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JP2007315036A - 貯水部付サイフォン排水システム - Google Patents

貯水部付サイフォン排水システム Download PDF

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Abstract

【課題】一度に多量の排水が可能なサイフォン排水システムであって、多量の水を溜めるための貯水部を備え、かかる貯水部内が正圧時でも負圧時でも水廻り器具から排水が溢れ出すことがなく、又、各トラップの封水切れが生じないシステムを提供する。
【解決手段】排水立て管と、水廻り器具からの連結管と、連結管に接続された貯水部と、この貯水部の底部近傍に開口部を接続した横引き管と、水頭(Hs)をもって備えられた合流部とからなり、前記横引き管が合流部に接続されたサイフォン排水システムであって、貯水部に溜る排水の水位を規制する手段と、排水が入り込まない部位に開口部を接続した通気管と、を備えた貯水部付サイフォン排水システム。1‥貯水部、2A、2B‥水廻り器具、2a、2b‥連結管、2c、2d‥トラップ、3‥横引き管、4‥排水立て管、5‥合流部、10‥通気管、10a‥通気管開口部、F‥フロア、S‥スラブ。
【選択図】図3

Description

本発明はサイフォン排水システムの改良に関するもので、特に言えば、一度に多量の排水に対する貯水部を備えたサイフォン排水システムにかかるものである。
近年、従来の勾配排水システムに対して、サイフォン排水システム(特許文献1)が提案されており、その細部における改良も進んでいる。このサイフォン排水システムの概要は、排水立て管と、水廻り器具からのサイフォン排水管(以下、横引き管という)と、50cm以上の水頭をもつ合流部と、からなり、横引き管がそのまま他の横引き管と合流することなく前記合流部へ接続される排水システムである。そして、横引き管内の水は水頭差の分だけサイフォン力が発生し、この横引き管内の水を排水するシステムである。
特開2000−297447号公報
しかるに、キッチン、洗濯機、ユニットバス等のように多量の水が一度に流れる水廻り器具にあっては、横引き管にサイフォン力が生じる前に排水が溢れ出す場合がある。例えば、ユニットバスであれば浴槽内の排水を行った際に、サイフォンの発生が遅い場合には洗い場側の排水口から水が溢れ出すことともなる。
このため、本発明者は、多量の排水を一度溜め込むために排水回路中に貯水部を備える排水システムを既に提案している。かかるシステムの更なる改良として貯水部に複数の水廻り器具からの排水を導く回路とし、この貯水部以降の排水回路にサイフォン力を発生させるようにした排水システムも既に提案している。この場合、通常では複数本の横引き管を接続するもので、排水力を調整し、サイフォン力の発生時間を調整し、更には、排水時の騒音を低減する改良が行われる。
上記した貯水部を備えたサイフォン排水システムは極めて有効であり、排水立て管と水廻り器具との距離が遠くとも水廻り器具の配置がほぼ自由に行えるという大きなメリットがあるが、更に検討を要する点が指摘されている。通常、排水周りの空気は臭気があり、これを室内に開放することはできない。このため、貯水部は完全密閉型が好ましいことは言うまでもない。しかるに、貯水部に複数の水廻り器具からの排水が集合する場合、一つの水廻り器具から多量の排水が貯水部内に流れ込んだ場合、サイフォン力の起動前には貯水部内が正圧となり、このため、貯水部内の空気が他の水廻り器具の連結管内に入り込み、他の器具のトラップ内の水を逆流させ、排水を噴き出させてしまうことがあった。
逆にサイフォン力が起動した際には貯水部内が負圧となり、他の水廻り器具が接続されていればそれも同様に、トラップ内の水を貯水部内に吸い込んでしまい、トラップの破封が生じることもある。この場合には、トラップの役目をせず、排水から来る臭気が室内に入り込んでしまうこととなる。
対策として、貯水部本体にバキュ−ムブレ−カ−を設置するが考えられる。しかしながら、、貯水部内が負圧となる際の水廻り器具におけるトラップの破封等の欠点を取り除くことはできるが、貯水部内が正圧の際には、空気は臭気の関係で大気に逃がすことはできず、水廻り器具におけるトラップからの排水の噴き出し等の発生は解消されない。
