JP2008174864A - 化粧綿 - Google Patents
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Abstract
【課題】嵩落ち(所謂、ヘタリ)及び保液性の低下(所謂、液ダレ)を抑制でき、更に、使用感触が良好な化粧綿を提供する。
【解決手段】複数の繊維ウェブが積層されてなる化粧綿において、少なくとも、一層がポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維層で構成されていることを特徴とする。ポリトリメチレンテレフタレート繊維の構成は、表面層及び/又は裏面層のいずれでもよい。積層する繊維ウェブとしては、綿及び/又は繊維素系化学繊維が好ましい。
【選択図】なし
【解決手段】複数の繊維ウェブが積層されてなる化粧綿において、少なくとも、一層がポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維層で構成されていることを特徴とする。ポリトリメチレンテレフタレート繊維の構成は、表面層及び/又は裏面層のいずれでもよい。積層する繊維ウェブとしては、綿及び/又は繊維素系化学繊維が好ましい。
【選択図】なし
Description
本発明は、化粧綿に化粧水等を含浸させた際の嵩落ち及び液ダレを防止することができる化粧綿に関する。
従来より、化粧綿は、化粧水などを肌等に塗布するために用いられたり、又は逆に肌等から化粧料などを取り除くために用いられている。
そのため、化粧綿には、化粧水等を吸液する吸液能力だけでなく、化粧水等を肌に塗布するために排出する排出能力も必要とされる。
そのため、化粧綿には、化粧水等を吸液する吸液能力だけでなく、化粧水等を肌に塗布するために排出する排出能力も必要とされる。
化粧綿の構成素材としては、主に綿やレーヨン等の素材が用いられており、化粧綿の吸液性等を高めるために、間隙率の大きい繊維ウェブを作成し、該繊維ウェブを幾層も積層して作成されている。
繊維ウェブの間隙率を大きくするために、例えば、熱融着繊維で繊維間の間隙を固定する工夫が施された化粧綿が報告されている(特許文献1)。
実開平2−71418号公報
しかし、上記の如き化粧綿に、化粧水等を含浸して湿潤させると繊維同士が互いに密着してしまい嵩高さが失われる嵩落ち(所謂、ヘタリ)を生じ、形が崩れるという問題がある。また、嵩落ちを生じると、保液性も低下し、所謂、液ダレが生じるという問題もある。
本発明は、上記の如き問題等に対処し、簡便に、嵩落ち(所謂、ヘタリ)及び保液性の低下(所謂、液ダレ)を抑制でき、更に、使用感触が良好な化粧綿を提供することを課題とする。
上記の課題を解決すべく、本発明の発明者らが鋭意検討を重ねた結果、特定構造の繊維素材を含む繊維層を用いた化粧綿により、上記課題が解決されることを見出し本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、複数の繊維ウェブが積層されてなる化粧綿において、少なくとも、一層がポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維層で構成されていることを特徴とする化粧綿を提供する。
斯かる構成からなる化粧綿においては、少なくとも一層がポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維層で構成されることで、嵩落ち及び保液性の低下を抑制できる。
斯かる構成からなる化粧綿においては、少なくとも一層がポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維層で構成されることで、嵩落ち及び保液性の低下を抑制できる。
また、本発明においては、表面層及び裏面層が、ポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維層で構成されていることが好ましい。
斯かる構成からなる化粧綿においては、表面層及び裏面層が、ポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維層で構成されているため、一層嵩落ち及び保液性の低下を抑制でき、更に、使用時の感触が良好となる。
斯かる構成からなる化粧綿においては、表面層及び裏面層が、ポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維層で構成されているため、一層嵩落ち及び保液性の低下を抑制でき、更に、使用時の感触が良好となる。
また、本発明においては、繊維ウェブが、綿及び/又は繊維素系化学繊維であることが好ましい。
更に、本発明においては、前記繊維ウェブが、熱融着繊維を含有するものであることが好ましい。
