JP2008169952A - ブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】パーキングブレーキの作動時の操作力を低減すること。
【解決手段】シリンダ2と、シリンダ2内に配置されたピストン9と、パーキングブレーキ操作に連動してブレーキロータ側へ移動するカムシャフト22と、カムシャフト22と前記ピストンとの間に設けられ、ブレーキロータ5と摩擦パッド7との隙間を調整するアジャスティング機構11とを備え、パーキングブレーキ操作に連動してカムシャフト22がアジャスティング機構11を介してピストン9をブレーキロータ側に移動させることでパーキングブレーキが作動されるブレーキ装置1であって、アジャスティング機構11をカムシャフト22に向けて付勢するカムスプリング15と、カムスプリング15を収容するスプリングガイド16とを更に備え、スプリングガイド16がカムシャフト22と共にシリンダ2に対してシリンダ軸方向に沿って移動するように、カムシャフト22に支持されるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】シリンダ2と、シリンダ2内に配置されたピストン9と、パーキングブレーキ操作に連動してブレーキロータ側へ移動するカムシャフト22と、カムシャフト22と前記ピストンとの間に設けられ、ブレーキロータ5と摩擦パッド7との隙間を調整するアジャスティング機構11とを備え、パーキングブレーキ操作に連動してカムシャフト22がアジャスティング機構11を介してピストン9をブレーキロータ側に移動させることでパーキングブレーキが作動されるブレーキ装置1であって、アジャスティング機構11をカムシャフト22に向けて付勢するカムスプリング15と、カムスプリング15を収容するスプリングガイド16とを更に備え、スプリングガイド16がカムシャフト22と共にシリンダ2に対してシリンダ軸方向に沿って移動するように、カムシャフト22に支持されるようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、シリンダと、シリンダ内に配置され、ブレーキロータ側へとシリンダ軸方向に沿って移動可能なピストンと、パーキングブレーキ操作に連動してブレーキロータ側へとシリンダ軸方向に沿って移動する入力シャフトと、該入力シャフトと前記ピストンとの間に設けられ、ブレーキロータと摩擦パッドとの隙間を調整するアジャスティング機構とを備え、パーキングブレーキ操作に連動して前記入力シャフトが前記アジャスティング機構を介して前記ピストンをブレーキロータ側に移動させることでパーキングブレーキが作動されるブレーキ装置に関する。
従来から、この種のブレーキ装置は知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に開示されるブレーキ装置は、推力変換機構の推力伝達板を駆動側カム板の方向に付勢するカムスプリングと、カムスプリングを収容するスプリングガイドとを更に備え、スプリングガイドが、シリンダ孔に取り付けた止め輪にてシリンダ孔内に装着されると共に、後端側に形成された3つの折曲げ片にて固定側カム板に係止されている。
特開2006−266282号公報
ところで、パーキングブレーキの作動時には、推力変換機構の推力伝達板を駆動側カム板の方向に付勢するカムスプリングのスプリング力に抗してカムシャフト(入力シャフト)を動かす必要があり、その分だけ大きなパーキングブレーキの操作力が必要となるという問題点がある。
そこで、本発明は、パーキングブレーキの作動時の操作力を効果的に低減できるブレーキ装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、第1の発明は、シリンダと、シリンダ内に配置され、ブレーキロータ側へとシリンダ軸方向に沿って移動可能なピストンと、パーキングブレーキ操作に連動してブレーキロータ側へとシリンダ軸方向に沿って移動する入力シャフトと、該入力シャフトと前記ピストンとの間に設けられ、ブレーキロータと摩擦パッドとの隙間を調整するアジャスティング機構とを備え、パーキングブレーキ操作に連動して前記入力シャフトが前記アジャスティング機構を介して前記ピストンをブレーキロータ側に移動させることでパーキングブレーキが作動されるブレーキ装置であって、
前記アジャスティング機構を前記入力シャフトに向けて付勢する弾性体と、
前記弾性体を収容するハウジングとを更に備え、
前記ハウジングは、該ハウジングが前記入力シャフトと共に前記シリンダに対してシリンダ軸方向に沿って移動するように、前記入力シャフトに対して支持されていることを特徴とする。
前記アジャスティング機構を前記入力シャフトに向けて付勢する弾性体と、
前記弾性体を収容するハウジングとを更に備え、
