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JP2008044614A - 非接触給電装置 - Google Patents

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JP2008044614A
JP2008044614A JP2007279127A JP2007279127A JP2008044614A JP 2008044614 A JP2008044614 A JP 2008044614A JP 2007279127 A JP2007279127 A JP 2007279127A JP 2007279127 A JP2007279127 A JP 2007279127A JP 2008044614 A JP2008044614 A JP 2008044614A
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JP2007279127A
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Makoto Uehira
眞 植平
聡 ▲高▼繁
Satoshi Takashige
Shingo Koyama
晋吾 小山
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Tsubakimoto Chain Co
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Tsubakimoto Chain Co
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Abstract

【課題】ピックアップ部との磁気結合度が高く、外部への磁界及び電界の影響を少なくすることができる非接触給電装置の提供。
【解決手段】直方体板状の基部53eの一面側に適宜間隔を隔てて略平行に立設してある4つの脚部53a〜53dを設けた磁性体製のピックアップコア53と、各脚部間にて基部53eに巻回してあるピックアップコイル51a〜51cとを備え、往路側給電線2bに対し、2つの復路側給電線2a,2cを対称に配してある。
【選択図】図3

Description

本発明は、高周波電源に接続された一次側回路である給電線から、物理的に非接触の状態で磁気結合させた二次側回路たるピックアップ部を介して各負荷に給電を行うようにした非接触給電装置に関する。
モノレール方式の搬送設備は、工場内又は倉庫内において広く用いられており、搬送車に搭載した走行用のモータへの駆動電力は、案内レールに沿って敷設された給電線を介して供給される。
給電線を用いた給電装置の一つとして、搬送車に設けたピックアップ部を給電線から非接触の状態で近接させ、給電線に交流電流を流したときにピックアップ部に発生する誘導起電力を電力として取得する非接触給電装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。給電線の両端を高周波電源に接続して一次側回路を構成し、ピックアップ部を含む受電用回路(二次側回路)は、給電線に流れる交流電流の周波数で共振する共振回路を有している。
図12は従来の非接触給電装置の構成例を示す模式的断面図である。図中60は、H字形断面を有する案内レールであり、互いに平行な2つの側板部の間に、夫々に垂直をなす中板部を渡して構成されており、中板部の一側面には案内レール60の長手方向に多数のL字形の支持腕(不図示)が取付けられており、これらの支持腕を介して工場又は倉庫の天井に吊り下げられている。
中板部の他側面には、案内レール60の長手方向の全長に亘って互いに対をなす支持具64a,64bが複数取り付けられており、各支持具64a,64bの先端には高周波電源(不図示)へ接続された給電線のうち往路側給電線20aと復路側給電線20bとが夫々支持されている。
前述のピックアップ部は、ピックアップコア63と該ピックアップコア63に巻回してあるピックアップコイル61a,61bとを備えている。ピックアップコア63は、磁性材料により形成されたものであり、板状の基部63dに3つの脚部63a,63b,63cを適宜間隔を隔てて立設してある。ピックアップコイル61a,61bは真中の脚部63bに巻回してあり、給電線に交流電流が流れた場合、磁気結合による誘電起電力がピックアップコイル61a,61bに発生し、これを電力として取得する構成となっている。
