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JP2007288450A - 復調装置及び方法 - Google Patents

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JP2007288450A
JP2007288450A JP2006112582A JP2006112582A JP2007288450A JP 2007288450 A JP2007288450 A JP 2007288450A JP 2006112582 A JP2006112582 A JP 2006112582A JP 2006112582 A JP2006112582 A JP 2006112582A JP 2007288450 A JP2007288450 A JP 2007288450A
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拓 山縣
Toshihisa Momoshiro
俊久 百代
Bruce Michael Lachlan
ブルース マイケル ロックラン
Toshiki Kawauchi
豪紀 川内
Takuya Okamoto
卓也 岡本
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Abstract

【課題】 移動体受信において、パスの誤った検出を回避する。
【解決手段】 伝送路状態変化検出回路30により移動情報(伝送路状態の変化情報)を検出し、その検出結果を用いて遅延プロファイル推定回路21によって、最適な遅延プロファイルを生成し、当該遅延プロファイルに基づいてFTT演算回路15によりFFT演算を行う。
【選択図】 図6

Description

本発明は、伝送路の変動状態を検出し、当該検出結果に基づいてメインパスを検出する復調装置及び方法に関する。
地上デジタル放送方式の変調方式として、直交周波数分割多重方式(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)と呼ばれる変調方式が用いられる。このOFDM方式は、伝送帯域内に多数の直交する副搬送波(サブキャリア)を設け、それぞれのサブキャリアの振幅及び位相にデータを割り当て、PSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)によりデジタル変調される方式である。
このOFDM方式では、多数のサブキャリアで伝送帯域を分割するため、サブキャリア1波あたりの帯域が狭くなり変調速度が遅くなるが、トータルの伝送速度は、従来の変調方式と変わらないという特徴を有している。また、OFDM方式は、多数のサブキャリアが並列に伝送されるために、シンボル速度が遅くなるという特徴を有している。そのため、OFDM方式は、シンボルの時間長に対する相対的なマルチパスの時間長を短くすることができ、マルチパス妨害を受けにくくなる。また、OFDM方式は、複数のサブキャリアに対してデータの割り当てが行われることから、変調時には逆フーリエ変換を行うIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)演算回路と、復調時にはフーリエ変換を行うFFT(Fast Fourier Transform)演算回路とを用いることにより、送受信回路を構成することができる。
以上のような特徴からOFDM方式は、マルチパス妨害の影響を強く受ける地上デジタル放送に適用されることが多い。このようなOFDM方式を採用した地上デジタル放送としては、例えば、DVB-T(Digital Video Broadcasting-Terrestrial)や、ISDB-T(integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)や、ISDB-TSBといった規格がある。
OFDM方式において、各サブキャリアに対する変調方式としてQAM系の変調を用いる場合、伝送時にマルチパス等の影響によりサブキャリア毎に振幅及び位相の特性が異なるものとなってしまう。そのため、受信側では、サブキャリア毎の振幅及び位相が等しくなるように、受信信号を等化する必要がある。OFDM方式では、送信側で伝送信号中に所定の振幅及び所定の位相のパイロット信号(既知信号)を伝送シンボル内に離散的に挿入しておき、受信側でこのパイロット信号の振幅及び位相に関して、伝送路の周波数特性を求め、この求めた伝送路の特性により受信信号を等化するようにしている。
また、伝送路特性を算出するために用いられるパイロット信号のことをスキャッタードパイロット(SP)信号という。ここで、図2に、DVB-T規格やISDB-T規格等により採用されているSP信号のOFDMシンボル内での配置パターンを示す。
また、図22にISDB-T(日本のデジタル地上波放送規格)の基本的な受信ブロック図を示す。OFDM受信装置200は、アンテナ201と、チューナ202と、バンドパスフィルタ(BPF)203と、A/D変換回路204と、デジタル直交復調回路205と、FFT演算回路206と、パイロット利用伝送路推定器(Pilot-Assisted Channel Estimator)207と、伝送路補償器208と、誤り訂正回路209と、伝送パラメータ復号回路210と、シンボル同期回路(Symbol Synchronization)211と、遅延プロファイル推定回路(Channel Profile Estimator)212とを備えている。
ここで、シンボル同期回路211と遅延プロファイル推定回路212について詳述する。図23にシンボル同期回路211と、遅延プロファイル推定回路212の詳細のブロック図と関係のある周辺の回路を示す。シンボル同期回路211は、遅延部211aと、粗いシンボル検出部(Coarse Symbol Acquisition)211bと、シンボルタイミング調整部(symbol timing estimator)211cとを備えている。また、遅延プロファイル推定回路212は、整合フィルタ(Guard Adapted Matched Filter)212aと、IFFT(逆高速フーリエ変換)演算回路212bとを備えている。
