JP2008208851A - 一方向クラッチ - Google Patents
一方向クラッチ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008208851A JP2008208851A JP2007043339A JP2007043339A JP2008208851A JP 2008208851 A JP2008208851 A JP 2008208851A JP 2007043339 A JP2007043339 A JP 2007043339A JP 2007043339 A JP2007043339 A JP 2007043339A JP 2008208851 A JP2008208851 A JP 2008208851A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rollers
- way clutch
- ring body
- coil spring
- pair
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 28
- 238000013459 approach Methods 0.000 claims description 3
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 abstract 1
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 5
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 3
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 2
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Pulleys (AREA)
Abstract
【解決手段】内輪体11と外輪体21との対向周面の間に形成される複数のくさび空間には、これと同数のローラ40と、これら各ローラ40をくさび空間の狭い側へ個別に付勢するコイルばね45とが保持器31によって保持された状態でそれぞれ配設される。コイルばね45は、ローラ40の軸線方向に長く巻回されかつその長径寸法がローラの長さ寸法よりも大きく形成される。保持器31は、ローラ40の両端面に接近する間隔を保って内輪体11の外周面又は外輪体21の内周面に固定される一対の端板32を有する。一対の端板32には、コイルばね45の長径方向両側部が挿通される開口部34が形成される。
【選択図】図3
Description
また、図7と図8に示すように、エンジンのクランクシャフトのトルクが伝達される伝動ベルト108が掛け渡されるプーリ121と、補機類としてのオルタネータのロータ(ロータ軸)に一体回転可能に連結される軸体111との間に一方向クラッチ130が配設され、プーリ121から軸体111へトルクを伝達させたり遮断させる構造のものがある。
また、一方向クラッチ130は、内輪体(ロータに対応する軸体111自身で構成される場合がある)と、外輪体(プーリ121自身で構成される場合がある)との対向周面の間に、複数のくさび状空間が周方向に所定間隔を隔てて形成される。そして、これら複数のくさび空間には、これと同数のローラ140と、これら各ローラ140をくさび状空間の狭い側へ個別に付勢するコイルばね145とが保持器131によって保持された状態で配設された構造のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、図7と図8に示すように、保持器131は、ローラ140の両端面に接近する間隔を保って内輪体としての軸体111の外周面(又は外輪体としてのプーリ121の内周面)に固定される一対の端板132と、これら一対の端板132の間に複数のポケットを区画形成する複数の柱部133とを有し、各柱部133には、コイルばね145を保持すると共に伸縮案内する突起134が突設されている。
言い換えると、ローラ140の数を増加させてトルク容量を高めたり、あるいは小型化することが困難となる場合がある。
前記内輪体と前記外輪体との対向周面の間には複数のくさび状空間が周方向に所定間隔を隔てて形成され、
前記複数のくさび空間には、これと同数のローラと、これら各ローラを前記くさび状空間の狭い側へロック方向に個別に付勢するコイルばねとが保持器によって保持された状態でそれぞれ配設され、
前記コイルばねは、前記ローラの軸線方向に長く巻回されかつその長径寸法が前記ローラの長さ寸法よりも大きく形成される一方、
前記保持器は、前記ローラの両端面に接近する間隔を保って前記内輪体の外周面又は前記外輪体の内周面に固定される一対の端板を有し、
前記一対の端板には、前記コイルばねの長径方向両側部が挿通される開口部が形成されていることを特徴とする。
一対の端板の開口部には、コイルばねの長径方向両側部を保持する突起が形成されていることを特徴とする。
前記構成によると、保持器の一対の端板に形成された開口部にコイルばねの長径方向両側部を保持する突起を形成することによって、コイルばねが不測に位置ずれする不具合を良好に防止することができる。
一対の端板の開口部の外径側壁面は、コイルばねに接近して同コイルばねを伸縮案内する案内面としていることを特徴とする。
前記構成によると、一対の端板の開口部の外径側壁面をコイルばねの案内面とすることで、コイルばねを良好に伸縮案内することができると共に、遠心力の作用によってコイルばねが外径方向(すなわち外輪体の内周面)に向けて変形することを抑制することができる。
これによって、コイルばねが外輪体の内周面に接触することを防止でき、コイルばねと外輪体の内周面との接触による相互に摩耗を防止することができ、耐久性の向上を図ることができる。
この発明の実施例1を図1〜図6にしたがって説明する。
図1はこの発明の実施例1に係る一方向クラッチを備えたプーリユニットを示す側断面図である。図2は図1のII−II線に基づく断面図である。図3は保持器の一対の端板、ローラ及びコイルばねを分離した状を示す斜視図である。図4は保持器の一対の端板、ローラ及びコイルばねを組み付けた状態を示す斜視図である。図5は保持器を示す正面図である。図6は図5のVI−VI線に基づく断面図である。
図1に示すように、この実施例1に係る一方向クラッチを備えたプーリユニットは、車載用エンジンの補機類の一つであるオルタネータに使用される場合を例示するものであり、軸体11、プーリ21、一方向クラッチ30、玉軸受50、ころ軸受55及びシール部材58、59を備える。