特表平6−506099号公報
ところで、このような従来の非接触給電装置にあっては、受電効率を大きくするためには、脚部間の間隔を狭くして磁気抵抗を減らす必要があるが、脚部間の間隔を狭くした場合、給電線の外径を小さくする必要があるため導体が小さくなり、給電線の抵抗損失が大きくなるという問題点を有していた。
また、二次側回路のピックアップコイル61a,61bは、一般にリッツ線を密に巻回してあるため、内部に熱が蓄積され易く、リッツ線の絶縁膜の耐熱能力の限界を越えないように供給電力を制限せざるを得ないという問題点を有していた。また、受電効率を良くするために細いリッツ線を巻回しているので、抵抗損失が大きいという問題点を有していた。
また、往路側給電線20aと復路側給電線20bとの間に脚部63bが介在しているため、往路給電線20aと復路側給電線20bとの間を狭めることが困難である。そのため、給電線の周囲における電界及び磁界の強度を下げることができず、周囲の回路、機器等に影響を及ぼすという問題を有している。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、基部上に適宜間隔を隔てて並設してある4つの脚部を備えてなる磁性体と、磁性体に巻回してある1又は複数のコイルとを備え、給電線を内側の2つの脚部間に配してあるとともに、給電線の中途に設けた分流部から一側を外側の一方の脚部と内側の脚部との間に配してあり、前記分流部から他側を外側の他方の脚部と内側の脚部との間に配してある構成とすることにより、放熱効果に優れ、外部の回路、機器等に与える磁界及び電界の影響を少なくすることができる非接触給電装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、基部上に適宜間隔を隔てて並設してある2つの脚部を備えてなる磁性体と、磁性体に巻回してある1又は複数のコイルと、磁性体を収容する非磁性導体からなる収容部とを備え、給電線を脚部間に配してあるとともに、給電線の中途に設けた分流部から一側及び他側を脚部の外側に配してある構成とすることにより、外部の回路、機器等に与える磁界及び電界の影響を少なくすることができ、受電能力が高い非接触給電装置を提供することにある。
第1発明に係る非接触給電装置は、一次側回路に流れる電流によって生ずる磁束を、磁性体にコイルを巻回してなる二次側回路に鎖交させ、前記一次側回路から前記二次側回路へ電力を供給する非接触給電装置において、前記磁性体は、基部と、該基部上に適宜間隔を隔てて並設してある4つの脚部とを備え、前記コイルは、相隣する脚部間にて前記基部に巻回してあり、前記一次側回路は、単相高周波電源、及び中途にて分流部を設けてなり、前記単相高周波電源から前記分流部までの往路と前記分流部から前記単相高周波電源までの2つの復路とを有する給電線を備え、前記往路を内側の2つの脚部間に配してあるとともに、前記復路の一側を外側の一方の脚部と内側の脚部との間に配してあり、前記復路の他側を外側の他方の脚部と内側の脚部との間に配してあることを特徴とする。
第1発明にあっては、基部上に適宜間隔を隔てて並設してある4つの脚部を備えてなる磁性体と、磁性体に巻回してある1又は複数のコイルとを備え、給電線に関して、単相高周波電源から分流部までの往路を内側の2つの脚部間に配してあるとともに、分流部から単相高周波電源までの復路の一側を外側の一方の脚部と内側の脚部との間に配してあり、復路の他側を外側の他方の脚部と内側の脚部との間に配してある。従って、内側の給電線に流れた電流によって生じる磁束及び電界と、外側の2本の給電線に流れた電流によって生じる磁束及び電界とは、内側の給電線に対して外側の給電線が対称的に配置されているため、給電線の外側で互いに打消しあうこととなり、外部の回路、機器等に与える磁界及び電界の影響が少なくなる。また、脚部間の間隔を広げることなく、給電線の断面積を大きくすることができるため、給電線の抵抗損失が小さくなる。
また、第1発明にあっては、相隣する脚部間にて基部にコイルを巻回してあるため、コイルの総断面積、及び表面積を大きくすることができ、発熱が小さく抑えられると共に、放熱性が向上する。