粗いシンボル検出部211bは、デジタル直交復調回路205からTime Domain Sampleが入力されると、おおよそのパス推定を行う。そして、シンボルタイミング調整部211cは、FFT Triggerを生成する。FFT演算回路206は、シンボルタイミング調整部211cにより生成されたFFT Triggerに基づいてFFTをスタートする。
次に、パイロット利用伝送路推定器207は、このFFT出力を用いて、周波数領域での伝送路推定を行う。IFFT演算回路212bは、パイロット利用伝送路推定器207の結果をIFFTすることにより、時間領域の伝送路特性(Channel Impulse Response)を求める。
また、シンボルタイミング調整部211cは、このIFFT演算回路212bの出力に基づいて、FFT Trigger位置をより精度良く調整する。そして、シンボルタイミング調整部211cは、このIFFT出力から最も強いパスの位置情報を取り出し、それを用いて整合フィルタ212aを動かす。なお、以降は、IFFT演算回路212bから出力される信号と、整合フィルタ212aから出力される信号の両方を用いて、伝送路の状態をモニタする。
また、整合フィルタ212aとIFFT演算回路212bとにより得られ伝送路のインパルス応答は、FFT Trigger位置のコントロールや、Delay Spread Estimateの生成に利用される(UK Patent Application GB 2369015を参照)。
また、遅延プロファイル推定回路212により算出された伝送路のインパルス応答を用いて、FFT Triggerのみをコントロールする場合もある。
また、整合フィルタ212aとIFFT演算回路212bとは、必ずしも両方を必要とするわけではなく、どちらか一方で伝送路のインパルス応答を求めることも可能である。
ここで、整合フィルタ212aの構成と動作について図24を用いて詳述する。
整合フィルタ212aは、基本的にはFIR(finite impulse response)フィルタのような構成になっており、そのフィルタ係数は、データの複素共役を特定のタイミングでロードするようになっている(図24(a))。このときのロードタイミングは、ちょうどメインパスのGI(guard interval)部分がFIRフィルタの遅延バッファに入りきった時点で行われる。つまり、フィルタ係数は、メインパスのGI部分のデータの複素共役ということになる。したがって、整合フィルタ212aは、GI部分のデータとの相関を計算する回路となっている。また、GIは、OFDMシンボルの後ろ部分と同じパターンになっているので、シンボルの終わり部分で相関が強く検出される。また、マルチパス伝送路の場合には、それぞれの遅延波のシンボルの終端部分で、相関が強く検出される(図24(b))。
また、このような相関出力をモニタすることにより、マルチパスがどのようなプロファイルで存在するかを推定することができる。ただし、このような相関の出力(整合フィルタ212aの出力)には、ノイズ成分も含まれているため、これを除去する必要がある。
そこで、整合フィルタ212aでは、相関値に含まれているノイズ成分を除去するために、Centre Clip部212cを備えている。Centre Clip部212cは、所定の閾値を有しており、検出した相関値がこの閾値以下の場合には、ゼロ、すなわちそのパスを除去する(図25)。このようにして、受信装置では、最終的に所望のマルチパスのプロファイルを求めている。
また、IFFT演算回路212bについても詳述する。IFFT演算回路212bは、パイロット利用伝送路推定器207に備えられている時間補間部(Time Interpolation)207bにおいて算出された周波数領域の伝送路特性をIFFTすることにより時間領域における伝送路のインパルス応答を算出する。整合フィルタ212aの場合と同様に、算出されたインパルス応答には、ノイズ成分が含まれているため、これを除去する必要がある。
そこで、IFFT演算回路212bでは、Centre Clip部212dによりこのノイズ成分を除去する。Centre Clip部212dは、所定の閾値を有しており、インパルス応答がこの閾値以下の場合には、ゼロ、すなわちそのパスを除去する(図26)。このようにして、受信装置では、最終的に所望のマルチパスプロファイルを求めることができる。
このようにして、受信装置では、整合フィルタ212aとIFFT演算回路212bのどちらか一方、若しくはその両方を用いてマルチパスプロファイルを求めることにより、FFT Triggerのコントロールを行う(例えば、特許文献1参照。)。なお、伝送路補償器208に備えられている周波数方向補間処理を行う周波数補間部(Frequency Interpolation)208bに供給されるDelay Spread Estimateの生成にも利用される。
特開2004−153831号公報
ところで、Centre Clip部において設定される閾値を低く設定してしまうと、ノイズ成分を除去できずに、本来ならば存在しないはずのパスを存在するパスであると誤判断してしまう。一方で、閾値を高く設定してしまうと、存在するパスを存在しないパスであると誤判断してしまう。
特に、移動体受信においては、整合フィルタにより出力される信号には、出力が大きなノイズが含まれており、閾値を好適に設定しなかった場合には、存在しないはずのパスを存在するパスであると誤判断してしまう場合がある。その結果、誤ったパスの検出が移動体の特性を大きく劣化させてしまう。
また、検出対象となるパスの最低パワーは、伝送レートによって異なる。なお、伝送レートは、伝送パラメータの一部として定義されるものであり、例えば、ISDB-T規格においては、TMCC情報のうち変調方式と符号化率で定義される。
例えば、変調方式がQPSK(符号化率1/2)の場合においては、最大パワーのパスに対して-10[dB]程度のパワーのパスまで検出し、一方、変調方式が64QAM(符号化率7/8)の場合においては、最大パワーのパスに対して-25[dB]のパスまで検出する。このように、より高レートであるほど、より小さなパワーのパスまでも検出し、適切な制御を行う必要がある。
また、通常、規格によって定義された伝送レートのうち、最も高いレートを想定してCentre Clipの閾値を設ける。ところが、伝送レートが低い場合、より低いSNRや、より高速な移動環境といったノイズが多い環境での受信を想定しており、このような場合、高レートを想定して設けた閾値では、閾値が低すぎ、パスの誤検出による性能劣化の確率が高くなってしまう。