前記ハウジングは、該ハウジングが前記入力シャフトと共に前記シリンダに対してシリンダ軸方向に沿って移動するように、前記入力シャフトに対して支持されていることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明に係るブレーキ装置において、
前記入力シャフトは、パーキングブレーキ操作がなされていない状態でシリンダ内の液圧がアジャスト停止圧以上であるときに、前記ハウジング内の前記弾性体が撓むことができるように、前記シリンダに対してシリンダ軸方向に沿って移動しないように構成されることを特徴とする。これにより、パーキングブレーキの作動時の操作力を効果的に低減しつつ、アジャスティング機構のオーバーアジャスト防止機能を適切に確保することができる。
前記入力シャフトは、パーキングブレーキ操作がなされていない状態でシリンダ内の液圧がアジャスト停止圧以上であるときに、前記ハウジング内の前記弾性体が撓むことができるように、前記シリンダに対してシリンダ軸方向に沿って移動しないように構成されることを特徴とする。これにより、パーキングブレーキの作動時の操作力を効果的に低減しつつ、アジャスティング機構のオーバーアジャスト防止機能を適切に確保することができる。
本発明によれば、パーキングブレーキの作動時の操作力を効果的に低減できるブレーキ装置が得られる。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態の説明を行う。
図1は、本発明によるブレーキ装置1の一実施例の主要構成を示す断面図である。図2は、図1のA部の拡大図である。
本実施例のブレーキ装置1は、図示しないハンドレバーやフットペダルにて操作されるパーキングブレーキ機構が内蔵されたディスクブレーキ装置である。
ブレーキ装置1は、シリンダ2を備える。シリンダ2には、ブレーキロータ5側に開口する略円筒状のシリンダ孔8が形成されている。シリンダ孔8は、先端開口側に大径部8a及びシリンダ孔底部側に小径部8bがそれぞれ形成されている。
シリンダ孔8の大径部8aには、有底円筒状のピストン9が収容され、シリンダ孔8の小径部8bには、パーキングブレーキ機構の主要構成要素であるボールランプ型の推力変換機構10が収容される。ピストン9と推力変換機構10との間には、ブレーキロータ5と摩擦パッド7との制動間隙を自動的に調節するためのアジャスティング機構11が配設される。
アジャスティング機構11は、アジャストボルト13とアジャストナット(ナットスリーブ)14とで構成される。アジャストボルト13の頭部には、小径ピストン13aが形成され、アジャストナット14の頭部には、クラッチ板14aが一体的に設けられている。アジャストナット14は、内部の周壁にアジャストボルト13と螺合する多条ねじが形成されている。アジャストボルト13は、シリンダ孔底部側の端部に、プッシュロッド13bが一体的に設けられている。
アジャストナット14とアジャストボルト13は、ピストン9と同軸に設けられている。アジャストボルト13の小径ピストン13aは、ピストン9の底壁内面に形成された嵌合孔9bにシール材を介して嵌合されている。アジャストナット14のクラッチ板14aは、嵌合孔9bの開口部から拡開する円錐面9cにアジャストスプリング18の作用で圧接している。
アジャストスプリング18は、図示のような板バネであっても、コイルスプリングであってもよい。アジャストスプリング18は、一端がベアリング受け19に、他端がアジャストナット14の外周部分に設けられた止め輪20にそれぞれ保持され、ベアリング受け19及びベアリング21を介してアジャストナット14をピストン9の底壁9a側に回動可能な状態で付勢している。
推力変換機構10は、シリンダ孔底壁8hに固定された固定側カム板12と、シリンダ孔底壁8hと固定側カム板12とに対して回動可能かつシリンダ軸方向に移動可能に貫通したカムシャフト(入力シャフト)22と、カムシャフト22のシリンダ孔開口側端部に一体的に設けられた円盤状の駆動側カム板22aと、駆動側カム板22a及び固定側カム板12の対向位置に周方向に沿って形成されるランプ溝23と、ランプ溝23に収容されるカムベアリング(チェックボール)24とを備えている。駆動側カム板22aのシリンダ孔開口側面には、プッシュロッド13bのシリンダ孔底部側の端部が当接する。
カムシャフト22のシリンダ2外に突出した端部には、回転可能な操作レバー26が設けられる。操作レバー(クランクレバー)26には、運転者により操作される図示しないパーキングブレーキ用のハンドレバーやフットペダルに、例えばワイヤケーブルを介して接続される。
推力変換機構10のカムシャフト22の直径dsは、アジャストナット14の直径dnよりも大きな値に設定される。この技術的な意義については後述する。尚、アジャストナット14の直径dnは、図1に示すように、クラッチ板14aの裏側(シリンダ孔底部側)での直径である。
