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JP2008154820A - 吸収性物品 - Google Patents

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Osamu Kato
修 加藤
Hirofumi Narita
弘文 成田
Koji Fujisaki
浩二 藤崎
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Abstract

【課題】圧搾部の硬さが低減され、尿などの吸収時または吸液後であってもエンボスが消失しにくくなり、液の拡散性が持続されるようになった吸収性物品を提供すること。
【解決手段】本発明の吸収性物品は、トップシートと、バックシートと、これらの間に配置される吸収体とを含んでおり、トップシート上で該吸収性物品の長手方向に沿って、物品の幅方向に所定の間隔をあけて形成された少なくとも一対の圧搾条域を有しており、該圧搾条域のそれぞれは、複数の高圧縮領域と低圧縮領域とから構成されており、高圧縮領域が閉じた形状を有するようになっている。高圧縮領域と低圧縮領域との境界線の少なくとも1つが高圧縮領域の内側に向かって凸となる部分を有するようになっている。この境界線は、直線であってもよいし、曲線であってもよい。
【選択図】図2

Description

本発明は、吸収性物品に関する。より詳細には、本発明は、エンボスによる圧搾条域が上面に施された軽失禁ライナー、生理用ナプキンまたは尿取りパッドといった比較的吸収量の少ない吸収性物品に関する。
最近では、軽い失禁症状のための失禁用ライナーやパッドを含む吸収性物品において、身体へのフィット性を向上させるために、吸収性物品の身体側のライナー上において、物品の長手方向に圧搾条域を設けるといった技術が広く採用されてきている。
このような圧搾条域には、圧搾条域の幅方向にそれぞれ連続して、長手方向に交互に並列する高圧搾溝と低圧搾溝とを有するようにし、吸収すべき液の拡散をコントロールするように構成されたものがある(例えば、特許文献1)。しかし、この技術では、圧搾条域の存在により、その下に位置する吸収性コアの剛性が高くなるといった欠点を有する。また、互いに異なる圧縮を有する第1及び第2の部分を有する溝が形成された吸収体がある(例えば特許文献2参照)。さらに、圧搾条溝内に低圧搾溝と高圧搾溝とが、間隔をおいて長手方向に不連続に配置されるようになった生理用ナプキンがある(例えば、特許文献3)。また、左右の一対のエンボス溝が形成され、エンボス溝部分の剛化を防ぐとともに、液体の拡散を防ぐように構成された吸収性物品がある(例えば、特許文献4)。
特許番号第3053561号掲載公報 特許出願公開番号特表2002−531172号公報 特許出願公開番号特開2003−38555号公報 特許出願公開番号特開2003−265518号公報
これらの先行技術の圧搾条域を有する吸収性物品は、吸液についての拡散コントロールについて改良されるものの、圧搾部の硬さを解消するには十分なものではない。さらに、液体を吸収したことによる吸収性コアの膨張により、圧搾部の形状が失われやすくなり、次に発生する吸液時や使用中に、その効果が失われやすいといった問題及び欠点を依然として有する。
従って、本件発明は、吸収性物品の身体側の面に形成する圧搾部の硬さを解消することにより、吸収性物品の着用時において尿等の液体を吸収する際に、液体の前後及び左右方向の流れと拡散のコントロールを従来よりも向上させ、液体の横漏れなどを確実に防止でき、複数回の吸液があった場合であっても圧搾部の効果を維持でき、さらには、圧搾部の保形性にも優れた吸収性物品を提供することを課題とする。
上述の問題を解決するために、本件発明の吸収性物品は、トップシートと、バックシートと、これらの間に配置される吸収体とを含む吸収性物品であって、前記トップシート上で該吸収性物品の長手方向に沿って、所定の間隔をあけて形成された少なくとも一対の圧搾条域を有しており、該圧搾条域のそれぞれは、複数の高圧縮領域と低圧縮領域とから構成されており、高圧縮領域と低圧縮領域との境界線の少なくとも1つが高圧縮領域の内側に向かって凸となる部分を有するようになっている。高圧縮領域が閉じた形状を有するようになっていればよい。この圧搾条域において、低圧縮領域が高圧縮領域を取り囲むように形成されていることが好ましい。この境界線は、直線であってもよいし、曲線であってもよい。
