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JP2007185793A - プリンタ - Google Patents

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JP2007185793A
JP2007185793A JP2006003838A JP2006003838A JP2007185793A JP 2007185793 A JP2007185793 A JP 2007185793A JP 2006003838 A JP2006003838 A JP 2006003838A JP 2006003838 A JP2006003838 A JP 2006003838A JP 2007185793 A JP2007185793 A JP 2007185793A
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Kazutaka Suzuki
一高 鈴木
Hiroyuki Murayama
裕之 村山
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】サーマルヘッドの蓄熱温度が閾値蓄熱温度を超えてもサーマルヘッドの発熱再開可能時に即座に画像の記録を再開させるプリンタを提供すること。
【解決手段】本発明のプリンタ1は、プラテン3と、サーマルヘッド4aおよび温度センサ4cを有する複数の記録ユニット4と、画像データからサーマルヘッド4aの予想発熱量、予想発熱時間を演算処理し、予想発熱量、予想発熱時間、蓄熱温度、周囲温度、サーマルヘッドの冷却効率に基づいてサーマルヘッドの予想蓄熱温度T’を予測演算する演算処理手段と、サーマルヘッド4aの予想蓄熱温度T’が第1の閾値蓄熱温度Th1を上回るときに発熱を計画的に停止させておき、その蓄熱温度Tが第2の閾値蓄熱温度Th2を下回ったときに発熱を再開させるとともに、サーマルヘッド4aの発熱の停止にかかわらずに記録媒体10の搬送速度を維持する制御を記録ユニット4および搬送手段に対して行なう制御手段とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、プリンタに係り、特に、複数の熱転写型記録ユニットをプラテンにヘッドダウンさせてインクリボンのインクを熱転写するサーマルプリンタに好適に利用することができるプリンタに関する。
一般に、複数のインクを記録媒体に記録するカラープリンタの一形態として、記録媒体に当接した各色のインクリボンにサーマルヘッドを圧接させて発熱させることによりインクリボンのインクを記録媒体に熱転写するサーマルプリンタが広く知られている。このサーマルプリンタは、ロール紙などの記録媒体を高速搬送しながら高品位の画像を高速記録することができるため、継続的に高速搬送しながら高速記録を行う業務用カラープリンタとしても多く用いられている。
従来の業務用サーマルプリンタ101は、図6に示すように、2.4ips(約61mm/s)程度の速度をもって記録媒体としてのロール紙110を高速搬送するローラ状の供給ローラ102、プラテン103および排出ローラ111と、そのプラテン103の周方向に配設された4個の熱転写型記録ユニット104とを有している。これら各記録ユニット104は、プラテン103に対向するサーマルヘッド104aと、プラテン103とサーマルヘッド104aとの間に介在するように各記録ユニット104に取り付けられた各色のインクリボン104bと、サーマルヘッド104aを冷却する冷却ファン(図示せず)とを有しており、プラテン103に対する接離方向ZDへ移動自在に形成されている。
