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JP2008162329A - ペダル装置 - Google Patents

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JP2006351801A
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Tatsuro Shikada
達郎 鹿田
Shuji Fujii
修治 藤井
Kenji Fujioka
憲二 藤岡
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Mitsubishi Motors Corp
Hiruta Kogyo Co Ltd
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Mitsubishi Motors Corp
Hiruta Kogyo Co Ltd
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Abstract

【課題】水平方向に傾け後退抑制ガイドに沿ってサポートメンバを移動させ、前記サポートメンバに軸着したペダルアームを左方向又は右方向に折り曲げる後退抑制を実現するペダル装置を提供する。
【解決手段】下方に向けた後退抑制ガイド3をデッキクロスメンバ5に設け、前記後退抑制ガイド3に下方から嵌め込まれるガイド摺接部23をサポートメンバ2に設けて構成され、車両の衝突によりデッキクロスメンバ5に向けてダッシュパネル4と共にサポートメンバ2が後退すると、前記ガイド摺接部23が後退抑制ガイド3に沿って下方に移動することによりサポートメンバ2を押し下げ、前記サポートメンバ2に従うペダルアーム1の後退を抑制する車両用のペダル装置において、ガイド摺接部23は移動方向の前縁を含む周縁を円弧状に形成し、水平方向に傾けた後退抑制ガイド3に前記ガイド摺接部23を下方から嵌め込むペダル装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の衝突に際し、ブレーキペダル、アクセルペダル又はクラッチペダル等のサポートメンバを折り曲げて、前記ペダルアームの後退を抑制する車両用のペダル装置に関する。
自動車等の車両が衝突した際、ブレーキペダル等のペダルアームが後退し、運転手の足を傷つける虞を低減又は防止するため、車両の衝突により前記ペダルアームの後退を抑制する車両用のペダル装置が提案されている。例えば特許文献1は、ペダルアーム(ブレーキペダル4)を回動自在に支持するサポートメンバ(ペダルブラケット3)を、デッキクロスメンバ(デッキクロスパイプ9)の前方に位置するダッシュパネル(ダッシュパネル1)に取り付けて構成される車両用のペダル装置において、下方に向けた断面コ字状の後退抑制ガイド(ガイド13)をデッキクロスメンバに設け、前記後退抑制ガイドに下方から嵌め込まれるガイド摺接部(ブラケット8)をサポートメンバの後端に設けて、車両の衝突によりデッキクロスメンバに向けてダッシュパネルと共にサポートメンバが後退すると、前記ガイド摺接部が後退抑制ガイドに沿って下方に移動することによりサポートメンバを押し下げ、前記サポートメンバに従うペダルアームの後退を抑制する。
特許文献1に例示される具体的なペダル装置は、断面コ字状の後退抑制ガイドの下面を塞ぐことにより、一様でないダッシュパネルの後退によっても、ガイド摺接部が左右方向にずれることなく、後退抑制ガイドに確実に案内されるようにしている。これにより、ガイド摺接部が後退抑制ガイドに沿って下方に移動することにより押し下げられるサポートメンバの後退方向を限定し、意図したペダルアームの後退抑制(変位抑制)を実現している。このほか、下面の塞がれた後退抑制ガイドは、ガイド摺接部の落下を防止すると共に前記ガイド摺接部の過度な移動を抑制している。この後退抑制ガイドによるガイド摺接部の移動抑制は、サポートメンバの後退抑制、ひいてはペダルアームの後退抑制となる。
