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JP2007223722A - 記録装置 - Google Patents

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JP2007223722A
JP2007223722A JP2006046244A JP2006046244A JP2007223722A JP 2007223722 A JP2007223722 A JP 2007223722A JP 2006046244 A JP2006046244 A JP 2006046244A JP 2006046244 A JP2006046244 A JP 2006046244A JP 2007223722 A JP2007223722 A JP 2007223722A
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Mitsuru Kurata
満 蔵田
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Abstract

【課題】 排出される記録媒体を安定した状態で収容することができ、排出される複数枚の記録媒体を重ねて収容する場合でも各記録媒体の記録面を劣化させることなく安定した状態で収容することができる排出機構を備えた記録装置を提供する。
【解決手段】 排出される記録媒体Prの先端部を把持可能なグリップ手段110と、排出される記録媒体の先端部をグリップ手段へ導入するためのガイド部材101と、排出された記録媒体を収容するための収容手段121と、を備える。記録媒体の先端部をグリップ手段で把持した後、ガイド部材を退避させ、排出されてくる記録媒体をグリップ手段により収容手段へ導入していく。
【選択図】 図6

Description

本発明は、画像情報に基づいて記録ヘッドにより記録媒体に画像を記録する記録装置に関し、特に、記録媒体を排出するための新規な排出機構を有する記録装置に関する。
記録装置は、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の機能を有する画像形成装置、あるいはコンピューターやワードプロセッサ等を含む複合型電子機器やワークステーションなどにおける画像データの出力機器として広く使用されている。これらの記録装置は、画像情報に基づいて紙、布、プラスチックシート、OHP用シート等の記録媒体に画像(文字や記号等を含む)を形成していくように構成されている。この記録装置における記録方式にはシリアルタイプとラインタイプがある。シリアルタイプは、記録ヘッドを記録シートに沿って移動させる主走査と記録シートを所定ピッチで紙送りする副走査とを交互に繰り返しながら画像を記録していく方式である。
一方、ラインタイプは、記録シートの幅方向に延びる長尺の記録ヘッドを用いることにより、一括して1ライン分を記録しながら記録シートの紙送り(副走査)のみで画像を記録していく方式である。記録装置は、記録方法によって、インクジェット記録装置、熱転写記録装置、レーザー記録装置、感熱記録装置、ワイヤドット記録装置などに分けることができる。また、大判プリンタ等で大きなサイズの記録媒体に画像を記録する場合、ロール状に巻かれたロール紙を巻き出して画像形成部へ搬送して画像を形成する。画像を形成された記録媒体は、適宜の長さに切断され、切断された複数枚の記録媒体を紙受けトレイに積載して収容することが行われている。
特開平5−310358号公報
しかしながら、上記の記録装置においては、特に大判プリンタ等で大きなサイズの記録媒体に画像を記録する場合、画像記録後に排出される記録媒体をトレイ等の収容手段に収容するに際し、次のような課題があった。第1に、例えば記録媒体としてロール状に巻かれたロール紙を使用し、順次巻き出されてくるロール紙に記録することがある。特に、この場合は、ロール紙自身が元々カール状の傾向を帯びているため、記録後もその傾向が解消されず、記録面を外側にしてカールした状態(丸まった状態)で排出されることがある。この状態で複数の記録媒体を排出する場合、すでに外側に丸まった状態で排出されている記録後の記録媒体と新たに排出される記録媒体とが摺擦し、記録媒体の記録面に傷が付きやすいという不都合がある。カットシートに記録する場合にも同様の課題がある。
