[go: up one dir, main page]

JP2008074780A - リポソームの皮膚吸収部位をコントロールする方法及びリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤 - Google Patents

リポソームの皮膚吸収部位をコントロールする方法及びリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2008074780A
JP2008074780A JP2006256879A JP2006256879A JP2008074780A JP 2008074780 A JP2008074780 A JP 2008074780A JP 2006256879 A JP2006256879 A JP 2006256879A JP 2006256879 A JP2006256879 A JP 2006256879A JP 2008074780 A JP2008074780 A JP 2008074780A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liposome
skin
phospholipid
phosphatidylcholine
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006256879A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruki Watanabe
治樹 渡辺
Takashi Fukazawa
崇 深沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DOCTOR PROGRAM KK
Original Assignee
DOCTOR PROGRAM KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DOCTOR PROGRAM KK filed Critical DOCTOR PROGRAM KK
Priority to JP2006256879A priority Critical patent/JP2008074780A/ja
Publication of JP2008074780A publication Critical patent/JP2008074780A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】リポソームの皮膚吸収部位をコントロールする方法及びその方法に用いられるリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤、さらに該リポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤を含有する皮膚外用剤を提供すること。
【解決手段】
ホスファチジルコリンを0〜100質量%含有するリン脂質を膜構成成分として含むリポソームを皮膚に吸収させるに当たって前記リン脂質中のホスファチジルコリンの含有量を0〜100質量%の範囲で変化させることにより前記リポソームの皮膚吸収到達部位をコントロールする方法及び前記リポソームからなるリポソームの皮膚吸収到達部位をコントロールするためのリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤並びに前記リポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤を含有する皮膚外用剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、リポソームの膜構成成分として用いるリン脂質中のホスファチジルコリンの含有量を変化させることによってリポソームの皮膚吸収部位をコントロールする方法及び前記種々含有量のホスファチジルコリンのリン脂質を膜構成成分としたリポソームからなるリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤に関する。
リポソームは、内部に水相を有する脂質二重層から成る閉鎖小胞体であり、医薬品、化粧品等幅広い分野で、主に生理活性物質のキャリアーとして用いられている。
リポソームに生理活性物質等を内包して経皮吸収させる場合、内包物質の生理活性物質等の種類によって皮膚内のターゲット部位をコントロールすることが薬効を効果的に発揮させる上で有効である。
高橋らによれば、リポソーム膜として一般的に用いられるリン脂質において、ホスフォチジルイノシトールとホスフォチジルエタノールアミンの含有量を合わせて約60%までに高めた水素添加大豆レシチンを調製し、酢酸トコフェロールの角質層での貯留効果を検討したところ、一般的な水素添加大豆レシチンに比べて、効果が増大したことを報告している。この効果は、ホスフォチジルイノシトールやホスフォチジルエタノールアミンがホスフォチジルコリンに比較してより角質上層部に滞留しやすいことに由来すると説明されている(非特許文献1参照)。
しかしながら、リポソームの経皮吸収の際の皮膚内のターゲット部位をコントロールする技術の開示はなく、示唆する記載もない。経皮吸収の際の皮膚内のターゲット部位を精度よくコントロールすることができれば皮膚科学的価値の高いものとなる。
フレグランス ジャーナル、2001−12、p.51