特開2002-211369号公報(請求項1,[0013]、[0017]〜[0022])
ダッシュパネルの後退は車両の衝突態様によって一様に決まらないため、もしペダルアームが回動軸を中心に跳ね上げられると、サポートメンバが下方に折り曲げられてもペダルアームの後退を抑制する目的を十分に達しえない。これから、特許文献1のペダル装置において、後退抑制ガイドを水平方向に傾け、ガイド摺接部を水平方向にも移動させ、ペダルアームを左方向又は右方向に傾けることが考えられる。ここで、特許文献1のペダル装置は、断面コ字状の後退抑制ガイドにガイド摺接部を嵌め込んでいるため、後退抑制ガイドが水平方向に傾いていると、ガイド摺接部を前記後退抑制ガイドに沿って移動させることに問題が生ずる。
後退抑制ガイドが水平方向に傾いていると、傾けられた後退抑制ガイドの内側の側壁にガイド摺接部の移動方向の周縁(特に前縁及び側縁の境界付近)が擦れ合い、摩擦が発生する。この摩擦は、ガイド摺接部の円滑な移動を妨げ、後退抑制ガイドに従ったサポートメンバの後退抑制がうまく働かない事態を生じさせる。具体的には、車両の衝突を想定した設計荷重以上の負荷が加わらなければガイド摺接部が後退抑制ガイドに沿って移動せず、結果としてペダルアームの後退を抑制できなくなる虞が生ずる。
また、自動車用部材の場合、少しでも製造コストを低減するため、例えば部材を減らすことが望まれる。特許文献1のペダル装置は、サポートメンバに対する姿勢を正確に決定し、かつ強固に一体化する必要のあるガイド摺接部は、位置決めボルトと固定ボルトとの2つを要していた。ここで、仮に位置決めボルトを省略すると、固定ボルトを軸としてガイド摺接部が首振りする虞が出てくるため、上記ガイド摺接部の移動に際する摩擦が大きくなり、ペダルアームの後退の抑制がより難しくなる問題を招く。
このように、サポートメンバの後退方向に一致して後退抑制ガイドが延びている場合は問題がないが、前記後退抑制ガイドを水平方向に傾けると、特許文献1のペダル装置はペダルアームの後退をうまく抑制できなくなることが理解される。そこで、特許文献1のペダル装置を前提としながら、後退抑制ガイドを水平方向に傾けてペダルアームを左方向又は右方向に傾けることとし、前記後退抑制ガイドを水平方向に傾けることによるガイド摺接部の円滑な移動を妨げる摩擦の問題を解決すべく、検討した。
検討の結果開発したものが、ペダルアームを回動自在に支持するサポートメンバを、デッキクロスメンバの前方に位置するダッシュパネルに取り付け、下方に向けた断面コ字状の後退抑制ガイドをデッキクロスメンバに設け、前記後退抑制ガイドに下方から嵌め込まれるガイド摺接部をサポートメンバに設けて構成され、車両の衝突によりデッキクロスメンバに向けてダッシュパネルと共にサポートメンバが後退すると、前記ガイド摺接部が後退抑制ガイドに沿って下方に移動することによりサポートメンバを押し下げ、前記サポートメンバに従うペダルアームの後退を抑制する車両用のペダル装置において、ガイド摺接部は移動方向の前縁を含む周縁を円弧状に形成し、水平方向に傾けた後退抑制ガイドに前記ガイド摺接部を下方から嵌め込むペダル装置である。
