JP2007237483A - 光学積層体、及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】光透過性樹脂基材上に、ハードコート層を備えてなる光学積層体であって、前記ハードコート層が、(1)重量平均分子量が1000以上100000以下であり、且つ、2以上のラジカル重合性官能基を有する樹脂と、(2)重量平均分子量が100以上1000以下であり、且つ、1以上のカチオン重合性官能基を有する樹脂とを含有して硬化している層であり、且つ、前記光透過性樹脂基材に前記樹脂(2)が浸透して硬化していることを特徴とする、光学積層体である。
【選択図】図1
Description
更に、特許文献4ではラジカル重合系化合物とカチオン重合系化合物を特定量で混合した、カールを抑制し、高硬度とすることができるハードコート形成組成物を得ている。しかしながら、特許文献4に開示されている積層体によると、界面反射と干渉縞を防止し、光透過性樹脂基材−ハードコート層間の密着性が良好で、且つ、充分な耐擦傷性を有しつつ、カールの発生を抑制し、ハードコート層の硬化時に発生する重合熱による光透過性樹脂基材の熱ダメージによる収縮皺の発生を抑制するためには、未だ不十分であった。
前記ハードコート層が、
(1)重量平均分子量が1000以上100000以下であり、且つ、2以上のラジカル重合性官能基を有する樹脂(以下、単に「前記樹脂(1)」という場合がある)と、
(2)重量平均分子量が100以上1000以下であり、且つ、1以上のカチオン重合性官能基を有する樹脂(以下、単に「前記樹脂(2)」という場合がある)とを含有して硬化している層であり、
且つ、前記光透過性樹脂基材に前記カチオン重合性官能基を有する樹脂が浸透して硬化していることを特徴とする。
また、本発明に係る光学積層体は、前記光透過性樹脂基材と前記ハードコート層との間または前記ハードコート層の上に、帯電防止層、防眩層、低屈折率層、防汚層またはこれらの二種以上の層を形成してなることができる。
また、本発明に係る光学積層体は、反射防止積層体として好ましく利用される。
本発明に係る光学積層体の製造方法においては、前記浸透工程が、前記乾燥工程中に行われることが好ましい。
本発明に係る光学積層体は、光透過性樹脂基材上に、ハードコート層を備えてなる光学積層体であって、
前記ハードコート層が、
(1)重量平均分子量が1000以上100000以下であり、且つ、2以上のラジカル重合性官能基を有する樹脂と、
(2)重量平均分子量が100以上1000以下であり、且つ、1以上のカチオン重合性官能基を有する樹脂とを含有して硬化している層であり、
且つ、前記光透過性樹脂基材に前記カチオン重合性官能基を有する樹脂が浸透して硬化していることを特徴とする。
なお、本発明において、(メタ)アクリルとはアクリル基又はメタクリル基のいずれかであることを意味し、(メタ)アクリレートとはアクリレート又はメタクリレートのいずれかであることを意味し、(メタ)アクリロイルとはアクリロイル基又はメタクリロイル基のいずれかであることを意味する。
また、カチオン重合性官能基を有する樹脂は、ラジカル重合性官能基を有する樹脂と、互いに結合を形成しない2つの架橋マトリクスが相互に貫入して絡み合ったいわゆるIPN構造(例えば、H.Sperling著、「Interpenetrating Polymer Networks and Related Materials, Plenum, New York 1981」参照)を形成するため、ラジカル重合性樹脂のみの硬化物に対して収縮を抑えたり弾性を付与する等の効果も期待できる。
以下、このような本発明の光学積層体について、各構成毎に詳細に説明する。
光透過性樹脂基材は、光を透過するものであれば、透明、半透明、無色または有色を問わないが、可視光域380〜780nmにおける平均光透過率が50%以上、好ましくは70%以上、より好ましくは85%以上である場合が好ましい。なお、光透過率の測定は、紫外可視分光光度計(例えば、(株)島津製作所製 UV−3100PC)を用い、室温、大気中で測定した値を用いる。