本発明の別の実施形態において、圧搾条域のそれぞれは、複数の高圧縮領域と低圧縮領域とから構成されており、高圧縮領域と低圧縮領域との境界線の少なくとも1つが低圧縮領域の内側に向かって凸となる部分を有するようになっている。この圧搾条域において、低圧縮領域が閉じた形状を有するようになっていればよい。圧搾条域において、高圧縮領域が低圧縮領域を取り囲むように形成されていることが好ましい。この境界線は、直線であってもよいし、曲線であってもよい。
そして、本発明の吸収性物品の圧搾条域において、高圧縮領域と低圧縮領域との境界によって形成される壁の垂線に対する角度は10°から45°であれば身体へのフィット性に好ましい効果を発揮できる。
本発明の別の態様において、圧搾条域に対する高圧縮領域の全面積の割合は5から30%であることが好ましいが、5から15%であることがより好ましい。
さらに、本発明の別の態様において、高圧縮領域の厚さは、圧搾条域近傍の圧搾されていない領域の厚みの20から70%であり、低圧縮領域の厚さは、圧搾条域近傍の圧搾されていない領域の厚みの40から90%であることが好ましい。
本発明の吸収性物品の高圧縮領域は、該高圧縮領域のそれぞれの面積が、該高圧縮領域の形状の周まわりの長さと同一の長さを有する他の形状の面積よりも小さくなるような形状を有するように形成されることが好ましい。このような高圧縮領域の形状としては星形状を含む凹多角形から選択することができる。
本発明の尿取りパッドまたはライナーを含む吸収性物品は、その上面に施されるエンボスが、長手方向に延びる少なくとも1対の圧搾条域から形成され、該圧搾条域のそれぞれは吸収性物品の幅方向に所定の間隔をあけて形成されている。圧搾条域は、高圧縮領域すなわち高圧搾溝と低圧縮領域すなわち低圧搾溝とから構成されており、高圧搾溝と低圧搾溝との間には独特な関係を有するようになっている。本発明において、高圧搾溝の周りを低圧搾溝が取り囲んでいるか、あるいは低圧搾溝の周囲を高圧搾溝が取り囲むような構成を有している。高圧搾溝または低圧搾溝を圧搾条域においてドット状に配置するようになっていればよいが、高圧搾溝と低圧搾溝との境界線が凹多角形または高圧搾溝の内側方向にへこんだような曲面形状を有するように構成されている。このように高低圧搾溝の関係を構成することで、吸収性物品のトップシートと吸収性コアとの食い込みが良好となり、圧搾条域の保形性が改善されることになる。すなわち、吸収性物品が液体を吸収することによって吸収性コアが膨張し、圧搾部の形状が失われるといった不都合の発生を防ぐことができる。その結果、本発明の吸収性物品の圧搾条域は、身体のフィット性にすぐれた効果をもたらすことになるとともに、1回目以降の吸液時であっても吸収される液体の拡散を適切に制御できるようになるといった大きな効果を有する。
さらに、高圧搾溝の形状を低圧搾溝との関係において、その境界の少なくとも一部が高圧搾溝の内側に向かって凸となるような形状に形成されるので、従来の圧搾条域に比較して、高圧搾溝の形状の周長に対し面積を小さくすることになり圧搾部の形状を使用前とほぼ同一に維持したまま、硬さすなわち圧搾部の剛性を低減させることができるようになる。その結果、圧搾条域からなるエンボスが使用時において消失するといったことが発生しにくくなり、液拡散性の効果が持続し、使用性のみならず、美粧性にもすぐれた効果を発揮する。
以下、本発明の実施のいくつかの形態を添付の図を参照して説明する。以下の説明は、失禁用パッドを例として説明するが、失禁用のライナーにも適用できることはむろんである。また、本発明のパッドやライナーは、生理用ナプキン、紙おむつなどの尿などを含む排泄物を吸収する製品にも適用できるものである。
本明細書において、「吸収性物品の長手方向」、「パッドの長手方向」等とは、吸収性物品、パッドが着用されたときに着用者の前後にわたる方向を意味するものであり、「本体の幅方向」、「吸収体の幅方向」等とは、長手方向に対して横又は直交する方向を意味するものである。
