JP2007182098A - 自動二輪車用タイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動性能及び旋回性能に優れた自動二輪車用タイヤ2の提供。
【解決手段】タイヤのベルト12は、第一ベルトプライ26及び第二ベルトプライ28を備えている。第一ベルトプライ26は、第一コード30とトッピングゴム32とからなる。第一ベルトプライ26は、長手方向に延びる1本又は複数の第一コード30とトッピングゴム32とからなるリボンが螺旋状に巻かれることによって得られる。第一コード30は、実質的に周方向に延びる。第二ベルトプライ28は、第二コード34とトッピングゴム36とからなる。第二コード34の平面形状は実質的に円弧である。第二コード34の周方向に対する角度は、赤道から端に向かって徐々に減少する。赤道CLにおける、第二コード34の周方向に対する角度は、実質的に90°である。端における、第二コード34の周方向に対する角度は、5°以上50°以下である。
【選択図】図2
【解決手段】タイヤのベルト12は、第一ベルトプライ26及び第二ベルトプライ28を備えている。第一ベルトプライ26は、第一コード30とトッピングゴム32とからなる。第一ベルトプライ26は、長手方向に延びる1本又は複数の第一コード30とトッピングゴム32とからなるリボンが螺旋状に巻かれることによって得られる。第一コード30は、実質的に周方向に延びる。第二ベルトプライ28は、第二コード34とトッピングゴム36とからなる。第二コード34の平面形状は実質的に円弧である。第二コード34の周方向に対する角度は、赤道から端に向かって徐々に減少する。赤道CLにおける、第二コード34の周方向に対する角度は、実質的に90°である。端における、第二コード34の周方向に対する角度は、5°以上50°以下である。
【選択図】図2
Description
本発明は、自動二輪車に装着される空気入りタイヤに関する。詳細には、本発明は、タイヤのベルトの改良に関する。
自動二輪車は、車両の内側への傾斜によって生じるキャンバースラストによって遠心力に対向しつつ、旋回する。旋回性能の観点から、自動二輪車用タイヤには高い横剛性が要求される。
従来の自動二輪車用ラジアルタイヤは、カーカスとトレッドとの間にベルトを備えている。このベルトは、2枚のカットプライからなる。それぞれのカットプライは、周方向に対して15°から40°の角度で傾斜したコードを備えている。第一のカットプライのコードは、第二のカットプライのコードとは赤道面に対して逆方向に傾斜している。このベルトにより、タイヤに横剛性が付与される。このベルトを備えたタイヤは、旋回性能に優れる。しかし、このタイヤの、直進走行時の駆動性能は、十分ではない。
いわゆるジョイントレス構造のベルトを備えたラジアルタイヤも、存在する。このベルトは、螺旋状に巻かれて実質的に周方向に延びるコードを有する。このベルトは、直進走行時の駆動性能に寄与する。しかし、螺旋状に巻かれたコードは、横剛性への寄与が小さい。このベルトを備えたタイヤの旋回性能は、十分ではない。
特開2005−254992公報には、周方向に対する角度が赤道から端に向かって徐々に変化するベルトが開示されている。このベルトは、駆動性能及び旋回性能の両方に寄与する。
特開2005−254992公報
近年の自動二輪車は高性能であり、高速走行が可能である。特にレースでは、自動二輪車は高速で直進走行し、かつ高速で旋回する。駆動性能と旋回性能とのさらなる向上が、望まれている。本発明の目的は、駆動性能及び旋回性能に優れた自動二輪車用タイヤの提供にある。
本発明に係る自動二輪車用タイヤは、その外面がトレッド面をなすトレッドと、このトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、このサイドウォールに対して半径方向内側に位置する一対のビードと、トレッド及びサイドウォールの内側に沿って両ビードの間に架け渡されたカーカスと、トレッドの半径方向内側においてカーカスと積層されるベルトとを備える。このカーカスは、周方向に対する角度が40°以上90°以下であるカーカスコードを備える。このベルトは、第一ベルトプライと、この第一ベルトプライの半径方向外側に位置する第二ベルトプライとを備える。この第一ベルトプライは、螺旋状に巻かれて実質的に周方向に延びる第一コードを備える。この第二ベルトプライは、赤道から端に向かって周方向に対する角度が徐々に減少する第二コードを備える。赤道における第二コードの周方向に対する角度は実質的に90°であり、端における第二コードの周方向に対する角度は5°以上50°以下である。