しかも、貯水部は通常はスぺ−スの狭い場所に設置されるものであり、床下に置かれることが多いが、この場合には貯水部の背丈に制限があり、10cm程度の高さしかなく、その対策もかなり困難である。
更に、サイフォン排水システムにあっても定期的なメンテナンスを行うのが好ましいが、特に貯水部を備えた排水システムにあっては、そのメンテナンスのタイミングが分かりずらいという問題もあった。
本発明は、キッチン等の一度に多量の水を流すサイフォン排水システムであって、多量の水を溜めるための貯水部を備え、かかる貯水部内が正圧時でも負圧時でも水廻り器具から排水が溢れ出すことがなく、又、各トラップの封水切れが生じないサイフォン排水システムを提供するものである。
本発明の要旨は、排水立て管と、水廻り器具からの連結管と、連結管に接続された貯水部と、この貯水部の底部近傍に開口部を接続した横引き管と、水頭(Hs)をもって備えられた合流部とからなり、前記横引き管が合流部に接続されたサイフォン排水システムであって、貯水部に溜る排水の水位を規制する手段と、排水が入り込まない部位に開口部を接続した通気管と、を備え、当該通気管は排水立て管或いはル−プ通気管へ接続され、或いは大気へ開放されたことを特徴とするサイフォン排水システムにかかるものである。
更に具体的には、排水立て管と、複数の水廻り器具からの連結管と、連結管に接続された貯水部と、この貯水部の底部近傍に開口部を接続した複数の横引き管と、水頭(Hs)をもって備えられた合流部とからなり、前記複数の横引き管が合流部に接続されたサイフォン排水システムであって、貯水部に溜る排水の水位を規制する手段と、規制水位より上方に開口部を接続した通気管と、を備え、前記排水の水位を規制する手段として、水廻り器具からの連結管と横引き管を対として頂部が開放された仕切り部材にて貯水部内を区画し、かつ、仕切り部材にて区画された貯水部内に通気管開口部を接続し、当該開口部を頂部が前記仕切り部材より背丈の高い囲み部材にて囲んだ構成とし、かつ、前記通気管は排水立て管或いはル−プ通気管へ接続され、或いは大気へ開放されたことを特徴とするサイフォン排水システムにかかるものである。
本発明は貯水部内の排水の水位の調整をする手段を備え、サイフォン排水に供せられる横引き管と主として空気の出入を司る通気管とを併設したものであり、多量の排水があった際の貯水部内の正圧となった際の影響と、サイフォンが起動した後の負圧になった際の影響を最小限にとどめることができたものであり、排水システムにおける水廻り器具の配置の自由度を大幅に改良したものである。
本発明は、特に一度に多量の排水が流されるいわゆる溜め流し排水の際、この排水をサイフォン起動が生じるまでの間、一時的に溜める貯水部が必要となる所、かかる貯水部を備えた排水システムにおける欠点を改良したものである。即ち、一度に多量の水を流した際に生じる貯水部内が正圧時、或いはサイフォン起動後の負圧時でも、接続されている水廻り器具に対する影響をなくしたものであり、具体的には前者にあっては各水廻り器具におけるトラップからの排水が噴き出すことがなく、後者にあっては、その各トラップの封水切れが生じないサイフォン排水システムとしたものである。
最大の特徴は貯水部にサイフォン排水のための横引き管と通気専用の通気管とを併設し、しかも貯水部内の水位を一定以上としない規制手段を採ることによって上記の欠点を改良したものである。このため、具体的には、予定される排水量に対して貯水部の大きさを設計し、サイフォン排水に供される横引き管を複数本備えたり、その管径や横引き長さ特定したり、貯水部内に仕切り部材を備えたりしてサイフォン起動の迅速性を図り、通気管開口部に排水が入らないように堰(囲い部材)を備えたりする等の、貯水部内の水位を一定以上とならないような手段を採用したもので、この水位以上の部位に通気管の開口部を接続した(請求項8)ものである。
先ず、多量の排水が水廻り器具から貯水部内に流れ込んでいる際には、貯水部内は正圧となる。しかるに、貯水部内の空気は貯水部の頂部或いはこの近傍に開口部を接続した通気管を通って排水立て管や通気用ル−プ管に、或いは大気へ逃げ出すこととなる。これによって貯水部に接続された水廻り器具から排水が噴き出すという現象をなくしたものである。勿論、臭気の点で問題のない位置で大気へ開放してもよいことは言うまでもない。
一方、その後、横引き管によりサイフォン起動が生じた場合には、貯水部内に溜められていた排水は急に横引き管内を通って排水立て管内へ導かれる。この際、貯水部内は今度は負圧となるが、通気管を通って空気が補充され、負圧が解消し、貯水部に接続されている水廻り器具のトラップの破封はなくなることとなる。
