JP2008138715A - 一方向クラッチ及び一方向クラッチ付き回転体 - Google Patents
一方向クラッチ及び一方向クラッチ付き回転体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ころ抜け止め用のフランジが一端面に形成された外輪の内径面にカム面を有するポケットが形成され、そのポケットに収納されたころをカム面が作るクサビ角の狭小方向に付勢するようにした一方向クラッチにおいて、ロックの方向性の如何にかかわらず、同一構造の外輪が使用できるようにすることである。
【解決手段】外輪21の内径面に設けられたポケット22の周方向の中間点Oを含む半径方向の基準線Yの両側にカム面28、さらに各カム面28の両側にばね受け部29がそれぞれ対称形に形成された構成とすることにより、ロックの方向性を変える場合は、同一構造の外輪21を使用し付勢ばね片31を反対側のばね受け部29に挿入するようにした。
【選択図】図1
【解決手段】外輪21の内径面に設けられたポケット22の周方向の中間点Oを含む半径方向の基準線Yの両側にカム面28、さらに各カム面28の両側にばね受け部29がそれぞれ対称形に形成された構成とすることにより、ロックの方向性を変える場合は、同一構造の外輪21を使用し付勢ばね片31を反対側のばね受け部29に挿入するようにした。
【選択図】図1
Description
この発明は、一方向クラッチ及びこれを用いた一方向クラッチ付き回転体に関し、複写機、事務機の駆動部等に使用される。ここに回転体とは歯車、プーリー等の回転部品の総称である。
事務機等に用いられる一方向クラッチ10として、図7(a)から(c)に示したものが知られている(特許文献1)。この一方向クラッチ10は、外輪1と、その内径面に設けられたポケット2に収納されたころ3と、前記ポケット2に収納された付勢ばね4とからなり、前記の外輪1はその一方の端面において前記ポケット2の端面を閉鎖するころの抜け止め用のフランジ5を有する。使用時においては外輪1の中心部に軸7が挿通される。前記のフランジ5は、外輪1の一方の端面に設けられ、他方の端面は開放されているので、この外輪1を片フランジ型と称することとする。
前記ポケット2の底面に前記軸7との間でクサビ角θを形成するカム面8が形成され、前記付勢ばね4のばね片13が前記ころ3をクサビ角θの狭小方向に付勢する。付勢ばね4は、図7(c)に示したように、環状部9の外周縁部からポケット2に対応した間隔で前記のばね片13が切り起こされ、そのばね片13がU字状に屈曲されたものである。この一方向クラッチ10は、軸7が外輪1に対してクサビ角θの狭小方向(矢印A参照)に回転した場合にロックし、これと逆方向に回転した場合にフリーとなる。
前記の一方向クラッチ10は、通常、外環部材6(歯車、プーリー等の回転部品)の軸方向の一方の端面に設けられた収納凹部11に前記フランジ5を開放側に向け、回り止め14を介して収納され、該収納凹部11の開口端内周面に形成された抜け止めリブ12により抜け止めされる。
特開2000−356230号公報
前記従来の一方向クラッチ10については、その用途に応じてロック方向が反対のものが要求される場合がある。この場合、外輪1の向きを逆にするとポケット2の向きは逆向きとなるが、片フランジ型であるためフランジ5は収納凹部11の内部を向くことになるので、同一構造の外輪1を転用することはできない。そのため、図8に示した逆向きの方向性をもった外輪1’を別に製作する必要があり、一方向クラッチのコスト高の原因となっていた。この場合、付勢ばね4も転用することはできないので、外輪1’の方向性に合ったものを製作しなければならない。
そこで、この発明は、片フランジ型の外輪を用いた一方向クラッチにおいて、その外輪をいずれのロック方向にも使用できるようにすることによって一方向クラッチのコストの低減を図ることを課題とする。
前記の課題を解決するために、この発明は、図1に示したように、外輪21と、その内径面に設けられたポケット22に収納されたころ23と、前記ポケット22の端部に設けられたばね受け部29と前記ころ23の間に介在された付勢ばね24とからなり、前記外輪21はその一方の端面において前記ポケット22の端面を閉鎖するころ抜け止め用のフランジ25を有し、前記外輪21の中心部に軸27を挿通して使用に供され、前記ポケット22の底面に前記軸27との間でクサビ角θを形成するカム面28が形成され、前記付勢ばね24が前記ころ23をクサビ角θの狭小方向に付勢するようにした一方向クラッチ20において、前記ポケット22の周方向の中間点Oを含む基準線Yの両側に前記カム面28と各カム面28の一側方に前記ばね受け部29がそれぞれ対称形に形成された構成とした。