この従来の業務用サーマルプリンタ101は、所定の搬送方向FDに搬送されるロール紙110をプラテン103とインクリボン104bとの間に介在させてから、複数の記録ユニット104を上流側の記録ユニット104から順にプラテン103へ近接する方向(以下、「近接方向」という。)に移動させてロール紙110にインクリボン104bを当接させ、その後、サーマルヘッド104aを発熱させることにより、インクリボン104bのインクをロール紙110にそれぞれ熱転写していた(特許文献1を参照)。また、従来のサーマルプリンタ101は、記録ユニットが多量の画像を記録してサーマルヘッド104aが蓄熱しやすくなっても、冷却ファンからサーマルヘッド104aに冷却風を供給することにより、サーマルヘッド104aが正常に記録動作できない所定の閾値蓄熱温度以上の蓄熱温度にサーマルヘッド104aが過熱されることを防止していた。
特開2003−251840号公報
しかしながら、業務用プリンタ101のように多量の画像を継続的に高速記録する場合、冷却ファンからサーマルヘッド104aに冷却風を与えたとしてもサーマルヘッド104aの熱だまりが生じることもあり、最悪の場合、図7に示すように、サーマルヘッド104aの蓄熱温度Tが第1の閾値蓄熱温度Th1よりも上昇してしまうことがまれにある。すると、従来のプリンタ101は正常に記録動作を行うことができないので、サーマルヘッド104aの蓄熱温度Tが第2の閾値蓄熱温度(第1の閾値蓄熱温度Th1よりも低い温度)Th2よりも低下するまで、サーマルヘッド104aの発熱およびロール紙110の搬送を強制的に停止させていた。そのため、図7および図8に示すように、サーマルヘッドの蓄熱温度Tが第1の閾値蓄熱温度Th1を上回ったときt1からサーマルヘッド104aの冷却時間Pcが過ぎてサーマルヘッド104aの余熱(蓄熱温度T)が第2の閾値蓄熱温度Th2を下回ったとき(サーマルヘッドの発熱再開可能時)t2を過ぎても、ロール紙110の搬送を強制的に停止させることによりそのロール紙110の搬送速度が0となっていることから、ロール紙110の搬送速度を停止状態から記録に適した搬送速度にまで到達させるために必要な助走時間Paが経過した時間t3まで待たなければならず、即座に画像105の記録を再開させることができないという問題があった。
この問題については、家庭用サーマルプリンタのように高速記録があまり求められない場合にはさほど重要ではないが、業務用サーマルプリンタ101のように多量の画像105の高速記録が継続的に求められる場合には大きな作業効率の低下となるため、重大な解決課題となる。
そこで、本発明は、これらの点に鑑みてなされたものであり、サーマルヘッドの蓄熱温度が所定の閾値蓄熱温度を超えたとしても、サーマルヘッドの発熱再開可能時に即座に画像の記録を再開させることができるプリンタを提供することをその目的としている。
前述した目的を達成するため、本発明のプリンタは、記録媒体を搬送する搬送手段と、記録媒体にインクリボンを圧接させてから発熱するサーマルヘッドとサーマルヘッドの蓄熱温度および周囲温度を検出する温度センサとをそれぞれ有しておりサーマルヘッドの発熱により記録媒体に画像の記録を行なう複数の記録ユニットと、画像に係る画像データから記録に必要なサーマルヘッドの予想発熱量および予想発熱時間を画像の記録前に予め演算処理するとともに、予想発熱量、予想発熱時間、蓄熱温度、周囲温度および蓄熱温度と周囲温度とにより得られるサーマルヘッドの冷却効率に基づいてサーマルヘッドの予想蓄熱温度を予測演算する演算処理手段と、いずれか1のサーマルヘッドの予想蓄熱温度が所定の閾値蓄熱温度を上回るであろうと予測されるときに記録される予定の画像の直前に記録された画像を記録した後にすべてのサーマルヘッドの発熱を停止させ、すべてのサーマルヘッドの蓄熱温度が所定の閾値蓄熱温度よりも低い他の閾値蓄熱温度を下回ったと温度センサにより検出されたときにすべてのサーマルヘッドの発熱を再開させるとともに、サーマルヘッドの発熱の停止にかかわらずに記録媒体の搬送速度を維持する制御を記録ユニットおよび搬送手段に対して行なう制御手段とを備えていることを特徴としている。
本発明の第2の態様は、第1の態様のプリンタにおいて、記録媒体に記録された複数の画像と複数の画像間に形成された余白とを識別して各画像の前後を切断する切断手段が備えられていることを特徴としている。