第2に、記録されて排出される複数枚の記録媒体をバスケットあるいは排紙トレイ内に収容する場合、すでに画像記録を終えて収容されていた記録媒体と新たに排出される記録媒体との間の滑り性が悪くなる。このため、新たに排出される記録媒体がすでに収容されている記録媒体に引っ掛かる傾向がある。このため、記録媒体の後端部が排紙口から十分に排出されず、排紙不良の原因となったり、後から排出される記録媒体がバスケット内に収容されないことがある。その結果、記録された記録媒体が床などに接触するという不都合も生じていた。
第3に、腰が弱い普通紙などの記録媒体の場合には、紙サイズが大きいために記録媒体自身の重さによって屈曲し、バスケット等に収容したときに、折れた状態で積載されてしまうという不都合もあった。これを解決するための巻き取り装置等の提案もあるが、装置の大型化や排紙後の記録媒体について、取り扱い性が悪いなどの課題があった。
本発明はこのような技術的課題に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、排出される記録媒体を安定した状態で収容することができ、排出される複数枚の記録媒体を重ねて収容する場合でも各記録媒体の記録面を劣化させることなく安定した状態で収容することができる排出機構を備えた記録装置を提供することである。
本発明は、画像情報に基づいて記録ヘッドにより記録媒体に画像を記録し、記録した記録媒体を排出する記録装置に関する。本発明に係る記録装置は、排出される記録媒体の先端部を把持可能なグリップ手段と、排出された記録媒体を収容する収容手段と、を備える。そこで、排出される記録媒体の先端部を前記グリップ手段で把持することにより、記録に伴って排出されてくる記録媒体を前記収容手段へ導入していくように構成される。
また、別の本発明も、画像情報に基づいて記録ヘッドにより記録媒体に画像を記録し、記録した記録媒体を排出する記録装置に関する。この記録装置は、排出される記録媒体の先端部を把持可能なグリップ手段と、排出される記録媒体の先端部を前記グリップ手段へ導入するためのガイド部材と、排出された記録媒体を収容するために前記ガイド部材の下方に配された収容手段と、を備える。そこで、排出される記録媒体の先端部を前記グリップ手段で把持した後、前記ガイド部材を前記先端部導入位置から退避させ、記録に伴って排出されて前記記録装置と前記グリップ手段の間で弛んで垂れ下がった記録媒体を前記収容手段へ導入していくように構成される。
本発明によれば、排出される記録媒体を安定した状態で収容することができ、排出される複数枚の記録媒体を重ねて収容する場合でも各記録媒体の記録面を劣化させることなく安定した状態で収容することができる排出機構を備えた記録装置が提供される。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応部分を示すものである。図1は本発明の一実施形態に係る記録装置の概略構成を示す斜視図である。図2は図1の記録装置の縦断面図である。図1及び図2において、記録装置1は、ロールホルダ部10と、画像形成部20と、排紙部30とを備えている。ロールホルダ部10は、記録媒体としてのロール状のシート(ロール紙ともいう)Prを回転可能に巻回保持するため機構部である。画像形成部20は、ロールホルダ部から給紙搬送されるロール紙Prに画像を記録する機構部である。排紙部30は、画像形成後のシートを装置本体外へ排出するための機構部である。
ロールホルダ部10には、回転可能なスプール11が設けられている。スプールの両側にはフランジ12L、12Rが設けられている。スプール11上には、フランジ12L、12Rで幅方向位置を規制された状態でロール紙Prが巻回されている。スプールの両端部は、装置フレームに対し、軸受13L、13Rを介して回転自在に軸支されている。なお、ロール紙の交換作業を容易にするため、軸受13L、13Rの手前にはスライド用のスロープ13´L、13´Rが配設されている。使用者はこのスロープに沿ってロール紙Prの着脱(交換)を行う。