図1は、本発明に係る典型的な失禁用パッド10の全体を概略的に示す平面図である。パッド10は、身体側に面するトップシート11と衣服側に面するバックシート12と、これらの間に配置された吸収性コア13とを有する。パッド10の全体形状は、矩形状、I字形状といった様々な形状から選択することができる。吸収性コア13は、所定の幅を有し、パッド10の長手方向に延びている。吸収性コア13は、砂時計形状、I字型形状といった一般的な形状であればよい。吸収性コア13は、一般的に超吸収性材料として既知である高吸収性材料の粒子と混合された、木材パルプフラフのようなセルロースフラフのウェブの親水性繊維マトリックスを含んでいればよい。木材パルプフラフの代わりに合成繊維、ポリマー繊維などを使用してもよい。トップシート11は、一般的な不織布から形成されていればよく、着用者の皮膚に面する側となるので柔らかな感触で、着用者の皮膚に刺激を与えないような材料から形成されていることが好ましい。バックシート12は、吸収性コア13内において保持している液体などが下着に漏れないような防水機能を有するように、液体に対し不透過である材料から形成されていればよく、ポリエチレンフィルムなどの薄いプラスチックフィルムや、これとは別のクロスライクな可撓性液体不透過性フィルムから形成されていることが好ましい。図1に図示したパッド10は、最も基本的な構造を示すものにすぎず、吸収すべき尿等の液体の量によっては、様々な構成を付加することができる。例えば、パッドの側部方向からの漏れをより確実に防ぐのに立体ギャザーを形成してもよい。また、トップシート11と吸収性コア13との間にトランスファーシートを設けて尿の分散吸収をより早く行なえるようにしてもよい。さらに、バックシート12下方には、パッド10を下着等に固定するための一般的なずれ止めが配置されて、さらにずれ止めの下方に、これを覆うように剥離紙が配置されていてもよい。付加的な構成要素は使用される用途に応じて適宜変更可能であり、このような技術は、本分野において公知であるので、これ以上詳しく説明しない。
パッド10のトップシート11側には、一対の圧搾条域14がパッド10の長手方向に沿って、パッド10の幅方向に所定の間隔をあけて形成されている。圧搾条域14は、パッド10のトップシート11側にエンボスを施すことにより形成される。圧搾条域14は、複数の高圧搾溝と低圧搾溝とからなる2段階のエンボスを施すことによる形成される。本明細書において、高圧搾溝とは、所定の力で圧縮されて溝が形成された高圧縮領域を意味し、低圧搾溝とは、高圧縮領域と比較し高圧縮領域よりも低密度となるように圧縮された低圧縮領域を意味する。圧搾条域14において、高圧搾溝まわりを低圧搾溝が取り囲むようになっているか、低圧搾溝のまわりを高圧搾溝が取り囲むようにして、高圧搾溝または低圧搾溝がドット状に配置されるようになっていればよい。高低圧搾溝の関係において、高圧搾溝と低圧搾溝との境界線が凹多角形を形成するか、または境界線の少なくとも1つがパッドの中央内方にへこんだ直線または曲線を有するような閉じた形状を形成するようになっていることが好ましい。
図2は、本発明の第1の実施形態を表す、図1に図示したパッド10の圧搾条域14の一部の拡大図である。圧搾条域14は、高圧搾溝15と、高圧搾溝15よりも小さい力で圧縮されて形成される低圧搾溝16とから構成される。本実施形態において、高圧搾溝15と低圧搾溝16との境界線は星形状となっている。すなわち、高圧搾溝15は星形状であり、圧搾条域14中において低圧搾溝16に取り囲まれるようにして不規則に配列されている。
高圧搾溝15におけるパッドの厚みは、圧搾条域14すなわちエンボスが施されている領域近傍のエンボスが施されていない部分のパッド10の厚さの20から70%であることが好ましい。一方、低圧搾溝16の厚みは、同じく圧搾条域14の近傍のエンボス加工が施されていない領域のパッド10の厚さの40から90%であることが好ましい。これらの範囲内で高低圧搾部の厚さを適宜選択してエンボスを施すことにより好ましい高圧搾溝15と低圧搾溝16からなる圧搾条域14を得ることができる。
圧搾条域14に対する複数の高圧搾溝15全体の面積の割合は、圧搾条域14の面積に対し5から30%であることが好ましく、圧搾条域14の面積の5から15%であることがより好ましい。高圧搾溝15の面積が大きくなればなるほど、圧搾部の硬さが強くなる。すなわち圧搾部の剛性が高くなる。従って、圧搾部の剛性を低減させるためには、圧搾条域14に対して高圧搾溝15の占める面積を、圧搾条域14の効果を発揮できる範囲内で可能な限り小さくすることが好ましい。
