネレータMG23、4を採用し、駆動源選定手段52によって、エンジン10と各モータジェネレータMG1、MG2の何れかが選定されるとともに、少なくとも何れか一方のモータジェネレータが選定される際には、ハイブリッド車両1全体の効率が最も高くなるようにモータジェネレータが選定されるので、運転状態に応じて、駆動源の最適稼動を図り、ハイブリッド車両1全体の効率を向上させることができる。
また、本実施形態では、エンジン10および第1モータジェネレータMG1は、トランスミッション16を介してハイブリッド車両1のディファレンシャル機構20に連結されているものであり、駆動源選定手段52は、トランスミッション16の変速比毎に第1モータジェネレータMG1の効率を判定して第2モータジェネレータMG2の効率と比較するものである。このため本実施形態では、第1モータジェネレータMG1をエンジン10の回転速度に比例して効率が高くなる中高速用の駆動源として利用することができるとともに、変速比毎に変化する高効率動作域を判定して第2モータジェネレータMG2の効率と比較することができるので、より精度の高い最適化配分を実現することができる。
また、本実施形態では、駆動源選定手段52がエンジン10の非駆動時に第1モータジェネレータMG1を選定した場合に、当該第1モータジェネレータMG1の効率が最も高い変速段にトランスミッション16の変速比を設定する変速比設定手段53を備えている。このため本実施形態では、エンジン10の非稼働時に第1モータジェネレータMG1の効率が最も高くなるように変速比が設定されるので、ハイブリッド車両1全体の効率が一層高くなる。
また、本実施形態では、変速比設定手段53は、駆動源選定手段52がエンジン10と第1モータジェネレータMG1とを選定した場合には、エンジン10の燃費率が最も高くなる変速比を優先して変速比を設定するものである。このため本実施形態では、エンジン10の稼動が必要な運転領域においては、エンジン10の燃費率が最優先される。「エンジン10と第1モータジェネレータMG1とを選定した場合」は、図8に示したエンジン併用運転処理サブルーチンの実行時のように、エンジン10と両モータジェネレータMG1、MG2とを選定した場合を含む概念である。
また、本実施形態では、第2モータジェネレータMG2のモータ出力軸32をトランスミッション16の出力軸19に接続し、第1モータジェネレータMG1とトランスミッション16との間に第1クラッチCh1を設け、第2モータジェネレータMG2のモータ出力軸32に第2クラッチCh2を設け、駆動源選定手段52が第2モータジェネレータMG2のみを駆動源として選定した場合(エンジン10も稼動しない場合)には第1クラッチCh1を遮断するとともに、第2モータジェネレータMG2を選定から外した場合には第2クラッチCh2を遮断するように第1および第2クラッチCh2の接続遮断動作を制御するクラッチ制御手段54を設けている。このため本実施形態では、第2モータジェネレータMG2のみが駆動される運転領域(主として低速発進時や、後進時)では、エンジン10や第1モータジェネレータMG1の抵抗を受けることなく、駆動軸21に第2モータジェネレータMG2のトルクを伝達することができるとともに、第2モータジェネレータMG2が非稼動となる運転領域(主として中高速運転時)では、第2モータジェネレータMG2の抵抗を受けることなく、エンジン10や第1モータジェネレータMG1のトルクを駆動軸21に伝達することができ、ハイブリッド車両1全体の効率を高めることができる。
また、本実施形態では、第1モータジェネレータMG1は、エンジン10に直結されるものであり、第1モータジェネレータMG1の高効率動作域は、第2モータジェネレータMG2の高効率動作域よりも高回転側に位置するものである。このため本実施形態では、第1モータジェネレータMG1をエンジン10に直結することにより、高回転側に高効率動作域が存在する第1モータジェネレータMG1の稼働率を中高速運転域で高め、エンジン10の負荷を低減することができる。
本発明の実施の一形態に係るハイブリッド車両の概略構成を模式的に示す図である。 図1の実施形態に係るブロック図である。 要求トルクと蓄電量とで決まる制御マップのイメージ図である。 トルクとエンジン回転速度とによって定まるエンジン燃費率マップを示すグラフである。 トルクとモータ回転速度とによって定まる第1モータジェネレータの効率動作域を示すグラフである。 トルクとモータ回転速度とによって定まる第2モータジェネレータの効率動作域を示すグラフである。 本発明の実施形態に係るハイブリッド車両の走行時の運転制御例を示すフローチャートである。 図7のエンジン併用駆動処理サブルーチンの処理例を示すフローチャートである。 図7のモータ単独駆動処理サブルーチンの処理例を示すフローチャートである。 図7のエンジン単独駆動処理サブルーチンの処理例を示すフローチャートである。 図7の充電処理サブルーチンの処理例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る回生処理の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 ハイブリッド車両
