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JP2007332668A - 緩衝材および床構造 - Google Patents

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JP2007332668A
JP2007332668A JP2006165960A JP2006165960A JP2007332668A JP 2007332668 A JP2007332668 A JP 2007332668A JP 2006165960 A JP2006165960 A JP 2006165960A JP 2006165960 A JP2006165960 A JP 2006165960A JP 2007332668 A JP2007332668 A JP 2007332668A
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Kenji Inaba
健司 稲葉
Susumu Tsukada
将 塚田
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Bridgestone Corp
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Abstract

【課題】衝撃を効果的に吸収でき、押出成形によって安価に製造できる緩衝材および前記緩衝材を用いた油アッ構造の提供。
【解決手段】複数の中空部10が面方向に沿って互いに平行に形成されたシート状弾性体であって、中空部10の内部に、前記シート状弾性体の厚さ方向に、前記中空部10の厚さ方向の寸法よりも小さな高さで突出するとともに、前記中空部に対して平行な方向に延在するリブ状部材である突起部12を備える緩衝材。
【選択図】図1

Description

本発明は、緩衝材および床構造に関し、特に構造物の下地に直接接着される緩衝材、および前記緩衝材の上面に床材を貼り合わせた床構造に関する。
校舎や集合住宅、一戸建て住宅などの建築物における床構造としては、たとえば木質系床仕上げ材などの床仕上げ材をコンクリートの床下地に接着した直貼り床が使用されている。床下地には不陸があることは通常は避けられないから、床下地の不陸に追従するように直貼り床の下面には発泡材等からなる緩衝材が貼り合わされている。
しかしながら、緩衝材が薄すぎると、不陸に対する追従性が悪くなるだけではなく、足音などの騒音が階下に伝わりやすくなったり、歩行感が悪くなったりするという問題が生じる。また、子供が転倒したときに充分に衝撃を吸収できなくなるという問題もある。
一方、緩衝材が厚過ぎると、床仕上げ材が木質の場合には湿気の影響によって床仕上げ材に反りが生じるという問題がある。また、木質系以外の床仕上げ材においても亀裂の発生などの問題がある。
そこで、床仕上げ材と床下地との間に配置される緩衝材として、硬質表面部材と、該表面部材と床下地材間に位置する発泡層からなり、且つ発泡層内部、発泡層と硬質表面部材間、または発泡層と床下地間に空隙部を有することを特徴とする複合床材(特許文献1)、
複数の凸部と複数の凹部とを備え、前期凹部の内側に突起が形成されたものを用いた床構造(特許文献2)、および
仕上材と、仕上材の株に配置された緩衝材とからなる床仕上材であって、緩衝材が、並列に配置されたA緩衝材およびB緩衝材の少なくとも2種類あり、2種類以上の緩衝大河、異なる特性を有する床仕上材(特許文献3)
などの床構造が提案された。
これらの床構造は、衝撃の吸収緩和性能に優れ、安全性が高く、床仕上げ材の反りや亀裂の発生がない点で優れている。
特開昭63−40057号公報 特開2004−68380号公報 特開2003−288960号公報
しかしながら、これらの床構造に使用される発泡体や緩衝材は、通常は、ゴムをプレス成形したプレス成形品なので、ゴムの加硫時間、セット時間、取り出し時間の短縮化には限界があった。そのため、これまでは、生産量を増加させるには、モールドの数を増やすか、またはモールド1個当りの製品の取り数を増やすしかなかった。