高圧搾溝15の低圧搾溝16に対する1単位の境界線の周長は5から80mmであることが好ましく、10から30mmであることがより好ましい。本実施形態の高圧搾溝15と低圧搾溝16の境界線すなわち高圧搾溝15の形状は星形である。高圧搾溝15と低圧搾溝16の境界線と同一の周囲長を有する、例えば凸多角形や円の場合と比較すると、1単位当たりの高圧搾溝15の面積は小さい。このように、高圧搾溝15の形状として、周囲長に対し小さい面積を有する形状を選択することで、圧搾条域14の形状を維持しやすくなり、その領域の剛性が低減されることになる。
図3は、本願発明の実施態様に適した高圧搾溝と低圧搾溝との境界線を形成する圧縮領域の形状の例と、これと比較するための凸多角形などの形状を表す図である。図3において、(a)と(b)は本願発明に係る圧縮領域の形状を表すものであり、(c)、(d)、(e)は、比較例の形状を表している。以下の表1において、例1、例2は図3の圧縮領域形状(a)、(b)にそれぞれ対応した数値を示しており、表2において、比較例1、2、3は図3に図示した(c)、(d)、(e)にそれぞれ対応した数値を示すものである。
Figure 2008154820

Figure 2008154820
ここで、Rは圧縮領域の形状の最大幅を表し、Lは境界線の周長、Sは面積、S/Lは面積と周長の比を表している。以上の表から、周長が5から80mmの範囲内においては、本願発明の例の面積・周長比S/Lは、凸多角形などの比較例の形状の面積・周長比に比べて小さいことは明白である。すなわち、本願の圧縮領域形状の単位面積当たりの周長は、円などを含む凸多角形のものより相当に長くなるといえる。例えば、本願発明の例1の圧縮領域形状(a)と比較例1の楕円形状(c)とを比較すると、本願発明の例の面積・周長比S/Lは、比較例1のほぼ1/3となっている。本発明において、周長Lが30mmである場合、面積・周長比S/Lは1.1以下であることが好ましい。
図4(A)は、図2に図示した高圧搾溝15と低圧搾溝16を含む圧搾条域14のX−X線の横断面図である。高圧搾溝15の溝のほぼ中央底面部分18が最も高密度となるよう圧縮されている。底面部分18の周囲には低圧縮部16の溝が形成されており、底面部分18よりも低密度となるように圧縮されている。高圧搾溝15と低圧搾溝16との境界を形成する壁17と垂線とがなす角度θは10°から45°であることが好ましい。
図4(B)は、図4(A)の横断面図の別の実施形態を表す圧搾条域14の横断面図である。図4(B)は、例えば後述する本願発明に係る別の実施形態を図示する図5(c)の圧搾条域14のY−Y線の横断面図に相当する。図4(B)の圧搾条域14は高圧搾溝15´と低圧搾溝16´とから形成されている。高圧搾溝15´の溝は、図4(A)に図示した場合と異なり、低圧搾溝16´の周囲に高圧搾溝15´が形成されるようになっている。つまり、中央底面部分19と周囲部分との圧縮力は第2の実施形態とは逆の関係になっており、低圧搾溝16´の周囲を高圧搾溝15´が取り囲むようにして形成されるようになっている。本実施形態であっても、圧搾条域14に対する複数の高圧搾溝15´全体の面積の割合は、圧搾条域14の面積に対し5から30%であることが好ましく、さらに好ましくは圧搾条域14の面積の5から15%である。高圧搾溝15´と低圧搾溝16´との境界を形成する壁17´と垂線とにより形成される角度θ´は、第1の実施形態と同様に10°から45°であることが好ましい。
このように圧搾条域14内において少なくとも2つの段が所定の角度をなして形成されることにより、トップシートと吸収コアとの間の食い込みが良好となり、通常または従来のエンボスが施された場合に比較して、圧搾条域の保形性がさらに改善されることになる。