本発明の第3の態様は、第2の態様のプリンタに係る切断手段が、記録ユニットによる記録が終了して搬送された記録媒体の記録面に対して記録媒体の表面色または記録ユニットにより記録媒体の記録面に記録された位置合わせ用マークの色に対する補色光を連続的に照射する発光素子と、記録媒体から反射した光を受光する受光素子と、受光素子の受光の有無により記録媒体に記録された複数の画像と複数の画像間に形成された余白とを識別して画像単位別に切断する切断部とを有していることを特徴としている。
本発明の第1の態様によって、サーマルヘッドの予想蓄熱温度が所定の閾値蓄熱温度を上回ると予測されて記録ユニットによる画像の記録が一時的に停止したとしても、記録媒体の搬送速度は維持されているので、記録ユニットによる画像の記録を再開させるときに、記録媒体の搬送速度を停止状態から所望の搬送速度にまで到達させるために必要な助走時間を待つことなく、即座に画像の記録を再開させることができるという効果を奏する。
また、本発明の第1の態様によって、サーマルヘッドの予想蓄熱温度を予測してその予想蓄熱温度が所定の閾値蓄熱温度を上回るときに計画的に発熱を一時的に停止させているので、画像の記録途中においてサーマルヘッドの蓄熱温度が現に所定の閾値蓄熱温度を上回り、画像の記録途中においてその記録が中断されることを防止することができる。これにより、記録中断の際の画像に利用される予定であったサーマルヘッドの蓄熱温度分を不必要に上昇させることがなくなるので、その分だけサーマルヘッドの放熱時間を短縮させることができるとともに、記録中断の際の画像に利用される予定であったインクリボンのインクを記録媒体に不必要に塗布することを防止することができるという効果を奏する。
本発明の第2の態様によって、記録ユニットの記録停止中であっても記録媒体が搬送される制御により複数の画像間の一部に予定外の間隔の余白が形成されたとしても、記録ユニットの記録再開後に記録された画像がその途中で切断されることなく単位画像別に切断することができるという効果を奏する。
本発明の第3の態様によって、記録ユニットの記録停止中であっても記録媒体が搬送される制御により複数の画像間の一部に予定外の間隔の余白が形成されたとしても、複数の画像間の余白もしくは位置合わせ用マークが発光素子から照射された補色光を吸収し、複数の画像が発光素子から照射された光を反射することにより、受光素子が画像からの反射光のみを検出し、その受光素子の受光状態に応じて切断部が各画像の前後を切断するので、記録ユニットの記録再開後に記録された画像がその途中で切断されることなく単位画像別に切断することができるという効果を奏する。
以下、図1から図5を用いて、本発明のプリンタの2つの実施形態1A、1Bを説明する。はじめに、図1から図3を用いて、第1の実施形態のプリンタ1Aから説明する。
図1は、第1の実施形態のプリンタ1Aの内部を側方から示している。図1に示すように、第1の実施形態のプリンタ1Aは、その筐体内(図示せず)に、搬送手段となる供給ローラ2、プラテン3および排出ローラ11、4個の記録ユニット4、制御手段となる制御回路(図示せず)、および記録媒体として用いられるロール紙10を切断する切断手段12を備えている。
供給ローラ2および排出ローラ11は、ロール紙10の幅寸法よりも大きなロール幅を有して形成されている。これら供給ローラ2および排出ローラ11は、個別の高速ステッピングモータ(図示せず)を用いることにより、ロール紙10を所定の搬送方向FDに2.4ips(約61mm/s)程度の速度をもって供給もしくは排出するよう回動する機構となっている。ここで、ロール紙10の一端は供給ローラ2に巻回されている。
プラテン3は、4個の記録ユニット4を対向させて配設させるのに適した直径およびロール紙10の幅寸法よりも大きなロール幅を有してローラ状に形成されている。このプラテン3は、ロール紙10の搬送経路における供給ローラ2と排出ローラ11との間に配設されており、そのロール紙10が略Ω形状になってプラテン3の表面上に密着するように配設されている。また、このプラテン3は、個別の高速ステッピングモータ(図示せず)を用いることにより、ロール紙10を所定の搬送方向FDに搬送するよう回動する機構となっている。
