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JP2007333225A - 環境調整装置 - Google Patents

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JP2007333225A JP2006161930A JP2006161930A JP2007333225A JP 2007333225 A JP2007333225 A JP 2007333225A JP 2006161930 A JP2006161930 A JP 2006161930A JP 2006161930 A JP2006161930 A JP 2006161930A JP 2007333225 A JP2007333225 A JP 2007333225A
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Abstract

【課題】対象空間内の複数の利用者それぞれの嗜好を合理的に調整することにより、全体としての快適性を高めることができる環境調整装置を提供する。
【解決手段】空気調和装置1は、設定入力部41a,42a,43a,・・・と、空調管理装置30とを備え、部屋RMの環境条件を調整する。設定入力部41a,42a,43a,・・・は、部屋RM内の複数の利用者P1,P2,P3,・・・についてそれぞれの嗜好範囲を取得する。嗜好範囲とは、利用者P1,P2,P3,・・・の嗜好する環境条件の範囲である。空調管理装置30は、設定入力部41a,42a,43a,・・・により取得された嗜好範囲に基づいて、環境条件の設定値を決定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、対象空間の環境条件を調整する環境調整装置に関する。
空気調和装置、加湿器、除湿器、照明機器などの環境調整装置では、その対象空間内の利用者に快適な環境がもたらされるよう、対象空間の温度、湿度、照度などの環境条件が利用者の嗜好する設定値を基準として調整されるようになっていることが多い。
ところが、従来の環境調整装置では、対象空間内に複数の利用者が存在し、かつ、それぞれの嗜好する環境条件にばらつきが見られる場合には、一部の利用者にとっては快適であってもその他の利用者にとっては不快となるような環境が創造されてしまうことがある。こうした問題に対処するために、特許文献1に開示される空気調和装置では、複数の利用者それぞれに対応する空調制御データを平均化することにより、複数の利用者間の調整を図っている。
特許第2504319号
しかしながら、特許文献1のように、単に複数の利用者それぞれに対応する空調制御データを平均化するだけでは、依然として、複数の利用者間においてそれぞれの嗜好が十分に調整されないことがある。
本発明の課題は、対象空間内の複数の利用者それぞれの嗜好を合理的に調整することにより、全体としての快適性を高めることができる環境調整装置を提供することにある。
第1発明に係る環境調整装置は、嗜好範囲取得手段と、設定値決定手段とを備え、対象空間の環境条件を調整する。嗜好範囲取得手段は、対象空間内の複数の利用者についてそれぞれの嗜好範囲を取得する。嗜好範囲とは、利用者の嗜好する環境条件の範囲である。設定値決定手段は、嗜好範囲取得手段により取得された嗜好範囲に基づいて、環境条件の設定値を決定する。
この環境調整装置では、対象空間内の複数の利用者についてそれぞれの嗜好する環境条件が幅を有する範囲(嗜好範囲)として取得される。なお、ここでいう「環境条件」には、例えば、空気調和装置であれば温度や風量、加湿器や除湿器であれば湿度、照明装置であれば照度など、対象空間を快適な環境とするために環境調整装置が調整し得る全ての項目が含まれる。また、ここでいう「取得」には、リモコン等を介して利用者から入力を受けたり、過去の運転データに基づいて自動的に判断したりすることが含まれる。そして、この環境調整装置では、複数の利用者の嗜好範囲に基づいて、運転時の基準値となる環境条件の設定値が決定される。これにより、この環境調整装置では、対象空間内の複数の利用者それぞれの嗜好を合理的に調整することが可能となり、全体としての快適性を高めることができる。
第2発明に係る環境調整装置は、第1発明に係る環境調整装置であって、設定値決定手段は、第1評点割り当て部と、第2評点割り当て部と、設定部とを有する。第1評点割り当て部は、嗜好範囲取得手段により取得された嗜好範囲に基づいて、利用者ごと環境条件の設定刻みごとに第1評点を割り当てる。第2評点割り当て部は、第1評点に基づいて、環境条件の設定刻みごとに第2評点を割り当てる。設定部は、第2評点に基づいて、1の環境条件の設定刻みを選択して設定値とする。
この環境調整装置では、複数の利用者の嗜好範囲に基づいて、利用者ごと環境条件の設定刻みごとに第1評点が割り当てられ、この利用者ごと環境条件の設定刻みごとに割り当てられた第1評点に基づいて、環境条件の設定刻みごとに第2評点が割り当てられる。そして、この環境条件の設定刻みごとに割り当てられた第2評点に基づいて、環境条件の設定刻みの中から1の設定刻みが選択されて設定値とされる。これにより、この環境調整装置では、複数の利用者間におけるそれぞれの嗜好の調整を具体的に実現することができる。
第3発明に係る環境調整装置は、第2発明に係る環境調整装置であって、第1評点割り当て部は、利用者ごと環境条件の設定刻みごとの第1評点を、その利用者の嗜好範囲にその設定刻みが含まれる場合には第1値とし、その利用者の嗜好範囲にその設定刻みが含まれない場合には第2値とする。第2値は、第1値と異なる。
