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JP2007316090A - 慣性センサ - Google Patents

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JP2007316090A
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JP2007230970A
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Toshiyuki Nozoe
利幸 野添
Hideo Oogoshi
偉生 大越
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】検知素子の漏れ振動抑制効果および外部衝撃振動に対する耐衝撃性を確保した小型化可能な慣性センサを提供することを目的とする。
【解決手段】検知素子8の取付部71にバネ部72を介して対峙するとともに取付部71に対し所定の段差73を持つように配設した基板基部74を有する可撓性樹脂基板7の固有周波数が、検知素子8の駆動方向の固有周波数と検知方向の固有周波数の周波数差より大きく、かつ、外部からの振動により検知素子8に励起される最低周波数より小さい範囲となるように構成したものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、面実装型慣性センサに関するものである。
近年、車両の角速度などの慣性量を検知して自動車の安全制御やナビゲーションを行うシステムが普及してきている。
このようなシステムに用いられる慣性センサの角速度を検知する音叉型あるいは柱状型の振動子からなる検知素子は、例えば弾性を有する材料を介して支持されることにより振動の外部への漏れ出しを抑制している。
このような従来の検知素子を図8に示す。検知素子は円柱状の圧電セラミックス体1からなり、圧電セラミックス体1の一部に凹部1aが2ヶ所に設けられている。凹部1aにはリング状の支持具2が配されている。ここで、支持具2は弾性体からなるので、凹部1aに嵌合させることができる。この支持具2をケース(図示せず)に固定することにより圧電セラミックス体1が支持されている。
このような構成により、圧電セラミックス体1の振動の外部への漏れ出しが支持具2で吸収されるため、漏れ振動が外部の構造(例えば基板、ケースの継ぎ目)などの機械的伝達関数に影響した結果生じる「はね返り」によるオフセットドリフトや伝達関数の温度変化による温度ドリフト、部材の劣化、変質にともなう経時変化を改善している。
さらに、自動車の走行に伴う慣性センサ外部からの衝撃振動が弾性材料により吸収され、耐衝撃性の確保も可能となる。
なお、本出願に関する先行技術文献情報としては、例えば特許文献1が知られている。
実開平5−73518号公報
しかしながら、慣性センサとして今後ますますの小型化に対するニーズを鑑みると、前記従来の構成では、検知素子を小型化しつつ漏れ振動抑制効果および耐衝撃性を確保することが難しくなる。
これは、両者が相反する性能(例えば漏れ振動抑制のために検知素子の支持部剛性を低くすると衝撃印加時における支持部の強度が低下してしまう)であり、これらの両立点を見出しながら支持部の小型化も図らなければならないためである。
具体的には、慣性センサをニーズの高い実装面積数mm角程度の面実装型にまで小型化するには、検知素子も数mm程度の大きさが要求される。このような超小型の検知素子に適用でき、漏れ振動抑制効果および耐衝撃性を確保した従来の構成のような弾性体の支持具を設計すること、および、それを用いて歩留まりよく慣性センサを製造することは現実的に極めて困難となる。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、漏れ振動抑制効果および耐衝撃性を確保した小型化可能な慣性センサを提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の慣性センサは、駆動振動し慣性量を検知する検知素子と、前記検知素子を支持する可撓性樹脂基板と、前記基板が内部に取り付けられた外容器とを備え、前記基板が可撓性樹脂基板であり、前記可撓性樹脂基板が前記外容器に片持ち梁状に固定されたものである。
本構成によって、検知素子が可撓性樹脂基板のバネ部により実質弾性的に支持されることになる。その結果、前記目的を達成することができる。