したがって生産量を増加させると設備投資が嵩み、これが製品単価に大きく跳ね返るので、生産量を各題しても製品のコストダウンにはつながりにくいという問題があった。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、生産量を増加させても大幅な設備投資の増大には繋がらず、生産量を増加させた分だけコストダウンできる緩衝材、および前記緩衝材を用いた床構造の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、複数の中空部が面方向に沿って互いに平行に形成されたシート状弾性体であって、前記中空部の内部に前記シート状弾性体の厚さ方向に、前記中空部の厚さ方向の寸法よりも小さな高さで突出するとともに、前記中空部に対して平行な方向に延在するリブ状部材である突起部を備えてなることを特徴とする緩衝材に関する。
前記緩衝材においては、厚さ方向に衝撃が加わると、先ず中空部を仕切る隔壁が変形する。比較的小さな衝撃は、これによって吸収される。そして、隔壁で吸収し切れない程の強い衝撃が加わると、中空部は潰れ、突起部が弾性変形して前記衝撃を吸収する。このように、前記緩衝材は、非線形のバネ特性が得られるから、厚さをそれ程大きくしなくても、厚さ方向の衝撃であれば弱い衝撃も強い衝撃も効果的に吸収できる。
また、前記緩衝材は、一方および他方の表面を形成する1対の表面部材を有し、前記1対の表面部材と前記隔壁とによって前記中空部が形成されるとともに、前記表面部材の内側の面に突起部が形成されているが、ゴムや熱可塑性エラストマ、軟質プラスチック材料などの弾性材料を押出成形することによって、これらの表面部材、隔壁、および突起部が一体的に形成された緩衝材を製造できる。
したがって、弾性材料の押出速度を増大させるだけで前記緩衝材の生産量を増大させることができるから、生産量を増大させるために押出成形装置の台数を増加させる必要は必ずしもない。このように、前記緩衝材においては、生産量を増大させるための設備投資が嵩むという問題が少ないから、増産によってコストを低減することが容易である。
更に、押出成形によって前記緩衝材を製造する場合には、断面形状はダイの開口部の形状によって決定されるから、複雑な断面形状の緩衝材であっても容易に製造できる。
請求項2に記載の発明は、隣接する2つの中空部を区画する隔壁が、前記シート状弾性体の厚さ方向に沿って一定の厚さに設けられた垂直壁状体である請求項1に記載の緩衝材に関する。
前記緩衝材は断面形状が単純であるから、押出成形によって製造する場合において開口部の断面形状の単純なダイを使用できる。したがって、更なるコストダウンが可能である。
請求項3に記載の発明は、前記隔壁が、前記シート状弾性体の厚さ方向に沿って屈曲した壁体である請求項1に記載の緩衝材に関する。
前記緩衝材においては、隔壁が厚さ方向に沿って屈曲しているから、中空部はより小さな厚さ方向の衝撃で座屈変形する。したがって、前記緩衝材は微小な衝撃を特に良く吸収できる。
請求項4に記載の発明は、前記隔壁が、前記シート状弾性体の厚さ方向に対して斜めに設けられた傾斜壁体である請求項1に記載の緩衝材に関する。
前記緩衝材においては、隔壁は、厚さ方向に対して斜め方向に設けられているから、微小な衝撃に対しても座屈変形する。したがって、隔壁が厚さ方向に対して平行に設けられた緩衝材に比較して小さな衝撃をよく吸収する。しかも、隔壁が厚さ方向に沿って屈曲した緩衝材に比較して押出成形のためのダイの開口部の形状は単純でよいから、安価に製造できる。
請求項5に記載の発明は、前記中空部は、パイプ状の断面を有する第1中空部と、隣接する2つの第1中空部に挟まれた第2中空部とからなり、前記突起部は、前記第1中空部と再2中空部との少なくとも一方の内部に設けられてなる請求項1〜4の何れか1項に記載の緩衝材に関する。
前記緩衝材においては、第1中空部はパイプ状の断面を有しているから、厚さ方向の衝撃が加わると外側に広がる方向に変形する。したがって、隔壁が厚さ方向に沿って設けられた緩衝材に比較して小さな衝撃をよく吸収する。
前記緩衝材は、押出成形によっても製造できるが、1対の弾性材料のシートの間に弾性材料の管状体を所定間隔で配設する方法によっても製造できる。
なお、突起部は、第1中空部に設けてもよく、第2中空部に設けてもよい。更に、第1中空部と第2中空部との両方に設けてもよい。
