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JP2007210365A - パワーステアリング制御装置 - Google Patents

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JP2007210365A JP2006029939A JP2006029939A JP2007210365A JP 2007210365 A JP2007210365 A JP 2007210365A JP 2006029939 A JP2006029939 A JP 2006029939A JP 2006029939 A JP2006029939 A JP 2006029939A JP 2007210365 A JP2007210365 A JP 2007210365A
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明 石丸
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Abstract

【課題】運転の快適性を損なうことなく、ドライバーに車両の本体または車両の構成部品の状態が変化したことを感得させること。
【解決手段】本発明の実施形態においては、バッテリ交換の警告装置を追加することなく、EPSシステムの制御方法を工夫することによって、バッテリ交換の警告を所有者等に知らしめる。バッテリが劣化したと判断された場合には、ドライバーのステアリング操作に支障がでない範囲で、ステアリング機構に対するアシスト力を絞り、ドライバーにステアリング操作が重くなったことを体感せしめることによって、バッテリ交換の警告を間接的に行なうこととした。ステアリング操作が重くなったことを体感したドライバーにとって、ステアリング操作が重くなったことと、バッテリの劣化によりアシスト力が減少したこととは結びつけやすい事項であるため、バッテリ交換の警告が効率的に達成されることとなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両のステアリング機構に操舵補助力を与えるパワーステアリング機構の制御装置に関する。
従来から、ドライバーがステアリングホイールに与える操舵トルクに応じて電動モータを駆動することにより、車両のステアリング機構に操舵補助力を与える電動パワーステアリング装置(以下、「EPS」とも表記する)が知られている。EPSでは、モータに対し、必要な電力をバッテリより供給させることによって、ステアリング操作に必要な操舵補助力(以下、「アシスト力」とも表記する)を発生する。一般的に、バッテリは消耗品であり、使用期間や使用状態に応じて、劣化が進行する。従来は、バッテリの劣化に対し、警告灯を点灯したり、警告音を発生することによって、ドライバーにバッテリの劣化を知らせていた(たとえば、特許文献1〜4参照)。また、バッテリ電圧の低下の度合いに応じて、車両のステアリング機構を制御するモータ電流に制限を加え、アシスト力を低下させることによって、バッテリの消耗の程度を低減していた(たとえば、特許文献5参照)。また、車両の操舵装置を構成する部材の故障を検知した場合に、アシスト力を弱めることによって、ハンドル操作を重くさせ、ドライバーに故障や異常を感得させていた(たとえば、特許文献6〜8参照)。
特開平07−063114号公報 特開2003−217682号公報 特開2005−102436号公報 実公平06−011475号公報 特開平03−227776号公報 特開平06−206558号公報 特開平08−175469号公報 特開2004−359000号公報
しかしながら、警告灯や警告音のための装置を付加することは、コストが高くなる場合もある。また、バッテリの消耗や車両の操舵装置を構成する部材の故障を検知した場合に、車両の走行状態に関係なくアシスト力を弱めると、運転しづらくなる状況が発生することもある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、運転の快適性を損なうことなく、ドライバーに車両の本体または車両の構成部品の状態が変化したことを感得させるパワーステアリング制御技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のパワーステアリング制御装置は、ドライバーによる操舵量を検出する操舵量検出部と、車両のステアリング機構に対して、前記操舵量検出部によって検出された操舵量に応じた操舵補助力を与える操舵補助力制御部と、を備える。前記操舵補助力制御部は、前記車両の本体または車両の構成部品の状態がドライバーに対して通知すべき状態である場合であって、前記操舵量検出部において検出された操舵量が所定の範囲内にある場合に、前記ステアリング機構に対して与える操舵補助力を、操舵量に応じた操舵補助力よりも下げる。