10 エンジン
16 トランスミッション
20 ディファレンシャル機構
21 駆動軸
31 ジェネレータコントローラ
32 モータ出力軸
34 バッテリ
50 PCM
51 運転状態判別手段
52 駆動源選定手段
53 変速比設定手段
54 クラッチ制御手段
Ch1 第1クラッチ
Ch2 第2クラッチ
M1-M5 各制御マップ
MG1 第1モータジェネレータ
MG2 第2モータジェネレータ
SW1 バッテリセンサ
SW2 車速センサ
SW3 アクセル開度センサ
SW4 ブレーキ圧センサ

Claims (6)

  1. 車両にトルクを出力するエンジンと、
    発電可能であって前記車両にトルクを出力可能な第1モータジェネレータと、
    発電可能であって前記車両にトルクを出力可能な第2モータジェネレータと、
    両モータジェネレータにより充電されるとともに、両モータジェネレータに対し電力を供給可能なバッテリと
    を備えたハイブリッド車両の制御装置であって、
    前記車両の運転状態を判定する運転状態判別手段と、
    前記運転状態判別手段の判定に基づいて、前記エンジン並びに第1、第2モータジェネレータのうち稼動されるものを選定する駆動源選定手段と
    を設け、前記第1モータジェネレータと前記第2モータジェネレータとは、それぞれ高効率動作域が異なる特性を有するものであり、前記駆動源選定手段は、前記第1モータジェネレータと前記第2モータジェネレータの少なくとも一方を選定する際には、車両全体の効率が最も高くなるように何れかのモータジェネレータを選定するものである
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  2. 請求項1記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    前記エンジンおよび前記第1モータジェネレータは、トランスミッションを介して車両の駆動軸に連結されているものであり、
    前記駆動源選定手段は、前記トランスミッションの変速比毎に前記第1モータジェネレータの効率を判定して前記第2モータジェネレータの効率と比較するものである
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  3. 請求項2記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    前記駆動源選定手段が前記エンジンの非駆動時に前記第1モータジェネレータを選定した場合に、当該第1モータジェネレータの効率が最も高い変速段に前記トランスミッションの変速比を設定する変速比設定手段を備えている
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  4. 請求項3記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    前記変速比設定手段は、前記駆動源選定手段が前記エンジンと前記第1モータジェネレータとを選定した場合には、エンジンの燃費率が最も高くなる変速比を優先して変速比を設定するものである
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  5. 請求項2から4の何れか1項に記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    前記第2モータジェネレータのモータ出力軸を前記トランスミッションの出力軸に接続し、
    前記第1モータジェネレータと前記トランスミッションとの間に第1クラッチを設け、
    前記第2モータジェネレータの前記モータ出力軸に第2クラッチを設け、
    前記駆動源選定手段が前記第2モータジェネレータのみを駆動源として選定した場合には前記第1クラッチを遮断するとともに、第2モータジェネレータを選定から外した場合には前記第2クラッチを遮断するように前記第1および第2クラッチの接続遮断動作を制御するクラッチ制御手段を設けている
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
  6. 請求項1から5の何れか1項に記載のハイブリッド車両の制御装置において、
    前記第1モータジェネレータは、エンジンに直結されるものであり、
    前記第1モータジェネレータの高効率動作域は、前記第2モータジェネレータの高効率動作域よりも高回転側に位置するものである
    ことを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
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