スプリングガイド(ハウジング)16は、カムスプリング15とプッシュロッド13bとを内部に収容する円筒状の形態を有する。スプリングガイド16は、アジャストナット14のシリンダ孔底部側に設けられる。スプリングガイド16は、アジャストナット14及びアジャストボルト13と同軸に配置される。スプリングガイド16の底部の中央部には、挿通穴16bが形成される。スプリングガイド16の内部空間には、挿通穴16bを介して、アジャストナット14とアジャストボルト13のシリンダ孔底部側の部位が挿通される。カムスプリング15は、アジャストナット14とアジャストボルト13のシリンダ孔底部側の部位を径方向外側から取り巻くように配置される。カムスプリング15は、スプリングガイド16の底部の挿通穴16bまわりに着座し、アジャストボルト13のシリンダ孔底部側のプッシュロッド13bを、シリンダ孔底部側に(駆動側カム板22aに向けて)付勢する。
スプリングガイド16は、図2に示すように、シリンダ孔底部側の端部にて駆動側カム板22aの外周縁に係合される。具体的には、スプリングガイド16は、シリンダ孔底部側の端部に径方向内側に突出する爪部(折曲げ部)16aを有し、爪部16aが駆動側カム板22aの外周縁に係合される。これにより、スプリングガイド16は、駆動側カム板22aに対してシリンダ軸まわりに回転することが可能な形態で、支持されることになる。尚、爪部16aは、スプリングガイド16のシリンダ孔底部側の端部に、周方向に沿って例えば3箇所程度形成されてもよい。
尚、スプリングガイド16と駆動側カム板22aとの係合態様は、上述の係合態様に限られず、例えば、駆動側カム板22aの外周面22bに凹溝(周溝)を形成し、当該凹溝に爪部16aを嵌合させてもよい。また、スプリングガイド16は、駆動側カム板22aに限らず、カムシャフト22と一体的に軸方向に移動する部材ないし部位であれば、如何なる部材ないし部位に係合されてもよい。
次に、以上のように構成された本実施例のブレーキ装置1の主要動作について説明する。
運転者によりブレーキペダルが操作されると、ブレーキアクチュエータ又はマスタシリンダから供給される高圧の流体(例えばオイル)がシリンダ孔8内に供給される。これに伴い、シリンダ孔8内の液圧が高まると、ピストン9がブレーキロータ方向に押動されることで、摩擦パッド7がブレーキロータ5を両側から挟み込んで制動力が発生される。
このとき、摩擦パッド7とブレーキロータ5との制動間隙が所定範囲内にある場合は、ピストン9の移動量がアジャストボルト13とアジャストナット14とのバックラッシ分を移動するのみでアジャスト機能が働かない。摩擦パッド7の摩耗によってブレーキロータ5との制動間隙が所定値を超えると、ピストン9がバックラッシ分を超えてブレーキロータ側に前進するので、クラッチ板14aとピストン9の円錐面9cとが離間した状態となる。この状態で、アジャストナット14は、アジャストスプリング18の付勢力によってアジャストボルト13から回転しながら繰り出され、クラッチ板14aと円錐面9cとが当接する。即ち、アジャスト機能が働く。これにより、この状態からブレーキ操作を解除すると、ピストン9及びアジャストナット14がバックラッシ分を後退することにより、摩擦パッド7とブレーキロータ5との制動間隙が所定範囲に自動的に調節されることになる。
ここで、上述の如くアジャストスプリング18の付勢力によってアジャストボルト13から繰り出されてクラッチ板14aと円錐面9cとが当接した際の、シリンダ孔8内の液圧Pは、一般的に、アジャスト停止圧Padjと称される。シリンダ孔8内の液圧Pがアジャスト停止圧Padjから更に上昇すると、アジャストナット14に対してシリンダ軸方向に沿って左向きに(ブレーキロータ5に近接する向きに)作用する荷重Fn(図1参照)が増大することから、クラッチ板14aと円錐面9cとの係合状態が維持されたまま、アジャストナット14がピストン9と共に前進する。しかしながら、この場合、カムスプリング15が、増大した荷重Fnに起因して撓むことで、アジャストボルト13がアジャストナット14と共にシリンダ軸方向に沿って左向きに前進する。これにより、アジャストナット14がアジャストボルト13から過剰に繰り出されることが防止される。即ち、シリンダ孔8内の液圧Pが所定のアジャスト停止圧Padjを超えると、カムスプリング15が撓むことでオーバーアジャスト防止機能が働く。