図5(A)は、本発明の第2の実施形態を表す高圧搾溝20と低圧搾溝16とからなる圧搾条域14を示す平面図である。高圧搾溝20と低圧搾溝16との境界線は凹多角形である。すなわち高圧搾溝20の形状は凹多角形であり、これの周囲を低圧搾溝16が取り囲むようにして圧搾条域14のほぼ中央に圧搾条域14の長手方向に沿って配列されるようになっている。さらに、第2の実施形態の高圧搾溝20を形成する凹多角形の少なくとも一部20´が圧搾条域14の幅方向両端部に長手方向に中央に位置する凹多角形の高圧搾溝と交互になるように配列されている。
図5(B)は、本発明の第3の実施形態を表す高圧搾溝21、21´と低圧搾溝16とからなる圧搾条域14を示す平面図である。高圧搾溝21は圧搾条域14のほぼ中央において、圧搾条域14の長手方向に沿って位置する、中央方向に凸状にへこんだ曲線からなる形状の高圧搾溝21と、圧搾条域14の幅方向の両端部であって、圧搾条域14の長手方向に沿って位置する高圧搾溝の一部分21´とを含む。高圧搾部21はその周囲を低圧搾溝16により曲線状に取り囲まれるようになっている。
図5(c)は、本発明の第4の実施形態を表す高圧搾溝22と低圧搾溝23とからなる圧搾条域14を示す平面図である。本実施形態において、高圧搾溝22が低圧搾溝23を取り囲むように形成されている。
第1から第4の実施形態において、高圧搾部の圧搾幅は、パターンの最大幅Rが収まる範囲において2mmから10mmであることが好ましい。
第2、第3及び第4の実施形態において、第1の実施形態と同様に、圧搾条域14に対する複数の高圧搾溝20、21、22全体の面積の割合は、圧搾条域14の面積に対し5から30%であることが好ましく、さらに好ましくは圧搾条域14の面積の5から15%である。高圧搾溝20、21と低圧搾溝16との境界を形成する壁17と垂線とにより形成される角度θは、第1の実施形態と同様に10°から45°である。また、高圧搾溝20、21におけるパッドの厚みは、圧搾条域14すなわちエンボスが施されている領域近傍のエンボスが施されていない部分のパッド10の厚さの20から70%であることが好ましい。一方、低圧搾溝16の厚みは、同じく圧搾条域14の近傍のエンボス加工が施されていない領域のパッド10の厚さの40から90%であることが好ましい。
本発明の全実施形態において、高圧搾溝15、20、21、22のぞれぞれと低圧搾溝16との境界線が、該境界線の少なくとも1つが高圧搾部の内側に向かって凸となるような閉じた形状を形成するようになっていればよい。境界線は直線であっても曲線であってもよい。すなわち、高圧搾溝の面積を周囲長さに対し小さくすることは、高圧搾溝の形状が少なくとも一部高圧搾溝の内方にへこむようにすることで達成されるからである。すなわち、本件発明の高圧搾溝と低圧搾溝の形状及びその関係は、以上記載した実施形態に限られるものではなく、高圧搾溝15、20、21、22全体の圧搾条域14に対する面積の割合が、圧搾条域14の面積に対し5から30%、さらに好ましくは圧搾条域14の面積の5から15%であるように構成され、高圧搾溝の周長に比較して高圧搾溝の面積が小さくなるような形状であり、高圧搾溝15が圧搾条域14内で不連続に形成されるようになっていれば様々な形状を採用することができる。
以上のように、本発明の圧搾条域14の高圧搾溝15は、その周長に対し比較的小さな面積となるように選択されるため、圧搾部によるパッドの硬さが低減されることになる。また、従来の圧搾部は、使用中などにエンボスが消失するといった不都合が発生することも多かったが、本件発明の独特な高圧搾溝の形状とともに、圧搾部が2段階により形成されることのために尿などの液体を吸収するときや、着用が原因でのエンボスが消失するといった不都合は発生しにくくなった。その結果、液体を吸収する際の液拡散性にもすぐれたものとなっている。すなわち、パッドの左右前後方向に吸収されるべき液体の拡散性を制御できるようになっている。さらに、パッドの10の外観も美しく、使用中であっても美粧性にもすぐれた形状を維持できるものである。
なお、本件発明の実施形態において、圧搾条域は吸収性物品の長手方向に沿って形成されたものを示してきたが、これに限定されるものではなく、吸収性物品の他の位置、例えば、吸収性物品の長手方向端部等にも形成することが可能である。