この環境調整装置では、利用者に嗜好される環境条件の設定刻みと利用者に嗜好されない環境条件の設定刻みとに異なる所定の第1評点が割り当てられる。これにより、この環境調整装置では、利用者の嗜好を考慮して運転時の基準値となる環境条件の設定値を決定することができる。
第4発明に係る環境調整装置は、第2発明に係る環境調整装置であって、利用者ごと環境条件の設定刻みごとの第1評点を、その設定刻みがその利用者の嗜好範囲の中央値に近くなるほど高く又は低くする。
この環境調整装置では、嗜好範囲の中央値に近ければ近い環境条件の設定刻みほど、割り当てられる第1評点が高くなったり低くなったりする。これにより、この環境調整装置では、嗜好範囲の中央値に近ければ近い環境条件の設定刻みほど、より強く利用者に嗜好されているものとして取り扱うことができる。
第5発明に係る環境調整装置は、第2発明から第4発明のいずれかに係る環境調整装置であって、設定部は、環境条件の設定刻みごとに割り当てられた第2評点のうち最も点数の高い又は低い第2評点に対応する設定刻みを設定値の候補値とする。
この環境調整装置では、環境条件の各設定刻みに割り当てられた第2評点の高低に基づいて、運転時の基準値となる環境条件の設定値の候補値が決定される。これにより、この環境調整装置では、利用者の嗜好を考慮して運転時の基準値となる環境条件の設定値の候補値を選出することができる。
第6発明に係る環境調整装置は、第5発明に係る環境調整装置であって、設定部は、候補値が複数ある場合には、現在の対象空間の環境条件に基づいて1の候補値を選択する。
この環境調整装置では、第2評点に基づいて設定値の候補値が複数選出された場合には、それらの選出された複数の候補値に対応する複数の運転の中から現在の対象空間の環境条件に基づいて1の運転が選択される。これにより、この環境調整装置では、複数の候補値に対応する複数の運転の中から強めの運転を選択したり、あるいは弱めの運転を選択したりすることができる。
第7発明に係る環境調整装置は、第5発明に係る環境調整装置であって、設定部は、候補値が複数ある場合には、最も省エネルギーが見込まれる1の候補値を選択する。
この環境調整装置では、第2評点に基づいて設定値の候補値が複数選出された場合には、それらの選出された複数の候補値に対応する複数の運転の中から最も省エネルギーが見込まれる1の運転が選択される。これにより、この環境調整装置では、省エネルギーを図ることができる。
第8発明に係る環境調整装置は、第5発明に係る環境調整装置であって、設定部は、候補値が複数ある場合には、候補値それぞれについてその候補値と利用者ごとの嗜好範囲との距離を算出して足し合わせ、その足し合わされた距離に基づいて1の候補値を選択する。
この環境調整装置では、第2評点に基づいて設定値の候補値が複数選出された場合には、それらの選出された複数の候補値それぞれについてその候補値と利用者の嗜好範囲との離れ具合に基づいて1の候補値が選択される。これにより、この環境調整装置では、候補値と利用者の嗜好範囲との離れ具合を考慮して、複数の候補値を絞り込むことができる。
第9発明に係る環境調整装置は、第5発明に係る環境調整装置であって、設定部は、複数の候補値から1の候補値を選択するための複数のロジックを有している。
この環境調整装置では、第2評点に基づいて選出された複数の設定値の候補値を、複数のロジックによって絞り込むことができる。すなわち、この環境調整装置では、第2評点に基づいて設定値の候補値が複数選出された場合には、複数のロジックの中からそのときの条件に見合うロジックによって候補値が絞り込まれることになり、運転時の基準値となる環境条件の設定値をより合理的に決定することができる。
第10発明に係る環境調整装置は、第2発明から第9発明のいずれかに係る環境調整装置であって、第2評点割り当て部は、設定刻みごとの第2評点を、その設定刻みに対応する第1評点を足し合わせた値とする。
この環境調整装置では、設定刻みごとに割り当てられる第2評点が、その設定刻みに対応する第1評点であって全ての利用者に対応する第1評点が足し合わされた値とされる。これにより、この環境調整装置では、複数の利用者それぞれの嗜好を調整することができる。
第11発明に係る環境調整装置は、第2発明から第10発明のいずれかに係る環境調整装置であって、設定値決定手段は、重み付け部をさらに有する。重み付け部は、利用者ごと環境条件の設定刻みごとの第1評点を、その利用者の属性に応じた重み付けを行うことにより補正する。
この環境調整装置では、利用者ごと環境条件の設定刻みごとに割り当てられた第1評点が、その利用者の属性に応じて重み付けされる。したがって、この環境調整装置では、利用者の属性を考慮して運転時の基準値となる環境条件の設定値を決定することができる。
第12発明に係る環境調整装置は、第2発明から第11発明のいずれかに係る環境調整装置であって、嗜好範囲取得手段は、利用者ごとに範囲長の異なる嗜好範囲を取得することが可能である。
通常、利用者の許容し得る環境条件の範囲の幅には個人差がある。一方、この環境調整装置では、利用者の嗜好範囲の範囲長を利用者ごとに異なるものとすることができる。したがって、この環境調整装置では、敏感な利用者の嗜好範囲を狭くしたり、鈍感な利用者の嗜好範囲を広くしたりすることも可能であり、運転時の基準値となる環境条件の設定値をより合理的に決定することができる。
第13発明に係る環境調整装置は、第12発明に係る環境調整装置であって、第1評点割り当て部は、利用者ごと環境条件の設定刻みごとの第1評点を、その利用者の嗜好範囲の範囲長に応じた点数とする。
この環境調整装置では、利用者ごと環境条件の設定刻みごとに割り当てられる第1評点が、その利用者の嗜好範囲の範囲長に応じて決定される。これにより、この環境調整装置では、嗜好範囲の狭い敏感な利用者に対応する第1評点を高くしたり、嗜好範囲の広い鈍感な利用者に対応する第1評点を低くしたりすることが可能であり、運転時の基準値となる環境条件の設定値をより合理的に決定することができる。
