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JP2008234183A - 隊列走行制御装置 - Google Patents

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JP2008234183A
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Akihide Tachibana
彰英 橘
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Abstract

【課題】隊列走行の安定化と緊急時における適切な対応を図ることを可能とする隊列走行制御装置を提供する。
【解決手段】手動運転される先導車Aと先導車Aに自動追従走行する追従車B,Cとの隊列走行を制御する隊列走行制御装置10である。この装置10は、先導車Aの手動制動による減速度の上限値を設定する減速度上限値設定手部22を備え、減速度上限値設定部22は、先導車Aの前方状況、例えば、先行車Xとの距離Lf及び相対速度Vrや、先行車Xの有無に応じて、その上限値を変更する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、先導車である手動運転車両に自動運転車両を追従走行させて隊列走行させる隊列走行制御装置に関する。
先導車である手動運転車両に自動運転車両を追従走行させて隊列走行させる隊列走行制御装置として、例えば特許文献1に開示されてものがある。
特開2000−113399号公報
このような隊列走行制御装置においては、例えば先導車がフルブレーキで制動したとき、追従車は先導車の操作から遅れて制動を開始するため、追従性が低下して隊列走行が不安定になるおそれがある。また、追従性が低下すると追突のおそれが高くなるため、隊列内の車間距離を広めに取る必要が生じ、燃費や道路効率を向上させることができなくなる。
そこで、先導車である手動運転車両の制動(減速度)を制限し、隊列走行の安定化を図ることが考えられるが、先導車の先に一般車両やその他の障害物等が存在して緊急制動の必要が生じた際には、単に先導車の制動を制限していたのでは、適切な対応ができないおそれがあった。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、隊列走行の安定化と緊急時における適切な対応を図ることを可能とする隊列走行制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る隊列走行制御装置は、手動運転される先導車と先導車に自動追従走行する追従車との隊列走行を制御する隊列走行制御装置であって、先導車の手動制動による減速度の上限値を設定する減速度上限値設定手段を備え、減速度上限値設定手段は、先導車の前方状況に応じて上限値を変更することを特徴とする。
この隊列走行制御装置では、先導車の前方状況に応じて手動制動による減速度の上限値を変更できるため、通常時は上限値を低く設定することで隊列走行を安定化させることができると共に、前方状況に応じて上限値を高く設定することで緊急時における対応が容易になり適切な対応を図ることができる。
先導車の前方状況とは、先導車の前方における障害物との距離と相対速度であり、減速度上限値設定手段は、距離と相対速度とに基づいて定まる障害物との衝突を回避するのに必要な必要減速度に応じて、上限値を設定することを特徴としてもよい。このようにすれば、緊急時における対応がより容易になりより適切な対応を図ることができる。
先導車の前方状況とは、先導車が前方監視する監視範囲内における障害物の有無であり、減速度上限値設定手段は、障害物が無い場合は有る場合よりも上限値を低く設定することを特徴としてもよい。このようにすれば、前方に障害物が無い場合は先導車の無駄な制動操作を排除して隊列走行の安定化を図ることができると共に、前方に障害物が有る場合はそれよりも高い上限値を設定することで、緊急時における対応がより容易になり適切な対応を図ることができる。