本発明の慣性センサによれば、検出素子の漏れ振動は支持部材である可撓性樹脂基板のバネ部の介在により減衰される結果、検知素子からの漏れ振動による影響を低減でき、また外部衝撃等が可撓性樹脂基板により減衰されるため、漏れ振動抑制効果および耐衝撃性を確保しつつ小型化することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における慣性センサの内部を示し、(a)は平面図を、(b)は(a)のA−A断面図をそれぞれ示す。図2は本発明の実施の形態1における慣性センサの可撓性樹脂基板の平面図である。図3は本発明の実施の形態1における慣性センサの検知素子を支持した可撓性樹脂基板を示し、(a)は上面図を、(b)は側面図をそれぞれ示す。図4は本発明の実施の形態1における慣性センサの検知素子を示し、(a)は停止時の、(b)は駆動時の、(c)は検知時の斜視図をそれぞれ示す。図5は本発明の実施の形態1における慣性センサの外部衝撃振動印加時の断面図を示し、(a)は図1のA−A断面図を、(b)は図1のB−B断面図をそれぞれ示す。図6は本発明の実施の形態1における慣性センサに外部衝撃を与えた時の出力経時特性図を示し、(a)は外部衝撃波形図を、(b)はバネ部を設けない場合のセンサ出力波形図を、(c)はバネ部を設けた場合のセンサ出力波形図をそれぞれ示す。図7は本発明の実施の形態1における慣性センサの変形例を示す断面図である。
図1(a)において、外容器3はセラミックパッケージからなり、その内壁には互いに高さの異なる台3a、3bが設けられている。台3a、3bの上面にはそれぞれ外容器3に内蔵されるように一体形成した複数の配線導体30の端子3c、3dが形成されている。全ての端子3cは端子3dの一部と配線導体30により1対1に電気的に接続されている。残りの端子3dは電源供給やセンサ出力、およびデジタルキャリブレーションに使用されるように外容器3の裏面に設けた外部端子(図示せず)に接続されている。
外容器3の底面には回路IC6がダイボンドにより固定されている。回路IC6には複数のパッド6aが設けられている。パッド6aと端子3dの間にはワイヤ6bがワイヤボンディングにより接続されている。これにより、回路IC6は配線導体30と電気的に接続される。
回路IC6の上部には、回路IC6と接しないように、短冊状の可撓性樹脂基板7の一部に設けた取付部71に検知素子8が支持されている。
取付部71に対してはバネ部72を介して対峙するとともに取付部71と所定の段差73を持つように配設した基板基部74が配されている。段差73は可撓性樹脂基板7をクランク状に折り曲げることで形成されている。
ここで、検知素子8は基板基部74に対向するように取付部71に支持されているので、取付部71と重なる部分を除いて中空懸架されることになる。
また、可撓性樹脂基板7に設けた複数の配線パターン7aの端子7bは基板基部74のひとつの端部にのみ集めて配してある。
この端子7bは台3a上に設けた端子3cと導電性ペースト9で電気的かつ機械的に接続固定されている。これにより、可撓性樹脂基板7は片持ち梁状に固定されることになる。この際、図1(b)に示すように台3aと3bは前者の方が高くなるように形成されているため、可撓性樹脂基板7および検知素子8が回路IC6と互いに干渉することはない。
従って、検知素子8を駆動振動させても他の部材と衝突することなく慣性量を検知できる。
バネ部72は可撓性樹脂基板7のうち基板基部74および取付部71、段差73のいずれをも除いた一部分を切り欠くことにより形成した。バネ部72は図1に示すようにつづら折れ状とした。
これにより、後述するように漏れ振動が抑制できるとともに外部からの衝撃を有効に吸収することができる。
外容器3の最上端である開口部3eには図示しない金属製の蓋が、開口部3eにロウ付けされたコバールリング(図示せず)を介してシーム溶接されている。これにより外容器3の内部は気密が保たれた状態で検知素子8と回路IC6を内蔵している。
ここで、検知素子8を実装した可撓性樹脂基板7について詳細を説明する。
可撓性樹脂基板7はポリイミドを図2に示すような形状に加工して形成されている。すなわち、可撓性樹脂基板7には取付部71、およびバネ部72が設けられており、取付部71は折り曲げ加工により段差73を形成することで構成される。
また、可撓性樹脂基板7には複数の配線パターン7aが設けられており、その一方の端子7bは台3a上に設けた端子3cと接続され、他方の端子7cは検知素子8に設けた図示しない端子と以下に述べる手法にて接続される。
