JP7423227B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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例えば特許文献1には、本体に、表面シート側から裏面シート側に窪む圧搾溝が形成されており、圧搾溝が、高圧搾部と、高圧搾部よりも窪みの深さが浅い低圧搾部とを含む、吸収性物品が記載されている。圧搾溝は、本体の前後部分では幅方向に延びており、前後方向に細長の環状に形成されている。
前記左右圧搾溝各々は、
前記本体の縦方向中間部においては前記縦方向に延び、かつ、前記本体の前記縦方向中間部の前記縦方向外方に位置する縦方向前方部又は後方部においては前記横方向内方に向かって相互に近接するように延びる本体溝部と、
左右の前記本体溝部の相互に接近する側から前記縦方向外方に延びる並走溝部と、を有する。
前記左右圧搾溝各々は、底部に高圧搾部と低圧搾部とを有する。
前記並走溝部では、前記左右圧搾溝各々の前記低圧搾部が前記横方向に接続され、かつ前記左右圧搾溝各々の前記高圧搾部が前記横方向に離間している。
本発明の吸収性物品1は、図1に示すように、本体Mと、一対のウイング部Wと、左右圧搾溝6と、を備える。吸収性物品1は、生理用ナプキンとして構成され、以下、ナプキン1と称する。
ナプキン1は、着用者の前後方向に対応する縦方向Xと、着用者の左右方向に対応し縦方向Xに直交する横方向Yとを有する。さらに、ナプキン1は、縦方向X及び横方向Yの双方に直交する厚み方向Zを有する。なお、本明細書では、厚み方向Zに関しては、着用時に着用者の肌に近い側を上又は肌側、着衣に近い側を下又は非肌側という事がある。
中間部M2は、着用時に着用者の排泄領域に対向する領域である。図1において、中間部M2は、本体Mにおけるウイング部Wの前後基端部間の領域である。
前方部M1は、中間部M2の前方(着用者の腹側)に配置される領域であり、着用時に着用者の排泄領域の前方に対向するように構成される。
後方部M3は、中間部M2の後方(着用者の背側)に配置される領域であり、装着時に着用者の排泄領域の後方に対向するように構成される。
なお、ここでいう着用時は、通常の適正な着用位置(ナプキン1の想定される着用位置)が維持された状態を意味し、ナプキン1が当該着用位置からずれた状態にある場合は含まない。
なお、ナプキン1がウイング部Wを有さない場合には、本体Mを縦方向Xに沿って三等分して、中央の領域を中間部M2とし、その前方に配置される領域を前方部M1、後方に配置される領域を後方部M3とする。
吸収体4は、吸収性コア7と、コアラップシート8と、を有する。
吸収性コア7は、図2に示す例では、パルプ繊維等の親水性繊維で構成された繊維集合体に高吸水性ポリマーPを保持させた構成を有しているが、この構成に限定されない。
コアラップシート8は、吸収性コア7を被覆し、例えば吸収性コア7の形状を保持する機能等を有する。コアラップシート8は、例えばティッシュペーパー状の薄く柔らかい紙や液透過性の不織布等で形成される。
裏面シート3は、例えば、液難透過性、水蒸気透過性及び撥水性等の機能を有するシート材で形成される。当該シート材としては、例えば熱可塑性樹脂のフィルムや、当該フィルムと不織布とのラミネート等を用いることができる。
なお、裏面シート3には、図示はしないが、着衣に対して本体M及びウイング部Wを固定する粘着部が設けられている。
図1及び図2に示すように、本体Mの表面シート2側には、左右圧搾溝6が形成されている。
左右圧搾溝6は、本体Mの中間部M2における横方向Y中央部を囲むように形成された線状溝であり、本体Mの表面シート2側から厚み方向Zに圧搾加工することによって形成される。左右圧搾溝6における「線状」は、溝の形状が平面視において直線状の態様に限られず、曲線状の態様や、直線状と曲線状とからなる態様を含む。