第14発明に係る環境調整装置は、第1発明から第13発明のいずれかに係る環境調整装置であって、環境条件は、対象空間の温度である。
この環境調整装置では、複数の利用者の設定温度値に関する嗜好を合理的に調整することが可能となる。
第1発明に係る環境調整装置では、対象空間内の複数の利用者それぞれの嗜好を合理的に調整することが可能となり、全体としての快適性を高めることができる。
第2発明に係る環境調整装置では、複数の利用者間におけるそれぞれの嗜好の調整を具体的に実現することができる。
第3発明に係る環境調整装置では、利用者の嗜好を考慮して運転時の基準値となる環境条件の設定値を決定することができる。
第4発明に係る環境調整装置では、嗜好範囲の中央値に近ければ近い環境条件の設定刻みほど、より強く利用者に嗜好されているものとして取り扱うことができる。
第5発明に係る環境調整装置では、利用者の嗜好を考慮して運転時の基準値となる環境条件の設定値の候補値を選出することができる。
第6発明に係る環境調整装置では、複数の候補値に対応する複数の運転の中から強めの運転を選択したり、あるいは弱めの運転を選択したりすることができる。
第7発明に係る環境調整装置では、省エネルギーを図ることができる。
第8発明に係る環境調整装置では、候補値と利用者の嗜好範囲との離れ具合を考慮して、複数の候補値を絞り込むことができる。
第9発明に係る環境調整装置では、設定値の候補値が複数選出された場合には、複数のロジックの中からそのときの条件に見合うロジックによって候補値が絞り込まれることになり、運転時の基準値となる環境条件の設定値をより合理的に決定することができる。
第10発明に係る環境調整装置では、複数の利用者それぞれの嗜好を調整することができる。
第11発明に係る環境調整装置では、利用者の属性を考慮して運転時の基準値となる環境条件の設定値を決定することができる。
第12発明に係る環境調整装置では、敏感な利用者の嗜好範囲を狭くしたり、鈍感な利用者の嗜好範囲を広くしたりすることも可能であり、運転時の基準値となる環境条件の設定値をより合理的に決定することができる。
第13発明に係る環境調整装置では、嗜好範囲の狭い敏感な利用者に対応する第1評点を高くしたり、嗜好範囲の広い鈍感な利用者に対応する第1評点を低くしたりすることが可能であり、運転時の基準値となる環境条件の設定値をより合理的に決定することができる。
第14発明に係る環境調整装置では、複数の利用者の設定温度値に関する嗜好を合理的に調整することが可能となる。
以下、図1〜図12を参照して、本発明の実施形態に係る空気調和装置について説明する。
<第1実施形態>
〔空気調和装置の構成〕
図1に、第1実施形態に係る空気調和装置1が部屋RMに設置された様子を示す。空気調和装置1は、主として、室内ユニット10と、室内ユニット10に冷媒連絡配管を介して接続される室外ユニット20と、室内ユニット10および室外ユニット20の動作を監視・制御する空調管理装置30と、ローカルエリアネットワーク(LAN)5を介して空調管理装置30に接続されるパソコン端末41,42,43,・・・の一機能である設定入力部41a,42a,43a,・・・(図2参照)とから構成される。
(1)室内ユニット
室内ユニット10は、オフィスの一室である部屋RMの天井に埋め込まれている。部屋RM内には、複数のデスク51,52,53,・・・が設置されており、複数のデスク51,52,53,・・・上には、社員P1,P2,P3,・・・が使用するためのパソコン端末41,42,43,・・・が設置されている。そして、室内ユニット10は、専用ネットワーク4を介して室外ユニット20および空調管理装置30との間で制御信号の授受を行いながら、冷媒と室内空気との間で熱交換を行うことにより、部屋RM内の空気を調和する。室内ユニット10の設定温度値としては、20.0℃,20.5℃,21.0℃,21.5℃,・・・,29.0℃のいずれかを選択することが可能となっており、設定風量値としては、弱風、微風および強風のいずれかを選択することが可能となっている。
(2)室外ユニット
室外ユニット20は、部屋RMの存在するオフィスビルの屋上に設置されており、専用ネットワーク4を介して室内ユニット10および空調管理装置30との間で制御信号の授受を行いながら、冷媒と室外空気との間で熱交換を行う。
(3)空調管理装置
空調管理装置30は、専用ネットワーク4を介して室内ユニット10および室外ユニット20を監視・制御している。また、空調管理装置30は、オフィス内のLAN5にも接続されており、同じくLAN5に接続されているパソコン端末41,42,43,・・・との通信も可能となっている。なお、空調管理装置30は、適当なプロトコル変換機能を有しており、専用ネットワーク4およびLAN5を介して専用ネットワーク4およびLAN5に接続されている他機器と自在に通信することができるようになっている。そして、空調管理装置30は、室内ユニット10および室外ユニット20の監視・制御の一環として、社員P1,P2,P3,・・・から設定入力部41a,42a,43a,・・・を介して空調設定データが送信されてくると、この空調設定データに基づいて室内ユニット10において採用される設定温度値および設定風量値を決定し、専用ネットワーク4を介して室内ユニット10および室外ユニット20に送信する。
また、図2に示すように、空調管理装置30は、主として、制御部31、記憶部32および通信ポート33a,33bから構成されている。通信ポート33aは、専用ネットワーク4との接続用の通信ポートであり、通信ポート33bは、LAN5との接続用の通信ポートである。記憶部32には、設定温度値決定プログラム32aおよび設定風量値決定プログラム32bが記憶されている。そして、これらのプログラム32a,32bが制御部31において実行されることにより、制御部31は第1評点割り当て部31a、第2評点割り当て部31b、設定部31cおよび重み付け部31dとして動作することになる。これらの各部31a〜31dの動作の詳細については、後述する。
