JP2008213793A - イモビライザの解除信号認証方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 バッテリオープン時に手動でエンジンを始動させた状態で、イモビライザの解除信号が入力された場合でも、確実にその解除信号をCPUにて判別し、照合することができるイモビライザの解除信号認証方法を提供する。
【解決手段】 バッテリが非搭載等の状態で、メインスイッチがONにされ、手動でのエンジンの回転による発電によりCPUに電源が供給され、エンジンが回転している状態で、ユーザーにより解除信号が入力され、これが予め登録された解除信号と合致した場合に、エンジンの回転を続行するイモビライザの解除信号認証方法であって、解除信号の入力は、メインスイッチに供給される電圧を利用した電気機器を操作することにより行われ、解除信号はCPUで判別され、メインスイッチに供給された電圧値が、CPUにおいてメインスイッチがON状態であると認識できる電圧値以上である場合にのみ、解除信号の判別を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】 バッテリが非搭載等の状態で、メインスイッチがONにされ、手動でのエンジンの回転による発電によりCPUに電源が供給され、エンジンが回転している状態で、ユーザーにより解除信号が入力され、これが予め登録された解除信号と合致した場合に、エンジンの回転を続行するイモビライザの解除信号認証方法であって、解除信号の入力は、メインスイッチに供給される電圧を利用した電気機器を操作することにより行われ、解除信号はCPUで判別され、メインスイッチに供給された電圧値が、CPUにおいてメインスイッチがON状態であると認識できる電圧値以上である場合にのみ、解除信号の判別を行う。
【選択図】 図1
Description
この発明は、鞍乗車両における盗難防止装置の解除信号を認証するためのイモビライザの解除信号認証方法に関するものである。
鞍乗車両のエンジンの始動に際し、盗難行為等における不正なエンジン始動を防止するために、イモビライザにより解除信号(ID)の認証が行われている。このイモビライザによる認証は、電力を必要とするため、バッテリから電源を供給されて行われる。しかし、バッテリが非搭載である場合や、バッテリの電圧が低下している場合等(以下バッテリオープンという)、ID認証のための電力が得られない場合、エンジンを始動させることができず、車両を走行させることができない。
このような課題のもと、本願出願人は、ID照合の前にエンジンを始動させて発電機を駆動させ、バッテリオープンであってもID照合のために必要な電源電圧を確保し、照合結果に応じてエンジンの運転の続行又は停止を行うとしたID照合によるエンジンの無断運転防止装置を出願した(特許文献1参照)。この装置では、IDが異なったり、IDの入力がなかった場合等、認証が得られないときは、所定時間経過後にエンジンの運転を不許可とし、エンジンを停止する。したがって、特許文献1に記載のID照合によるエンジンの無断運転防止装置を用いた場合、バッテリがなくてもID照合装置を動作させることができるようになる。
しかしながら、特許文献1のエンジンの無断運転防止装置では、ユーザーはキックペダル等により手動にてエンジンを始動させ、メインスイッチを介して電源が供給されるブレーキスイッチ等の電気機器を操作してイモビライザの解除信号を入力する。
図6はバッテリオープン時に手動でエンジンを始動させたときのメインスイッチにおける電圧と時間の関係を示すグラフ図である。図では縦軸を電圧、横軸を時間としている。
図示したように、バッテリオープン時にユーザーが手動でエンジンを始動した場合、メインスイッチに供給される電圧は一定ではなく、半波整流された波形となる。したがって、電圧が不十分である場合(例えば図の破線以下)、ユーザーが電気機器を操作してイモビライザの解除信号を入力しても、CPUにてその解除信号を正確に判別することができない。すなわち、メインスイッチの電圧が不十分である場合には、ユーザーが電気機器をONにしても、その信号はCPUに到達せずに、OFFであると認識される。このようなCPUの誤認識により、ユーザーは正規の解除信号を入力したにもかかわらず、盗難防止装置を解除できないことになり、車両を運転することができない事態が生じることになる。