光透過性樹脂基材の具体例としては、トリアセテートセルロース(TAC)、ジアセチルセルロース、アセテートプロピオネートセルロース、アセテートブチレートセルロース、ポリエチレンテレフタレート(PET)、環状ポリオレフィン、ポリエーテルサルホン、(メタ)アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテル、トリメチルペンテン、ポリエーテルケトン、(メタ)アクリロニトリル等により形成した薄膜等が挙げられる。
「ハードコート層」とは、JIS5600−5−4(1999)で規定される鉛筆硬度試験で「H」以上の硬度を示すものをいう。ハードコート層の膜厚(硬化時)は0.1〜100μm、更に3〜30μmの範囲にあることが好ましい。
本発明に用いられるハードコート層は、(1)重量平均分子量が1000以上100000以下であり、且つ、2以上のラジカル重合性官能基を有する樹脂と、(2)重量平均分子量が100以上1000以下であり、且つ、1以上のカチオン重合性官能基を有する樹脂とを含有して硬化している層である。
本発明に係るハードコート層は、更にラジカル重合開始剤、カチオン重合開始剤、帯電防止剤、防眩剤、その他添加剤を含有していても良い。
以下、用いられる樹脂、その他の成分について、順に説明する。
本発明において用いられる当該樹脂(1)は、後述するように、ハードコート層表面に相対的に多く存在して、主に硬度や耐擦傷性を付与する成分である。
本発明においてラジカル重合性官能基とは、ラジカルを発生させる重合開始剤の存在下において、光照射又は熱により、重合する官能基である。
ここで光には、可視及び非可視領域の波長の電磁波だけでなく、電子線のような粒子線、及び、電磁波と粒子線を総称する放射線又は電離放射線が含まれる。ラジカル重合性官能基としては、例えば、エチレン性不飽和二重結合を有する官能基が挙げられ、具体的には、(メタ)アクリロイル基、ビニル基、ビニルシクロアルキル基、アリル基等が挙げられ、中でも反応性の点から、(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基、ビニル基(CH2=CH−)、CH2=CR−(ここでRは炭化水素基)等が好ましい。
連結基Lの好ましい例としては、*−(CH2)2−O−**,*−(CH2)2−NH−**、*−(CH2)4−O−**、*−(CH2)6−O−**、*−(CH2)2−O−(CH)2−O−**、*−CONH−(CH2)3−O−**、*−CH2CH(OH)CH2−O−**、*−CH2CH2OCONH(CH2)3−O−**等が挙げられる。ここで、*は、ポリマー主鎖側の連結部位を表し、**は、(メタ)アクリロイル基側の連結部位を表す。
一般式(I)においてxは100モル%、すなわち単独の重合体であっても良い。また、xが100モル%であっても、xモル%で表された(メタ)アクリロイル基を含有する重合単位が2種以上混合して用いられた共重合体であってもよい。xとyの比は、特に制限はなく、硬度や、溶剤への溶解性、透明性等種々の観点から適宜選択することができる。
上記分子量の異なる樹脂(1a)と樹脂(1b)を混合して用いる場合、樹脂(1)中に樹脂(1a):樹脂(1b)=5:95〜95:5の重量比、更に、5:95〜60:40の重量比で配合することが好ましい。
また、主に硬度や耐擦傷性を付与する点から本発明に用いられる樹脂(1)にはフッ素原子のような硬度が柔らかくなるような成分が入っていない方が好ましい。
本発明において用いられる当該樹脂(2)は、後述するように、ハードコート層と基材の境界付近に相対的に多く存在して、主にカールや基材に発生する収縮皺を抑制し、且つ、前記基材に浸透して基材との密着性を向上する成分である。
本発明においてカチオン重合性官能基とは、必要に応じてカチオンを発生させる重合開始剤の存在下において、光照射及び/又は加熱により、重合する官能基である。