そこで、本発明では、上述の問題点に鑑み、特に、移動体受信において、好適な閾値によりCentre Clip部を動作させ、パスの誤った検出を回避することを目的とする復調装置及び方法を提供する。
本発明は、各有効シンボル間にガードインターバルを設けた伝送シンボルが伝送単位とされると共に、少なくとも既知信号が挿入された直交周波数分割多重(OFDM)信号を復調する復調装置であって、上記OFDM信号に対する演算範囲を設定し、該設定した演算範囲のOFDM信号に対してフーリエ変換を施す変換手段と、上記変換手段によりフーリエ変換された信号から、上記OFDM信号に含まれる既知信号に基づいて伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段と、上記OFDM信号における上記ガードインターバル間の相関を計算し、当該計算結果を示す相関信号を出力する相関信号生成手段と、上記推定された伝送路特性に基づいて閾値を決定する閾値決定手段と、上記決定された閾値に基づいて、上記相関信号をクリッピングし、当該クリッピング後の相関信号に従って、上記変換手段における演算範囲を変更させる演算範囲制御手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、各有効シンボル間にガードインターバルを設けた伝送シンボルが伝送単位とされると共に、少なくとも既知信号が挿入された直交周波数分割多重(OFDM)信号を復調する復調方法であって、上記OFDM信号に対する演算範囲を設定し、該設定した演算範囲のOFDM信号に対してフーリエ変換を施す変換工程と、上記変換工程によりフーリエ変換された信号から、上記OFDM信号に含まれる既知信号に基づいて伝送路特性を推定する伝送路特性推定工程と、上記OFDM信号における上記ガードインターバル間の相関を計算し、当該計算結果を示す相関信号を出力する相関信号生成工程と、上記推定された伝送路特性に基づいて閾値を決定する閾値決定工程と、上記決定された閾値に基づいて、上記相関信号をクリッピングし、当該クリッピング後の相関信号に従って、上記変換手段における演算範囲を変更させる演算範囲制御工程とを備えることを特徴とする復調方法。
本発明によれば、伝送路の変動状態を検出する回路と、その検出結果を用いて、パスの検出方法を適応的に変化させる回路を有するので、精度の高いパス検出を実現することができる。
また、本発明によれば、伝送パラメータ情報を用いて、パスの検出方法を適応的に変化させる回路を有するので、精度の高いパス検出を実現することができる。
また、本発明によれば、伝送路の変動状態の情報と、伝送パラメータ情報とを用いてパスの検出方法を適応的に変化させる回路を有するので、精度の高いパス検出を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明に係る受信装置は、ISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting-Terrestrial)規格を採用し、直交周波数分割多重(OFDM、Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式により変調された信号を受信し、当該変調信号を復調する。
ここで、OFDM方式について説明する。OFDM方式は、伝送帯域内に多数の直交する副搬送波(サブキャリア)を設け、各サブキャリアの振幅及び位相にPSK(Phase Shift Keying)やQAM(Quadrature Amplitude Modulation)によりデータを割り当てて、デジタル変調する方式である。
また、OFDM方式は、マルチパス妨害の影響を強く受ける地上波デジタル放送に適用することが広く検討されている。
つぎに、ISDB-T(日本のデジタル地上波放送規格)の基本的なOFDM受信装置1の構成について図1を用いて説明する。OFDM受信装置1は、図1に示すように、アンテナ10と、チューナ11と、バンドパスフィルタ(BPF)12と、A/D変換回路13と、デジタル直交復調回路14と、FFT演算回路15と、パイロット利用伝送路推定器(Pilot-Assisted Channel Estimator)16と、伝送路補償器(Channel Corrector)17と、誤り訂正回路(FEC)18と、伝送パラメータ復号回路(Transmission Parameter Decoder)19と、シンボル同期回路(Symbol Timing Synchronization)20と、遅延プロファイル推定回路(Channel Profile Estimator)21とを備えている。また、チューナ11は、乗算器11aと、局部発振器11bとを備えている。また、パイロット利用伝送路推定器16は、SP信号を抽出を行うSP Extractor16aと、時間補間を行う時間補間器(Time Interpolation)16bとを備える。また、伝送路補償器17は、補償器(Compensator)17aと、周波数補間を行う周波数補間器(Frequency Interpolation)17bとを備える。また、シンボル同期回路20は、遅延部20aと、粗いシンボル検出部(Coarse Symbol Acquisition)20bと、シンボルタイミング調整部(symbol timing estimator)20cとを備えている。また、遅延プロファイル推定回路21は、整合フィルタ21aと、IFFT演算回路21bとを備える。
放送局から放送されたデジタル放送の放送波は、OFDM受信装置1のアンテナ10により受信され、RF信号としてチューナ11に供給される。アンテナ10により受信されたRF信号は、局部発振器11b及び乗算器11aからなるチューナ11により中間周波(IF)信号に周波数変換され、BPF12に供給される。IF信号は、BPF12でフィルタリングされ、所定の周波数帯域の信号を抽出され、抽出後の信号がA/D変換回路13によりデジタル化され、デジタル直交復調回路14に供給される。