斯かる構成からなる化粧綿においては、繊維ウェブに熱融着繊維を含有することで、周縁部を熱シール等で接合させることができ、成形体としての使いやすさが向上する。
斯かる構成からなる化粧綿においては、繊維ウェブに熱融着繊維を含有することで、周縁部を熱シール等で接合させることができ、成形体としての使いやすさが向上する。
本発明の化粧綿によれば、嵩落ち(所謂、ヘタリ)及び保液性の低下(所謂、液ダレ)を抑制でき、更に、使用感触が良好となる。
本発明の化粧綿は、複数の繊維ウェブが積層されており、少なくとも一層が、ポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維層で構成されているものである。
前記繊維ウェブの素材としては、各種繊維素材を用いることができ、これらの中でも、綿及び/又は繊維素系化学繊維(例えば、レーヨン等)が好ましい。
また、綿や繊維素化学繊維よりなる繊維ウェブは、これらの単独品又は混合品を用いることもできる。繊維ウェブの目付としては、通常、化粧綿に用いられる範囲内で適宜用いることができ、例えば、0.1〜100g/m2程度のものを用いることができる。
前記繊維ウェブの素材としては、各種繊維素材を用いることができ、これらの中でも、綿及び/又は繊維素系化学繊維(例えば、レーヨン等)が好ましい。
また、綿や繊維素化学繊維よりなる繊維ウェブは、これらの単独品又は混合品を用いることもできる。繊維ウェブの目付としては、通常、化粧綿に用いられる範囲内で適宜用いることができ、例えば、0.1〜100g/m2程度のものを用いることができる。
上記繊維ウェブは、各種カード機(例えば、普通カード機等)を用いて製作することができる。繊維ウェブを積層させる手段としては、例えば、複数台のカード機を用いて、複数の繊維ウェブを積層させることができる。係る積層手段は、通常行われている方法であり、積層させる回数等は適宜調整することができる。このように繊維ウェブを積層させることで化粧綿とすることができる。
前記繊維ウェブには、更に、熱融着繊維を含有させることもできる。
前記繊維ウェブには、熱融着繊維を1〜30重量%(繊維ウェブを基準)含有させることが好ましい。
熱融着繊維が上記範囲内で含有されることで、化粧綿の周縁の接合に有効で成形性が向上する。
前記熱融着繊維としては、例えば、商品名「メルテイ」(ユニチカ株式会社製)や商品名「ES繊維」(チッソ株式会社製)等が挙げられる。
前記繊維ウェブには、熱融着繊維を1〜30重量%(繊維ウェブを基準)含有させることが好ましい。
熱融着繊維が上記範囲内で含有されることで、化粧綿の周縁の接合に有効で成形性が向上する。
前記熱融着繊維としては、例えば、商品名「メルテイ」(ユニチカ株式会社製)や商品名「ES繊維」(チッソ株式会社製)等が挙げられる。
本発明の化粧綿は、複数積層されている繊維ウェブの少なくとも一層が、ポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維層で構成されている点に特徴を有する。
前記ポリトリメチレンテレフタレート繊維は、1,3−プロパンジオールとテレフタル酸との重縮合体であるポリトリメチレンテレフタレート[一般式(1)で示す。]からなる繊維である。
一般式(1):
尚、本発明において、ポリトリメチレンテレフタレート繊維とは、トリメチレンテレフタレート単位を主たる繰り返し単位とするポリエステル繊維をいい、トリメチレンテレフタレート単位を約50モル%以上、好ましくは70モル%以上、更には80モル%以上、更に好ましくは90モル%以上のものをいう。
前記ポリトリメチレンテレフタレート繊維は、1,3−プロパンジオールとテレフタル酸との重縮合体であるポリトリメチレンテレフタレート[一般式(1)で示す。]からなる繊維である。
一般式(1):
尚、本発明において、ポリトリメチレンテレフタレート繊維とは、トリメチレンテレフタレート単位を主たる繰り返し単位とするポリエステル繊維をいい、トリメチレンテレフタレート単位を約50モル%以上、好ましくは70モル%以上、更には80モル%以上、更に好ましくは90モル%以上のものをいう。
本発明で用いるポリトリメチレンテレフタレート繊維の好ましい特性としては、強度は2〜5cN/dtexが好ましく、2.5〜4.5cN/dtexがより好ましい。
伸度としては、30〜60%が好ましく、40〜55%がより好ましい。
また、弾性率としては、30cN/dtex以下が好ましく、15〜25cN/dtexがより好ましい。
更に、10%伸長時の弾性回復率は、70%以上、好ましくは80%以上、さらに好ましくは95%以上である。
強度、伸度、弾性率及び10%伸長時の弾性回復率は、JIS規定の所定の方法により測定される。
伸度としては、30〜60%が好ましく、40〜55%がより好ましい。