この発明は、上記従来技術を考慮したものであって、バッテリオープン時に手動でエンジンを始動させた状態で、イモビライザの解除信号が入力された場合でも、確実にその解除信号をCPUにて判別し、照合することができるイモビライザの解除信号認証方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1の発明では、バッテリが非搭載又はバッテリの電圧がエンジンを回転させるのに不十分な状態で、ユーザーによりメインスイッチがONにされ、手動でエンジン回転操作が行われ、当該エンジンの回転による発電によりCPUに電源が供給され、当該エンジンが回転している状態で、前記ユーザーにより解除信号が入力され、当該入力された解除信号が予め登録された解除信号と合致した場合に、盗難防止装置を解除して前記エンジンの回転を続行するイモビライザの解除信号認証方法であって、前記解除信号の入力は、前記メインスイッチのONにより供給される電圧を利用した電気機器を操作することにより行われ、前記入力された解除信号は前記CPUで判別され、前記メインスイッチに供給された電圧値が、前記CPUにおいて前記メインスイッチがON状態であると認識できる電圧値以上である場合にのみ、前記解除信号の判別を行うことを特徴とするイモビライザの解除信号認証方法を提供する。
請求項2の発明では、請求項1の発明において、前記メインスイッチに供給された電圧値は、ADコンバータにより検出されることを特徴としている。
請求項3の発明では、請求項1の発明において、前記メインスイッチと前記CPUの間に第1のトランジスタが配設され、前記電気機器と前記CPUの間に第2のトランジスタが配設され、前記第1のトランジスタの電圧検出感度は、前記メインスイッチの電圧値が前記第1のトランジスタのスイッチ機構をONにできる電圧値以上の検出感度であり、前記第2のトランジスタの電圧検出感度より低いことを特徴としている。
請求項4の発明では、請求項1〜3のいずれかの発明において、前記ユーザーが入力した解除信号が変化した場合に、当該変化の状態が一定時間継続されたときに前記解除信号の変化を確定することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、メインスイッチに供給された電圧値が、CPUにおいてメインスイッチがON状態であると認識できる電圧値以上である場合にのみ、解除信号の判別を行う。この解除信号の入力は、メインスイッチがONの状態で、メインスイッチを介して電力が供給される電気機器の操作により行われる。この場合、メインスイッチの電圧が低下して所定値以下になったときには、CPUはメインスイッチがOFFであると判断するので、ユーザーが電気機器のスイッチをONにしていても、当該電気機器のON信号はOFF信号であると判別されてしまう。これを、上述したように、メインスイッチの電圧値が、CPUにてメインスイッチがON状態であると認識できる程度の電圧値以上である場合にのみ、解除信号の判別を行うこととすれば、電気機器のON信号は確実にCPUに到達し、OFF信号もユーザーが入力したOFF信号のみを確実に認識できる。したがって、CPUにて入力された解除信号を誤認識することなく、確実に解除信号を判別し、認証することができる。
請求項2の発明によれば、メインスイッチに供給された電圧値を、ADコンバータにより検出するため、メインスイッチの電圧値を確実に認識し、これをCPUに伝えることができる。したがって、CPUにて、メインスイッチの電圧値が、解除信号を判別できる程度の電圧値以上であるかを確実に検出できる。このため、この所定電圧値以上の場合にのみ、解除信号の判別を行うことにより、解除信号を確実に認証することができる。なお、ADコンバータはCPUと一体に形成してもよいし、別体で備えつけてもよい。
請求項3の発明によれば、第1のトランジスタの電圧検出感度が、メインスイッチの電圧値が第1のトランジスタのスイッチ機構をONにできる電圧値以上の検出感度である。このため、メインスイッチの電圧値が、所定電圧値以下である場合には、CPUはメインスイッチがOFFであると判断することになる。この場合は解除信号を判別しないため、メインスイッチの電圧が所定値以上である場合にのみ、解除信号の判別を行うことになり、解除信号を確実に認証することができる。また、第1のトランジスタの電圧検出感度は、第2のトランジスタの電圧検出感度より低いため、メインスイッチの電圧値が所定値以上の場合は、必ず電気機器にも十分な電圧がかかることになるため、CPUにて確実に解除信号を判別することができる。