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、リポソームの皮膚吸収部位をコントロールする方法及びその方法に用いられるリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤、さらに該リポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤を含有する皮膚外用剤を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、リポソームの膜構成成分としてホスファチジルコリンを0〜100質量%含有するリン脂質を用い、前記リン脂質中のホスファチジルコリンの含有量を変化させるとリポソームの皮膚吸収部位をコントロールすることができ、前記リポソームは、前記種々含有量のホスファチジルコリンのリン脂質を膜構成成分としたリポソームによりリポソームの皮膚吸収をコントロールできるリリース剤となることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ホスファチジルコリンを0〜100質量%含有するリン脂質を膜構成成分として含むリポソームを皮膚に吸収させるに当たって、前記リン脂質中のホスファチジルコリンの含有量を0〜100質量%の範囲で変化させることにより前記リポソームの皮膚吸収到達部位をコントロールする方法である。
さらに、本発明は、ホスファチジルコリンを0〜100質量%含有するリン脂質並びに界面活性剤及びコレステロールエステルからなる群から選ばれる1種以上を膜構成成分として含むリポソームを皮膚に吸収させるに当たって、前記リン脂質中のホスファチジルコリンの含有量を0〜100質量%の範囲で変化させることにより前記リポソームの皮膚吸収到達部位をコントロールする方法である。
前記方法において、リポソームの膜構成成分として、界面活性剤及びコレステロールエステルからなる群から選ばれる1種以上をリン脂質と併用すると、リポソームの皮膚吸収到達部位のコントロールがより精度のよいものとなる。
前記方法における界面活性剤としては、アシルメチルタウリン塩及び/又はポリオキシエチレン硬化ヒマシ油であることが好ましい。
前記方法におけるアシルメチルタウリン塩は、メチルステアロイルタウリン塩が好ましい。
また、前記方法におけるリン脂質は、水素添加リン脂質であることが好ましい。
さらに、本発明は、ホスファチジルコリンを0〜100質量%含有するリン脂質を膜構成成分として含むリポソームからなる、前記リン脂質中のホスファチジルコリン含有量を0〜100質量%の範囲で変化させることによりリポソームの皮膚吸収到達部位をコントロールするためのリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤である。
さらに、本発明は、ホスファチジルコリンを0〜100質量%含有するリン脂質並びに界面活性剤及びコレステロールエステルからなる群から選ばれる1種以上を膜構成成分として含むリポソームからなる、前記リン脂質中のホスファチジルコリン含有量を0〜100質量%の範囲で変化させることによりリポソームの皮膚吸収到達部位をコントロールするためのリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤である。
前記リリース剤において、リポソームの膜構成成分として、界面活性剤及びコレステロールエステルからなる群から選ばれる1種以上をリン脂質と併用すると、リポソームの皮膚吸収到達部位のコントロールがより精度のよいものとなる。
前記リリース剤における界面活性剤としては、アシルメチルタウリン塩及び/又はポリオキシエチレン硬化ヒマシ油であることが好ましい。
前記リリース剤におけるアシルメチルタウリン塩は、メチルステアロイルタウリン塩が好ましい。
また、前記リリース剤におけるリン脂質は、水素添加リン脂質であることが好ましい。
さらに、本発明は前記リポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤を含有する皮膚外用剤である。
本発明によれば、リン脂質を膜構成成分として含むリポソームの前記リン脂質中のホスファチジルコリンの含有量を0〜100質量%の範囲で変化させることにより、リポソームの皮膚吸収到達部位をコントロールすることができる。特に、皮膚中のレセプター及び真皮からなる皮膚深部への吸収割合をコントロールすることができる。さらに、前記方法に用いるリポソームは、リポソームの皮膚吸収到達部位をコントロールするための、特に、皮膚のレセプター及び真皮からなる皮膚深部への吸収割合をコントロールするためのリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤として有用である。前記リポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤は皮膚外用剤に含有され効果を発揮する。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳述する。
本発明においては、リポソーム膜の構成成分として、リン脂質が用いられる。前記リン脂質は、ホスファチジルコリン(レシチン)を0〜100質量%含み、その他の成分としてホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロール、ジホスファチジルグリセロール、スフィンゴミエリン等が含まれる。したがって、例えば、ホスファチジルコリンを0質量%含むリン脂質とは、ホスファチジルコリン以外のホスファチジルエタノールアミン等からなるリン脂質であり、またホスファチジルコリンを100質量%含むリン脂質とは、ホスファチジルコリンからなるリン脂質である。本発明におけるリン脂質は、化粧料、医薬部外品、医薬品等に使用されるものであれば特に限定されない。なお、本発明においてリン脂質とは、天然リン脂質、水素添加リン脂質等のリン脂質誘導体、合成リン脂質等を含めた概念のものである。前記ホスファチジルコリンについては、天然の大豆レシチン、卵黄レシチン等が使用できる。
前記ホスファチジルコリンを0〜100質量%含有するリン脂質は、市販品を用いることが可能であり、市販品の例としては、例えば、ルシノールS−10EX(ホスファチジルコリン含有量90質量%)、ルシノールS−10E(ホスファチジルコリン含有量50質量%)、ルシノールS−PIE(ホスファチジルコリン含有量20質量%)(以上、日光ケミカルズ社製)等が挙げられる。
本発明に係るリン脂質の含有量は、リポソーム中0.5〜10.0質量%であることが好ましい。この範囲において本発明の充分な効果を得ることができる。