図2に示すように、左右圧搾溝6は、表面シート2及び吸収体4が裏面シート3側に向かって一体的に凹陥した構成を有する。左右圧搾溝6は、熱を伴うか又は伴わない圧搾加工、あるいは超音波エンボス等のエンボス加工により常法に従って形成することができる。左右圧搾溝6では、表面シート2及び吸収体4が熱融着等により一体化している。
また、左右圧搾溝6は、周囲の領域と比較して繊維の密度が高くなるため、毛管作用によって排泄された液を吸液及び保持することができる。これにより、左右圧搾溝6は、吸収体4の外方への液の漏れを防止する防漏作用も有する。
高圧搾部9は、上記高圧搾部形成用凸部によって低圧搾部10よりも高い圧力で圧搾されることで、低圧搾部10よりも密度の高く、かつ低圧搾部10よりも剛性の高い部分となる。
なお、以下では、厚み方向Zから見た平面視における各圧搾溝の外形について詳細に説明するが、当該各圧搾溝の外形は、図1及び図3に示す例では、低圧搾部10によって形成された溝の外形である。
左右圧搾溝6では、縦方向Xに延びた左右両側の圧搾溝が前方部M1及び後方部M3において連結される。これにより、左右圧搾溝6は、全体として本体Mを周回するように構成される。なお、「周回」とは、左右圧搾溝6が連続状に延びて周回している形態と、複数の圧搾部が間欠的に配されていて全体として1つの溝として見做せる形状が周回している形態と、のいずれをも含む意味である。
本体溝部12における「縦方向Xに延びる」とは、本体溝部12が縦方向Xに平行に延びる態様に限定されず、本体溝部12が全体として縦方向Xと平行なベクトル成分を含む方向に延びていればよく、例えば括れ部を含んでいてもよい。図1に示す本体溝部12は、前方部M1と中間部M2の境界部近傍、及び中間部M2と後方部M3の境界部近傍に、それぞれ横方向Y内方に括れた括れ部を含んでいる。また、本体溝部12は、前後の括れ部間の領域が横方向Yに膨出した構成を有する。
本体溝部12の「横方向Y内方に延びる」とは、本体溝部12が横方向Yに平行に延びる態様に限定されず、横方向Y内方のベクトル成分を含む方向に延びていればよい。図1に示す例では、本体溝部12は、前方部M1及び後方部M3において、横方向Y内方に延びつつ、縦方向X外方にも延びる曲線状に構成される。
本体溝部12は、全体が連続的に構成される態様に限定されず、途切れ部を有して断続的に構成されていてもよい。
図1及び図3に示すように、左右圧搾溝6は、さらに、左右の本体溝部12の相互に接近する側から縦方向X外方に延びる並走溝部13を有する。なお、図3では、前方部M1を拡大して示すが、例えば後方部M3も同様に構成される。
並走溝部13は、図1に示す例では、本体Mの前方部M1及び後方部M3にそれぞれ位置する。但し、並走溝部13は、本体Mの前方部M1又は後方部M3の少なくとも一方に位置していればよい。
並走溝部13は、左右圧搾溝6が隣接しつつ縦方向Xに並走する部分であって、例えば、縦方向Xにほぼ平行に延びる短い部分である。並走溝部13では、左右圧搾溝6各々の低圧搾部10が横方向Yに接続され、かつ、左右圧搾溝6各々の高圧搾部9が横方向Yに離間している。このような構成により、着用者が脚を組んだときのような、本体Mの縦方向前方部M1又は後方部M3に横方向Yから大きな外力が付加される場合でも、並走溝部13周囲の変形が効果的に抑制され、液の漏れが防止される。以下、この作用について詳細に説明する。
また、並走溝部13では、横方向Yの中心を挟んで左右の高圧搾部9が離間している。このような高圧搾部9は、左右の並走溝部13の低圧搾部10を補強して外力を受け止める作用を発揮する。つまり、並走溝部13では、横方向Yからの外力を受けた場合に、横方向Y中心に位置する高圧搾部9に外力が集中して折れ起点となることが防止される。結果として、並走溝部13に横方向Yから大きな外力が付加される場合にも、横方向Yの中心部が厚み方向Zに折れ曲がるような変形を抑制することができる。
したがって、並走溝部13により、本体Mの縦方向前方部M1又は後方部M3の好ましくない変形を抑制でき、着用者に対するフィット性を高めることができる。これにより、着用者の不快感を防止できるとともに、当該変形に伴う液の漏れも防止できる。