スプール11の左端部には、該スプールの回転負荷が一定値に達するまでは該スプールに駆動トルクを伝達しない構成の回転負荷手段(トルクリミッタ)11Lが設けられている。ロール紙Prがセットされたスプール11をロールホルダ部10に装着した後、不図示の搬送モータ(LFモータ)の駆動をギア列14を介して前記回転負荷手段に伝達することにより、ロール紙の巻き出し(給送)が行われる。なお、画像形成部20には、画像形成のために記録媒体を紙送りするための搬送ロール21が設けられている。前記搬送モータは、本来的には搬送ローラ21を駆動するためのものである。本実施形態では、この送モータの正逆回転により搬送ローラ21を正逆回転させることで、ロール紙Prを正方向及び逆方向に搬送可能である。送り出されるロール紙Prの下側には、使用者が画像形成部20までロール紙Prの先端部を送り込むときの案内(又はサポート)となる下ガイド15が配置されている。この下ガイドと対向する位置には上ガイド16が設けられている。
図1及び図2において、搬送ローラ21は、記録するときに記録媒体であるロール紙Prを所定ピッチで間欠送りするための搬送手段を構成している。画像形成部20には、搬送ローラ21に所定の押圧力で当接して従動回転する複数個のピンチローラ22と、記録ヘッド41と対向する位置でロール紙を案内支持するためのプラテン23が設けられている。本実施形態では、プラテン23は、記録媒体を裏面から負圧で吸引しつつ平面状に案内支持する吸引プラテン23が使用されている。また、画像形成部には、記録ヘッド41を搭載して搬送方向(Y方向、副走査方向)と交差する方向(X方向、主走査方向)に往復移動可能なキャリッジ40が設けられている。なお、記録媒体Prの材質は紙やプラスチックシートに限定されるものではなく、画像記録が可能な材質であれば、種々の材質のものを使用することができる。
ここで、記録ヘッド41を搭載したキャリッジ40について説明する。本実施形態では、記録ヘッド41として画像情報に基づいて記録媒体Prへインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録ヘッドが使用されている。従って、本実施形態で示す記録装置は、インクジェット記録装置である。記録媒体の記録面と対向する記録ヘッドの吐出面には複数の吐出口からなる吐出口列が形成されている。キャリッジ40の主走査移動に同期して、画像データに基づいて記録ヘッド41を駆動することで、複数の吐出口から記録紙Prに向かってインクを吐出することにより画像を形成していく。なお、本実施形態では記録装置1がインクジェット記録装置である場合を例示するが、本発明は、レーザービーム式、熱転写式、感熱式、ワイヤドット式など、他の記録方式を用いる記録装置であっても同様に適用可能である。
装置本体には、主走査方向に配されたメインステイ50が設けられている。このメインステイには、互いに平行に記録媒体の幅方向に延びるメインレール51及びサブレール52が固定されている。キャッリッジ40は、軸受42、43を介して、レール51、52に沿って往復移動可能に案内支持されている。軸受42、43はキャリッジ40の前後所定間隔の位置に設けられ、一方(後方)の軸受43はキャリッジ40に対して前後方向にスライド可能に取り付けられている。キャリッジ40と軸受43との間にはばね43aが装着され、該ばねの付勢力により軸受43をサブレール52に押圧している。このような構成により、キャリッジ40は、常にメインレール51の方へ付勢されることになり、記録動作におけるキャリッジ40の振動や軸受の嵌合ガタに起因する記録ヘッド41の振れ等を防止することで高品位な画像形成を可能としている。
キャリッジ40の軸受43の上方にはリニアセンサ44が装着されている。このリニアセンサは、メインステイ50に主走査方向に延びるように取り付けられた光学式のリニアスケール53を読み取る。この読み取りの信号により、キャリッジ40の駆動制御並びに記録ヘッド41の画像形成制御が行われる。キャリッジ40の移動は、メインステイ50の片側端近傍に設けられたキャリッジモータ(不図示)の駆動がキャリッジベルト54を介して伝達されることで行われる。このキャリッジ40の移動に同期して、画像データ(画像情報)に基づいて記録ヘッド41を駆動することにより、ロール紙Prに対する画像形成が行われる。プラテン23上に沿って搬送ローラ21により搬送される間に画像形成された記録媒体は、該搬送ローラにより排紙部30から装置本体外へ排出される。