請求項6に記載の発明は、1の中空部に2条以上の突起部が設けられてなる請求項1〜5の何れか1項に記載の緩衝材に関する。
前記緩衝材においては、1の中空部に2条以上の突起部が設けられているから、1の中空部に1条の突起部が設けられた緩衝材に比較して更に大きな衝撃を吸収できる。
請求項7に記載の発明は、前記隔壁が、前記シート状弾性体の厚さ方向に沿って延在する垂直部と、前記シート状弾性体の面方向に沿って延在するとともに前記垂直部と一体的に形成された水平部とを有し、前記垂直部は突起部としても機能する請求項1に記載の緩衝材に関する。
前記緩衝材においては、圧力方向の衝撃のうち、弱い衝撃は水平部が座屈変形することによって吸収される。強い衝撃が加わったときは、前記緩衝材は前記衝撃によって厚さ方向に圧縮されるから、垂直部は中空部の天井面および底面に当接する。この状態で前記垂直部が弾性変形することにより、前記衝撃が吸収される。
前記緩衝材は、隔壁と突起部とが一体化されているから、隔壁と突起部とが一体化されていないものに比較して断面形状が単純化できる。したがって、押出成形のためのダイも安価に作製できる故に、更なるコストダウンが可能になる。
請求項8に記載の発明は、一方の面において床下地に貼着される請求項1〜7の何れか1項に記載の緩衝材と、剛性を有する板材であって前記緩衝材の他方の面に貼着された仕上材とを備える床構造に関する。
前記床構造によれば、請求項1で説明したのと同様の理由により、仕上材に加わった衝撃は強いものも弱いものも効果的に吸収できるから、快適な住環境が提供される。
更に、前記緩衝材は比較的薄いものでよいから、緩衝材と仕上材との膨張率の差によって仕上材が反るなどの問題がない。
以上説明したように本発明によれば、衝撃吸収特性に優れるにも係わらず、生産量を増加させても大幅な設備投資の増大には繋がらず、生産量を増加させた分だけコストダウンできる緩衝材、および前記緩衝材を用いた床構造が提供される。
1.実施形態1
実施形態1に係る緩衝材1は、シート状弾性体であって、図1および図2の(B)に示すように、楕円形の断面形状を有する第1中空部10と隣接する2つの第1中空部10の間に形成された第2中空部11と、第1中空部10の底面から上方に、言い換えれば緩衝材1の厚さ方向に突出する突起部12とを有する。第1中空部10および第2中空部11は、何れも緩衝材1の面方向に沿って互いに平行に形成された管状構造体であり、突起部12は、第1中空部10に対して平行に形成されたリブ状構造体である。但し、突起部12は、第1中空部10の天井面よりも高さが低いので、圧力が加わらない状態においては第1中空部10の天井面と突起部12の先端との間には隙間が開いている。緩衝材1は、また、一方の面を形成する表面部材13と、他方の面を形成する表面部材14と、表面部材13と表面部材14とを厚さ方向に接続する隔壁15とを有する。第1中空部10および第2中空部11は、表面部材13と表面部材14と隔壁15とによって形成される。
なお、突起部12は、図1の(B)に示すように第2中空部11の内部に設けられていてもよく、また、同図の(C)に示すように第1中空部10および第2中空部11の両方に設けられていてもよい。但し、第2中空部11の内部に突起部12を設けるときは、突起部12の高さは第2中空部11の高さよりも小さくなければならない。
緩衝材1は、図2において(A)に示すように表面部材13の側の面において仕上材120に貼着されて本発明の床構造100を形成する。そして、表面部材14の側の面において下地110に接着される。仕上材120としては、フローリング材、カーペット、CFシート、コルク板などがある。
緩衝材1は、表面部材13と表面部材14と隔壁15と突起部12とが弾性材料によって一体に形成されたものであってもよく、また、弾性材料のシートから形成された表面部材13と表面部材14との間に弾性材料の管状体を接着して第1中空部10と第2中空部11とを形成してもよい。
前者の形態の緩衝材1は、所定の形状の開口部を有するダイから弾性材料を押出成形し、必要に応じて加硫することにより、形成できる。一方、後者の形態の緩衝材1においては、突起部12を表面部材14の一方の面に形成し、前記面に管状材を接着してもよく、また、前記管状体の内部に突起部12を形成してもよい。