さらに、左右圧搾溝6は、排泄された液の防漏作用を有するところ、並走溝部13が低圧搾部10によって接続されているため、並走溝部13から縦方向X外方への液の漏れを抑制することができる。これにより、本体Mの縦方向前方部M1又は後方部M3における防漏効果を高めることができ、着用者に安心感を与えることができる。
端部溝部14が「横方向Y外方に向かって延びる」とは、横方向Yと平行に延びる態様に限定されず、横方向Y外方のベクトル成分を含む方向に端部溝部14が延びていればよい。つまり、端部溝部14は、詳細を後述するように、曲線状でもよい。また、本実施形態の端部溝部14では、図1及び3に示すように、並走溝部13と連接する側とは反対側に位置する端部が終端部としての端点14aをなしている。
本実施形態においては、端部溝部14の端点14aは、端部溝部14のうち横方向Yの最も外方に位置する点である。また、端点14aは他の左右圧搾溝6を構成する圧搾溝と接触していない部分となっている。
左右の本体溝部12間の横方向Yにおいて最も離間している部分の距離D2は、図1に示す例では、中間部M2において左右の本体溝部12が横方向Y外方に膨出している部分の距離である。
またナプキン1では、端点14a間の距離D1が本体溝部12における距離D2よりも小さい。このため、本体溝部12に囲まれた領域よりも、端部溝部14及びその周囲の領域の方が、横方向Yにおける液の拡散が抑制される。これにより、本体Mの縦方向前方部M1又は後方部M3における液の拡散及び漏れを防止でき、着用者に対してより安心感を与えることができる。特に、本体溝部12における、横方向Yの最も外側に位置する左右両側の部分よりも内側に、左右両方の端点14aが存在することが好ましく、更に、端部溝部14が位置する前方部M1又は後方部M3で、本体溝部12における、横方向Yの最も外側に位置する部分よりも内側に端点14aが存在することが、同様の観点から好ましい。
さらに、このような端部溝部14で囲まれた内部の領域は、以下のように表面シート2の凸部15が配置されることで、より液保持性を高めることができる。以下、表面シート2の構成について説明する。
図2乃至図4に示すように、表面シート2は、厚み方向Z外方にドーム状に突出する複数の凸部15を有する。凸部15は、表面シート2が厚み方向Zに圧縮されたエンボス部16で囲まれた部分として構成される。
なお、表面シート2は、ナプキン1において、その厚み方向とナプキン1の厚み方向とが一致するように配置される。このため、以下では、厚み方向Zを表面シート2の厚み方向Zと同義に用いる。
表面シート2におけるエンボス部16及び凸部15は、少なくとも端部溝部14に囲まれた領域に形成されていればよいが、表面シート2全体に形成されていてもよい。
ナプキン1は、左右圧搾溝6の他にも、防漏作用等の観点から補助的な圧搾溝を備えていてもよい。
例えばナプキン1は、本体Mの端部溝部14が位置する縦方向前方部M1又は後方部M3における表面シート2側に形成された中間圧搾溝11をさらに備える。中間圧搾溝11は、図1に示す例では、本体Mの前方部M1及び後方部M3にそれぞれ設けられる。
また図1及び図3に示す例では、中間圧搾溝11は、左右圧搾溝6と同様に、高圧搾部9及び低圧搾部10を有する。
ここで、仮に液が端部溝部14に到達した場合、端部溝部14の液保持作用により、端部溝部14の横方向Y外方への液の拡散を防止できる。この場合、端部溝部14の端点14a間の距離が中間圧搾溝11の端点11a間の距離よりも小さいことで、中間圧搾溝11によって横方向Yの拡散が抑えられた液が、端部溝部14によってさらに横方向Y内方に収束する。つまり、このような構成によって、縦方向X外方に向かうに従って液の横方向Y外方への拡散を段階的に小さくすることができ、本体Mの縦方向前方部M1又は後方部M3における液漏れ防止効果を一層高めることができる。
