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JP2008010461A - ヘテロ接合電界効果型トランジスタおよびヘテロ接合電界効果型トランジスタの製造方法 - Google Patents

ヘテロ接合電界効果型トランジスタおよびヘテロ接合電界効果型トランジスタの製造方法 Download PDF

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JP2008010461A JP2006176346A JP2006176346A JP2008010461A JP 2008010461 A JP2008010461 A JP 2008010461A JP 2006176346 A JP2006176346 A JP 2006176346A JP 2006176346 A JP2006176346 A JP 2006176346A JP 2008010461 A JP2008010461 A JP 2008010461A
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Nobuaki Teraguchi
信明 寺口
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Abstract

【課題】リセスゲートの形成時にチャネル領域に与えるダメージを低減することができるヘテロ接合電界効果型トランジスタおよびヘテロ接合電界効果型トランジスタの製造方法を提供する。
【解決手段】アンドープまたはn型の窒化物半導体層からなる第1層と、第1層上に形成されたp型の窒化物半導体層からなる第2層と、第2層上に間隔を隔てて形成されたアンドープまたはn型の窒化物半導体層からなる一対の第3層と、一対の第3層の間における第2層の領域の少なくとも一部に形成されたゲート電極と、一対の第3層のうち、一方の第3層上に形成されたソース電極と、他方の第3層上に形成されたドレイン電極と、を含む、ヘテロ接合電界効果型トランジスタとヘテロ接合電界効果型トランジスタの製造方法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、窒化物半導体を用いたヘテロ接合電界効果型トランジスタおよびヘテロ接合電界効果型トランジスタの製造方法に関し、特に、リセスゲートの形成時にチャネル領域に与えるダメージを低減することができるヘテロ接合電界効果型トランジスタおよびヘテロ接合電界効果型トランジスタの製造方法に関する。
従来、窒化物系III−V族化合物半導体などの窒化物半導体を用いたヘテロ接合電界効果型トランジスタのノーマリオフを実現するための方法として、たとえば、ゲート電極の下方の窒化物半導体からなる障壁層をプラズマエッチングによって薄層化してリセスゲートを形成する方法があった(たとえば、非特許文献1参照)。
しかしながら、プラズマエッチングを用いた場合、エネルギを持った粒子によって障壁層が叩かれるために障壁層の下方に位置するチャネル領域がダメージを受け、2次元電子ガス濃度および電子移動度が低下するという問題があった。
また、特許文献1には、プラズマエッチングによってリセスゲートを形成するとともにイオン注入によってp型層を形成する方法が開示されているが、プラズマエッチングおよびイオン注入のいずれもチャネル領域にダメージを与える方法であり、上記の問題の根本的な解決にはならない。
特開2001−185717号公報 中田健,川崎健,八重樫誠司、「リセスゲートを用いたノーマリオフ AlGaN/GaN HEMT」、信学技報、Vol.105、No.325、pp.51−56
上記の事情に鑑みて、本発明の目的は、リセスゲートの形成時にチャネル領域に与えるダメージを低減することができるヘテロ接合電界効果型トランジスタおよびヘテロ接合電界効果型トランジスタの製造方法を提供することにある。
本発明は、アンドープまたはn型の窒化物半導体層からなる第1層と、第1層上に形成されたp型の窒化物半導体層からなる第2層と、第2層上に間隔を隔てて形成されたアンドープまたはn型の窒化物半導体層からなる一対の第3層と、一対の第3層の間の第2層の領域の少なくとも一部に形成されたゲート電極と、一対の第3層のうち、一方の第3層上に形成されたソース電極と、他方の第3層上に形成されたドレイン電極と、を含む、ヘテロ接合電界効果型トランジスタである。