弾性材料としては、天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、にトリルゴムなどのジエン系ゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレン・プロピレン・ジエン三元共重合体、ウレタンゴム、ポリアミド系エラストマ、ポリエチレン系エラストマ、エポキシ樹脂系エラストマ、ポリエステル系エラストマなどの熱可塑性エラストマ、軟質塩化ビニル樹脂などの軟質樹脂などが挙げられる。
以下、緩衝材1の作用について説明する。床構造100において、仕上材120を介して緩衝材1に小さな衝撃が加わると、前記衝撃によって隔壁15が変形し、第1中空部10が外側に広がる方向に変形する。これにより、小さな衝撃が吸収される。一方、大きな衝撃が加わると、第1中空部10および第2中空部11が大きく変形し、突起部12の頂部が第1中空部10および第2中空部11の天井面に当接し、突起部12が弾性変形する。これにより、大きな衝撃も吸収される。
緩衝材1は、隔壁15および突起部12の厚さ、突起部12の高さ、および突起部12の配置を換えることにより、所望の振動特性を付与することができる。たとえば、大きな衝撃を吸収させたい場合には、隔壁15の厚さ、および突起部12の厚さと高さを大きくし、突起部12をたとえば第1中空部10および第2中空部11の全部に配設すればよい。一方、微小な振動をよく吸収させる場合には、隔壁15の厚さ、および突起部12の厚さと高さを小さくし、突起部12をたとえば第1中空部10または第2中空部11の内側にのみ配設するなど、突起部12の配設密度を小さくすればよい。
更に、緩衝材1は、前述のように押出成形によって形成できるから高い生産性で製造できる。
2.実施形態2
実施形態2に係る緩衝材2は、実施形態1の緩衝材1と同様に第1中空部10と第2中空部11とを備えるが、図3の(A)および(B)に示すように、第1中空部10と第2中空部11とを区画する隔壁15が第2中空部11に向かって「く」の字型に屈曲し、言い換えれば厚さ方向に屈曲している。また、突起部12は、断面形状が上方に向かって突出する三角形である。突起部12は、図3において(A)に示すように第1中空部10の内部に形成されてもよく、(B)に示すように第2中空部11の内部に形成されてもよい。
その他の構成および作用については実施形態1に係る緩衝材と同様である。
3.実施形態3
実施形態3に係る緩衝材3は、図4の(A)に示すように、表面部材13と表面部材14との間に、厚さ方向に沿って階段状に屈曲した隔壁31が所定間隔で配設され、隔壁31と隔壁31との間に中空部30が形成されている。表面部材13と表面部材14と隔壁31とは弾性材料によって一体に形成されている。
隔壁31は、中空部30の天井面および底面に立設され、緩衝材3の厚さ方向に沿って延在する2つの垂直部31Aと、緩衝材3の面方向に沿って設けられ、前記2つの垂直部31Aを一体的に接続する水平部31Bとから構成されている。なお、図4の(A)は垂直部31Aと水平部31Bとがほぼ同一の厚さの緩衝材3の例であるが、同図の(B)に示すように、垂直部31Aの厚さを水平部31Bの厚さの2〜4倍またはそれ以上に厚くしてもよい。
緩衝材3においては、また、表面部材13と表面部材14との間に階段状に屈曲した隔壁31を設ける代わりに、図4の(C)に示すように、表面部材14の内側の面に設けられた垂直部32Aと、垂直部32Aと表面部材14とを接続する斜めリブ32Bとからなる隔壁32を設けてもよい。なお、隔壁32において垂直部32Aと斜めリブ32Bとは一体に形成され、また隔壁32そのものも表面部材13および表面部材14と一体に形成されている。なお(C)に示す緩衝材3においては、下地110および仕上材120との接着を改良するための微小な溝が両面に設けられている。
緩衝材3においては、垂直部31Aまたは垂直部32Aの肉厚、水平部31Bまたは斜めリブ32Bの肉厚、および弾性材料の硬度を調節することにより、バネ特性を制御できる。