この機能を発揮させるため、本発明は貯水部に接続された横引き管と通気管との間に特別な関係をもたらしたものであり、サイフォン発生及び排水のための機能と、通気の機能を分離したものである。このため、本発明にあっては、貯水部に溜る排水の水位を規制する手段を採用した。かかる手段は、サイフォン起動時に貯水部内の水位が通気管の開口部に達しないような手段であり、サイフォン排水時期を調整するために横引き管を複数本接続したり(請求項2)、この横引き管の太さを選択してサイフォン発生時期を調整したり、通気管の開口部を囲む好ましくは前記仕切り部材より背丈の高い頂部が開放された囲み部材にて囲んで(請求項4、6)水位を調整したり、貯水部内に頂部が開放された仕切り部材を設けて(請求項5)サイフォン発生時期を調整して水位を調整したり等という種々の手段が取られるものである。又、貯水部の頂部を上方に突出し、当該突出部位に通気管開口部を接続する(請求項7)こともその一つの手段である。
通気管は、通気専用として備えられたものであり、基本的には横引き管としては利用しない。横引き管としても用いるとすると、サイフォン排水の終了した後に管内に排水が残留している状態となる。このため、次回のサイフォン排水時に速やかな通気が行えず十分な効果を発揮できないためである。かかる理由から、排水処理能力や貯水能力の設計として、排水と通気との機能を分離して各管を独立して接続した構成としたものである。
上記したように、通気管の接続位置はオ−バ−フロ−形状で、排水が万が一の場合しか入ってこない位置に設置する。即ち、貯水部のなるべく高い位置に通気管の開口部を接続するか、仕切り部材を設けてサイフォン起動を早め、貯水部内の水位の規制を行い、更に、仕切り部材より背丈の高い囲み部材にて通気管の開口部を囲み、この囲み部材を越えないと水が流れ込んで来ないような構造とするのが好ましい。このように、通気管に水が入らないようにするため、貯水部の有効容量は、通気管に水が入ってこない位置までとするものである。
万が一、横引き管が詰まったり、管壁に汚れがつき始める等して排水性が悪くなると、貯水部内の水位が上昇し通気管に水が入り込む現象があるが、このようになった場合には通気管に排水が残ってしまうため、排水の初期にトラップ部分からゴロゴロという音が鳴り始める。この騒音が生じた場合には、これを目安にメンテナンスの時期も特定できるという大きなメリットがある。尚、通気管の一部に水が溜りやすい所を備えておき、その部位にドレン等の設置をしておき、メンテナンスをしやすくすることも可能である。尚、通気管は横引き管よりも細い管でも十分である。
尚、貯水部には複数の水廻り器具からの連結管を接続する(請求項2)ことができることは言うまでもなく、通常、この連結管は若干の勾配を付けて配管される(請求項10)ものである。
以下、本発明を図面をもって更に詳細に説明する。尚、各図において通気管10は自由に伸びて施工され、通常では横引き管3と同様にスラブS上に施工されるが、作図及び説明の都合上、横引き管3と上下があるように、或いはオフセットがあるように記載した。図1は貯水部を備えたサイフォン排水システムの概念を示す側面図であり、図2はその平面図である。この図例は言ってみれば本発明の改良前の状態を示したものである。図中、1は貯水部であり、2A、2Bは水廻り器具であり、各水廻り器具2A、2Bから連結管2a、2bが夫々トラップ2c、2dを介して貯水部1に接続されている。そして、貯水部1にはサイフォン排水に利用される樹脂製の横引き管3が接続されている。そして、貯水部1の底部に横引き管3の開口部3aが形成されたものである。又、4は排水立て管、5は水頭Hsをもって備えられた合流部であり、横引き管3はかかる合流部5に接続され、この水頭Hsをもってサイフォン力がもたらされるものである。尚、Sはスラブ、Fはフロアであり、この間に貯水部1が配置されるため、貯水部1の背丈は10cm内外である。
さて、水廻り器具2Aより多量の排水があった場合を考えると、この排水のため、貯水部1内は正圧となる。従って、この貯水部1内の空気はその出口を探して水廻り器具2Bの連結管2b内に入り込み、トラップ2d内の水を押し上げて溢れ出すこととなってしまう。一方、横引き管3にサイフォン力が起動された後は貯水部1内の水が急激に排水されるため、貯水部1内は負圧となる。このため、接続されている水廻り器具2A、2Bのトラップ2c及び2d内の水が貯水部1内に引かれてしまいトラップの破封が生じてしまうことともなる。