第2発明に係る非接触給電装置は、一次側回路に流れる電流によって生ずる磁束を、磁性体にコイルを巻回してなる二次側回路に鎖交させ、前記一次側回路から前記二次側回路へ電力を供給する非接触給電装置において、前記磁性体は、基部と、該基部上に適宜間隔を隔てて並設してある4つの脚部とを備え、前記コイルは、内側の2つの脚部に巻回してあり、前記一次側回路は、単相高周波電源、及び中途にて分流部を設けてなり、前記単相高周波電源から前記分流部までの往路と前記分流部から前記単相高周波電源までの2つの復路とを有する給電線を備え、前記往路を内側の2つの脚部間に配してあるとともに、前記復路の一側を外側の一方の脚部と内側の脚部との間に配してあり、前記復路の他側を外側の他方の脚部と内側の脚部との間に配してあることを特徴とする。
第2発明にあっては、基部上に適宜間隔を隔てて並設してある4つの脚部を備えてなる磁性体と、磁性体に巻回してある複数のコイルとを備え、給電線に関して、単相高周波電源から分流部までの往路を内側の2つの脚部間に配してあるとともに、分流部から単相高周波電源までの復路の一側を外側の一方の脚部と内側の脚部との間に配してあり、復路の他側を外側の他方の脚部と内側の脚部との間に配してある。従って、内側の給電線に流れた電流によって生じる磁束及び電界と、外側の2本の給電線に流れた電流によって生じる磁束及び電界とは、内側の給電線に対して外側の給電線が対称的に配置されているため、給電線の外側で互いに打消しあうこととなり、外部の回路、機器等に与える磁界及び電界の影響が少なくなる。また、脚部間の間隔を広げることなく、給電線の断面積を大きくすることができるため、給電線の抵抗損失が小さくなる。
また、第2発明にあっては、内側の2つの脚部にコイルを巻回してあるため、コイルの脚部に内接していない表面積を大きくすることができ、放熱性が向上する。
第3発明に係る非接触給電装置は、第1発明又は第2発明の非接触給電装置において、最外側の脚部とその内側の脚部との間隔が、内側の2つの脚部の間隔よりも狭いことを特徴とする。
第3発明にあっては、最外側の脚部とその内側の脚部との間隔が、内側の2つの脚部の間隔よりも狭いため、外側の脚部間の空間の磁気抵抗を減らすことができ、受電効率が向上する。
第4発明に係る非接触給電装置は、第1発明乃至第3発明の何れかの非接触給電装置において、外側の2つの脚部の並設した方向の厚みが、内側の2つの脚部の厚みの略1/3倍であることを特徴とする。
第4発明にあっては、外側の2つの脚部の厚みを、内側の2つの脚部の厚みの略1/3にしている。そのため、少ない材料でピックアップコアを構成することができ、重量の軽減化が図れる。
第1発明による場合は、内側の2つの脚部間に配置された給電線に対して外側の2本の給電線が対称的に配置されているため、内側の給電線に流れた電流によって生じる磁束及び電界と、外側の2本の給電線に流れた電流によって生じる磁束及び電界とは、給電線の外側で互いに打ち消しあうこととなり、外部の回路、機器等に与える磁界及び電界の影響が少なくすることができる。また、脚部間の間隔を広げることなく、給電線の断面積を大きくすることができるため、給電線の抵抗損失を小さくすることができる。
また、相隣する脚部間にて基部にコイルを巻回してあるため、コイルの総断面積、及び表面積を大きくすることができるため、発熱を小さく抑えることができると共に、放熱性を向上することができる。
第2発明による場合は、内側の2つの脚部間に配置された給電線に対して外側の2本の給電線が対称的に配置されているため、内側の給電線に流れた電流によって生じる磁束及び電界と、外側の2本の給電線に流れた電流によって生じる磁束及び電界とは、給電線の外側で互いに打ち消しあうこととなり、外部の回路、機器等に与える磁界及び電界の影響が少なくすることができる。また、脚部間の間隔を広げることなく、給電線の断面積を大きくすることができるため、給電線の抵抗損失を小さくすることができる。
また、内側の2つの脚部にコイルを巻回してあるため、コイルの脚部に内接していない表面積を大きくすることができるため、放熱性を向上できる。
第3発明による場合は、最外側の脚部とその内側の脚部との間隔が、内側の2つの脚部の間隔よりも狭いため、外側の脚部間の空間の磁気抵抗を減らすことができ、受電効率を高めることができる。
第4発明による場合は、外側の2つの脚部の厚みを、内側の2つの脚部の厚みの略1/3にしている。そのため、少ない材料でピックアップコアを構成することができ、重量の軽減化が図れる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
実施の形態1.