緩衝材3に厚さ方向の微小な衝撃が加わると、隔壁31の水平部31Bまたは隔壁32の斜めリブ32Bが剪断力を受けて変形し、緩衝材3の全体の厚さが縮小する。これにより、前記衝撃が吸収される。緩衝材3に加わる衝撃が大きくなると、水平部31Bまたは斜めリブ32Bの変形が大きくなり、垂直部31Aまたは垂直部32Aの先端部が中空部30の底面および天井面に当接する。これにより、垂直部31Aまたは垂直部32Aは、圧縮方向に弾性変形し、言い換えれば突起部として機能する。したがって、大きな衝撃も効果的に吸収できる。また、隔壁31または32とは別に突起部を形成する必要もない。
4.実施形態4
実施形態4に係る緩衝材4は、図5の(A)に示すように、表面部材13と表面部材14とは、V字型の断面を有する隔壁41によって接続されている。表面部材13と表面部材14との間の空間は隔壁41によって区分され、中空部40が形成されている。中空部40の底面にはリブ状の突起部12が形成されている。表面部材13、表面部材14、隔壁41、および突起部12は弾性材料によって一体に形成されている。
なお、緩衝材4においては、Y字型断面の隔壁41を設ける代わりに、図5において(B)に示すように、厚さ方向に対して斜めに設けられた斜めリブである隔壁42を形成してもよい。表面部材13と隔壁42との境界および表面部材14と隔壁42との境界には夫々リブ状の突起部12Aおよび12Bが設けられている。突起部12は、何れも内側を向いて形成されている。
緩衝材4に厚さ方向の衝撃が加わると、先ず、隔壁41または隔壁42が座屈するとともに圧縮される。これによって小さな衝撃が吸収される。隔壁41または隔壁42が座屈、圧縮しただけでは吸収できないほどの大きな衝撃が加わったときは、(A)に示す態様においては、突起部12が中空部40の天井面に当接し、(B)に示す態様においては、突起部12Aが中空部40の底面に、突起部12Bが中空部40の天井面に当接する。そして突起部12(12A,12B)が圧縮変形する。これにより、大きな衝撃も吸収される。
なお、図4の(B)に示す態様においては、1つの中空部40に2個の突起部12が設けられているから、図4において(A)に示す態様に比較して更に大きな衝撃を吸収できる。
なお、緩衝材4は、(A)に示す態様も(B)に示す態様も弾性材料の押出成形によって成形できる。
5.実施形態5
実施形態5に係る緩衝材5は、図6の(A)〜(C)に示すように、表面部材13と表面部材14とは、所定間隔で配設された隔壁51によって接続されている。隔壁51は、厚さ方向に沿って「く」の字型に屈曲している。表面部材13と表面部材14と隔壁51とによって中空部50が形成されている。各中空部50の天井面には、リブ状の突起部12Aが2本または3本下方に向かって立設され、底面には、同じくリブ状の突起部12Bが2本上方に向かって立設されている。表面部材13と表面部材14と隔壁51と突起部12とは弾性材料によって一体に形成されている。図6において(A)に示す態様においては、突起部12Aは、牙状乃至鋭角三角形状の断面を有し、突起部12Bは頂点が丸められた二等辺三角形状の断面を有している。一方、図6において(B)に示す例においては、突起部12Aおよび突起部12Bの何れも頂点が丸められた二等辺三角形状の断面を有し、(C)に示す例においては、突起部12Aおよび突起部12Bの何れも頂点が尖った二等辺三角形状の断面を有する。このように、突起部12Aと突起部12Bとは同一の断面形状を有しても異なる断面形状を有してもよい。
緩衝材5においては、小さな衝撃は隔壁51が座屈することによって吸収される。一方大きな衝撃が加わったときは、突起部12Aと突起部12Bとによって厚さ方向の変位が規制されると同時に、突起部12Aおよび12Bが圧縮方向に変形して前記衝撃を吸収する。ここで、突起部12は先端が尖っている方が、前端が丸められているよりも圧縮変形しやすいから、1つの中空部50において突起部12Aが3本、突起部12Bが2本設けられた(B)および(C)に示す態様においては、突起部12Aおよび12Bの先端が尖った(C)の態様の方が、突起部12Aおよび12Bの先端が丸められた(B)の態様に比較して圧縮方向に柔らかいと考えられる。一方、(A)に示す態様においては、1つの中空部50において突起部12Aおよび12Bの何れも2本であるから、(B)の態様よりも圧縮方向に柔らかいと考えられる。