記録ユニット4としては、図1に示すように、イエロー・マゼンダ・シアン・ブラックなどの4色のインクのうちいずれか1色を有するインクリボン4bと、ロール紙10の幅方向に配列された複数の発熱素子(図示せず)を有しておりロール紙10にインクリボン4bを押圧して熱を供給するサーマルヘッド4aと、サーマルヘッド4aの蓄熱温度Tおよび周辺温度を測定する温度センサとしてのサーミスタ4cと、サーマルヘッド4aに冷却風を供給する冷却ファン(図示せず)とを有する熱転写型記録ユニット4が用いられている。これら4個の記録ユニット4は、サーマルヘッド4aがプラテン3にそれぞれ対向しながらプラテン3の周方向に並列に配設されており、プラテン3に対する接離方向ZDにそれぞれ間欠移動自在に形成されている。
制御回路は、メモリなどの記憶装置やCPUなどの演算処理装置を有する回路であり、図1に示す供給ローラ2、排出ローラ11およびプラテン3の各ステッピングモータ、記録ユニット4および切断手段12に接続されている。この記憶手段は、各種プログラム、各部材からの動作信号、記録ユニット4によって記録される予定の複数の画像5にかかる画像データ、その他の各種データを記憶するように形成されている。また、この演算処理装置は、記憶装置に記憶されたプログラムや各種データに基づいて演算処理を施し、各部材に制御信号を送信するように形成されている。
ここで、この制御回路は、記憶装置に記憶された所定の搬送プログラムに基づき動作する演算処理装置により、サーマルヘッド4aの発熱の停止にかかわらず、各ステッピングモータを所定の回転数で回転させる制御を行うように形成されている。
また、この制御回路は、記憶装置に記憶された所定の過熱防止プログラムに基づき動作する演算処理装置により、図2に示すように、4個のサーマルヘッド4aのうちのいずれか1個のサーマルヘッド4aの蓄熱温度Tが第1の閾値蓄熱温度Th1を上回ったとサーミスタ4cにより検出されると、それら4個すべてのサーマルヘッド4aの発熱を停止させる制御を行うとともに、サーミスタ4cにより4個すべてのサーマルヘッド4aの余熱(蓄熱温度)Tが第2の閾値蓄熱温度(第1の閾値蓄熱温度Th1よりも低い温度)Th2を下回ったとサーミスタ4cにより検出されると、すべてのサーマルヘッド4aの発熱を再開させる制御を行うように形成されている。ここで、第1の閾値蓄熱温度Th1は、サーマルヘッド4aが正常にインクリボン4bのインクを熱転写することができる最大蓄熱温度に安全率を乗じて得た蓄熱温度を基準として決定されている。また、これら第1の閾値蓄熱温度Th1と第2の閾値蓄熱温度Th2との温度差は、サーマルヘッド4aの表面積や冷却ファンの冷却効率等から得られたサーマルヘッド4aの冷却能力に基づいて、サーマルヘッド4aの発熱再開後にサーマルヘッド4aの蓄熱温度Tがすぐに第1の閾値蓄熱温度Th1以上の温度に上昇しないように決められている。なお、サーマルヘッド4aの冷却能力が高い場合は、第1の閾値蓄熱温度Th1と第2の閾値蓄熱温度Th2とを同一の温度にしてもよい。
なお、この制御手段は、演算処理装置によりサーマルヘッド4aの発熱停止を指令した際にその制御信号を記憶装置にフィードバックし、サーマルヘッド4aの発熱停止によりその一部が欠損して記録された欠損画像6に該当した画像7を特定するように形成されていることが好ましい。また、この制御手段は、欠損画像6のどの部分まで記録されたかにかかわらず、この欠損画像6に該当した画像7の先頭から記録ユニット4による記録を再開するように形成されていることが好ましい。
切断手段12は、図1に示すように、発光素子13、受光素子14および切断部15を有して形成されており、排出ローラ11よりも搬送方向FDの下流側に配設されている。
この発光素子13は、ロール紙10の表面色(たとえば白色)または位置合わせ用マーク16の色(たとえば黄色)に対する補色光Lを連続的に照射するものであり、具体的にはLED(発光ダイオード)を用いている。ここで、位置合わせ用マーク16とは、図3に示すように、画像5の記録位置を検出するためにロール紙10の記録面において記録ユニット4により画像5の前後に記録される−記号である。もちろん、他の実施形態においては、位置合わせ用マーク16が+記号やX記号、その他の識別記号であってもよい。また、補色光Lとは、特定の色彩にのみ吸収されてしまう光であり、たとえば黄色の位置合わせ用マーク16に対しては青色光が補色光となる。