請求項4の発明によれば、ユーザーが入力した解除信号が変化した場合に、当該変化の状態が一定時間継続されたときに解除信号の変化を確定するため、いわゆるチャタリング現象による入力スイッチのON/OFF信号に左右されることなく、ユーザーが入力した解除信号を確実に判別することができる。
この発明は、バッテリが非搭載又はバッテリの電圧がエンジンを回転させるのに不十分な状態で、ユーザーによりメインスイッチがONにされ、手動でエンジン回転操作が行われ、当該エンジンの回転による発電によりCPUに電源が供給され、当該エンジンが回転している状態で、前記ユーザーにより解除信号が入力され、当該入力された解除信号が予め登録された解除信号と合致した場合に、盗難防止装置を解除して前記エンジンの回転を続行するイモビライザの解除信号認証方法であって、前記解除信号の入力は、前記メインスイッチのONにより供給される電圧を利用した電気機器を操作することにより行われ、前記入力された解除信号はCPUで判別され、前記メインスイッチに供給された電圧値が、前記CPUにおいて前記メインスイッチがON状態であると認識できる電圧値以上である場合にのみ、前記解除信号の判別を行うこととし、CPUにて入力された解除信号を誤認識することなく、確実に解除信号を判別し、認証することができるイモビライザの解除信号認証方法である。
図1はこの発明に係るイモビライザの解除信号認証方法のフローチャート図である。
ステップS1:
盗難防止装置を備えた鞍乗車両を運転する際、ユーザーはまずメインスイッチをオンにする。これにより、エンジンに備わる発電機とエンジンの点火制御装置であるCDIユニットが通電可能となる。バッテリオープン時には、ユーザーは、キックスターター等により、手動でエンジンを回転させる。これにより、発電機からCDIユニットに電力が供給されるとともに、CPUにも電力が供給される。したがって、エンジンが回転した状態で、CPUによるイモビライザの解除信号の検出が開始される。すなわち、入力された解除信号が、ユーザーが確かに入力したものであるかどうかを判断する工程を開始する。
盗難防止装置を備えた鞍乗車両を運転する際、ユーザーはまずメインスイッチをオンにする。これにより、エンジンに備わる発電機とエンジンの点火制御装置であるCDIユニットが通電可能となる。バッテリオープン時には、ユーザーは、キックスターター等により、手動でエンジンを回転させる。これにより、発電機からCDIユニットに電力が供給されるとともに、CPUにも電力が供給される。したがって、エンジンが回転した状態で、CPUによるイモビライザの解除信号の検出が開始される。すなわち、入力された解除信号が、ユーザーが確かに入力したものであるかどうかを判断する工程を開始する。
ステップS2:
まず、CPUは、メインスイッチの電源電圧が所定値以上であるかを判断する。この所定値は、CPUにおいてメインスイッチがONであると確実に認識できる程度の電圧値である。ユーザーが解除信号を入力する電気機器は、メインスイッチを介して電力が供給されるため、メインスイッチの電圧が当該所定値以上であれば、確実に電気機器の操作による解除信号を判別することができる。また、メインスイッチの電圧が所定値以下であれば、解除信号の判別を行わないため、メインスイッチの電圧低下による解除信号をOFFと誤認識することを防止できる。したがって、メインスイッチの電圧値が所定値以下であれば、再びメインスイッチの電圧値を確認するため、ステップS1に戻る。
まず、CPUは、メインスイッチの電源電圧が所定値以上であるかを判断する。この所定値は、CPUにおいてメインスイッチがONであると確実に認識できる程度の電圧値である。ユーザーが解除信号を入力する電気機器は、メインスイッチを介して電力が供給されるため、メインスイッチの電圧が当該所定値以上であれば、確実に電気機器の操作による解除信号を判別することができる。また、メインスイッチの電圧が所定値以下であれば、解除信号の判別を行わないため、メインスイッチの電圧低下による解除信号をOFFと誤認識することを防止できる。したがって、メインスイッチの電圧値が所定値以下であれば、再びメインスイッチの電圧値を確認するため、ステップS1に戻る。
