JP2008108400A - ディスクドライブ装置、ディスク記録容量判別方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】管理情報読み出しに頼らず短時間でディスクの記録容量を判別できるようにする。
【解決手段】ヘッド部(ピックアップ)を、装填されたディスクに対して特定の半径位置で情報読出を行う状態にさせるとともに、ディスクを特定の速度で回転させる。そして読み出されるウォブル信号の周波数を測定してディスクの記録容量を判別する。特定の回転速度において特定の半径位置で再生を行うと、ディスク容量に応じた密度の違いから、計測されるウォブル周波数が異なるものとなるため、ウォブル信号周波数によって容量判別が可能となる。
【選択図】図5
【解決手段】ヘッド部(ピックアップ)を、装填されたディスクに対して特定の半径位置で情報読出を行う状態にさせるとともに、ディスクを特定の速度で回転させる。そして読み出されるウォブル信号の周波数を測定してディスクの記録容量を判別する。特定の回転速度において特定の半径位置で再生を行うと、ディスク容量に応じた密度の違いから、計測されるウォブル周波数が異なるものとなるため、ウォブル信号周波数によって容量判別が可能となる。
【選択図】図5
Description
本発明は、ウォブリンググルーブが形成されたディスク記録媒体に対して情報の記録又は再生を行うディスクドライブ装置及びそのディスク記録容量判別方法に関する。
上記特許文献1,2には、ウォブリンググルーブが形成された光ディスクのウォブルの周期を計測することによって光ディスクの種別を判別する技術が開示されている。
デジタルデータを記録・再生する為の技術として、例えばCD(Compact Disc),ミニディスク(Mini-Disc),DVD(Digital Versatile Disc)などの、光ディスク(光磁気ディスクを含む)を記録メディアに用いたデータ記録技術がある。
例えばCD方式のディスクとしては、CD−DA(Compact Disc - Digital Audio)、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory) 、CD−R(Compact Disc - Recordable)、CD−RW(Compact Disc - Rewritable)などが知られている。
またDVD方式のディスクとしては、DVD−ROM(Digital Versatile Disc - Read Only Memory)、DVD−R(Digital Versatile Disc - Recordable)、DVD−RW(Digital Versatile Disc - Rewritable)、DVD+R、DVD+RW、DVD−RAM(Digital Versatile Disc - Random Access Memory)などが知られている。
例えばCD方式のディスクとしては、CD−DA(Compact Disc - Digital Audio)、CD−ROM(Compact Disc - Read Only Memory) 、CD−R(Compact Disc - Recordable)、CD−RW(Compact Disc - Rewritable)などが知られている。
またDVD方式のディスクとしては、DVD−ROM(Digital Versatile Disc - Read Only Memory)、DVD−R(Digital Versatile Disc - Recordable)、DVD−RW(Digital Versatile Disc - Rewritable)、DVD+R、DVD+RW、DVD−RAM(Digital Versatile Disc - Random Access Memory)などが知られている。
またこれらの光ディスクには、例えばCD−DA、CD−ROM、DVD−ROMなどの再生専用タイプのものと、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW、DVD−RAMなどのユーザデータが記録可能なタイプがある。記録可能タイプのものは、光磁気記録方式、相変化記録方式、色素膜変化記録方式などが利用されることで、データが記録可能とされる。色素膜変化記録方式はライトワンス記録方式とも呼ばれ、一度だけデータ記録が可能で書換不能である為、データ保存用途などに好適とされる。一方、光磁気記録方式や相変化記録方式は、データの書換が可能であり、音楽、映像、ゲーム、アプリケーションプログラム等の各種コンテンツデータの記録を始めとして各種用途に利用される。
さらに近年、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc:登録商標)と呼ばれる高密度光ディスクが開発され、著しい大容量化が図られている。
さらに近年、ブルーレイディスク(Blu-ray Disc:登録商標)と呼ばれる高密度光ディスクが開発され、著しい大容量化が図られている。
上述した光ディスクの内周側には、図8に示すディスク90のように、例えばPIC(Permanent Information & Control data)と呼ばれるような、読取り専用の管理情報領域が確保されている。このPICの領域には、ディスクの物理情報などのさまざまな情報が予め格納されており、ディスクの記録容量に相当する情報も格納されているものである。
例えば図8には、ディスクドライブ装置の構成の一部を共に示しているが、ディスクドライブ装置によって上記PICを読込む動作は次のようになる。
システムコントローラ10が、PIC読込のための指示をサーボ系38に与えることで、サーボ系38は、光ピックアップ1のスレッド移送やフォーカス/トラッキングサーボ制御を実行させ、光ピックアップ1がPIC領域でのデータ読出を実行できる状態とする。
またシステムコントローラ10は、PIC領域としての半径位置における読み込みを行うための所定の線速度になるように、スピンドルドライバ17を制御してスピンドルモータ2にCLV(Constant Linear Velocity)回転動作を実行させる。
そして光ピックアップ1がディスク90のPIC領域に対してレーザ照射を行い、その反射光を検出する。反射光から得られた情報信号は再生系39へ供給され、再生系39においてPICに記録された情報がデコードされてシステムコントローラ10に供給される。
例えばディスクドライブ装置は、ディスク90が装填された際に、このようにPICの情報を読み込むことで、ディスクの種別や記録容量、その他各種の物理情報、管理情報を取得する。
システムコントローラ10が、PIC読込のための指示をサーボ系38に与えることで、サーボ系38は、光ピックアップ1のスレッド移送やフォーカス/トラッキングサーボ制御を実行させ、光ピックアップ1がPIC領域でのデータ読出を実行できる状態とする。
またシステムコントローラ10は、PIC領域としての半径位置における読み込みを行うための所定の線速度になるように、スピンドルドライバ17を制御してスピンドルモータ2にCLV(Constant Linear Velocity)回転動作を実行させる。
そして光ピックアップ1がディスク90のPIC領域に対してレーザ照射を行い、その反射光を検出する。反射光から得られた情報信号は再生系39へ供給され、再生系39においてPICに記録された情報がデコードされてシステムコントローラ10に供給される。
例えばディスクドライブ装置は、ディスク90が装填された際に、このようにPICの情報を読み込むことで、ディスクの種別や記録容量、その他各種の物理情報、管理情報を取得する。
ところで、ディスク記録再生時の線速度は、ディスクの種別(フォーマット)に応じて決められているわけであるが、例えば同一種別のディスクにおいて、異なる記録容量のディスクが存在する場合、記録密度が異なることから、その記録容量に応じてスピンドル回転速度を変える必要がある。
なお、本明細書での「記録容量」とは、ディスクの記録層の1層あたりの記録容量のことを言っている。例えばブルーレイディスクには、1層の記録層を有するディスクだけでなく、2つの記録層を有する2層ディスクや、さらに多層の記録層を有するディスクが開発されているが、「記録容量」とは、1層あたりの記録容量のことを指すものとする。
なお、本明細書での「記録容量」とは、ディスクの記録層の1層あたりの記録容量のことを言っている。例えばブルーレイディスクには、1層の記録層を有するディスクだけでなく、2つの記録層を有する2層ディスクや、さらに多層の記録層を有するディスクが開発されているが、「記録容量」とは、1層あたりの記録容量のことを指すものとする。
そして、記録容量に応じてスピンドル回転速度を変える必要があるということは、PICの読込の際には、ディスクの記録容量の別に応じて、所定の線速度が得られるようにスピンドルモータの回転速度が決められなければならないことを意味する。つまり、PICを読み込んでディスクの記録容量を把握する前の時点で、ディスクドライブ装置はディスクの記録容量を判別し、記録容量に応じてスピンドルモータの回転速度が設定されなければPICを読み込めないことになる。
ところが、次のような事情から、従来はこれが問題とはならなかった。
即ち、或る種別の光ディスクにおいて、記録容量が1種類しかなければ、ディスクが装填された時点でスピンドルモータの回転速度、及び再生信号処理用のPLL(再生クロック生成用のPLL)の中心周波数を一意に決めることができた。当然この場合、記録容量に応じてスピンドルモータの回転速度を制御することは不要で、またこのことから、PICに格納されているディスクの記録容量の情報も利用されることはほとんどなかった(利用する必要がなかった)。
即ち、或る種別の光ディスクにおいて、記録容量が1種類しかなければ、ディスクが装填された時点でスピンドルモータの回転速度、及び再生信号処理用のPLL(再生クロック生成用のPLL)の中心周波数を一意に決めることができた。当然この場合、記録容量に応じてスピンドルモータの回転速度を制御することは不要で、またこのことから、PICに格納されているディスクの記録容量の情報も利用されることはほとんどなかった(利用する必要がなかった)。
また、CD方式の光ディスクを考えると、ディスクの記録容量として複数のタイプ(640MB(Mega Byte)、700MBなど)が存在するが、CDではそれらの記録容量の差が10%程度であることから、線速度が所定速度からずれていても問題とならなかった。
公知のとおり、ディスクから読み出された信号(再生RF信号)については、その信号に同期した再生クロックがPLL処理により生成され、再生クロックに基づいて再生信号の処理が行われる。つまりは、PLL回路によって再生クロックが生成できる範囲内の線速度のズレであれば、再生処理は問題なく実行できる。
CDの場合、記録容量に応じた線速度の差は、PLL回路のキャプチャレンジの範囲内に収まる程度の差であった。このため例えば640MBのディスクで所定の線速度が得られるようにスピンドルモータを回転をさせたときに、700MBのディスクが装填されていたとしても、再生RF信号に同期した再生クロックを生成できた。