図1は本実施の形態に係る非接触給電装置の構成を説明するブロック図である。図中1は高周波電源であり、移動体である搬送車3に電力を供給するために該高周波電源1から給電線2が延設されている。給電線2は円形断面を有するリッツ線からなり、その中途における分流部21から折返すことにより復路側給電線2a,2c及び往路側給電線2bを形成し、分流部22を介して高周波電源1へ接続してループ状にしてある。すなわち、給電線2は、2本の復路側給電線2a,2cを別個に設け、1本の往路側給電線2bを共用した構成としている。
搬送車3には非接触給電装置4が搭載されており、この非接触給電装置4は3つのピックアップコイル51a,51b,51cを有するピックアップ部5と受電回路6とを備え、給電線2に近接させたピックアップ部5を介して起電力を得るようになしてあり、受電回路6を介して搬送車3のモータを含む動力回路7及び制御回路8に対する給電を行う。
図2はピックアップ部5の拡大斜視図であり、図3はその模式的側面図である。ピックアップ部5は磁性材料により形成されたピックアップコア53と、該ピックアップコア53に巻回された3つのピックアップコイル51a,51b,51cとを備えている。また、各給電線2a,2b,2cは、夫々ピックアップコイル51a,51b,51cに近接するように支持具54a,54b,54cによって支持されている。これらの支持具54a,54b,54cは、給電線2を敷設する方向に適宜間隔を隔てて多数設置されている。
ピックアップコア53は、直方体状の基部53eの一側面側に、一定の間隔(a)を隔てて略平行に4つの脚部53a,53b,53c,53dを立設してなるものであり、各脚部間にピックアップコイル51a,51b,51cが巻装されている。外側の2つの脚部53a,53dの厚み(t)は、内側の2つの脚部53b,53cの厚み(3t)の略1/3倍の厚みに形成されている。
また、内側の2つの脚部53b,53cに囲まれる領域に往路側給電線2bを介在させていると共に、内側の脚部53bと外側の脚部53aとの間に囲まれる領域に復路側給電線2aを介在させ、更に、内側の脚部53cと外側の脚部53dとの間に囲まれる領域に復路側給電線2cを介在させている。
このように、往路側給電線2bに対して復路側給電線2a,2cを対称に配置することによって、電流を流したときに往路側給電線2bから発生する磁界及び電界は、その外側に配置した2本の復路側給電線2a,2cから発生する磁界及び電界により打ち消すことが可能となるため、一対の給電線を用いた場合と比較してピックアップ部5の外部に設けられた電子回路、電子機器等に与える影響を少なくすることが可能となる。
なお、各給電線2a,2b,2cの断面の直径は必ずしも同じである必要はなく、復路側給電線2a,2cの直径が往路側給電線2bの直径よりも小さいものを利用してもよい。その場合、脚部53aと脚部53bとの間、及び脚部53cと脚部53dとの間の間隔を狭くすることが可能であり、脚部間の空間の磁気抵抗を小さくすることができ、ピックアップ部5の磁気結合度が大きくなり、受電能力を向上させることができる。また、脚部53aと脚部53bの間、脚部53cと脚部53dの間の給電線2の径を小さくすることで、各給電線2a,2b,2cの間隔を狭くすることができ、給電線2から発生する磁界及び電界による周囲の回路、機器等への影響が少なくなる。
また、各ピックアップコイル51a,51b,51cは、各脚部間にて基部53eに巻回する構成であったが、内側の2つの脚部53b,53cに巻回する構成であってもよい。更に、各給電線2a,2b,2cの断面は扁平形状であってもよい。
実施の形態2.
