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JP2008120592A - 給紙機構及びそれを備えた記録装置ならびに給紙機構の制御方法 - Google Patents

給紙機構及びそれを備えた記録装置ならびに給紙機構の制御方法 Download PDF

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JP2008120592A
JP2008120592A JP2006309715A JP2006309715A JP2008120592A JP 2008120592 A JP2008120592 A JP 2008120592A JP 2006309715 A JP2006309715 A JP 2006309715A JP 2006309715 A JP2006309715 A JP 2006309715A JP 2008120592 A JP2008120592 A JP 2008120592A
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Nobuhiro Inoue
信宏 井上
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Abstract

【課題】給紙する媒体への損傷等の不具合を生じさせることなく、媒体を確実に分離し、余分な媒体を収容部側へ戻すことが可能な給紙機構及びそれを備えた記録装置ならびに給紙機構の制御方法を提供する。
【解決手段】紙案内経路45の下方における用紙Pの送り出し方向に直交する軸線を中心として回動可能に支持され、用紙Pの送り出し方向後方側へ回動することにより、紙案内経路45に対して突出する紙戻しレバー56を有する分離機構部51を備え、分離機構部51は、紙戻しレバー56が、紙案内経路45から引き込んだ退避位置と、紙案内経路45側へ僅かに突出して送り出す用紙Pに連なって重送される用紙Pに係合する小突出位置と、用紙Pの送り出し方向後方側へ回動して紙案内経路45に交差する位置へ突出して紙案内経路45上の用紙Pを用紙カセット3の収容空間S側へ戻す大突出位置とに移動される。
【選択図】図4

Description

本発明は、用紙等のシート状の媒体を送り出す給紙機構及びそれを備えた記録装置ならびに給紙機構の制御方法に関する。
プリンタ、複写機あるいはファクシミリ等のシート状の媒体である用紙に文字や画像を記録する記録装置では、装填された用紙カセットに収容された用紙を印刷ヘッドなどの記録処理部へ送り出す給紙機構を備えている。
この給紙機構としては、用紙カセットから引き出した用紙を、分離ローラ及びリタードローラからなる対のローラによって一枚ずつに分離して送り出すものがある。
ところが、これら分離ローラ及びリタードローラでは、送り出す用紙に連なって分離ローラ及びリタードローラ付近まで重なって送り込まれた用紙を用紙カセット側へ戻すことができず、その後の給紙時に、用紙が重送されることがあった。
このため、用紙の紙案内経路の下方側に、この紙案内経路に対して用紙の送り出し方向前方側から後方側へ回動する紙戻しレバーを設け、用紙の給紙時に紙戻しレバーを回動させて搬送経路側へ突出させることにより、給紙する用紙に連なって分離ローラ及びリタードローラ付近に送り込まれていた用紙を確実に分離させて用紙カセット側へ押し戻す分離機構部を備える技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−299899号公報
ところで、給紙する用紙に連なって送り込まれる用紙を用紙カセット側へ確実に戻すためには、紙案内経路への紙戻しレバーの突出量を大きくすれば良いが、このようにすると、この紙戻しレバーによって給紙する用紙が損傷するという不具合が生じてしまう。