公知のとおり、ディスクから読み出された信号(再生RF信号)については、その信号に同期した再生クロックがPLL処理により生成され、再生クロックに基づいて再生信号の処理が行われる。つまりは、PLL回路によって再生クロックが生成できる範囲内の線速度のズレであれば、再生処理は問題なく実行できる。
CDの場合、記録容量に応じた線速度の差は、PLL回路のキャプチャレンジの範囲内に収まる程度の差であった。このため例えば640MBのディスクで所定の線速度が得られるようにスピンドルモータを回転をさせたときに、700MBのディスクが装填されていたとしても、再生RF信号に同期した再生クロックを生成できた。
例えば、スピンドルモータの速度設定及び再生クロック生成用のPLL回路の中心周波数設定を、640MBディスク用に設定し、640MBディスク用の線速度で700MBのディスクのPICを読み込む場合を考える。
図9(a)は、PLL許容最小周波数からPLL許容最大周波数までとして、PLL回路のキャプチャレンジを示している。PLL中心周波数は、この640MBディスク用の線速度で640MBのディスクの情報を読み込んだ場合に合わせて設定される。
ここで、700MBのディスクが装填されていたとしても、その700MBのディスクの例えばPICから再生RF信号は、図のように、PLL許容最小周波数とPLL許容最大周波数の範囲内に収まる。従って、再生RF信号に同期した再生クロックを生成することができ、PICの情報を正しくデコードすることができる。
そして、その場合、PICの情報から700MBのディスクであることが判別できるため、記録容量の判別結果に応じて、線速度の速度誤差やPLL中心周波数設定を修正することができる。
図9(a)は、PLL許容最小周波数からPLL許容最大周波数までとして、PLL回路のキャプチャレンジを示している。PLL中心周波数は、この640MBディスク用の線速度で640MBのディスクの情報を読み込んだ場合に合わせて設定される。
ここで、700MBのディスクが装填されていたとしても、その700MBのディスクの例えばPICから再生RF信号は、図のように、PLL許容最小周波数とPLL許容最大周波数の範囲内に収まる。従って、再生RF信号に同期した再生クロックを生成することができ、PICの情報を正しくデコードすることができる。
そして、その場合、PICの情報から700MBのディスクであることが判別できるため、記録容量の判別結果に応じて、線速度の速度誤差やPLL中心周波数設定を修正することができる。
また逆に、スピンドルモータの速度設定及び再生クロック生成用のPLL回路の中心周波数設定を、700MBディスク用に設定し、700MBディスク用の線速度で640MBのディスクのPICを読み込んだ場合も、再生RF信号の周波数は、PLL許容最小周波数とPLL許容最大周波数の範囲内に収まり、PIC情報をデコードできる。もちろんこの場合も、記録容量の判別結果に応じて、スピンドル回転速度やPLL中心周波数設定を修正すればよい。
このようなことから従来は、ディスクの記録容量の別に対応して、所定の線速度が得られるようにスピンドル回転速度が設定されていなくとも、問題とはならなかった。
ところが、光ディスク媒体の大容量化が進むにつれ、上記の点が問題として発生することになった。例えばブルーレイディスクなどの高密度光ディスクでは、複数の記録容量とされた複数のタイプが存在するが、その最小の記録容量のディスクと、最大の記録容量のディスクの記録容量の差が、かなり大きくなる。
最小記録容量ディスクと最大記録容量ディスクとの記録容量の差がある程度以上に大きくなると、PICを読込むことができない状況が生じる。
例えば、スピンドルモータの速度設定及びPLL中心周波数設定を最小記録容量ディスク用に設定した状態で、最大記録容量ディスクがディスクドライブ装置に装填し、このディスクのPICの読み込みを行ったとする。
その場合、図9(b)に示すように、PIC再生時のRF信号周波数は、PLL許容最大周波数を超えてしまう。従って再生クロックを適正に生成することができず、PIC情報を正確にデコードできない。これにより、PICに格納されているそのディスクの記録容量情報を読込んでから、スピンドル回転速度やPLL中心周波数設定を設定し直して適切な値にすることができない。
例えば、スピンドルモータの速度設定及びPLL中心周波数設定を最小記録容量ディスク用に設定した状態で、最大記録容量ディスクがディスクドライブ装置に装填し、このディスクのPICの読み込みを行ったとする。
その場合、図9(b)に示すように、PIC再生時のRF信号周波数は、PLL許容最大周波数を超えてしまう。従って再生クロックを適正に生成することができず、PIC情報を正確にデコードできない。これにより、PICに格納されているそのディスクの記録容量情報を読込んでから、スピンドル回転速度やPLL中心周波数設定を設定し直して適切な値にすることができない。
また、逆に、スピンドルモータの速度設定及びPLL中心周波数設定を最大記録容量ディスク用に設定した状態で、最小記録容量ディスクのPICを読込んだ場合は、図9(c)に示すように、PIC再生時のRF信号周波数がPLL許容最小周波数を下回ってしまう。
この場合も、PIC情報を読み込むことが出来ず、スピンドル回転速度やPLL中心周波数設定を設定し直すこともできない。
この場合も、PIC情報を読み込むことが出来ず、スピンドル回転速度やPLL中心周波数設定を設定し直すこともできない。
以上の例のように、ディスクの種別によっては、ディスクの記録容量のタイプとして最小記録容量と最大記録容量の差がある程度以上に大きくなるが、その場合、異なる容量タイプの設定では情報読込ができず、従ってPIC情報に基づいてディスク記録容量を判別し、適切な設定を行うことができないものとなった。
なお、この問題を解決する手法としては、再生クロック生成用のPLL回路の性能を大幅に向上させ、キャプチャレンジとしてのPLL許容最小周波数とPLL許容最大周波数の範囲を広くすることで、ディスク記録容量の差が大きくても各タイプのディスクのPICを読み込むことができるようにすることが考えられる。
しかし、このためにはPLL回路を含む再生信号処理用LSIを再設計しなければならず、莫大な費用と時間がかかる。
また、既に市場に出回っているディスクドライブ装置がある場合は、そのディスクドライブ装置を全て回収し、再生信号処理系のLSIの交換を行わなければならず、これも莫大な費用と時間を要するので現実的な手法とはいえない。
しかし、このためにはPLL回路を含む再生信号処理用LSIを再設計しなければならず、莫大な費用と時間がかかる。
また、既に市場に出回っているディスクドライブ装置がある場合は、そのディスクドライブ装置を全て回収し、再生信号処理系のLSIの交換を行わなければならず、これも莫大な費用と時間を要するので現実的な手法とはいえない。
さらに別の手法としては、ディスクドライブ装置に装填されたディスクに対して、PICが読み込めるようになるまで想定される限りの組み合わせでスピンドル速度及びPLL中心周波数の設定を変更していくということが考えられる。即ち、記録容量のタイプとしてx種類が存在すれば、x種類の設定を順次行ってPICの読込を試行する方式である。
しかしながらこの場合当然、PICの読込完了までの時間が長時間化する可能性が高く、ユーザにとっては使い勝手の悪い装置となり、適切な手法とはいえない。
しかしながらこの場合当然、PICの読込完了までの時間が長時間化する可能性が高く、ユーザにとっては使い勝手の悪い装置となり、適切な手法とはいえない。
そこで本発明では、最小記録容量と最大記録容量との差が大きい種別のディスクの場合においても、PICに格納されている記録容量情報に頼らず短時間でディスクの記録容量を判別する手法を提供することを目的とする。
本発明のディスクドライブ装置は、ウォブリンググルーブが形成されたディスク記録媒体に対して情報読出を行うヘッド部と、上記ディスク記録媒体を線速度一定で回転駆動する回転駆動部と、上記ディスク記録媒体のウォブリンググルーブの情報として上記ヘッド部に読み出されるウォブル信号の周波数を測定するウォブル周波数測定部と、上記ヘッド部を、装填された上記ディスク記録媒体に対して特定の半径位置で情報読出を行う状態にさせるとともに、上記回転駆動部を特定の速度で回転させ、その際に上記ウォブル周波数測定部で検出される周波数に基づいて、装填された上記ディスク記録媒体の記録容量を判別する制御部とを備える。
また上記ウォブル周波数測定部は、上記ヘッド部で読み出されたウォブル信号の平均化周波数に対して発振周波数の引き込みを行う周波数引き込み部と、上記周波数引き込み部で周波数引き込みが行われた状態で、ウォブル信号に対して発振周波数の位相引き込みを行う位相引き込み部とを備え、上記位相引き込み部における電圧制御発振器の入力電圧値を、ウォブル周波数に相当する値として検出する。
また上記制御部は、上記ウォブル周波数測定部で測定されるウォブル信号の周波数に対しての閾値を設定し、 上記ウォブル周波数測定部で測定された周波数を、上記閾値と比較した結果に基づいて装填された上記ディスク記録媒体の記録容量を判別する。
また上記ウォブル周波数測定部は、上記ヘッド部で読み出されたウォブル信号の平均化周波数に対して発振周波数の引き込みを行う周波数引き込み部と、上記周波数引き込み部で周波数引き込みが行われた状態で、ウォブル信号に対して発振周波数の位相引き込みを行う位相引き込み部とを備え、上記位相引き込み部における電圧制御発振器の入力電圧値を、ウォブル周波数に相当する値として検出する。
また上記制御部は、上記ウォブル周波数測定部で測定されるウォブル信号の周波数に対しての閾値を設定し、 上記ウォブル周波数測定部で測定された周波数を、上記閾値と比較した結果に基づいて装填された上記ディスク記録媒体の記録容量を判別する。
本発明のディスク記録容量判別方法は、ウォブリンググルーブが形成されたディスク記録媒体に対して情報の記録又は再生を行うディスクドライブ装置のディスク記録容量判別方法として、ディスク記録媒体に対して情報読出を行うヘッド部を、装填されたディスク記録媒体に対して特定の半径位置で情報読出を行う状態にさせるステップと、回転駆動部により、上記装填されたディスク記録媒体を特定の速度で回転させるステップと、上記装填されたディスク記録媒体のウォブリンググルーブの情報として、上記ヘッド部によって読み出されるウォブル信号の周波数を測定するステップと、上記測定されたウォブル信号の周波数に基づいて、上記装填されたディスク記録媒体の記録容量を判別するステップとを備える。
このような本発明によれば、或る種別のディスクにおいて複数の記録容量のタイプが存在する場合に、ウォブル周波数を測定することで記録容量を判別できる。
例えば記録容量A,B,Cの3つのタイプが存在する場合を仮定する。そして記録容量Aのディスクが装填された場合において、或る特定の半径位置rで所定の線速度(例えばディスクフォーマットで規定された線速度)を得るための回転速度をVAとする。また記録容量Aのディスクが装填されている場合、スピンドル回転速度をVAとして或る特定の半径位置rの情報読み出しをおこなったときに観測されるウォブル周波数がFであるとする。