ステップS3:
ステップS2でメインスイッチの電圧値が所定値以上である場合、解除信号が変化したかどうかを判断する。すなわち、今まで解除信号がOFFであった場合には、ONに変更となったかどうかを判断する。この判断は、ユーザーが操作する電気機器のスイッチのON/OFF状態を検出することにより行われる。解除信号に変化がない場合は、ステップS1に戻る。
ステップS2でメインスイッチの電圧値が所定値以上である場合、解除信号が変化したかどうかを判断する。すなわち、今まで解除信号がOFFであった場合には、ONに変更となったかどうかを判断する。この判断は、ユーザーが操作する電気機器のスイッチのON/OFF状態を検出することにより行われる。解除信号に変化がない場合は、ステップS1に戻る。
ステップS4:
ステップS3で解除信号に変化があった場合、その変化が所定時間連続しているかどうかを判断する。これは、いわゆるチャタリング現象による入力スイッチのON/OFF信号に左右されることなく、ユーザーが入力した解除信号を確実に判別するためである。解除信号に変化があった場合、電気機器のスイッチの接点がOFFからON又はONからOFFへ移行する。この際、瞬時に変化するのではなく、ON/OFFを何回か繰り返しながら状態が移行する現象がおこる。これがチャタリングであり、したがって変化後の状態が所定時間連続していることを検出することにより、ユーザーが入力した解除信号を確実に検出できる。解除信号の変化後の状態が所定時間連続しない場合は、いまだチャタリングの最中であるため、検出した解除信号を確定せずに、再びステップS1に戻る。
ステップS3で解除信号に変化があった場合、その変化が所定時間連続しているかどうかを判断する。これは、いわゆるチャタリング現象による入力スイッチのON/OFF信号に左右されることなく、ユーザーが入力した解除信号を確実に判別するためである。解除信号に変化があった場合、電気機器のスイッチの接点がOFFからON又はONからOFFへ移行する。この際、瞬時に変化するのではなく、ON/OFFを何回か繰り返しながら状態が移行する現象がおこる。これがチャタリングであり、したがって変化後の状態が所定時間連続していることを検出することにより、ユーザーが入力した解除信号を確実に検出できる。解除信号の変化後の状態が所定時間連続しない場合は、いまだチャタリングの最中であるため、検出した解除信号を確定せずに、再びステップS1に戻る。
ステップS5:
ステップS4で変化した解除信号の状態が所定時間連続していた場合、その状態における解除信号の入力があったとして確定する。すなわち、CPUは、解除信号をここで初めてON又はOFFであると判別する。この後、入力された解除信号の数がイモビライザを解除するために予め登録された解除信号と合致しない場合は、ステップS1に戻って次の解除信号を判別する。解除信号が合致した場合は、イモビライザを解除して、エンジンの回転を続行させる。解除信号が異なっていた場合は、エンジンの回転を停止する。
ステップS4で変化した解除信号の状態が所定時間連続していた場合、その状態における解除信号の入力があったとして確定する。すなわち、CPUは、解除信号をここで初めてON又はOFFであると判別する。この後、入力された解除信号の数がイモビライザを解除するために予め登録された解除信号と合致しない場合は、ステップS1に戻って次の解除信号を判別する。解除信号が合致した場合は、イモビライザを解除して、エンジンの回転を続行させる。解除信号が異なっていた場合は、エンジンの回転を停止する。
図2はこの発明に係るイモビライザの解除信号認証方法に用いる盗難防止装置の概略図である。
図示したように、この発明に係る盗難防止装置に備わるイモビライザ1は、自動二輪車等の鞍乗車両の車両本体(図示省略)に配設される。車両本体には、エンジン(図示省略)に備わる発電機からなる電源機器2と、メインスイッチ3と、車両本体のブレーキスイッチ4が備わる。このブレーキスイッチ4が、ユーザーが解除信号を入力する電気機器である。ユーザーは、このブレーキスイッチのON/OFF操作により、解除信号を入力する。図示は省略したが、このブレーキスイッチ4は前輪用と後輪用がある。なお、電気機器は、メインスイッチ3を介して電源機器2から電力を供給されるものであれば、ハザードランプやハイビームその他の電気機器であってもよい。5は、ブレーキスイッチ4の入力に伴って点灯するブレーキランプである。