本発明においてはリポソームの膜構成成分として用いるリン脂質中の、ホスファチジルコリンの含有量を0〜100質量%の範囲で調整する。前記ホスファチジルコリンの含有量によって後で証明するようにリン脂質を膜構成成分として含むリポソームが皮膚に経皮吸収された場合、皮膚の皮膚表面からレセプターの範囲での吸収部位を異なったものにすることができる。リン脂質中のホスファチジルコリンの含有量を増加させる程、より皮膚深部方向に多く吸収され、リン脂質中のホスファチジルコリンの含有量が高いリポソームは、レセプター及び真皮からなる皮膚深部(以下、単に皮膚深部という。)に選択的に吸収される。逆に、リン脂質中のホスファチジルコリンの含有量を減少させる程、皮膚深部方向への吸収が抑えられ、皮膚深部への吸収が少なく、より皮膚表面方向への吸収が多くなり、選択的に表皮及びそれより表面側の表面部に吸収される。したがって、リン脂質中のホスファチジルコリンの含有量を0〜100質量%の範囲で変化させることにより、リポソームの皮膚吸収到達部位をコントロールすることができるコントロール方法が提供される。また、このようなリン脂質中のホスファチジルコリンの含有量を0〜100質量%の範囲で変化させたリポソームはリポソームの皮膚吸収到達部位をコントロールするためのリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤として有用である。
本発明においては、リポソーム膜の構成成分として前記リン脂質とともに界面活性剤及びコレステロールエステルからなる群から選ばれる1種以上を併用することができる。これらとの併用により、前記リポソームの皮膚吸収到達部位のコントロールをより精度のよいものとすることができる。
前記リン脂質と併用される界面活性剤としては、特に限定されないが、非イオン界面活性剤及びアニオン界面活性剤が好ましい。
非イオン界面活性剤の例としては、ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン(以下、POEという。)ソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、POEソルビタンモノステアレート等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POEソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POEグリセリンモノイソステアレート等)、ポリエチレングリコール(以下、PEGという。)脂肪酸エステル類(PEGモノオレエート、PEGジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・ポリオキシプロピレン(以下、POPという。)アルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等を挙げることができる。非イオン界面活性剤は1種または2種以上が任意に選択されて用いられる。
本発明においては、これらのうち、POE硬化ヒマシ油誘導体が好ましく用いられる。なかでも、POEの平均付加モル数が40〜80のPOE硬化ヒマシ油誘導体が好ましい。特に、POEの平均付加モル数が40〜80のPOE硬化ヒマシ油(以下、HCOといい、例えばPOEの平均付加モル数が60の場合、HCO−60と示す。)が好ましい。
また、アニオン性界面活性剤の例としては、例えば、脂肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、アルキル硫酸塩(例えば、ラウリル硫酸カリウム等)、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル、アシルメチルタウリン塩(例えば、メチルステアロイルタウリン塩、メチルオレオイルタウリン塩、メチルステアロイルタウリンナトリウム(以下、SMTという。)、メチルオレオイルタウリンナトリウム等)が好適に使用される。これらのうちでは、SMTを代表とするアシルメチルタウリン塩が特に好ましい。
本発明において前記リン脂質と併用されるコレステロールエステルとしては、コレステロールと高級脂肪酸のエステルである。前記高級脂肪酸としては、好ましくは炭素数12〜24の直鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和脂肪酸であり、例えば、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、マカデミアナッツ油脂肪酸が挙げられる。これらのうちでは、特にステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸が好ましい。コレステロールエステルの具体例としては、ラウリン酸コレステリル、ミリスチン酸コレステリル、パルミトレイン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、リノール酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/オクチルドデシル)等が挙げられる。
界面活性剤及びコレステロールエステルからなる群から選ばれる1種以上の含有量としては、特に限定されないが、リポソーム中のリン脂質に対して5〜80質量%であることが好ましい。この範囲において本発明の充分な効果を得ることができる。