図3は図2の記録装置の排紙部30の排紙機構の待機状態を示す部分縦断面図である。図3において、プラテン23の搬送方向下流側には、搬送ローラ21により排出されるロール紙(記録媒体)Prを案内するための案内部31が設けられている。この案内部の搬送方向下流側には、装置フレーム(不図示)に設けられた軸102を中心に回動可能なガイド部材101が配設されている。このガイド部材の回動は、不図示の駆動手段を制御することで行われる。また、装置本体からガイド部材101よりも離間した位置(図示右側の位置)には、装置フレーム(フレーム)に設けられた軸112を中心に図示反時計方向に回動可能なグリップ部材111からなるグリップ手段110が配設されている。このグリップ部材111は、図3に示すように、収容手段である紙受けトレイ12の右側上端部の近傍に配されている。
グリップ部材111の先端部には開口部111aが形成され、この開口部の内部(奥)には、記録媒体の先端部を把持するための把持部115(図9)が構成されている。ガイド部材101の下方には、切断して排出された記録媒体を収容するための収容手段である紙受けトレイ121が配置されている。この紙受けトレイは、排出された記録媒体を載置するためのものであり、その縦断面形状は上方が開放された略U字状をしている。そこで、グリップ部材111は、待機状態では図3に示す略水平な位置に位置規制されている。また、このグリップ部材は、記録媒体の先端部が導入されて後述する把持部115に把持されると、回動方向の位置規制を解除されて軸112を中心に図示反対時計方向に回動される。つまり、記録されて切断された記録媒体が紙受けトレイ121に載置されると略水平な初期位置へ戻すように制御される。
図4は図3の排紙機構の記録開始時の状態を示す部分縦断面図である。図5は図4の状態から排紙が進んで記録媒体の先端部がグリップ手段に到達したときの状態を示す部分縦断面図である。図6は図5の状態からさらに排紙が進んで記録媒体の先端近傍がU字状に屈曲しながら収容手段に送り込まれる状態を示す部分縦断面図である。図7は図3の排紙機構において画像記録が終了したところで記録媒体が後端部で切断される状態を示す部分縦断面図である。図8は図7で切断された記録媒体が収容手段内に収容された状態を示す部分縦断面図である。次に、図4〜図8を参照して、本実施形態に係る排紙機構による記録媒体の排出動作を説明する。
画像形成部における記録動作が開始されると、図4に示すように記録媒体Prの先端部が若干排出する前に、ガイド部材101は軸102を中心に矢印a方向(図示の反時計回り)に回動させられる。つまり、ガイド部材101を退避位置から案内位置へ回動させる。これによって、ガイド部材101の先端部101aがグリップ部材111の開口部111aに接近する位置、すなわちガイド部材101が記録媒体の先端部を開口部111a内の把持部115(図9)へ導入可能な位置にセット(停止)される。図4の状態から排紙が進んで記録媒体Prがグリップ手段110に到達すると、図5に示すように、記録媒体の先端部が図10に示すように開口部111a内の把持部115へ導入される。そして、ガイド部材101を矢印b方向に回動させ、初期位置まで戻して停止させる。こうしてガイド部材101を退避させ、これと同時に、グリップ部材111の回動方向の位置規制を解除し、グリップ部材を軸112を中心に図示反時計方向に回動可能な状態にする。
図5の状態からさらに排紙が進むと、グリップ部材111は、図6に示すように、矢印cで示すように反時計方向に回動され、開口部111aが紙受けトレイ121の方向へ下向きとなる位置まで回動される。これによって、記録媒体Prの先端近傍は下向きのU字形に屈曲させられ、収容手段である紙受けトレイ121へと送り込む方向へ方向付けされる。そして、記録媒体(ロール紙)Prは、排出が進むに従って、その先端近傍の屈曲が進み、図6に示すようにU字状に弛みながら収容手段121へ向かって矢印d方向へ垂れ下がっていく。
次いで、記録媒体の後端部まで画像形成が終了すると、図7に示すように、キヤリッジ40に装着された切断手段(カッター)45が矢印e方向に移動し、キャリッジ40の走査方向の動作に伴って、記録媒体は後端部で幅方向に切断される。切断された記録媒体は、自重によって、収容手段121の内部へ向けて(矢印f方向へ)落下していく。切断されて落下する記録媒体は、図8に示すように、収容手段121の内部へ導入され、載置状態で収容される。複数枚の記録媒体が順次排出される場合は、すでに収容された記録媒体の上に導入される次の記録媒体も同様の姿勢で積載(載置)されていく。収容手段である紙受けトレイ121の形状構造は、記録媒体Prが、グリップ部材111で把持される側の先端部よりも落下してきた開放側の後端部の方が低くなるような姿勢で、収容されるように構成されている。