また、受光素子14は、ロール紙10から反射した光を受光するものであり、具体的にはフォト・トランジスタを用いている。
そして、切断部15は、供給ローラ2、プラテン3および排出ローラ11を回動させる各ステッピングモータから得た搬送距離に係る搬送データと受光素子14の受光の有無に係る受光データとに基づいてロール紙10の切断位置を特定して切断する1組のカッターである。
なお、第1の実施形態のプリンタ1Aにおいては、記録媒体としてロール紙10を用いているために切断手段12が設けられているが、A4サイズ等の規格化されたサイズの記録用紙を記録媒体として用いる場合の実施形態においては、記録媒体を切断する必要がないため、切断手段12を設けなくてもよい。
次に、図1から図3を用いて、第1の実施形態のプリンタ1Aの作用および効果を説明する。
第1の実施形態のプリンタ1Aにおいては、図1に示すように、供給ローラ2、プラテン3および排出ローラ11の高速回動によってロール紙10が所定の搬送方向FDに高速搬送される。これら供給ローラ2および排出ローラ11の回転数を制御することによりロール紙10がプラテン3の表面上に密着すると、搬送方向FDの最上流側に配設された記録ユニット4から順に4個の記録ユニット4が1つずつロール紙10に当接を開始する。そして、図3に示すように、ロール紙10に当接した記録ユニット4は、サーマルヘッド4aを発熱させることによりインクリボン4bのインクを溶融させて、画像5の熱転写(記録)を行なう。
ここで、サーマルヘッド4aの発熱が継続的に繰り返されることによりサーマルヘッド4aの熱だまりが起こり、図2に示すように、4個のサーマルヘッド4aのうちのいずれか1個のサーマルヘッド4aの蓄熱温度Tが上昇して第1の閾値蓄熱温度Th1を上回ったことをサーミスタ4cにより検出したとき(発熱停止時t1)には、制御回路は4個すべてのサーマルヘッド4aの発熱を停止させる。
図2および図3に示すように、サーマルヘッド4aの発熱が停止した後(t1経過後t2経過前)はサーマルヘッド4aの発熱がないことからロール紙10に画像5が記録されることはないが、サーマルヘッド4aの発熱再開時t2において記録ユニット4による即時記録を行うために好適なロール紙10の搬送速度を維持するため、供給ローラ2、プラテン3および排出ローラ11に接続された各ステッピングモータは、制御回路の制御により所定の回転数を保って回転している。
また、図2に示すように、サーマルヘッド4aの発熱が停止した後(t1経過後t2経過前)、冷却時間Pcにおける蓄熱温度Tの曲線が示すように、冷却ファンの冷却風により、4個のサーマルヘッド4aの蓄熱温度Tが急激に低下する。4個すべてのサーマルヘッド4aの余熱(蓄熱温度)Tが第2の閾値蓄熱温度Th2を下回ったとサーミスタ4cにより検出されたとき(発熱再開可能時t2)、ロール紙10の搬送速度は好適な速度を維持してロール紙10を搬送させているので、図2および図3に示すように、制御回路はすべてのサーマルヘッド4aの発熱を再開させ、助走時間Paを設けることなく記録ユニット4による画像5の記録を即時再開させることができる。このとき、制御回路により欠損画像6が特定されていれば、欠損画像6に該当した画像7の先頭から記録を再開することができる。
そして、所望の画像5が記録されたロール紙10は切断手段12の配設位置まで搬送され、その切断手段12により、記録された画像5と画像間に形成された余白17、特に冷却時間Pcに形成された予定外の間隔の余白17とが識別され、記録ユニット4の記録再開後(t2後)に記録された画像5がその途中で切断されないように単位画像別に切断される。
すなわち、第1の実施形態のプリンタ1Aによって、サーマルヘッド4aの蓄熱温度Tが第1の閾値蓄熱温度Th1を上回って記録ユニット4による画像5の記録が一時的に停止したとしても、制御手段により制御された搬送手段がロール紙10の搬送速度を維持しているので、サーマルヘッド4aの蓄熱温度Tが第2の閾値蓄熱温度Th2を下回った後に記録ユニット4による画像5の記録を再開させるとき、ロール紙10の搬送速度を停止状態から所望の搬送速度にまで到達させるために必要な助走時間Paを待つことなく、即座に画像5の記録を再開させることができる。