このように、緩衝材5は、隔壁51の厚さおよび屈曲の大きさだけでなく、突起部12Aおよび12Bの本数および断面形状によっても圧縮方向の柔らかさを制御できる。
6.実施形態6
実施形態6に係る緩衝材6においては、図7に示すように、表面部材13と表面部材14の相対する面に、夫々リブ状の突起部12Aおよび12Bが所定の間隔で立設されている。突起部12Aおよび12Bは、互いに平行に形成されている。突起部12Aは表面部材13と、突起部12Bは表面部材14と一体に形成されている。突起部12Aの先端は表面部材14に当接しているが、突起部12Bと表面部材13との間には、圧縮されない状態においては隙間が開いている。突起部12Aは隔壁とも言い換えることができ、表面部材13と表面部材14と突起部12Aとによって中空部60が形成されている。
緩衝材6に圧縮方向の衝撃が加わると、先ず突起部12Aが弾性変形する。突起部12Aが弾性変形して突起部12Bの先端と表面部材13とが当接すると、今度は突起部12Aとともに突起部12Bも弾性変形する。
緩衝材6は、全体を一体に押出成形してもよいが、表面部材13と突起部12A、および表面部材14と突起部12Bとを夫々押出成形し、次いで、突起部12Aと突起部12Bとが互い違いに配設されるように、突起部12Aの先端を表面部材14における突起部12Bが形成された側の面に接着することによっても製造される。
図1は、実施形態1に係る緩衝材の幅方向の断面を示す断面図である。 図2は、実施形態1に係る緩衝材を用いた床構造の一例を示す断面図および前記緩衝材を斜め上方からところを示す斜視図である。 図3は、実施形態2に係る緩衝材の幅方向の断面を示す断面図である。 図4は、実施形態3に係る緩衝材の幅方向の断面を示す断面図である。 図5は、実施形態4に係る緩衝材の幅方向の断面を示す断面図である。 図6は、実施形態5に係る緩衝材の幅方向の断面を示す断面図である。 図7は、実施形態6に係る緩衝材の幅方向の断面を示す断面図である。
符号の説明
1 緩衝材
2 緩衝材
3 緩衝材
4 緩衝材
5 緩衝材
6 緩衝材
10 中空部
11 中空部
12 突起部
12A 突起部
12B 突起部
13 表面部材
14 表面部材
15 隔壁
30 中空部
31 隔壁
31A 垂直部
31B 水平部
32 隔壁
32A 垂直部
32B 斜めリブ
40 中空部
41 隔壁
42 隔壁
50 中空部
51 隔壁
60 中空部
100 床構造
110 下地
120 仕上材

Claims (8)

  1. 複数の中空部が面方向に沿って互いに平行に形成されたシート状弾性体であって、
    前記中空部の内部に、前記シート状弾性体の厚さ方向に、前記中空部の厚さ方向の寸法よりも小さな高さで突出するとともに、前記中空部に対して平行な方向に延在するリブ状部材である突起部を備えてなることを特徴とする緩衝材。
  2. 隣接する2つの中空部を区画する隔壁は、前記シート状弾性体の厚さ方向に沿って設けられた垂直壁状体である請求項1に記載の緩衝材。
  3. 前記隔壁は、前記シート状弾性体の厚さ方向に沿って屈曲した壁体である請求項1に記載の緩衝材。
  4. 前記隔壁は、前記シート状弾性体の厚さ方向に対して斜めに設けられた傾斜壁体である請求項1に記載の緩衝材。
  5. 前記中空部は、パイプ状の断面を有する第1中空部と、隣接する2つの第1中空部に挟まれた第2中空部とからなり、前記突起部は、前記第1中空部と再2中空部との少なくとも一方の内部に設けられてなる請求項1〜4の何れか1項に記載の緩衝材。
  6. 1の中空部に2条以上の突起部が設けられてなる請求項1〜5の何れか1項に記載の緩衝材。
  7. 前記隔壁は、前記シート状弾性体の厚さ方向に沿って延在する垂直部と、前記シート状弾性体の面方向に沿って延在するとともに前記垂直部と一体的に形成された水平部とを有し、前記垂直部は突起部としても機能する請求項1に記載の緩衝材。
  8. 一方の面において床下地に貼着される請求項1〜7の何れか1項に記載の緩衝材と、剛性を有する板材であって前記緩衝材の他方の面に貼着された仕上材とを備える床構造。
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