また、本発明は、アンドープまたはn型の窒化物半導体層からなる第1層と、第1層上に形成されたMgのδドーピング層からなる第2層と、第2層上に間隔を隔てて形成されたアンドープまたはn型の窒化物半導体層からなる一対の第3層と、一対の第3層の間の第2層の領域の少なくとも一部に形成されたゲート電極と、一対の第3層のうち、一方の第3層上に形成されたソース電極と、他方の第3層上に形成されたドレイン電極と、を含む、ヘテロ接合電界効果型トランジスタである。
また、本発明は、アンドープまたはn型の窒化物半導体層からなる第1層上にp型の窒化物半導体層またはMgのδドーピング層からなる第2層を形成する工程と、第2層上にアンドープまたはn型の窒化物半導体層からなる第3層を形成する工程と、第3層上にソース電極およびドレイン電極を形成する工程と、第3層の一部を光化学エッチング法により除去して第2層の表面の一部を露出させる工程と、露出した前記第2層の表面の少なくとも一部の領域にゲート電極を形成する工程と、を含む、ヘテロ接合電界効果型トランジスタの製造方法である。
ここで、本発明のヘテロ接合電界効果型トランジスタの製造方法においては、光化学エッチング法に用いられる光が、第3層のバンドギャップエネルギよりも大きいエネルギの光を含むことが好ましい。
また、本発明のヘテロ接合電界効果型トランジスタの製造方法においては、光化学エッチング法において、ソース電極およびドレイン電極の少なくとも一部を電極として利用することが好ましい。
本発明によれば、リセスゲートの形成時にチャネル領域に与えるダメージを低減することができるヘテロ接合電界効果型トランジスタおよびヘテロ接合電界効果型トランジスタの製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の図面において、同一の参照符号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。
(実施の形態1)
図1に、本発明のヘテロ接合電界効果型トランジスタの好ましい一例の模式的な断面図を示す。図1に示すヘテロ接合電界効果型トランジスタは、基板としてのSi基板1上に、AlN層とGaN層とが交互に複数層積層された多重バッファ層2、チャネル層としてのGaN層3、ヘテロ特性改善層としてのAlN層4、第1層としてのアンドープ(n型ドーパントおよびp型ドーパントのいずれもドーピングされていない)またはn型のAl0.3Ga0.7N層5、第2層としてのp型のAl0.3Ga0.7N層6および一対の第3層としてのアンドープまたはn型のAl0.3Ga0.7N層7がこの順序で積層された構成を有している。
ここで、アンドープまたはn型の一対のAl0.3Ga0.7N層7は、p型のAl0.3Ga0.7N層6上に間隔を隔てて形成されており、一方のAl0.3Ga0.7N層7上にはソース電極8が形成され、他方のAl0.3Ga0.7N層7上にはドレイン電極10が形成されている。また、これらのAl0.3Ga0.7N層7の間のp型のAl0.3Ga0.7N層6の領域にゲート電極9が形成されている。
また、AlN層4のバンドギャップは、GaN層3のバンドギャップよりも大きいため、GaN層3とAlN層4との界面のGaN層3側にチャネル領域となる2次元電子ガス層が形成される。そして、ソース電極8から供給されたキャリアはチャネル領域となる2次元電子ガス層を通ってドレイン電極10から取り出されることになるが、チャネル領域におけるキャリアの進行の有無はゲート電極9への電圧の印加の有無によって制御することができる。
図1に示すヘテロ接合電界効果型トランジスタは、たとえば以下のようにして製造することができる。まず、図2の模式的断面図に示すように、Si基板1上に、多重バッファ層2、たとえば層厚2μmのGaN層3、たとえば層厚1nmのAlN層4、たとえば層厚10nmのアンドープまたはn型のAl0.3Ga0.7N層5、たとえば層厚3nmでキャリア濃度が5×1016cm-3のp型のAl0.3Ga0.7N層6、およびたとえば層厚20nmのアンドープまたはn型のAl0.3Ga0.7N層7をこの順序で、たとえばMOCVD法またはMBE法などの気相成長法により成長させる。