すると、ディスクが装填されたときに、回転速度VAで半径位置rの再生を行った場合、ウォブル周波数がFであれば、そのディスクは記録容量Aのディスクと判別できる。一方、記録容量B、Cのディスクは、記録密度が異なり、ウォブル周期も異なることになるため、同様の状況で再生を行うとF以外のウォブル周波数が観測される。つまり記録密度の違いによって観測されるウォブル周波数がF以外の所定の値となる。
つまり特定の半径位置で特定の回転速度の状態で再生を行うことで、ウォブル周波数の測定値としてディスクの記録容量に応じた値が検出される。
例えば記録容量A,B,Cの3つのタイプが存在する場合を仮定する。そして記録容量Aのディスクが装填された場合において、或る特定の半径位置rで所定の線速度(例えばディスクフォーマットで規定された線速度)を得るための回転速度をVAとする。また記録容量Aのディスクが装填されている場合、スピンドル回転速度をVAとして或る特定の半径位置rの情報読み出しをおこなったときに観測されるウォブル周波数がFであるとする。
すると、ディスクが装填されたときに、回転速度VAで半径位置rの再生を行った場合、ウォブル周波数がFであれば、そのディスクは記録容量Aのディスクと判別できる。一方、記録容量B、Cのディスクは、記録密度が異なり、ウォブル周期も異なることになるため、同様の状況で再生を行うとF以外のウォブル周波数が観測される。つまり記録密度の違いによって観測されるウォブル周波数がF以外の所定の値となる。
つまり特定の半径位置で特定の回転速度の状態で再生を行うことで、ウォブル周波数の測定値としてディスクの記録容量に応じた値が検出される。
本発明によれば、特定の半径位置で特定の回転速度の状態で再生を行うことで、ウォブル周波数の測定値としてディスクの記録容量に応じた値が検出され、これによって装填されたディスクの記録容量を判別できる。つまり、PIC等の管理情報に頼らずにディスクの記録容量が判別でき、その判別結果により記録容量に応じた設定(回転設定やPLL中心周波数設定)が可能となるため、どの記録容量タイプのディスクが装填されても適正に再生できることになる。
また、新規のハードウェアを追加せずに制御部としてのマイクロコンピュータのソフトウェアの追加のみで本発明は実現できることから、よって部品増によるコストアップのデメリットは生じない。
また、ウォブル信号の周波数測定はウォブル周波数測定部としての専用のハードウェアにより高速に実行されることで、判別動作を速やかに行うことができ、ディスクドライブ装置のパフォーマンスも向上される。
また、新規のハードウェアを追加せずに制御部としてのマイクロコンピュータのソフトウェアの追加のみで本発明は実現できることから、よって部品増によるコストアップのデメリットは生じない。
また、ウォブル信号の周波数測定はウォブル周波数測定部としての専用のハードウェアにより高速に実行されることで、判別動作を速やかに行うことができ、ディスクドライブ装置のパフォーマンスも向上される。
以下、本発明のディスクドライブ装置及びディスク記録容量判別方法の実施の形態を説明する。ここではブルーレイディスク等の高密度ディスクに対応するディスクドライブ装置の例を挙げる。
図1は光ディスク90に対応して記録及び再生を行うことのできる本実施の形態のディスクドライブ装置のブロック図を示している。
ディスク90は、例えば上記したブルーレイディスク方式の記録可能型ディスクとする。なお、記録可能型ディスクの場合、ディスク上にはグルーブ(溝)が蛇行(ウォブリング)されて形成され、このウォブリンググルーブが記録再生トラックとされる。そしてグルーブのウォブリングは、いわゆるADIP(Address in Pregroove)データを含むものとされる。つまりグルーブのウォブリング情報を検出することで、ディスク上のアドレスを得ることができるようにされている。
記録可能型ディスクの場合、ウォブリンググルーブによって形成されるトラック上にはフェイズチェンジマークや色素変化マークとしてレコーディングマークが記録されるが、これらのマークはRLL(1,7)PP変調方式(RLL;Run Length Limited、PP:Parity preserve/Prohibit rmtr(repeated minimum transition runlength))等により変調された信号に基づいて記録される。
ディスク90は、例えば上記したブルーレイディスク方式の記録可能型ディスクとする。なお、記録可能型ディスクの場合、ディスク上にはグルーブ(溝)が蛇行(ウォブリング)されて形成され、このウォブリンググルーブが記録再生トラックとされる。そしてグルーブのウォブリングは、いわゆるADIP(Address in Pregroove)データを含むものとされる。つまりグルーブのウォブリング情報を検出することで、ディスク上のアドレスを得ることができるようにされている。
記録可能型ディスクの場合、ウォブリンググルーブによって形成されるトラック上にはフェイズチェンジマークや色素変化マークとしてレコーディングマークが記録されるが、これらのマークはRLL(1,7)PP変調方式(RLL;Run Length Limited、PP:Parity preserve/Prohibit rmtr(repeated minimum transition runlength))等により変調された信号に基づいて記録される。
このディスク90は、ディスクドライブ装置に装填されると図示しないターンテーブルに積載され、記録/再生動作時においてスピンドルモータ2によって一定線速度(CLV)で回転駆動される。
そして再生時には光ピックアップ(光学ヘッド)1によってディスク90上のトラックに記録されたマーク情報の読出が行われる。
またディスク90が記録可能型のディスクの場合、データ記録時には光ピックアップ1によってディスク90上のトラックにユーザーデータがフェイズチェンジマークもしくは色素変化マークとして記録される。
なお、ディスク90上の内周側にはPICとしての領域が用意され、再生専用の管理情報やディスクの物理情報がエンボスピット又はウォブリンググルーブによって記録されるが、これらの情報の読出も光ピックアップ1により行われる。
さらに記録可能型のディスク90に対しては、光ピックアップ1によってディスク90上のグルーブトラックのウォブリングとして埋め込まれたADIP情報の読み出しもおこなわれる。
そして再生時には光ピックアップ(光学ヘッド)1によってディスク90上のトラックに記録されたマーク情報の読出が行われる。
またディスク90が記録可能型のディスクの場合、データ記録時には光ピックアップ1によってディスク90上のトラックにユーザーデータがフェイズチェンジマークもしくは色素変化マークとして記録される。
なお、ディスク90上の内周側にはPICとしての領域が用意され、再生専用の管理情報やディスクの物理情報がエンボスピット又はウォブリンググルーブによって記録されるが、これらの情報の読出も光ピックアップ1により行われる。
さらに記録可能型のディスク90に対しては、光ピックアップ1によってディスク90上のグルーブトラックのウォブリングとして埋め込まれたADIP情報の読み出しもおこなわれる。
光ピックアップ1内には、レーザ光源となるレーザダイオードや、反射光を検出するためのフォトディテクタ、レーザ光の出力端となる対物レンズ、レーザ光を対物レンズを介してディスク記録面に照射し、またその反射光をフォトディテクタに導く光学系等が形成される。レーザダイオードは、例えば波長405nmのいわゆる青色レーザを出力する。また光学系によるNAは0.85である。
光ピックアップ1内において対物レンズは二軸機構によってトラッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されている。
また光ピックアップ1全体はスレッド機構3によりディスク半径方向に移動可能とされている。
また光ピックアップ1におけるレーザダイオードはレーザドライバ13からのドライブ信号(ドライブ電流)によってレーザ発光駆動される。
光ピックアップ1内において対物レンズは二軸機構によってトラッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されている。
また光ピックアップ1全体はスレッド機構3によりディスク半径方向に移動可能とされている。
また光ピックアップ1におけるレーザダイオードはレーザドライバ13からのドライブ信号(ドライブ電流)によってレーザ発光駆動される。
ディスク90からの反射光情報はフォトディテクタによって検出され、受光光量に応じた電気信号とされてマトリクス回路4に供給される。
マトリクス回路4には、フォトディテクタとしての複数の受光素子からの出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。
例えば再生データに相当する再生RF信号、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などを生成する。
さらに、グルーブのウォブリングに係る信号、即ちウォブリングを検出する信号としてプッシュプル信号を生成する。
マトリクス回路4から出力される再生RF信号は再生処理系5へ、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号は光学ブロックサーボ回路11へ、プッシュプル信号はウォブル処理系6へ、それぞれ供給される。
マトリクス回路4には、フォトディテクタとしての複数の受光素子からの出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。
例えば再生データに相当する再生RF信号、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号などを生成する。
さらに、グルーブのウォブリングに係る信号、即ちウォブリングを検出する信号としてプッシュプル信号を生成する。
マトリクス回路4から出力される再生RF信号は再生処理系5へ、フォーカスエラー信号及びトラッキングエラー信号は光学ブロックサーボ回路11へ、プッシュプル信号はウォブル処理系6へ、それぞれ供給される。
再生処理系5には、A/D変換部20、ビタビ復号部21、再生処理部22、PLL部23が設けられる。
A/D変換部20は、アナログ信号である再生RF信号をデジタルデータに変換する。A/D変換部20の出力は、後段のビタビ復号部21に供給されるとともに、PLL部23に供給され、位相同期ループにより再生処理に用いる再生クロックCKdが生成される。生成されたクロックCKdは、A/D変換部20のサンプリングクロックとされるとともに、ビタビ復号部21での復号処理に用いられる。
A/D変換部20は、アナログ信号である再生RF信号をデジタルデータに変換する。A/D変換部20の出力は、後段のビタビ復号部21に供給されるとともに、PLL部23に供給され、位相同期ループにより再生処理に用いる再生クロックCKdが生成される。生成されたクロックCKdは、A/D変換部20のサンプリングクロックとされるとともに、ビタビ復号部21での復号処理に用いられる。