カチオン重合性官能基としては、例えば、エポキシ基、オキセタニル基等の環状エーテル基、チオエーテル基、ビニルエーテル基が挙げられる。これらの中でも、エポキシ基、オキセタニル基等の環状エーテル基は、重合反応に伴う収縮が小さいという点から好ましい。また、環状エーテル基のうちエポキシ基を有する化合物は多様な構造の化合物が入手し易く、得られたハードコート層の耐久性に悪影響を与えず、ラジカル重合成分との相溶性もコントロールし易いという利点がある。また、環状エーテル基のうちオキセタニル基は、エポキシ基と比較して重合度が高い、低毒性であり、得られたハードコート層をエポキシ基を有する化合物と組み合わせた際に塗膜中でのカチオン重合性モノマーから得られるネットワーク形成速度を早め、ラジカル重合系モノマーと混在する領域でも未反応のモノマーを膜中に残さずに独立したネットワークを形成する等の利点がある。
本発明において用いられる当該樹脂(3)は、分子量の大きい上記樹脂(1)と分子量の小さい上記樹脂(2)を組み合わせる場合に、更にハードコート層の厚み方向における濃度分布に起因する屈折率差を小さくして、より視認性を向上させることができる点から併用することが好ましい。但し、上記樹脂(2)の前記基材境界付近における濃度をより高くする点から、当該樹脂(3)の分子量は、上記樹脂(2)の分子量よりも大きいものを用いることが好ましく、更に分子量として200以上大きいものを用いることが好ましい。
当該樹脂(3)において、ラジカル重合性官能基やその骨格は、上述した(1)と同様のものを用いることができる。
また、前記樹脂(1)と前記樹脂(3)との重合比(樹脂(1):樹脂(3))は、95:5〜5:95、更に80:20〜60:40であることが、硬度・カール性の点から好ましい。
本発明においては、上記ラジカル重合性官能基やカチオン重合性官能基の開始又は促進させるために、必要に応じてラジカル重合開始剤、カチオン重合開始剤、ラジカル及びカチオン重合開始剤等を適宜選択して用いても良い。これらの重合開始剤は、光照射及び/又は加熱により分解されて、ラジカルもしくはカチオンを発生してラジカル重合とカチオン重合を進行させるものである。
本発明においてハードコート層には、帯電防止剤及び/又は防眩剤を含んでなるものが、更に帯電防止性及び/又は防眩性を付与できる点から好ましい。更に、硬度を上昇させる点から、シリカ微粒子、樹脂微粒子、反応性又は非反応性レベリング剤、各種増感剤等を混合しても良い。
帯電防止層を形成する帯電防止剤の具体例としては、第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、第1〜第3アミノ基等のカチオン性基を有する各種のカチオン性化合物、スルホン酸塩基、硫酸エステル塩基、リン酸エステル塩基、ホスホン酸塩基などのアニオン性基を有するアニオン性化合物、アミノ酸系、アミノ硫酸エステル系などの両性化合物、アミノアルコール系、グリセリン系、ポリエチレングリコール系などのノニオン性化合物、スズ及びチタンのアルコキシドのような有機金属化合物及びそれらのアセチルアセトナート塩のような金属キレート化合物等が挙げられ、さらに上記に列記した化合物を高分子量化した化合物が挙げられる。また、第3級アミノ基、第4級アンモニウム基、または金属キレート部を有し、且つ、電離放射線により重合可能なモノマーまたはオリゴマー、或いは電離放射線により重合可能な重合可能な官能基を有する且つ、プリング剤のような有機金属化合物等の重合性化合物もまた帯電防止剤として使用できる。
帯電防止剤は、上記樹脂の合計量100重量部に対し、1〜30重量部、好ましくは3〜15重量部含有させることができる。
防眩剤としては、後記する防眩層の項で説明する防眩剤と同様のものを、上記樹脂の合計量100重量部に対し、20〜30重量部、好ましくは10〜25重量部含有させることができる。
本発明においては、透明性を維持し、耐擦傷性を向上させる点からシリカ微粒子を含有しても良い。シリカ微粒子としては、分散媒を含有しない粉末状の微粒子シリカを用いてもよいが、分散工程を省略でき、生産性が高い点からシリカ微粒子をコロイド溶液としたコロイダルシリカを用いることが好ましい。シリカの平均粒子径は硬度の点から10〜50nmであるが、更に好ましくは10〜30nmであり、特に好ましくは10〜20nmである。