図3は本発明のサイフォン排水システムの概念を示す側面図であり、図4はその平面図である。符号1〜5、2A、2B、2a〜2d、F、Sは既に説明した通りでありここでは説明を省略する。さて、貯水部1の頂面近傍に開口部10aを接続した通気管10が配置されており、先端が合流部5に接続されている構造である。貯水部1には内部の水位が一定の高さh以上にならないように横引き管3の本数、管径等が設計計算されて接続されている。尚、図例にあっては、通気管10の先端を合流部5に接続したが、これに限定されるものではなく、そのままストレ−トにスラブSに沿って排水立て管4に接続されていても良くその接続位置は問わない。又、図示はしないが排気管であるル−プ管に接続されることも好ましい手段である。更に、場合によっては大気に開放されてもよい。
さて、本発明にあっては、貯水部1内の水位は横引き管3の本数、管径等にてh以下となるように規制されている。即ち、この水位hになる前にサイフォンが起動するように設計構造されているものである。このため、排水が多量に貯水部1内に流れ込んでいる際には、空気はかかる通気管10を通って排水立て管4内に逃出してなるもので、これによって貯水部1内が過大な正圧となるのを防止したものである。勿論、貯水部1内の空気は排水立て管4で開放することとなり、室内への臭気の発生はない。又、貯水部1内は大きな正圧ともならないので、例えば水廻り器具2Bから排水が噴き出したり、溢れ出ることもなくなった。そして、サイフォンが起動した際には、今度は貯水部1内が負圧になるが、この分だけ通気管10より空気が引き込まれる。このため、他の水回り器具のトラップの破封が生じないことになる。
図5は例えばキッチンのような高さ方向に寸法の大きい水廻り器具2Cにおける貯水部1を備えたものであり、水廻り器具2Cよりトラップ2fを介して連結管2eが貯水部1に接続された例である。サイフォン排水のための横引き管3は貯水部1の底部にその開口部をもって接続し、通気管10は貯水部の頂部近くに開口部10aをもって接続した例である。この例にあっても、前記例と同じように貯水部1内の水位hが最高水位するように横引き管3等を計算調整したものである。排水が流入する際の正圧の影響は勿論、サイフォン排水が行われている際の負圧等の悪影響はもたらされない。
図6は水位調整の手段として、通気管10の開口部10aを頂部が貯水部1内にて開放された囲み部材20にて囲んだ排水システムを示すものである。かかる囲み部材20は貯水部1内を大きい部屋1aと極く小さい部屋1bに仕切ったものであり、部屋1a側を排水を溜める手段に用い、部屋1b側は通気管10からの空気の出入を許容する機能をもたせたものである。貯水部1内の空気は囲み部材20の開放されている頂部を経由して通気管10の開口部10aに達するものである。尚、図例にあっては部屋1a側に横引き管3を二本接続した例を持って示した。上記の通気管10には基本的に排水が入り込まず、空気のみの出入となる。この例も又、排水が流入する際の正圧の影響は勿論、サイフォン排水が行われている際の負圧等の悪影響はもたらされない。
図7は図6の貯水部1において、部屋1a側に仕切り部材30をもって二つに分割1aa、1abしたものである。仕切り部材30の頂部は囲み部材の場合と同じく開放されおり、排水はこれを乗り越えて他の部屋に流下し、溜められるものである。尚、仕切り部材30の頂部は囲み部材20の頂部よりも背丈の低いもので構成される。そして、各部屋1aa、1abには横引き管が接続されており、かかる仕切り部材30によって排水量が効果的に分断され、サイフォン起動が早めに行えられることとなる。この場合も前記例と同様であり、通気管10には基本的に排水が入り込まず、空気のみの出入となる。この例にあっても、貯水部1内の正圧或いは負圧によって悪影響はもたらされない。
図8は貯水部1の頂部に上方に突出した空域40を形成したものであり、例えばフロアFの隙間等があった場合に好適である。通気管10はこの空域に接続されるものであり、貯水部1内の水位はこの部位にまで到達する前にサイフォン起動により排水が行われることになる。このように、フロアF、F間、フロアFと壁管の間、流し台の下等のように貯水部上にある程度のスぺ−スが許容される場合には、図7のような構成を採用することができることとなるが、更に言えば、水位が貯水部1の頂部にまで達しないような手段が取られることにより、貯水部1の頂部(即ち水位以上の箇所)に通気管開口部10aを接続し、許容されたスぺ−スの範囲で通気管10を敷設することも可能である。この例も、貯水部1内の正圧或いは負圧によって他に悪影響がないことは勿論である。