また、制御回路が欠損画像6に該当した画像7を特定しているので、記録再開の際に欠損画像6に該当した記録の欠落を防止することができ、さらに、記録ユニット4の記録停止中であってもロール紙10が搬送される制御により複数の画像間の一部に予定外の間隔の余白17が形成されたとしても、記録ユニット4の記録再開後に記録された画像5がその途中で切断されることなく単位画像別に切断することができる。
つづいて、図4および図5を用いて、第2の実施形態のプリンタ1Bを説明する。
第2の実施形態のプリンタ1Bは、その筐体内に、搬送手段となる供給ローラ2、プラテン3および排出ローラ11、4個の記録ユニット4、演算処理手段および制御手段となる処理制御回路(図示せず)、ならびに切断手段12を備えている(図1を参照)。
ここで、これら供給ローラ2、プラテン3、排出ローラ11、4個の記録ユニット4および切断手段12は、第1の実施形態のプリンタ1Bに用いられたものと同様にして形成されている。
処理制御回路は、メモリなどの記憶装置やCPUなどの演算処理装置を有する回路であり、供給ローラ2、排出ローラ11およびプラテン3の各ステッピングモータ、記録ユニット4および切断手段12に接続されている。この記憶手段は、各種プログラム、各部材からの動作信号、記録ユニット4によって記録される予定の複数の画像5に係る画像データ、その他の各種データを記憶するように形成されている。また、この演算処理装置は、記憶装置に記憶されたプログラムや各種データに基づいて演算処理を施し、各部材に制御信号を送信するように形成されている。
この処理制御回路は、記憶装置に記憶された所定の搬送プログラムに基づき動作する演算処理装置により、サーマルヘッド4aの発熱の停止にかかわらず、各ステッピングモータを所定の回転数で回転させる制御を行うように形成されている。
また、この処理制御回路は、記憶装置に記憶された所定の蓄熱温度予測プログラムに基づき動作する演算処理装置により、たとえばデジタル・スチル・カメラや外部フラッシュ・メモリなどから転送された画像データに基づいて各画像5の記録に必要なインクの組み合わせ、インクの転写量およびインク濃度を算出し、その記録に必要となる各サーマルヘッド4aの予想発熱量および予想発熱時間を演算処理した後、得られた予想発熱量および予想発熱時間の他に、サーミスタ4cから得られた蓄熱温度Tおよび周囲温度ならびに蓄熱温度Tと周囲温度とにより得られるサーマルヘッド4aの冷却効率に基づいて、各サーマルヘッド4aについて予測される蓄熱温度(以下、「予想蓄熱温度」という。)T’を記録ユニット4による画像5の記録前に予測演算するように形成されている。
さらに、この処理制御回路は、記憶装置に記憶された所定の過熱防止プログラムに基づき動作する演算処理装置により、図4および図5に示すように、4個のサーマルヘッド4aのうちのいずれか1個のサーマルヘッド4aの予想蓄熱温度T’が第1の閾値蓄熱温度Th1を上回るであろうと予測されるときt1に記録される予定の画像8の直前に記録された画像(以下、「直前記録画像」という。)9までを記録したときt1’よりも後(位置合わせ用マーク16が記録される場合はその記録後)に、すべてのサーマルヘッド4aの発熱を予め計画的に停止させるとともに、記録停止時t1’から冷却時間Pc’経過後にすべてのサーマルヘッド4aの実際の蓄熱温度Tが第2の閾値蓄熱温度Th2を下回ったと温度センサにより検出されたとき(発熱再開可能時)t2’にすべてのサーマルヘッド4aの発熱を再開させる制御を記録ユニット4に対して行なうように形成されている。なお、第1の閾値蓄熱温度Th1および第2の閾値蓄熱温度Th2の決定方法は第1の実施形態のプリンタ1Aと同様である。
次に、図4および図5を用いて、第2の実施形態のプリンタ1Bの作用および効果を説明する。