可撓性樹脂基板7の取付部71に検知素子8を実装した状態を図3に示す。検知素子8は図2の端子7cに対向するように検知素子8の端子を重ねて実装されている。具体的には、図3(b)に示すように検知素子8の複数の端子と可撓性樹脂基板7の端子7c(図中、太線で示した)との間にバンプ10を設けることによりフェイスダウンボンディング手法にて電気的に接続されている。なお、図3(b)の可撓性樹脂基板7やバンプ10の厚みなどはわかりやすくするために実際より誇張して示した。
ここで、前記したように慣性センサの小型化ニーズに対応するためには検知素子8も小型化しなければならないが、それに伴って端子も微小化される。しかし、検知素子8は後述するように駆動振動するため、検知素子8に設けた端子と端子7cとの電気的接続だけで両者を固定したのでは接続部分の面積が微小なことにより機械強度不足となり振動に対して十分耐えられない可能性がある。
そこで、図3(b)において、検知素子8と取付部71の隙間でバンプ10以外の部分に熱硬化型一液性の接着剤11を充填してある。これにより、検知素子8と可撓性樹脂基板7は電気的かつ機械的に強固に固定される。
このような構成とすることにより、従来のような支持具2が不要となるため、容易に製造することができる。
次に動作について説明する。
図4(a)において、検知素子8はシリコンを素体とし、その表面に図示しない圧電薄膜と電極が形成された音叉形状を呈している。これら圧電薄膜と電極により検知部、駆動部および端子が構成される。また、音叉は2本のアーム8a、8b、および端子を有する素子基部8cから構成されている。
回路IC6に内蔵された駆動回路からワイヤ6b、配線導体30、および配線パターン7aを経て、検知素子8を駆動制御する電圧が駆動部に印加されると、図4の下部に定義した座標系におけるX方向に速度Vxにてアーム8a、8bが駆動振動する。この時の検知素子8の様子を図4(b)に示す。
この状態でZ軸方向に回転ωが印加されると、Y方向にm・Vx×ω(m:検知素子8の質量)なる力が作用してアーム8a、8bはY方向の振動成分を発生する。この時の検知素子8の様子を図4(c)に示す。図4(b)より、アーム8a、8bの駆動振動方向を互いに逆にしているので、図4(c)に示すようにY方向の振動成分は大きさが等しく方向が逆になる。
このアーム8a、8bの撓みを検知素子8に設けた検知部により電荷に変換し、素子基部8cに設けた端子より撓みに応じた信号を得ているのであるが、アーム8a、8bの信号は大きさが等しく符号が逆なので、両者の差を取ることで感度が2倍となる。
この信号は配線パターン7a、配線導体30、およびワイヤ6bを経て回路IC6の出力回路に入力される。出力回路では入力された信号を処理し、最終的に回転ωによる慣性量に応じた信号に調整して出力する。
なお、図4(b)、(c)に示したアーム8a、8bの振幅や撓み量は実際には微小であるが、わかりやすくするために誇張して示した。
ここで、印加される回転に応じた電荷信号を効率よく得るために、駆動方向(X方向)の固有周波数ωdと検知方向(Y方向)の固有周波数ωsは互いに適度に近づけた方がよい。そこで、本実施の形態1においてはωd=22kHz、ωs=21.3kHzと設定している。なお、ωdとωsの周波数差を離調周波数Δfと呼び、本実施の形態1ではΔf=0.7kHzとなる。
このようにして駆動される慣性センサは検知素子8が可撓性樹脂基板7により外容器3の内空間で中空懸架されているため、検出素子8の駆動振動は可撓性樹脂基板7にのみ伝達される。可撓性樹脂基板7はバネ部72を有するので、可撓性樹脂基板7の持つ弾性に加えバネ部72の弾性により検知素子8の振動を吸収し、外部への漏れ振動を抑制することができる。
また、外部からの衝撃振動に対するセンサ出力への影響も検討した。
可撓性樹脂基板7やバネ部72を介さず強固に検知素子8を固定した場合、前記駆動条件下で様々な外部衝撃振動を与えると、検知素子8にその振動が励起され、駆動振動が大きく影響を受ける場合があった。これにより、センサ出力に誤差が重畳されてしまう。
そこで、センサ出力信号に影響を与える衝撃振動の周波数を調べた結果、前記駆動条件においては励起により11kHzから135kHzの範囲における複数の周波数で影響することがわかった。従って、その最低周波数である11kHzまでの周波数を伝達しないように、すなわち、それより小さい固有周波数を有するようにバネ部72の形状を設定することで、外部からの衝撃振動を吸収することができる。