本発明に係る吸収性物品の全体平面図である。 本発明に係る吸収性物品に形成された圧搾条域の1実施例を表す図である。 本発明に係る圧縮領域の形状と比較例の圧縮形状の例を表す図である。 図4の(A)は、図1のパッドのX−X線に沿った概略断面図であり、(B)は、図2に図示した断面図の別の実施形態を表す断面図である。 図5の(A)は、本発明の第2の実施形態を表す圧搾条域の平面図であり、図5(B)は、本発明の第3の実施形態、図5(c)は第4の実施形態による本発明に係る吸収性物品の圧搾条域を表す平面図である。
符号の説明
10 パッド
11 トップシート
12 バックシート
13 吸収体
14 圧搾条域
15、20、21、22 高圧搾溝
16 低圧搾溝
17、17´ 高圧搾部の側壁

Claims (11)

  1. トップシートと、バックシートと、これらの間に配置される吸収体とを含む吸収性物品であって、前記トップシート上で該吸収性物品の長手方向に沿って延びる少なくとも一対の圧搾条域を有しており、該圧搾条域は、前記吸収性物品の幅方向に所定の間隔をあけて形成されており、
    該圧搾条域のそれぞれは、複数の第1の圧縮領域と、該第1の圧縮領域より低密度に圧縮された第2の圧縮領域より構成されており、前記第1の圧縮領域と第2の圧縮領域との境界が前記第1の圧縮領域の内側に向かって凸となる部分を少なくとも1つ有するものであることを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載した吸収性物品であって、前記第1の圧縮領域のそれぞれは閉じた形状を有するものであることを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1または2に記載した吸収性物品であって、前記第2の圧縮領域が前記第1の圧縮領域を取り囲んでいることを特徴とする吸収性物品。
  4. トップシートと、バックシートと、これらの間に配置される吸収体とを含む吸収性物品であって、前記トップシート上で該吸収性物品の長手方向に沿って延びる少なくとも一対の圧搾条域を有しており、該圧搾条域は、前記吸収性物品の幅方向に所定の間隔をあけて形成されており、
    該圧搾条域のそれぞれは、複数の第1の圧縮領域と、該第1の圧縮領域より低密度に圧縮された第2の圧縮領域より構成されており、前記第1の圧縮領域と第2の圧縮領域との境界が前記第2の圧縮領域の内側に向かって凸となる部分を少なくとも1つ有するものであることを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項4に記載した吸収性物品であって、前記第2の圧縮領域のそれぞれは閉じた形状を有するものであることを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項4または5に記載した吸収性物品であって、前記第1の圧縮領域が前記第2の圧縮領域を取り囲んでいることを特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項1から6項のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、前記第1の圧縮領域と前記第2の圧縮領域の境界を形成する側壁の垂線に対する角度は10°から45°であることを特徴とする吸収性物品。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の吸収性物品であって、前記圧搾条域に対する前記第1の圧縮領域全体の面積の割合は5から30%であることを特徴とする吸収性物品。
  9. 請求項7に記載の吸収性物品であって、前記圧搾条域に対する前記第1の圧縮領域全体の面積の割合は5から15%であることを特徴とする吸収性物品。
  10. 請求項1から9のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記第1の圧縮領域の厚さは、前記圧搾条域近傍の圧縮されていない領域の厚みの20から70%であり、前記第2の圧縮領域の厚さは、前記圧搾条域近傍の圧縮されていない領域の厚みの40から90%であることを特徴とする吸収性物品。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の吸収性物品であって、前記境界線は、直線または曲線であることを特徴とする吸収性物品。
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