第2の実施形態のプリンタ1Bにおいては、供給ローラ2、プラテン3および排出ローラ11の回動によってロール紙10が所定の搬送方向FDに搬送される。これら供給ローラ2および排出ローラ11の回転数を制御することによりロール紙10がプラテン3の表面上に密着すると、搬送方向FDの最上流側に配設された記録ユニット4から順に4個の記録ユニット4が1つずつロール紙10に当接する。そして、ロール紙10に当接した記録ユニット4は、サーマルヘッド4aを発熱させることによりインクリボン4bのインクを溶融させて熱転写(記録)を行なう(図1を参照)。
ここで、図4および図5に示すように、サーマルヘッド4aの発熱が継続的に繰り返されることによりサーマルヘッド4aの熱だまりが起こり、4個のサーマルヘッド4aのうちのいずれか1個のサーマルヘッド4aの予想蓄熱温度T’が時間t1において第1の閾値蓄熱温度Th1を上回ると予測されると、直前記録画像9の記録が終了したときt1’に、処理制御回路は4個すべてのサーマルヘッド4aの発熱を停止させる。
このとき、図5に示すように、サーマルヘッド4aの発熱が計画的に停止された後(t1’経過後t2’経過前)はサーマルヘッド4aの発熱がないことからロール紙10に画像5が記録されることはないが、サーマルヘッド4aの発熱再開時t2’において記録ユニット4による即時記録を行うために好適なロール紙10の搬送速度を維持するため、供給ローラ2、プラテン3および排出ローラ11に接続された各ステッピングモータは、処理制御回路の制御により所定の回転数を保って回転している。
また、サーマルヘッド4aの発熱が計画的に停止された後(t1’経過後t2’経過前)、図4の冷却時間Pc’における蓄熱温度Tの曲線が示すように、冷却ファンの冷却風により、4個のサーマルヘッド4aの蓄熱温度Tが急激に低下する。4個すべてのサーマルヘッド4aの余熱(蓄熱温度)T’が第2の閾値蓄熱温度Th2を下回ったとサーミスタ4cにより検出されたとき(t2’)、ロール紙10の搬送速度が好適な速度を維持してロール紙10を搬送させているので、処理制御回路はすべてのサーマルヘッド4aの発熱を再開させ、図4および図5に示すように、記録ユニット4による画像5の記録を即時再開させることができる。
そして、所望の画像5が記録されたロール紙10は切断手段12の配設位置まで搬送され、その切断手段12により、記録された画像5と画像間に形成された余白17、特に冷却時間Pc’に形成された予定外の間隔の余白17とが識別され、記録ユニット4の記録再開後(t2’後)に記録された画像5がその途中で切断されないように単位画像別に切断される。
すなわち、第1の実施形態と同様、第2の実施形態のプリンタ1Bによって、サーマルヘッド4aの発熱が一時的に停止したとしても、ロール紙10の搬送速度は維持されているので、記録ユニット4による画像5の記録を再開させるときにロール紙10の搬送速度を停止状態から所望の搬送速度にまで到達させるために必要な助走時間Paを待つことなく、即座に画像5の記録を再開させることができる。また、記録ユニット4の記録停止中であってもロール紙10が搬送される制御により複数の画像間の一部に予定外の間隔の余白17が形成されたとしても、記録ユニット4の記録再開後に記録された画像5がその途中で切断されることなく単位画像別に切断することができる。
そのうえ、第2の実施形態のプリンタ1Bにおいては、図4に示すように、発熱停止時t1’の蓄熱温度Tは予測した発熱停止時(第1の実施形態における発熱停止時)t1の予想蓄熱温度T’よりも低いので、発熱停止時t1’の蓄熱温度Tから第2の閾値蓄熱温度Th2まで低下するのに要する冷却時間Pc’は予測した発熱停止時t1の予想蓄熱温度T’から第2の閾値蓄熱温度Th2まで下降するのに要する冷却時間(第1の実施形態における冷却時間)Pcよりも短くなる。そのため、図4および図5に示すように、発熱再開時t2’は予測した発熱再開時t2よりも時間tc’(時間tc’≧予想発熱停止時t1−発熱停止時t1’=時間tc)分だけ早くなる。つまり、サーマルヘッド4aの蓄熱温度分を不必要に上昇させない分だけサーマルヘッド4aの放熱時間を短縮させることができ、短時間でサーマルヘッド4aの発熱を再開させることができる。もちろん、記録中断の際の画像5に利用される予定であったインクリボン4bのインクをロール紙10に不必要に熱転写させることがないので、その分のランニングコストも削減することができる。