ここで、基板としては、Si基板1に限定されず、たとえばサファイア基板またはSiC基板などの半導体基板を用いることもできる。なお、基板の種類に応じて、多重バッファ層2の層構造が変化し得る。
また、チャネル層としてのGaN層3の層厚は、1μm以上であることが好ましい。また、チャネル層のキャリア濃度は、可能な限り小さくすることが好ましく、たとえば1015cm-3以下とすることが好ましい。
また、第1層としてのAl0.3Ga0.7N層5の組成および層厚は特に限定されるものではないが、組成によってノーマリオフ化に必要となる層厚が変化する。たとえば、Al0.3Ga0.7N層5の場合には、層厚を10nm以下とすることでノーマリオフ化が可能となる。また、第3層としてのAl0.3Ga0.7N層7の組成、層厚およびキャリア濃度は特に限定されない。
次に、フォトリソグラフィ技術を利用して、Al0.3Ga0.7N層7の表面上に所定の形状にパターンニングされたレジストを形成し、その上からソース電極およびドレイン電極用の金属膜をたとえば蒸着法などによって形成する。そして、レジストをリフトオフにより除去した後に、Al0.3Ga0.7N層7の表面上に残った金属膜について熱処理を施す。これにより、図3の模式的断面図に示すように、Al0.3Ga0.7N層7の表面上にソース電極8およびドレイン電極10が形成され、ソース電極8およびドレイン電極10はそれぞれAl0.3Ga0.7N層7とオーミック接触をとる。
ここで、ソース電極8およびドレイン電極10を形成するための金属膜としては、たとえばTi層とAl層とをこの順序で積層した金属膜、またはHf層、Al層、Hf層およびAu層をこの順序で積層した金属膜などを用いることができる。
続いて、Al0.3Ga0.7N層7の一部を光化学エッチング法により除去することによって、図4の模式的断面図に示すように、p型のAl0.3Ga0.7N層6の表面の一部を露出させてリセスゲートを形成する。なお、エッチング時間は、光化学エッチング法によってAl0.3Ga0.7N層7の層厚全体がエッチングされる時間よりも長い時間エッチングすればよい。光化学エッチング法によるエッチングはp型のAl0.3Ga0.7N層6に達すると停止するため、それ以上エッチングは進行しない。
そして、露出したp型のAl0.3Ga0.7N層6の表面の少なくとも一部の領域にp型のAl0.3Ga0.7N層6とショットキー接触となるたとえばWNなどからなるゲート電極9を形成し、ゲート電極9が形成された後のウエハをチップ状に分割することによって、図1に示すヘテロ接合電界効果型トランジスタが作製される。
ここで、光化学エッチング法は、たとえば、Al0.3Ga0.7N層7の表面の一部を溶液(たとえば、H2SO4またはKOH)に接触させて第1の電極とし、同じく上記の溶液に接触したソース電極8およびドレイン電極10の少なくとも一部を第2の電極として第1の電極と第2の電極との間に上記の溶液を介して電流を流しながら、上記の溶液と接しているAl0.3Ga0.7N層7の部分にAl0.3Ga0.7N層7のバンドギャップエネルギよりも大きいエネルギの光を含む光を照射し、その光が照射されているAl0.3Ga0.7N層7の部分をエッチングすることにより行なうことができる。
たとえばAlxGayInzN(ただし、0≦x≦1、0≦y≦1、0≦z≦1、x+y+z≠0)の組成式で表わされる窒化物半導体は、溶液によってほとんどエッチングされない。そのことが、従来の技術において、プラズマエッチングを用いる大きな要因となっている。
しかしながら、光化学エッチング法においては、エッチングする窒化物半導体のバンドギャップよりも大きなエネルギを有する光を照射することによって電子を伝導帯に励起させ、これにより、窒化物半導体を溶液と反応しやすい状態とし、溶液との反応による窒化物半導体のエッチングを進行させるという特徴を有している。
したがって、光化学エッチング法においては、窒化物半導体中の電子を伝導帯に励起させる観点からは、エッチングされる窒化物半導体のバンドギャップエネルギよりも大きいエネルギの光を含む光を照射することが好ましい。本実施の形態ではAl0.3Ga0.7N層7を光化学エッチング法によりエッチングしているが、たとえばGaN層を光化学エッチング法によりエッチングする場合には、GaNのバンドギャップエネルギである3.4eVに対応した365nmよりも短い波長の光を含む光をたとえばハロゲンランプなどの光源から照射することが好ましい。