また、この実施例1において、軸体11は、一方向クラッチ30、玉軸受50、及びころ軸受55のそれぞれの内輪体を構成している。
すなわち、軸体11とプーリ21との対向周面の間には複数(図2では10個)のくさび状空間が周方向に所定間隔を隔てて形成され、これら複数のくさび空間には、これと同数のローラ40と、これら各ローラ40をくさび状空間の狭い側へ個別に付勢するコイルばね45とが保持器31によって保持された状態でそれぞれ配設されている。
この実施例1において、軸体11の外周面には、複数のくさび空間を形成するために、複数のくさび空間と同数の平坦面(又は曲面)のカム面15が周方向に形成され、これによって軸体11の外周面があたかも正多角形(図2では正10角形)をなす一方、プーリ21の内周面は円形をなしている。
一対の端板32には、複数のコイルばね45の長径方向両側部がそれぞれ挿通される複数の切り欠き状の開口部34が所定間隔を隔てて形成されている。
一対の端板32の各開口部34の一壁面には、コイルばね45の基端巻回部の長径方向両側部を保持する突起36が形成されている。
そして、コイルばね45は、その基端巻回部の長径方向両側部が一対の端板32の開口部34の突起36によって保持され、かつ開口部34の一壁面をばね座として支持された状態で先端巻回部がローラ40の外周面に当接する。これによって、ローラ40を軸体11のカム面15とプーリ21の内周面とで形成されるくさび状空間の狭い側(ロック状態となる側)に弾発付勢している。
また、一対の端板32の開口部の外径側壁面は、コイルばね45に接近して同コイルばね45を伸縮案内する案内面35としている。
また、環状空間の両開口部近傍には、環状空間を密封するシールリング60、61が装着されている。
したがって、プーリ21の回転速度が軸体11の回転速度よりも速くなると、一方向クラッチ30のローラ40がくさび状空間の狭い側へ食い込んでロック状態となるので、軸体11はプーリ21と一体回転する。
プーリ21の回転速度が軸体11の回転速度よりも遅くなると、一方向クラッチ30のローラ40がロック位置から外れてくさび状空間の広い側へ移動してフリー状態に切替わる。これにより、軸体11はプーリ21からの回転動力の伝達を遮断されるが、軸体11はオルタネータのロータが大きな回転慣性を有するため、遮断以降も回転を継続する。
このため、複数の柱部を削除した分だけ、一対の端板32間のローラ収納空間を増大させることができると共に、隣接するローラ40の配設間隔(配設ピッチ)を小さくすることが容易となる。ひいては、ローラ40の数を増加させることができ、トルク容量を高めたり、あるいは小型化を図ることが容易となる。
これによって、コイルばね45がプーリ21の内周面に接触することを防止でき、コイルばね45とプーリ21の内周面との接触による相互に摩耗を防止することができ、耐久性の向上を図ることができる。
例えば、前記実施例1においては、軸体11の外周面にカム面15を形成し、プーリ21の内周面とカム面15によってくさび状空間を形成したが、プーリ21の内周面にカム面を形成し、軸体11の外周面とカム面によってくさび状空間を形成してもよい。
但し、この場合には、保持器31の一対の端板32は、ローラ40の両端面に接近する間隔を保ってプーリ21の内周面に固定(例えば圧入固定)される。
また、前記実施例1においては、エンジンの補機類の一つであるオルタネータに対応する一方向クラッチを備えたプーリユニットである場合を例示したが、エアコンディショナ用コンプレッサ、ウオーターポンプ、冷却ファン等のエンジンの補機類に対応する一方向クラッチを備えたプーリユニット、あるいはプーリユニットに組み付けられる一方向クラッチとして使用可能である。
また、プーリユニット以外の歯車やスプロケット等であってもこの発明の一方向クラッチを採用することができる。
21 プーリ(外輪体)
30 一方向クラッチ
31 保持器
32 一対の端板
34 開口部
35 案内面
36 突起
40 ローラ
45 コイルばね
Claims (3)
- 径方向内外に同心状に配設される内輪体と外輪体とを同期回転させるロック状態と相対回転させるフリー状態とに切り換える一方向クラッチであって、
前記内輪体と前記外輪体との対向周面の間には複数のくさび状空間が周方向に所定間隔を隔てて形成され、
前記複数のくさび空間には、これと同数のローラと、これら各ローラを前記くさび状空間の狭い側へ個別に付勢するコイルばねとが保持器によって保持された状態でそれぞれ配設され、
前記コイルばねは、前記ローラの軸線方向に長く巻回されかつその長径寸法が前記ローラの長さ寸法よりも大きく形成される一方、
前記保持器は、前記ローラの両端面に接近する間隔を保って前記内輪体の外周面又は前記外輪体の内周面に固定される一対の端板を有し、
前記一対の端板には、前記コイルばねの長径方向両側部が挿通される開口部が形成されていることを特徴とする一方向クラッチ。 - 請求項1に記載の一方向クラッチであって、
一対の端板の開口部には、コイルばねの長径方向両側部を保持する突起が形成されていることを特徴とする一方向クラッチ。 - 請求項1又は2に記載の一方向クラッチであって、
一対の端板の開口部の外径側壁面は、コイルばねに接近して同コイルばねを伸縮案内する案内面としていることを特徴とする一方向クラッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007043339A JP4940995B2 (ja) | 2007-02-23 | 2007-02-23 | 一方向クラッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007043339A JP4940995B2 (ja) | 2007-02-23 | 2007-02-23 | 一方向クラッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008208851A true JP2008208851A (ja) | 2008-09-11 |
JP4940995B2 JP4940995B2 (ja) | 2012-05-30 |
Family