この態様によると、車両の本体または車両の構成部品の状態がドライバーに対して通知すべき状態である場合において、ステアリング機構に対して与える操舵補助力を操舵量に応じた操舵補助力よりも下げることによって、ドライバーに車両の本体または車両の構成部品の状態が変化したことを通知することができる。また、操舵補助力を下げるためには、操舵量が所定の範囲内にあることを条件とすることによって、ドライバーに対して、快適な運転環境を提供できる。
パワーステアリング制御装置は、車両の本体または車両の構成部品の状態を検知する状態検知部をさらに備えてもよい。前記操舵補助力制御部は、前記状態検知部において車両のバッテリの劣化を示す状態が検知された場合に、前記ステアリング機構に対して与える操舵補助力を、操舵量に応じた操舵補助力よりも下げる。
この態様によると、バッテリが劣化している場合において、ステアリング機構に対して与える操舵補助力を操舵量に応じた操舵補助力よりも下げることによって、ドライバーにバッテリが劣化したことを感得させることができる。
パワーステアリング制御装置は、車両の状態を検知する状態検知部をさらに備えてもよい。前記操舵補助力制御部は、前記状態検知部において車速が所定のしきい値以下であることが検知された場合に、前記ステアリング機構に対して与える操舵補助力を、操舵量に応じた操舵補助力よりも下げる。
この態様によると、操舵補助力を下げるために、操舵量が所定の範囲内にあることだけでなく、さらに、車速が所定のしきい値以下であることを条件とすることによって、ドライバーに対して、快適な運転環境を提供できる。
本発明によれば、運転の快適性を損なうことなく、ドライバーに車両の本体または車両の構成部品の状態が変化したことを感得させることができる。
本発明の実施形態を具体的に説明する前に、まず、本発明の実施形態の概要について述べる。一般的に、EPSシステムでは、ステアリングの操舵量に応じたアシスト力をモータに出力させる。モータに電力を供給するバッテリは消耗品であり、使用期間や使用状態に応じて、劣化が進行する。バッテリが劣化し始めた時点においては、バッテリの電力残量が減るものの、その時点ではアシスト力の発生に要するモータへの供給電力に影響が及ぶことはない。しかしながら、劣化の度合いが進行すると、所望のアシスト力を維持するための必要な電力をモータに供給することができなくなる。そのため、必要な電力を供給できなくなる前の段階で、ドライバーに対して、バッテリ交換時期であることを通知することが望ましい。
一般的な車両に既に装備されているウォーニングランプをバッテリ交換の警告に兼用することも考えられるが、その場合、たとえば、ドライバーがバッテリの劣化と他の異常とを誤認して、取り違えるおそれがある。バッテリが交換時期にあることをドライバーもしくは車両の所有者に正確に知らせるために、警告灯や警告音などを発生する警告装置を設けてもよい。しかしながら、警告装置を追加すると、制御装置との配線も必要となり、所有者等に対して、バッテリの交換費用だけでなく、警告装置についてもコストの負担を強いることになる。
従って、本発明の実施形態においては、所有者等にバッテリ交換を促すための警告装置等を追加することなく、EPSシステムの制御方法を工夫することによって、バッテリ交換の警告を所有者等に知らしめることとした。詳細は後述するが、バッテリが劣化したと判断された場合には、ドライバーのステアリング操作に支障がでない範囲で、ステアリング機構に対するアシスト力を絞り、ドライバーにステアリング操作が重くなったことを体感せしめることによって、バッテリ交換の警告を間接的に行なうこととした。ステアリング操作が重くなったことを体感したドライバーにとって、ステアリング操作が重くなったことと、バッテリの劣化によりアシスト力が減少したこととは感覚的に結びつけやすい事項であるため、バッテリ交換の警告が効率的に達成されることとなる。
図1は、本発明の実施形態に係る車両操舵装置100の構成例を示す。図1に示す車両操舵装置100は、車輪速センサ10で代表される第1車輪速センサ10Rと第2車輪速センサ10Lと、ステアリングホイール12と、ステアリングシャフト14と、トルクセンサ16と、ステアリングセンサ17と、ギヤボックス20と、ラックバー22と、タイロッド26と、ナックルアーム30と、キングピン32と、状態検知部42と、電子制御装置50(以下、「ECU50」と表記する)とを含む。車輪は、鉄あるいはアルミ合金等により形成されたホイールと、このホイールに装着されるゴム製のタイヤとを含む。この車両は、操舵輪である左前輪FLおよび右前輪FRを操舵することによって進行方向が調節される。