ディスク90から読み出されてデジタル化された再生RF信号については、ビタビ復号部21で2値化復号処理が行われる。例えばビタビ復号部21ではPR(Partial Response)等化処理及びビタビ復号(最尤復号)処理が行われ、パーシャルレスポンス最尤復号処理(PRML検出方式:Partial Response Maximum Likelihood検出方式)により、2値データ列を得る。
得られた2値データ列に対しては、再生処理部22においてデコード処理、エラー訂正処理等が行われて再生データが復調される。即ち再生処理部22は、RLL(1,7)PP変調が施されてディスク90に記録されたデータに対しての復調処理、デインターリーブ、エラー訂正を行うECCデコード処理等を行って、ディスク90からの再生データDpを復調する。
得られた2値データ列に対しては、再生処理部22においてデコード処理、エラー訂正処理等が行われて再生データが復調される。即ち再生処理部22は、RLL(1,7)PP変調が施されてディスク90に記録されたデータに対しての復調処理、デインターリーブ、エラー訂正を行うECCデコード処理等を行って、ディスク90からの再生データDpを復調する。
再生処理部22で復調された再生データは、ホストインターフェース8に転送され、システムコントローラ10の指示に基づいてホスト機器100に転送される。ホスト機器100とは、例えばコンピュータ装置やAV(Audio-Visual)システム機器などである。
ディスク90が記録可能型ディスクである場合は、その記録/再生時にADIP情報の処理が行われる。
即ちグルーブのウォブリングに係る信号としてマトリクス回路4から出力されるプッシュプル信号(ウォブル信号)は、ウォブル処理系6に供給される。
ウォブル処理系6には、A/D変換部24,MSK/STW復調部25,ウォブルデータデコーダ26、PLL部27が設けられている。
プッシュプル信号(ウォブル信号)はA/D変換部24でデジタルデータ化された後、MSK/STW復調部25でMSK復調、STW復調が行われてADIPアドレス等を構成するデータ列が復調される。このデータ列に対してウォブルデータデコーダ26でデコード処理が行われ、アドレス値等のADIP情報が復調される。復調されたADIP情報はシステムコントローラ10に供給される。
またPLL部27では、プッシュプル信号(ウォブル信号)に同期したウォブルクロックCKwが生成され、このウォブルクロックCKwが、A/D変換部24,MSK/STW復調部25,ウォブルデータデコーダ26の各処理クロックとして用いられる。
また後に図2で述べるが、PLL部27において、システムコントローラ10がウォブル周波数を検知できるようにした構成が設けられている。
即ちグルーブのウォブリングに係る信号としてマトリクス回路4から出力されるプッシュプル信号(ウォブル信号)は、ウォブル処理系6に供給される。
ウォブル処理系6には、A/D変換部24,MSK/STW復調部25,ウォブルデータデコーダ26、PLL部27が設けられている。
プッシュプル信号(ウォブル信号)はA/D変換部24でデジタルデータ化された後、MSK/STW復調部25でMSK復調、STW復調が行われてADIPアドレス等を構成するデータ列が復調される。このデータ列に対してウォブルデータデコーダ26でデコード処理が行われ、アドレス値等のADIP情報が復調される。復調されたADIP情報はシステムコントローラ10に供給される。
またPLL部27では、プッシュプル信号(ウォブル信号)に同期したウォブルクロックCKwが生成され、このウォブルクロックCKwが、A/D変換部24,MSK/STW復調部25,ウォブルデータデコーダ26の各処理クロックとして用いられる。
また後に図2で述べるが、PLL部27において、システムコントローラ10がウォブル周波数を検知できるようにした構成が設けられている。
記録時には、ホスト機器100から記録データが転送されてくるが、その記録データはホストインターフェース8を介して記録処理部7に供給される。
記録処理部7は、記録データのエンコード処理として、エラー訂正コード付加(ECCエンコード)やインターリーブ、サブコードの付加等を行う。またこれらの処理を施したデータに対して、RLL(1−7)PP方式の変調を施す。
記録処理部7は、記録データのエンコード処理として、エラー訂正コード付加(ECCエンコード)やインターリーブ、サブコードの付加等を行う。またこれらの処理を施したデータに対して、RLL(1−7)PP方式の変調を施す。
記録処理部7で処理された記録データは、ライトストラテジ部14において、記録補償処理として、記録層の特性、レーザー光のスポット形状、記録線速度等に対する最適記録パワーの微調整やレーザドライブパルス波形の調整などが行われた状態のレーザ駆動パルス信号とされ、レーザドライバ13に供給される。レーザ駆動パルス信号波形はシステムコントローラ10の指示に基づいて調整される。
そしてレーザドライバ13は、記録補償処理したレーザ駆動パルス信号を光ピックアップ1内のレーザダイオードに与えてレーザ発光駆動を実行させる。これによりディスク90に記録データに応じたマークが形成されることになる。
なお、レーザドライバ13は、いわゆるAPC回路(Auto Power Control)を備え、光ピックアップ1内に設けられたレーザパワーのモニタ用ディテクタの出力によりレーザ出力パワーをモニターしながらレーザーの出力が温度などによらず一定になるように制御する。記録時及び再生時のレーザー出力の目標値はシステムコントローラ10から与えられ、記録時及び再生時にはそれぞれレーザ出力レベルが、その目標値になるように制御する。
そしてレーザドライバ13は、記録補償処理したレーザ駆動パルス信号を光ピックアップ1内のレーザダイオードに与えてレーザ発光駆動を実行させる。これによりディスク90に記録データに応じたマークが形成されることになる。
なお、レーザドライバ13は、いわゆるAPC回路(Auto Power Control)を備え、光ピックアップ1内に設けられたレーザパワーのモニタ用ディテクタの出力によりレーザ出力パワーをモニターしながらレーザーの出力が温度などによらず一定になるように制御する。記録時及び再生時のレーザー出力の目標値はシステムコントローラ10から与えられ、記録時及び再生時にはそれぞれレーザ出力レベルが、その目標値になるように制御する。
光学ブロックサーボ回路11は、マトリクス回路4からのフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号から、フォーカス、トラッキング、スレッドの各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。
即ちフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に応じてフォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号を生成し、二軸ドライバ18により光ピックアップ1内の二軸機構のフォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することになる。これによって光ピックアップ1、マトリクス回路4、光学ブロックサーボ回路11、二軸ドライバ18、二軸機構によるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループが形成される。
また光学ブロックサーボ回路11は、システムコントローラ10からのトラックジャンプ指令に応じて、トラッキングサーボループをオフとし、ジャンプドライブ信号を出力することで、トラックジャンプ動作を実行させる。
また光学ブロックサーボ回路11は、トラッキングエラー信号の低域成分として得られるスレッドエラー信号や、システムコントローラ10からのアクセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成し、スレッドドライバ19によりスレッド機構3を駆動する。スレッド機構3には、図示しないが、光ピックアップ1を保持するメインシャフト、スレッドモータ、伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライブ信号に応じてスレッドモータを駆動することで、光ピックアップ1の所要のスライド移動が行なわれる。
即ちフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に応じてフォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号を生成し、二軸ドライバ18により光ピックアップ1内の二軸機構のフォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することになる。これによって光ピックアップ1、マトリクス回路4、光学ブロックサーボ回路11、二軸ドライバ18、二軸機構によるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループが形成される。
また光学ブロックサーボ回路11は、システムコントローラ10からのトラックジャンプ指令に応じて、トラッキングサーボループをオフとし、ジャンプドライブ信号を出力することで、トラックジャンプ動作を実行させる。
また光学ブロックサーボ回路11は、トラッキングエラー信号の低域成分として得られるスレッドエラー信号や、システムコントローラ10からのアクセス実行制御などに基づいてスレッドドライブ信号を生成し、スレッドドライバ19によりスレッド機構3を駆動する。スレッド機構3には、図示しないが、光ピックアップ1を保持するメインシャフト、スレッドモータ、伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライブ信号に応じてスレッドモータを駆動することで、光ピックアップ1の所要のスライド移動が行なわれる。
スピンドルサーボ回路12はスピンドルモータ2をCLV回転させる制御を行う。
スピンドルサーボ回路12は、PLL部27におけるウォブル信号に対するPLL処理で生成されるウォブルクロックCKwを、現在のスピンドルモータ2の回転速度情報として得、これを所定のCLV基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号を生成する。
またデータ再生時においては、PLL部23で生成される再生クロックCKdが、現在のスピンドルモータ2の回転速度情報となるため、これを所定のCLV基準速度情報と比較することでスピンドルエラー信号を生成することもできる。
そしてスピンドルサーボ回路12は、スピンドルエラー信号に応じて生成したスピンドルドライブ信号を出力し、スピンドルドライバ17によりスピンドルモータ2のCLV回転を実行させる。
またスピンドルサーボ回路12は、システムコントローラ10からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータ2の起動、停止、加速、減速などの動作も実行させる。