実施の形態1では、ピックアップコイル51a,51b,51cを各脚部間にて基部53eに巻回する形態であったが、給電線2の断面が扁平形状である場合には、ピックアップコイル51a,51b,51cを基部53eに巻回するよりも、内側の2つの脚部53b,53cに巻回した方が受電効率が良い。
図4は、本実施の形態に係るピックアップ部5の模式的側面図である。実施の形態1と同様に、ピックアップ部5は、磁性体製のピックアップコア53と該ピックアップコア53に巻回されたピックアップコイル51d,51eとから構成される。また、ピックアップコア53は、直方体状の基部53eと、該基部53eの一側面側に一定の間隔を隔てて略平行に立設した4つの脚部53a,53b,53c,53dとを備えてなるものである。
本実施の形態では、扁平断面を有する給電線2を用いており、往路側給電線2bを内側の2つの脚部53b,53cの間に介在させると共に、2本の復路側給電線2a,2cを脚部53a,53bの間、及び脚部53c,53dの間に夫々介在させている。図4に示した如く、復路側給電線2aの断面の長径方向が脚部53a,53bに平行になるように介在させており、ピックアップコイル51dを脚部53dに巻回してある。同様に、往路側給電線2bの断面の長径方向が脚部53b,53cに平行になるように介在させ、復路側給電線2cの断面の長径方向が脚部53c,53dに平行になるように介在させてある。このように扁平な復路側給電線2a,2c及び往路側給電線2bをピックアップコイル51d,51eに対向させて支持することにより、各脚部53a,53b,53c,53dの間隔を狭くすることができ、空間の磁気抵抗を減らすことができるため、更に受電効率を高めることが可能となる。また、内側の脚部53b,53cにピックアップコイル51d,51eを巻回することにより、基部53e背面への漏れ磁束を減らすことができ、受電効率を高めることができる。
実施の形態3.
前述の実施の形態では、2本の復路側給電線2a,2cを別個に設けて、分流部21から1本の往路側給電線2bを共用する構成としたが、2本の給電線2,2を個別に高周波電源1に接続する形態であってもよい。この場合、分流部21に接続部がなく敷設が容易である。
図5は本実施の形態に係る非接触給電装置の構成を説明するブロック図である。図中1は高周波電源であり、移動体である搬送車3に電力を供給するために該高周波電源1から給電線2,2が延設されている。給電線2,2は円形断面を有するリッツ線からなり、夫々の中途における折返部2P,2Pから折返すことにより復路側給電線2d,2g及び往路側給電線2e,2fを形成し、夫々の両端を高周波電源1へ接続してループ状にしてある。
搬送車3には非接触給電装置4が搭載されており、この非接触給電装置4は3つのピックアップコイル51a,51b,51cを有するピックアップ部5と受電回路6とを備え、給電線2,2に近接させたピックアップ部5を介して起電力を得るようになしてあり、受電回路6を介して搬送車3のモータを含む動力回路7及び制御回路8に対する給電を行う。
図6は本実施の形態に係るピックアップ部5の模式的側面図である。実施の形態1と同様に、ピックアップ部5は、磁性体からなるピックアップコア53と該ピックアップコア53に巻回されたピックアップコイル51a,51b,51cとから構成される。
ピックアップ部53は、直方体状の基部53eの一側面側から、一定の間隔を隔てて略平行に4つの脚部53a,53b,53c,53dを立設してなるものであり、ピックアップコイル51a,51b,51cは、各脚部間にて基部53eに巻回されている。
復路側給電線2d,2gは、脚部53a,53bの間、及び脚部53c,53dの間の間隙に配されるように支持具54a,54cにより支持されており、往路側給電線2e,2fは、脚部53b,53cの間の間隙に配されるように支持具54bに支持されている。
このように、往路側給電線2e,2fの外側に復路側給電線2d,2gを対称に配することにより、電流を流したときに往路側給電線2e,2fから発生する磁界及び電界は、その外側に配置した2本の復路側給電線2d,2gから発生する磁界及び電界により打ち消すことが可能となるため、一対の給電線を用いた場合と比較してピックアップ部5の外部に設けられた電子回路、電子機器等に与える影響を少なくすることが可能となる。
実施の形態4.