(4)設定入力部
パソコン端末41,42,43,・・・は、部屋RM内に設置されたデスク51,52,53,・・・上に設置されており、オフィス内のLAN5に接続されている。このパソコン端末41,42,43,・・・は、本来、社員P1,P2,P3,・・・が業務用に使用するためのものであるが、社員P1,P2,P3,・・・からの空調設定データの設定入力を受け付ける設定入力アプリケーションがインストールされているため、空調設定データの設定入力部41a,42a,43a,・・・としても機能することになる。設定入力部41a,42a,43a,・・・は、社員P1,P2,P3,・・・に自身の希望温度や希望風量などに関する空調設定データを入力させ、その社員P1,P2,P3,・・・から取得した空調設定データを空調管理装置30に送信する。また、社員P1,P2,P3,・・・からの空調設定データが設定入力部41a,42a,43a,・・・から空調管理装置30へと送信される際には、空調設定データとともにその社員P1,P2,P3,・・・を識別する社員識別データも送信されることになる。この社員識別データは、社員P1,P2,P3,・・・がパソコン端末41,42,43,・・・にログインした際のログイン情報に基づいて、設定入力アプリケーションにより自動的に生成される。
〔空調設定データの設定入力〕
社員P1,P2,P3,・・・は、所定のユーザーIDおよびパスワードを入力してログインすることにより、パソコン端末41,42,43,・・・の使用が許可される。そして、社員P1,P2,P3,・・・は、パソコン端末41,42,43,・・・を用いて業務を遂行しながら、部屋RMの室内環境に不快感を感じた場合などに、パソコン端末41,42,43,・・・上で設定入力アプリケーションを起動し(すなわち、設定入力部41a,42a,43a,・・・を起動し)、パソコン端末41,42,43,・・・のディスプレイ上に図3に示す設定入力画面100を表示させる。
設定入力アプリケーションにより作成される設定入力画面100には、希望温度選択エリア101と、希望風量選択エリア102と、表示エリア103と、性別選択エリア104と、年齢選択エリア105と、体調選択エリア106と、役職選択エリア107と、送信ボタン108と、キャンセルボタン109とが表示される。表示エリア103には、室内ユニット10において現在採用されている設定温度値および設定風量値が表示される。なお、設定入力アプリケーションは、この設定温度値および設定風量値を、LAN5を介して空調管理装置30にアクセスすることにより取得することになる。一方、社員P1,P2,P3,・・・は、ディスプレイ上に設定入力画面100が表示されたことを受けて、表示エリア103に表示された現在の設定温度値および設定風量値を参考にしながら、希望温度選択エリア101に希望温度の上限値および下限値を、希望風量選択エリア102に希望風量の上限値および下限値を入力するととともに、性別選択エリア104、年齢選択エリア105、体調選択エリア106および役職選択エリア107に自身の性別、年齢、体調および役職を入力する。このとき、希望温度の上限値および下限値については、20.0℃,20.5℃,21.0℃,21.5℃,・・・,29.0℃の中から下限値が上限値以下となるように選択することが可能になっており、希望風量の上限値および下限値については、弱風、微風および強風の中から下限値が上限値以下となるように選択することが可能となっている。なお、希望温度および希望風量の範囲長(すなわち、下限値と上限値との差)については、各社員P1,P2,P3,・・・が任意に設定可能となっている。そして、その後、社員P1,P2,P3,・・・により送信ボタン108が押されると、その社員P1,P2,P3,・・・によりエリア101,102,104〜107に入力された空調設定データは、その社員P1,P2,P3,・・・を識別する社員識別データとともにLAN5を介して設定入力部41a,42a,43a,・・・から空調管理装置30へと送信される。このように、空調設定データには、社員P1,P2,P3,・・・の希望温度範囲および希望風量範囲を示すデータや、性別、年齢、体調および役職のような社員P1,P2,P3,・・・の属性を示すデータが含まれる。また、社員識別データは、設定入力アプリケーションによりログイン情報から自動的に生成される。なお、社員P1,P2,P3,・・・により設定入力画面100上でキャンセルボタン109が押された場合には、設定入力部41a,42a,43a,・・・から空調管理装置30へと空調設定データおよび社員識別データが送信されることなく設定入力画面100が閉じ、設定入力アプリケーションが終了する(すなわち、設定入力部41a,42a,43a,・・・が終了する)ことになる。
〔設定温度値の決定処理〕
以下、図4を参照して、社員P1,P2,P3,・・・により入力された空調設定データに基づいて室内ユニット10において採用される設定温度値が決定される際の処理について説明する。この処理は、いずれかのパソコン端末41,42,43,・・・から空調設定データが送られてくる度に空調管理装置30において実行される処理である。このとき、空調管理装置30の制御部31は、記憶部32に記憶されている設定温度値決定プログラム32aを読み出して実行することにより、第1評点割り当て部31a、第2評点割り当て部31b、設定部31cおよび重み付け部31dとして動作する。