スピンドルサーボ回路12は、PLL部27におけるウォブル信号に対するPLL処理で生成されるウォブルクロックCKwを、現在のスピンドルモータ2の回転速度情報として得、これを所定のCLV基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号を生成する。
またデータ再生時においては、PLL部23で生成される再生クロックCKdが、現在のスピンドルモータ2の回転速度情報となるため、これを所定のCLV基準速度情報と比較することでスピンドルエラー信号を生成することもできる。
そしてスピンドルサーボ回路12は、スピンドルエラー信号に応じて生成したスピンドルドライブ信号を出力し、スピンドルドライバ17によりスピンドルモータ2のCLV回転を実行させる。
またスピンドルサーボ回路12は、システムコントローラ10からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータ2の起動、停止、加速、減速などの動作も実行させる。
以上のようなサーボ系及び記録再生系の各種動作はマイクロコンピュータによって形成されたシステムコントローラ10により制御される。
システムコントローラ10は、ホストインターフェース8を介して与えられるホスト機器100からのコマンドに応じて各種処理を実行する。
例えばホスト機器100から書込命令(ライトコマンド)が出されると、システムコントローラ10は、まず書き込むべきアドレスに光ピックアップ1を移動させる。そして記録処理部7により、ホスト機器100から転送されてきたデータ(例えばビデオデータやオーディオデータ等)について上述したようにエンコード処理を実行させる。そして上記のようにエンコードされたデータに応じてレーザドライバ13がレーザ発光駆動することで記録が実行される。
システムコントローラ10は、ホストインターフェース8を介して与えられるホスト機器100からのコマンドに応じて各種処理を実行する。
例えばホスト機器100から書込命令(ライトコマンド)が出されると、システムコントローラ10は、まず書き込むべきアドレスに光ピックアップ1を移動させる。そして記録処理部7により、ホスト機器100から転送されてきたデータ(例えばビデオデータやオーディオデータ等)について上述したようにエンコード処理を実行させる。そして上記のようにエンコードされたデータに応じてレーザドライバ13がレーザ発光駆動することで記録が実行される。
また例えばホスト機器100から、ディスク90に記録されている或るデータの転送を求めるリードコマンドが供給された場合は、システムコントローラ10はまず指示されたアドレスを目的としてシーク動作制御を行う。即ち光学ブロックサーボ回路11に指令を出し、シークコマンドにより指定されたアドレスをターゲットとする光ピックアップ1のアクセス動作を実行させる。
その後、その指示されたデータ区間のデータをホスト機器100に転送するために必要な動作制御を行う。即ちディスク90からのデータ読出を行い、再生処理系5における再生処理を実行させ、要求されたデータを転送する。
その後、その指示されたデータ区間のデータをホスト機器100に転送するために必要な動作制御を行う。即ちディスク90からのデータ読出を行い、再生処理系5における再生処理を実行させ、要求されたデータを転送する。
メモリ部9は、システムコントローラ10(マイクロコンピュータ)において実行されるプログラムコードを格納したり、実行中の作業データを一時保管するために使用されたり、ディスク90から読み出した各種管理情報、物理情報等を格納する記憶領域であり、この図の場合、メモリ部9は、揮発メモリ、不揮発性メモリの双方を含むものとして示している。例えばプログラムを格納するROM(Read Only Memory)、演算ワーク領域や各種情報の一時記憶のためのRAM(Random Access Memory)、EEP−ROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の不揮発性メモリを含む。
またセンサ15として、光ピックアップ1の位置(スレッド移動によるディスク90に対する半径位置)を検出するセンサが設けられている。
図3には、ディスク90がスピンドルモータ2に装着された状態を模式的に示しているが、センサ15は、図3に示すように、光ピックアップ1がディスク90の特定の半径位置dにおいてレーザ照射を実行する位置状態にあることを検出するセンサとされている。
センサ15による検出情報はシステムコントローラ10に供給される。システムコントローラ10は、センサ15による検出情報により、光ピックアップ1が、ディスク90の半径位置d(ディスク中心からの距離dの位置)に対して記録再生を実行できる位置状態にあるか否かを判別できる。
図3には、ディスク90がスピンドルモータ2に装着された状態を模式的に示しているが、センサ15は、図3に示すように、光ピックアップ1がディスク90の特定の半径位置dにおいてレーザ照射を実行する位置状態にあることを検出するセンサとされている。
センサ15による検出情報はシステムコントローラ10に供給される。システムコントローラ10は、センサ15による検出情報により、光ピックアップ1が、ディスク90の半径位置d(ディスク中心からの距離dの位置)に対して記録再生を実行できる位置状態にあるか否かを判別できる。
なお以上の図1の構成例は、ホスト機器100に接続されるディスクドライブ装置として説明したが、本発明のディスクドライブ装置としては他の機器に接続されない形態もあり得る。その場合は、操作部や表示部が設けられたり、データ入出力のインターフェース部位の構成が、図1とは異なるものとなる。つまり、ユーザーの操作に応じて記録や再生が行われるとともに、各種データの入出力のための端子部が形成されればよい。
もちろんディスクドライブ装置の構成例としては他にも多様に考えられ、例えば再生専用装置としての例も考えられる。
もちろんディスクドライブ装置の構成例としては他にも多様に考えられ、例えば再生専用装置としての例も考えられる。
図2により、ウォブル処理系6におけるPLL部27の構成例を示す。
PLL部27は、周波数引き込み部28と位相引き込み部29としての2段のPLL処理系統を有する構成とされている。ウォブル信号は2値化回路38でH,Lの2値とされ、周波数引き込み部28および位相引き込み部29に入力される。
周波数引き込み部28は、速度比較器30,PIフィルタ31、VCO(Voltage Controlled Oscillator:電圧制御発振器)32を有する。この周波数引き込み部28は、速度比較器30において、A/D変換部24からのウォブル信号とVCO32の発振周波数の周波数比較を行い、その比較結果として得られた周波数誤差がPIフィルタで平均化(積分)されてVCO32の制御電圧となる。これによりVCO32の発振周波数がウォブル信号周波数に引き込まれる。
また位相引き込み部29は、位相比較器33,PIフィルタ34、リミッタ35、VCO36、レジスタ37を有する。
そして移送比較器33でウォブル信号とVCO36の発振周波数の位相比較が行われ、その比較結果として得られた位相誤差がPIフィルタで平均化(積分)され、リミッタ35を介してVCO36の制御電圧となる。リミッタ35は、周波数引き込み部28において周波数引き込みが行われた制御電圧±αをリミット値としてVCO36に対する制御電圧を制限する。VCO36の発振出力は、ウォブルクロックCKwとなる。
PLL部27は、周波数引き込み部28と位相引き込み部29としての2段のPLL処理系統を有する構成とされている。ウォブル信号は2値化回路38でH,Lの2値とされ、周波数引き込み部28および位相引き込み部29に入力される。
周波数引き込み部28は、速度比較器30,PIフィルタ31、VCO(Voltage Controlled Oscillator:電圧制御発振器)32を有する。この周波数引き込み部28は、速度比較器30において、A/D変換部24からのウォブル信号とVCO32の発振周波数の周波数比較を行い、その比較結果として得られた周波数誤差がPIフィルタで平均化(積分)されてVCO32の制御電圧となる。これによりVCO32の発振周波数がウォブル信号周波数に引き込まれる。
また位相引き込み部29は、位相比較器33,PIフィルタ34、リミッタ35、VCO36、レジスタ37を有する。
そして移送比較器33でウォブル信号とVCO36の発振周波数の位相比較が行われ、その比較結果として得られた位相誤差がPIフィルタで平均化(積分)され、リミッタ35を介してVCO36の制御電圧となる。リミッタ35は、周波数引き込み部28において周波数引き込みが行われた制御電圧±αをリミット値としてVCO36に対する制御電圧を制限する。VCO36の発振出力は、ウォブルクロックCKwとなる。
即ちこのようなPLL部27は、ウォブル信号に対して周波数引き込みと位相引き込みを行ってウォブルクロックCKwを生成する。
ここで、VCO36に対する印加電圧は、レジスタ37に記憶される。そしてこのレジスタ37に反映された印加電圧値は、ウォブル周波数に応じた値となる。
従ってシステムコントローラ10は、レジスタ37に記憶された値に所定の係数を掛けることで、ウォブル信号周波数を検出できることになる。
PIフィルタ31により周波数誤差成分が平均化されていることと、VCO36に対する制御電圧に対して係数を掛けることでウォブル信号周波数が検出できることは、システムコントローラ10にとって、一度の試行でウォブル信号周波数を高精度に検出できることを意味する。
ここで、VCO36に対する印加電圧は、レジスタ37に記憶される。そしてこのレジスタ37に反映された印加電圧値は、ウォブル周波数に応じた値となる。
従ってシステムコントローラ10は、レジスタ37に記憶された値に所定の係数を掛けることで、ウォブル信号周波数を検出できることになる。
PIフィルタ31により周波数誤差成分が平均化されていることと、VCO36に対する制御電圧に対して係数を掛けることでウォブル信号周波数が検出できることは、システムコントローラ10にとって、一度の試行でウォブル信号周波数を高精度に検出できることを意味する。
以下、本例によるディスク90の記録容量判別動作を説明していく。
以降、説明をわかりやすくするために、具体的に23GB(Giga Byte)、25GB、30GBという3種類の記録容量のディスクについて容量判別することを考える。各容量のディスク90を、以下、23GBディスク、25GBディスク、30GBディスクと呼ぶ。
以降、説明をわかりやすくするために、具体的に23GB(Giga Byte)、25GB、30GBという3種類の記録容量のディスクについて容量判別することを考える。各容量のディスク90を、以下、23GBディスク、25GBディスク、30GBディスクと呼ぶ。
ディスクドライブ装置は、ディスク90から読み出すウォブル信号の周波数が常に所定値「F」になるように線速度を制御しなければならない。従ってスピンドルサーボ回路12は、ディスク90の内周側を読むときほどスピンドルモータ2の回転速度を上げ、外周側にいくほど回転速度を下げるスピンドルサーボ制御(CLV制御)を行うことになる。