デジタル直交復調回路14は、所定の周波数(キャリア周波数)のキャリア信号を用いて、デジタル化されたIF信号を直交復調し、ベースバンドのOFDM信号を出力する。このデジタル直交復調回路14から出力されるベースバンドのOFDM信号は、FFT演算される前のいわゆる時間領域の信号(Time Domain Sample)である。このことから、以下デジタル直交復調後であって、FFT演算される前のベースバンド信号を、OFDM時間領域信号と呼ぶ。また、OFDM時間領域信号は、直交復調された結果、実軸成分(Iチャンネル信号)と、虚軸成分(Qチャンネル信号)とを含んだ複素信号となる。デジタル直交復調回路14により出力されるOFDM時間領域信号は、FFT演算回路15と、シンボル同期回路20と、遅延プロファイル推定器21に供給される。
FFT演算回路15は、OFDM時間領域信号に対してFFT演算を行い、各サブキャリアに直交変調されているデータを抽出して出力する。このFFT演算回路15から出力される信号は、FFTされた後のいわゆる周波数領域の信号(Frequency Domain Data)である。このことから、FFT演算後の信号をOFDM周波数領域信号と呼ぶ。
また、FFT演算回路15は、1つのOFDMシンボルから有効シンボル長の範囲の信号を抜き出し、すなわち、1つのOFDMシンボルからガードインターバル分の範囲を除き、抜き出したOFDM時間領域信号に対してFFT演算を行う。この演算範囲のことをFFTウィンドウと呼び、シンボル同期回路20は、この演算範囲を指定するFFT Trigger Pulseを生成する。
また、SP Extractor16aは、FFT演算回路15から供給されたOFDM周波数領域信号から、所定の位置に挿入されているSP信号のみを抽出し(図2)、パイロット信号の変調成分の除去を行うことで、SP位置での伝送路特性を算出する。
つぎに、時間補間器16bは、SP Extractor16aにより算出されたSP位置での伝送路特性に基づき、OFDMシンボル毎に、SP信号が配置されているサブキャリアの伝送路特性を推定する。時間補間器16bは、図3に示すように、全てのOFDMシンボルに対して、周波数方向に3サブキャリア毎に、伝送路特性を推定する。
続いて、3サブキャリア毎に算出された伝送路特性を周波数補間器17bにより周波数方向補間処理を行い、OFDMシンボル内の全サブキャリアの伝送路特性を算出される。周波数補間器17bは、図4に示すように、OFDM信号の全てのサブキャリアに対して、伝送路特性を推定する。また、補償器17aは、FFT演算回路15で算出されたOFDM周波数領域信号に対して、周波数補間器17bから供給される全てのサブキャリアの伝送路特性を用いて、伝送路による歪みを補償する。
また、伝送路補償器17により伝送路歪みを除去されたOFDM周波数領域信号は、誤り訂正回路18へ供給され、送信側でインターリーブされている信号にデインターリーブ処理を施し、デパンクチャ、ビタビ、拡散信号除去、RS復号を通して、復号データ信号として出力される。
また、遅延プロファイル推定回路21は、伝送路のインパルス応答を算出し、これをシンボル同期回路20に供給する。また、伝送路のインパルス応答の推定方法としては、OFDM時間領域信号(Time Domain Sample)を用いて、ガードインターバル期間をタップ係数とする整合フィルタ21aを利用する方法や、時間補間器16bから供給される伝送路特性をIFFT演算回路21bによりIFFTすることで求める方法などがある。
シンボル同期回路20は、遅延プロファイル推定回路21で推定された伝送路のインパルス応答に従って、FFT演算範囲を設定しFFT Trigger Pulseを生成する。さらに、シンボル同期回路20は、そのインパルス応答を利用してDelay Spread Estimateを算出し、これを周波数補間器17bに供給する。
ここで、Delay Spread Estimateを利用した周波数補間器17bの構成例について図5を用いて説明する。周波数補間器17bは、図5に示すように、複数の帯域を持つ補間フィルタ(Interpolation filter)17b_1(例えば、最狭帯域の補間フィルタ1から最大帯域の補間フィルタnまでのn個のフィルタ)と、シンボル同期回路20から供給されるDelay Spread Estimateからフィルタ選択信号を生成するフィルタ選択信号発生部(Filter Select Signal Generator)17b_2と、フィルタ選択信号に基づいてフィルタリング後の信号から任意の信号を選択する選択部(Selector)17b_3を備える。
周波数補間器17bは、時間補間器16bから供給される伝送路特性に対して、すべての補間フィルタを用いて周波数方向補間処理を行い、シンボル同期回路20から供給されるDelay Spread Estimateに基づいて、任意の補間フィルタによって補間処理された伝送路特性を出力する。
<第1の実施例>
ところで、移動体受信においては、上述した遅延プロファイル推定回路21の出力信号のノイズレベルが増加し、その結果、パスの検出を誤る可能性が高くなる。そこで、本発明では、上述したOFDM受信装置1に、移動情報(伝送路状態の変化情報)を検出し、その検出結果を用いてCentre Clipの閾値を適応的に変化させることにより、移動体受信におけるパスの誤検出を回避する手法を提案する。
OFDM受信装置1は、図6に示すように、アンテナ10と、チューナ11と、バンドパスフィルタ(BPF)12と、A/D変換回路13と、デジタル直交復調回路14と、FFT演算回路15と、パイロット利用伝送路推定器(Pilot-Assisted Channel Estimator)16と、伝送路補償器(Channel Corrector)17と、誤り訂正回路(FEC)18と、伝送パラメータ復号回路(Transmission Parameter Decoder)19と、シンボル同期回路(Symbol Timing Synchronization)20と、遅延プロファイル推定回路(Channel Profile Estimator)21と、伝送路状態変化検出回路(Channel Mobility Estimator)30とを備える。なお、アンテナ10乃至遅延プロファイル推定回路21の構成及び動作は上述したので、その詳細な説明を割愛する。
伝送路状態変化検出回路30は、移動情報(伝送路状態の変化情報)を検出する。
また、OFDM受信装置1は、Centre Clip部31と、閾値決定部32とを備え、伝送路状態変化検出回路30の検出結果に基づいて、閾値決定部32によりCentre Clipの閾値を決定し、当該決定された閾値に基づいてCentre Clip部31により伝送路のクリッピング処理を行う。