本発明のペダル装置は、後退抑制ガイドに下方から嵌め込まれて移動するガイド摺接部と前記後退抑制ガイドの側壁との摩擦を低減するため、前記側壁ともっとも直接的に擦れ合うガイド摺接部の移動方向の前縁を含む周縁を円弧状に形成する。ここで、「移動方向の前縁を含む周縁を円弧状に形成する」とは、ガイド摺接部の移動方向の前縁と前記前縁に続く両側縁にわたる周縁が全体として連続した円弧状であることを意味する。前記周縁は、全体として一律の半径で円弧状としてもよいし、左側縁から移動方向の前縁にわたる角部と右側縁から前記前縁にわたる角部とをそれぞれ円弧状に形成し、前記前縁を含む周縁を全体として連続した円弧状としてもよい。この場合、後退抑制ガイドが傾けられた方向と逆の側(外側)の角部の半径を大きくした左右非対称の円弧状の周縁にするとよい。
本発明のペダル装置は、後退抑制ガイドに嵌め込まれて移動するガイド摺接部の周縁における摩擦が低減されることから、ガイド摺接部が後退抑制ガイドに沿って移動する際に首振りする可能性が低減される。そこで、ガイド摺接部はガイド係合部を、サポートメンバはメンバ係合部をそれぞれ設け、固定ボルトによりサポートメンバに固定したガイド摺接部のガイド係合部を前記サポートメンバのメンバ係合部に係合させることにより、従来(特許文献1のペダル装置)に比べて位置決めボルトを省略できる。ガイド係合部とメンバ係合部との係合は、サポートメンバに対してガイド摺接部を位置決めし、また固定ボルトを軸としたガイド摺接部の首振りを抑制又は防止する。
具体的には、ガイド摺接部は切り起こされた突起からなるガイド係合部を、サポートメンバは前記突起を差し込める係合孔からなるメンバ係合部をそれぞれ設け、固定ボルトによりサポートメンバに固定したガイド摺接部のガイド係合部である突起を前記サポートメンバのメンバ係合部である係合孔に差し込み、前記係合孔の周縁に係合させて、固定ボルトを軸としたガイド摺接部の首振りを抑制又は防止するとよい。ここで、係合孔が切り起こされた突起の断面形状にまったく等しければ、突起の曲げ代が係合孔に納まらず、ガイド摺接部をサポートメンバに密接できなくなる。そこで、係合孔は突起の断面形状より大きくし、切り起こされた突起は前記係合孔の前縁又は後縁(突起の背又は腹に対向する係合孔の内周縁)に係合させるとよい。
本発明により、特許文献1のペダル装置において、後退抑制ガイドを水平方向に傾けた場合でもガイド摺接部を円滑に移動させ、ペダルアームの後退をよりよく抑制できるようになる。これは、ガイド摺接部の移動方向の前縁を含む周縁を円弧状に形成したことにより、ガイド摺接部が前記円弧状の前縁を後退抑制ガイドの側面に衝突させた際の面圧を低下させ、前記側面の変形を引き起こすことなくガイド摺接部を後退抑制ガイドに沿って移動させることができることによる効果である。そして、前記周縁によりガイド摺接部の移動に際する摩擦が低減されたことにより、ガイド摺接部は固定ボルトのみでサポートガイドに取りつけ、ガイド係合部とメンバ係合部との係合によって首振りが防止できる結果、ボルトの使用数が低減され、製造コストの低減を図ることができる。
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。図1は本発明を適用したペダル装置を表わす側面図、図2は本例のペダル装置の平面図、図3はサポートメンバ2の後端に固定する取付ブラケット26とガイド摺接部23との組付関係を表す斜視図、図4は取付ブラケット26とガイド摺接部23とを組み付けた状態の断面図、図5は取付ブラケット26とガイド摺接部23とを組み付けた状態の底面図、図6は車両の衝突に際してサポートメンバ2が後退し、ガイド摺接部23が後退抑制ガイド3の側面31に衝突した状態を表わす図2相当平面図であり、図7は後退抑制ガイド3に沿ってガイド摺接部23を移動させ、サポートメンバ2を下方かつ右方に折り曲げた状態を表す図1相当側面図である。