さらに、ナプキン1は、左右圧搾溝6の他、左右圧搾溝6から独立して圧搾された構成を備えていてもよい。例えば、ナプキン1は、端部溝部14が位置する本体Mの縦方向前方部M1又は後方部M3における表面シート2側に形成され、左右圧搾溝6とは離間している独立圧搾部17をさらに備える。「左右圧搾溝6と離間している」とは、端部溝部14、並走溝部13及び本体溝部12のいずれからも離間していることをいう。
独立圧搾部17も、左右圧搾溝6と同様に、表面シート2及び吸収体4が裏面シート3側に向かって一体的に凹陥した構成を有し、圧搾加工等によって形成される。これにより、独立圧搾部17は、他の領域と比較して繊維の密度が高くなるため、周囲の領域と比較して剛性が高くなる。
独立圧搾部17は、図1に示す例では、本体Mの前方部M1及び後方部M3にそれぞれ設けられる。
また、「各要素が近接して配置される」とは、具体的には、隣接する要素の最も近接した部分間の距離が3mm以下となるように配置されることをいう。
以下、本実施形態の説明を補足する。
左右の端部溝部14の端点14a間のY軸方向における距離D1は、端部溝部14に到達した液の拡散を抑制する観点から、好ましくは15mm以上、より好ましくは20mm以上であり、そして好ましくは35mm以下、より好ましくは30mm以下である。
左右の本体溝部12の横方向Yにおいて最も離間している部分の距離D2は、吸収体4の外方への液の漏れを防止する観点から、好ましくは40mm以上、より好ましくは42mm以上であり、そして好ましくは60mm以下、より好ましくは55mm以下である。
上記距離D1に対する上記距離D2の差は、液の拡散防止作用を効果的に得る観点から、好ましくは5mm以上、より好ましくは10mm以上であり、そして好ましくは25mm以下、より好ましくは20mm以下である。
中間圧搾溝11の端点11a間の横方向Yにおける距離D3は、中間圧搾溝11に到達した液の拡散を抑制する観点から、好ましくは20mm以上、より好ましくは25mm以上であり、そして好ましくは50mm以下、より好ましくは45mm以下である。
上記距離D1に対する上記距離D3の差は、液の拡散防止作用を効果的に得る観点から、好ましくは2mm以上、より好ましくは5mm以上であり、そして好ましくは20mm以下、より好ましくは15mm以下である。
端部溝部14の端点14aと縦方向先端部14bとの間の縦方向Xにおける距離は、端部溝部14に囲まれた領域を十分に確保して液の拡散を防止する観点から、好ましくは2mm以上、より好ましくは4mm以上であり、そして好ましくは15mm以下、より好ましくは13mm以下である。
独立圧搾部17の縦方向先端部17aと端部溝部14の縦方向先端部14bとの間の縦方向Xにおける距離は、独立圧搾部17による端部溝部14の変形抑制作用を効果的に得る観点から、好ましくは7mm以上、より好ましくは10mm以上であり、そして好ましくは25mm以下、より好ましくは20mm以下である。
独立圧搾部17の縦方向Xにおける長さ寸法は、独立圧搾部17による変形抑制作用を効果的に得る観点から、好ましくは7mm以上、より好ましくは10mm以上であり、そして好ましくは20mm以下、より好ましくは15mm以下である。なお、独立圧搾部17の長さ寸法は、縦方向先端部17aから、その独立圧搾部17において縦方向X最内方に位置する部分までの縦方向Xにおける寸法である。
本体Mの縦方向前方部M1及び後方部M3において、高圧搾部9が円形状である場合の高圧搾部9の径は、上述の変形抑制作用を効果的に得る観点から、好ましくは0.8mm以上、より好ましくは1mm以上であり、そして好ましくは3mm以下、より好ましくは2mm以下である。
本体Mの縦方向前方部M1及び後方部M3において、左右圧搾溝6の延在方向に隣接する高圧搾部9間の距離は、上述の変形抑制作用を効果的に得る観点から、好ましくは0.8mm以上、より好ましくは1mm以上であり、そして好ましくは2.5mm以下、より好ましくは2mm以下である。
図2に示すように、例えば吸収性コア7は、中間部M2において、横方向Y中央部に位置し、厚み方向Z上方に突出した突出部18を有している。突出部18は、吸収性コア7の他の領域と比較して、全体として高い坪量で肉厚に構成されることにより、中間部M2における吸収性を高めることができる。また、着用者の排泄領域に対向して突出部18が設けられることで、着用者の排泄領域に対するフィット性も高めることができる。
図2に示すように、吸収性コア7は、縦方向X又は横方向Yの少なくとも一方に延びる低坪量溝部19を有していてもよい。低坪量溝部19は、周囲の領域よりも低い坪量で構成され、図2に示すように、例えば吸収性コア7の厚み方向Zの下面から上方に向かって形成された溝を含む。吸収性コア7は、低坪量溝部19が例えば格子状に設けられることで、ブロック状に分割されている。
吸収性コア7が低坪量溝部19を有することで、吸収性コア7に柔軟性を付与できる。また、低坪量溝部19が周囲の領域よりも薄く構成されることで、液由来の蒸気が溝を伝って放出され易くなり、吸収性コア7の通気性を高めることができる。
低坪量溝部19において「縦方向Xに延びる」又は「横方向Yに延びる」とは、全体として縦方向X又は横方向Yに延びていればよく、少なくとも一部が湾曲又は蛇行している態様も含むものとする。
表面シート2を構成する不織布の坪量は、好ましくは10g/m2以上、より好ましくは15g/m2以上であり、そして好ましくは80g/m2以下、より好ましくは60g/m2以下である。
表面シート2の凸部15における厚み寸法は、乾燥状態において0.5mm以上、より好ましくは0.7mm以上、そして好ましくは3mm以下であることが好ましい。
ウイング部Wを有さない場合の中間部M2は、ナプキン1の縦方向Xの全長を三等分して3領域に区分したときの中央の領域である。
表面シート、吸収体及び裏面シートを含み相互に直交する縦方向及び横方向を有する本体と、前記本体の前記表面シート側に形成され対をなして配置された左右圧搾溝と、を備えた吸収性物品であって、前記左右圧搾溝各々は、前記本体の縦方向中間部においては前記縦方向に延び、かつ、前記本体の前記縦方向中間部の前記縦方向外方に位置する縦方向前方部又は後方部においては前記横方向内方に向かって相互に近接するように延びる本体溝部と、左右の前記本体溝部の相互に接近する側から前記縦方向外方に延びる並走溝部と、を有し、前記左右圧搾溝各々は、底部に高圧搾部と低圧搾部とを有し、前記並走溝部では、前記左右圧搾溝各々の前記低圧搾部が前記横方向に接続され、かつ前記左右圧搾溝各々の前記高圧搾部が前記横方向に離間している、吸収性物品。
(2)
前記左右圧搾溝各々は、前記並走溝部の前記縦方向外方側から前記横方向外方に向かって相互に離間するように延びる端部溝部をさらに有し、左右の前記端部溝部の端点間の前記横方向における距離は、左右の前記本体溝部間の、前記横方向において最も離間している部分の距離よりも小さい前記(1)に記載の吸収性物品。
(3)
前記本体溝部における、横方向の最も外側に位置する部分よりも内側に前記端部溝部の端点が存在する、前記(2)に記載の吸収性物品。
(4)
前記端部溝部が位置する前記前方部又は前記後方部では、本体溝部における、横方向の最も外側に位置する部分よりも内側に前記端点が存在する、前記(2)又は(3)に記載の吸収性物品。
(5)
前記端部溝部は、前記縦方向外方に凸な形状を有する、前記(2)から(4)のいずれか一つに記載の吸収性物品。
(6)
前記表面シートは、厚み方向外方にドーム状に突出する複数の凸部を有し、前記複数の凸部のうちの少なくとも一部の凸部は、前記端部溝部で囲まれた領域に形成される、前記(5)に記載の吸収性物品。
(7)