また、記録容量が異なるディスク90について考えてみると、仮に23GBディスクを読むときの線速度を「V」とした場合には、25GBディスクを読むときの線速度を「(23/25)V」 になるようにし、また30GBディスクを読むときの線速度を「(23/30)V」 になるようにすると、容量の違いによらずウォブル信号周波数を所定値「F」に保つことができる。
逆に言えば、スピンドルモータ2が23GBディスク用の速度で回転しているときに25GBディスクが装着されていれば、読み出されるウォブル信号周波数は「(23/25)F」となり、また30GBディスクが装着されていればウォブル信号周波数は「(23/30)F」となる。
また、記録容量が異なるディスク90について考えてみると、仮に23GBディスクを読むときの線速度を「V」とした場合には、25GBディスクを読むときの線速度を「(23/25)V」 になるようにし、また30GBディスクを読むときの線速度を「(23/30)V」 になるようにすると、容量の違いによらずウォブル信号周波数を所定値「F」に保つことができる。
逆に言えば、スピンドルモータ2が23GBディスク用の速度で回転しているときに25GBディスクが装着されていれば、読み出されるウォブル信号周波数は「(23/25)F」となり、また30GBディスクが装着されていればウォブル信号周波数は「(23/30)F」となる。
これをまとめて図4に示す。
図4では、光ピックアップ1が図3に示した半径位置dとなっている場合に、スピンドルモータ2の回転速度を23GBディスク用の速度とした場合、25GBディスク用の速度とした場合、30GBディスク用の速度とした場合のそれぞれにおいて、装填されているディスク90の記録容量の別に応じて観測されるウォブル信号周波数を示したものである。
図4では、光ピックアップ1が図3に示した半径位置dとなっている場合に、スピンドルモータ2の回転速度を23GBディスク用の速度とした場合、25GBディスク用の速度とした場合、30GBディスク用の速度とした場合のそれぞれにおいて、装填されているディスク90の記録容量の別に応じて観測されるウォブル信号周波数を示したものである。
容量判別を行う場合、何GBディスク用の速度でスピンドルモータ2を回転させるかを予め決めておく。例えば23GBディスク用の回転速度で容量判別を行うと決めたとすると、システムコントローラ10は光ピックアップ1を図3の半径位置dに移動させ、このときに読み出されるウォブル信号周波数が、23GBディスク装着時にFになるようなスピンドル回転速度になるよう制御する。
システムコントローラ10は、何GBディスク用の速度でスピンドルモータ2を回しているかを自分で知っているわけだから、図4の関係から、ディスクの容量を判別することができる。
例えば、23GBディスク用の速度でスピンドルモータ2を回転させているときに、読み出されたウォブル信号の周波数が(23/30)Fなら、現在装着されているディスク90は30GBディスクであると判別できる。
また、25GBディスク用の速度でスピンドルモータ2を回転させているときに、読み出されたウォブル信号の周波数がFなら、現在装着されているディスクは25GBディスクと判別できる。
システムコントローラ10は、何GBディスク用の速度でスピンドルモータ2を回しているかを自分で知っているわけだから、図4の関係から、ディスクの容量を判別することができる。
例えば、23GBディスク用の速度でスピンドルモータ2を回転させているときに、読み出されたウォブル信号の周波数が(23/30)Fなら、現在装着されているディスク90は30GBディスクであると判別できる。
また、25GBディスク用の速度でスピンドルモータ2を回転させているときに、読み出されたウォブル信号の周波数がFなら、現在装着されているディスクは25GBディスクと判別できる。
このような判別を行うためのシステムコントローラ10の処理例を図5に示す。
システムコントローラ10は、まずステップF100で光ピックアップ1の移送制御を行う。またステップF101でセンサ15の検出信号を監視する。即ちシステムコントローラ10は、光学ブロックサーボ回路11に指示して、スレッド移動を実行させ、光ピックアップ1が特定の半径位置dに位置するようにする。
ステップF101でセンサ15の検出信号がオンとなり、光ピックアップ1が半径位置dに移送されたことを確認したら、ステップF102で、スピンドルサーボ回路12に、例えば23GBディスク用の回転速度を指示する。即ち23GBディスクが装填されている場合において、半径位置dにおいて所定の線速度が得られる回転速度を指示する。これによってスピンドルモータ2は、23GBディスク用の回転速度で回転駆動される。
システムコントローラ10は、まずステップF100で光ピックアップ1の移送制御を行う。またステップF101でセンサ15の検出信号を監視する。即ちシステムコントローラ10は、光学ブロックサーボ回路11に指示して、スレッド移動を実行させ、光ピックアップ1が特定の半径位置dに位置するようにする。
ステップF101でセンサ15の検出信号がオンとなり、光ピックアップ1が半径位置dに移送されたことを確認したら、ステップF102で、スピンドルサーボ回路12に、例えば23GBディスク用の回転速度を指示する。即ち23GBディスクが装填されている場合において、半径位置dにおいて所定の線速度が得られる回転速度を指示する。これによってスピンドルモータ2は、23GBディスク用の回転速度で回転駆動される。
その状態において、システムコントローラ10はステップF103でウォブル信号周波数を測定する。即ち光ピックアップ1にレーザ照射を開始させるとともに、光学ブロックサーボ回路11に指示してフォーカス引き込み及びフォーカスサーボ整定、トラッキングサーボを整定を実行させ、再生動作状態とする。そして、その再生動作の際にPLL部27のレジスタ37に記憶された制御電圧値を読み出し、所定の係数値を掛けることで、ウォブル信号周波数を測定する。
ウォブル信号周波数を測定したら、その周波数の値がF、(25/23)F、(30/23)Fのいずれであるかを確認すればよい。つまり図4に示した関係(23GBディスク用の回転速度の場合)を当てはめればよい。
ウォブル信号周波数=Fであれば、ステップF104からF105に進み、装填されたディスク90の容量は23GBと判別する。
ウォブル信号周波数=(25/23)Fであれば、ステップF106からF107に進み、装填されたディスク90の容量は25GBと判別する。
ウォブル信号周波数=(30/23)Fであれば、ステップF108からF109に進み、装填されたディスク90の容量は30GBと判別する。
ウォブル信号周波数=Fであれば、ステップF104からF105に進み、装填されたディスク90の容量は23GBと判別する。
ウォブル信号周波数=(25/23)Fであれば、ステップF106からF107に進み、装填されたディスク90の容量は25GBと判別する。
ウォブル信号周波数=(30/23)Fであれば、ステップF108からF109に進み、装填されたディスク90の容量は30GBと判別する。
このようにしてディスク90の記録容量を判別したら、その後、システムコントローラ10は、判別した記録容量に応じてスピンドル回転速度やPLL中心周波数の設定変更を行えばよい。
また、ウォブル信号周波数の値がF、(25/23)F、(30/23)FのいずれでもなければステップF110に進んで、ディスクエラーとして処理すればよい。例えば本ディスクドライブ装置にとって非対応のディスクとしてディスク排出処理、或いはホスト機器100へのディスクエラー通知などを行う。
なお、この図5の処理では、ステップF102で23GBディスク用の回転速度でスピンドルモータ2の回転を実行させたが、もちろん25GBディスク用の回転速度、或いは30GBディスク用の回転速度でスピンドルモータ2の回転を実行させてもよい。
図4からわかるように、ステップF102で25GBディスク用の回転速度でスピンドルモータ2の回転を実行させた場合は、測定したウォブル信号周波数が(23/25)Fであれば23GBディスク、測定したウォブル信号周波数がFであれば25GBディスク、測定したウォブル信号周波数が(30/25)Fであれば30GBディスクと判別する処理とすればよい。
またステップF102で30GBディスク用の回転速度でスピンドルモータ2の回転を実行させた場合は、測定したウォブル信号周波数が(23/30)Fであれば23GBディスク、測定したウォブル信号周波数が(25/30)Fであれば25GBディスク、測定したウォブル信号周波数がFであれば30GBディスクと判別する処理とすればよい。
図4からわかるように、ステップF102で25GBディスク用の回転速度でスピンドルモータ2の回転を実行させた場合は、測定したウォブル信号周波数が(23/25)Fであれば23GBディスク、測定したウォブル信号周波数がFであれば25GBディスク、測定したウォブル信号周波数が(30/25)Fであれば30GBディスクと判別する処理とすればよい。
またステップF102で30GBディスク用の回転速度でスピンドルモータ2の回転を実行させた場合は、測定したウォブル信号周波数が(23/30)Fであれば23GBディスク、測定したウォブル信号周波数が(25/30)Fであれば25GBディスク、測定したウォブル信号周波数がFであれば30GBディスクと判別する処理とすればよい。
以上のようにして、PIC情報に頼らずに装填されたディスク90の記録容量を判別する機能を実現できる。このディスク記録容量判別機能は新規のハードウェア追加をせずに、ソフトウェアの追加のみで可能である。
ところで、現実には、図4の関係をそのまま用いて図5の処理で容量判別を行うことは難しい場合があり、考慮すべき点がある。以降はこの点について述べる。
<考慮点1:光学ヘッド位置センサの取りつけ位置のばらつき>
まず、図3に示した光ピックアップ1の位置を検出するセンサ15の取りつけ位置には、どうしてもある範囲でばらつきが生じる。ばらつきの幅をαとすると、センサ15の取りつけ位置はd±αの範囲である。よって、取りつけ位置のばらつきに起因するウォブル信号周波数のばらつきは、
{(d+α)/d}F≧(ウォブル信号の周波数)≧{(d−α)/d}F
の範囲となる。なお、αの値は予め製造規格等で保証されている。
まず、図3に示した光ピックアップ1の位置を検出するセンサ15の取りつけ位置には、どうしてもある範囲でばらつきが生じる。ばらつきの幅をαとすると、センサ15の取りつけ位置はd±αの範囲である。よって、取りつけ位置のばらつきに起因するウォブル信号周波数のばらつきは、
{(d+α)/d}F≧(ウォブル信号の周波数)≧{(d−α)/d}F
の範囲となる。なお、αの値は予め製造規格等で保証されている。
<考慮点2:ディスクの偏心>
ディスク90をスピンドルモータ2に装着する際に、ディスク90の中心とスピンドルモータ軸の中心が常に完全に一致すればよいのだが、実際にはどうしてもずれが発生する。このずれを偏心と呼ぶ。偏心により線速度に誤差が生じる。この誤差をβ[%]とすると、偏心による線速度誤差は±β[%]である。なお、βの値も予め製造規格等で保証されている。