本例のペダル装置は、普通自動車(車両)におけるブレーキ装置の例である。まず、本例のペダル装置の構成について説明する。本例のペダル装置は、図1及び図2に見られるように、ペダルアーム1を回動自在に支持するサポートメンバ2を、デッキクロスメンバ5の前方に位置するダッシュパネル4に取り付けて構成される。ペダルアーム1は、ペダル回動軸13を介してサポートメンバ2のアーム支持部22に軸着したアーム本体11の下端にペダルパッド12を取り付けた構成である。本例のペダル装置はブレーキ装置であり、アーム本体11の回動を例えばリンクロッド(図示略)の進退量として制御装置に伝達し、前記リンクロッドの進退量に比例してブレーキ本体を作動させる。
サポートメンバ2は、下方を開放した断面コ字状のブラケットからなるアーム支持部22前端にメンバ取付部21を設け、後端に溶接等により固定した取付ブラケット26を介してガイド摺接部23を取り付けて構成されている。アーム支持部22は、メンバ取付部21近傍の前方寄りに高剛性部位である取付部近傍ビード24を形成し、メンバ取付部21と前記取付部近傍ビード24とが近接する部位に左右方向に延びる仮想折曲軸27を設定している(図1参照)。これにより、後退抑制ガイド3に沿ったガイド摺接部23の移動による押し下げに際して、前記仮想折曲軸27を軸としてサポートメンバ2が下方に折り曲げられるようになる。ペダルアーム1は、前記取付部近傍ビード24より後方でアーム支持部22にアーム本体11が軸着されるので、前記サポートメンバ2の押し下げ及び折り曲げに従って下方に押し下げられる。
本例のサポートメンバ2は、前端のメンバ取付部21をダッシュパネル4に取り付け、後端のガイド摺接部23を後退抑制ガイド3の上面にボルト止めして、サポートメンバ2はダッシュパネル4とデッキクロスメンバ5との間に架設される。サポートメンバ2は、上述のように、アーム支持部22に取付部近傍ビード24が形成され、前記取付部近傍ビード24の後方にペダルアーム1が軸着されることから、全体として剛性が高められているので、前述のように、ダッシュパネル4とデッキクロスメンバ5との間に架設されることにより、取付状態は安定している。このほか、本例のサポートメンバ2は、サポートメンバ2が折り曲げられることによりペダルアーム1が跳ね上げられることを防止するため、アーム本体11より後方にアーム規制ガイド25を設けている。
後退抑制ガイド3は、下方かつ右方に向けて緩やかに湾曲した下り勾配の上面32と、前記上面32を挟む平行な一対の側面31,31とからなる断面H字状(上面32より下方は断面コ字状)のブラケットで、各側面31の上縁側に形成された切欠を突き当てて溶接等によりデッキクロスメンバ5に取り付けられる。本例は、サポートメンバ2を支持するため、既述したように、前記サポートメンバ2の後端に取り付けられたガイド摺接部23を、支持ボルト28により後退抑制ガイド3の上面32にボルト止めしている。これにより、ガイド摺接部23は、支持ボルト28から離脱した直後から続けて後退抑制ガイド3に沿って移動できる。逆に、サポートメンバ2の後退に際してガイド摺接部23が後退抑制ガイド3に沿って移動できるのであれば、別途デッキクロスメンバ5に取り付けた支持部材にガイド摺接部23をボルト止めしてもよい。
本発明は、上面32に従って全体が下方かつ右方に向けて緩やかに湾曲した下り勾配の後退抑制ガイド3に沿って円滑に移動するガイド摺接部23に特徴を有する。本例のガイド摺接部23は、図3〜図5に見られるように、1枚の板材をプレス加工して、円弧状前縁231を形成する摺接面235と、切り起こされた突起233を形成してボルト孔234を開口した取付面236とを折り曲げて連続させた側面視逆L字状の一体部材である。本例は、摺接面235と取付面236とを結ぶ屈曲部位を、取付面236に対して摺接面235を折り曲げた方向とは逆に膨出させ、前方に広いT字状の支持孔232を前記屈曲部位に設けると共に、円弧状前縁231を含む摺接面235及び取付面236の周縁に連続して、前記取付面236に対して摺接面235を折り曲げた方向(図4中紙面右方向)に突出する補強フランジ237を設けて、支持孔232、突起233及びボルト孔234を設けることによる剛性の低下を防止している。