先導車の前方状況に関わらず手動制動を絶対的に制限するための、上限値の限界値である絶対限界値を設定する絶対限界値設定手段と、必要減速度が絶対限界値を超える場合に、先導車及び追従車を自動制動制御する自動制動制御手段と、を備えることを特徴としてもよい。このようにすれば、絶対限界値を超える減速度が必要な場合に、より追従性の高い自動制動を行うことができるため、追従車が追従し切れずに追突することを防止することができる。
障害物との衝突を回避するのに必要な必要減速度が障害物が有る場合の上限値を超える場合に、先導車及び追従車を自動制動制御する自動制動制御手段を備えることを特徴としてもよい。このようにすれば、障害物が有る場合の上限値を超える減速度が必要な場合に、より追従性の高い自動制動を行うことができるため、追従車が追従し切れずに追突することを防止することができる。
先導車の手動制動による減速度の上限値に応じて、追従車との車間距離を設定する車間距離設定手段を備えることを特徴としてもよい。このようにすれば、前の車が最大どの程度の減速度で制動するかを考慮して、最適な車間距離を設定することが可能となる。
本発明によれば、隊列走行の安定化と緊急時における適切な対応を図ることを可能とする隊列走行制御装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る隊列走行制御装置が適用される隊列の車群と先行車Xとの位置関係を示す図である。図1に示すように、本実施形態の隊列走行制御装置は、手動運転される先導車Aと、この先導車Aに自動追従走行する二台の追従車B,Cとにより隊列の走行を制御する。先導車Aは手動運転による車両であり、一部自動制動の機能を有している。追従車B,Cは自動運転による車両であり、先導車Aに自動追従して走行する。先導車Aの前方には、障害物としての一般車である先行車Xが存在したり、存在しなかったりする。なお、図1の位置関係において、先導車Aの車速をVaとし、先行車Xの車速をVxとし、先導車Aと先行車Xとの距離をLfとし、先導車Aと追従車Bとの距離をLrとする。先導車Aと先行車Xとの相対速度Vrは、Vr=Va−Vxで表される。
図2は、隊列走行制御装置10の概略構成を示すブロック図である。隊列走行制御装置10は、先導車側に設けられる隊列走行制御ECU(Electronic Control Unit)20と、追従車側に設けられる隊列走行制御ECU(Electronic Control Unit)30とを備えている。
先導車側隊列走行制御ECU20には、ミリ波レーダ12、車車間通信機14、スロットル16、ブレーキ18、及びステアリング19が接続されている。ミリ波レーダ12は、先導車Aの前方を監視する監視手段であり、前方状況として先導車Aの前方の先行車Xとの距離Lfと相対速度Vrとを取得する。車車間通信機14は、追従車B,Cに先導車Aの制御データを送信したり、追従車B,Cからの制御データを受信したりするのに用いられる。スロットル16及びブレーキ18は、先導車側隊列走行制御ECU20からの指令に基づいて、先導車Aの速度(加速及び制動を含む)を制御する。ステアリング19は、先導車側隊列走行制御ECU20からの指令に基づいて、操舵制御する。
先導車側隊列走行制御ECU20は、必要減速度算出部21、減速度上限値設定部(減速度上限値設定手段)22、絶対限界値設定部(絶対限界値設定手段)23、走行制御部24、及び自動制動制御部(自動制動制御手段)25を有している。
必要減速度算出部21は、先導車Aの前方における先行車Xとの距離Lfと相対速度Vrとに基づいて定まる、先行車Xとの衝突を回避するのに必要な必要減速度Gneedを算出する。この必要減速度Gneedは、ミリ波レーダ12で取得した距離Lfと相対速度Vrとを用いて、Gneed=Vr/2Lfとして算出することができる。減速度GをZ軸方向に、車間距離LfをX軸方向に、相対速度VrをY軸方向に設定したとき、この必要減速度Gneedを算出した結果が、図3に示されている。図3に示す3次元曲面の斜面が、距離Lfと相対速度Vrとに基づいて定まる必要減速度Gneedを表している。
減速度上限値設定部22は、先導車Aの手動制動による減速度の上限値としての手動減速度リミッタGlimitを設定するものであり、この手動減速度リミッタGlimitを先導車Aの前方状況に応じて変更する。より詳細には、先導車Aの前方における先行車Xとの距離と相対速度Vrに応じて、手動減速度リミッタGlimitを設定する。この手動減速度リミッタGlimitは、必要減速度Gneedに誤差等を考慮して少しマージン(+α)を付加したものであり、Glimit=Gneed+αとして表される。このαは任意に設定でき、本実施形態では例えば0.02Gに設定している。