従って、記録媒体Prは、紙受けトレイ121内へ落下する際に、記録媒体自体が持っているカール癖に影響されることなく、丸まったり折れたりせずに紙受けトレイ121の載置面に倣って収容し、さらに重ねて積載することができる。記録媒体が載置(収容)されると、図8に示すように、カッター(切断手段)45を矢印gで示す上方向へ移動させる。こうして、記録を終了した記録媒体の後端部が切断されると、グリップ部材111が矢印hで示す時計方向に回動され、記録媒体の先端部が後述するように把持部115から釈放されてグリップ部材111から離脱する。そして、グリップ部材は、略水平な初期位置まで回動され、この位置に位置規制状態で保持される。以上の排紙機構によれば、紙受けトレイ121内へ複数枚の記録媒体を順次収容する場合も、図3〜図8に示した一連の動作を繰り返すことで、紙受けトレイ121に多数枚の記録媒体Prを同じ姿勢で整然とした状態で積載することができる。
図9は図3の排紙機構のグリップ手段110の内部構造を示す側面図である。図10は図9のグリップ手段の開口部111aから記録媒体の先端部が把持部115へ挿入されるときの状態を示す側面図である。図11は図9のグリップ手段の把持部115から記録媒体の先端部が離脱するときの状態を示す側面図である。次に、図9〜図11を用いて、グリップ手段110の構成と動作を説明する。図9〜図11において、グリップ部材111の開口部111aの奥に把持部115が構成されている。この把持部は、上下のクサビ状の斜面111b、111cとの間に形成された空間にローラ113とばね114を配して構成されている。上下の斜面111b、111cは、その間隔が図示左側へ狭くなるように形成されている。また、下側の斜面113の入口(図示左端部)にはストッパ面111dが形成されている。ローラ113は、ばね114により図示左向きに弱い押圧力で付勢されており、上下のクサビ状の斜面111b及び111cに当接している。
記録媒体Prの先端部がグリップ部材111の開口部111aから内部へ導入されると、図10に示すように、この先端部はローラ113と上側の斜面111bとの間で挟持される。この状態は、図5の記録媒体の先端部がグリップ手段に到達したときの状態に対応しており、次いで、グリップ部材111が図6に示すような下向き位置まで回動される。そして、排紙搬送が進むに従って、記録媒体Prは、その先端近傍がU字状に屈曲しながら、紙受けトレイ121の内部へ導入されていく。このとき、グリップ部材111は軸112を中心に矢印kで示す図示反時計方向(図10)に付勢されている。このため、記録媒体Prにグリップ部材111から離脱する方向の外力が作用した場合でも、記録媒体の先端部はローラ113と斜面111bとの間で挟持された状態に維持される。従って、記録媒体は、図6及び図7のように収容手段121へ送り込まれるときでも、把持部115によって把持(グリップ)された状態で保持される。
図8に示すように、記録が終了した記録媒体が切断されると、グリップ部材111は初期位置へ戻る方向(矢印h方向)へ回動制御される。このとき、グリップ部材111が図11中に矢印iで示す方向に回動するため、ローラ113は記録媒体Prから下向きの力を受ける。これにより、ローラ113が下側の斜面111cに沿って図11中の矢印j方向に移動する。すると、ローラ113と上側の斜面111bとの間に若干の隙間が生じ、把持部115の記録媒体に対する把持力が解除される。これによって、記録媒体Prは、グリップ手段110(グリップ部材111)から離脱する。
以上説明した実施形態に係る記録装置は、画像情報に基づいて記録ヘッドにより記録媒体に画像を記録し、記録した記録媒体を排出する排紙機構を備えている。この記録装置は、排出される記録媒体Prの先端部を把持可能なグリップ手段110と、排出される記録媒体の先端部をグリップ手段へ導入するためのガイド部材101とを備える。また、この記録装置は、排出された記録媒体を収容するためにガイド部材の下方に配された収容手段121を備える。そこで、排出される記録媒体の先端部をグリップ手段で把持した後、ガイド部材を上記先端部導入位置から退避させ、記録に伴って排出されてくる記録媒体をグリップ手段により収容手段へ導入していくように構成される。かかる構成によれば、排出される記録媒体を安定した状態で収容することができ、排出される複数枚の記録媒体を重ねて収容する場合でも各記録媒体の記録面を劣化させることなく安定した状態で収容することができる排出機構を備えた記録装置が提供される。
