JP2008230199A - 包装材料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バリア層、シーラント層、好ましくは、基材、バリア層、シーラント層がこの順に積層されてなる包装材料であって、前記シーラント層として190℃、2160g荷重におけるメルトフローレートが20g/分以下である酸変性ポリオレフィン樹脂であって、シーラント層の厚みが1〜10μmの範囲であることを特徴とする包装材料。また、前記包装材料の製造方法であって、190℃、2160g荷重におけるメルトフローレートが20g/分以下である酸変性ポリオレフィン樹脂の水性分散体をバリア層上に塗布し、乾燥することを特徴とする包装材料の製造方法。
【選択図】なし
Description
ポリオレフィン樹脂0.5gを50mlのトルエン/エタノール=10/1(体積比)に溶解し、メタノール性KOHで滴定を行い、中和に消費されたKOHのmg数からポリオレフィン樹脂中の酸性基量を求めた。
JIS 6730記載(190℃、2160g荷重)の方法で測定した。
ポリオレフィン樹脂10mgをサンプルとし、DSC(示差走査熱量測定)装置(パーキンエルマー社製 DSC7)を用いて昇温速度10℃/分の条件で測定を行って融点を求めた。
実施例で得られた積層体を120℃または150℃でヒートシールした。幅15mmの試験片を採取し、引張り試験機(インテスコ社製精密万能材料試験機2020型)を用い、Tピール法により試験片の端部からバリア層とシーラント層の界面を剥離して強度を測定した。測定は20℃、65%RHの雰囲気中、引張速度200mm/分で行った。
10cm角の積層体を2枚用い、積層体のシーラント層を内側とし、内容物として、酢酸1gを染み込ませた脱脂綿を入れ、シール幅10mmで四方を150℃でヒートシールして密封し、これを40℃で2週間保存した。内容物の酢酸1gに代えて、L−メントール1g、リモネン1gとしたものについても、それぞれ同様に密封、保存した。その後、密封した各包装材を開封し、前記(4)と同様にして、包装材から試験片を採取して、ヒートシール強度を測定した。
L−メントールの耐内容物試験後の袋を開封する際、切り目を入れて手で引き裂いた場合の状況を目視で評価した。
○:引き裂き性良好でありフィルム間の剥離なし
×:引き裂き性不良でありフィルム間の剥離あり
・アルミニウム蒸着フィルム(東セロ社製メタラインML−PET)
酸素透過度 :10ml/m2・day・MPa(JIS K7126)
水蒸気透過度:1g/m2・day(JIS Z0208)
・シリカ蒸着フィルム(三菱樹脂社製テックバリアVX)
酸素透過度 :5ml/m2・day・MPa(25℃、90%RH)
水蒸気透過度:0.5g/m2・day(40℃、90%)
・アルミナ蒸着フィルム(凸版社製GL−AE)
酸素透過度 :5ml/m2・day・MPa(30℃、70%RH)
水蒸気透過度:0.6g/m2・day(40℃、90%RH)
・バリアフィルム(ユニチカ社製エンブレットDC KPT)
酸素透過度 :95ml/m2・day・MPa(20℃、65%RH)
水蒸気透過度:13g/m2・day(40℃、90%RH)
〔酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1の製造〕
ヒーター付きの密閉できる耐圧1リットル容ガラス容器を備えた撹拌機を用いて、60.0gの酸変性ポリオレフィン樹脂(アルケマ社製ボンダインLX−4110、無水マレイン酸共重合ポリエチレン樹脂)、90.0gのイソプロパノール、3.0gのトリエチルアミンおよび147.0gの蒸留水をガラス容器内に仕込み、撹拌翼の回転速度を300rpmとして撹拌したところ、容器底部には樹脂粒状物の沈澱は認められず、浮遊状態となっていることが確認された。そこでこの状態を保ちつつ、10分後にヒーターの電源を入れ加熱した。そして系内温度を140℃に保ってさらに30分間撹拌した。その後、空冷にて、回転速度300rpmのまま攪拌しつつ室温(約25℃)まで冷却した後、300メッシュのステンレス製フィルター(線径0.035mm、平織)で加圧濾過(空気圧0.2MPa)し、乳白色の均一な酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1(固形分濃度は20質量%)を得た。
〔酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−2の製造〕
酸変性ポリオレフィン樹脂としてボンダインTX−8030(アルケマ社製)を用い、水性分散体E−1の製造と同様の操作を行って酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−2(固形分濃度は20質量%)を得た。
〔酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−3の製造〕