また、整合フィルタ21aは、図7に示すように、基本的にはFIR(Finite Impulse Response)フィルタのような構成になっており、ガードインターバルに含まれているシンボルの数だけタップが用意されている相関器により構成されている。
ここで、整合フィルタ21aの説明を行う。整合フィルタ21aは、OFDM時間領域信号をガードインターバル(2つ)に相当する時間分遅延させ、遅延させたOFDM時間領域信号(複素信号)から複素共役信号を求め、当該複素共役信号にシンボル同期回路20(詳細には、シンボルタイミング調整部)からロードされてきた係数(Coeff.)を乗じて、所定期間遅延させ、遅延後の複素共役信号と、デジタル直交復調回路14から供給される複素信号(OFDM時間領域信号)とに基づいて複素乗算を行う。以下、タップの数だけ、所定量遅延させたデジタル直交復調回路14から供給される複素信号と、係数が乗じられ、所定量遅延させた複素共役信号とに基づく複素乗算を行う。
また、整合フィルタ21aは、ロードした係数によって複素共役信号からガードインターバルに相当する信号波形を抽出し、抽出した信号とデジタル直交復調回路14から供給される複素信号との間で相関を求めるので、特に、複素信号の終わり部分において、強い相関を得ることができる。
また、Centre Clip部31は、整合フィルタ21aの出力、又は/及びIFFT演算回路21bの出力が入力され、閾値決定部32により決定される閾値に基づいて、クリッピング処理を行う。
ここで、閾値決定部32による閾値の決定方法について述べる。閾値決定部32は、伝送路の変化状態(Channel Mobility)の情報に応じて、所定のテーブルを参照し、適切な閾値を決定(設定)する。閾値決定部32は、伝送路の変化状態がある一定の値以上の場合には、当該テーブルを参照し、ノイズを拾い難くするためにCentre Clipの閾値を高い値に決定し、また、伝送路の変化状態がある一定の値以下の場合には、当該テーブルを参照し、パスの検出精度を上げるためにCentre Clipの閾値を低い値に決定する。
また、閾値決定部32は、図8に示すようなテーブルを有している。テーブルの横軸(入力)は、Channel Mobilityの情報(Doppler周波数)を示し、テーブルの縦軸(出力)は、Centre Clip閾値を示す。また、テーブルは、図8に示すように、移動速度が上がるにつれて、Centre Clip閾値も上がっていくような特性を有する。
このようにして、閾値決定部32では、移動受信時(整合フィルタ21aの出力に含まれるノイズ量が増える)においてはCentre Clipの閾値を高い値に決定するので、存在しないパスを存在するものと誤判断してしまうことを回避することができ、また、移動をしていない時(整合フィルタ21aの出力に含まれるノイズ量が少ない)においてはCentre Clipの閾値を低い値に決定するので、小さなパスも検出することができる。
Centre Clip部31は、閾値決定部42から供給された閾値に基づいて、整合フィルタ21a(整合フィルタ21a)又は/及びIFFT演算回路21bから供給される信号をクリッピング処理し、クリッピング処理後の信号(遅延プロファイル)をシンボルタイミング調整部20cに供給する。
また、伝送路状態変化検出回路30による伝送路状態の変化検出方法としては、ISDB-T信号に埋め込まれているSPキャリア(Scattered Pilot Carrier)とCPキャリア(Continual Pilot Carrier)を用いる方法がある。
また、伝送路の状態変化(インパルス応答)を算出し、当該算出結果に基づいてCentre Clipの閾値を決定する方法としては、上述した整合フィルタ21aを用いる方法の他に、IFFT演算回路21bを用いる方法(図9)や、これらの双方を用いる方法がある。なお、図9に示すCentre Clip部61及び閾値決定部62の構成と動作は、上述したCentre Clip部31及び閾値決定部32と同様である。
このようにして、OFDM受信装置1は、伝送路の変化状態(Channel Mobility)の情報を検出する伝送路状態変化検出回路30とを備えるので、特に、移動体受信において、好適な閾値によりCentre Clip部41を動作させ、パスの誤った検出を回避することができる。
<第2の実施例>
ここで、第2の実施例について説明する。上述した第1の実施例では、伝送レートが異なるケースを考慮していないが、送信される変調方式の伝送レートが異なる場合には、伝送レートに応じて適応的にパスの検出パワーを変更した方が良い。そこで、第2の実施例では、受信環境の違いによって生ずる整合フィルタ(Guard Adapted Matched Filter)の出力のノイズレベルに対応するために、伝送パラメータデコーダ(Transmission Parameter Decoder)の出力を用いてCentre Clip部の閾値を適応的に変化させる実施例について説明する。
図10に、本実施例によるOFDM受信装置2の回路構成を示す。OFDM受信装置2は、アンテナ10と、チューナ11と、バンドパスフィルタ(BPF)12と、A/D変換回路13と、デジタル直交復調回路14と、FFT演算回路15と、パイロット利用伝送路推定器(Pilot-Assisted Channel Estimator)16と、伝送路補償器(Channel Corrector)17と、誤り訂正回路(FEC)18と、伝送パラメータ復号回路(Transmission Parameter Decoder)19と、シンボル同期回路(Symbol Timing Synchronization)20と、遅延プロファイル推定回路(Channel Profile Estimator)21とを備える。また、OFDM受信装置2の遅延プロファイル推定回路21は、整合フィルタ21aと、IFFT演算回路21bと、Centre Clip部61と、閾値決定部62とを備え、伝送パラメータ復号回路19の出力信号に基づいて、閾値決定部62によりCentre Clipの閾値を決定し、当該決定された閾値に基づいて、整合フィルタ21aから供給される信号に対してCentre Clip部61によりクリッピング処理を行う。なお、以下の説明では、図1に示した構成要素と同一の構成要素についての説明は省略する。