また、光化学エッチング法による窒化物半導体のエッチングを進行させるためには、窒化物半導体に電流を流しながら光を照射して溶液によりエッチングすることが好ましいが、溶液に接触した窒化物半導体の表面を第1の電極とし、その溶液と同じ溶液に接触したオーミック電極であるソース電極8およびドレイン電極10の少なくとも一部を第2の電極とすることによって、そのような電流経路を確立することができる。
また、光化学エッチング法による窒化物半導体のエッチングは、特にアンドープまたはn型の窒化物半導体に対して有効であり、p型の窒化物半導体に対しては電子が少数キャリアとなるためにエッチングが進行しないため、光化学エッチング法による窒化物半導体のエッチングにおいては、窒化物半導体の導電型によってエッチングの選択性が生じる。
したがって、たとえば本実施の形態のように、エッチングされるAl0.3Ga0.7N層7の下地にp型のAl0.3Ga0.7N層6をエッチングストップ層として形成しておくことによって光化学エッチング法によるエッチングのダメージがp型のAl0.3Ga0.7N層6の下方のチャネル領域まで及ばず、また、エッチングの制御性も優れたものとなる。
よって、このようにして作製された本実施の形態のヘテロ接合電界効果型トランジスタは、プラズマエッチングを用いてリセスゲートを形成する従来の方法と比べてチャネル領域となる2次元電子ガス層がエッチングによるダメージを受けていないため、特性が優れたものとなる。また、本実施の形態のヘテロ接合電界効果型トランジスタは、面内均一性(同一のウエハから形成されたヘテロ接合電界効果型トランジスタがピンチオフ状態になるときにゲート電極に印加されている電圧(ノーマリオフの場合には0V)の均一性)およびランツーラン均一性(同一構造の異なるウエハから形成されたヘテロ接合電界効果型トランジスタがピンチオフ状態になるときにゲート電極に印加されている電圧(ノーマリオフの場合には0V)の均一性)に優れたノーマリオフ型のヘテロ接合電界効果型トランジスタとすることができる。
(実施の形態2)
図5に、本発明のヘテロ接合電界効果型トランジスタの好ましい他の一例の模式的な断面図を示す。図5に示すヘテロ接合電界効果型トランジスタは、基板としてのSi基板1上に、AlN層とGaN層とが交互に複数層積層された多重バッファ層2、下側障壁層としてのAl0.05Ga0.95N層13、チャネル層としてのGaN層14、ヘテロ特性改善層としてのAlN層15、第1層としてのアンドープまたはn型のAl0.25Ga0.7In0.05N層16、第2層としてのMgのδドーピング層17および一対の第3層としてのアンドープまたはn型のAl0.3Ga0.65In0.05N層18がこの順序で積層された構成を有している。
ここで、アンドープまたはn型の一対のAl0.3Ga0.65In0.05N層18は、Mgのδドーピング層17上に間隔を隔てて形成されており、一方のAl0.3Ga0.65In0.05N層18上にはソース電極8が形成され、他方のAl0.3Ga0.65In0.05N層18上にはドレイン電極10が形成されている。また、これらのAl0.3Ga0.65In0.05N層18の間のMgのδドーピング層17の領域の少なくとも一部にゲート電極9が形成されている。
また、Al0.05Ga0.95N層13のバンドギャップは、GaN層14のバンドギャップよりも大きいため、Al0.05Ga0.95N層13とGaN層14との界面のGaN層14側にチャネル領域となる2次元電子ガス層が形成される。そして、ソース電極8から供給されたキャリアはチャネル領域となる2次元電子ガス層を通ってドレイン電極10から取り出されることになるが、チャネル領域におけるキャリアの進行の有無はゲート電極9への電圧の印加の有無によって制御することができる。
図5に示すヘテロ接合電界効果型トランジスタは、たとえば以下のようにして製造することができる。まず、図6の模式的断面図に示すように、Si基板1上に、多重バッファ層2、たとえば層厚2μmのAl0.05Ga0.95N層13、GaN層14、たとえば層厚1nmのAlN層15、たとえば層厚10nmのAl0.25Ga0.7In0.05N層16、たとえばドープ濃度が1013cm-2のδドーピング層17およびたとえば層厚25nmでキャリア濃度が5×1016cm-3のAl0.3Ga0.65In0.05N層18をこの順序で形成する。