リポソーム膜の構成成分として、公知の他の成分をさらに本発明の効果を損なわない範囲で添加しても構わない。また、リポソームには、リン脂質膜中及び内水相中にそれぞれ親油性もしくは親水性の種々の成分を内包させることができる。例えば、リン脂質膜中に内包させ得る親油性成分としては、アボカド油,アルモンド油,オリーブ油,ゴマ油,サザンカ油,サフラワー油,大豆油,ツバキ油,トウモロコシ油,ナタネ油,パーシック油,ヒマシ油,綿実油,落花生油,ホホバ油等の植物性油類又は植物性ロウ類、ミリスチン酸イソプロピル,パルミチン酸イソプロピル,ラウリン酸ヘキシル,ミリスチン酸オクチルドデシル,ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル,2−エチルヘキサン酸セチル,トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル,トリオクタン酸トリメチロールプロパン等のエステル油類、フェニルアラニン,トリプトファン,イソロイシン,ロイシン,プロリン,メチオニン,バリン,アラニン等の疎水性アミノ酸類及びこれらの親油性誘導体、レチノール,レチナール,レチノイン酸等のビタミンA類及びこれらの親油性誘導体、α−カロテン,β−カロテン,γ−カロテン等のプロビタミンA類、コレカルシフェロール,エルゴカルシフェロール等のビタミンD類及びこれらの親油性誘導体、7−デヒドロコレステロール,エルゴステロール等のプロビタミンD類及びこれらの親油性誘導体、α−トコフェロール,βトコフェロール,γ−トコフェロール,δ−トコフェロール等のビタミンE類及びこれらの親油性誘導体、フィロキノン,メナキノン,メナジオン等のビタミンK類及びこれらの親油性誘導体等の親油性ビタミン類、ユビキノン及びその親油性誘導体,リポ酸及びその親油性誘導体,リノール酸及びその親油性誘導体,リノレン酸及びその親油性誘導体,アラキドン酸及びその親油性誘導体等といった親油性ビタミン様作用因子類、リボフラビン酪酸エステル,ジカプリル酸ピリドキシン,ジパルミチン酸ピリドキシン,パルミチン酸アスコルビル,ジパルミチン酸アスコルビル等の水溶性ビタミン類の親油性誘導体、グアイアズレン,グアイアズレンスルホン酸エチル,グリチルレチン酸ステアリル等の親油性抗炎症剤等が挙げられる。これらの成分は1種又は2種以上を選択して用いることができる。
また、内水相中に内包させる親水性成分としては、1,3−ブチレングリコール,プロピレングリコール,グリセリン等の多価アルコール類、グルコース,ガラクトース,フルクトース,サッカロース,マルトース等の単糖類及びオリゴ糖類、イノシトール,ソルビトール,マルチトール等の糖アルコール類、リシン,グルタミン,アスパラギン,グルタミン酸,アスパラギン酸,トレオニン,アルギニン,セリン,ピロリドンカルボン酸等の親水性アミノ酸類及びこれらの塩並びに親水性誘導体、チアミン等ビタミンB類及びこれらの塩並びに親水性誘導体、リボフラビン等ビタミンB類及びこれらの塩並びに親水性誘導体、ニコチン酸,ニコチン酸アミド等ナイアシン類及びこれらの塩並びに親水性誘導体、ピリドキシン,ピリドキサール,ピリドキサミン等ビタミンB類及びこれらの塩並びに親水性誘導体、パントテン酸及びその塩並びに親水性誘導体、ビオチン及びその塩並びに親水性誘導体、葉酸及びその塩並びに親水性誘導体、コバラミン等ビタミンB12類及びこれらの塩並びに親水性誘導体、アスコルビン酸及びその塩並びに親水性誘導体等の親水性ビタミン類、オロト酸及びその塩並びに親水性誘導体、カルニチン及びその塩並びに親水性誘導体、ヘスペリジン,エリオジクチン,ルチン等のビタミンP類等の親水性ビタミン様作用因子、グリコール酸,乳酸,クエン酸等の2−ヒドロキシカルボン酸及びこれらの塩並びに親水性誘導体、ヒアルロン酸,コンドロイチン硫酸,デルマタン硫酸,ヘパリン等ムコ多糖類及びこれらの塩並びに親水性誘導体、可溶性コラーゲン,コラーゲン加水分解物,エラスチン加水分解物,ケラチン加水分解物等のペプチド類及びこれらの塩並びに親水性修飾物、アラントイン及びその塩並びに親水性誘導体,グアイアズレンスルホン酸塩,グリチルリチン酸及びその塩並びに親水性誘導体等の親水性抗炎症剤、植物の極性溶媒による抽出物等が挙げられる。これらの成分は1種又は2種以上を選択して用いられる。
本発明に係るリポソームの調製にあたっては、特に限定されることなく既知の方法を用いて調製することができる。例えば、前記膜構成成分を、もし必要であれば多価アルコール等の他の活性成分、リポソームへの内包成分と共に水に溶解乃至分散させる。分散に当たっては例えば加温(例えば、80〜90℃)、高速撹拌(例えば、ホモミキサーで3000rpm以上の撹拌速度)等により分散を高めることが好ましい。次いで、この水分散液を高圧ミキサー(例えばマイクロフルイダイザーやAPVホモジナイザー等)を用いて微細に分散させてリポソームを形成させ、リポソーム水分散液を得る。
また、油溶性の生理活性物質を含有する油性コアを内包するリポソームは、例えば、油溶性の生理活性物質を油性成分に溶解し、これに、リン脂質等のリポソーム膜構成成分を加えて撹拌した後、水を加えてよく撹拌することにより、水分散液として調製することができる。撹拌には、必要に応じて超音波を使用してもよい。
さらに、膜構成成分と水性溶液とを、膜構成成分の相転移温度以上にて撹拌するか、又は膜構成成分を、グリセリン,ジグリセリン,プロピレングリコール,ジプロピレングリコール,ポリエチレングリコール,1,3−ブチレングリコール,ジエチレングリコールモノエチルエーテル,ソルビトール,マルチトール等の多価アルコール類、グリセリルモノ酢酸エステル,グリセリルジ酢酸エステル,グリセロリン酸等のグリセリンエステル類等の水溶性の非揮発性有機溶媒に混合し、次いで水性溶液に分散して調製することもできる。さらに、得られたリポソーム懸濁液に超音波処理を加えてもよい。
リポソームのその他の製造法としては、薄膜法、逆層蒸発法、エタノール注入法、脱水−再水和法等を挙げることができる。
本発明に係る前記リポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤は応用範囲が広く、種々の分野に応用することができる。例えば、医薬部外品を含む化粧品、医薬品等が挙げられる。
本発明に係る前記リポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤は皮膚外用剤に配合され、優れた効果を発揮する。リポソームは、一般的には、水分散液として存在し、水に任意に希釈される。皮膚外用剤中においても皮膚外用剤中の水に任意に希釈されるが、本発明におけるリポソームとは、皮膚外用剤中に存在する任意に希釈されたリポソーム水分散液を含む概念である。