また、弾性率としては、30cN/dtex以下が好ましく、15〜25cN/dtexがより好ましい。
更に、10%伸長時の弾性回復率は、70%以上、好ましくは80%以上、さらに好ましくは95%以上である。
強度、伸度、弾性率及び10%伸長時の弾性回復率は、JIS規定の所定の方法により測定される。
また、本発明で用いるポリトリメチレンテレフタレート繊維の太さも繊維ウェブに用いる繊維の太さに合わせて適宜調整することができ、例えば、0.1〜20dtexの範囲のものを用いることができる。
前記繊維層は、前記ポリトリメチレンテレフタレート繊維単独で構成されていてもよく、該ポリトリメチレンテレフタレート繊維に例えば、綿及び/又は 繊維素化学繊維が混合されていてもよい。
前記繊維層が、混合された繊維からなる場合の前記ポリトリメチレンテレフタレート繊維の混率は、質量%で10%以上、好ましくは30%以上、より好ましくは50%以上、更に好ましくは80%以上である。
上記範囲でポリトリメチレンテレフタレート繊維が混入されることで、嵩落ち及び保液性の低下を抑制できる。
前記繊維層が、混合された繊維からなる場合の前記ポリトリメチレンテレフタレート繊維の混率は、質量%で10%以上、好ましくは30%以上、より好ましくは50%以上、更に好ましくは80%以上である。
上記範囲でポリトリメチレンテレフタレート繊維が混入されることで、嵩落ち及び保液性の低下を抑制できる。
前記繊維層は、ポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維をウェブ状にしたものであり、上記で説明したのと同様の装置等を用いて製造できる。
繊維層の目付としては、通常、化粧綿に用いられる範囲内で適宜用いることができ、例えば、0.1〜100g/m2程度のものを用いることができる。
繊維層の目付としては、通常、化粧綿に用いられる範囲内で適宜用いることができ、例えば、0.1〜100g/m2程度のものを用いることができる。
前記繊維層に含まれるポリトリメチレンテレフタレート繊維自体が熱融着性を有するため、該ポリトリメチレンテレフタレート繊維を熱融着繊維として用いることもできる。
尚、前記繊維層には、ポリトリメチレンテレフタレート繊維以外の他の熱融着繊維を更に含有させることができる。
前記他の熱融着繊維としては、例えば、商品名「メルテイ」(ユニチカ株式会社製)や商品名「ES繊維」(チッソ株式会社製)等が挙げられ、含有させる場合には、前記の如き熱融着繊維を1〜30重量%(繊維層を基準)含有させることができる。
尚、前記繊維層には、ポリトリメチレンテレフタレート繊維以外の他の熱融着繊維を更に含有させることができる。
前記他の熱融着繊維としては、例えば、商品名「メルテイ」(ユニチカ株式会社製)や商品名「ES繊維」(チッソ株式会社製)等が挙げられ、含有させる場合には、前記の如き熱融着繊維を1〜30重量%(繊維層を基準)含有させることができる。
本発明の化粧綿においては、繊維ウェブの少なくとも一層が、前記ポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維層(繊維ウェブ)で構成されていることで、嵩落ち及び保液性の低下を抑制できるものである。
斯かるポリトリメチレンテレフタレート繊維は、低弾性(柔軟性)を有し、且つ優れた回復特性を有するものである。これは、ポリトリメチレンテレフタレートの分子構造に由来するものである。ポリトリメチレンテレフタレートは、分子が変形しやすく、且つ分子がバネのように伸び縮みし易いという性状を有している。
例えば、綿のみで構成されている化粧綿においては、該化粧綿に化粧水等を含浸させた場合、繊維同士に密着しようとする力がかかり、繊維が折り曲げられこととなる。しかし、綿を構成するセルロース繊維は、伸長させた場合の回復率(回復特性)が低いため、嵩落ちという現象を引き起こすことになる。
斯かるポリトリメチレンテレフタレート繊維は、低弾性(柔軟性)を有し、且つ優れた回復特性を有するものである。これは、ポリトリメチレンテレフタレートの分子構造に由来するものである。ポリトリメチレンテレフタレートは、分子が変形しやすく、且つ分子がバネのように伸び縮みし易いという性状を有している。
例えば、綿のみで構成されている化粧綿においては、該化粧綿に化粧水等を含浸させた場合、繊維同士に密着しようとする力がかかり、繊維が折り曲げられこととなる。しかし、綿を構成するセルロース繊維は、伸長させた場合の回復率(回復特性)が低いため、嵩落ちという現象を引き起こすことになる。
本発明の化粧綿に化粧水等を含浸させて湿潤させた場合、当初繊維同士に密着しようとする力が加わるが、回復特性に優れているため元に戻ろうとする作用が働き、嵩落ちが抑制されると考えられる。また、嵩落ちが抑制されることで、保液性の低下が抑制され液ダレも抑制されるものと考えられる。