ここで、基板としては、Si基板1に限定されず、たとえばサファイア基板またはSiC基板などの半導体基板を用いることもできる。なお、基板の種類に応じて、多重バッファ層2の層構造が変化し得る。
また、下側障壁層としてのAl0.05Ga0.95N層13の層厚は、1μm以上であることが好ましい。また、チャネル層のキャリア濃度は、可能な限り小さくすることが好ましく、たとえば1015cm-3以下とすることが好ましい。
また、第1層としてのAl0.25Ga0.7In0.05N層16の組成および層厚は特に限定されるものではないが、組成によってノーマリオフ化に必要となる層厚が変化する。たとえば、Al0.25Ga0.7In0.05N層16の場合には、層厚を10nm以下とすることでノーマリオフ化が可能となる。
また、第3層としてのAl0.3Ga0.65In0.05N層18の組成、層厚およびキャリア濃度は特に限定されない。
また、Mgのδドーピング層17は、Mgのみが堆積した層であり、たとえば、成長中にMgのみを照射することによって形成することができる。
次に、フォトリソグラフィ技術を利用して、Al0.3Ga0.65In0.05N層18の表面上に所定の形状にパターンニングされたレジストを形成し、その上からソース電極およびドレイン電極用の金属膜をたとえば蒸着法などによって形成する。そして、レジストをリフトオフにより除去した後に、Al0.3Ga0.65In0.05N層18の表面上に残った金属膜について熱処理を施す。これにより、図7の模式的断面図に示すように、Al0.3Ga0.65In0.05N層18の表面上にソース電極8およびドレイン電極10が形成され、ソース電極8およびドレイン電極10はそれぞれAl0.3Ga0.65In0.05N層18とオーミック接触をとる。
ここで、ソース電極8およびドレイン電極10を形成するための金属膜としては、たとえばTi層とAl層とをこの順序で積層した金属膜、またはHf層、Al層、Hf層およびAu層をこの順序で積層した金属膜などを用いることができる。
続いて、Al0.3Ga0.65In0.05N層18の一部を光化学エッチング法により除去することによって、図8の模式的断面図に示すように、δドーピング層17の表面の一部を露出させてリセスゲートを形成する。なお、エッチング時間は、光化学エッチング法によってAl0.3Ga0.65In0.05N層18の層厚全体がエッチングされる時間よりも長い時間エッチングすればよい。光化学エッチング法によるエッチングはδドーピング層17に達すると停止するため、それ以上エッチングは進行しない。
また、光化学エッチング法は、実施の形態1の場合と同様に、たとえば、Al0.3Ga0.65In0.05N層18の表面の一部を溶液(たとえば、H2SO4またはKOH)に接触させて第1の電極とし、同じく上記の溶液に接触したソース電極8およびドレイン電極10の少なくとも一部を第2の電極として第1の電極と第2の電極との間に上記の溶液を介して電流を流しながら、上記の溶液と接しているAl0.3Ga0.65In0.05N層18の部分にAl0.3Ga0.65In0.05N層18のバンドギャップエネルギよりも大きいエネルギの光を含む光を照射し、その光が照射されているAl0.3Ga0.65In0.05N層18の部分をエッチングすることにより行なうことができる。
そして、露出したδドーピング層17の表面の少なくとも一部の領域にδドーピング層17とショットキー接触となるたとえばWNなどからなるゲート電極9を形成し、ゲート電極9が形成された後のウエハをチップ状に分割することによって、図5に示すヘテロ接合電界効果型トランジスタが作製される。