本発明に係る皮膚外用剤には通常医薬部外品を含む化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる成分、例えば油分、界面活性剤、粉末、色材、水、アルコール類、増粘剤、キレート剤、シリコーン類、酸化防止剤、紫外線吸収剤、保湿剤、香料、各種薬効成分、防腐剤、pH調整剤、中和剤等必要に応じて適宜配合される。
本発明に係る皮膚外用剤としては、医薬品(軟膏剤等)、医薬部外品(軟膏剤等)及び化粧品[乳液、クリーム、ジェル、エッセンス(美容液)、頭髪用化粧品、ボディ化粧品等]の形態に広く適用可能である。
以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。実施例の説明に先立ち本発明で用いた効果試験方法について説明する。
1.経皮吸収性
(1)試験方法及び評価
蛍光物質4MUS(4-Methylumbelliferyl sulfate potassium salt)を添加した試料を塗布した豚皮をフランツ型の拡散セルにセットし、32℃で24時間放置後、皮膚内に含まれる4MUSをSulfatase(Type IV from Limpets)で分解後、蛍光検出にて定量し、蛍光物の吸収量を測定した。なお、測定皮膚部位はレセプター、真皮、表皮であり、さらに皮膚に貼ったテープに存在する蛍光物を測定し、表皮中最外部における吸収とした。
次に、リポソームの製造例を挙げる。表1及び表2に掲げた成分を用いて以下の方法でリポソームを製造した。表1及び表2には使用した各成分の割合を質量%(配合量合計100質量%)で示している。
(製造法)
(1)配合全成分をそれぞれ量り込み、室温にて精製水以外の成分を精製水中に撹拌しながら添加し、分散させた。
(2)その後、80〜90℃に加温して、ホモミキサーで高速撹拌し、分散を高めた。
(3)次いで、前項(2)の分散液を高圧ミキサー(マイクロフルイダイザー)を用いて微細に分散させてリポソームを形成させた。
(4)次いで、この分散液を室温まで冷却してリポソーム分散液を得た。
Figure 2008074780
表1中、
(注1)ルシノールS−10EX(ホスファチジルコリン含有量90質量%)(日光ケミカルズ製)
(注2)ルシノールS−10E(ホスファチジルコリン含有量50質量%)(日光ケミカルズ製)
(注3)ルシノールS−PIE(ホスファチジルコリン含有量20質量%)(日光ケミカルズ製)
Figure 2008074780
表2中、
(注1)ルシノールS−10EX(ホスファチジルコリン含有量90質量%)(日光ケミカルズ製)
(注2)ルシノールS−10E(ホスファチジルコリン含有量50質量%)(日光ケミカルズ製)
(注3)ルシノールS−PIE(ホスファチジルコリン含有量20質量%)(日光ケミカルズ製)
上記実施例1〜13のリポソームにつき効果試験を行い、各皮膚部位での蛍光物の吸収量を測定した。なお、試験試料としては表1及び2に掲げた実施例1〜13のリポソーム成分にさらに蛍光物質4MUSを添加して製造したリポソームを用いた。評価結果を表3及び表4に示した。表には、塗布量に対する全皮膚吸収量の割合(%)及び各部位の吸収量(全皮膚吸収量中の%)を示した。
Figure 2008074780
Figure 2008074780
表3及び表4から分かるように、ホスファチジルコリンを90質量%含有するリン脂質(ルシノールS−10EX)を膜構成成分とするリポソーム(実施例1)は、皮膚中のレセプターへの吸収量が多く、レセプター及び真皮からなる皮膚深部に全吸収量の90%を超える量が吸収されている。このことから、ホスファチジルコリンの含有量の多いリン脂質を膜構成成分とするリポソームは選択的に皮膚深部に吸収されることが分かる。
また、ホスファチジルコリンの含有量がルシノールS−10EXに比べて少ない(ホスファチジルコリン含有量50質量%)のリン脂質(ルシノールS−10E)を膜構成成分とするリポソーム(実施例2)は、皮膚中のレセプター及び真皮への吸収量は実施例1のリポソームに比べて少なく、皮膚中のレセプター並びにレセプター及び真皮からなる皮膚深部への到達吸収が抑えられ、これより浅い部位への吸収が選択的に行われていることが分かる。
さらに、ホスファチジルコリンの含有量がルシノールS−10Eに比べて少ない(ホスファチジルコリン含有量20質量%)のリン脂質(ルシノールS−PIE)を膜構成成分とするリポソーム(実施例3)は、皮膚中のレセプター及び真皮からなる皮膚深部への吸収量は実施例2のリポソームに比べてさらに少なく、これに対して、表皮及びテープ部への吸収量が前記実施例1〜2のリポソームに比べて多くなっており、皮膚中の浅い部位、特に、表皮及びテープ部への吸収が選択的に行われていることが分かる。
なお、前記実施例2のリポソームの表皮及びテープ部への吸収量は、本実施例3のリポソームの場合より少ないことから、前記実施例2のリポソームは皮膚中の中間深部への吸収が選択的に行われていることが分かる。
実施例4〜13には、リポソーム膜の構成成分としてリン脂質と、界面活性剤及びコレステロールエステルからなる群から選ばれる1種以上を併用したときの塗布量に対する全皮膚吸収量の割合(%)及び各部位の吸収量(全皮膚吸収量中の%)を示してある。
これらによれば、実施例1〜3と同様の傾向が見られる。すなわち、ホスファチジルコリンを90質量%含有するリン脂質(ルシノールS−10EX)と、ステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、HCO−60及びSMTのいずれかを膜構成成分とするリポソーム(実施例4〜6及び11)は、皮膚中のレセプターへの吸収量が多く、レセプター及び真皮からなる皮膚深部に全吸収量の90%を超える量が吸収されている。
なお、実施例4〜6及び11のリポソームは、実施例1との比較からステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、HCO−60及びSMTのいずれかを膜構成成分として添加しないリポソームに比べて、皮膚中のレセプターへの吸収量の多さ、レセプター及び真皮からなる皮膚深部への選択的到達吸収(全吸収量の90%を超える量が吸収)がより明確になっていることが分かる。したがって、リポソームの膜構成成分として、界面活性剤及びコレステロールエステルからなる群から選ばれる1種以上をリン脂質と併用すると、リポソームの皮膚吸収到達部位のコントロールがより精度のよいものとなることが分かる。