絶対限界値設定部23は、先導車Aの前方状況に関わらず手動制動を絶対的に制限するための、手動減速度リミッタGlimitの限界値である絶対限界値Gabsを設定する。これにより、いかなる状況においてもその絶対限界値Gabsを超える手動ブレーキが作動することを防止することができる。この絶対限界値Gabsは任意に設定でき、本実施形態では例えば0.15Gに設定している。
減速度GをZ軸方向に、車間距離LfをX軸方向に、相対速度VrをY軸方向に設定したとき、この手動減速度リミッタGlimitが、図4に示されている。図4に示す3次元曲面の斜面は、図3の必要減速度Gneedに+αのマージンを付加すると共に、絶対限界値Gabsを超える減速度を制限したものであり、この斜面が手動減速度リミッタGlimit及び絶対限界値Gabsを表している。
減速度上限値設定部22は、必要減速度算出部21において算出された必要減速度Gneedを利用して、その都度手動減速度リミッタGlimitを求めて設定してもよい。また、予め図4に示すように予め求められた、車間距離Lfと相対速度Vrと手動減速度リミッタGlimitとの関係を示すマップを図示しない記憶部に記憶しておき、車間距離Lfと相対速度Vrから手動減速度リミッタGlimitを直接求めてもよい。
走行制御部24は、先導車Aを運転するドライバの手動操作に応じて、スロットル16、ブレーキ18、及びステアリング19を制御して先導車Aの走行を制御する。特に、先導車Aを運転するドライバの手動制動による減速度Ghumanが、手動減速度リミッタGlimitを超えないように、スロットル16及びブレーキ18を制御する。
自動制動制御部25は、必要減速度Gneedが絶対限界値Gabsを超える場合に、先導車Aを自動制動制御する。
追従車側隊列走行制御ECU30は、ミリ波レーダ40、車車間通信機42、スロットル44、ブレーキ46、及びステアリング48が接続されている。ミリ波レーダ40は、先導車Aに追従走行するために先導車Aを監視する手段である。車車間通信機42は、先導車Aに追従車Bの制御データを送信したり、先導車Aからの制御データを受信したりするのに用いられる。スロットル44及びブレーキ46は、追従車側隊列走行制御ECU30からの指令に基づいて、追従車B,Cの速度(加速及び制動を含む)を制御する。ステアリング48は、追従車側隊列走行制御ECU30からの指令に基づいて、操舵を制御する。
追従車側隊列走行制御ECU30は、車間距離設定部(車間距離設定手段)31及び自動走行制御部32を有している。車間距離設定部31は、車車間通信機40を介して先導車Aから取得した手動減速度リミッタGlimitに応じて、先導車Aとの車間距離Lrを設定する。これについては後述する。自動走行制御部32は、設定された車間距離Lrを保つように、追従車Bの走行を制御する。このとき、車車間通信機40を介して先導車Aの速度Va、加速度Va’などのデータも併せて取得し、追従車Bの走行制御に利用すると好ましい。
図5は、先導車Aと先行車Xとの相対速度Vrがある値であるときの、距離Lfと手動減速度リミッタGlimitとの関係を示すグラフである。また図6は、手動減速度リミッタGlimitと、先導車Aと追従車Bとの車間距離Lrとの関係を示すグラフである。
図5に示すように、相対速度Vrと距離Lfとが定まると、先導車Aの手動制動による減速度を制限する手動減速度リミッタGlimitが一義に定まる。手動減速度リミッタGlimitが大きいほど急な減速が生じるおそれがあるため、追従車Bはそれに応じた車間Lrを設定する必要がある。そこで、図6に示すように、本実施形態では、手動減速度リミッタGlimitに比例するように、先導車Aとの車間距離Lrを設定している。なお、車間距離Lrは手動減速度リミッタGlimitに必ずしも比例する必要は無い。また、追従車Bと追従車Cとの車間距離は、距離Lrと同等か、更に車間距離を狭くしてもよい。