前記構成の一方向クラッチ20は、各ポケット22に1個のころ23が収納されるとともに、各ポケット22の同じ側のばね受け部29に付勢ばね24を収納する。各ポケットには方向反対の2個所のクサビ角θが形成されるが、前記付勢ばね24によってころ23は一方のクサビ角θの狭小方向に付勢される。外輪21に対し軸27が前記クサビ角θの狭小方向に相対回転(矢印A参照)すると、ころ23がロックする。前記と逆方向に相対回転した場合はフリーとなる。ロック方向を逆にする場合は、図3に示したように、付勢ばね24を前記と反対側のばね受け部29に組み入れることにより、ころ23を前記と反対側のクサビ角θの方向に付勢する。この場合は、軸27と外輪21が前記と逆方向(矢印B参照)に相対回転した場合にロックする。
以上のように、この発明によれば、一方向クラッチのロックの方向性を変える場合は、ばねの組み込み位置を変えるだけよく、外輪はいずれのロック方向にも共通に使用することができる。従って、一方向クラッチ及び一方向クラッチ付き回転体のコストの低減を図ることができる。また、外輪のフランジ及び柱部の双方又はいずれか一方をラジアル受け部とすることにより、ラジアル負荷を受ける使用においてもロック及びロック解除のクラッチ作用を安定よく行わせることができる。
以下、添付図面に基づいてこの発明の実施例を説明する。
図1から図6に示した実施例の一方向クラッチ20は、従来の場合と同様に、外輪21と、その内径面に設けられたポケット22に収納されたころ23と、前記ポケット22に収納された付勢ばね24とからなる。
前記の外輪21はその一方の端面において前記ポケット22の端面を部分的に閉鎖するころ抜け止め用の内向きのフランジ25を有する片フランジ型である。通常、外輪21の外周に外環部材26が嵌合され、使用時においては外輪21の中心部に軸27が挿通される。
前記の付勢ばね24は、図2に示したように、環状部30の外周縁部からポケット22に対応した間隔でばね片31を切り起こし、そのばね片31をU字状に屈曲して形成されたものである。
前記ポケット22の底面には、図4に示したように、周方向に2個所のカム面28、28と、各カム面28の周方向外側にばね受け部29が形成される。前記2個所のカム面28、28は、ポケット22の底部中間点Oを通る半径方向の基準線Y(立体的には、該基準線Yを含む基準面)の両側に対称形に形成される。図示の場合、両側のカム面28、28は前記基準線Y上に中心O’を有する半径R(Rはころ23の直径より若干大きい。)の円弧面より形成される。前記の中間点Oとその近傍においてころ23の遊び部分が形成される。
また、前記の各カム面28、28の両側において、ばね受け部29、29が基準線Yを中心に対称形に形成される。各ばね受け部29は、ポケット22間の柱部32の突出部33によってポケット22の内部に対して凹入した凹形に形成される。
図4において、実線と一点鎖線で示したように、ころ23は両側のカム面28、28の部分において噛み込みを生じる。各噛み込み部分におけるカム面28に対する接線と、軸27外周面の前記基準線Yとの交点における接線とのなす角度をクサビ角θと称する。クサビ角θも左右対称形状に形成される。
前記の付勢ばね24は、そのばね片31が外輪21のフランジ25と反対側から各ポケット22の一方のばね受け部29(例えば、図1(a)の場合は図に向かって左側のばね受け部29)に挿入され、ころ23に押し当てられる。ころ23は、前記ばね受け部29と反対側のカム面28(向かって右側のカム面28)の方向、即ち、右側のクサビ角θ(図4参照)の狭小方向に付勢される。
図3は、前記と同一構造の外輪21において、その向きを変えることなく、同じ端面において、付勢ばね24’のばね片31’を前記と反対側(右側)のばね受け部29に挿入した場合である。この場合は、ころ23は左側のクサビ角θの狭小方向に付勢される。
この付勢ばね24’は、前記の付勢ばね24と構成が相違している。即ち、前記の場合と同一形状に切り抜いたもののばね片31’の切り越しを前記の場合と反対向きにしたものである。
前記外輪21のフランジ25は、図5(a)(b)に示したように、軸27に接近する微小すき間aをもつように構成することにより、ラジアル受け部34とすることができる。この場合、外輪21の柱部32の内径面と軸27とのすき間bは前記すき間aより大きく形成され、ラジアル受け部の機能は果たさない。図6(a)(b)に示したものは、フランジ25のすき間も柱部32のすき間もともにaに形成され、両方ともラジアル受け部34、34’とした場合を示す。図示を省略しているが、柱部32のみをラジアル受け部34’とする場合もある。