ディスク90をスピンドルモータ2に装着する際に、ディスク90の中心とスピンドルモータ軸の中心が常に完全に一致すればよいのだが、実際にはどうしてもずれが発生する。このずれを偏心と呼ぶ。偏心により線速度に誤差が生じる。この誤差をβ[%]とすると、偏心による線速度誤差は±β[%]である。なお、βの値も予め製造規格等で保証されている。
<考慮点3:スピンドル速度制御の精度>
スピンドルモータ2の回転速度制御の精度に応じ、ディスクの線速度にはジッタや定常的な誤差が生じる。これらをゼロにすることは困難なので、通常は、スピンドル速度制御による線速度にはある範囲での誤差があることを前提に設計を行う。
この誤差をγ[%]とすると、スピンドル速度制御による線速度誤差は±γ[%]である。なお、γの値も予め製造規格等で保証されている。
スピンドルモータ2の回転速度制御の精度に応じ、ディスクの線速度にはジッタや定常的な誤差が生じる。これらをゼロにすることは困難なので、通常は、スピンドル速度制御による線速度にはある範囲での誤差があることを前提に設計を行う。
この誤差をγ[%]とすると、スピンドル速度制御による線速度誤差は±γ[%]である。なお、γの値も予め製造規格等で保証されている。
<考慮点4:線速度誤差によるばらつき>
上記の考慮点2,3より、線速度誤差に起因するウォブル信号の周波数のばらつきは、
F{1+(β/100)+(γ/100)}≧(ウォブル信号の周波数)≧F{1-(β/100)-(γ/100)}
の範囲となる。
従って、上記の考慮点1及び考慮点4より、ウォブル信号の周波数が最も高くばらついたときの値CmaxFは、
CmaxF={(d+α)/d}F×{1+(β/100)+(γ/100)}
={(d+α)/d}{1+(β+γ)/100)}F
となり、逆に最も低くばらついたときの値 CminFは、
CminF={(d-α)/d}F×{1-(β/100)-(γ/100)}
={(d-α)/d}{1-(β+γ)/100)}F
と想定される。
上記の考慮点2,3より、線速度誤差に起因するウォブル信号の周波数のばらつきは、
F{1+(β/100)+(γ/100)}≧(ウォブル信号の周波数)≧F{1-(β/100)-(γ/100)}
の範囲となる。
従って、上記の考慮点1及び考慮点4より、ウォブル信号の周波数が最も高くばらついたときの値CmaxFは、
CmaxF={(d+α)/d}F×{1+(β/100)+(γ/100)}
={(d+α)/d}{1+(β+γ)/100)}F
となり、逆に最も低くばらついたときの値 CminFは、
CminF={(d-α)/d}F×{1-(β/100)-(γ/100)}
={(d-α)/d}{1-(β+γ)/100)}F
と想定される。
これらの考慮点1〜4を加味して図4を修正したものが図6(a)(b)(c)である。
図6(a)は、23GBディスク用の回転速度とした場合に、計測されるウォブル信号周波数の最大値と最低値を、装填されたディスク90の容量別に示したものである。
図6(b)は、25GBディスク用の回転速度とした場合に、計測されるウォブル信号周波数の最大値と最低値を、装填されたディスク90の容量別に示したものである。
図6(c)は、30GBディスク用の回転速度とした場合に、計測されるウォブル信号周波数の最大値と最低値を、装填されたディスク90の容量別に示したものである。
図6(a)は、23GBディスク用の回転速度とした場合に、計測されるウォブル信号周波数の最大値と最低値を、装填されたディスク90の容量別に示したものである。
図6(b)は、25GBディスク用の回転速度とした場合に、計測されるウォブル信号周波数の最大値と最低値を、装填されたディスク90の容量別に示したものである。
図6(c)は、30GBディスク用の回転速度とした場合に、計測されるウォブル信号周波数の最大値と最低値を、装填されたディスク90の容量別に示したものである。
これらの図6(a)(b)(c)の関係を用いてディスク容量判別を行うアルゴリズムを以下に述べる。
システムコントローラ10は何GBディスク用の回転速度でスピンドルモータ2を回しているかを自分で知っているわけだから、ウォブル信号の周波数測定値をfmesとすると、以下のように判別すればよい。
システムコントローラ10は何GBディスク用の回転速度でスピンドルモータ2を回しているかを自分で知っているわけだから、ウォブル信号の周波数測定値をfmesとすると、以下のように判別すればよい。
まずスピンドルモータ2を23GBディスク用の回転速度とする場合、図6(a)のように、
Xmax =CmaxF
Xmin=CminF
Ymax=CmaxF×(25/23)F
Ymin=CminF×(25/23)F
Zmax=CmaxF×(30/23)F
Zmin =CminF×(30/23)F
とし、まずXmax とYmin の中間の値を閾値として、周波数測定値fmesがそれより大きいか小さいかを比較する。即ち、
fmes≦(Xmax +Ymin)/2
であれば、装着されているディスク90は23GBディスクであると判断する。一方、
fmes>(Xmax +Ymin)/2
である場合は、次にYmax とZmin の中間の値を閾値として周波数測定値fmesがそれより大きいか小さいかを比較する。即ち、
fmes≦(Ymax +Zmin)/2
であれば、装着されているディスク90は25GBディスクであると判断する。一方、
fmes>(Ymax +Zmin)/2
であれば、装着されているディスク90は30GBディスクと判断する。
Xmax =CmaxF
Xmin=CminF
Ymax=CmaxF×(25/23)F
Ymin=CminF×(25/23)F
Zmax=CmaxF×(30/23)F
Zmin =CminF×(30/23)F
とし、まずXmax とYmin の中間の値を閾値として、周波数測定値fmesがそれより大きいか小さいかを比較する。即ち、
fmes≦(Xmax +Ymin)/2
であれば、装着されているディスク90は23GBディスクであると判断する。一方、
fmes>(Xmax +Ymin)/2
である場合は、次にYmax とZmin の中間の値を閾値として周波数測定値fmesがそれより大きいか小さいかを比較する。即ち、
fmes≦(Ymax +Zmin)/2
であれば、装着されているディスク90は25GBディスクであると判断する。一方、
fmes>(Ymax +Zmin)/2
であれば、装着されているディスク90は30GBディスクと判断する。
スピンドルモータ2を25GBディスク用の回転速度とする場合は、図6(b)のようい、
Xmax =CmaxF×(23/25)F
Xmin=CminF×(23/25)F
Ymax=CmaxF
Ymin=CminF
Zmax=CmaxF×(30/25)F
Zmin =CminF×(30/25)F
とする。そしてまずXmax とYmin の中間の値を閾値として、周波数測定値fmesがそれより大きいか小さいかを比較する。即ち、
fmes≦(Xmax +Ymin)/2
であれば、装着されているディスク90は23GBディスクであると判断する。一方、
fmes>(Xmax +Ymin)/2
である場合は、次にYmax とZmin の中間の値を閾値として周波数測定値fmesがそれより大きいか小さいかを比較する。即ち、
fmes≦(Ymax +Zmin)/2
であれば、装着されているディスク90は25GBディスクであると判断する。一方、
fmes>(Ymax +Zmin)/2
であれば、装着されているディスク90は30GBディスクと判断する。
Xmax =CmaxF×(23/25)F
Xmin=CminF×(23/25)F
Ymax=CmaxF
Ymin=CminF
Zmax=CmaxF×(30/25)F
Zmin =CminF×(30/25)F
とする。そしてまずXmax とYmin の中間の値を閾値として、周波数測定値fmesがそれより大きいか小さいかを比較する。即ち、
fmes≦(Xmax +Ymin)/2
であれば、装着されているディスク90は23GBディスクであると判断する。一方、
fmes>(Xmax +Ymin)/2
である場合は、次にYmax とZmin の中間の値を閾値として周波数測定値fmesがそれより大きいか小さいかを比較する。即ち、
fmes≦(Ymax +Zmin)/2
であれば、装着されているディスク90は25GBディスクであると判断する。一方、
fmes>(Ymax +Zmin)/2
であれば、装着されているディスク90は30GBディスクと判断する。
スピンドルモータ2を30GBディスク用の回転速度とする場合は、図6(c)のようい、
Xmax =CmaxF×(23/30)F
Xmin=CminF×(23/30)F
Ymax=CmaxF×(25/30)F
Ymin=CminF×(25/30)F
Zmax=CmaxF
Zmin =CminF
とする。そしてまずXmax とYmin の中間の値を閾値として、周波数測定値fmesがそれより大きいか小さいかを比較する。即ち、
fmes≦(Xmax +Ymin)/2
であれば、装着されているディスク90は23GBディスクであると判断する。一方、
fmes>(Xmax +Ymin)/2
である場合は、次にYmax とZmin の中間の値を閾値として周波数測定値fmesがそれより大きいか小さいかを比較する。即ち、
fmes≦(Ymax +Zmin)/2
であれば、装着されているディスク90は25GBディスクであると判断する。一方、
fmes>(Ymax +Zmin)/2
であれば、装着されているディスク90は30GBディスクと判断する。
Xmax =CmaxF×(23/30)F
Xmin=CminF×(23/30)F
Ymax=CmaxF×(25/30)F
Ymin=CminF×(25/30)F
Zmax=CmaxF
Zmin =CminF
とする。そしてまずXmax とYmin の中間の値を閾値として、周波数測定値fmesがそれより大きいか小さいかを比較する。即ち、
fmes≦(Xmax +Ymin)/2
であれば、装着されているディスク90は23GBディスクであると判断する。一方、
fmes>(Xmax +Ymin)/2
である場合は、次にYmax とZmin の中間の値を閾値として周波数測定値fmesがそれより大きいか小さいかを比較する。即ち、
fmes≦(Ymax +Zmin)/2
であれば、装着されているディスク90は25GBディスクであると判断する。一方、
fmes>(Ymax +Zmin)/2
であれば、装着されているディスク90は30GBディスクと判断する。
図6(a)の23GBディスク用の回転速度とする場合を例にとって、システムコントローラ10の容量判別処理を図7に示す。
システムコントローラ10は、まずステップF200で光ピックアップ1の移送制御を行う。またステップF201でセンサ15の検出信号を監視する。即ちシステムコントローラ10は、光学ブロックサーボ回路11に指示して、スレッド移動を実行させ、光ピックアップ1が特定の半径位置dに位置するようにする。