なお、図7は、先導車Aと先行車Xとの相対速度Vrがある値であるときの距離Lfに応じた制動制御を説明するための図である。図7に示すように、手動減速度リミッタGlimit及び絶対限界値Gabs以下の減速度の範囲が、手動による制動を許容する範囲Smである。先行車Xとの距離Lfが遠い場合には、手動減速度リミッタGlimitは小さくなっており、手動による制動が厳しく制限されている一方、距離が近くなるにつれて手動減速度リミッタGlimitは大きくなっており、手動制動による対応の自由度が高められている。そして、必要減速度Gneedが絶対限界値Gabsを超える範囲が、自動制動による制御が必要な範囲Saである。この範囲Saでは、自動制動制御部25により先導車Aを自動制動すると共に、制御データを追従車B,Cに送信して制動制御するため、先導車Aと追従車B,Cとをほぼ同時に制動制御することができ、人が手動で制動制御する場合に比べて追従車B,Cが追突するおそれを低減することができる。
次に、上記した隊列走行制御装置10による隊列走行制御について、図8のフローチャートを参照して説明する。ここでは、絶対限界値Gabsが所定値に予め設定されているものとする。なお、以下の処理は隊列走行制御開始から所定周期で繰り返される。
まず、先導車側隊列走行制御ECU20の必要減速度算出部21は、ミリ波レーダ12から先行車Xとの距離Lfと相対速度Vrを入力し(ステップS801)、Gneed=Vr/2Lfから必要減速度Gneedを算出する(ステップS802)。
次に、減速度上限値設定部22は、先導車Aの手動制動による減速度の上限値としての手動減速度リミッタGlimitを設定する(ステップS803)。このとき、必要減速度算出部21において算出された必要減速度Gneedを利用して、Glimit=Gneed+αからその都度手動減速度リミッタGlimitを求めて設定してもよい。また、予め図4に示すように予め求められた、車間距離Lfと相対速度Vrと手動減速度リミッタGlimitとの関係を示すマップを図示しない記憶部に記憶しておき、車間距離Lfと相対速度Vrから手動減速度リミッタGlimitを直接求めてもよい。
次に、自動制動制御部25は、必要減速度Gneedが絶対限界値Gabsを超えるか否かを判定する(ステップS804)。必要減速度Gneedが絶対限界値Gabsを超えていなければ、手動による制動操作が行われたか否かを判定する(ステップS805)。そして、手動による制動操作が行われていなければ、ステップS810に進む。一方、手動による制動操作が行われていれば、それによる減速度Ghumanが手動減速度リミッタGlimitを超えているか否か判定する(ステップS806)。手動制動による減速度Ghumanが手動減速度リミッタGlimitを超えていなければ、走行制御部24は、減速度Ghumanとなるようにスロットル16及びブレーキ19を制御して制動制御する(ステップS807)。
一方、ステップS806において、手動制動による減速度Ghumanが手動減速度リミッタGlimitを超えていれば、走行制御部24は、減速度が手動減速度リミッタGlimitを超えないように、ここでは、手動減速度リミッタGlimitになるようにスロットル16及びブレーキ18を制御して制動制御する(ステップS808)。
また、ステップS804において、必要減速度Gneedが絶対限界値Gabsを超えていれば、その必要減速度Gneedを実現するように、自動制動制御部25は、スロットル16及びブレーキ18を制御して制動制御する(ステップS809)。
そして、車車間通信機14を介して追従車B,Cに先導車Aの手動減速度リミッタGlimit、速度Va、加速度Va’などの制御データを送信する(ステップS810)。
一方、追従車B,Cでは、車車間通信機40を介して先導車Aから手動減速度リミッタGlimit、速度Va、加速度Va’などの制御データを受信する。そして、通常追従時には、車間距離設定部31において手動減速度リミッタGlimitに基づいて、図6に示す関係から、車間距離Lrを設定する。そして、自動走行制御部32は、その車間距離Lrを保つようにスロットル44及びブレーキ46を制御して走行を制御する。また、先導車Aにおいて自動制動制御部25による自動制動が行われたときには、受信した制御データに基づいて、自動走行制御部(自動制動制御手段)32によりほぼ同時に先導車Aと同様の減速度で急制動のための制動制御を行う。