ガイド摺接部23は、取付ブラケット26に形成された係合孔261に切り起こされた突起233を差し込んで係合させ、そしてボルト孔234を通じて下方から差し込まれる固定ボルト29を取付ブラケット26に固着したナット262に螺合して、ボルト止めされる。ここで、ガイド摺接部23の突起233は、取付面236から完全に直交して切り起こすことができない。そこで、本例の突起233は、曲げ代の根元、すなわち取付面236から突起233を切り起こし始めた縁部を係合孔261の後縁(図3〜図5中紙面下側の内周縁)に係合させ、固定ボルト29の締付により取付面236を取付ブラケット26に密着させている。
このように突起233の曲げ代の根元を係合孔261の内周縁に係合させても、取付ブラケット26に取付面236を密着させれば、突起233は十分に位置決め機能を果たす。また、固定ボルト29を軸にガイド摺接部23が首振りしようとしても、突起233の曲げ代が係合孔261の内周縁に乗り上げなければならないので、前記首振りは抑制されるし、仮に突起233の曲げ代が係合孔261の内周縁に乗り上げてガイド摺接部23が首振りしても、突起233の側縁が係合孔261の左縁又は右縁に当接し、ガイド摺接部23の首振りは最低限に抑制される。
本例の円弧状前縁231は、ガイド摺接部23の左側縁から移動方向の前縁にわたる角部と、ガイド摺接部23の右側縁から前記前縁にわたる角部とをそれぞれ円弧状に形成し、前記前縁を含む周縁を全体として連続した円弧状として構成されている。更に、本例のガイド摺接部23は、後退抑制ガイド3が傾けられた右方と反対側(外側)の角部(図3中紙面右側)の半径を大きくした左右非対称の円弧状の周縁にしている。これは、後退抑制ガイド3に沿ってガイド摺接部23が移動を開始する際、前記角部が後退抑制ガイド3の左側の側面31に衝突することから、前記角部による面圧を低減するため、瞬間的に前記側面31に衝突する角部の面積を大きくする目的を有する。
このほか、本例の円弧状前縁231は、後退抑制ガイド3の上面32に対する摺接抵抗を低減する目的から、摺接面235から滑らかに丸め込まれ、表面を円滑にしている。円弧状前縁231の表面を円滑にするには、前記表面を研磨することはもちろん、例えば摩擦低減作用を有する固体潤滑剤(二硫化モリブデンやフッ素樹脂の粉状物)を含む塗料を塗布し、潤滑面を形成することが考えられる。更に、後退抑制ガイド3の上面32に摺接する摺接面235から取付面236にわたって設けられる支持孔232についても、十分に面取しておくことが望ましい。
ガイド摺接部23は、前方に広いT字状の支持孔232の狭い部分を通じて支持ボルト28を下方から差し込み、後退抑制ガイド3の上面32に前記支持ボルト28を捩じ込み、後退抑制ガイド3に支持される。ダッシュパネル4と共にサポートメンバ2が後退すると、支持孔232の相対的に広い部分が支持ボルト28に向けて移動し、支持ボルト28によるガイド摺接部23の支持が解除され、ガイド摺接部23が後退抑制ガイド3に沿って移動を始める。ガイド摺接部23は、後退抑制ガイド3に下方から嵌め込まれ、上方を上面32に、左右を一対の側面31,31に移動が規制されているため、後退抑制ガイド3に沿って下方かつ右方に向けて押し下げられる。こうして、本例のペダル装置は、ガイド摺接部23が後退抑制ガイド3に沿って円滑に移動することにより、前記ガイド摺接部23に従うサポートメンバ2を押し下げ、そしてペダルアーム1の後退を抑制する。