好ましくは、第一ベルトプライの幅はトレッドの幅の80%以上100%以下であり、第二ベルトプライの幅は第一ベルトプライの幅の80%以上100%以下である。
このタイヤでは、第一ベルトプライが直進走行時の駆動性能に寄与し、第二ベルトプライが旋回性能に寄与する。このタイヤでは、極めて優れた駆動性能及び極めて優れた旋回性能が達成される。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る自動二輪車用タイヤ2の一部が示された断面図である。この図1において上下方向がタイヤ2の半径方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の周方向である。このタイヤ2は、赤道CLを中心としたほぼ左右対称の形状を呈する。このタイヤ2は、トレッド4、サイドウォール6、ビード8、カーカス10、ベルト12、インナーライナー14及びチェーファー16を備えている。このタイヤ2は、チューブレスタイプの空気入りタイヤである。
トレッド4は架橋ゴムからなり、半径方向外向きに凸な形状を呈している。トレッド4は、路面と接地するトレッド面18を形成する。トレッド面18に溝が刻まれてもよい。
サイドウォール6は、トレッド4の端から半径方向略内向きに延びている。このサイドウォール6は、架橋ゴムからなる。サイドウォール6は、撓みによって路面からの衝撃を吸収する。さらにサイドウォール6は、カーカス10の外傷を防止する。
ビード8は、サイドウォール6に対して半径方向内側に位置する。ビード8は、コア20と、このコア20から半径方向外向きに延びるエイペックス22とを備えている。コア20はリング状であり、複数本の非伸縮性ワイヤー(典型的にはスチール製ワイヤー)を含む。エイペックス22は、半径方向外向きに先細りであるテーパ状であり、高硬度な架橋ゴムからなる。
カーカス10は、カーカスプライ24からなる。カーカスプライ24は、両側のビード8の間に架け渡されており、トレッド4及びサイドウォール6の内側に沿っている。カーカスプライ24は、コア20の周りを、軸方向内側から外側に向かって巻かれている。図示されていないが、カーカスプライ24はコードとトッピングゴムとからなる。コードが周方向に対してなす角度の絶対値は、40°(degree)から90°、特には75°から90°である。このカーカス10は、ラジアル構造である。コードは、通常は有機繊維からなる。好ましい有機繊維としては、ナイロン繊維、ポリエチレンナフタレート繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維及びアラミド繊維が例示される。衝撃吸収性及び操縦応答性の観点から、ナイロン繊維及びポリエチレンナフタレート繊維が好ましい。
ベルト12は、カーカス10の半径方向外側に位置している。ベルト12は、カーカス10と積層されている。ベルト12は、カーカス10を補強する。ベルト12は、第一ベルトプライ26及び第二ベルトプライ28らなる。第二ベルトプライ28は、第一ベルトプライ26の半径方向外側に位置している。
インナーライナー14は、カーカス10の内周面に接合されている。インナーライナー14は、架橋ゴムからなる。インナーライナー14には、空気透過性の少ないゴムが用いられている。インナーライナー14は、タイヤ2の内圧を保持する役割を果たす。
チェーファー16は、ビード8の近傍に位置している。タイヤ2がリムに組み込まれると、このチェーファー16がリムと当接する。この当接により、ビード8の近傍が保護される。チェーファー16は、通常は布とこの布に含浸したゴムとからなる。ゴム単体からなるチェーファー16が用いられてもよい。
図2は、図1のタイヤ2のベルト12の一部が示された拡大分解斜視図である。この図2において両矢印Aで示されているのは、タイヤ2の周方向である。この図2には、第一ベルトプライ26及び第二ベルトプライ28が示されている。