ステアリングシャフト14の下端には、図示しないピニオンが設けられ、このピニオンがギヤボックス20内において、車両の左右方向(車幅方向)に延設されて軸長方向に摺動する操舵軸(以下「ラックバー22」という)に噛合されている。ラックバー22の両端には、タイロッド26R、26Lの一端が接続される。タイロッド26R、26Lの他端は、右前輪FR、左前輪FLを支持するナックルアーム30R、30Lに連結されている。ナックルアーム30R、30Lは、それぞれキングピン32R、32Lを支点として回転する。ドライバーによりステアリングホイール12が操作されてステアリングシャフト14が回転されると、この回転がギヤボックス20によってラックバー22の車両の左右方向の直線運動に変換される。この直線運動は、タイロッド26R、26Lを介してナックルアーム30R、30Lのキングピン32R、32L回りの回動に変換され、操舵輪FR、FLを左右に操舵させる。
ステアリングシャフト14には、ステアリングホイール12の操舵量を検出するステアリングセンサ17、トルクセンサ16が設けられている。ステアリングセンサ17、トルクセンサ16により検出されたステアリングホイール12の操舵量は、ECU50に入力される。なお、操舵量は、操舵角、操舵トルク、あるいは、操舵速度などを含む。以下においては、説明を簡易にするために、操舵量を操舵角として説明を行なう。
状態検知部42は、車両の本体または車両の構成部品の状態を検知する。車輪速センサ10は、車輪の回転速度を監視して、状態検知部42に通知する。状態検知部42は、通知された回転速度から車両の走行速度を導出する。また、状態検知部42は、バッテリの状態を監視し、監視されたバッテリの状態に応じた状態信号を導出し、ECU50に入力する。この状態信号は、劣化しているか否かを示す2値の信号であってもよいし、バッテリの電力残量に応じた複数段階からなる状態を示す信号であってもよい。いずれの場合も、状態検知部42は、予め定められたしきい値と、検知したバッテリの状態とを比較した結果をもとに、状態信号を作成する。
電動モータ28は、ステアリング操作によるドライバーの負荷を軽減するためのアシスト力を発生させる。ECU50は、ステアリングホイール12に加えられた操舵角と、状態検知部42によって入力されたバッテリの状態を示す状態信号とに基づいて、電動モータ28を制御する。電動モータ28の回転は、図示しない減速ギヤを介してステアリングシャフト14に伝達され、ギヤボックス20によってラックバー22の軸長方向の摺動に変換される。これらステアリングセンサ17、トルクセンサ16、電動モータ28、ギヤボックス20、ECU50などによって、図1に破線で示す電動パワーステアリング機構60が構成される。
ここで、ECU50は、状態検知部42によって入力されたバッテリの状態を示す状態信号がバッテリの劣化を示していない場合、ステアリングホイール12に加えられた操舵角に応じて、電動モータ28に対する供給電力を増減させることによって、ステアリングホイール12へのアシスト力を調節する。一方、状態検知部42によって入力されたバッテリの状態を示す状態信号がバッテリの劣化を示している場合、所定の条件が満たされていれば、ECU50は、状態信号が劣化を示していない場合と比べ、電動モータ28に対する供給電力を低減することによって、ステアリングホイール12へのアシスト力を低減させる。この場合におけるアシスト力は、電動モータ28に対して供給される供給電力を所定の割合で下げることで発生させてもよい。所定の割合は、0〜100%の間で設定され、たとえば、50%と設定されてもよい。バッテリの劣化が複数段階の状態で表現される場合、その段階に応じて、所定の割合を切替えてもよい。これにより、ドライバーによるステアリング動作を重くさせることとなり、ドライバーに対しバッテリの劣化状態を感得させることができる。
ECU50は、状態検知部42によって入力されたバッテリの状態を示す状態信号がバッテリの劣化を示している場合であっても、ステアリングホイール12に加えられた操舵角によっては、ステアリングホイール12の操作に対するアシスト力を低減させずに、状態信号が劣化を示していない場合と同様の調節を行なう。操舵角の大きさによっては、アシスト力を低減することが好ましくない状況もあるためである。たとえば、交差点における右左折時や、駐車時において車両を後退させる場合のように、ステアリングホイール12を大きく操作するときには、充分なアシスト力を発揮させることが好ましい。そのため、このような場合には、ドライバーによるステアリングホイール12に対するアシスト力を低減させないことが好ましい。