以上の結果から、可撓性樹脂基板7の固有周波数の上限を10kHzとした。
一方、可撓性樹脂基板7の固有周波数が離調周波数Δfと近接すると、その周波数の外部衝撃振動が加わった時に検知素子8に増幅されて重畳してしまうので、センサ出力精度が悪くなる。従って、この影響を避けるため、可撓性樹脂基板7の固有周波数はΔfより大きくしておかなければならない。
本実施の形態1ではΔf=0.7kHzであるので、可撓性樹脂基板7の固有周波数の下限は0.7kHzより大きくすればよいが、Δf近傍では外部衝撃振動の影響が十分低減されないので、Δfよりある程度離しておく必要がある。
そこで、様々な可撓性樹脂基板7の固有周波数を変えた時のセンサ出力への影響、およびΔfのバラツキを調べた結果、2kHz以上であれば大きく影響しないことがわかった。従って、可撓性樹脂基板7の固有周波数の下限はバラツキマージンを含め2kHzとした。
以上より、可撓性樹脂基板7の固有周波数の範囲は2kHzから10kHzとなる。この範囲になるように可撓性樹脂基板7のバネ部72の形状を設定することで、外部からの衝撃振動も有効に吸収することができる。
ここで、バネ部72の形状は可撓性樹脂基板7のうち配線パターン7aの端子7bおよび取付部71、段差73のいずれをも除く一部分を切り欠くことにより形成しているが、これはどのような切り欠き形状でもよいわけではない。そこで、その最適形状を以下のようにして決定した。
まず、バネ部72を設けない可撓性樹脂基板7に検知素子8を実装した慣性センサに外部から様々な方向に衝撃振動を加えた時の検知素子8の様子を図5に示す。なお、図5(a)は図1のA−A断面図を、図5(b)は図1のB−B断面図をそれぞれ示す。また、いずれの図も可撓性樹脂基板7の厚みや変動は実際には微小であるが、わかりやすくするためにいずれも誇張して示した。
図5(a)は慣性センサに矢印で示した上下方向(Y方向)の衝撃振動が加わった場合である。この場合は検知素子8の全体がY方向に同時に移動するため、アーム8a、8bは同じ方向に撓む。従って、両者の検知部に発生する信号は大きさ、符号とも同じになる。
ここで、前記したようにアーム8a、8bの信号は両者の差を取る構成としていることから、図5(a)の衝撃振動による信号は0になり、出力への影響はキャンセルされる。よって、図5(a)の衝撃振動に対しては特に問題とならない。
一方、図5(b)の矢印で示したように慣性センサのXY面内回転方向の衝撃振動が加わった場合、検知素子8も同図に点線で示したようにXY面内回転方向に振動する。これにより、アーム8a、8bは図4(c)と同様の撓みを生じる。従って、衝撃振動による信号が重畳されてしまい、センサ出力に誤差が生じてしまう。
このことから、検知素子8が図5(b)のような動きを吸収し、図5(a)の動きのみにするようにバネ部72を構成する必要がある。
そこで、様々な形状のバネ部72を作製し、図5(b)の衝撃振動によるセンサ出力への影響を調べた結果、外容器3が図5(b)のXY面内回転方向に動いても検知素子8が動かないようにするためにはバネ部72がよじれるようにすればよいことがわかった。その一例が図2に示したバネ部72の形状である。
バネ部72はつづら折れ部分を有するように構成されている。これにより、外容器3が図5(b)のXY面内回転方向に動いても、つづら折れ部分がよじれることでXY面内回転方向の振動が検知素子8に伝達されず、センサ信号の誤差を低減することができる。
このようにして最適な固有周波数が得られ、かつ、つづら折れ部分を有するバネ部72を形成した可撓性樹脂基板7の形状を決定した。なお、図3に示すように可撓性樹脂基板7の取付部71に検知素子8を支持した状態における固有周波数は約3kHzであった。
以上の構成による面実装型の小型慣性センサを実際に作製し評価した結果、検知素子8の駆動振動が外部に漏れることによる「はね返り」に起因した出力への影響が低減されることを確認した。
また、外部からの衝撃振動に対する出力への影響を調べた結果を図6に示す。図6(a)において、横軸は時間、縦軸は慣性センサに印加した衝撃振動強さを示す。図6(b)および(c)において、横軸は時間、縦軸はセンサ出力を示す。
慣性センサに図6(a)の衝撃振動を与えると、検知素子8に可撓性樹脂基板7を介さず強固に固定した場合には図6(b)に示すようにセンサ出力に衝撃振動が重畳され誤差が大きくなり、しかも減衰するまでに長時間を要することがわかった。
一方、本実施の形態1の可撓性樹脂基板7に検知素子8を支持した場合は図6(c)に示すように衝撃振動のセンサ出力への影響は極めて小さく、減衰までの時間も短いことがわかった。