なお、本発明は、前述した実施形態などに限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
本発明のプリンタの一実施形態を示す側面図 第1の実施形態のプリンタにおけるサーマルヘッドの蓄熱温度曲線を示すグラフ 第1の実施形態のプリンタにおける記録されたロール紙と経過時間を示す図;(a)は記録されたロール紙を示し、(b)は経過時間を示している。 第2の実施形態のプリンタにおけるサーマルヘッドの蓄熱温度曲線を示すグラフ 第2の実施形態のプリンタにおける記録されたロール紙と経過時間を示す図;(a)は記録されたロール紙を示し、(b)は経過時間を示している。 従来のサーマルプリンタの一例を示す側面図 従来のプリンタにおけるサーマルヘッドの蓄熱温度曲線を示すグラフ 従来のプリンタにおける記録されたロール紙と経過時間を示す図;(a)は記録されたロール紙を示し、(b)は経過時間を示している。
符号の説明
1A、1B プリンタ
2 供給ローラ
3 プラテン
4 記録ユニット
4a サーマルヘッド
4b インクリボン
4c サーミスタ
5 画像
6 欠損画像
7 欠損画像に該当した画像
8 記録される予定の画像
9 直前記録画像
10 ロール紙
11 排出ローラ
12 切断手段
13 発光素子
14 受光素子
15 切断部
16 位置合わせ用マーク
17 余白
T サーマルヘッドの蓄熱温度
T’ サーマルヘッドの予想蓄熱温度
t1 発熱停止時
t2 発熱再開可能時
t3 記録再開時
Th1 第1の閾値発熱温度
Th2 第2の閾値発熱温度
Pc 冷却時間
Pa 助走時間
FD 搬送方向
ZD 接離方向

Claims (3)

  1. 記録媒体を搬送する搬送手段と、
    前記記録媒体にインクリボンを圧接させてから発熱するサーマルヘッドと前記サーマルヘッドの蓄熱温度および周囲温度を検出する温度センサとをそれぞれ有しており前記サーマルヘッドの発熱により前記記録媒体に画像の記録を行なう複数の記録ユニットと、
    前記画像に係る画像データから前記記録に必要な前記サーマルヘッドの予想発熱量および予想発熱時間を前記画像の記録前に予め演算処理するとともに、前記予想発熱量、前記予想発熱時間、前記蓄熱温度、前記周囲温度および前記蓄熱温度と前記周囲温度とにより得られる前記サーマルヘッドの冷却効率に基づいて前記サーマルヘッドの予想蓄熱温度を予測演算する演算処理手段と、
    いずれか1の前記サーマルヘッドの予想蓄熱温度が所定の閾値蓄熱温度を上回るであろうと予測されるときに記録される予定の画像の直前に記録された画像を記録した後にすべての前記サーマルヘッドの発熱を停止させ、すべての前記サーマルヘッドの蓄熱温度が所定の閾値蓄熱温度よりも低い他の閾値蓄熱温度を下回ったと前記温度センサにより検出されたときにすべての前記サーマルヘッドの発熱を再開させるとともに、前記サーマルヘッドの発熱の停止にかかわらずに前記記録媒体の搬送速度を維持する制御を前記記録ユニットおよび前記搬送手段に対して行なう制御手段と
    を備えていることを特徴とするプリンタ。
  2. 前記記録媒体に記録された複数の画像と前記複数の画像間に形成された余白とを識別して各画像の前後を切断する切断手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記切断手段は、前記記録ユニットによる記録が終了して搬送された前記記録媒体の記録面に対して前記記録媒体の表面色または前記記録ユニットにより前記記録媒体の記録面に記録された位置合わせ用マークの色に対する補色光を連続的に照射する発光素子と、前記記録媒体から反射した前記光を受光する受光素子と、前記受光素子の受光の有無により前記記録媒体に記録された複数の画像と前記複数の画像間に形成された余白とを識別して各画像の前後を切断する切断部とを有している
    ことを特徴とする請求項2に記載のプリンタ。
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