図12は第2の実施形態に係る記録装置の排紙機構の構成(待機状態)を示す部分縦断面図である。図13は図12の排紙機構の記録が開始されて記録媒体の先端部がグリップ手段に把持されたときの状態を示す部分縦断面図である。図14は図13の状態から排紙が進むとともに記録媒体の先端部を把持したグリップ手段が画像形成部から離間する位置へ移動した状態を示す部分縦断面図である。図15は図14の状態からさらに排紙が進んで記録媒体の先端近傍がU字状に屈曲しながら収容手段に送り込まれる状態を示す部分縦断面図である。
図12において、プラテン23の搬送方向下流側には、搬送ローラ21により排出されるロール紙(記録媒体)Prを案内するための案内部31が設けられている。この案内部の延長線上には、グリップ手段110が、排出部(又は画像形成部20、プラテン23)に対して接近及び離反する方向へ移動可能に配されている。このグリップ手段110は、図9〜図11で説明した第1の実施形態の場合と同じ構成を有する。グリップ手段110の下方には、第1の実施形態と同様の収容手段である紙受けトレイ121が配されている。グリップ手段110の移動手段としては、例えば、装置本体のフレーム等に設けた案内路に沿ってグリップ手段を往復移動可能に支持するとともに、駆動手段及び駆動伝達機構を用いて移動制御する構成のものが使用される。
待機状態においては、グリップ手段110は図12に示すように排出部(又は画像形成部20)から離反した側の位置に保持されている。画像記録を開始した後、グリップ手段を排出部に接近する側の位置へ移動させる。そこで、排出される記録媒体Prの先端部をグリップ手段110で把持した後、記録媒体の送り出しに対応した速度で該グリップ手段を排出部から離反する方向(図示右向き方向)へ移動させる。本実施形態では、第1の実施形態におけるガイド部材101は設けられていない。本実施形態の排紙機構は、以上の点で前述の第1の実施形態と相違するが、その他の点では実質的に同じ構成を有する。従って、対応する部分をそれぞれ同一符号で示し、それらの詳細説明は省略する。
次に、図12〜図15を用いて、第2の実施形態における記録媒体の排出動作を説明する。図12に示す待機状態から記録動作が開始されると、図13に示すように、グリップ手段110は、不図示の駆動手段により図示左方向へ移動し、排出口の近傍、すなわち画像形成部20(又はプラテン23)に近い側の位置で停止する。そして、排出されてくる記録媒体の先端部が図13に示すようにグリップ部材111の内部の把持部115で把持される。次いで、図14に示すように、記録媒体の排出が進むにつれて、記録媒体の先端部を把持したグリップ部材111は排出速度に応じた速度で矢印Aで示す離間方向へ移動する。このグリップ部材の離間移動によって、図14に示すように、排出される記録媒体を紙受けトレイ121へ落下させるためのスペースが形成される。
そして、グリップ部材111が収容手段121の右側上端部121aの近傍に設定された離間位置に到達すると、この位置に停止される。そこで、第1の実施形態と同様、グリップ部材111の回動方向の規制が解除され、グリップ部材111は軸112を中心に図15に示すように矢印cで示す図示反時計方向に回動させられる。このグリップ部材111は、前述の第1の実施形態の場合と同じ構成を有し、その内部には同様の把持部115が設けられている。
図14の状態から記録媒体の排出が進むと、図15に示すように、矢印c方向に回動して下向きになったグリップ部材111により、排出されてくる記録媒体Prの先端近傍部分が下向きのU字形に屈曲される。これとともに、送り出される記録媒体は紙受けトレイ121に向けて矢印d方向に方向付けされる。そして、記録媒体は、排出動作の進行に伴って順次矢印d方向へ進み、紙受けトレイ121へ導入される(送り込まれる)。本実施形態においても、記録媒体Prの記録が後端部まで終了すると、キャリッジ40に装着された切断手段45が矢印e方向に移動する。そして、キャリッジ40の走査方向の移動を利用して、記録媒体はその後端部で切断される。