第一ベルトプライ26は、第一コード30とトッピングゴム32とからなる。第一ベルトプライ26は、リボンが螺旋状に巻かれることによって得られる。このリボンは、長手方向に延びる1本又は複数の第一コード30とトッピングゴム32とからなる。第一コード30は、実質的に周方向に延びる。第一コード30の周方向に対する角度は5°以下、特には2°以下である。この第一コード30は、いわゆるジョイントレス構造である。この第一コード30は、直進走行時の駆動性能に寄与する。この第一コード30はさらに、直進走行時の安定性能及び制動性能にも寄与する。第一コード30の好ましい材質としては、ナイロン繊維、アラミド繊維、ポリエチレンナフタレート繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ガラス繊維、炭素繊維及びスチールが挙げられる。
駆動性能の観点から、第一コード30の繊度は1500dtex以上が好ましく、1500/2dtex以上が特に好ましい。旋回性能の観点から、第一コード30の繊度は1670/3dtex以下が好ましく、1670/2dtex以下が特に好ましい。駆動性能の観点から、第一コード30の密度は25エンズ/5cm以上が好ましい。旋回性能の観点から、第一コード30の密度は70エンズ/5cm以下が好ましい。
第二ベルトプライ28は、第二コード34とトッピングゴム36とからなる。第一コード30の好ましい材質としては、ナイロン繊維、アラミド繊維、ポリエチレンナフタレート繊維、ポリエステル繊維、レーヨン繊維、ガラス繊維、炭素繊維及びスチールが挙げられる。
図3は、図1のタイヤ2が示された展開図である。この図3には、トレッド面18が示されている。この図3では、トレッド4の一部が切り欠かれることにより、第二コード34が露出している。図4には、1本の第二コード34が示されている。この図4において、上下方向はタイヤ2の周方向である。図3及び図4から明らかなように、第二コード34の平面形状は、曲線である。この例では、第二コード34の平面形状は実質的に円弧である。第二コード34が、円弧以外の形状を呈してもよい。第二コード34の形状は、赤道CLに対して対称である。第二コード34の形状は、タイヤ2の進行方向に対して凸である。第二コード34の形状が、タイヤ2の進行方向に対して凹であってもよい。
図4において両矢印αで示されているのは、第二コード34の周方向に対する角度である。角度αは、赤道CLから端40に向かって徐々に減少している。図4では、赤道CLにおける角度αが符号α1で示されており、端40における角度αが符号α2で示されている。
図4から明らかなように、角度α1は90°である。直進走行時には、タイヤ2の赤道CL近傍が接地する。角度α1が90°である第二コード34は、直進走行時の接地面積を低下させない。この第二コード34は、駆動性能を阻害しない。角度α1は、実質的に90°であればよい。具体的には、角度α1は80°以上100°以下、特には85°以上95°以下である。
図4から明らかなように、角度α2は、角度α1よりも小さい。角度α2が小さな第二コード34は、タイヤ2の横剛性を高める。旋回時には、第二コード34の端40の近傍(すなわちショルダー)が接地する。角度α2が小さな第二コード34は、旋回性能に寄与する。旋回性能の観点から、角度α2は50°以下が好ましく、40°以下がより好ましく、35°以下が特に好ましい。旋回性能の観点から、角度α2は5°以上が好ましく、15°以上がより好ましい。
このタイヤ2が得られるには、予備成形工程において、まずフォーマーにカーカスプライ24が巻かれる。次に、このカーカス10に第一ベルトプライ26が巻かれる。次に、軸方向に伸びる多数の第二コード34を備えた第二ベルトプライ28が準備される。次に、この第二ベルトプライ28の中央近傍のみが第一ベルトプライ26に貼り付けられる。次に、この第二ベルトプライ28の端に、周方向への張力がかけられつつ、この端の近傍が第一ベルトプライ26に貼り付けられる。張力は、フォーマーの回転によってかけられうる。この張力により、第二コード34が円弧状に湾曲する。当初から円弧状の第二コード34を備えた第二ベルトプライ28が準備されてもよい。