ステップF201でセンサ15の検出信号がオンとなり、光ピックアップ1が半径位置dに移送されたことを確認したら、ステップF202で、スピンドルサーボ回路12に、23GBディスク用の回転速度を指示する。即ち23GBディスクが装填されている場合において、半径位置dにおいて所定の線速度が得られる回転速度を指示する。これによってスピンドルモータ2は、23GBディスク用の回転速度で回転駆動される。
システムコントローラ10は、まずステップF200で光ピックアップ1の移送制御を行う。またステップF201でセンサ15の検出信号を監視する。即ちシステムコントローラ10は、光学ブロックサーボ回路11に指示して、スレッド移動を実行させ、光ピックアップ1が特定の半径位置dに位置するようにする。
ステップF201でセンサ15の検出信号がオンとなり、光ピックアップ1が半径位置dに移送されたことを確認したら、ステップF202で、スピンドルサーボ回路12に、23GBディスク用の回転速度を指示する。即ち23GBディスクが装填されている場合において、半径位置dにおいて所定の線速度が得られる回転速度を指示する。これによってスピンドルモータ2は、23GBディスク用の回転速度で回転駆動される。
その状態においてステップF203で、システムコントローラ10はウォブル信号周波数を測定する。即ち光ピックアップ1にレーザ照射を開始させるとともに、光学ブロックサーボ回路11に指示してフォーカス引き込み及びフォーカスサーボ整定、トラッキングサーボを整定を実行させ、再生動作状態とする。そして、その再生動作の際にPLL部27のレジスタ37に記憶された制御電圧値を読み出し、所定の係数値を掛けることで、ウォブル信号周波数を測定する。
ウォブル信号周波数を測定したら、まずステップF204では、その周波数計測値fmesがfmes<Xmin、又はfmes>Zmaxのいずれかの値となっているか否かを判断する。
これは、周波数測定値fmesが全く想定されていない値となっている場合であり、もしこれらに該当した場合は、ステップF210に進んで、ディスクエラーとして処理する。例えば本ディスクドライブ装置にとって非対応のディスクとしてディスク排出処理、或いはホスト機器100へのディスクエラー通知などを行う。
これは、周波数測定値fmesが全く想定されていない値となっている場合であり、もしこれらに該当した場合は、ステップF210に進んで、ディスクエラーとして処理する。例えば本ディスクドライブ装置にとって非対応のディスクとしてディスク排出処理、或いはホスト機器100へのディスクエラー通知などを行う。
fmes<Xmin、又はfmes>Zmaxのいずれでもなければ、ステップF205で周波数計測値fmesを、閾値(Xmax +Ymin)/2と比較する。
そして
fmes≦(Xmax +Ymin)/2
であれば、ステップF206に進んで、装着されているディスク90は23GBディスクであると判断する。一方ステップF205で、
fmes>(Xmax +Ymin)/2
と判断された場合は、ステップF207に進み、周波数計測値fmesを、閾値(Ymax +Zmin)/2と比較する。そして、
fmes≦(Ymax +Zmin)/2
であれば、ステップF208に進んで、装着されているディスク90は25GBディスクであると判断する。一方、
fmes>(Ymax +Zmin)/2
であれば、ステップF209に進んで、装着されているディスク90は30GBディスクと判断する。
そして
fmes≦(Xmax +Ymin)/2
であれば、ステップF206に進んで、装着されているディスク90は23GBディスクであると判断する。一方ステップF205で、
fmes>(Xmax +Ymin)/2
と判断された場合は、ステップF207に進み、周波数計測値fmesを、閾値(Ymax +Zmin)/2と比較する。そして、
fmes≦(Ymax +Zmin)/2
であれば、ステップF208に進んで、装着されているディスク90は25GBディスクであると判断する。一方、
fmes>(Ymax +Zmin)/2
であれば、ステップF209に進んで、装着されているディスク90は30GBディスクと判断する。
このようにしてディスク90の記録容量を判別したら、その後、システムコントローラ10は、判別した記録容量に応じてスピンドル回転速度やPLL中心周波数の設定変更を行えばよい。
ここでは23GBディスク用の回転速度でスピンドルモータ2を回転させる場合の処理例としたが、ステップF202で25GBディスク用の回転速度や30GBディスク用の回転速度でスピンドルモータ2を回転させる場合も同様の処理で容量判別を実行できる。
ここでは23GBディスク用の回転速度でスピンドルモータ2を回転させる場合の処理例としたが、ステップF202で25GBディスク用の回転速度や30GBディスク用の回転速度でスピンドルモータ2を回転させる場合も同様の処理で容量判別を実行できる。
以上述べてきたように、ウォブル信号の周波数測定値を予め用意された固定の閾値(Xmax +Ymin)/2、及び(Ymax +Zmin)/2と比較することにより、PIC情報に頼らずにディスク容量判別を行うことが可能となる。
以上、実施の形態として説明してきたように、半径位置dで特定の回転速度(例えば23GBディスク用の回転速度)の状態で再生を行うことで、ウォブル信号周波数の測定値としてディスク90の記録容量に応じた値が検出され、これによって装填されたディスク90の記録容量を判別できる。つまり、PIC等の管理情報に頼らずにディスクの記録容量が判別でき、その判別結果により記録容量に応じた設定(スピンドル回転速度設定やPLL中心周波数設定)が可能となるため、どの記録容量タイプのディスク90が装填されても適正に再生できることになる。
なお、説明上23GBディスク、25GBディスク、30GBディスクの3タイプの判別を挙げたが、他の容量が存在する場合でも、図4,図6に相当する関係を導くことで、容量判別を実行できる。
また、容量判別の際の光ピックアップ1の位置dは任意に決定すればよい。
なお、説明上23GBディスク、25GBディスク、30GBディスクの3タイプの判別を挙げたが、他の容量が存在する場合でも、図4,図6に相当する関係を導くことで、容量判別を実行できる。
また、容量判別の際の光ピックアップ1の位置dは任意に決定すればよい。
また本例の容量判別処理のためには、新規のハードウェアを追加せずにシステムコントローラ10が図5又は図7の処理を実行できるようにすればよく、つまりマイクロコンピュータのソフトウェアの追加のみで本例の容量判別処理を実現できる。従ってハードウェア構成上の負担はなく、実現も容易である。
さらに、ウォブル信号の周波数測定は図2の構成のPLL部27で実現できるため、測定を高速に実行でき、これによって容量判別処理を速やかに行うことができる。従って、ディスク装填の後に迅速に記録又は再生が可能となるディスクドライブ装置を実現できる。
さらに、ウォブル信号の周波数測定は図2の構成のPLL部27で実現できるため、測定を高速に実行でき、これによって容量判別処理を速やかに行うことができる。従って、ディスク装填の後に迅速に記録又は再生が可能となるディスクドライブ装置を実現できる。
1 光ピックアップ、2 スピンドルモータ、3 スレッド機構、4 マトリクス回路、5 再生信号処理系、6 ウォブル処理系、10 システムコントローラ、11 光学ブロックサーボ回路、12 スピンドルサーボ回路、15 センサ、27 PLL部、28 周波数引き込み部、29 位相引き込み部、37 レジスタ
Claims (4)
- ウォブリンググルーブが形成されたディスク記録媒体に対して情報読出を行うヘッド部と、
上記ディスク記録媒体を線速度一定で回転駆動する回転駆動部と、
上記ディスク記録媒体のウォブリンググルーブの情報として上記ヘッド部に読み出されるウォブル信号の周波数を測定するウォブル周波数測定部と、
上記ヘッド部を、装填された上記ディスク記録媒体に対して特定の半径位置で情報読出を行う状態にさせるとともに、上記回転駆動部を特定の速度で回転させ、その際に上記ウォブル周波数測定部で検出される周波数に基づいて、装填された上記ディスク記録媒体の記録容量を判別する制御部と、
を備えたことを特徴とするディスクドライブ装置。 - 上記ウォブル周波数測定部は、
上記ヘッド部で読み出されたウォブル信号の平均化周波数に対して発振周波数の引き込みを行う周波数引き込み部と、
上記周波数引き込み部で周波数引き込みが行われた状態で、ウォブル信号に対して発振周波数の位相引き込みを行う位相引き込み部とを備え、
上記位相引き込み部における電圧制御発振器の入力電圧値を、ウォブル周波数に相当する値として検出することを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。 - 上記制御部は、
上記ウォブル周波数測定部で測定されるウォブル信号の周波数に対しての閾値を設定し、
上記ウォブル周波数測定部で測定された周波数を、上記閾値と比較した結果に基づいて、装填された上記ディスク記録媒体の記録容量を判別することを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。 - ウォブリンググルーブが形成されたディスク記録媒体に対して情報の記録又は再生を行うディスクドライブ装置のディスク記録容量判別方法として、
ディスク記録媒体に対して情報読出を行うヘッド部を、装填されたディスク記録媒体に対して特定の半径位置で情報読出を行う状態にさせるステップと、
回転駆動部により、上記装填されたディスク記録媒体を特定の速度で回転させるステップと、
上記装填されたディスク記録媒体のウォブリンググルーブの情報として、上記ヘッド部によって読み出されるウォブル信号の周波数を測定するステップと、
上記測定されたウォブル信号の周波数に基づいて、上記装填されたディスク記録媒体の記録容量を判別するステップと、
を備えたことを特徴とするディスク記録容量判別方法。
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---|---|---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8335141B2 (en) | 2010-03-09 | 2012-12-18 | Panasonic Corporation | Optical disc discrimination method, optical disc device and integrated circuit |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002100041A (ja) * | 2000-09-22 | 2002-04-05 | Sony Corp | 光ディスクドライブおよびそれにおけるディスク判定方法 |
-
2006
- 2006-10-27 JP JP2006292833A patent/JP2008108400A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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