シリカ微粒子は必要に応じてシランカップリング剤による表面処理で(メタ)アクリロイル基やエポキシ基、オキセタニル基を導入するとバインダー成分との反応性が付与され硬化膜の耐擦傷性を更に向上させることが出来る。
シリカ微粒子の含有量は樹脂100重量部に対し、20重量部超、60重量部未満、更に25重量部以上、40重量部以下であることが好ましい。20重量部以下の場合、ハードコート層表面の硬度が不十分となる恐れがあり、60重量部以上の場合、ハードコート層と薄層の界面の密着性が不十分となる恐れがある。
本発明において「ハードコート層」とは、JIS5600−5−4(1999)で規定される鉛筆硬度試験で「H」以上の硬度を示すものであるが、当該鉛筆硬度試験で更に2H以上、特に3H以上であることが好ましい。
本発明に係るハードコート層は、上記特定の高分子量のラジカル重合性官能基を有する樹脂(1)と上記特定の低分子量のカチオン重合性官能基を有する樹脂(2)とを組み合わせたことにより、特定の低分子量のカチオン重合性官能基を有する樹脂(2)がハードコート層の厚み方向に濃度勾配を有すると推定される。なお、本発明における濃度勾配とは、厚み方向の任意の2点において濃度が異なるものであれば良い。
この層内の成分の濃度勾配によって、光透過性樹脂基材付近には硬化時に発生する重合熱が小さいカチオン重合性官能基を有する樹脂(2)が多く存在することにより、光透過性樹脂基材の熱ダメージによる収縮皺の発生や、カールを抑制することが可能になる。同時に、ハードコート層表面側にはラジカル重合性官能基を有する樹脂(1)が多く存在することにより、硬度や耐擦傷性を高くすることを実現できる。本発明によれば、ハードコート層が一層でありながら各成分の濃度勾配を実現しているので、ハードコート層を二層形成した場合に比べて二層間の密着性や界面反射及び干渉縞の発生の課題が発生することなく、特許文献2のように二層のうち上層のラジカル重合性硬化型樹脂のみからなる硬化樹脂被膜層により結局カールを抑えることができないという課題も解決できる。本発明に係る光学積層体は、上述のように界面反射及び干渉縞の発生を防止しつつ、基材の収縮皺も防止したので、優れた視認性を有するものである。
本発明においては、前記光透過性樹脂基材中に、前記樹脂(2)が浸透して硬化している領域を有することを特徴とする。
本発明に係る光学積層体によれば、ハードコート層に用いられている特定の低分子量の前記樹脂(2)が前記光透過性樹脂基材に浸透して硬化しているので、光透過性樹脂基材とハードコート層の間に両方の材料を含む領域が存在するため、光透過性樹脂基材とハードコート層間の界面が実質的に存在しなくなり、急激な屈折率の変化がなくなって、界面反射及び干渉縞の発生を防止することができる。更に、当該特定の低分子量のカチオン重合性官能基を有する樹脂が前記光透過性樹脂基材に浸透して硬化しているので、光透過性樹脂基材−ハードコート層間の密着性が非常に優れたものになる。本発明においては、基材からのハードコート層の剥離といった問題が生じないため耐熱性や耐水性等の信頼性が高くなるという利点を有する。
当該領域の存在は、例えば、塗膜の断面から顕微IRによるマッピングやTOF−SIMS法によって、確認することができる。
密着度(%)=(剥がれなかった部分/テープを貼り付けた領域)×100
本発明による光学積層体は、上記したように光透過性樹脂基材とハードコート層とにより基本的には構成されてなる。しかしながら、光学積層体としての機能または用途を加味してハードコート層の上に、下記する一又は二以上の層を形成してもよい。また更に、中屈折率層や高屈折率層を含んで形成しても良い。
帯電防止層は、帯電防止剤と樹脂とを含んでなるものである。帯電防止剤はハードコート層で説明したのと同様であって良い。帯電防止層の厚さは、30nm〜1μm程度であることが好ましい。