ECU50は、操舵角に応じてアシスト力の低減の是非を判定する。具体的には、車両が直進している状態におけるステアリングホイール12の角度を0度とし、操舵角が±α度(αは正の実数)の範囲にある場合には、アシスト力の低減処理を実行し、それ以外の場合は、アシスト力の低減処理を実行せず、通常のアシスト力の調節を実行する。なお、ここでは説明を簡易にするために、操舵角の範囲として±α度としたが、操舵角が−β度以上+γ度以下(β、γは正の実数)の範囲であるか否かを判定することによって、アシスト力の調節動作を切替えてもよい。ここで、−βとは、ステアリングホイール12を左方向にβ度回転させた状態を示し、また、+γとは、右方向にγ度回転させた状態を示すものとする。
図2に、図1のステアリングホイール12の操舵例を示す。図2には、ドライバーにより操舵されたことによって、図中のY軸を0度としたときにA度だけ左回転されたステアリングホイール12の状態を示した。図中の状態においては、Aは、−β以上+γ以下であるため、バッテリが劣化している場合、図1のECU50は、ステアリングホイール12に対するアシスト力をより低減させることとなる。また、ステアリングホイール12の角度が図2に示す状態にあった後に、範囲外へと操舵された場合、ECU50は、即座に電動モータ28への供給電力を所定の割合(たとえば50%)に下げるのではなく、徐々に、何段階かに分けて低減してもよい。これらの態様によれば、ドライバーに運転の不快感を与えることなく、バッテリの劣化状態を感得させることができる。
図3は、図1の車両操舵装置100の動作例を示すフローチャートである。図3のフローチャートは、ドライバーにより車両のエンジンが始動された場合や、図示しないシフトレバーがパーキングポジションからドライブポジションに移動された場合などを契機として開始されてもよい。まず、状態検知部42がバッテリの劣化をモニタして(S10)、状態信号をECU50に入力する。つぎに、ECU50は、入力された状態信号を解析して、バッテリの劣化状態を判定する(S12)。ここで、バッテリが劣化していると判定された場合(S12のYes)、ECU50は、ステアリングセンサ17より通知された操舵量をモニタし(S14)、操舵量が所定の範囲内にあるか否かを判定する(S16)。操舵量が所定の範囲内にあると判定された場合(S16のYes)、ECU50は、電動モータ28に対する供給電力を低減する(S18)。つぎに、処理の終了判定が実行され(S20)、終了と判定されなかった場合(S20のNo)、S10に戻る。終了と判定された場合(S20のYes)、処理を終了する。ここで、S20においては、ドライバーにより車両のエンジンが停止された場合や、図示しないシフトレバーがドライブポジションからパーキングポジションに移動された場合に、終了と判定されてもよい。一方、バッテリが劣化していないと判定された場合(S12のNo)、あるいは、操舵量が所定の範囲内にないと判定された場合(S16のNo)、ECU50は、通常制御、すなわち、操舵量に応じた制御電力を電動モータ28に供給し(S22)、S10の処理に戻る。
次に、本実施形態の変形例を示す。本変形例においては、図1の状態検知部42において車両の走行速度(以下、「車速」とも表記する。)を検知してECU50に入力する点、および、ECU50においてアシスト力を低減する要件として車速を考慮する点が異なる。車速を考慮する理由は、車両が高速、たとえば、時速50kmで走行している場合、ドライバーには慎重なハンドル操作が要求され、充分なアシスト力を発揮させることが好ましいからである。この車速は、図1に図示する車輪速センサ10が車輪を監視することによって得た車輪速に関する情報をECU50に通知して取得される。
図4は、本発明の実施形態にかかる車両操舵装置100の動作の変形例を示すフローチャートである。図4に示すフローチャートのうち、S10〜S22の処理は、前述した図3のフローチャートの処理と同様である。S16のECU50による操舵量の判定において、操舵量が所定の範囲内にあると判定された場合(S16のYes)、ECU50は、状態検知部42から入力された車速をモニタし(S30)、車速と所定のしきい値とを比較する(S32)。ここで、車速が所定のしきい値以下である場合(S32のYes)、ECU50は、電動モータ28に対する供給電力を低減する(S18)。一方、車速が所定のしきい値より大きい場合(S32のNo)、S22の通常制御処理に移り、充分なアシスト力を発揮させ、慎重なハンドル操作をドライバーに可能とさせる。
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。これらの実施形態はあくまで例示であり、実施形態どうしの任意の組合せ、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスの任意の組合せなどの変形例もまた、本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