以上詳述したように、本実施形態の隊列走行制御装置10では、先導車Aの前方状況に応じて手動制動による減速度の上限値である手動減速度リミッタGlimitを変更できるため、通常時は手動減速度リミッタGlimitを低く設定することで隊列走行を安定化させることができると共に、前方状況に応じて手動減速度リミッタGlimitを高く設定することで緊急時における対応が容易になり適切な対応を図ることができる。すなわち、上限値を可変とすることで、無駄な手動制動を防止できる範囲を拡大でき、先導車の不必要な急減速を制限して先導車の安定化が図られ、これが後続車の走行安定にも寄与して隊列走行が安定されて、隊列内の車間距離を短縮することができるため、結果的に交通流をよりスムーズにすることができ、燃費向上や道路効率を向上させることができる。
また、先導車Aの前方における先行車Xとの距離と相対速度とに基づいて定まる先行車Xとの衝突を回避するのに必要な必要減速度Gneedに応じて、手動減速度リミッタGlimitを設定するため、緊急時における対応がより容易になりより適切な対応を図ることができる。
また、必要減速度Gneedが、先導車Aの前方状況に関わらず手動制動を絶対的に制限するための絶対限界値Gabsを超える場合に、先導車A及び追従車B,Cを自動制動制御することができるため、絶対限界値Gabsを超えるような急制動のための減速度が必要な場合に、より追従性の高い自動制動を行うことができ、追従車B,Cが追従し切れずに追突することを防止することができる。
また、先導車Aの手動減速度リミッタGlimitに応じて、追従車Bとの車間距離Lrを設定することができるため、前の車が最大どの程度の減速度で制動するかを考慮して、最適な車間距離を設定することが可能となり、より車間距離を短縮できる範囲を拡大でき、隊列への割込み車防止による安全性向上、燃費向上、隊列全長短縮による道路利用効率の向上などを図ることができる。
次に、本発明に係る隊列走行制御装置10の他の実施形態について説明する。なお、上記した実施形態と同一の要素には同一の符号を附し、重複する説明を省略する。
上記実施形態では、先導車Aの前方状況として、先導車Aの前方における先行車Xとの距離Lf、相対速度Vrに応じて、手動制動による減速度の上限値としての手動減速度リミッタGlimitを可変に設定していた。これに対し、本実施形態では、先導車Aの前方における先行車Xの有無に応じて、手動減速度リミッタGlimitを可変に設定する。
すなわち、図9に示すように、先導車Aがミリ波レーダ12により前方監視できる監視範囲内(距離Lf0内)に先行車Xが存在しない場合は、手動減速度リミッタGlimitとして非常に低い値aを設定し、先行車Xが存在する場合は、手動減速度リミッタGlimitとしてこれより大きい所定の値bを設定する。
そして、先行車Xに先導車Aが急速に接近する場合のように、手動減速度リミッタGlimit(値b)以上の減速度が必要な場合は、先導車A及び追従車B,Cを自動制動制御する。なお、図9において、監視範囲内において減速度が値bを超える範囲が、自動制動による制御が介入する範囲Saであり、手動減速度リミッタGlimit以下の範囲が手動による制動制御を許容する範囲Smである。
なお、追従車B,Cは、図10に示すように、上記した実施形態と同様に、手動減速度リミッタGlimitの値に応じて、車間距離設定部31において車間距離Lrを設定する。
このように、本実施形態の隊列走行制御装置10では、先導車Aが前方監視する監視範囲内における先行車Xの有無に応じて手動減速度リミッタGlimitを可変に設定しているため、先行車Xが無い場合は先導車Aの無駄な制動操作を排除して隊列走行の安定化を図ることができると共に、先行車Xが有る場合はそれよりも高い上限値を設定することで、緊急時における対応がより容易になり適切な対応を図ることができる。また、一定の減速度でリミッタが機能するため、ドライバにとって扱い易くなる。
また、必要減速度Gneedが先行車Xが有る場合の手動減速度リミッタGlimit(値b)を超える場合に、先導車A及び追従車Bを自動制動制御することができるため、手動減速度リミッタGlimit(値b)を超える減速度が必要な場合に、より追従性の高い自動制動を行うことができるため、追従車Bが追従し切れずに追突することを防止することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく、種々の変形が可能である。例えば、隊列を構成する車群の数は、先導車Aを含めて三台に限られず、二台もしくは四台以上であってもよい。