切断された記録媒体は、自重によって落下し、紙受けトレイ121に載置される。本実施形態においても、記録が終了した記録媒体が切断されると、グリップ部材111は軸112を中心に図示反時計方向に回動され、図12に示すような初期位置へ戻される。このとき、前述の第1の実施形態と同様の作用で、記録媒体の先端部はグリップ部材111から解放され、離脱する。すなわち、グリップ部材111の図11中の矢印i方向の回動により、ローラ113は記録媒体Prから下向きの力を受ける。これにより、ローラ113が下側の斜面111cに沿って図11中の矢印j方向に移動する。すると、ローラ113と上側の斜面111bとの間に若干の隙間が生じ、把持部115の記録媒体に対する把持力が解除される。これによって、記録媒体Prがグリップ部材111から離脱し、排紙機構は再び図12に示す初期状態に戻される。
図12〜図15で説明した第2の実施形態は、その他の点では図1〜図11で説明した第1の実施形態と同じ構成を有しており、それぞれ対応する部分を同一符号で示し、それらの詳細説明は省略する。この第2の実施形態は、排出される記録媒体Prの先端部を把持可能なグリップ手段110と、排出された記録媒体を収容する収容手段121と、を備える。また、グリップ手段の下方に収容手段を配するとともに、グリップ手段を記録媒体の排出部に対して接近離反する方向に移動可能としている。そして、排出される記録媒体の先端部をグリップ手段で把持した後、グリップ手段を排出部から離反する方向へ移動させることにより記録媒体を前記収容手段へ落下させるためのスペースを形成している。そこで、記録に伴って排出されてくる記録媒体をグリップ手段により収容手段へ導入していくように構成されている。
かかる構成によっても、第1の実施形態と同様、排出される記録媒体を安定した状態で収容することができる。そして、同様に、排出される複数枚の記録媒体を重ねて収容する場合でも各記録媒体の記録面を劣化させることなく安定した状態で収容することができる排出機構を備えた記録装置が提供される。さらに、前述の第1及び第2の実施形態によれば、記録媒体の記録面が内側(下側)となるように紙受けトレイ121に載置されるので、記録面が摺擦されずに積載することが可能であり、従来の記録面の摺擦による画像劣化の可能性を無くすことができる。また、記録された記録媒体がすでに紙受けトレイ121に載置されている場合でも、新たに積載される記録媒体を摺擦させずに積載できる。このため、複数枚の記録媒体を積載するときでも、記録面の表面汚損の発生を防止することができる。
なお、以上の実施形態では、キャリッジ40に搭載された記録ヘッド41で画像形成するシリアル記録装置を例に挙げて説明した。ただし、本発明は、記録媒体の幅方向に延びる長尺の記録ヘッドを用いることにより、一括して1ライン分を記録しながら紙送り(副走査)のみで記録していくライン記録装置など、他の記録方式の場合にも同様に適用可能なものである。また、ロール状に巻かれた連続した記録媒体(ロール紙)に記録する場合を例に挙げて説明したが、本発明は、カットシートのような一定サイズの記録媒体に記録する場合にも、同様に適用可能なものである。さらに、本発明は、インクジェット記録装置、熱転写記録装置、レーザー記録装置、感熱記録装置、ワイヤドット記録装置など、記録方式や装置の大小にも関係なく、広く適用可能なものである。
本発明の一実施形態に係る記録装置の概略構成を示す斜視図である。 図1の記録装置の縦断面図である。 第1の実施形態に係る記録装置の排紙機構の構成(待機状態)を示す部分縦断面図である。 図3の排紙機構の記録開始時の状態を示す部分縦断面図である。 図4の状態から排紙が進んで記録媒体の先端部がグリップ手段に導入されるときの状態を示す部分縦断面図である。 図5の状態からグリップ手段が下向きに回動し、排出される記録媒体の先端近傍がU字状に屈曲しながら収容手段に導入される状態を示す部分縦断面図である。 図3の排紙機構において記録が終了したところで記録媒体が後端部で切断される状態を示す部分縦断面図である。 図7で切断された記録媒体が収容手段に載置された状態を示す部分縦断面図である。 図3の排紙機構のグリップ手段の構造を示す側面図である。 