ステップS1では、まず、この処理の開始の条件となった空調設定データが記憶部32に記憶される。続いて、第1評点割り当て部31aは、記憶部32を参照し、室内ユニット10の駆動後に設定入力部41a,42a,43a,・・・を介して社員P1,P2,P3,・・・から送られてきた空調設定データに基づいて、社員P1,P2,P3,・・・ごと温度設定刻み(20.0℃,20.5℃,21.0℃,21.5℃,・・・,29.0℃)ごとに第1評点を割り当てる。なお、この第1評点の割り当てにおいては、室内ユニット10の駆動後に同じ社員から複数の空調設定データが送られてきている場合には、その社員の最新の空調設定データのみが利用されることになる。また、複数の空調設定データが同じ社員からのものであるか否かは、それらの空調設定データとともに送られてきた社員識別データに基づいて判断される。そして、このとき、社員P1,P2,P3,・・・ごと温度設定刻みごとに割り当てられる第1評点は、その社員の希望温度範囲にその温度設定刻みが含まれる場合には「1」となり、その社員の希望温度範囲にその温度設定刻みが含まれない場合には「0」となる。
ここで、簡単のために、以下の説明においては、室内ユニット10の駆動後においては空調管理装置30に5名の社員P1〜P5からの空調設定データのみが送られてきているものとし、各社員P1〜P5に対応する空調設定データの内容の詳細は、図5のようになっているものとする。この場合、ステップS1において社員P1〜P5ごと温度設定刻みごとに割り当てられる第1評点は、図6の通りとなる。
次に、ステップS2では、重み付け部31dは、室内ユニット10の駆動後に社員P1〜P5から送られてきた空調設定データに含まれる社員P1〜P5の属性を示すデータに基づいて、ステップS1で社員P1〜P5ごと温度設定刻みごとに割り当てられた各第1評点に重み付けを行う。より具体的には、重み付け部31dは、各第1評点に対して、その第1評点に対応する社員の性別が「男性」であれば1.0倍し、「女性」であれば1.2倍する。また、年齢が20代以下であれば0.7倍し、30代であれば0.8倍し、40代であれば0.9倍し、50代以上であれば1.0倍する。さらに、体調が「良」であれば1.0倍し、「不良」であれば2.0倍する。さらに、役職が「非管理職」であれば1.0倍し、「課長」であれば1.5倍し、「部長以上」であれば1.2倍とする。この結果、ステップS1で社員P1〜P5ごと温度設定刻みごとに割り当てられた第1評点は、図7に示される通りとなる。
次に、ステップS3では、第2評点割り当て部31bは、温度設定刻みごとに第2評点を割り当てる。このとき、ある温度設定刻みに割り当てられる第2評点は、ステップS2で重み付けされたその温度設定刻みに対応する全ての第1評点を足し合わせることにより算出される。すなわち、ステップS3では、第2評点として、図7の総計の行に示される総点が算出される。
次に、ステップS4では、設定部31cは、ステップS3で算出された全ての第2評点のうち点数の最も高い第2評点に対応する温度設定刻みを、室内ユニット10で採用される設定温度値の候補値として選出する。そして、このとき、候補値が複数ある場合には、処理はステップS5に進み、候補値が1つしかない場合には、処理はステップS4Aに進む。ここでは、図7に示されるように、第2評点が最も高くなるのは、温度設定刻みが「22.5℃」および「23.0℃」となるときである。したがって、「22.5℃」および「23.0℃」の2つの温度設定刻みが候補値となるとともに、処理はステップS5に進む。
ステップS5では、設定部31cは、ステップS4で選出された各候補値ついて、図8に示すようにその候補値と各社員P1〜P5の希望温度範囲との距離を算出する。そして、設定部31cは、候補値ごとにその候補値と各社員P1〜P5の希望温度範囲との距離を全て足し合わせ、その距離の合算値が最も小さくなる候補値を設定温度値として決定する。そして、このとき、候補値が依然として複数ある場合には、処理はステップS6に進み、候補値が1つに絞り込まれた場合には、処理はステップS5Aに進むことになる。ここでは、図8に示されるように、2つの候補値「22.5℃」および「23.0℃」に対応する距離の合算値が等しいため、処理はステップS6に進むことになる。
ステップS6では、設定部31cは、現在時刻をチェックして現在時刻が定時時間内(例えば、9:00〜17:00)であるか否かを判断する。そして、現在時刻が定時時間内と判断された場合には、処理はステップS7に進み、定時時間外であると判断された場合には、処理はステップS8に進む。
ステップS7では、設定部31cは、現在の部屋RMの温度情報を取得し、ステップS5で絞り込まれた候補値「22.5℃」および「23.0℃」のうち現在の部屋RMの温度からより離れている候補値を設定温度値として決定する。なお、候補値が3つ以上存在する場合には、現在の部屋RMの温度から最も離れている候補値が選択されることになる。すなわち、ステップS7では、ステップS5で絞り込まれた候補値に対応する運転の中から最も強い運転が選択されることになる。
ステップS8では、設定部31cは、現在の部屋RMの温度情報を取得し、ステップS5で絞り込まれた候補値「22.5℃」および「23.0℃」のうち現在の部屋RMの温度により近い候補値を設定温度値として決定する。なお、候補値が3つ以上存在する場合には、現在の部屋RMの温度に最も近い候補値が選択されることになる。すなわち、ステップS8では、ステップS5で絞り込まれた候補値に対応する運転の中から最も省エネルギーが見込まれる運転が選択されることになる。
なお、ステップS4Aでは、設定部31cは、ステップS4で選出された1つの候補値を設定温度値として決定する。
また、ステップS5Aでは、設定部31cは、ステップS5で絞り込まれた1つの候補値を設定温度値として決定する。
〔設定風量値の決定処理〕