また、ホスファチジルコリンの含有量がルシノールS−10EXに比べて少ない(ホスファチジルコリン含有量50質量%)のリン脂質(ルシノールS−10E)とHCO−60、ステアリン酸コレステリル及びメチルオレオイルタウリンナトリウムのいずれかを膜構成成分とするリポソーム(実施例7、8及び12)は、皮膚中のレセプターへの吸収量並びにレセプター及び真皮からなる皮膚深部への吸収量が実施例4〜6及び11のリポソームに比べて少なく、皮膚中のレセプター並びにレセプター及び真皮からなる皮膚深部への到達吸収が抑えられ、これより浅い部位への吸収が選択的に行われていることが分かる。なお、実施例7、8及び12のリポソームが皮膚中の中間深部への吸収が選択的に行われていることは、実施例2の場合と同様である。
さらに、実施例2との比較から実施例7、8及び12のリポソームは、HCO−60、ステアリン酸コレステリル及びメチルオレオイルタウリンナトリウムのいずれかを膜構成成分として添加しないリポソームに比べて、レセプター及び真皮からなる皮膚深部より浅い部位(皮膚中の中間深部)への選択的吸収がより明確になっていることが分かる。これからも、リポソームの膜構成成分として、界面活性剤及びコレステロールエステルからなる群から選ばれる1種以上をリン脂質と併用すると、リポソームの皮膚吸収到達部位のコントロールがより精度のよいものとなることが分かる。
さらに、ホスファチジルコリンの含有量がルシノールS−10Eに比べて少ない(ホスファチジルコリン含有量20質量%)のリン脂質(ルシノールS−PIE)とステアリン酸コレステリル、SMT及びHCO−80のいずれかを膜構成成分とするリポソーム(実施例9、10及び13)は、皮膚中のレセプターへの吸収量並びにレセプター及び真皮からなる皮膚深部への吸収量が実施例7、8及び12のリポソームに比べてさらに少なく、皮膚中のレセプター並びにレセプター及び真皮からなる皮膚深部への到達吸収がより抑えられ、より浅い部位への吸収が行われていることが分かる。特に、この実施例9、10及び13のリポソームは表皮及びテープ部位への吸収量が前記実施例4〜8及び11〜12のリポソームに比べて明らかに多くなっており、皮膚中の表皮及びテープ部位という浅い部位への吸収が選択的に行われていることが分かる。
なお、実施例3との比較からステアリン酸コレステリル、SMT及びHCO−80のいずれかを膜構成成分として添加しないリポソームに比べて、表皮及びテープ部位からなる皮膚の浅い部位への選択的吸収がより明確になっていることが分かる。これからも、リポソームの膜構成成分として、界面活性剤及びコレステロールエステルからなる群から選ばれる1種以上をリン脂質と併用すると、リポソームの皮膚吸収到達部位のコントロールがより精度のよいものとなることが分かる。
以上から、レセプター及び真皮への到達吸収をみると、リン脂質中のホスファチジルコリンの含有量が多いほど吸収割合が高いことが明らかであり、ホスファチジルコリンの含有量を減少させることによりリポソームの皮膚吸収到達部位が皮膚の浅い部位に移行しており、リン脂質中のホスファチジルコリンの含有量によってリポソームの皮膚吸収到達部位ををコントロールすることができることが分かる。したがって、前記ホスファチジルコリンの含有量を0〜100質量%の範囲で変化させることによって前記リポソームの皮膚吸収到達部位をコントロールする方法として、またその方法に用いられるリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤として有用であることが明らかである。
以下に本発明に係る皮膚外用剤の製剤例を示す。いずれの皮膚外用剤もリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤としての優れた効果を有していた。なお、製造は前記実施例1〜13のリポソームの製法に準じて製造した。
[製剤例1]化粧水
成分 配合量(質量%)
グリセリン 8.0
1,3−ブチレングリコール 3.0
オレイルアルコール 0.1
HCO−60 1.0
リン脂質(注1) 4.0
エタノール 10.0
精製水 残余
(注1)ルシノールS−10EX(ホスファチジルコリン含有量90質量%)(日光ケミカルズ製)
[製剤例2]化粧水
成分 配合量(質量%)
グリセリン 8.0
1,3−ブチレングリコール 3.0
オレイルアルコール 0.1
SMT 1.0
リン脂質(注2) 4.0
エタノール 10.0
精製水 残余
(注2)ルシノールS−10E(ホスファチジルコリン含有量50質量%)(日光ケミカルズ製)
[製剤例3]化粧水
成分 配合量(質量%)
グリセリン 8.0
1,3−ブチレングリコール 3.0
オレイルアルコール 0.1
HCO−60 1.0
リン脂質(注3) 4.0
エタノール 10.0
精製水 残余
(注3)ルシノールS−PIE(ホスファチジルコリン含有量20質量%)(日光ケミカルズ製)
[製剤例4]化粧水
成分 配合量(質量%)
グリセリン 8.0
1,3−ブチレングリコール 3.0
オレイルアルコール 0.1
HCO−80 1.5
POE(20)ソルビタンモノラウリン酸エステル 0.5
リン脂質(注1) 7.0
エタノール 10.0
精製水 残余
(注1)ルシノールS−10EX(ホスファチジルコリン含有量90質量%)(日光ケミカルズ製)
[製剤例5]化粧水
成分 配合量(質量%)
グリセリン 8.0
1,3−ブチレングリコール 3.0
オレイルアルコール 0.1
メチルオレオイルタウリンナトリウム 0.5
リン脂質(注1) 5.0
エタノール 10.0
精製水 残余
(注1)ルシノールS−10EX(ホスファチジルコリン含有量90質量%)(日光ケミカルズ製)
[製剤例6]化粧水
成分 配合量(質量%)
グリセリン 8.0
1,3−ブチレングリコール 3.0
オレイルアルコール 0.1
パルミチン酸コレステリル 1.5
リン脂質(注1) 3.0