本発明は貯水部内の排水の水位の調整をする手段を備え、サイフォン排水に供せられる横引き管と空気の出入を司る通気管とを機能を分離して併設したものであり、多量の排水があった際の貯水部内の正圧となった際の影響と、サイフォンが起動した後の負圧になった際の影響を最小限にとどめることができたものであり、サイフォン排水システム全般に適用可能である。
図1は従来のサイフォン排水システムの概念図を示す側面図である。 図2は図1の平面図である。 図3は本発明のサイフォン排水システムの第1実施例の概念図を示す側面図である。 図4は図3の平面図である。 図5は本発明のサイフォン排水システムの第2実施例の概念図を示す側面図である。 図6は本発明のサイフォン排水システムの第3実施例の概念図を示す斜視図である。 図7は本発明のサイフォン排水システムの第4実施例の概念図を示す斜視図である。 図8は本発明のサイフォン排水システムの第5実施例の概念図を示す斜視図及び側面図である。
符号の説明
1 貯水部、
2A、2B、2C 水廻り器具、
2a、2b、2e 連結管、
2c、2d、2f トラップ、
3 横引き管、
4 排水立て管、
5 合流部、
10 通気管、
10a 通気管開口部、
20 通気口囲み部材、
30 仕切り部材、
40 貯水部頂部突出空域、
F フロア、
S スラブ。

Claims (10)

  1. 排水立て管と、水廻り器具からの連結管と、連結管に接続された貯水部と、この貯水部の底部近傍に開口部を接続した横引き管と、水頭(Hs)をもって備えられた合流部とからなり、前記横引き管が合流部に接続されたサイフォン排水システムであって、貯水部に溜る排水の水位を規制する手段と、排水が入り込まない部位に開口部を接続した通気管と、を備え、当該通気管は排水立て管或いはル−プ通気管へ接続され、或いは大気へ開放されたことを特徴とする貯水部付サイフォン排水システム。
  2. 貯水部に複数の水廻り器具からの連結管が接続された請求項1記載の貯水部付サイフォン排水システム。
  3. 貯水部に溜る排水の水位を規制する手段として、複数の横引き管が接続された請求項1又は2記載の貯水部付サイフォン排水システム。
  4. 貯水部に溜る排水の水位を規制する手段として、通気管開口部を頂部が貯水部内にて開放された囲み部材にて囲んだ請求項1乃至3いずれか1記載の貯水部付サイフォン排水システム。
  5. 貯水部に溜る排水の水位を規制する手段として、貯水部内に、水廻り器具からの連結管と横引き管を対として頂部が貯水部内にて開放されている仕切り部材を備えた請求項1乃至4いずれか1記載の貯水部付サイフォン排水システム。
  6. 通気管開口部を、仕切り部材より背丈の高い囲み部材にて囲んだ請求項5記載の貯水部付サイフォン排水システム。
  7. 貯水部に溜る排水の水位を規制する手段として、貯水部の頂部に上方に突出し通気管の開口部を接続するための空域を備えた請求項1記載の貯水部付サイフォン排水システム。
  8. 通気管の開口部が規制水位より上方に備えた請求項1乃至7いずれか1記載の貯水部付サイフォン排水システム。
  9. 水廻り器具からの連結管は、貯水部に向けて下り勾配が付された管である請求項1乃至8いずれか1記載の貯水部付サイフォン排水システム。
  10. 排水立て管と、複数の水廻り器具からの連結管と、連結管に接続された貯水部と、この貯水部の底部近傍に開口部を接続した複数の横引き管と、水頭(Hs)をもって備えられた合流部とからなり、前記複数の横引き管が合流部に接続されたサイフォン排水システムであって、貯水部に溜る排水の水位を規制する手段と、規制水位より上方に開口部を接続した通気管と、を備え、前記排水の水位を規制する手段として、水廻り器具からの連結管と横引き管を対として頂部が開放された仕切り部材にて貯水部内を区画し、かつ、仕切り部材にて区画された貯水部内に通気管開口部を接続し、当該開口部を頂部が前記仕切り部材より背丈の高い囲み部材にて囲んだ構成とし、かつ、前記通気管は排水立て管或いはル−プ通気管へ接続され、或いは大気へ開放されたことを特徴とする貯水部付サイフォン排水システム。
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