よって、このようにして作製された本実施の形態のヘテロ接合電界効果型トランジスタも、プラズマエッチングを用いてリセスゲートを形成する従来の方法と比べてチャネル領域となる2次元電子ガス層がエッチングによるダメージを受けていないため、特性が優れたものとなる。また、本実施の形態のヘテロ接合電界効果型トランジスタも、面内均一性(同一のウエハから形成されたヘテロ接合電界効果型トランジスタがピンチオフ状態になるときにゲート電極に印加されている電圧(ノーマリオフの場合には0V)の均一性)およびランツーラン均一性(同一構造の異なるウエハから形成されたヘテロ接合電界効果型トランジスタがピンチオフ状態になるときにゲート電極に印加されている電圧(ノーマリオフの場合には0V)の均一性)に優れたノーマリオフ型のヘテロ接合電界効果型トランジスタとすることができる。なお、その他の説明は、実施の形態1と同様である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明によれば、リセスゲートの形成時にチャネル領域に与えるダメージを低減することができるヘテロ接合電界効果型トランジスタおよびヘテロ接合電界効果型トランジスタの製造方法を提供することができる。
本発明のヘテロ接合電界効果型トランジスタの好ましい一例の模式的な断面図である。 図1に示すヘテロ接合電界効果型トランジスタの製造途中の状態の一例を図解する模式的な断面図である。 図1に示すヘテロ接合電界効果型トランジスタの製造途中の状態の一例を図解する模式的な断面図である。 図1に示すヘテロ接合電界効果型トランジスタの製造途中の状態の一例を図解する模式的な断面図である。 本発明のヘテロ接合電界効果型トランジスタの好ましい他の一例の模式的な断面図である。 図5に示すヘテロ接合電界効果型トランジスタの製造途中の状態の一例を図解する模式的な断面図である。 図5に示すヘテロ接合電界効果型トランジスタの製造途中の状態の一例を図解する模式的な断面図である。 図5に示すヘテロ接合電界効果型トランジスタの製造途中の状態の一例を図解する模式的な断面図である。
符号の説明
1 Si基板、2 多重バッファ層、3,14 GaN層、4,15 AlN層、5 Al0.3Ga0.7N層、6 Al0.3Ga0.7N層、7 Al0.3Ga0.7N層、8 ソース電極、9 ゲート電極、10 ドレイン電極、13 Al0.05Ga0.95N層、16 Al0.25Ga0.7In0.05N層、17 δドーピング層、18 Al0.3Ga0.65In0.05N層。

Claims (5)

  1. アンドープまたはn型の窒化物半導体層からなる第1層と、
    前記第1層上に形成されたp型の窒化物半導体層からなる第2層と、
    前記第2層上に間隔を隔てて形成されたアンドープまたはn型の窒化物半導体層からなる一対の第3層と、
    前記一対の第3層の間の前記第2層の領域の少なくとも一部に形成されたゲート電極と、
    前記一対の第3層のうち、一方の第3層上に形成されたソース電極と、他方の第3層上に形成されたドレイン電極と、
    を含む、ヘテロ接合電界効果型トランジスタ。
  2. アンドープまたはn型の窒化物半導体層からなる第1層と、
    前記第1層上に形成されたMgのδドーピング層からなる第2層と、
    前記第2層上に間隔を隔てて形成されたアンドープまたはn型の窒化物半導体層からなる一対の第3層と、
    前記一対の第3層の間の前記第2層の領域の少なくとも一部に形成されたゲート電極と、
    前記一対の第3層のうち、一方の第3層上に形成されたソース電極と、他方の第3層上に形成されたドレイン電極と、
    を含む、ヘテロ接合電界効果型トランジスタ。
  3. アンドープまたはn型の窒化物半導体層からなる第1層上にp型の窒化物半導体層またはMgのδドーピング層からなる第2層を形成する工程と、
    前記第2層上にアンドープまたはn型の窒化物半導体層からなる第3層を形成する工程と、
    前記第3層上にソース電極およびドレイン電極を形成する工程と、
    前記第3層の一部を光化学エッチング法により除去して前記第2層の表面の一部を露出させる工程と、
    露出した前記第2層の表面の少なくとも一部の領域にゲート電極を形成する工程と、
    を含む、ヘテロ接合電界効果型トランジスタの製造方法。
  4. 前記光化学エッチング法に用いられる光が、前記第3層のバンドギャップエネルギよりも大きいエネルギの光を含むことを特徴とする、請求項3に記載のヘテロ接合電界効果型トランジスタの製造方法。
  5. 前記光化学エッチング法において、前記ソース電極および前記ドレイン電極の少なくとも一部を電極として利用することを特徴とする、請求項3または4に記載のヘテロ接合電界効果型トランジスタの製造方法。
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