以上のことから、外部からの衝撃振動に対してもセンサ出力への影響が十分低減されることを確認した。
なお、本実施の形態1では外容器3をセラミック製のパッケージとしたが、これはプラスチック製としてもよい。これにより、セラミック製パッケージより安価に外容器3を形成できるため、使用温度範囲が狭いものの低コストが要求される民生用の慣性センサにも本実施の形態1の構成を適用できる。
また、本実施の形態1の可撓性樹脂基板7に設けた取付部71の検知素子8が実装される裏面に錘を設ける構成としてもよい。この際の慣性センサの断面図を図7に示す。錘12は取付部71の裏面に接着されている。なお、図7の可撓性樹脂基板7の厚みはわかりやすくするために実際より誇張して示した。
図7のように構成することで、錘12の慣性により図5(b)に示したXY面内回転方向の振動をさらに低減することができ、より高精度な慣性センサを実現できる。
さらに、本構成により錘12の重さを変えることで可撓性樹脂基板7の固有周波数が変わるため、容易に固有周波数を設定することができる。
以上の構成、動作により漏れ振動抑制効果および耐衝撃性を確保しつつ小型化が可能な慣性センサを実現することができる。
本発明にかかる慣性センサは、漏れ振動抑制効果および耐衝撃性を確保しつつ小型化できるので、面実装型慣性センサ等として有用である。
(a)本発明の実施の形態1における慣性センサの内部を示す平面図、(b)同図1(a)におけるA−A断面図 本発明の実施の形態1における慣性センサの可撓性樹脂基板の平面図 (a)本発明の実施の形態1における慣性センサの検知素子を支持した可撓性樹脂基板の上面図、(b)同側面図 (a)本発明の実施の形態1における慣性センサの検知素子の停止時の斜視図、(b)同駆動時の斜視図、(c)同検知時の斜視図 (a)本発明の実施の形態1における慣性センサの外部衝撃振動印加時の図1(a)におけるA−A断面図、(b)同B−B断面図 (a)本発明の実施の形態1における慣性センサに外部衝撃を与えた時の外部衝撃波形図、(b)バネ部を設けない場合の同センサ出力波形図、(c)バネ部を設けた場合の同センサ出力波形図 本発明の実施の形態1における慣性センサの錘付き構成の断面図 従来の慣性センサの検知素子部分の一部断面図
符号の説明
3 外容器
3a、3b 台
3c、3d、7b、7c 端子
3e 開口部
6 回路IC
6a パッド
6b ワイヤ
7 可撓性樹脂基板
7a 配線パターン
8 検知素子
8a、8b アーム
8c 素子基部
9 導電性ペースト
10 バンプ
11 接着剤
12 錘
30 配線導体
71 取付部
72 バネ部
73 段差
74 基板基部

Claims (7)

  1. 駆動振動し慣性量を検知する検知素子と、
    前記検知素子を支持する可撓性樹脂基板と、
    前記基板が内部に取り付けられた外容器とを備え、
    前記基板が可撓性樹脂基板であり、
    前記可撓性樹脂基板が前記外容器に片持ち梁状に固定された
    慣性センサ。
  2. 前記検知素子を駆動制御する駆動回路および前記検知素子からの信号を処理し慣性量に応じた信号に調整し出力する出力回路を含む回路ICを有し、
    前記可撓性樹脂基板には前記検知素子を前記回路ICに電気的に接続するための配線パターンを形成した
    請求項1に記載の慣性センサ。
  3. 前記回路ICは前記外容器に内蔵させた
    請求項2に記載の慣性センサ。
  4. 前記可撓性樹脂基板は、
    前記検知素子を支持する取付部と、
    この取付部に対峙するように配設された基板基部とを有し、
    前記検知素子が前記基板基部と対向するように前記取付部に支持された
    請求項1に記載の慣性センサ。
  5. 前記配線パターンの端子を
    前記基板基部のひとつの端部にのみ集めて配置した
    請求項1に記載の慣性センサ。
  6. 前記検知素子を支持した状態の前記可撓性樹脂基板の固有周波数が、
    前記検出素子の駆動方向の固有周波数と検知方向の固有周波数の周波数差より大きく、かつ、外部からの振動により前記検知素子に励起される最低固有周波数より小さい範囲とした
    請求項1に記載の慣性センサ。
  7. 前記可撓性樹脂基板が前記検知素子を弾性的に支持する
    請求項1に記載の慣性センサ。
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