エタノール 10.0
精製水 残余
(注1)ルシノールS−10EX(ホスファチジルコリン含有量90質量%)(日光ケミカルズ製)

Claims (11)

  1. ホスファチジルコリンを0〜100質量%含有するリン脂質を膜構成成分として含むリポソームを皮膚に吸収させるに当たって、前記リン脂質中のホスファチジルコリンの含有量を0〜100質量%の範囲で変化させることにより前記リポソームの皮膚吸収到達部位をコントロールする方法。
  2. ホスファチジルコリンを0〜100質量%含有するリン脂質並びに界面活性剤及びコレステロールエステルからなる群から選ばれる1種以上を膜構成成分として含むリポソームを皮膚に吸収させるに当たって、前記リン脂質中のホスファチジルコリンの含有量を0〜100質量%の範囲で変化させることにより前記リポソームの皮膚吸収到達部位をコントロールする方法。
  3. 界面活性剤が、アシルメチルタウリン塩及び/又はポリオキシエチレン硬化ヒマシ油である請求項2記載の方法。
  4. アシルメチルタウリン塩が、メチルステアロイルタウリン塩である請求項3記載の方法。
  5. リン脂質が、水素添加リン脂質である請求項1乃至4のいずれか一項に記載の方法。
  6. ホスファチジルコリンを0〜100質量%含有するリン脂質を膜構成成分として含むリポソームからなる、前記リン脂質中のホスファチジルコリン含有量を0〜100質量%の範囲で変化させることによりリポソームの皮膚吸収到達部位をコントロールするためのリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤。
  7. ホスファチジルコリンを0〜100質量%含有するリン脂質並びに界面活性剤及びコレステロールエステルからなる群から選ばれる1種以上を膜構成成分として含むリポソームからなる、前記リン脂質中のホスファチジルコリン含有量を0〜100質量%の範囲で変化させることによりリポソームの皮膚吸収到達部位をコントロールするためのリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤。
  8. 界面活性剤が、アシルメチルタウリン塩及び/又はポリオキシエチレン硬化ヒマシ油である請求項7記載のリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤。
  9. アシルメチルタウリン塩が、メチルステアロイルタウリン塩である請求項8記載のリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤。
  10. リン脂質が、水素添加リン脂質である請求項6乃至9のいずれか一項に記載のリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤。
  11. 請求項6乃至10のいずれか一項に記載のリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤を含有する皮膚外用剤。
JP2006256879A 2006-09-22 2006-09-22 リポソームの皮膚吸収部位をコントロールする方法及びリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤 Withdrawn JP2008074780A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006256879A JP2008074780A (ja) 2006-09-22 2006-09-22 リポソームの皮膚吸収部位をコントロールする方法及びリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006256879A JP2008074780A (ja) 2006-09-22 2006-09-22 リポソームの皮膚吸収部位をコントロールする方法及びリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008074780A true JP2008074780A (ja) 2008-04-03

Family

ID=39347206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006256879A Withdrawn JP2008074780A (ja) 2006-09-22 2006-09-22 リポソームの皮膚吸収部位をコントロールする方法及びリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008074780A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009125816A1 (ja) * 2008-04-09 2009-10-15 株式会社 資生堂 ベシクル及びそれを含む化粧料
JP2010090040A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Doctor Program Kk 皮膚外用剤
JP2011032230A (ja) * 2009-08-04 2011-02-17 Mandom Corp リポソーム含有組成物、並びに該組成物を配合してなる皮膚用化粧料
JP2013136038A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Miyoshi Oil & Fat Co Ltd リポソームおよびその製造方法
JP2016132172A (ja) * 2015-01-20 2016-07-25 株式会社トッパン・コスモ 化粧シート
JP2017042930A (ja) * 2015-08-24 2017-03-02 凸版印刷株式会社 化粧シート
JP2017171649A (ja) * 2016-03-18 2017-09-28 日光ケミカルズ株式会社 高い経皮吸収性を有するリポソーム組成物およびそれを含有する化粧料または皮膚外用剤