ID=39785329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007043339A Expired - Fee Related JP4940995B2 (ja) | 2007-02-23 | 2007-02-23 | 一方向クラッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4940995B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012172682A (ja) * | 2011-02-17 | 2012-09-10 | Nsk Ltd | ローラクラッチ及びローラクラッチ内蔵型プーリ装置 |
CN113983086A (zh) * | 2021-11-22 | 2022-01-28 | 人本股份有限公司 | 自行车单向轴承 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5972324A (ja) * | 1982-10-16 | 1984-04-24 | Kenjiro Jinbo | 人工島利用の立坑開削のための海底下地盤強化方法 |
JP2003214462A (ja) * | 2002-01-21 | 2003-07-30 | Koyo Seiko Co Ltd | 一方向クラッチ |
JP2006017176A (ja) * | 2004-06-30 | 2006-01-19 | Nsk Warner Kk | 回転作動型ワンウェイクラッチ |
JP2006275219A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Origin Electric Co Ltd | 一方向ローラクラッチ |
-
2007
- 2007-02-23 JP JP2007043339A patent/JP4940995B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5972324A (ja) * | 1982-10-16 | 1984-04-24 | Kenjiro Jinbo | 人工島利用の立坑開削のための海底下地盤強化方法 |
JP2003214462A (ja) * | 2002-01-21 | 2003-07-30 | Koyo Seiko Co Ltd | 一方向クラッチ |
JP2006017176A (ja) * | 2004-06-30 | 2006-01-19 | Nsk Warner Kk | 回転作動型ワンウェイクラッチ |
JP2006275219A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Origin Electric Co Ltd | 一方向ローラクラッチ |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012172682A (ja) * | 2011-02-17 | 2012-09-10 | Nsk Ltd | ローラクラッチ及びローラクラッチ内蔵型プーリ装置 |
CN113983086A (zh) * | 2021-11-22 | 2022-01-28 | 人本股份有限公司 | 自行车单向轴承 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4940995B2 (ja) | 2012-05-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9382947B2 (en) | Retainer for radial roller bearing | |
KR100799792B1 (ko) | 일방향 클러치 내장형 회전 전달 장치 | |
JP4940995B2 (ja) | 一方向クラッチ | |
JP2008232329A (ja) | プーリユニット | |
JP2005163932A (ja) | プーリユニット | |
JP2006009899A (ja) | 動力伝達装置 | |
JP2002039221A (ja) | 一方向クラッチ | |
JP2008208850A (ja) | 一方向クラッチ | |
JP2009097712A (ja) | プーリユニット | |
JP5757970B2 (ja) | ウォームギア機構 | |
JP2009079672A (ja) | プーリユニット | |
JP4893997B2 (ja) | 一方向クラッチ | |
JP5045644B2 (ja) | 一方向クラッチ及び一方向クラッチ内蔵型プーリ装置 | |
JP2010185547A (ja) | 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置 | |
US20150167739A1 (en) | Retainer for radial roller bearing | |
JP4900162B2 (ja) | トルクリミッター付き一方向クラッチ | |
JP2003232386A (ja) | 一方向クラッチおよびプーリ装置 | |
JP4123000B2 (ja) | 一方向クラッチ | |
JP2009047210A (ja) | 軸受複合一方向クラッチ | |
JP5045996B2 (ja) | 一方向クラッチ | |
JP2008014427A (ja) | 一方向クラッチ付き軸受装置 | |
JP2007139198A (ja) | プーリ装置 | |
JP4543882B2 (ja) | 一方向クラッチ | |
JP2007085398A (ja) | 一方向クラッチ内蔵型プーリ装置 | |
JP4461835B2 (ja) | プーリユニット |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100128 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110809 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110817 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110929 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120131 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120213 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |