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JP2008149756A - 車両用シート装置 - Google Patents

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JP2008149756A
JP2008149756A JP2006336859A JP2006336859A JP2008149756A JP 2008149756 A JP2008149756 A JP 2008149756A JP 2006336859 A JP2006336859 A JP 2006336859A JP 2006336859 A JP2006336859 A JP 2006336859A JP 2008149756 A JP2008149756 A JP 2008149756A
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Kazuhide Sumita
和英 住田
Minoru Toyoda
稔 豊田
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Mazda Motor Corp
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Abstract

【課題】車室のフロアパネル上に配設された前列シートと、その後方側に位置する後列シートとの位置関係を調節して、これらのシートに着座した乗員の車室内環境を適正に向上させる。
【解決手段】車室のフロアパネル上に前列シートと後列シートとが配設されるとともに、後列シートが車幅方向に併設された複数の分割シートにより構成された車両において、後列シートを構成する分割シートの少なくとも一つを前後移動可能に支持するとともに、この分割シート5を、その前方移動に応じて斜め上方へリフトアップさせるリフトアップ機構11と、上記分割シート5の前後移動を規制するロックレバー17,22等を有する前後移動規制手段と、所定条件の成立時に上記前後移動規制手段による分割シート5の移動規制状態を解除する操作レバー19,20等の規制解除手段とを備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、車室のフロアパネル上に配設された車両用シート装置に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、乗員が着座するシートクッションと、このシートクッションの後端部に配置され、かつリクライニング機構によって傾倒可能に支持されたシートバックと、このシートバックの上端部に設けられて乗員の頭部を支持するヘッドレストとを備えた車両において、シートクッションとシートバックとを相対回転可能に連結し、シートバックの後傾時にシートバックの傾倒角度に応じてシートクッションの後部を上方かつ後方へ変位させる連結手段を備えた車両用シート構造が知られている。
特開2006−160217号公報
上記特許文献1に開示された車両用シート構造では、シートバックを後傾させると、その傾倒角度に応じてシートクッションの後部が連結手段によって上方かつ後方へと変位されるため、乗員のトルソー角度の中心位置であるヒップポイントがシートバックの傾倒中心へと引き寄せられ、両者間の車両前後方向に対する軸間距離が縮まり、シートバックの後傾時に、ヘッドレストと乗員の頭部との位置ずれが減少または解消されるとともに、乗員の背中がシートバックの前面上を摺動して乗員の衣服が捲れ上がるといった現象も抑制または解消されるという利点がある。しかし、上記のようにシートバックの傾倒角度に応じてシートクッションの後部を変位させるように構成した場合においても、車室のフロアパネル上に配設された前列シートと、その後方側に位置する後列シートとの位置関係を調節することができず、後列シートに着座した乗員の車室内環境を適正に向上させることが望まれていた。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、車室のフロアパネル上に配設された前列シートと、その後方側に位置する後列シートとの位置関係を調節して、これらのシートに着座した乗員の車室内環境を適正に向上させることができる車両用シート装置を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、車室のフロアパネル上に前列シートと後列シートとが配設されるとともに、後列シートが車幅方向に併設された複数の分割シートにより構成された車両において、後列シートを構成する分割シートの少なくとも一つを前後移動可能に支持するとともに、この分割シートを、その前方移動に応じて斜め上方へリフトアップさせるリフトアップ機構と、上記分割シートの前後移動を規制する前後移動規制手段と、所定条件の成立時に上記前後移動規制手段による分割シートの移動規制状態を解除する規制解除手段とを備えたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の車両用シート装置において、上記規制解除手段が、分割シートに着座した状態にあるか否かを検出する乗員検出手段を有し、この乗員検出手段により分割シートに乗員が着座した状態にないことが確認された場合に、上記前後移動規制手段による分割シートの移動規制状態を解除するように構成されたものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項1または2に記載の車両用シート装置において、上記規制解除手段が、分割シートの下方に配設された操作レバーを有し、この操作レバーの操作に応じて上記前後移動規制手段による分割シートの移動規制状態を解除するように構成されたものである。
請求項4に係る発明は、上記請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用シート装置において、上記規制解除手段が、後列シートから所定距離だけ後方側に配設された遠隔操作レバーを有し、この遠隔操作レバーの操作に応じて上記前後移動規制手段による分割シートの移動規制状態を解除するように構成されたものである。
請求項5に係る発明は、上記請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用シート装置において、上記リフトアップ機構が、前上がりに傾斜した状態で設置されたリフトアップレールを具備し、このリフトアップレールに沿って上記後列シートの分割シートがスライド可能に支持されたものである。
請求項6に係る発明は、上記請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用シート装置において、後列シートを構成する複数の分割シートのうち車幅方向の側端部に位置する分割シートが、上記リフトアップ機構により移動可能に支持されたものである。
請求項7に係る発明は、上記請求項6に記載の車両用シート装置において、前列シートが運転席と助手席とにより構成されるとともに、運転席の後方に位置する後列シートの分割シートが上記リフトアップ機構により移動可能に支持されたものである。
請求項1に係る発明では、通常時に前後移動規制手段により分割シートの前後移動を規制し、乗員の意図に反して分割シートが前後移動するのを防止することができるとともに、所定条件の成立時に上記前後移動規制手段による分割シートの移動規制状態を解除し、上記リフトアップ機構により分割シートを支持しつつ前後移動させて前部上方のリフトアップ位置に移動させる等により、上記前列シートと、後列シートの分割シートとの位置関係を調節して車室内環境を効果的に向上させることができる。
請求項2に係る発明では、乗員検出手段によって分割シートに乗員が着座した状態にないという条件が成立したことが確認された場合に、上記前後移動規制手段による分割シートの移動規制状態を解除するように構成したため、分割シートに乗員が着座した状態で、この分割シートが前後移動するという事態の発生を確実に防止して、乗員が違和感を受けたり、安全性が損なわれたりするのを効果的に防止できるという利点がある。
請求項3に係る発明では、通常時に分割シートの前後移動を前後移動規制手段により防止しつつ、必要時に分割シートの下方に配設された操作レバーを操作して分割シートの移動規制状態を解除することにより、分割シートを前後移動させて前列シートとの位置関係を調節して車室内環境を効果的に向上させることができる。
請求項4に係る発明では、上記規制解除手段を構成する遠隔操作レバーが子供のいたずら等によって操作されるという事態の発生を効果的に防止しつつ、上記分割シートの前後移動時における安全性を確認した上で、上記遠隔操作レバーを操作して分割シートの移動規制状態を解除することにより、この分割シートを前後移動させて前列シートとの位置関係を調節できるという利点がある。
請求項5に係る発明では、前上がりの傾斜状態で設置されたリフトアップレールに沿って上記後列シートを構成する分割シートを前後移動させることにより、簡単かつ軽量な構造で、上記前列シートと、後列シートの分割シートとの位置関係を容易かつ適正に調節できるという利点がある。
請求項6に係る発明では、上記後列シートを構成する複数の分割シートのうち車幅方向の側端部に位置する分割シートの一方または両方を上記リフトアップ機構により移動可能に支持したため、このリフトアップ機構により支持された上記分割シートが車体の前部上方側に移動した場合においても、この分割シートに着座した乗員の着座状態が不安定になるのを防止できるという利点がある。
請求項7に係る発明では、運転席の後方に位置する後列シートの分割シートを上記リフトアップ機構により移動可能に支持したため、必要に応じて上記分割シートを後方の通常位置から前部上方のリフトアップ位置にスライド変位させる等により、例えばこの分割シートに着座した子供の顔を運転席に着座した大人の顔に近付けて両者の間におけるコミュニケーションの向上を図ることができるとともに、上記運転席に着座した運転者に遮られることなくその後方の分割シートに着座した乗員の前方視界を確保することができるため、車室内環境を効果的に向上させることが可能である等の利点がある。
図1および図2は、本発明の実施形態に係る車両用シート装置を備えた車両の車室内構造をしている。この車室内の前部には、運転席1および助手席2からなる前列シート3が配設されるとともに、その後方側には、車幅方向に併設された左右の分割シート4,5とその間に配設された細幅の分割シート6とからなる後列シート7が配設されている。上記運転席1および助手席2は、それぞれフロアパネル8上に設けられた左右一対のシートスライドレール9に沿って車体の前後方向にスライド可能に支持されている。
上記後列シート7を構成する複数の分割シート4〜6は、フロアパネル8の後部において上方にキックアップしたリヤフロアパネル8a上に設置されている。上記複数の分割シート4〜6のうち、運転席1の後方側に配設された分割シート、つまり車幅方向の右側端部に位置する分割シート5は、そのシートクッション10がリフトアップ機構11によって車体の前後方向に移動可能に支持されるとともに、その前方移動に応じて斜め上方にリフトアップするように構成されている。
上記リフトアップ機構11は、図3〜図6に示すように、リヤフロアパネル8a上に設けられた左右一対のリフトアップレール12と、上記分割シート5のシートクッション10から下方に突設されるとともに上記リフトアップレール12に沿ってスライド自在に支持された左右一対のスライド部材13とを有している。上記リフトアップレール12の前端部が、所定の高さを有するフロントバー14上に設置されるとともに、上記リフトアップレール12の後端部が、フロントバー14に比べて高さの低いリヤブラケット15を介して上記リヤフロアパネル8a上に設置されることにより、上記リフトアップレール12が前上がりに傾斜した状態で設置されている。そして、上記分割シート5は、後述するように、スライド部材13がリフトアップレール12の後方部に位置した通常位置から車体の前方側にスライド変位することにより、前方のリフトアップ位置に上昇するように構成されている。
上記スライド部材13には、リフトアップレール12の側面に一定間隔で形成された多数の係合孔16の一つに選択的に係合されることにより、所望の位置で分割シート5をロックしてその前後移動を規制する第1ロックレバー17と、この第1ロックレバー17を上記係合孔16に係合させる方向に付勢する付勢手段(図示せず)とからなる第1前後移動規制手段が設けられるとともに、上記第1ロックレバー17に接続された動力伝達ケーブル18の駆動ワイヤを引っ張る方向に駆動して第1ロックレバー17による分割シート5の移動規制状態を解除する操作レバー19からなる規制解除手段がシートクッション10の前部下方に配設されている。
上記操作レバー19を揺動操作すると、その駆動力が動力伝達ケーブル18の駆動ワイヤを介して上記第1ロックレバー17に伝達され、この第1ロックレバー17が、上記付勢手段の付勢力に抗して図6の矢印Aに示す方向に回転駆動されることにより、第1ロックレバー17の先端係止部が上記係合孔16に係合されたロック位置から、この係合孔16から離間したロック解除位置に変位し、これに応じて上記分割シート5をリフトアップレール12に沿って前後移動させることが許容されるようになっている。
また、車室の後方に設けられた後部荷室の側面には、図7に示すように、上記第1ロックレバー17を遠隔操作する遠隔操作レバー20からなる規制解除手段が、レバー設置用の凹部20a内に設けられるとともに、その駆動力を第1ロックレバー17に伝達する動力伝達ケーブル21の駆動ワイヤが上記遠隔操作レバー20に接続されている。そして、車両の後部ドア(図示せず)を開放した状態で、車両後方の後列シート7から離れた位置で上記遠隔操作レバー20を操作することによっても、上記第1ロックレバー17の先端係止部が上記係合孔16に係合されたロック位置から、この係合孔16から離間したロック解除位置に変位するように上記第1ロックレバー17が回転駆動され、この第1ロックレバー17による上記分割シート5の移動規制状態が解除されるようになっている。
さらに、上記リフトアップレール12には、図3および図4に示すように、分割シート5のスライド部材13に形成された上記係合孔16の一つに選択的に係合されることにより、分割シート5の前後移動を規制する第2ロックレバー22と、この第2ロックレバー22を上記係合孔16に係合させる方向に付勢する付勢手段(図示せず)とからなる第2前後移動規制手段が、上記第1ロックレバー17に隣接した位置に設けられている。
また、図6に示すように、上記分割シート5のシートクッション10内には、乗員の着座時に作用する押圧力の有無に応じて揺動変位する乗員検知レバー23からなる乗員検知手段が配設され、この乗員検知レバー23と、その駆動力を上記第2ロックレバー22に伝達する動力伝達ケーブル24とにより、分割シート5に乗員が着座した状態にあるという条件が成立したことが確認された場合に、上記第2ロックレバー22による分割シート5の移動規制状態を解除する規制解除手段が構成されている。
すなわち、上記乗員検知レバー23は、分割シート5のシートクッション10に乗員が腰を掛けたときに、図6の仮想線に示すように上方位置にある先端部が、乗員の体重に応じて矢印Bに示すように下方に押圧されることにより、図6の実線で示す状態に回動変位するように構成されている。また、上記分割シート5に着座した乗員が、シートクッション10から腰を上げると、上記乗員検知レバー23の先端部を下方に押圧する圧力がなくなるため、シートクッション10の復元力、もしくは図外の付勢手段の付勢力に応じ、上記乗員検知レバー23の先端部が上昇して元の位置に復帰することにより、上記分割シート5に乗員が着座しているか否かが検知されるようになっている。
そして、上記分割シート5に乗員が非着していない状態では、図6の仮想線で示すように、乗員検知レバー23の先端部が上昇位置に復帰し、その駆動力が上記動力伝達ケーブル24の駆動ワイヤを介して第2ロックレバー22に伝達されることにより、その先端係止部が上記係合孔16から離間する方向に上記第2ロックレバー22が回転駆動され、この第2ロックレバー22による上記分割シート5の移動規制状態が解除されるようになっている。この状態で操作レバー19または遠隔操作レバー20による規制解除操作が行われるのに応じ、分割シート5のスライド部材13を前後移動させることが許容されることになる。
これに対して上記分割シート5に乗員が着座した状態にある場合には、乗員の体重に応じて乗員検知レバー23の先端部が下降した位置に保持されることにより、上記第2ロックレバー22の先端部が付勢手段の付勢力に応じて上記係合孔16の一つに係合されたロック状態となる。この状態で、上記操作レバー19または遠隔操作レバー20を揺動操作して第1ロックレバー17をロック解除位置に回動変位させた場合においても、上記第2ロックレバー22よる分割シート5の移動規制状態が維持され、分割シート5の前後移動が許容されることはなく、分割シート5の移動が規制されるようになっている。
また、上記リヤフロアパネル8a上に設置されたフロントバー14と、左右のスライド部材13の後端部同士を互いに連結するように設置されたリヤバー25との間には、このリヤバー25をフロントバー14側(前方)に引っ張ることにより、上記リフトアップレール12に沿って分割シート5のシートクッション10を車体の前部上方側に付勢する左右一対の引張ばねからなるアシスト機構26と、上記リフトアップ機構11により支持された上記分割シート5が前後移動する際にその急激な移動を規制するオイルダンパー等からなる緩衝手段27とが設けられている。
上記アシスト機構26は、分割シート5に乗員が着座していない状態で上記操作レバー19または遠隔操作レバー20による規制解除操作が行われた場合に、上記分割シート5を、その自重に抗して後方の通常位置から前方のリフトアップ位置まで、リフトアップレール12に沿って車体の前方側にスライド変位させ得るように、その付勢力が設定されている。このアシスト機構26の付勢力に応じて前方のリフトアップ位置に移動した分割シート5を後方の通常位置、またはこの通常位置と上記リフトアップ位置との中間位置等に移動させる際には、分割シート5に乗員が着座していない状態で、上記操作レバー19または遠隔操作レバー20による規制解除操作を行うとともに、乗員の手動操作で上記分割シート5のシートクッション10を、上記アシスト機構26の付勢力に抗してリフトアップレール12に沿って車体の後方側にスライド変位させることにより、上記通常位置等に変位させるように構成されている。
また、上記緩衝手段27は、分割シート5を後方の通常位置から前方のリフトアップ位置に前進させる際の初期段階、または分割シート5を前方のリフトアップ位置から後方の通常位置に後退させる際の初期段階では、上記分割シート5を大きな抵抗で規制することなく、上記前後移動の終期段階で大きな抵抗を付与して分割シート5の急激な移動を規制するように、その抵抗力が設定されている。
上記リフトアップレール12に沿って移動する分割シート5の前後移動距離およびリフトアップ量は、例えば分割シート5の前方移動時に、この分割シート5に着座した子供の顔が、運転席1に着座した大人の顔に近付いて容易に会話することが可能な距離および値に設定されている。具体的には、上記分割シート5のリフトアップ量が、小学校の中学年に相当する子供の座高の平均値と、大人の座高の平均値との差に相当する値に設定されることにより、子供が着座した分割シート5を前方のリフトアップ位置に移動させた場合に、図8に示すように、分割シート5に着座した上記子供の顔が運転席1に着座した大人の顔に近付いた状態となるように構成されている。
上記のように車室のフロアパネル8上に前列シート3と後列シート7とが配設されるとともに、車幅方向に併設された複数の分割シート4〜6により上記後列シート7が構成された車両において、後列シート7を構成する分割シート5を前後移動可能に支持するとともに、この分割シート5を、その前方移動に応じて斜め上方へリフトアップさせるリフトアップ機構11と、上記分割シート5の前後移動を規制する前後移動規制手段と、所定条件の成立時に上記前後移動規制手段による分割シートの移動規制状態を解除する規制解除手段とを設けたため、必要時に上記前列シート3と後列シート7との位置関係を容易かつ適正に調節して、これらのシートに着座した乗員の車室内環境を適正に向上させることができる。
すなわち、上記実施形態では、分割シート5のスライド部材13にその前後移動を規制する第2ロックレバー22からなる第2前後移動規制手段を設けるとともに、上記分割シート5のシートクッション10内に乗員の着座時に作用する押圧力に応じて揺動変位する乗員検知レバー23からなる乗員検出手段を配設し、この乗員検出手段によって分割シート5に乗員が着座した状態にないという条件が成立したことが確認された場合にのみ、上記第2ロックレバー22による分割シート5の移動規制状態を解除するように構成したため、分割シート5に乗員が着座した状態にある通常時に、上記操作レバー19または遠隔操作レバー20が操作されることによって上記分割シート5が前後移動するという事態の発生を確実に防止し、乗員が違和感を受けたり、安全性が損なわれたりするのを効果的に防止できるという利点がある。
そして、上記乗員検出手段によって分割シート5に乗員が着座した状態にないという条件が成立したことが確認されたときに、上記第2ロックレバー22による分割シート5の移動規制状態を解除し、上記操作レバー19または遠隔操作レバー20の操作に応じて分割シート5を前後移動させ得るように構成したため、例えば図8に示すように、上記分割シート5に着座した子供の顔を、運転席1に着座した大人の顔に近付けるように、上記運転席1からなる前列シート3と後列シート7の分割シート5との位置関係を調節することができる。したがって、車両の走行時等において外部騒音が大きい場合でも、前列シート3の運転席1に着座した乗員と、後列シート7の分割シート5に着座した乗員とが容易に会話することが可能であり、乗員間におけるコミュニケーションの向上を図ることができる。また、上記後列シート7の分割シート5をリフトアップ機構11のリフトアップレール12に沿って車体の前部上方側にスライド変位させることにより、前列シート3に邪魔されることなく、上記分割シート5に着座した乗員の前方視界を確保することができるため、車室内環境を効果的に向上させることができる。
なお、分割シート5のシートクッション10内に乗員の着座時に作用する押圧力に応じて揺動変位する乗員検知レバー23からなる乗員検出手段を配設してなる上記実施形態に代え、着座時の押圧力に作動する圧力センサ等からなる乗員検出手段を設け、この乗員検出手段により乗員が着座状態にあることが確認された場合に、上記第1ロックレバー17に設けられたクラッチ手段を離脱状態とする等により、分割シート5の移動規制状態を保持し、かつ上記乗員検出手段により乗員が着座状態にないことが確認された時点で、上記第1ロックレバー17に設けられたクラッチ手段を締結状態とする等により、上記遠隔操作レバー20等を使用した分割シート5の移動規制状態を解除する操作を許容するように構成してもよい。
さらに、上記実施形態に示すように、所望の位置で分割シート5等の前後移動を規制する第1ロックレバー17を有する第1前後移動規制手段を設けるとともに、この第1前後移動規制手段を駆動して上記分割シート5等の移動規制状態を解除する操作レバー19からなる規制解除手段を設けた場合には、この規制解除手段が非操作状態にある通常時に、上記第1前後移動規制手段によって分割シート5等の前後移動を規制した状態に保持することにより、この分割シート5等が乗員の意図に反して前後移動することを防止することができる。
そして、乗員が上記分割シート5を前後移動させることを意図して上記操作レバー19からなる規制解除手段を操作した場合に、上記第1前後移動規制手段による分割シート5の移動規制状態が解除されることにより、上記リフトアップレール12に沿った分割シート5の前後移動が許容されることになる。したがって、上記分割シート5が乗員の意図に反して前後移動することにより、乗員が違和感を受けたり、安全性が損なわれたりするのを防止しつつ、必要に応じて上記分割シート5を、上記リフトアップレール12に沿って後方の通常位置から前方にスライド変位させる等により、図8に示すように、上記分割シート5に着座した子供の顔を、運転席1に着座した大人の顔に近付けることができる等の利点がある。
さらに、上記実施形態では、車体の後部側面に上記第1ロックレバー17を遠隔操作する遠隔操作レバー20からなる規制解除手段を設け、車両後方等の後列シート7から所定距離だけ後方側に離れた位置において上記遠隔操作レバー20を操作することにより、その駆動力を上記第1前後移動規制手段の第1ロックレバー17に伝達して上記分割シート5の移動規制状態を解除するように構成したため、上記遠隔操作レバー20が子供のいたずら等によって操作されるという事態の発生を効果的に防止しつつ、上記分割シート5の前後移動時における安全性を確認した上で、上記遠隔操作レバー20を操作して分割シート5の移動規制状態を容易かつ適正に解除することにより、この分割シート5を前後移動させて車室内環境を効果的に向上させることができる。
また、上記実施形態では、リヤフロアパネル8a上に前上がりの傾斜状態で設置されたリフトアップレール12を有する上記リフトアップ機構11を設け、このリフトアップレール12に沿って後列シート7を構成する分割シート5を後方の通常位置から前方にスライド変位させる等により、必要に応じて上記分割シート5を斜め上方にリフトアップさせるように構成したため、簡単かつ軽量な構造で上記前列シート3と分割シート5との位置関係を容易かつ適正に調節できるという利点がある。
特に、上記実施形態では、上記分割シート5を車体の前部上方側に向けて付勢する引張ばねからなるアシスト機構26を設け、このアシスト機構26の付勢力に応じ、上記分割シート5を、その自重に抗して後方の通常位置から前方のリフトアップ位置までスライド変位させるように上記を設定したため、分割シート5に乗員が着座していない状態で上記操作レバー19または遠隔操作レバー20による規制解除操作が行われた場合に、上記分割シート5を容易に前方のシフトアップ位置に移動させることができる。
なお、上記引張ばねからなるアシスト機構26に代え、電動モータにより駆動されるねじ送り機構等により上記分割シート5を車体の前部上方側に向けて付勢するアシスト機構を構成し、スイッチ操作に応じて上記電動モータを作動させることにより分割シート5のシートクッション10を上記リフトアップレール12等に沿ってスライド変位させるように構成し、あるいはアシスト機構を省略し、乗員の手動操作で分割シート5を前後移動させるように構成してもよい。
また、上記リフトアップレール12およびスライド部材13からなるリフトアップ機構11に代え、リヤフロアパネル8a上において前上がりに傾斜した状態で設置されたガイドバーと、これガイドバーに外嵌されてスライド自在に支持されたスライドブロックを有するスライド部材とにより上記リフトアップ機構を構成し、あるいは前後一対のリンク部材を有するとともに前方のリンク部材の全長が後方のリンク部材に比べて長く設定されたリンク機構により上記リフトアップ機構を構成することも可能である。
また、上記実施形態では、リフトアップ機構11に支持された分割シート5等が前後移動する際に、その急激な移動を規制する緩衝手段27を設けたため、上記アシスト機構26の付勢力に応じて分割シート5等を前方のリフト位置に移動させる際、または上記アシスト機構26の付勢力に抗して分割シート5等を後方の通常位置に移動させる際等に、その慣性力等により移動速度が過大となることに起因して上記分割シート5等が前後に位置する物体や乗員に衝突するという事態の発生を効果的に防止できるという利点がある。
なお、上記後列シート7を構成する複数の分割シート4〜6の全部または任意の一つまたは二つを上記リフトアップ機構11により移動可能に支持した構造としてもよいが、左右の分割シート4,5の間に配設された中央の分割シート6を上記リフトアップ機構11により移動可能に支持した場合には、左右の側面支持部から離間した位置にある中央の分割シート6が車体の前部上方に移動することにより、上記分割シート6に着座した乗員の着座状態が不安定になり易い傾向がある。このため、後列シート7を構成する複数の分割シート4〜6のうち車幅方向の側端部に位置する分割シート4,5の一方または両方を記リフトアップ機構11により移動可能に支持し、このリフトアップ機構11により支持された上記分割シート5等が車体の前部上方側に移動した場合においても、この分割シート5等に着座した乗員の着座状態が不安定になるのを防止し得るように構成することが好ましい。
特に、上記実施形態に示すように、前列シート3が運転席1と助手席2とにより構成された車両において、運転席1の後方に位置する後列シート7の分割シート5を上記リフトアップ機構11により移動可能に支持した構造とした場合には、必要に応じて上記分割シート5を後方の通常位置から前部上方のリフトアップ位置にスライド変位させることにより、上記分割シート5に着座した子供の顔を運転席1に着座した大人の顔に近付けて両者の間におけるコミュニケーションの向上を図ることができるとともに、上記運転席1に着座した運転者に遮られることなくその後方の分割シート5に着座した乗員の前方視界を確保することができるため、車室内環境を効果的に向上させることが可能であるという利点がある。
また、上記後列シート7を車幅方向に併設された左右の分割シート4,5とその間に配設された分割シート6とにより構成した上記実施形態に代え、後列シート7を左右一対の分割シートにより構成し、その一方または両方を上記リフトアップ機構11により移動可能に支持するとともに、必要に応じて上記分割シートを車体の前部上方側に付勢するアシスト機構を設けた構造としてもよい。さらに、上記運転席1と助手席2からなる前列シート3の後方に中列シートが配設されるとともに、その後方側に最後列シートが配設された車両において、上記中列シートを構成する分割シートを上記リフトアップ機構11により移動可能に支持し、あるいは上記最後列シートを構成する分割シートをリフトアップ機構11により移動可能に支持した構造としてもよい。
本発明の実施形態に係る車両用シート装置を備えた車両の側面図である。 本発明の実施形態に係る車両用シート装置を備えた車両の平面図である。 リフトアップ機構の具体的構成を示す平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図3のV−V線断面図である。 図3のVI−VI線断面図である。 遠隔操作レバーの具体的構成を示す平面断面図である。 分割シートを前方に移動させた状態を示す説明図である。
符号の説明
1 運転席
3 前列シート
4〜6 分割シート
7 後列シート
11 リフトアップ機構
12 リフトアップレール
17 第1ロックレバー(前後移動規制手段)
19 操作レバー(規制解除手段)
20 遠隔操作レバー(規制解除手段)
22 第2ロックレバー(前後移動規制手段)
23 乗員検知レバー(乗員検出手段)

Claims (7)

  1. 車室のフロアパネル上に前列シートと後列シートとが配設されるとともに、後列シートが車幅方向に併設された複数の分割シートにより構成された車両において、後列シートを構成する分割シートの少なくとも一つを前後移動可能に支持するとともに、この分割シートを、その前方移動に応じて斜め上方へリフトアップさせるリフトアップ機構と、上記分割シートの前後移動を規制する前後移動規制手段と、所定条件の成立時に上記前後移動規制手段による分割シートの移動規制状態を解除する規制解除手段とを備えたことを特徴とする車両用シート装置。
  2. 上記規制解除手段は、分割シートに着座した状態にあるか否かを検出する乗員検出手段を有し、この乗員検出手段により分割シートに乗員が着座した状態にないことが確認された場合に、上記前後移動規制手段による分割シートの移動規制状態を解除するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両用シート装置。
  3. 上記規制解除手段は、分割シートの下方に配設された操作レバーを有し、この操作レバーの操作に応じて上記前後移動規制手段による分割シートの移動規制状態を解除するように構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用シート装置。
  4. 上記規制解除手段は、後列シートから所定距離だけ後方側に配設された遠隔操作レバーを有し、この遠隔操作レバーの操作に応じて上記前後移動規制手段による分割シートの移動規制状態を解除するように構成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用シート装置。
  5. 上記リフトアップ機構は、前上がりに傾斜した状態で設置されたリフトアップレールを具備し、このリフトアップレールに沿って上記後列シートの分割シートがスライド可能に支持されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用シート装置。
  6. 後列シートを構成する複数の分割シートのうち車幅方向の側端部に位置する分割シートが、上記リフトアップ機構により移動可能に支持されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用シート装置。
  7. 前列シートが運転席と助手席とにより構成されるとともに、運転席の後方に位置する後列シートの分割シートが上記リフトアップ機構により移動可能に支持されたことを特徴とする請求項6に記載の車両用シート装置。
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