次に、本発明のペダル装置において、サポートメンバ2を押し下げ、ペダルアーム1の後退抑制を実現する働きについて説明する。ペダル装置は、図1及び図2に見られるように、常態として、ダッシュパネル4から車両の後方に向けてサポートメンバ2を突き出し、前記サポートメンバ2に軸着されたペダルアーム1を足で踏み込むことにより、ブレーキ本体を作動させる。本発明のペダル装置は、アーム支持部22全体の剛性が取付部近傍ビード24やペダルアーム1の積層により確保されているため、ペダルアーム1の通常の踏込によってサポートメンバ2が折れ曲がることはない。また、本例のペダル装置は、アーム支持部22がダッシュパネル4とデッキクロスメンバ5に架け渡されて支持されているので、サポートメンバ2がぐらつくこともない。こうして、常態としてペダルアーム1の安定した操作を可能にしている。
車両が衝突してダッシュパネル4が後退すると、ダッシュパネル4と共にサポートメンバ2、そして前記サポートメンバ2に軸着されたペダルアーム1がデッキクロスメンバ5に向けて後退する。サポートメンバ2の後退は、図6に見られるように、後退抑制ガイド3の上面32及び左側の側面31(図6中紙面下側の側面31)に向けてガイド摺接部23が接近し、円弧状前縁231が前記上面32及び側面31に衝突することを意味する。ガイド摺接部23は、既述したように、支持孔232から差し込まれた支持ボルト28により後退抑制ガイド3の上面32にボルト止めされているが、車両の衝突により支持ボルト28が支持孔232の広い部分に移ることにより前記ボルト止めから離脱して、前記上面32及び側面31に衝突する。このとき、円弧状前縁231の前記側面31に対する衝突の面圧は低く、前記衝突後のガイド摺接部3の移動は円滑に導かれる。後退抑制ガイド3の側面31に対するガイド摺接部23の衝突に際する面圧は、このほか、円弧状前縁231に傾斜した側面31と平行な倣い面を形成しても抑制できる。
ガイド摺接部23は、後退抑制ガイド3の上面32及び側面31に衝突すると、続いて前記上面32に沿って下方に向けて、そして前記側面31に規制されて右方に向けて移動していくので、このガイド摺接部23に従うサポートメンバ2は押し下げられながら右方に曲げられて後退する。このとき、サポートメンバ2は、メンバ取付部21と高剛性部位である取付部近傍ビード24とに挟まれて仮想折曲軸27(図1参照)が設定されているため、図7に見られるように、下方に押し下げられると共に、前記仮想折曲軸27を軸として下方に折り曲げられることになる。そして、ペダルアーム1は、左右方向の向きが前記サポートメンバ2に従うため、ペダルアーム1も下方に押し下げられながら右方に傾けられ、ダッシュパネル4の後退量(車両の前後方向の移動量)に比べてペダルアーム1の後端、本例ではペダルパッド12の後退量を小さくし、後退抑制が図られる。
ここで、ダッシュパネル4の後退態様は一様でなく、例えばダッシュパネル4が上向きに持ち上げられる可能性がある。しかし、本例のガイド摺接部23は、予め後退抑制ガイド3の上面32に対してボルト止めされており、後退抑制ガイド3の上面32に規制され、更に左右一対の側面31,31に挟まれて(図6参照)、およそ後退抑制ガイド3から逸脱することなく移動していくことから、確実にサポートメンバ2は下方に押し下げられていくので、サポートメンバ2が上向きに後退することは通常ありえない。更に、サポートメンバ2は、右方に傾けられた後退抑制ガイド3に沿って移動するガイド摺接部23に従って右方に折り曲げられるため、前記サポートメンバ2に従うペダルアーム1も右方向に傾けられる。これから、仮にペダルアームがペダル回動軸13を中心に跳ね上げられた姿勢となっても、ペダルパッド12の後退量を小さくする後退抑制は実現される。