このため、紙戻しレバーを弾性支持させたり、回動支点を変位させることにより、給紙する用紙への負荷を低減することが考えられているが、このように負荷を低減すると、分離機能及び紙戻し機能が不十分となってしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、給紙する媒体への損傷等の不具合を生じさせることなく、媒体を確実に分離し、余分な媒体を収容部側へ戻すことが可能な給紙機構及びそれを備えた記録装置ならびに給紙機構の制御方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の給紙機構は、収容部にて積層されたシート状の媒体を案内経路に沿って送り出す給紙機構であって、前記案内経路の下方における前記媒体の送り出し方向に直交する軸線を中心として回動可能に支持され、前記媒体の送り出し方向後方側へ回動することにより、前記案内経路に対して突出する戻しレバーを有する分離機構部を備え、前記分離機構部の前記戻しレバーが、前記案内経路から引き込んだ退避位置と、前記案内経路側へ僅かに突出して送り出す媒体に連なって重送される媒体に係合する小突出位置と、前記媒体の送り出し方向後方側へ回動して前記案内経路に交差する位置へ突出して案内経路上の前記媒体を収容部側へ戻す大突出位置とに移動されることを特徴とする。
この構成の給紙機構によれば、媒体を給紙する際に戻しレバーを小突出位置へ移動させることにより、給紙する媒体を損傷させることなく、この媒体に重送された媒体を確実に係合させて分離させることができ、下流側への重送を確実に防止することができる。また、媒体の給紙後に戻しレバーを大突出位置へ移動させることにより、給紙した媒体に連れて送り出された媒体を収容部側へ確実に戻すことができる。
また、前記分離機構部は、前記媒体を下流側へ送る給紙ローラと、この給紙ローラとともに前記媒体を挟持し、下流側へ送る媒体に重送される媒体を分離するリタードローラとを有し、前記案内経路は、これら給紙ローラとリタードローラとの媒体の挟持箇所を境に、上流側及び下流側が次第に下方へ傾斜した山型にされていることが好ましい。
この構成によれば、例えば、収容部から複数枚の媒体が勢い良く送り出されたとしても、これら媒体を給紙ローラとリタードローラとの挟持箇所にて確実に止めて下流側への重送を確実に阻止することができる。また、収容部から余分に送り出された媒体を戻しレバーによってさらに良好に収容部へ戻すことができる。
さらに、小突出位置に配置された前記戻しレバーの突出箇所が、前記案内経路における最上部に配置されることが好ましい。
この構成によれば、最上部に配置される戻しレバーの突出箇所によって給紙する媒体に重送された媒体をより確実に係合させて分離させることができるとともに、余分に送り出された媒体を戻しレバーによってさらに良好に収容部へ戻すことができる。
また、前記案内経路の下方側のガイド面は、前記戻しレバーの突出箇所付近が、下方側へ下げられていることが好ましい。
この構成によれば、戻しレバーを媒体へさらに良好に係合させて分離させることができるとともに、余分に送り出された媒体を戻しレバーによってさらに良好に収容部へ戻すことができる。
また、本発明の記録装置は、上記給紙機構によって繰り出された媒体に記録処理を施す記録処理部を備えていることを特徴とする。
この構成の記録装置によれば、媒体を一枚ずつ確実に給紙することが可能な給紙機構を備えているので、高い品質にて良好に媒体へ記録処理を施すことができる。
また、本発明の給紙機構の制御方法は、収容部にて積層されたシート状の媒体を案内経路に沿って送り出す給紙機構の制御方法であって、前記給紙機構は、前記案内経路の下方における前記媒体の送り出し方向に直交する軸線を中心として回動可能に支持され、前記媒体の送り出し方向後方側へ回動することにより、前記案内経路に対して突出する戻しレバーを有する分離機構部を備え、前記媒体を給紙する際に、前記戻しレバーを、前記案内経路から引き込んだ退避位置から前記案内経路側へ僅かに突出して送り出す媒体に連なって重送される媒体に係合する小突出位置に移動させ、前記媒体の給紙終了後に、前記戻しレバーを、前記媒体の送り出し方向後方側へ回動させて前記案内経路に交差する位置へ突出させて案内経路上の前記媒体を収容部側へ戻す大突出位置に移動させることを特徴とする。
この制御方法によれば、媒体を給紙する際に戻しレバーを小突出位置へ移動させるので、給紙する媒体を損傷させることなく、この媒体に重送された媒体を確実に係合させて分離させることができ、下流側への重送を確実に防止することができる。また、媒体の給紙後に戻しレバーを大突出位置へ移動させるので、給紙した媒体に連れて送り出された媒体を収容部側へ確実に戻すことができる。
以下、本発明の一実施形態に係る給紙機構及びそれを備えた記録装置ならびに給紙機構の制御方法について図面を参照しつつ詳細に説明する。
なお、本実施形態では、記録装置として印刷処理を行うインクジェットプリンタ等のプリンタを例示している。本発明の記録装置としては、プリンタ以外にも、例えば複写機あるいはファクシミリ等が挙げられる。また、本実施形態では、印刷を施すシート状の媒体として、用紙を例にとって説明する。
図1は本発明に係るプリンタの実施形態の内部を概略的に示す側断面図である。
本実施形態のプリンタ(記録装置)1は、図1に示すように、フロント給紙・リア排紙タイプのインクジェット式プリンタであり、用紙Pを略直線状の経路に沿って移動させて記録処理を行うものである。
このプリンタ1の装置ケース2は、その前面に、シート状の媒体である用紙を収容した用紙カセット3が着脱自在に装填されるカセット装填部4を有している。
また、装置ケース2の後面には、印刷が終了した用紙を受ける排紙トレイ5が設けられている。
装置ケース2のカセット装填部4に装填される用紙カセット3は、上方が開放された凹状のカセット本体11を有し、このカセット本体11の内部には、複数の用紙Pを積層させた状態に収容可能な収容空間Sが形成されている。この収容空間Sには、リフト式ホッパ12が設けられており、このリフト式ホッパ12によって積層状態に収容された用紙Pの最上部が所定の高さ位置とされる。
また、このカセット本体11には、プリンタ1における給紙方向前方側であるプリンタ1への装填方向前方側に、上方へ向かって次第に給紙方向前方へ傾斜した分離壁13が形成されている。なお、この分離壁13には、その表面に、高摩擦材が塗布あるいは貼付されている。
ケース本体2には、カセット装填部4から装填された用紙カセット3の用紙Pの上方位置に、揺動可能に支持されたフレーム22の先端に設けられたピックアップローラ23が配置されている。そして、このピックアップローラ23は、用紙カセット3の用紙Pの最上のものに当接することにより、用紙Pの最上のものを1枚ずつ後方へ繰り出し、後方側に設けられた給紙ローラ24とリタードローラ25との間へ送り込む。
給紙ローラ24及びリタードローラ25は、送り込まれた用紙Pを一枚ずつ挟持しながら後方へ送り出すとともに、用紙カセット3から複数枚の用紙Pが繰り出された場合に、最上部の用紙Pに対して下方に重なっている用紙Pを分離させる分離機能を有するもので、これら給紙ローラ24及びリタードローラ25の後方には、用紙Pをプリンタ1の後面側へ搬送して排紙トレイ5上に排出させる搬送経路27を有している。
搬送経路27の途中には、用紙Pの搬送方向と直交する水平方向に延在する複数のガイド軸31に沿って往復移動可能に設けられて、送り込まれた用紙Pに文字や画像を印刷する記録ヘッド(記録処理部)32が設けられている。
搬送経路27は、記録ヘッド32の上流側に設けられて用紙Pを挟持して記録ヘッド32による印刷位置に搬送する搬送ローラ33,34と、記録ヘッド32の下流側に設けられて記録ヘッド32により印刷された用紙Pを挟持して排紙トレイ5に排出する排紙ローラ35,36とを有している。
次に、用紙カセット3から用紙Pを給紙するピックアップローラ23、給紙ローラ24及びリタードローラ25を備えた給紙機構の構造を詳述する。
図2は給紙機構部分の概略正面図、図3は給紙機構部分の概略側面図である。
図2及び図3に示すように、給紙機構は、装置ケース2内における両側部に配置されたフレーム41,42の間に設けられている。このフレーム41,42の間には、幅方向にわたって配置された下方ガイド面43及び上方ガイド面44を有し、これら下方ガイド面43及び上方ガイド面44は、互いに隙間をあけて配置されている。これら下方ガイド面43及び上方ガイド面44は、用紙Pを案内するもので、これら下方ガイド面43及び上方ガイド面44の間が、用紙カセット3の収容空間Sから搬送経路27へ繋がる紙案内経路45とされている。この紙案内経路45は、給紙ローラ24とリタードローラ25との用紙Pの挟持箇所を境に、上流側及び下流側が次第に下方へ傾斜された山型にされている。
この紙案内経路45を形成する下方ガイド面43は、給紙ローラ34の下方部分にて、下方側へ所定寸法下がる段部43aを有しており、また、この段部43aよりも用紙カセット3側には、用紙カセット3側へ向かって次第に下方へ傾斜する傾斜面43bを有している。
給紙ローラ24はフレーム41とこのフレーム41に対して平行に配置されたフレーム46とに支持されたシャフト47に固定されており、このシャフト47が図示しない駆動モータによって回転されることにより、給紙ローラ24が、給紙方向である図3中矢印イ方向へ回転する。
また、この給紙ローラ24の下方側には、分離機構部51が設けられている。この分離機構部51は、フレーム41,42に架け渡された分離シャフト52を備えており、この分離シャフト52は、フレーム41,42に対して回動可能に支持されている。
分離シャフト52は、フレーム41から外側に突出された一端に、外周側へ突出する係合部53を有しており、この係合部53には、図示しない駆動モータによって回動されるカム54に形成された係合突起55が係合可能とされている。
この分離シャフト52には、同一方向へ突出する複数の紙戻しレバー56が形成されており、これら紙戻しレバー56は、用紙Pの紙案内経路45に対して出没可能とされている。
これら紙戻しレバー56を有する分離シャフト52は、図示しない付勢手段によって時計回りである図3中矢印ロ方向へ付勢されており、これにより、各紙戻しレバー56は、紙案内経路45よりも下方に配置されている。
また、これら紙戻しレバー56は、その先端に、付勢手段による付勢方向と反対側へ突出する爪部56aを有している。
分離シャフト52には、リタードローラブラケット61が形成されており、このリタードローラブラケット61に形成された保持空間部62内には、リタードローラホルダ63が配設され、このリタードローラホルダ63に、リタードローラ25が支持シャフト64を介して所定トルクが付与された状態にて回動可能に支持されている。
このリタードローラホルダ63は、支持軸65を中心として揺動可能に支持されており、図示しない付勢手段によって上方側へ付勢されている。これにより、このリタードローラホルダ63に支持されたリタードローラ25が付勢手段の付勢力によって給紙ローラ24へ付勢されて当接されるようになっている。
また、リタードローラホルダ63には、側方へ突出する係合突起66が形成されており、この係合突起66は、リタードローラブラケット61の保持空間部62を形成する内面に設けられた押圧突起67と係合可能とされている。
次に、給紙機構における分離機構部51の動作を説明する。
図4(a),(b)は分離機構部の動作を説明する概略側面図である。
分離機構部51は、紙戻しレバー56が下方ガイド面43よりも下方に配置された位置が退避位置(図3参照)となっている。
この退避位置から、駆動モータによってカム54が回動されると、カム54の係合突起55が係合部53に係合された分離シャフト52が回動し、それに伴い紙戻しレバー56が回動し、図4(a)に示すように、紙戻しレバー56の先端の爪部56aが下方ガイド面43よりも僅かに上方側へ突出した小突出位置となり、この紙戻しレバー56の爪部56aが、紙案内経路45における最上部に配置される。
ここで、分離機構部51は、退避位置では、リタードローラ25が付勢手段の付勢力によって給紙ローラ24へ付勢されて当接されているが(図3参照)、この状態からカム54が回動して紙戻しレバー56が下方ガイド面43の上方へ突出する小突出位置へ移動する際に、分離シャフト52側の押圧突起67によってリタードローラホルダ63の係合突起66が押し下げられ、これにより、リタードローラホルダ63が付勢力に抗して支持軸65を中心として下方へ回動され、リタードローラ25が給紙ローラ24から離間する。
この小突出位置から、駆動モータによってさらにカム54が回動されて紙戻しレバー56が回動されると、図4(b)に示すように、紙戻しレバー56が大きく回動して下方ガイド面43の傾斜部43bの付近に達した大突出位置となる。
なお、分離シャフト52の回動により、リタードローラホルダ63は、さらに下方へ回動され、リタードローラ25が給紙ローラ24からさらに離間する。
次に、プリンタ1によって印刷を施す場合についてフローチャートに沿って説明する。
図5は印刷動作の制御を示すフローチャート、図6は分離機構部の動作を示す概略側面図である。
用紙Pを収容した用紙カセット3がカセット装填部4に装填された状態にて印刷指令が送信されると(ステップS01)、プリンタ1では、用紙Pへの印刷をすべく、給紙動作が開始される(ステップS02)。
具体的には、ピックアップローラ13が下方へ移動して回転することにより、積層された用紙Pの最上部のものに接触し、最上部の用紙Pが繰り出される。この用紙Pは、分離壁13によって下方側の用紙Pと分離されて送り出され、給紙ローラ24とリタードローラ25との間へ送り出され、図6(a)に示すように、用紙Pが給紙ローラ24とリタードローラ25との間に挟持されて紙案内経路45に沿って下流側へ送り込まれる。
このとき、最上部の用紙Pに連なって下方側の用紙Pが給紙ローラ24とリタードローラ25との間に送り込まれても、所定のトルクが付与されたリタードローラ25によって重送された用紙Pが分離される。
その後、用紙Pが搬送ローラ33,34に挟持されて搬送経路27に沿って搬送され、記録ヘッド32に対する用紙Pの位置決めが行われると、カム54が回動することにより、リタードローラ25が給紙ローラ24から離間するとともに、紙戻しレバー56が下方ガイド面43の上方へ僅かに突出する小突出位置に移動する(ステップS03)。
これにより、用紙Pは、給紙ローラ24とリタードローラ25との挟持が解除され、搬送ローラ33,34によって高精度に搬送され、用紙Pの幅方向である副走査方向へ移動しながら吐出ノズルからインクを吐出する記録ヘッド32によって用紙Pへの印刷が行われる。そして、この用紙Pは、その先端が排紙ローラ35,36に挟持されて排紙トレイ5へ向かって搬送され、排紙トレイ5へ排出される。
このとき、図6(b)に示すように、印刷途中の用紙Pに対して、静電気等によって付着した用紙Pは、下方ガイド面43の上方へ僅かに突出する紙戻しレバー56の爪部56aに係合することにより、印刷途中の用紙Pとの重送が防止される。
用紙Pへの印刷後に、次の用紙Pへの連続印刷の指令がある場合は(ステップS04)、カム54が逆転することにより、リタードローラ25が上昇し、給紙ローラ24側へ付勢された状態とされるとともに、紙戻しレバー56が下方ガイド面43よりも下方に配置された退避位置に一旦移動し、次頁の用紙Pの給紙動作(ステップS02)が行われ、さらに、紙戻しレバー56が下方ガイド面43の上方へ僅かに突出する小突出位置へ移動して次頁の用紙Pへの重送が防止される(ステップS03)。
次の用紙Pへの連続印刷の指令がない場合は(ステップS04)、カム54がさらに回動されて紙戻しレバー56が回動され、図6(c)に示すように、紙戻しレバー56が大きく回動して下方ガイド面43の傾斜部43bの付近に達した紙戻し位置へ移動し、印刷された用紙Pに引きずられて送り出された用紙Pが用紙カセット3の収容空間S側へ戻される。
このように、上記実施形態に係る給紙機構及びそれを備えた記録装置であるプリンタならびに給紙機構の制御方法によれば、分離機構部51の紙戻しレバー56が、紙案内経路45から引き込んだ退避位置と、紙案内経路45側へ僅かに突出して送り出す用紙Pに連なって重送される用紙Pに係合する小突出位置と、用紙Pの送り出し方向後方側へ回動して紙案内経路45に交差する位置へ突出して紙案内経路45上の用紙Pを用紙カセット3の収容空間S側へ戻す大突出位置とに移動されるので、用紙Pを給紙する際に紙戻しレバー56を小突出位置へ移動させることにより、給紙する用紙Pを損傷させることなく、この用紙Pに重送された用紙Pを確実に係合させて分離させることができ、下流側への重送を確実に防止することができ、また、用紙Pの給紙後に紙戻しレバー56を大突出位置へ移動させることにより、給紙した用紙Pに連れて送り出された用紙Pを用紙カセット3の収容空間S側へ確実に戻すことができる。これにより、高い品質にて良好に用紙Pへ記録処理を施すことができる。
また、分離機構部51が、用紙Pを下流側へ送る給紙ローラ24と、この給紙ローラ24とともに用紙Pを挟持し、下流側へ送る用紙に重送される用紙Pを分離するリタードローラ25とを有し、紙案内経路45が、これら給紙ローラ24とリタードローラ25との用紙Pの挟持箇所を境に、上流側及び下流側が次第に下方へ傾斜した山型にされているので、例えば、用紙カセット3を勢い良くカセット装填部4へ装填することにより、収容空間Sから複数枚の用紙Pが勢い良く送り出されたとしても、これら用紙Pを給紙ローラ24とリタードローラ25との挟持箇所にて確実に止めて下流側への重送を確実に阻止することができる。また、収容空間Sから余分に送り出された用紙Pを紙戻しレバー56によってさらに良好に収容空間Sへ戻すことができる。
これにより、紙案内経路45に用紙Pを残留させることなく、用紙カセット3をカセット装填部4から取り出すことができる。
さらに、小突出位置に配置された紙戻しレバー56の突出箇所が、紙案内経路45における最上部に配置されるので、最上部に配置される紙戻しレバー56の突出箇所によって給紙する用紙Pに重送された用紙Pをより確実に係合させて分離させることができるとともに、余分に送り出された用紙Pを紙戻しレバー56によってさらに良好に用紙カセット3の収容空間Sへ戻すことができる。
また、紙案内経路45を形成する下方ガイド面43が、紙戻しレバー56の突出箇所付近にて段部43aが形成されて下方側へ下げられているので、紙戻しレバー56を用紙Pへさらに良好に係合させて分離させることができるとともに、余分に送り出された用紙Pを紙戻しレバー56によってさらに良好に収容空間Sへ戻すことができる。
なお、上記実施形態では、用紙Pを略直線状の経路に沿って移動させて記録処理を行うフロント給紙・リア排紙タイプを例にとって説明したが、例えば、用紙Pの経路が例えばU字状等に屈曲したプリンタにも適用可能である。
また、上記実施形態では、記録装置として、インクジェットプリンタを例にとって説明したが、本発明は、インクジェットタイプに限定されず、例えば、ドットインパクトプリンタにも適用でき、さらには、プリンタ以外にも、例えば複写機あるいはファクシミリ等にも適用できる。
なお、上記実施形態では、シート状の媒体として、用紙を例にとって説明したが、本発明は、樹脂製のフィルム等からなる媒体も適用可能である。
本発明に係るプリンタの実施形態の内部を概略的に示す側断面図である。 給紙機構部分の概略正面図である。 給紙機構部分の概略側面図である。 分離機構部の動作を説明する概略側面図である。 印刷動作の制御を示すフローチャートである。 分離機構部の動作を示す概略側面図である。
符号の説明
1…プリンタ(記録装置)、24…給紙ローラ、25…リタードローラ、32…記録ヘッド(記録処理部)、43…下方ガイド面(ガイド面)、45…紙案内経路(案内経路)、51…分離機構部、56…紙戻しレバー(戻しレバー)、P…用紙(媒体)、S…収容空間(収容部)。

Claims (6)

  1. 収容部にて積層されたシート状の媒体を案内経路に沿って送り出す給紙機構であって、
    前記案内経路の下方における前記媒体の送り出し方向に直交する軸線を中心として回動可能に支持され、前記媒体の送り出し方向後方側へ回動することにより、前記案内経路に対して突出する戻しレバーを有する分離機構部を備え、
    前記分離機構部の前記戻しレバーが、前記案内経路から引き込んだ退避位置と、前記案内経路側へ僅かに突出して送り出す媒体に連なって重送される媒体に係合する小突出位置と、前記媒体の送り出し方向後方側へ回動して前記案内経路に交差する位置へ突出して案内経路上の前記媒体を収容部側へ戻す大突出位置とに移動されることを特徴とする給紙機構。
  2. 請求項1に記載の給紙機構であって、
    前記分離機構部は、前記媒体を下流側へ送る給紙ローラと、この給紙ローラとともに前記媒体を挟持し、下流側へ送る媒体に重送される媒体を分離するリタードローラとを有し、
    前記案内経路は、これら給紙ローラとリタードローラとの媒体の挟持箇所を境に、上流側及び下流側が次第に下方へ傾斜した山型にされていることを特徴とする給紙機構。
  3. 請求項1または請求項2に記載の給紙機構であって、
    小突出位置に配置された前記戻しレバーの突出箇所が、前記案内経路における最上部に配置されることを特徴とする給紙機構。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の給紙機構であって、
    前記案内経路の下方側のガイド面は、前記戻しレバーの突出箇所付近が、下方側へ下げられていることを特徴とする給紙機構。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の給紙機構によって繰り出された媒体に記録処理を施す記録処理部を備えていることを特徴とする記録装置。
  6. 収容部にて積層されたシート状の媒体を案内経路に沿って送り出す給紙機構の制御方法であって、
    前記給紙機構は、前記案内経路の下方における前記媒体の送り出し方向に直交する軸線を中心として回動可能に支持され、前記媒体の送り出し方向後方側へ回動することにより、前記案内経路に対して突出する戻しレバーを有する分離機構部を備え、
    前記媒体を給紙する際に、前記戻しレバーを、前記案内経路から引き込んだ退避位置から前記案内経路側へ僅かに突出して送り出す媒体に連なって重送される媒体に係合する小突出位置に移動させ、前記媒体の給紙終了後に、前記戻しレバーを、前記媒体の送り出し方向後方側へ回動させて前記案内経路に交差する位置へ突出させて案内経路上の前記媒体を収容部側へ戻す大突出位置に移動させることを特徴とする給紙機構の制御方法。
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