JP2020093992A (ja) * 2018-12-11 2020-06-18 サンスター株式会社 油脂成分内包リポソーム
CN111297804A (zh) * 2018-12-11 2020-06-19 太阳星光齿磨公司 脂质体以及组合物
JP2022114409A (ja) * 2021-01-26 2022-08-05 株式会社アルビオン 化粧料用組成物及びその製造方法
KR20230021435A (ko) * 2021-08-05 2023-02-14 (주)아모레퍼시픽 난용성 성분이 안정화된 나노베지클을 포함하는 수중유형 화장료 조성물

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009125816A1 (ja) * 2008-04-09 2009-10-15 株式会社 資生堂 ベシクル及びそれを含む化粧料
JP2010090040A (ja) * 2008-10-06 2010-04-22 Doctor Program Kk 皮膚外用剤
JP2011032230A (ja) * 2009-08-04 2011-02-17 Mandom Corp リポソーム含有組成物、並びに該組成物を配合してなる皮膚用化粧料
JP2013136038A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Miyoshi Oil & Fat Co Ltd リポソームおよびその製造方法
JP2016132172A (ja) * 2015-01-20 2016-07-25 株式会社トッパン・コスモ 化粧シート
JP2017042930A (ja) * 2015-08-24 2017-03-02 凸版印刷株式会社 化粧シート
JP2017171649A (ja) * 2016-03-18 2017-09-28 日光ケミカルズ株式会社 高い経皮吸収性を有するリポソーム組成物およびそれを含有する化粧料または皮膚外用剤
JP2020093992A (ja) * 2018-12-11 2020-06-18 サンスター株式会社 油脂成分内包リポソーム
CN111297804A (zh) * 2018-12-11 2020-06-19 太阳星光齿磨公司 脂质体以及组合物
CN111374946A (zh) * 2018-12-11 2020-07-07 太阳星光齿磨公司 脂质体、组合物以及脂质体制造方法
TWI759659B (zh) * 2018-12-11 2022-04-01 日商日星股份有限公司 脂質體、水性組成物以及脂質體製造方法
JP2022114409A (ja) * 2021-01-26 2022-08-05 株式会社アルビオン 化粧料用組成物及びその製造方法
KR20230021435A (ko) * 2021-08-05 2023-02-14 (주)아모레퍼시픽 난용성 성분이 안정화된 나노베지클을 포함하는 수중유형 화장료 조성물
KR102764695B1 (ko) * 2021-08-05 2025-02-11 (주)아모레퍼시픽 난용성 성분이 안정화된 나노베지클을 포함하는 수중유형 화장료 조성물

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008074780A (ja) リポソームの皮膚吸収部位をコントロールする方法及びリポソームの皮膚吸収コントロールリリース剤
US11103455B2 (en) Liposomal compositions and methods of use
JP6666992B2 (ja) 局所用レチノイド組成物
US9439857B2 (en) Foam containing benzoyl peroxide
JP2007503428A (ja) 浸透性医薬発泡剤
WO2009072007A2 (en) Carriers, formulations, methods for formulating unstable active agents for external application and uses thereof
KR100654841B1 (ko) 피부유사구조 및 조성을 갖고 생리활성물질의 경피흡수를촉진하는 지질 용해부 조성물 및 이를 이용한 나노입자화장료의 제조방법
WO2002076470A1 (en) External skin compositions
JP2018138617A (ja) アスコルビン酸及び/又はその塩を含有する外用組成物
JP2017171649A (ja) 高い経皮吸収性を有するリポソーム組成物およびそれを含有する化粧料または皮膚外用剤
US20130011455A1 (en) Novel Carrier System for the Transport of Active Substances into the Skin
JP2013116880A (ja) 水性分散物及びその製造方法
JP2014156456A (ja) 皮膚外用剤
KR101771063B1 (ko) 다가 불포화 지방산 함유 조성물
WO2024209065A1 (en) Pressurized nanoemulsion
KR101503301B1 (ko) 레티닐팔미테이트 안정화 조성물
JP4294885B2 (ja) 複合エマルション及びそれからなる皮膚外用剤
JP2005179313A (ja) 皮膚化粧料用基剤の製造方法および皮膚化粧料
JP6959596B2 (ja) 皮膚外用剤および皮膚バリア機能改善剤
JP5989137B2 (ja) 水中油型エマルション組成物及びその用途
JP2005263793A (ja) 皮膚外用剤
JP5177338B2 (ja) L−アスコルビン酸グルコシド含有リポソーム液
JP2004143080A (ja) 皮膚外用剤
JP5338030B2 (ja) アダパレン含有外用剤組成物
JP2018203660A (ja) アシルプロリンを含むベシクルを有する組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20091201