本発明の化粧綿の構成を図面で説明する。図1は、本発明に係る化粧綿1の第1実施形態を示す略断面図である。
図1に示すように、化粧綿1は、複数の繊維ウェブ10が積層されており、少なくとも一層がポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維層20で構成されている。
上記の如く、少なくとも一層が前記繊維層20で構成されることで嵩落ち及び保液性の低下が抑制される。
図1に示すように、化粧綿1は、複数の繊維ウェブ10が積層されており、少なくとも一層がポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維層20で構成されている。
上記の如く、少なくとも一層が前記繊維層20で構成されることで嵩落ち及び保液性の低下が抑制される。
図2は、本発明に係る化粧綿1の第2実施形態を示した略断面図である。
図2に示す化粧綿1は、表面層20a及び裏面層20bが、前記繊維層20で構成されているものである。
上記の如く、表面層20a及び裏面層20bが、繊維層20で構成されることで嵩落ち及び保液性の低下が抑制されると共に柔らかな風合いとなり使用感触が向上する。柔らかな風合いになるというのもポリトリメチレンテレフタレート繊維の特性の1つである。
図2に示す化粧綿1は、表面層20a及び裏面層20bが、前記繊維層20で構成されているものである。
上記の如く、表面層20a及び裏面層20bが、繊維層20で構成されることで嵩落ち及び保液性の低下が抑制されると共に柔らかな風合いとなり使用感触が向上する。柔らかな風合いになるというのもポリトリメチレンテレフタレート繊維の特性の1つである。
図3は、本発明に係る化粧綿1の第3実施形態を示した略断面図である。
図3に示す化粧綿1は、繊維ウェブ10とポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維層20とが、交互に配置されているものである。
上記の如く、繊維ウェブ10とポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維層20とを交互に配置することで、より一層嵩落ち及び保液性の低下が抑制されることとなる。
図3に示す化粧綿1は、繊維ウェブ10とポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維層20とが、交互に配置されているものである。
上記の如く、繊維ウェブ10とポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維層20とを交互に配置することで、より一層嵩落ち及び保液性の低下が抑制されることとなる。
図4は、本発明に係る化粧綿1の第4実施形態を示した略断面図である。
図4に示す化粧綿1は、全層が前記繊維層20で構成されているものである。
全層が繊維層20で構成されている場合、該繊維層20は、綿及び/又は繊維素系化学繊維(例えば、レーヨン等)とポリトリメチレンテレフタレート繊維との混合物を用いることが好ましい。上記の如く、混合物を用いることで一層嵩落ち及び保液性の低下が抑制されることとなる。
図4に示す化粧綿1は、全層が前記繊維層20で構成されているものである。
全層が繊維層20で構成されている場合、該繊維層20は、綿及び/又は繊維素系化学繊維(例えば、レーヨン等)とポリトリメチレンテレフタレート繊維との混合物を用いることが好ましい。上記の如く、混合物を用いることで一層嵩落ち及び保液性の低下が抑制されることとなる。
また、本発明に係る化粧綿1においては、図5に示すように該化粧綿1の少なくとも対向する両縁側で一体的に接合(接合部30)した形態とすることもできる。当然、前記第1実施形態から前記第4実施形態に示す化粧綿1も、上記のように少なくとも対向する両縁側で一体的に接合した形態とすることができる。
対向する両縁側で一体的に接合することで、成形性が高まると共に、指で持ちやすくなる。尚、接合手段としては、熱シール、超音波シール、高周波シール又は圧着シール等の何れかの手段を用いることができる。
対向する両縁側で一体的に接合することで、成形性が高まると共に、指で持ちやすくなる。尚、接合手段としては、熱シール、超音波シール、高周波シール又は圧着シール等の何れかの手段を用いることができる。
本発明の化粧綿は、繊維ウェブと少なくとも1層のポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維層とを積層することで製造することができる。
前記繊維ウェブ及び前記ポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維層は、例えば、フラットカードにより作製することができる。