以上述べた一方向クラッチ20は、図1(b)に示したように、外環部材26の一方の端面に形成された収納凹部36に、外輪21のフランジ25を開放側に向け、回り止め37を介して嵌入される。また、前記収納凹部36の開口部内周面に形成されたリブ38により抜け止めされる。一方向クラッチ20と外環部材26との組み合わせからなる一方向クラッチ付き回転体は、外環部材26が歯車、プーリー等に置き換えられる場合がある。
実施例の一方向クラッチ及び一方向クラッチ付き回転体は、以上のように構成され、次にその作用について説明する。
図1(a)に示した一方向クラッチ20の場合は、同図の右回り矢印Aの方向に軸27と外輪21が相対回転したときに、ころ23が右側のカム面28に噛み込んでロックする。回転方向が逆の場合はフリーとなる。
前記と同じ構成の外輪21を使用してロックの方向を変える場合は、図3に示したように、方向性反対の付勢ばね24’を用い、ばね片31’を右側のばね受け部29に挿入し、ころ23を左側のカム面28の側のクサビ角θの狭小方向に付勢する。この場合は、軸27と外輪21が同図の左回り矢印Bの方向に相対回転した場合にロックし、その反対方向に相対回転した場合にフリーとなる。
なお、図5及び図6に示したように、外輪21のフランジ25及び柱部32のいずれか又は両方にラジアル受け部34、34’を設けた場合は、一方向クラッチ20に作用するラジアル負荷をこれらのラジアル受け部34、34’において受けることができるので、一方向クラッチ20の作用が安定する。
20 一方向クラッチ
21 外輪
22 ポケット
23 ころ
24、24’ 付勢ばね
25 フランジ
26 外環部材
27 軸
28 カム面
29 ばね受け部
30 環状部
31、31’ ばね片
32 柱部
33 突出部
34、34’ ラジアル受け部
36 収納凹部
37 回り止め
38 抜け止めリブ
21 外輪
22 ポケット
23 ころ
24、24’ 付勢ばね
25 フランジ
26 外環部材
27 軸
28 カム面
29 ばね受け部
30 環状部
31、31’ ばね片
32 柱部
33 突出部
34、34’ ラジアル受け部
36 収納凹部
37 回り止め
38 抜け止めリブ
Claims (4)
- 外輪(21)と、その内径面に設けられたポケット(22)に収納されたころ(23)と、前記ポケット(22)の端部に設けられたばね受け部(29)と前記ころ(23)の間に介在された付勢ばね(24)とからなり、前記外輪(21)はその一方の端面において前記ポケット(22)の端面を閉鎖するころ抜け止め用のフランジ(25)を有し、前記外輪(21)の中心部に軸(27)を挿通して使用に供され、前記ポケット(22)の底面に前記軸(27)との間でクサビ角θを形成するカム面(28)が形成され、前記付勢ばね(24)が前記ころ(23)をクサビ角θの狭小方向に付勢するようにした一方向クラッチにおいて、前記ポケット(22)の周方向の中間点Oを含む基準線Yの両側に前記カム面(28)と各カム面(28)の一側方に前記ばね受け部(29)がそれぞれ対称形に形成されたことを特徴とする一方向クラッチ。
- 前記のカム面(28)が円弧面によって形成されたことを特徴とする請求項1に記載の一方向クラッチ。
- 前記外輪(21)のころ抜け止め用のフランジ(25)及び柱部(32)の一方又は双方がラジアル受け部(34)(34’)となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の一方向クラッチ。
- 請求項1から3のいずれかに記載の一方向クラッチ(20)と外環部材(26)との組み合わせからなり、前記外環部材(26)の軸方向の一方の端面に収納凹部(36)が形成され、前記一方向クラッチ(20)が該収納凹部(36)に前記外輪(21)のフランジ(25)を開放側に向けて組み込まれたことを特徴とする一方向クラッチ付き回転体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006323426A JP2008138715A (ja) | 2006-11-30 | 2006-11-30 | 一方向クラッチ及び一方向クラッチ付き回転体 |
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CN103659703A (zh) * | 2012-09-19 | 2014-03-26 | 黄仁虎 | 一种扳机 |
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2006
- 2006-11-30 JP JP2006323426A patent/JP2008138715A/ja active Pending
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