樹脂の具体例としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、もしくは光硬化性樹脂もしくは光硬化性化合物(有機反応性ケイ素化合物を含む)を使用することができる。樹脂としては、熱可塑性の樹脂も使用できるが、熱硬化性樹脂を使用することがより好ましく、より好ましくは、光硬化性樹脂または光硬化性化合物を含む光硬化性組成物である。
光硬化性組成物としては、分子中に重合性不飽和結合または、エポキシ基を有するプレポリマー、オリゴマー、及び/又はモノマーを適宜に混合したものである。
光硬化性組成物中のプレポリマー、オリゴマー、及びモノマーの例としては、前記ハードコート層で挙げたのと同様のものを用いることができる。
有機ケイ素化合物の1は、一般式RmSi(OR')nで表せるもので、R及びR'は炭素数1〜10のアルキル基を表し、Rの添え字mとOR'の添え字nとは、各々が、m+n=4の関係を満たす整数である。
防眩層は、透過性基材とハードコート層または低屈折率層との間に形成されてよい。防眩層は樹脂と防眩剤とにより形成されてよく、樹脂は、ハードコート層の項で説明したのと同様であってよい。
8R≦Sm≦30R
R<Hmax<3R
1.3≦θa≦2.5
1≦R≦8
全てを同時に満たすものが好ましい。
防眩剤としては微粒子が挙げられ、微粒子の形状は、真球状、楕円状などのものであってよく、好ましくは真球状のものが挙げられる。また、微粒子は無機系、有機系のものが挙げられるが、好ましくは有機系材料により形成されてなるものが好ましい。微粒子は、防眩性を発揮するものであり、好ましくは透明性のものがよい。微粒子の具体例としては、プラスチックビーズが挙げられ、より好ましくは、透明性を有するものが挙げられる。プラスチックビーズの具体例としては、スチレンビーズ(屈折率1.59)、メラミンビーズ(屈折率1.57)、アクリルビーズ(屈折率1.49)、アクリル−スチレンビーズ(屈折率1.54)、ポリカーボネートビーズ、ポリエチレンビーズなどが挙げられる。微粒子の添加量は、透明樹脂組成物100重量部に対し、2〜30重量部、好ましくは10〜25重量部程度である。
防眩層の膜厚(硬化時)は0.1〜100μm、好ましくは0.8〜20μmの範囲にあることが好ましい。膜厚がこの範囲にあることにより、防眩層としての機能を十分に発揮することができる。
低屈折率層は、シリカ、もしくはフッ化マグネシウムを含有する樹脂、低屈折率樹脂であるフッ素系樹脂、シリカ、もしくはフッ化マグネシウムを含有するフッ素系樹脂から構成され、屈折率が1.46以下の、やはり30nm〜1μm程度の薄膜、または、シリカ、もしくはフッ化マグネシウムの化学蒸着法もしくは物理蒸着法による薄膜で構成することができる。フッ素樹脂以外の樹脂については、帯電防止層を構成するのに用いる樹脂と同様である。
「空隙を有する微粒子」は低屈折率層の層強度を保持しつつ、その屈折率を下げることを可能とする。「空隙を有する微粒子」とは、微粒子の内部に気体が充填された構造及び/又は気体を含む多孔質構造体を形成し、微粒子本来の屈折率に比べて微粒子中の気体の占有率に反比例して屈折率が低下する微粒子を意味する。また、本発明にあっては、微粒子の形態、構造、凝集状態、塗膜内部での微粒子の分散状態により、内部、及び/又は表面の少なくとも一部にナノポーラス構造の形成が可能な微粒子も含まれる。
本発明の好ましい態様によれば、低屈折率層の最表面の汚れ防止を目的として防汚層を設けてもよく、好ましくは低屈折率層が形成された光透過性基材の一方の面と反対の面側に防汚層が設けられてなるものが好ましい。防汚層は、反射防止積層体に対して防汚性と耐擦傷性のさらなる改善を図ることが可能となる。
本発明に係る光学積層体は、ハードコート積層体として、好ましくは反射防止積層体として利用される。また、本発明に係る光学積層体は、透過型表示装置に利用される。特に、テレビジョン、コンピュータ、ワードプロセッサなどのディスプレイ表示に使用される。とりわけ、CRT、液晶パネル、プラズマディスプレイなどのディスプレイの表面に用いられる。