イモビライザ1には、CPU9が備わる。ユーザーにてメインスイッチ3がONにされ、エンジンが手動で回転されると、電源機器2からの電力が電源回路6を介してCPU9に供給される。すなわち、電源回路6は、メインスイッチ3の入力にかかわらず、CPU9に電源機器2からの電力を供給するものである。メインスイッチ3とCPU9の間には第1のトランジスタ7が配設され、ブレーキスイッチ4とCPU9の間には第2のトランジスタ8が配設される。
前記トランジスタ7は、メインスイッチ3からベース端子に一定値以上の電圧がかかるとONとなり、当該トランジスタ7に図示は省略したが、前記電源回路6から電流が流れ、これをCPU9に出力する。また、トランジスタ8は、ブレーキスイッチ4からベース端子に一定値以上の電圧がかかるとONとなり、当該トランジスタ8に図示は省略したが、前記電源回路6から電流が流れ、これをCPU9に出力する。
CPU9には、ADコンバータ10が内蔵される。このADコンバータ10は、メインスイッチ3の電圧値をCPU9にて認識できるようにするためのものである。
これにより、CPU9にて、メインスイッチ3に供給された電圧値が、メインスイッチ3がONであると認識できる電圧値以上であるかどうかを判断することができる。このメインスイッチ3の電圧値が当該所定電圧値以上である場合にのみ、CPU9はブレーキスイッチ4で入力された解除信号を判別する。これにより、ブレーキスイッチ4のON信号及びOFF信号を確実にCPU9で認識でき、メインスイッチ3の電圧が低下したときに誤ってブレーキスイッチ4のON信号をOFF信号であると認識してしまうことを防止できる。ADコンバータ10は、CPU9と別体に備え付けてもよい。
なお、メインスイッチ3の電圧値が所定電圧値以下であった場合に、解除信号を判別しないため、その間にユーザーが解除信号を入力した場合に、これを的確に認識できないことが考えられるが、メインスイッチ3の電圧値が所定電圧値以下である時間は5ms程度であり、人が操作して解除信号が変化するのには40〜50msかかるため、入力された解除信号は必ずCPU9にて認識することができる。
図3はこの発明に係るイモビライザの解除信号認証方法に用いる別の盗難防止装置の概略図であり、図4は第1のトランジスタと第2のトランジスタの電圧検出感度を示す概略図である。
図3に示したように、第1のトランジスタ7と、第2のトランジスタ8の電圧の検出感度を変えるために、それぞれのトランジスタのベース端子の手前に抵抗部材11,12を配設している。この抵抗部材11及び12の抵抗値は、抵抗部材11のほうが抵抗部材12より高い。抵抗部材11を第1のトランジスタ7の手前に配することにより、第1のトランジスタ7は、第2のトランジスタ8に比べて、大きい電圧しか検出できない。すなわち、第1のトランジスタ7の電圧検出感度は、第2の電圧検出感度より低い。この抵抗部材11を配することにより、メインスイッチ3の電圧値が所定値以下の場合は、第1のトランジスタ7のスイッチ機構をONにできないため、CPU9はメインスイッチ3の電圧値が所定値以上であるか以下であるかを判断することができる。
上述したように、第1のトランジスタ7の電圧検出感度は、第2のトランジスタ8の電圧検出感度より低いため、メインスイッチ3の電圧値が所定値以上の場合は、必ずブレーキスイッチ4にも十分な電圧がかかることになる。このため、CPU9にて確実に解除信号を判別することができる。
これを概念的に示したものが、図4である。図4では、トランジスタのスイッチ機構をONにできる電圧をHigh、それ以外をLowで示している。また、上側のグラフaが第1のトランジスタ7で検出するメインスイッチ3の電圧であり、下側のグラフbが第2のトランジスタ8で検出するブレーキスイッチ4の電圧である。横軸は時間を示している。第2のトランジスタ8で検出されるHighの幅のほうが、第1のトランジスタ7より長い。これは、第1のトランジスタ7と第2のトランジスタ8でHighと認識する電圧値が異なるためであり、第1のトランジスタ7の方が、第2のトランジスタ8より大きい電圧値をHighと認識するように、抵抗部材11,12を配しているからである。したがって、第1のトランジスタ7がHighのときは、必ず第2のトランジスタ8もHighの状態である。これはすなわち、CPU9においてメインスイッチ3がON状態であると認識できる電圧値以上である場合にのみ、ブレーキスイッチ4に入力された解除信号の判別を行うことを意味する。