ダッシュパネル4が下向きに押し下げられる場合、ガイド摺接部23が後退抑制ガイド3から逸脱する虞はあるものの、ペダルアーム1は運転席の床面に衝突し、過剰に後退する虞は少ないので、問題はない。また、ダッシュパネル4が左右方向いずれかに傾いて後退する場合、上述のように、ガイド摺接部23は後退抑制ガイド3に左右方向を規制されながら移動することから、サポートメンバ2の押し下げや折り曲げは原則として後退抑制ガイド3に沿って移動するガイド摺接部23に従うことになり、ペダルアーム1の後退抑制を実現できる。後退抑制ガイド3は、左右一対の側面31,31で上面32を挟んだ断面H字状の部材であり、前記上面32は下方に向けて湾曲しているので、剛性が高められている。よって、移動するガイド摺接部23は後退抑制ガイド3を破損させることなく、ダッシュパネル4の後退態様にかかわらず、後退抑制ガイド3に沿ってガイド摺接部23を移動させ、設計通りにペダルアーム1の後退抑制を実現できる。
本発明を適用したペダル装置を表わす側面図である。 本例のペダル装置の平面図である。 サポートメンバの後端に固定する取付ブラケットとガイド摺接部との組付関係を表す斜視図である。 取付ブラケットとガイド摺接部とを組み付けた状態の断面図である。 取付ブラケットとガイド摺接部とを組み付けた状態の底面図である。 車両の衝突に際してサポートメンバが後退し、ガイド摺接部が後退抑制ガイドの側面に衝突した状態を表わす図2相当平面図である。 後退抑制ガイドに沿ってガイド摺接部を移動させ、サポートメンバを下方かつ右方に折り曲げた状態を表す図1相当側面図である。
符号の説明
1 ペダルアーム
11 アーム本体
2 サポートメンバ
23 ガイド摺接部
231 円弧状前縁
232 支持孔
233 突起
235 摺接面
236 取付面
26 取付ブラケット
261 係合孔
262 ナット
28 支持ボルト
29 固定ボルト
3 後退抑制ガイド
31 側面
32 上面
4 ダッシュパネル
5 デッキクロスメンバ

Claims (4)

  1. ペダルアームを回動自在に支持するサポートメンバを、デッキクロスメンバの前方に位置するダッシュパネルに取り付け、下方に向けた断面コ字状の後退抑制ガイドをデッキクロスメンバに設け、前記後退抑制ガイドに下方から嵌め込まれるガイド摺接部をサポートメンバに設けて構成され、車両の衝突によりデッキクロスメンバに向けてダッシュパネルと共にサポートメンバが後退すると、前記ガイド摺接部が後退抑制ガイドに沿って下方に移動することによりサポートメンバを押し下げ、前記サポートメンバに従うペダルアームの後退を抑制する車両用のペダル装置において、ガイド摺接部は移動方向の前縁を含む周縁を円弧状に形成し、水平方向に傾けた後退抑制ガイドに前記ガイド摺接部を下方から嵌め込むことを特徴とするペダル装置。
  2. ガイド摺接部は左側縁から移動方向の前縁にわたる角部と右側縁から前記前縁にわたる角部とをそれぞれ円弧状に形成し、前記前縁を含む周縁を全体として連続した円弧状とした請求項1記載のペダル装置。
  3. ガイド摺接部はガイド係合部を、サポートメンバはメンバ係合部をそれぞれ設け、固定ボルトによりサポートメンバに固定したガイド摺接部のガイド係合部を前記サポートメンバのメンバ係合部に係合させて、固定ボルトを軸としたガイド摺接部の首振りを抑制又は防止した請求項1又は2いずれか記載のペダル装置。
  4. ガイド摺接部は切り起こされた突起からなるガイド係合部を、サポートメンバは前記突起を差し込める係合孔からなるメンバ係合部をそれぞれ設け、固定ボルトによりサポートメンバに固定したガイド摺接部のガイド係合部である突起を前記サポートメンバのメンバ係合部である係合孔に差し込み、前記係合孔の周縁に係合させて、固定ボルトを軸としたガイド摺接部の首振りを抑制又は防止した請求項1又は2いずれか記載のペダル装置。
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