図9のグリップ手段の把持部に記録媒体の先端部が導入されて把持されたときの状態を示す側面図である。 図9のグリップ手段の把持部から記録媒体の先端部が離脱可能になるときの状態を示す側面図である。 第2の実施形態に係る記録装置の排紙機構の構成(待機状態)を示す部分縦断面図である。 図12の排紙機構において排出される記録媒体の先端部がグリップ手段で把持されるときの状態を示す部分縦断面図である。 図13の状態から排紙が進み、記録媒体の先端部を把持したグリップ手段が排出部から離間する位置へ移動した状態を示す部分縦断面図である。 図14の状態からさらに排紙が進んで記録媒体の先端近傍がU字状に屈曲されながら収容手段に導入される状態を示す部分縦断面図である。
符号の説明
10 ロールホルダ部
41 記録ヘッド
45 切断手段(カッター)
101 ガイド部材(紙ガイド)
110 グリップ手段
121 収容手段(紙受けトレイ)

Claims (9)

  1. 画像情報に基づいて記録ヘッドにより記録媒体に画像を記録し、記録した記録媒体を排出する記録装置において、
    排出される記録媒体の先端部を把持可能なグリップ手段と、排出された記録媒体を収容する収容手段と、を備え、
    排出される記録媒体の先端部を前記グリップ手段で把持することにより、記録に伴って排出されてくる記録媒体を前記収容手段へ導入していくことを特徴とする記録装置。
  2. 排出される記録媒体の先端部を前記グリップ手段で把持した状態で記録媒体を排出して、前記記録装置と前記グリップ手段との間で記録媒体を前記収容手段内に向けて弛ませることによって記録媒体の弛んだ部分を前記収容手段内に導入していくことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 画像情報に基づいて記録ヘッドにより記録媒体に画像を記録し、記録した記録媒体を排出する記録装置において、
    排出される記録媒体の先端部を把持可能なグリップ手段と、排出される記録媒体の先端部を前記グリップ手段へ導入するためのガイド部材と、排出された記録媒体を収容するために前記ガイド部材の下方に配された収容手段と、を備え、
    排出される記録媒体の先端部を前記グリップ手段で把持した後、前記ガイド部材を前記先端部導入位置から退避させ、記録に伴って排出されて前記記録装置と前記グリップ手段の間で弛んで垂れ下がった記録媒体を前記収容手段へ導入していくことを特徴とする記録装置。
  4. 前記ガイド部材は回動可能であり、排出される記録媒体の先端部を前記グリップ手段で把持した後に前記ガイド部材が回動して退避することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記グリップ手段の下方に前記収容手段を配し、前記グリップ手段を記録媒体の排出部に対して接近離反する方向に移動可能とし、排出される記録媒体の先端部を前記グリップ手段で把持した後、該グリップ手段を排出部から離反する方向へ移動させることにより記録媒体を前記収容手段へ落下させるためのスペースを形成することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  6. 前記グリップ手段は、排出される記録媒体の先端部を把持した後、前記収容手段に向かう方向に回動し、排出される記録媒体を屈曲させながら前記収容手段へ導入することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 記録を終了した記録媒体が前記収容手段に導入された後、前記グリップ手段を初期へ向けて回動させることにより前記グリップ手段による記録媒体の把持を解除することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. 前記収容手段は、記録媒体の収容形態が前記グリップ手段に把持される先端部よりも把持されない後端部の方が低くなるように構成されていることを特徴する請求項1乃至7のいずれか1項に記載の記録装置。
  9. 前記記録媒体がロール紙であり、記録を終了した記録媒体の後端部を切断手段で切断することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の記録装置。
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