室内ユニット10において採用される設定風量値が決定される際の処理は、設定温度値の場合には19段階の温度設定刻み(20.0℃,20.5℃,21.0℃,21.5℃,・・・,29.0℃)の中から1つの設定温度値が選択されるのに対し、設定風量値の場合には3段階の風量設定刻み(弱風、微風、強風)の中から1つの設定風量値が選択されることになる点を除いて、設定温度値が決定される際の処理と同様である。このとき、空調管理装置30の制御部31は、記憶部32に記憶されている設定風量値決定プログラム32bを読み出して実行することにより、第1評点割り当て部31a、第2評点割り当て部31b、設定部31cおよび重み付け部31dとして動作する。
〔特徴〕
(1)
空気調和装置1の設定入力部41a,42a,43a,・・・は、社員P1,P2,P3,・・・に自身の希望温度および希望風量をその上限値および下限値を指定させて入力させるようになっている。したがって、空気調和装置1では、社員P1,P2,P3,・・・の希望温度および希望風量が幅のある希望温度範囲および希望風量範囲として取得されるため、各社員P1,P2,P3,・・・の希望を柔軟に調整することが可能となっている。
また、各社員P1,P2,P3,・・・は、希望温度および希望風量の幅を任意に指定することができるようになっている。したがって、社員P1,P2,P3,・・・の希望温度および希望風量についての個人差に柔軟に対応することができる。
(2)
空調管理装置30では、設定温度値又は設定風量値として複数の候補値が選出された場合において、現在時刻が定時時間内であるか定時時間外であるかによって場合分けが行われる。したがって、そのときどきに応じた合理的なロジックが採用されることになる。
(3)
上記ステップS2では、各社員P1,P2,P3,・・・の属性に応じてその社員に割り当てられる第1評点に重み付けが行われるようになっている。したがって、設定温度値および設定風量値が、各社員P1,P2,P3,・・・の属性に応じて決定されることになる。
(4)
上記ステップS7,S8では、現在の部屋RMの温度情報又は風量情報に基づいて、複数の設定温度値又は設定風量値の候補値の中から1の候補値が選択されることになる。このように、設定温度値又は設定風量値の候補値が複数ある場合において、最も省エネルギーが見込まれる運転や最も強めの運転を選択することができるようになっている。
<第2実施形態>
〔空気調和装置の構成〕
第2実施形態に係る空気調和装置は、第1実施形態に係る空気調和装置1と同様のハードウェア構成を有しており、その動作についても空調管理装置30において設定温度値および設定風量値が決定される際の処理が一部異なるのみである。以下、第1実施形態との差異について説明する。
〔設定温度値の決定処理〕
図9は、空調管理装置30において設定温度値が決定される際の処理の流れを示している。この処理は、いずれかのパソコン端末41,42,43,・・・から空調設定データが送られてくる度に空調管理装置30において実行される処理であり、ステップS1の代わりにステップS21が実行される点を除いて、第1実施形態における図4に係る処理と同様である。また、ステップS21とステップS1とでは、社員P1,P2,P3,・・・ごと温度設定刻みごとの第1評点を決定する方法が異なるのみであって、その他の点においては同様である。
ステップS21においては、社員P1,P2,P3,・・・ごと温度設定刻みごとに割り当てられる第1評点は、以下のようにして決定される。まず、第1評点割り当て部31aは、各社員P1,P2,P3,・・・の希望温度範囲の中央値となる温度に第1評点として「1.00」を割り当て、各社員P1,P2,P3,・・・の希望温度範囲の直外の温度設定刻みに第1評点として「0.00」を割り当てる。そして、第1評点割り当て部31aは、これらの特定の温度における第1評点を基準として、第1評点が温度に比例するようにその他の温度設定刻みにおける第1評点を決定する。したがって、室内ユニット10の駆動後に社員P1,P2,P3,・・・から図5に示す空調設定データが送られてきたものとすると、社員P1〜P5ごと温度設定刻みごとに割り当てられる第1評点は、図10に示されるようになる。すなわち、社員P3の場合、その希望温度範囲は「22.5℃〜24.0℃」となっているため、希望温度範囲の直外の温度設定刻みである「22.0℃」と「24.5℃」とに第1評点として「0.00」が割り当てられる。さらに、社員P3の希望温度範囲の中央値である「23.25℃」に第1評点として「1.00」が割り当てられる。続いて、(22.0℃,0.00)と(23.25℃,1.00)とを満たす以下の比例式(式1)と、(23.25℃,1.00)と(24.5℃,0.00)とを満たす以下の比例式(式2)とが算出され、これらの(式1)(式2)に各温度設定刻みを代入することにより各温度設定刻みにおける第1評点が決定される。
P=(T−22.0)/(23.25−22.0) T≦23.25℃・・・(式1)
P=(T−24.5)/(23.25−24.5) T>23.25℃・・・(式2)
ただし、Pは第1評点、Tは温度である。
〔設定風量値の決定処理〕
室内ユニット10において採用される設定風量値が決定される際の処理は、設定温度値の場合には19段階の温度設定刻み(20.0℃,20.5℃,21.0℃,21.5℃,・・・,29.0℃)の中から1つの設定温度値が選択されるのに対し、設定風量値の場合には3段階の風量設定刻み(弱風、微風、強風)の中から1つの設定風量値が選択されることになる点を除いて、設定温度値が決定される際の処理と同様である。このとき、空調管理装置30の制御部31は、記憶部32に記憶されている設定風量値決定プログラム32bを読み出して実行することにより、第1評点割り当て部31a、第2評点割り当て部31b、設定部31cおよび重み付け部31dとして動作する。