以上の態様により、以下に述べる効果のうち、車両操舵装置100は、少なくとも1つ以上の効果を奏することができる。車両の本体または車両の構成部品の状態がドライバーに対して通知すべき状態、たとえば、バッテリが劣化している場合において、ステアリング機構に対して与える操舵補助力を操舵量に応じたアシスト力よりも下げることによって、ドライバーに車両の本体または車両の構成部品の状態の変化を体感させることができる。また、アシスト力を下げる条件として、操舵量が所定の範囲内である場合にかぎることによって、ドライバーに対して、より快適な運転環境を与えることができる。また、アシスト力を下げる条件として、操舵量が所定の範囲内である場合だけでなく、さらに、車速が所定のしきい値以下であることも条件とすることによって、ドライバーに対して、より快適な運転環境を与えることができる。また、アシスト力を下げる条件として、車速のみを条件とした場合であっても、前述と同様に、ドライバーに車両の本体または車両の構成部品の状態の変化を体感させることができる。
上述の実施形態においては、ECU50において操舵角と比較されるα、β、γ、および、車速と比較される所定のしきい値は、予め設定された固定の値として説明した。これらの値は、シミュレーション、実験等により導き出されたものでもよい。また、外部からの設定により、これらの値が書き換えられるように設計されていてもよい。また、状態検知部42がバッテリの劣化の状態を検知して、ステアリングホイール12に対するアシスト力を低減させるとして説明した。しかしながらこれに限らず、状態検知部42がタイヤやブレーキパッドの摩耗の程度や、エンジンオイルの汚濁、または、フロントガラスを洗浄するためのウォッシャー液の残量を検知することによって、ステアリングホイール12に対するアシスト力を低減させてもよい。いいかえると、状態検知部42は、車両の構成の状態がドライバーに対して通知すべき状態であるか否かを検知し、通知すべき状態である場合、ステアリングホイール12に対するアシスト力を低減させればよい。また、上述の実施形態においては、車速を考慮してアシスト力を決定するとして説明したが、これに限らず、ECU50は、車両の加速度やブレーキペダルもしくはアクセルペダルの操作の有無などを考慮して、アシスト力を低減すべきかを判定してもよい。
本発明の実施形態に係る車両操舵装置の構成例を示す図である。 図1のステアリングホイールの操舵例を示す図である。 図1の車両操舵装置の動作例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態にかかる車両操舵装置の動作の変形例を示すフローチャートである。
符号の説明
10 車輪速センサ、 12 ステアリングホイール、 14 ステアリングシャフト、 16 トルクセンサ、 17 ステアリングセンサ、 20 ギヤボックス、 22 ラックバー、 26 タイロッド、 28 電動モータ、 30 ナックルアーム、 32 キングピン、 42 状態検知部、 50 ECU、 100 車両操舵装置。

Claims (3)

  1. ドライバーによる操舵量を検出する操舵量検出部と、
    車両のステアリング機構に対して、前記操舵量検出部によって検出された操舵量に応じた操舵補助力を与える操舵補助力制御部と、
    を備え、
    前記操舵補助力制御部は、前記車両の本体または車両の構成部品の状態がドライバーに対して通知すべき状態である場合であって、前記操舵量検出部において検出された操舵量が所定の範囲内にある場合に、前記ステアリング機構に対して与える操舵補助力を、操舵量に応じた操舵補助力よりも下げることを特徴とするパワーステアリング制御装置。
  2. 車両の本体または車両の構成部品の状態を検知する状態検知部をさらに備え、
    前記操舵補助力制御部は、前記状態検知部において車両のバッテリの劣化を示す状態が検知された場合に、前記ステアリング機構に対して与える操舵補助力を、操舵量に応じた操舵補助力よりも下げることを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング制御装置。
  3. 車両の本体または車両の構成部品の状態を検知する状態検知部をさらに備え、
    前記操舵補助力制御部は、前記状態検知部において車速が所定のしきい値以下であることが検知された場合に、前記ステアリング機構に対して与える操舵補助力を、操舵量に応じた操舵補助力よりも下げることを特徴とする請求項1または2に記載のパワーステアリング制御装置。
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