ヒーター付きの密閉できる耐圧1リットル容ガラス容器を備えた撹拌機を用いて、60.0gの酸変性ポリオレフィン樹脂(三井・デュポンケミカル社製ニュクレルN1525、エチレン−メタクリル酸共重合体)、90.0gのイソプロパノール、12.0gのトリエチルアミンおよび138.0gの蒸留水をガラス容器内に仕込み、撹拌翼の回転速度を300rpmとして撹拌したところ、容器底部には樹脂粒状物の沈澱は認められず、浮遊状態となっていることが確認された。そこでこの状態を保ちつつ、10分後にヒーターの電源を入れ加熱した。そして系内温度を140℃に保ってさらに3時間撹拌した。その後、空冷にて、回転速度300rpmのまま攪拌しつつ室温(約25℃)まで冷却した後、300メッシュのステンレス製フィルター(線径0.035mm、平織)で加圧濾過(空気圧0.2MPa)し、乳白色の均一な酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−3(固形分濃度は20質量%)を得た。
厚さ12μmの二軸延伸ポリエステル樹脂フィルム(ユニチカ社製「エンブレットPET−12」)を使用し、グラビアコート機を用いてポリエステル樹脂フィルムのコロナ処理面に二液硬化型のポリウレタン系接着剤(東洋モートン社製)を乾燥後の塗布量が5g/m2 になるように塗布、乾燥し、この接着層上にバリア層として厚さ7μmのアルミニウム箔を貼り合わせ、バリア性基材を得た。次いで、このバリア性基材のアルミニウム箔面に酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1の10%希釈液を乾燥後の塗膜厚みが5μm となるように塗布し、乾燥させシーラント層を形成させて積層体を得た。
実施例1において、形成するシーラント層の厚みを2μm(実施例2)、8μm(実施例3)とした以外は実施例1と同様の操作で積層体を得た。
実施例1において、E−1に代えてE−2を用いた以外は実施例1と同様の操作で積層体を得た。
実施例1において、形成するシーラント層の厚みを0.5μmとした以外は実施例1と同様の操作で積層体を得た。
実施例1において、E−1に変えてE−3を用いた以外は実施例1と同様の操作で積層体を得た。
実施例1において、接着層として、酸変性ポリオレフィン樹脂に代えてポリウレタン樹脂を用いた。すなわち、実施例1と同様の操作を、E−1に代えてポリウレタン樹脂水性分散体(旭電化社製、アデカボンタイターHUX380)を用いて行い積層体を得た。
アルミニウム蒸着フィルム(東セロ社製メタラインML−PET)のバリア層面(蒸着面)に酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−2を乾燥後の厚みが5μmとなるように塗布し、乾燥させシーラント層を形成させ、積層体を得た。
実施例5においてアルミ蒸着フィルムに変えてシリカ蒸着フィルム(三菱樹脂社製テックバリアVX)を用いた以外は同様の操作で積層体を得た。
実施例5においてアルミ蒸着フィルムに変えてアルミナ蒸着フィルム(凸版印刷社製GL−AE)を用いた以外は同様の操作で積層体を得た。
実施例5においてアルミ蒸着フィルムに変えて有機バリア層を形成させたバリアフィルム(ユニチカ社製エンブレットDC KPT)を用いた以外は同様の操作で積層体を得た。
Claims (7)
- バリア層およびシーラント層を積層してなる包装材料であって、前記シーラント層が、190℃、2160g荷重におけるメルトフローレートが20g/分以下である酸変性ポリオレフィン樹脂からなり、かつ前記シーラント層の厚みが1〜10μmの範囲であることを特徴とする包装材料。
- 請求項1記載の包装材料において、バリア層の上面にさらに基材層を設けてなる包装材料。
- シーラント層における酸変性ポリオレフィン樹脂の融点が150℃以下であることを特徴とする請求項1または2記載の包装材料。
- シーラント層の酸変性ポリオレフィン樹脂がポリエチレンを主成分とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装材料。
- シーラント層の酸変性ポリオレフィン樹脂が(メタ)アクリル酸エステル成分を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の包装材料。
- バリア層がアルミニウムであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の包装材料。
- 請求項1〜6いずれかに記載の包装材料の製造方法であって、190℃、2160g荷重におけるメルトフローレートが20g/分以下である酸変性ポリオレフィン樹脂の水性分散体をバリア層上に塗布し、乾燥することを特徴とする包装材料の製造方法。
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