ピックアップコイル51a,51b,51cは、前述したようにピックアップコア53の基部53eに巻回したものである必要はなく、内側の2つの脚部53b,53cに巻回したものであってもよい。
図7は本実施の形態に係るピックアップ部5の模式的側面図である。ピックアップコア53は、前述と同様に、直方体状の基部53eに4つの脚部53a,53b,53c,53dを適宜間隔を隔てて略平行に立設してなるものであり、更に、内側の2つの脚部53b,53cの両側面に夫々脚片55,55,55,55が取付けられている。
ピックアップコイル51d,51eは、内側の2つの脚部53b,53cに巻回されており、復路側給電線2d,2g及び往路側給電線2e,2fに電流が流れたときに発生する磁束を各ピックアップコイル51d,51eにて効率良く拾うことが可能となる。
実施の形態5.
図8は本実施の形態に係る非接触給電装置の構成を説明するブロック図である。本発明では、ピックアップコア53の基部53eに巻回した3つのピックアップコイル51a,51b,51c、又は内側の2つの脚部53b,53cに巻回した2つのピックアップコイル51d,51eを用いて、給電線2に電流が流れたときに発生する磁束を拾うようにしているため、夫々に制御回路又は動力回路を接続し、これらの回路に夫々給電することも可能である。
図中1は高周波電源であり、移動体である搬送車3に電力を供給するために該高周波電源1から給電線2が延設されている。給電線2は円形断面を有するリッツ線からなり、その中途における分流部21から折返すことにより復路側給電線2a,2c及び往路側給電線2bと形成し、分流部22を介して高周波電源1へ接続してループ状にしてある。すなわち、給電線2は、2本の復路側給電線2a,2cを別個に設け、1本の往路側給電線2bを共用した構成としている。
搬送車3には非接触給電装置4が搭載されており、この非接触給電装置4は3つのピックアップコイル51a,51b,51cを有するピックアップ部5と各ピックアップコイル51a,51b,51cに接続された受電回路6a,6b,6cとを備え、給電線2に近接させたピックアップ部5を介して起電力を得るようになしてあり、受電回路6aを介して制御回路8に給電すると共に、受電回路6b,6cを介して動力回路7a,7bに給電する構成としている。これにより互いに絶縁された電源及び電圧の違う電源を得ることができる。
実施の形態6.
図9〜図11は本実施の形態に係るピックアップ部5の模式的側面図である。本実施の形態のピックアップ部5は、磁性体製のピックアップコア53と該ピックアップコア53に巻回されたピックアップコイル51d,51eとを備える。
ピックアップコア53は、直方体状の基部53eの一側面側に適宜の間隔を隔てて略平行に2つの脚部53b,53cを立設してなるものであり、相隣する2つの脚部間で相対するように設けた脚片55,55が取付けられている。
また、ピックアップコア53の周囲には断面がコ字型形状を有するアルミニウム製のダクト59が設置されており、ピックアップコア53を収容できるようになっている。このダクト59の一側面にはL字形の断面を有する支持腕50が取付けられており、これらの支持腕50を介して工場又は倉庫の天井に吊り下げられている。アルミニウム製のダクト59の内側の適宜箇所には復路側給電線2a,2cの取付部54d,54fが設置されていると共に、往路側給電線2bを支持する為の支持具54eが設置されている。
本実施の形態の給電線2は扁平断面を有しており、往路側給電線2bを2つの脚部53b,53cの間に介在させると共に、2本の復路側給電線2a,2cをアルミニウム製のダクト59の内側に設けた取付部54d,54fに取付けてある。
このように、アルミニウム製のダクト59でピックアップコア53を囲む構成とすることにより、復路側給電線2a,2cから発生する磁界の広がりを抑え、ピックアップコイル51d,51eにて効率的に拾うことが可能となるため、受電効率を上げることが可能となる。また、アルミニウム製のダクト59により磁界及び電界を効果的に遮蔽することが可能となる。