また、先導車Aが前方を監視する手段として、ミリ波レーダ12を備える場合について説明したが、先行車Xとの距離とその変化を検出できるのであれば、他の監視手段を用いてもよい。例えば、レーザレーダやGPS(Global Positioning System)なども用いることができる。
また、追従車B,Cが車間距離設定部32を備える場合について説明したが、先導車Aが車間距離設定部32を備え、設定した車間距離の情報を車車間通信により追従車B,Cに送信するようにしてもよい。
また障害物としては先行車Xのみについて説明したが、障害物とは走行路上で走行を妨げるように存在している他の物体も含まれる。
また、追従車Bがミリ波レーダ42で先導車Aを監視して追従走行する場合について説明したが、カメラなどで画像処理して先導車Aを認識し追従走行するようにしてもよい。
本実施形態に係る隊列走行制御装置が適用される隊列の車群と先行車Xとの位置関係を示す図である。 隊列走行制御装置の概略構成を示すブロック図である。 車間距離Lfと相対速度Vrと必要減速度Gneedとの関係を示すグラフである。 車間距離Lfと相対速度Vrと手動減速度リミッタGlimitとの関係を示すグラフである。 先導車Aと先行車Xとの相対速度Vrがある値であるときの、距離Lfと手動減速度リミッタGlimitとの関係を示すグラフである。 先導車Aと追従車B,Cの車間距離Lrと手動減速度リミッタGlimitとの関係を示すグラフである。 先導車Aと先行車Xとの相対速度Vrがある値であるときの、距離Lfに応じた制動制御を説明するための図である。 隊列走行制御装置による隊列走行制御の流れを説明するフローチャートである。 他の実施形態に係る隊列走行制御装置において、先行車Xの有無に応じた制動制御を説明するための図である。 先導車Aと追従車B,Cの車間距離Lrと手動減速度リミッタGlimitとの関係を示すグラフである。
符号の説明
10…隊列走行制御装置、22…減速度上限値設定部、23…絶対限界値設定部、25…自動制動制御部、32…自動走行制御部、31…車間距離設定部。

Claims (6)

  1. 手動運転される先導車と前記先導車に自動追従走行する追従車との隊列走行を制御する隊列走行制御装置であって、
    前記先導車の手動制動による減速度の上限値を設定する減速度上限値設定手段を備え、
    前記減速度上限値設定手段は、前記先導車の前方状況に応じて前記上限値を変更することを特徴とする隊列走行制御装置。
  2. 前記先導車の前方状況とは、前記先導車の前方における障害物との距離と相対速度であり、
    前記減速度上限値設定手段は、前記距離と前記相対速度とに基づいて定まる前記障害物との衝突を回避するのに必要な必要減速度に応じて、前記上限値を設定することを特徴とする請求項1に記載の隊列走行制御装置。
  3. 前記先導車の前方状況とは、前記先導車が前方監視する監視範囲内における障害物の有無であり、
    前記減速度上限値設定手段は、前記障害物が無い場合は有る場合よりも前記上限値を低く設定することを特徴とする請求項1に記載の隊列走行制御装置。
  4. 前記先導車の前方状況に関わらず手動制動を絶対的に制限するための、前記上限値の限界値である絶対限界値を設定する絶対限界値設定手段と、
    前記必要減速度が前記絶対限界値を超える場合に、前記先導車及び前記追従車を自動制動制御する自動制動制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の隊列走行制御装置。
  5. 前記障害物との衝突を回避するのに必要な必要減速度が前記障害物が有る場合の前記上限値を超える場合に、前記先導車及び前記追従車を自動制動制御する自動制動制御手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の隊列走行制御装置。
  6. 前記先導車の手動制動による減速度の前記上限値に応じて、前記追従車との車間距離を設定する車間距離設定手段を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の隊列走行制御装置。
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