本発明に係る光学積層体の製造方法は、光透過性樹脂基材の少なくとも一方の表面に、(1)重量平均分子量が1000以上100000以下であり、且つ、2以上のラジカル重合性官能基を有する樹脂と、(2)重量平均分子量が100以上1000以下であり、且つ、1以上のカチオン重合性官能基を有する樹脂と、前記光透過性樹脂基材の浸透性溶剤とを含んでなるハードコート層形成用塗工液を塗布する塗布工程と、前記塗布工程により塗布された前記ハードコート層形成用塗工液中の前記樹脂(2)を前記光透過性樹脂基材に浸透させる浸透工程と、前記塗布工程により塗布された前記ハードコート層形成用塗工液の前記溶剤を乾燥させる乾燥工程と、前記樹脂(1)及び/又は前記樹脂(2)を硬化させる硬化工程とを有する。
以下、本発明の光学積層体の製造方法について、工程毎に説明する。
本発明における塗布工程は、光透過性樹脂基材の少なくとも一方の表面に、前記樹脂(1)と、前記樹脂(2)と、前記光透過性樹脂基材の浸透性溶剤とを含んでなるハードコート層形成用塗工液を塗布する工程である。
本発明に用いられるハードコート層形成用塗工液には、必要に応じて他の添加剤が添加される。このような添加剤としては、具体的には、上述したような重合開始剤、帯電防止剤、防眩剤等を挙げることができる。また、前記樹脂(3)のような他の樹脂を含有しても良い。前記樹脂(1)、前記樹脂(2)、及びこれらの添加剤については、上記「I.光学積層体」において説明したのと同様のものを使用することができるのでここでは説明を省略する。
ハードコート層形成用塗工液は、一般的な調製法に従って、上記成分を混合し分散処理することにより調製される。混合分散には、ペイントシェーカー又はビーズミル等で適切に分散処理することが可能となる。
なお、硬化工程が行われた後は、光学積層体に含有される上記樹脂(1)、上記樹脂(2)は所定の重合度で重合されたものであることから、厳密にはハードコート層形成用塗工液に用いられたものと異なるものである。
浸透性溶剤の具体例としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルアルコール、メチルグリコール、メチルグリコールアセテート、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、ジアセトンアルコール等のケトン類;蟻酸メチル、酢酸メチル、酢酸エチル、乳酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;ニトロメタン、N―メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド等の含窒素化合物;ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジオキソラン等のエーテル類;塩化メチレン、クロロホルム、トリクロロエタン、テトラクロルエタン等のハロゲン化炭化水素;ジメチルスルホキシド、炭酸プロピレン等のその他の物;またはこれらの混合物が挙げられる。より好ましい浸透性溶剤としては、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン等が挙げられる。
具体的には、光透過性樹脂基材がTACであり、上記樹脂(1)が(メタ)アクリレート樹脂であり、上記樹脂(2)が、エポキシ樹脂やオキセタン樹脂である場合は、ケトン類が好適に用いられる。
また、光透過性樹脂基材上への塗工量としては、得られる光学積層体が要求される性能により異なるものであるが、乾燥後の塗工量が1g/m2〜30g/m2の範囲内、特に5g/m2〜25g/m2の範囲内であることが好ましい。
本発明においては、上記塗布工程の後、上記塗布工程により塗布された上記ハードコート層形成用塗工液中の上記樹脂(2)を上記光透過性樹脂基材に浸透させる浸透工程、および上記塗布工程により塗布された上記ハードコート層形成用塗工液中の上記浸透性溶剤を乾燥させる乾燥工程が行われる。
上記ラジカル重合性官能基を有する樹脂(1)や樹脂(3)、上記カチオン重合性官能基を有する樹脂(2)を重合乃至架橋させて硬化するために、硬化工程が行われる。このような硬化工程を行うことにより、ハードコート層の硬度や耐擦傷性、及び光透過性樹脂基材−ハードコート層間の密着性を向上し、且つ、得られる光学積層体の安定性を向上させるものである。