なお、第1のトランジスタ7と第2のトランジスタ8の電圧検出感度の調整は、抵抗部材11,12を用いるほか、hFE等により、トランジスタ自体に電圧検出感度調整機構を備えてもよい。
上述したように、このメインスイッチ3の電圧値が当該所定電圧値以上である場合にのみ、CPU9はブレーキスイッチ4で入力された解除信号を判別する。これにより、ブレーキスイッチ4のON信号及びOFF信号を確実にCPU9で認識でき、メインスイッチ3の電圧が低下したときに誤ってブレーキスイッチ4のON信号をOFF信号であると認識してしまうことを防止できる。その他の構成、作用、効果は、図2と同様である。
図5は電気機器のON/OFF信号の変化を認識するときの考え方を示す概略図である。縦軸はスイッチのONとOFFの切り替えを示し、横軸は時間を示す。
以下にする説明は、図1のステップS3とステップS4を詳細にするものである。時間T0において、ユーザーが電気機器を操作してスイッチをOFFからONにした場合、CPUはこれを以下に示すように検出する。CPUにおける検出は、矢印c〜iに示すように、断続的に検出される。したがって、最初の検出cでは、解除信号をONと判断する。
ここで、スイッチが変化したときに生ずる、チャタリング現象がおこる。したがって、次の検出dでは、解除信号がOFFと判断される。さらに、次の2回の検出e,fでは、解除信号が連続してONと判断されるが、次の検出gでOFFとなったため、まだ解除信号を確定しない。さらに次の検出hもOFFと判断されたが、次の検出iでONとなったため、やはり解除信号を確定しない。検出iでは、所定回数ON信号が確認された。すなわち、最初に変化した解除信号ONの状態が所定時間連続しているため、ここでCPUは解除信号ONが入力されたと判別する。検出iで行う所定時間(T1〜T2)の計測は、およそ40msが好ましい。T’0で解除信号がONからOFFに変化したときも、CPUは同様の検出を行い、解除信号を確定する。
1:イモビライザ、2:電源機器、3:メインスイッチ、4:ブレーキスイッチ、5:ブレーキランプ、6:電源回路、7:第1のトランジスタ、8:第2のトランジスタ、9:CPU、10:ADコンバータ、11:抵抗部材、12:抵抗部材
Claims (4)
- バッテリが非搭載又はバッテリの電圧がエンジンを回転させるのに不十分な状態で、ユーザーによりメインスイッチがONにされ、手動でエンジン回転操作が行われ、
当該エンジンの回転による発電によりCPUに電源が供給され、
当該エンジンが回転している状態で、前記ユーザーにより解除信号が入力され、
当該入力された解除信号が予め登録された解除信号と合致した場合に、盗難防止装置を解除して前記エンジンの回転を続行するイモビライザの解除信号認証方法であって、
前記解除信号の入力は、前記メインスイッチのONにより供給される電圧を利用した電気機器を操作することにより行われ、
前記入力された解除信号は前記CPUで判別され、
前記メインスイッチに供給された電圧値が、前記CPUにおいて前記メインスイッチがON状態であると認識できる電圧値以上である場合にのみ、前記解除信号の判別を行うことを特徴とするイモビライザの解除信号認証方法。 - 前記メインスイッチに供給された電圧値は、ADコンバータにより検出されることを特徴とする請求項1に記載のイモビライザの解除信号認証方法。
- 前記メインスイッチと前記CPUの間に第1のトランジスタが配設され、前記電気機器と前記CPUの間に第2のトランジスタが配設され、前記第1のトランジスタの電圧検出感度は、前記メインスイッチの電圧値が前記第1のトランジスタのスイッチ機構をONにできる電圧値以上の検出感度であり、前記第2のトランジスタの電圧検出感度より低いことを特徴とする請求項1に記載のイモビライザの解除信号認証方法。
- 前記ユーザーが入力した解除信号が変化した場合に、当該変化の状態が一定時間継続されたときに前記解除信号の変化を確定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のイモビライザの解除信号認証方法。
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