また、図10に示した如く、脚部53d,53cの外側の端部にそれぞれ突条部57,57を設けた場合、復路側給電線2a,2cを囲む構成となるため、往路側給電線2bによる起電力の寄与が高くなる。
また、図11に示した如く、復路側給電線2a,2cの取付部54d,54fをアルミニウム製のダクト59の下方に設けることにより、アルミニウム製のダクト59を含めた断面形状の大きさを小さくすることができる。
本実施の形態に係る非接触給電装置の構成を説明するブロック図である。 ピックアップ部の拡大斜視図である。 ピックアップ部の模式的側面図である。 本実施の形態に係るピックアップ部の模式的側面図である。 本実施の形態に係る非接触給電装置の構成を説明するブロック図である。 本実施の形態に係るピックアップ部の模式的側面図である。 本実施の形態に係るピックアップ部の模式的側面図である。 本実施の形態に係る非接触給電装置の構成を説明するブロック図である。 本実施の形態に係るピックアップ部の模式的側面図である。 本実施の形態に係るピックアップ部の模式的側面図である。 本実施の形態に係るピックアップ部の模式的側面図である。 従来の非接触給電装置の構成例を示す模式的断面図である。
符号の説明
1 高周波電源
2 給電線
2a 復路側給電線
2b 往路側給電線
2c 復路側給電線
3 搬送車
4 非接触給電装置
5 ピックアップ部
51a,51b,51c ピックアップコイル
53 ピックアップコア
53a,53b,53c,53d 脚部
53e 基部
6 受電回路
7 動力回路
8 制御回路

Claims (4)

  1. 一次側回路に流れる電流によって生ずる磁束を、磁性体にコイルを巻回してなる二次側回路に鎖交させ、前記一次側回路から前記二次側回路へ電力を供給する非接触給電装置において、
    前記磁性体は、基部と、該基部上に適宜間隔を隔てて並設してある4つの脚部とを備え、前記コイルは、相隣する脚部間にて前記基部に巻回してあり、前記一次側回路は、単相高周波電源、及び中途にて分流部を設けてなり、前記単相高周波電源から前記分流部までの往路と前記分流部から前記単相高周波電源までの2つの復路とを有する給電線を備え、前記往路を内側の2つの脚部間に配してあるとともに、前記復路の一側を外側の一方の脚部と内側の脚部との間に配してあり、前記復路の他側を外側の他方の脚部と内側の脚部との間に配してあることを特徴とする非接触給電装置。
  2. 一次側回路に流れる電流によって生ずる磁束を、磁性体にコイルを巻回してなる二次側回路に鎖交させ、前記一次側回路から前記二次側回路へ電力を供給する非接触給電装置において、
    前記磁性体は、基部と、該基部上に適宜間隔を隔てて並設してある4つの脚部とを備え、前記コイルは、内側の2つの脚部に巻回してあり、前記一次側回路は、単相高周波電源、及び中途にて分流部を設けてなり、前記単相高周波電源から前記分流部までの往路と前記分流部から前記単相高周波電源までの2つの復路とを有する給電線を備え、前記往路を内側の2つの脚部間に配してあるとともに、前記復路の一側を外側の一方の脚部と内側の脚部との間に配してあり、前記復路の他側を外側の他方の脚部と内側の脚部との間に配してあることを特徴とする非接触給電装置。
  3. 最外側の脚部とその内側の脚部との間隔が、内側の2つの脚部の間隔よりも狭いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の非接触給電装置。
  4. 外側の2つの脚部の並設した方向の厚みが、内側の2つの脚部の厚みの略1/3倍であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の非接触給電装置。
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