〔特徴〕
各社員P1,P2,P3,・・・について温度設定刻みごとに割り当てられる第1評点は、希望温度範囲の中央付近で最大となり、中央値から外側へと離れるにつれて低くなる。これにより、社員P1,P2,P3,・・・により入力された希望温度範囲の中央値に近ければ近い温度設定刻みほど、社員P1,P2,P3,・・・がより強く希望する値として取り扱うことができる。風量設定刻みの場合も同様である。
<変形例>
(1)
上記実施形態において、性別、年齢、体調および役職以外の社員P1,P2,P3,・・・の属性が考慮されるようになっていてもよい。
(2)
上記第1実施形態のステップS1又は第2実施形態のS21において社員P1,P2,P3,・・・ごと温度設定刻みごとに割り当てられる2種類の第1評点は、「1」「0」以外の数値であってもよい。また、一方の値が「0」でなくてもよい。また、社員P1,P2,P3,・・・ごと風量設定刻みごとに割り当てられる2種類の第1評点についても、同様である。
(3)
上記実施形態において、社員P1,P2,P3,・・・が自身の希望温度および希望風量を幅を有する希望温度範囲又は希望風量範囲として入力できるようになっていなくてもよい。この場合、例えば、社員P1,P2,P3,・・・が希望温度又は希望風量として1つの温度設定刻み又は風量設定刻みを指定すると、設定入力部41a,42a,43a,・・・や空調管理装置30等によりその指定された温度設定刻み又は風量設定刻みを基準として自動的に(プラスマイナス1℃の幅が付加されるなどして)希望温度範囲又は希望風量範囲が設定される。
(4)
上記実施形態においては、空気調和装置1において設定温度値および設定風量値が決定される場合が例示されたが、本発明は、照明装置、加湿器、除湿器などの他の環境調整装置において複数の利用者の希望を調整して設定照度値、設定湿度値などの設定値を決定する場合にも適用可能である。
(5)
上記実施形態において、パソコン端末41,42,43,・・・が個人専用のものとなっている場合には、社員P1,P2,P3,・・・のログイン情報に基づいて社員識別データが自動的に生成されるようになっていなくてもよい。この場合、空調管理装置30においては、同じパソコン端末41,42,43,・・・からの空調設定データは同じ社員P1,P2,P3,・・・からの空調設定データであるものとして取り扱われるようになっていてもよい。
(6)
上記実施形態において、設定入力画面100上に性別選択エリア104、年齢選択エリア105、体調選択エリア106および役職選択エリア107が設けられていなくてもよい。この場合、例えば、社員P1,P2,P3,・・・の属性を示すデータがパソコン端末41,42,43,・・・又は空調管理装置30に予め記憶されており、社員P1,P2,P3,・・・の属性が社員P1,P2,P3,・・・による入力なくしてパソコン端末41,42,43,・・・又は空調管理装置30において自動的に判断されるようになっていてもよい。
(7)
上記第1実施形態のステップS1又は第2実施形態のS21において、社員P1,P2,P3,・・・ごと温度設定刻みごとに割り当てられる第1評点は、社員P1,P2,P3,・・・によって任意に設定される希望温度の範囲長に応じて決定されるようになっていてもよい。
この場合において、室内ユニット10の駆動後に社員P1,P2,P3,・・・から図5に示す空調設定データが送られてきたとすると、例えば、ステップS1において割り当てられる第1評点が図11に示されるようになり、ステップS21において割り当てられる第1評点が図12に示されるようになる。すなわち、この変形例においては、ステップS1,S21において社員P1,P2,P3,・・・に割り当てられる第1評点にその社員P1,P2,P3,・・・が設定した温度設定刻みの段階数で除した値が(社員P1の場合は3、社員P2の場合は3、社員P3の場合は4、社員P4の場合は2、社員P5の場合は5)第1評点として割り当てられることになる。
このように、この変形例においては、社員P1,P2,P3,・・・の希望温度の範囲長が長くなればなるほど、その社員P1,P2,P3,・・・に割り当てられる第1評点が低くなり、社員P1,P2,P3,・・・の希望温度の範囲長が短くなればなるほど、その社員P1,P2,P3,・・・に割り当てられる第1評点が高くなる。したがって、温度に敏感な社員P1,P2,P3,・・・に割り当てられる第1評点ほど高くなり、温度に鈍感な社員P1,P2,P3,・・・に割り当てられる第1評点ほど低くなる。そのため、より合理的に社員P1,P2,P3,・・・の希望を調整することができる。
なお、社員P1,P2,P3,・・・ごと風量設定刻みごとに割り当てられる第1評点についても、同様に調整することができる。
(8)
上記第2実施形態のステップS21において、社員P1,P2,P3,・・・ごと温度設定刻みごとに割り当てられる第1評点は、希望温度範囲の中央付近で最小となり、中央値から外側へと離れるにつれて高くなるようになっていてもよい。この場合、ステップS4においては、ステップS3で算出された全ての第2評点のうち点数の最も低い第2評点に対応する温度設定刻みが設定温度値の候補値として選出される。これにより、この変形例においても、社員P1,P2,P3,・・・により入力された希望温度範囲の中央値に近ければ近い温度設定刻みほど、社員P1,P2,P3,・・・がより強く希望する値として取り扱うことができる。また、社員P1,P2,P3,・・・ごと風量設定刻みごとに割り当てられる第1評点についても、同様である。
本発明は、対象空間内の複数の利用者それぞれの嗜好を合理的に調整することにより、全体としての快適性を高めることができるという効果を有し、対象空間の環境条件を調整する環境調整装置として有用である。
本発明に係る空気調和装置が対象空間となる部屋に設置された様子を模式的に示す図。 本発明に係る空気調和装置の構成図。 本発明に係る設定入力画面を示す図。 本発明の第1実施形態に係る社員により入力された空調設定データに基づいて室内ユニットにおいて採用される設定温度値が決定される際の処理の流れを示すフローチャート。 例となる空調設定データの内容の詳細を示す図。 本発明の第1実施形態に係る社員ごと温度設定刻みごとに割り当てられる第1評点を示す図。 本発明の第1実施形態に係る重み付けが施された後の第1評点を示す図。 本発明の第1実施形態に係る候補値と各社員の希望温度範囲との距離を示す図。 本発明の第2実施形態に係る社員により入力された空調設定データに基づいて室内ユニットにおいて採用される設定温度値が決定される際の処理の流れを示すフローチャート。 本発明の第2実施形態に係る社員ごと温度設定刻みごとに割り当てられる第1評点を示す図。 本発明の第1実施形態の変形例に係る社員ごと温度設定刻みごとに割り当てられる第1評点を示す図。 本発明の第2実施形態の変形例に係る社員ごと温度設定刻みごとに割り当てられる第1評点を示す図。
符号の説明
1 空気調和装置
4 専用ネットワーク
5 ローカルエリアネットワーク
10 室内ユニット
20 室外ユニット
30 空調管理装置
31a 第1評点割り当て部
31b 第2評点割り当て部
31c 設定部
31d 重み付け部
41,42,43,・・・ パソコン端末
41a,42a,43a,・・・ 設定入力部

Claims (14)

  1. 対象空間(RM)の環境条件を調整する環境調整装置(1)であって、
    前記対象空間(RM)内の複数の利用者(P1,P2,P3,・・・)についてそれぞれの嗜好する前記環境条件の範囲である嗜好範囲を取得する嗜好範囲取得手段(41a,42a,43a,・・・)と、
    前記嗜好範囲取得手段(41a,42a,43a,・・・)により取得された前記嗜好範囲に基づいて、前記環境条件の設定値を決定する設定値決定手段(30)と、
    を備える、環境調整装置(1)。
  2. 前記設定値決定手段(30)は、
    前記嗜好範囲に基づいて、前記利用者(P1,P2,P3,・・・)ごと前記環境条件の設定刻みごとに第1評点を割り当てる第1評点割り当て部(31a)と、
    前記第1評点に基づいて、前記設定刻みごとに第2評点を割り当てる第2評点割り当て部(31b)と、
    前記第2評点に基づいて、1の前記設定刻みを選択して前記設定値とする設定部(31c)と、
    を有する、
    請求項1に記載の環境調整装置(1)。
  3. 前記第1評点割り当て部(31a)は、前記利用者(P1,P2,P3,・・・)ごと前記設定刻みごとの前記第1評点を、その利用者の前記嗜好範囲にその設定刻みが含まれる場合には第1値とし、その利用者の前記嗜好範囲にその設定刻みが含まれない場合には前記第1値と異なる第2値とする、
    請求項2に記載の環境調整装置(1)。
  4. 前記第1評点割り当て部(31a)は、前記利用者(P1,P2,P3,・・・)ごと前記設定刻みごとの前記第1評点を、その設定刻みがその利用者の前記嗜好範囲の中央値に近くなるほど高く又は低くする、
    請求項2に記載の環境調整装置(1)。
  5. 前記設定部(31c)は、前記設定刻みごとに割り当てられた前記第2評点のうち最も点数の高い又は低い前記第2評点に対応する前記設定刻みを前記設定値の候補値とする、
    請求項2から4のいずれかに記載の環境調整装置(1)。
  6. 前記設定部(31c)は、前記候補値が複数ある場合には、現在の前記対象空間(RM)の前記環境条件に基づいて1の前記候補値を選択する、
    請求項5に記載の環境調整装置(1)。
  7. 前記設定部(31c)は、前記候補値が複数ある場合には、最も省エネルギーが見込まれる1の前記候補値を選択する、
    請求項5に記載の環境調整装置(1)。
  8. 前記設定部(31c)は、前記候補値が複数ある場合には、前記候補値それぞれについてその候補値と前記利用者(P1,P2,P3,・・・)ごとの前記嗜好範囲との距離を算出して足し合わせ、その足し合わされた前記距離に基づいて1の前記候補値を選択する、
    請求項5に記載の環境調整装置(1)。
  9. 前記設定部(31c)は、複数の前記候補値から1の前記候補値を選択するための複数のロジックを有している、
    請求項5に記載の環境調整装置(1)。
  10. 前記第2評点割り当て部(31b)は、前記設定刻みごとの第2評点を、その設定刻みに対応する前記第1評点を足し合わせた値とする、
    請求項2から9のいずれかに記載の環境調整装置(1)。
  11. 前記設定値決定手段(30)は、
    前記利用者(P1,P2,P3,・・・)ごと前記設定刻みごとの前記第1評点を、その利用者の属性に応じた重み付けを行うことにより補正する重み付け部(31d)、
    をさらに有する、
    請求項2〜10のいずれかに記載の環境調整装置(1)。
  12. 前記嗜好範囲取得手段(41a,42a,43a,・・・)は、前記利用者(P1,P2,P3,・・・)ごとに範囲長の異なる前記嗜好範囲を取得することが可能である、
    請求項2〜11のいずれかに記載の環境調整装置(1)。
  13. 前記第1評点割り当て部(31a)は、前記利用者(P1,P2,P3,・・・)ごと前記設定刻みごとの前記第1評点を、その利用者の前記嗜好範囲の範囲長に応じた点数とする、
    請求項12に記載の環境調整装置(1)。
  14. 前記環境条件は、前記対象空間(RM)の温度である、
    請求項1〜13のいずれかに記載の環境調整装置(1)。
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