前記繊維ウェブと前記繊維層とを積層させる手段としては、例えば、通常、化粧綿を作るのに用いられている梳綿機(カーディングマシーン)等の従来用いられている装置が使用できる。
前記繊維ウェブ及び前記ポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維層は、例えば、フラットカードにより作製することができる。
前記繊維ウェブと前記繊維層とを積層させる手段としては、例えば、通常、化粧綿を作るのに用いられている梳綿機(カーディングマシーン)等の従来用いられている装置が使用できる。
本発明の化粧綿においては、前記繊維ウェブ等を積層することで適宜の厚さに調整でき、また、適宜の目付に調整できる。保液性及び使用感等の観点から、前記化粧綿の目付としては、10〜300g/m2が好ましい。
上記で説明したように本発明における化粧綿は、嵩落ち(所謂、ヘタリ)及び保液性の低下(所謂、液ダレ)を抑制でき、更に、使用感触が良好なものである。
(実施例)
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
繊維層として、精錬された脱脂綿(繊維長15〜30mm)を50%、ポリトリメチレンテレフタレート繊維(商品名「ソロテック」、ソロテック株式会社製、繊維長30mm、3デニール)を50%混合してフラットカードにかけて目付10g/m2のウェブを作製した。
また、繊維ウェブとして、精錬された脱脂綿(繊維長15〜30mm)でフラットカードにかけて目付10g/m2のウェブを作製した。
次いで、表面層及び裏面層が、前記繊維層となるように、前記繊維層と前記繊維ウェブとを交互に積層(計21層積層)して厚み7.5mmの化粧綿を作製した。
該化粧綿を5cm×6cmに裁断し、該化粧綿に精製水5mlを含浸させて、含浸部分の厚みを測定した。
その結果、含浸部分の厚みは3.5mmであった。
繊維層として、精錬された脱脂綿(繊維長15〜30mm)を50%、ポリトリメチレンテレフタレート繊維(商品名「ソロテック」、ソロテック株式会社製、繊維長30mm、3デニール)を50%混合してフラットカードにかけて目付10g/m2のウェブを作製した。
また、繊維ウェブとして、精錬された脱脂綿(繊維長15〜30mm)でフラットカードにかけて目付10g/m2のウェブを作製した。
次いで、表面層及び裏面層が、前記繊維層となるように、前記繊維層と前記繊維ウェブとを交互に積層(計21層積層)して厚み7.5mmの化粧綿を作製した。
該化粧綿を5cm×6cmに裁断し、該化粧綿に精製水5mlを含浸させて、含浸部分の厚みを測定した。
その結果、含浸部分の厚みは3.5mmであった。
(比較例1)
実施例1で作製した繊維ウェブのみを前記実施例1と同様の積層数積層して厚み7.5mmの化粧綿を作製した。
該化粧綿を5cm×6cmに裁断し、該化粧綿に精製水5mlを含浸させて、含浸部分の厚みを測定した。
その結果、含浸部分の厚みは1mmであった。
実施例1で作製した繊維ウェブのみを前記実施例1と同様の積層数積層して厚み7.5mmの化粧綿を作製した。
該化粧綿を5cm×6cmに裁断し、該化粧綿に精製水5mlを含浸させて、含浸部分の厚みを測定した。
その結果、含浸部分の厚みは1mmであった。
実施例1および比較例1の結果より、ポリトリメチレンテレフタレート繊維を含めた化粧綿において嵩落ちが抑制できることが判明した。
1 化粧綿
10 繊維ウェブ
20 繊維層
30 接合部
10 繊維ウェブ
20 繊維層
30 接合部
Claims (5)
- 複数の繊維ウェブが積層されてなる化粧綿において、
少なくとも、一層がポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維層で構成されてなることを特徴とする化粧綿。 - 更に、表面層及び/又は裏面層が、ポリトリメチレンテレフタレート繊維を含む繊維層で構成されてなることを特徴とする請求項1記載の化粧綿。
- 前記繊維ウェブが、綿及び/又は繊維素系化学繊維であることを特徴とする請求項1又は2記載の化粧綿。
- 前記繊維ウェブが、熱融着繊維を含有するものであることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の化粧綿。
- 請求項1〜4に記載の化粧綿の少なくとも対向する両側縁で一体的に接合したことを特徴とする化粧綿。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007009354A JP2008174864A (ja) | 2007-01-18 | 2007-01-18 | 化粧綿 |
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