また、カチオン重合性官能基は熱によっても重合することから、40℃〜120℃の温度にて処理する熱硬化工程を含んでも良い。また、室温(25℃)で24時間以上放置することにより重合を行っても良い。
中でも、光照射後に40〜120℃に加熱することが、カチオン重合系モノマーの硬化が促進し、未反応のモノマーの残留が無くなると同時に短時間で所望の物性が得られる点から好ましい。
(1)干渉縞
光学積層体のハードコート層と反対面の面に、裏面反射を防止するための黒色テープを貼り、ハードコート層の面から光学積層体を目視しで観察し、下記評価基準にて評価した。
<評価基準>
評価◎:干渉縞の発生はなかった。
評価○:干渉縞の発生が若干あったが、製品として許容されるものであった。
評価×:干渉縞の発生があった。
(2)耐擦傷性
光学積層体のハードコート層の表面を、#0000番のスチールウールを用いて、所定の摩擦荷重で10往復摩擦し、その後のハードコート層の剥がれの有無を目視し下記の基準にて評価した。
<評価基準>
評価◎:1500gの時にハードコート層の剥がれはなかった。
評価○:1000gの時にハードコート層が剥がれはなかった。
評価△:500gの時にハードコート層が剥がれはなかった。
評価×:500gでハードコート層が剥がれた。
(3)鉛筆硬度
得られた光学積層体のハードコート層表面の鉛筆硬度をJIS K5400に準じて評価した。3Hの鉛筆を用いて、500g荷重で5本線を引きその後のハードコート層の傷の有無を目視し下記の基準にて評価した。
<評価基準>
評価◎:傷は0〜1本であった。
評価○:傷は2〜3本であった。
評価×:傷は4〜5本であった。
光学積層体を10cm四方に切り取った後水平な場所に置き、四隅が何mm浮いているかを計り、平均値を下記基準にて判断した。
<評価基準>
評価◎:10mm以下
評価○:10〜20mm
評価△:20〜30mm
評価×:30mm以上
光透過性樹脂基材として、40μmセルローストリアセテートフィルム(フジタック:商品名、富士写真フィルム(株)製)を用い、当該基材上に、下記表1の組成に従った樹脂を配合した下記に示すハードコート層形成用塗工液をWET重量15g/m2(乾燥重量6g/m2)を塗布した。50℃にて30秒乾燥し、紫外線100mJ/cm2を照射して実施例1〜8および比較例1〜2の光学積層体を調製した。表1に、上記評価結果についても併せて示す。
・樹脂(下記表1):10重量部
・メチルエチルケトン:10重量部
・イルガキュア184(ラジカル重合開始剤、チバスペシャルティケミカルズ製):
ラジカル重合性官能基を有する樹脂の合計量に対して4重量%
・イルガキュア250(カチオン重合開始剤、チバスペシャルティケミカルズ製):カチオン重合性官能基を有する樹脂の合計量に対して5重量%
・MCF−350SF:0.01重量部
BS371(ビームセット371):ウレタンアクリレート
(多官能;分子量40000;荒川化学社製)
UV1700B:ウレタンアクリレート
(10官能:分子量2000:日本合成社製)
M9050:ウレタンアクリレート
(多官能:分子量500:東亞合成社製)
DPHA:ジペンタエリストールトリアクリレート
(6官能:分子量524:日本化薬社製)
UVR−6110:脂環式エポキシ樹脂
(2官能:分子量252:ダウ・ケミカル社製)
EX−252:ジグリシジル型エポキシ樹脂
(2官能:分子量348:ナガセケムテックス社製)
EX−147:ジグリシジル型エポキシ樹脂
(1官能:分子量308:ナガセケムテックス社製)
OXT−221:ジオキセタン樹脂
(2官能:分子量214:東亞合成社製)
イルガキュアー184:ラジカル重合開始剤
(チバスペシャルティケミカルズ社製)
イルガキュアー250:カチオン重合開始剤
(チバスペシャルティケミカルズ社製)
光透過性樹脂基材として、80μmセルローストリアセテートフィルム(フジタック:商品名、富士写真フィルム(株)製)を用いこと以外は、前記実施例1〜8及び比較例1〜2と同様の方法で本発明の光学積層体を得た。その結果、表2に示すように、同様の結果が得られた。