伝送パラメータ復号回路19は、例えば、ISDB-T規格においてはTMCCキャリア復号器に相当するものであり、また、DVB-T規格においてはTPSキャリア復号器に相当するものである。また、伝送パラメータ復号回路19は、伝送パラメータのうち、伝送レートに関するパラメータ(例えば、変調方式と符号化率)を閾値決定部62へ供給する。閾値決定部62は、供給された伝送パラメータに応じて、適切な閾値を設定する。
閾値決定部62は、適切な閾値を設定するテーブルを有している。閾値決定部62は、伝送パラメータ復号回路19から供給される伝送パラメータに基づいて、受信信号の伝送レートが低いと判断した場合には、当該テーブルを参照し、受信性能に影響しない小さなパスを排除してノイズを拾いにくくするためにCentre Clipの閾値を高い値に決定し、また、受信信号の伝送レートが高いと判断した場合には、当該テーブルを参照し、より小さいパスまで検出できるようにCentre Clipの閾値を低い値に決定する。
また、整合フィルタ21aは、図11に示すように、OFDM時間領域信号の相関を検出する相関器により構成されている。なお、整合フィルタ21aの動作は、第1の実施例と同様である。
また、Centre Clip部61は、整合フィルタ21aの出力、又は/及びIFFT演算回路21bの出力が入力され、閾値決定部62により決定される閾値に基づいて、クリッピング処理を行う。また、Centre Clip部61及び閾値決定部62の動作は、第1の実施例で述べたCentre Clip部31及び閾値決定部32と同様である。
ここで、閾値決定部62が有するテーブルの一例を図12に示す。図12において、横軸(入力)は、伝送パラメータ復号回路19から供給される伝送パラメータのうち伝送レートに関する情報を示し、縦軸(出力)は、決定されるCentre Clipの閾値を示している。テーブルは、図12に示すように、伝送レートが高くなるにつれて、Centre Clipの閾値が下がる特性を有している。
また、ISDB-T規格では、規格上、複数の階層(例えば、A-Layer,B-Layer,C-Layerの3層)により情報を伝送することができ、また伝送する際の転送レートを階層毎に変えることができる。したがって、OFDM受信装置2は、図13に示すように、伝送パラメータ復号回路19から3階層の伝送パラメータ(A-Layerパラメータ,B-Layerパラメータ,C-Layerパラメータ)を出力し、当該3階層の伝送パラメータ又は使用階層の伝送パラメータを遅延プロファイル推定回路21(閾値決定部62)が受信するような構成にしても良い。
このような構成の場合には、図14に示すように、閾値決定部62の前段にLayer Selector部63を設け、伝送パラメータ復号回路19から供給される伝送パラメータの中から任意の階層の伝送パラメータをLayer Selector部63により選択し、選択された伝送パラメータに基づいて閾値決定部62により閾値を決定する。
また、Layer Selector部63は、伝送パラメータ復号回路19から供給される伝送パラメータの中から、自動的に最高レートの伝送パラメータを選択する構成であっても良いし、また、自動的に最低レートの伝送パラメータを選択する構成であっても良いし、外部から指定された任意の階層の伝送パラメータを選択する構成であっても良い。
また、伝送パラメータに基づいてCentre Clipの閾値を決定する方法としては、上述した整合フィルタ21aを用いる方法の他に、IFFT演算回路21bを用いる方法(図15)や、これらの双方を用いる方法がある。なお、図15に示すCentre Clip部71及び閾値決定部72の構成と動作は、上述したCentre Clip部61及び閾値決定部62と同様である。
また、IFFT演算回路21bを用いる方法において、複数階層で伝送パラメータを伝送できる規格(ISDB-T規格)を利用する場合には、階層を選択するLayer Selector73が閾値決定部72の前段に設けられる構成になる(図16)。
このようにして、OFDM受信装置2は、伝送パラメータを出力する伝送パラメータ復号回路19を備えるので、特に、移動体受信において、好適な閾値によりCentre Clip部61を動作させ、パスの誤った検出を回避することができる。
<第3の実施例>
つぎに、第3の実施例について、図17を参照しながら説明する。
第3の実施例においては、OFDM受信装置3は、アンテナ10と、チューナ11と、バンドパスフィルタ(BPF)12と、A/D変換回路13と、デジタル直交復調回路14と、FFT演算回路15と、パイロット利用伝送路推定器(Pilot-Assisted Channel Estimator)16と、伝送路補償器(Channel Corrector)17と、誤り訂正回路(FEC)18と、伝送パラメータ復号回路(Transmission Parameter Decoder)19と、シンボル同期回路(Symbol Timing Synchronization)20と、遅延プロファイル推定回路(Channel Profile Estimator)21と、第1の実施例で説明した伝送路状態変化検出回路(Channel Mobility Estimator)30とを備える。
また、OFDM受信装置3の遅延プロファイル推定回路21は、整合フィルタ21aと、IFFT演算回路21bと、Centre Clip部81と、閾値決定部(Adaptive Threshold Settingブロック)82とを備え、伝送路状態変化検出回路30から出力される伝送路状態の変化情報と、伝送パラメータ復号回路19から出力される伝送パラメータとに基づいて閾値決定部82によりCentre Clipの閾値を決定し、当該決定された閾値に基づいて、整合フィルタ21aから供給される信号に対してCentre Clip部81によりクリッピング処理を行う。なお、以下の説明では、第1の実施例及び第2の実施例において示した構成要素と同一の構成要素についての説明は省略する。
ここで、遅延プロファイル推定回路21の構成について図18を用いて説明する。