前記本体の前記端部溝部が位置する前記縦方向前方部又は後方部における前記表面シート側に形成され、前記本体溝部の前記縦方向端部よりも前記縦方向内方で、かつ前記本体溝部の前記横方向最外部分よりも前記横方向内方に位置し、前記横方向に延び前記縦方向外方に凸な形状の中間圧搾溝をさらに備え、左右の前記端部溝部の端点間の前記横方向における距離は、左右の前記中間圧搾溝の端点間の前記横方向における距離よりも小さい、前記(2)から(6)のうちのいずれか一つに記載の吸収性物品。
(8)
前記中間圧搾溝における、横方向の左右両側の部分よりも内側に、左右両側の端点が存在する、前記(7)に記載の吸収性物品。
(9)
前記本体の前記端部溝部が位置する前記縦方向前方部又は後方部における前記表面シート側に形成され、前記左右圧搾溝とは離間している独立圧搾部をさらに備え、前記独立圧搾部の前記縦方向において最も外方に位置する縦方向先端部は、前記端部溝部の前記縦方向において最も外方に位置する縦方向先端部よりも、前記縦方向外方に位置する、前記(2)から(8)のうちのいずれか一つに記載の吸収性物品。
(10)
前記独立圧搾部は、所定の平面形状を有する複数の圧搾部要素が近接して配置された構成を有している、前記(9)に記載の吸収性物品。
2…表面シート
3…裏面シート
4…吸収体
6…左右圧搾溝
9…高圧搾部
10…低圧搾部
12…本体溝部
13…並走溝部
Claims (6)
- 表面シート、吸収体及び裏面シートを含み相互に直交する縦方向及び横方向を有する本体と、前記本体の前記表面シート側に形成され対をなして配置された左右圧搾溝と、を備えた吸収性物品であって、
前記左右圧搾溝各々は、
前記本体の縦方向中間部においては前記縦方向に延び、かつ、前記本体の前記縦方向中間部の前記縦方向外方に位置する縦方向前方部又は後方部においては、前記左右圧搾溝各々が前記横方向内方に向かって相互に近接するように延びる本体溝部と、
前記横方向に対をなす左右の前記本体溝部の相互に接近する側から前記縦方向外方に延びる並走溝部と、を有し、
左右の前記並走溝部は、前記横方向に接続されており、
前記左右圧搾溝各々は、底部に高圧搾部と低圧搾部とを有し、
前記並走溝部では、前記左右圧搾溝各々の前記低圧搾部が前記横方向に接続され、かつ左右の前記並走溝部の前記横方向の中心を挟んで前記左右圧搾溝各々の前記高圧搾部が前記横方向に離間しており、左右の前記並走溝部の前記横方向の中心上に前記高圧搾部が配置されていない
吸収性物品。 - 前記左右圧搾溝各々は、前記並走溝部の前記縦方向外方側から前記横方向外方に向かって相互に離間するように延びる端部溝部をさらに有し、
左右の前記端部溝部の端点間の前記横方向における距離は、左右の前記本体溝部間の、前記横方向において最も離間している部分の距離よりも小さい
請求項1に記載の吸収性物品。 - 前記端部溝部は、前記縦方向外方に凸な形状を有する
請求項2に記載の吸収性物品。 - 前記表面シートは、厚み方向外方にドーム状に突出する複数の凸部を有し、
前記複数の凸部のうちの少なくとも一部の凸部は、前記端部溝部で囲まれた領域に形成される
請求項3に記載の吸収性物品。 - 前記本体の前記端部溝部が位置する前記縦方向前方部又は後方部における前記表面シート側に形成され、前記本体溝部の前記縦方向端部よりも前記縦方向内方で、かつ前記本体溝部の前記横方向最外部分よりも前記横方向内方に位置し、前記横方向に延び前記縦方向外方に凸な形状の中間圧搾溝をさらに備え、
左右の前記端部溝部の端点間の前記横方向における距離は、左右の前記中間圧搾溝の端点間の前記横方向における距離よりも小さい
請求項2から4のうちのいずれか一項に記載の吸収性物品。 - 前記本体の前記端部溝部が位置する前記縦方向前方部又は後方部における前記表面シート側に形成され、前記左右圧搾溝とは離間している独立圧搾部をさらに備え、
前記独立圧搾部の前記縦方向において最も外方に位置する縦方向先端部は、前記端部溝部の前記縦方向において最も外方に位置する縦方向先端部よりも、前記縦方向外方に位置する
請求項2から5のうちのいずれか一項に記載の吸収性物品。
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