上記実施例1〜8及び比較例1〜2で得られた光学積層体上に、調製した以下の組成の低屈折率層用組成物を (乾燥重量0.1g/m2)にて塗布した。50℃にて1分乾燥し、紫外線100mJ/cm2を照射して実施例17〜24および比較例5〜6の反射防止フィルムを調製した。表3に、上記評価結果についても併せて示す。
・多孔質シリカ微粒子(メチルイソブチルケトン中に20%濃度で分散させたゾル):150部
・ペンタエリストールトリアクリレート:100部
・イルガキュアー369:ラジカル重合開始剤(チバスペシャルティケミカルズ社製):3.5部
・メチルイソブチルケトン:5000部
2 ハードコート層
3 樹脂が浸透して硬化している領域
4 ハードコート層形成用塗工液
5 ハードコート層形成用塗膜
6 樹脂が浸透している領域
7 紫外線
10 光学積層体
Claims (11)
- 光透過性樹脂基材上に、ハードコート層を備えてなる光学積層体であって、
前記ハードコート層が、
(1)重量平均分子量が1000以上100000以下であり、且つ、2以上のラジカル重合性官能基を有する樹脂と、
(2)重量平均分子量が100以上1000以下であり、且つ、1以上のカチオン重合性官能基を有する樹脂とを含有して硬化している層であり、
且つ、前記光透過性樹脂基材に前記樹脂(2)が浸透して硬化していることを特徴とする、光学積層体。 - 前記樹脂(1)と前記樹脂(2)との重量比(樹脂(1):樹脂(2))が、95:5〜50:50であることを特徴とする、請求項1に記載の光学積層体。
- 前記ハードコート層が、(3)重量平均分子量が200以上1000未満であり、且つ、2以上のラジカル重合性官能基を有する樹脂をさらに含んでなることを特徴とする、請求項1又は2に記載の光学積層体。
- 前記樹脂(1)と前記樹脂(3)との重量比(樹脂(1):樹脂(3))が、95:5〜5:95であって、且つ、前記樹脂(1)および前記樹脂(3)の和と、前記樹脂(2)との重量比(樹脂(1)+樹脂(3):樹脂(2))が、95:5〜50:50である、請求項3に記載の光学積層体。
- 前記ラジカル重合性官能基がエチレン性不飽和二重結合を持つ官能基であり、前記カチオン重合性官能基がエポキシ基、オキセタニル基、及びビニルエーテル基からなる群より選択される1種以上の官能基である、請求項1乃至4のいずれかに記載の光学積層体。
- 前記樹脂(1)が、重量平均分子量が1000以上10000未満である1種以上の樹脂と、重量平均分子量が10000以上100000以下である1種以上の樹脂との混合物である、請求項1乃至5のいずれかに記載の光学積層体。
- 前記ハードコート層が、帯電防止剤および/または防眩剤を含んでなる、請求項1乃至6のいずれかに記載の光学積層体。
- 前記光透過性樹脂基材と前記ハードコート層との間または前記ハードコート層の上に、帯電防止層、防眩層、低屈折率層、防汚層またはこれらの二種以上の層を形成してなる、請求項1乃至7のいずれかに記載の光学積層体。
- 反射防止積層体として利用される、請求項1乃至8のいずれかに記載の光学積層体。
- 光透過性樹脂基材の少なくとも一方の表面に、(1)重量平均分子量が1000以上100000以下であり、且つ、2以上のラジカル重合性官能基を有する樹脂と、(2)重量平均分子量が100以上1000以下であり、且つ、1以上のカチオン重合性官能基を有する樹脂と、前記光透過性樹脂基材の浸透性溶剤とを含んでなるハードコート層形成用塗工液を塗布する塗布工程と、
前記塗布工程により塗布された前記ハードコート層形成用塗工液中の前記樹脂(2)を前記光透過性樹脂基材に浸透させる浸透工程と、
前記塗布工程により塗布された前記ハードコート層形成用塗工液の前記溶剤を乾燥させる乾燥工程と、
前記樹脂(1)及び/又は前記樹脂(2)を硬化させる硬化工程とを有する、光学積層体の製造方法。 - 前記浸透工程が、前記乾燥工程中に行われる請求項10に記載の光学積層体の製造方法。
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