閾値決定部82は、第1の実施例や第2の実施例の説明と同様に、適切な閾値を設定するテーブルを有している。また、閾値決定部82は、伝送路状態変化検出回路30から供給される伝送路の変化情報がある一定の値以上であり、かつ、伝送パラメータ復号回路19から供給される伝送パラメータに基づき、受信信号の伝送レートが低いと判断した場合には、当該テーブルを参照し、受信性能に影響しない小さなパスを排除してノイズを拾いにくくするためにCentre Clipの閾値を高い値に決定し、また、伝送路状態変化検出回路30から供給される伝送路の変化情報がある一定の値以下の場合、若しくは伝送パラメータ復号回路19から供給される伝送パラメータに基づき、受信信号の伝送レートが高いと判断した場合には、当該テーブルを参照し、より小さいパスまで検出できるようにCentre Clipの閾値を低い値に決定する。
ここで、閾値決定部82が有するテーブルの例を図19に示す。図19において、x軸(入力)は、伝送パラメータ復号回路19から供給される伝送パラメータのうち伝送レートに関する情報を示し、y軸(入力)は、伝送路の変化状態(Channel Mobility)の情報(Doppler周波数)を示し、z軸(出力)は、決定されるCentre Clipの閾値を示している。
また、閾値決定部82は、当該テーブルのサイズを削減するために、図20に示すような構成であっても良い。閾値決定部82は、第1の閾値を決定する第1の閾値決定部82aと、第2の閾値を決定する第2の閾値決定部82bと、第1の閾値と第2の閾値とから第3の閾値を決定する第3の閾値決定部(combiner)82cとを備える。
第1の閾値決定部82aは、伝送路状態変化検出回路30から供給される伝送路の変化状態(Channel Mobility)の情報(Doppler周波数)に基づいて、第1の閾値を決定する第1のテーブル(例えば、図8に示すテーブル)を有する。
第2の閾値決定部82bは、伝送パラメータ復号回路19から供給される伝送パラメータに基づいて、第2の閾値を決定する第2のテーブル(例えば、図12に示すテーブル)を有している。
第3の閾値決定部82cは、例えば、加算器や乗算器を用いて、第1の閾値及び第2の閾値から第3の閾値を算出する。
さらに、第2の実施例で説明したように、複数階層で情報を伝送できる規格(ISDB-T規格)を利用する場合には、階層を選択するLayer Selectorが閾値決定部82の前段に設けられる構成になる。
また、伝送パラメータに基づいてCentre Clipの閾値を決定する方法としては、上述した整合フィルタ21aを用いる方法の他に、IFFT演算回路21bを用いる方法(図21)や、これらの双方を用いる方法がある。なお、図21に示すCentre Clip部91及び閾値決定部92の構成と動作は、上述したCentre Clip部81及び閾値決定部82と同様である。
このようにして、OFDM受信装置3は、伝送路の変化状態(Channel Mobility)の情報を検出する伝送路状態変化検出回路30と、伝送パラメータを出力する伝送パラメータ復号回路19とを備えるので、特に、移動体受信において、好適な閾値によりCentre Clip部71を動作させ、パスの誤った検出を回避することができる。
また、本発明によれば、移動体受信時の整合フィルタ12aの出力やIFFT演算回路21bの出力の誤検出を防ぎ、同時に静止状態での受信時にもパスの誤検出、検出逃しがないような、適切なCentre Clipの閾値を決定することが可能となり、移動状態と静止状態との双方の受信特性を両立させることが可能となる。
また、本発明によれば、伝送レートに応じて、適切にCentre Clipの閾値を決定することで整合フィルタ21aの出力やIFFT演算回路21bの出力の誤検出を防ぎ、低レートと高レートの両方の場合において安定したパス検出を達成することができる。
また、本発明によれば、伝送レートと移動速度情報の両方を用いてCentre Clipの閾値を決定することで、あらゆる受信状態において安定したパス検出を行うことが可能となる。
さらに、本発明によれば、このようにして安定したパス検出が可能になるので、正確なFFT Triggerのコントロールを達成することができ、また、インパルス応答からDelay Spread Estimateを生成している場合においても、安定した推定値を生成することが可能となる。
また、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施例に限定されるものではなく、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な変更、置換又はその同等のものを行うことができることは勿論である。
本発明に係るOFDM受信装置の構成を示すブロック図である。 SP信号配置パターンを示す図である。 時間補間器により推定されるサブキャリアを示す図である。 周波数補間器によりOFDM信号の全てのサブキャリアに対して推定された伝送路特性を示す図である。 帯域の異なる複数の補間フィルタを備える周波数補間器の構成を示すブロック図である。 本発明に係る第1のOFDM受信装置の構成を示すブロック図である。 整合フィルタの構成を示すブロック図である。 閾値決定部が有するテーブルであって、ドップラー周波数とクリップ処理を行う際の閾値との関係を示す特性図である。 IFFT演算回路を利用してCentre Clipの閾値を決定する方法の説明に供する図である。 本発明に係る第2のOFDM受信装置の構成を示すブロック図である。 整合フィルタの構成を示すブロック図である。 閾値決定部が有するテーブルであって、伝送レートとクリップ処理を行う際の閾値との関係を示す特性図である。 図10に示す第2のOFDM受信装置の他の構成例を示すブロック図である。 図11に示す整合フィルタの他の構成例を示すブロック図である。 IFFT演算回路を利用してCentre Clipの閾値を決定する方法の説明に供する図である。 複数階層で伝送パラメータが供給される場合において、IFFT演算回路を利用してCentre Clipの閾値を決定する方法の説明に供する図である。 本発明に係る第3のOFDM受信装置の構成を示すブロック図である。 整合フィルタの構成を示すブロック図である。 閾値決定部が有するテーブルであって、伝送レートと、ドップラー周波数と、クリップ処理を行う際の閾値との関係を示す特性図である。 図17に示す閾値決定部の構成例を示すブロック図である。 IFFT演算回路を利用してCentre Clipの閾値を決定する方法の説明に供する図である。 従来のOFDM受信装置の構成を示すブロック図である。 シンボル同期回路と遅延プロファイル推定回路の構成を示すブロック図である。 整合フィルタの構成と動作についての説明に供する図である。 Centre Clip部の動作についての説明に供する図である。 IFFT演算回路のブロック図と、2波のマルチパスの場合のCentre Clip前後の出力波形を示す図である。