また、運転者によりパーキングブレーキ用のハンドレバーやフットペダルが操作されると、図3にて右側の矢印で示すように、操作レバー26が回動される。それに伴い、カムシャフト22と共に駆動側カム板22aが回動し、駆動側カム板22aのランプ溝23と非回動状態の固定側カム板12のランプ溝23との位相がずれることにより、図3の下側の断面で示すように、カムベアリング24がランプ溝23の浅い部分に移動し、カムシャフト22と共に駆動側カム板22aが、固定側カム板12から離反する(即ちブレーキロータ側に移動する)。この駆動側カム板22aの軸方向の移動は、アジャストボルト13を介してピストン9に伝達され、該ピストン9をブレーキロータ側に押動する推力となり、上述のブレーキペダル操作時と同様の態様で制動力が発生する。
次に、以上のように構成された本実施例のブレーキ装置1の作用・効果について、図4及び図5を参照して説明する。
図4は、運転者により入力されるパーキングブレーキ用のハンドレバーやフットペダルの操作力(入力Fin)と、ピストン9がカムシャフト22等を介してブレーキロータ5に向けて推進される推進力(出力Fout)との関係を表す特性図である。図4には、本実施例による特性曲線がY1にて指示され、スプリングガイドがシリンダボディに対して支持される従来的な構成による特性曲線がY2にて指示されている。
本実施例では、上述の如くスプリングガイド16は、シリンダ2に対して支持されるのではなく、駆動側カム板22aに対して支持されている。従って、上述のパーキングブレーキ作動時には、カムシャフト22がブレーキロータ側に軸方向に移動する際に、スプリングガイド16がカムシャフト22と一体的に軸方向に移動することになる。即ち、上述のパーキングブレーキ作動時には、スプリングガイド16とカムシャフト22と間に軸方向に相対変位が生じない。このため、本実施例では、図4のY1で示すように、上述のパーキングブレーキ作動開始時に、プッシュロッド13bを駆動側カム板22aに向けて付勢するカムスプリング15が、初期反力となることが無く(即ち、カムスプリング15による初期反力=0)、その後、カムシャフト22の軸方向に移動する際にもカムスプリング15が軸方向に更に圧縮変形されることはない。即ち、本実施例では、カムスプリング15による反力が操作力に影響を及ぼすことは無い。一方、従来的な構成のように、スプリングガイドがシリンダボディに対して支持される構成では、図4のY2で示すように、パーキングブレーキ作動開始時に、カムスプリングの付勢力が初期反力(Fin0=Fspr/RL、RLはオーバーオールレバー比)となり、また、その後、カムシャフトの軸方向の移動に伴ってスプリングが軸方向に更に圧縮変形されるので、その分だけ、パーキングブレーキ作動に必要な操作力が増大してしまう。即ち、パーキングブレーキ用のハンドレバーやフットペダルの操作入力Finに対する出力Foutが、カムスプリングによる反力分だけ低減されてしまう。これに対して、本実施例によれば、パーキングブレーキ作動時に、カムスプリング15による反力が操作力に影響を及ぼすことは無いので、従来的な構成に比べて、パーキングブレーキ作動に必要な操作力を効果的に低減することができる。
図5は、シリンダ孔8内の液圧Pに対する荷重Fs,Fnの関係を示す特性図である。ここで、図1に示すように、荷重Fsは、カムシャフト22に対してシリンダ軸方向に沿って右向きに(ブレーキロータ5から離反する向きに)作用する荷重を表し、荷重Fnは、アジャストナット14に対してシリンダ軸方向に沿って左向きに(ブレーキロータ5に近接する向きに)作用する荷重を表す。このとき、荷重Fsは、カムシャフト22の直径dsであることから、Fs=π/4・ds2・Pとなる。また、同様に、荷重Fnは、アジャストナット14の直径dnであることから、Fn=π/4・dn2・Pとなる。上述の如くカムシャフト22の直径dsは、アジャストナット14の直径dnよりも大きいので、図5に示すように、Fs>Fnである。
ところで、本実施例のように、スプリングガイド16が、シリンダ2に対して支持されるのではなく、駆動側カム板22a(カムシャフト22)に対して支持される構成において、仮に、シリンダ孔8内の液圧Pが所定のアジャスト停止圧Padj以上となるときにスプリングガイド16がカムシャフト22と共にブレーキロータ側に軸方向に移動してしまうと、オーバーアジャスト防止機能を維持することができなくなる。
これに対して、本実施例では、図5に示すように、シリンダ孔8内の液圧Pが所定のアジャスト停止圧Padj以上となるときでも、Fs>Fnであることから、カムシャフト22がブレーキロータ側に軸方向に移動してしまうことがない。即ち、本実施例によれば、スプリングガイド16をカムシャフト22に対して支持させる構成を採用しつつ、カムシャフト22に対してシリンダ軸方向に沿って右向きに作用する荷重Fsを、アジャストナット14に対してシリンダ軸方向に沿って左向きに作用する荷重Fnよりも大きくすることで、オーバーアジャスト防止機能を適切に確保することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳説したが、本発明は、上述した実施例に制限されることはなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上述の実施例では、推力変換機構10やアジャスティング機構11の具体的な構成を説明したが、これらはあくまで一例であり、他の構成であってもよい。例えば、アジャスティング機構11に関して、上述の実施例では、アジャストナット14側にクラッチ板14aを設定し、アジャストボルト13をカムスプリング15によりプッシュロッド13bに向けて付勢しているが、例えば特許文献1に開示される構成のように、アジャストボルト側にクラッチ板及び小径ピストンを設定し、アジャストナットをカムスプリングによりプッシュロッドに向けて付勢してもよい。
また、上述の説明では、荷重Fnは、アジャストスプリング18の付勢力を近似的に無視して議論されているが、アジャストスプリング18の付勢力を考慮して、荷重Fs,Fnの関係を調整してもよい。
1 ブレーキ装置
2 シリンダ
5 ブレーキロータ
7 摩擦パッド
8 シリンダ孔
9 ピストン
10 推力変換機構
11 アジャスティング機構
12 固定側カム板
13 アジャストボルト
13b プッシュロッド
14 アジャストナット
14a クラッチ板
15 カムスプリング
16 スプリングガイド
16a 爪部
18 アジャストスプリング
22 カムシャフト
23 ランプ溝
22a 駆動側カム板
24 カムベアリング
26 操作レバー
2 シリンダ
5 ブレーキロータ
7 摩擦パッド
8 シリンダ孔
9 ピストン
10 推力変換機構
11 アジャスティング機構
12 固定側カム板
13 アジャストボルト
13b プッシュロッド
14 アジャストナット
14a クラッチ板
15 カムスプリング
16 スプリングガイド
16a 爪部
18 アジャストスプリング
22 カムシャフト
23 ランプ溝
22a 駆動側カム板
24 カムベアリング
26 操作レバー
Claims (2)
- シリンダと、シリンダ内に配置され、ブレーキロータ側へとシリンダ軸方向に沿って移動可能なピストンと、パーキングブレーキ操作に連動してブレーキロータ側へとシリンダ軸方向に沿って移動する入力シャフトと、該入力シャフトと前記ピストンとの間に設けられ、ブレーキロータと摩擦パッドとの隙間を調整するアジャスティング機構とを備え、パーキングブレーキ操作に連動して前記入力シャフトが前記アジャスティング機構を介して前記ピストンをブレーキロータ側に移動させることでパーキングブレーキが作動されるブレーキ装置であって、
前記アジャスティング機構を前記入力シャフトに向けて付勢する弾性体と、
前記弾性体を収容するハウジングとを更に備え、
前記ハウジングは、該ハウジングが前記入力シャフトと共に前記シリンダに対してシリンダ軸方向に沿って移動するように、前記入力シャフトに対して支持されていることを特徴とする、ブレーキ装置。 - 前記入力シャフトは、パーキングブレーキ操作がなされていない状態でシリンダ内の液圧がアジャスト停止圧以上であるときに、前記ハウジング内の前記弾性体が撓むことができるように、前記シリンダに対してシリンダ軸方向に沿って移動しないように構成される、請求項1に記載のブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007005125A JP2008169952A (ja) | 2007-01-12 | 2007-01-12 | ブレーキ装置 |
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JP2007005125A JP2008169952A (ja) | 2007-01-12 | 2007-01-12 | ブレーキ装置 |
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Country | Link |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10184536B2 (en) | 2016-09-23 | 2019-01-22 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Brake piston |
-
2007
- 2007-01-12 JP JP2007005125A patent/JP2008169952A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10184536B2 (en) | 2016-09-23 | 2019-01-22 | Akebono Brake Industry Co., Ltd. | Brake piston |
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