符号の説明
1 OFDM受信装置、10 アンテナ、11 チューナ、12 バンドパスフィルタ(BPF)、13 A/D変換回路、14 デジタル直交復調回路、15 FFT演算回路、16 パイロット利用伝送路推定器(Pilot-Assisted Channel Estimator)、17 伝送路補償器(Channel Corrector)、18 誤り訂正回路(FEC)、19 伝送パラメータ復号回路(Transmission Parameter Decoder)、20 シンボル同期回路(Symbol Timing Synchronization)、21 遅延プロファイル推定回路(Channel Profile Estimator)、11a 乗算器、11b 局部発振器、16a SP Extractor、16b 時間補間器(Time Interpolation)、17a 補償器(Compensator)、17b 周波数補間器(Frequency Interpolation)、20a 遅延部、20b 粗いシンボル検出部(Coarse Symbol Acquisition)、20c シンボルタイミング調整部(symbol timing estimator)、21a 整合フィルタ、21b IFFT演算回路、30 伝送路状態変化検出回路(Channel Mobility Estimator)、31,51,61,71,81 Centre Clip部、32,52,62,72,82 閾値決定部

Claims (8)

  1. 各有効シンボル間にガードインターバルを設けた伝送シンボルが伝送単位とされると共に、少なくとも既知信号が挿入された直交周波数分割多重(OFDM)信号を復調する復調装置であって、
    上記OFDM信号に対する演算範囲を設定し、該設定した演算範囲のOFDM信号に対してフーリエ変換を施す変換手段と、
    上記変換手段によりフーリエ変換された信号から、上記OFDM信号に含まれる既知信号に基づいて伝送路特性を推定する伝送路特性推定手段と、
    上記OFDM信号における上記ガードインターバル間の相関を計算し、当該計算結果を示す相関信号を出力する相関信号生成手段と、
    上記推定された伝送路特性に基づいて閾値を決定する閾値決定手段と、
    上記決定された閾値に基づいて、上記相関信号をクリッピングし、当該クリッピング後の相関信号に従って、上記変換手段における演算範囲を変更させる演算範囲制御手段と
    を備えることを特徴とする復調装置。
  2. 上記伝送路特性推定手段は、上記変換手段によりフーリエ変換された信号から、上記伝送シンボル内の所定のサブキャリアに離散的に挿入された特定の電力であって且つ特定の位相とされたパイロット信号を上記OFDM信号に含まれる既知信号として抽出し、上記パイロット信号を時間方向補間フィルタを用いて補間することにより全ての上記伝送シンボルに対して伝送路特性を推定することを特徴とする請求項1記載の復調装置。
  3. 上記相関信号生成手段は、上記伝送路特性推定手段により推定された上記伝送路特性を上記伝送シンボル毎に逆フーリエ変換することにより生成される遅延プロファイルに基づいて、上記OFDM信号からガードインターバル部分の信号波形を抽出するためのパルス信号を生成し、上記OFDM信号をガードインターバル複数個に相当する時間分遅延させたOFDM信号から、上記パルス信号に基づいて、ガードインターバル部分の信号波形を抽出し、上記抽出した信号波形と上記OFDM信号との相関を計算し、当該計算結果を示す相関信号を出力することを特徴とする請求項1記載の復調装置。
  4. 上記伝送路特性推定手段により推定された上記伝送路特性に含まれている既知信号の変動に基づいて、伝送路状態の変化を検出する伝送路状態変化検出手段を備え、
    上記閾値決定手段は、上記伝送路状態変化検出手段により検出された上記伝送路状態の変化に基づいて、上記閾値を任意の値に決定することを特徴とする請求項1記載の復調装置。
  5. 上記伝送路状態変化検出手段は、上記伝送路状態の変化をドップラー周波数で検出し、
    上記閾値決定手段は、上記伝送路状態変化検出手段により検出されたドップラー周波数に基づいて、上記閾値を任意の値に決定することを特徴とする請求項4記載の復調装置。
  6. 上記変換手段によりフーリエ変換された信号に基づいて、伝送レートを検出する伝送レート検出手段を備え、
    上記閾値変動手段は、上記伝送レート検出手段により検出された上記伝送レートに基づいて、上記閾値を任意の値に決定することを特徴とする請求項1記載の復調装置。
  7. 上記伝送路特性推定手段により推定された上記伝送路特性に含まれている既知信号の変動に基づいて、伝送路状態の変化を検出する伝送路状態変化検出手段と、
    上記変換手段によりフーリエ変換された信号に基づいて、伝送レートを検出する伝送レート検出手段とを備え、
    上記閾値決定手段は、上記伝送路状態変化検出手段により検出された上記伝送路状態の変化と、上記伝送レート検出手段により検出された上記伝送レートに基づいて、上記閾値を任意の値に決定することを特徴とする請求項1記載の復調装置。
  8. 各有効シンボル間にガードインターバルを設けた伝送シンボルが伝送単位とされると共に、少なくとも既知信号が挿入された直交周波数分割多重(OFDM)信号を復調する復調方法であって、
    上記OFDM信号に対する演算範囲を設定し、該設定した演算範囲のOFDM信号に対してフーリエ変換を施す変換工程と、
    上記変換工程によりフーリエ変換された信号から、上記OFDM信号に含まれる既知信号に基づいて伝送路特性を推定する伝送路特性推定工程と、
    上記OFDM信号における上記ガードインターバル間の相関を計算し、当該計算結果を示す相関信号を出力する相関信号生成工程と、
    上記推定された伝送路特性に基づいて閾値を決定する閾値決定工程と、
    上記決定された閾値に基づいて、上記相関信号をクリッピングし、当該クリッピング後の相関信号に従って、上記変換手段における演算範囲を変更させる演算範囲制御工程と
    を備えることを特徴とする復調方法。
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