このタイヤ2では、赤道CLの近傍が接地して直進走行するときには、第一ベルトプライ26が駆動性能に寄与する。このとき、第二ベルトプライ28は駆動性能を阻害しない。このタイヤ2では、ショルダーが接地して旋回するときは、第二ベルトプライ28が剛性に寄与する。このタイヤ2では、極めて優れた駆動性能と、極めて優れた旋回性能とが両立される。
旋回性能の観点から、第二コード34の繊度は1500dtex以上が好ましく、1500/2dtex以上が特に好ましい。駆動性能の観点から、第二コード34の繊度は1670/3dtex以下が好ましく、1670/2dtex以下が特に好ましい。旋回性能の観点から、第二コード34の密度は25エンズ/5cm以上が好ましい。駆動性能の観点から、第二コード34の密度は70エンズ/5cm以下が好ましい。
図1において、矢印Wtで示されているのはトレッド4の幅であり、矢印W1で示されているのはベルト12の幅であり、両矢印W2で示されているのは第二ベルトプライ28の幅である。幅W1は、第一ベルトプライ26の幅でもある。幅Wt、幅W1及び幅W2は、軸方向に沿って測定される。駆動性能の観点から、トレッド4の幅Wtに対する第一ベルトプライ26の幅W1の比率は80%以上が好ましく、85%以上がより好ましい。この比率の上限は、100%である。旋回性能の観点から、ト第一ベルトプライ26の幅W1に対する第二ベルトプライ28の幅W2の比率は80%以上が好ましく、85%以上がより好ましい。この比率の上限は、120%である。
本発明では、寸法及び角度は、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1から図4に示された構造を備えた自動二輪車用ラジアルタイヤを製作した。このタイヤのサイズは、「195/50ZR17」である。カーカスは、ナイロン繊維からなり周方向に対する角度が90°であるコードを備えている。第一ベルトプライは、アラミド繊維からなり螺旋状に巻かれた第一コードを備えている。第一コードの繊度は、1500/2dtexである。第一コードの密度は、50エンズ/5cmである。第二ベルトプライは、ナイロン繊維からなり円弧状に配列された第二コードを備えている。第二コードの繊度は1400/2dtexである。第二コードの密度は、28エンズ/5cmである。第二コードの周方向に対する角度αは、赤道から端に向かって徐々に減少している。赤道における角度α1は90°であり、端における角度α2は35°である。幅Wtに対する幅W1の比率は、90%である。幅W1に対する幅W2の比率は、90%である。
図1から図4に示された構造を備えた自動二輪車用ラジアルタイヤを製作した。このタイヤのサイズは、「195/50ZR17」である。カーカスは、ナイロン繊維からなり周方向に対する角度が90°であるコードを備えている。第一ベルトプライは、アラミド繊維からなり螺旋状に巻かれた第一コードを備えている。第一コードの繊度は、1500/2dtexである。第一コードの密度は、50エンズ/5cmである。第二ベルトプライは、ナイロン繊維からなり円弧状に配列された第二コードを備えている。第二コードの繊度は1400/2dtexである。第二コードの密度は、28エンズ/5cmである。第二コードの周方向に対する角度αは、赤道から端に向かって徐々に減少している。赤道における角度α1は90°であり、端における角度α2は35°である。幅Wtに対する幅W1の比率は、90%である。幅W1に対する幅W2の比率は、90%である。
[実施例2から5]
端における角度α2を下記の表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2から5のタイヤを得た。
端における角度α2を下記の表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2から5のタイヤを得た。
[実施例6]
第二コードの材質をアラミド繊維とした他は実施例1と同様にして、実施例6のタイヤを得た。
第二コードの材質をアラミド繊維とした他は実施例1と同様にして、実施例6のタイヤを得た。
[比較例1]
第一ベルトプライ及び第二ベルトプライとして、アラミド繊維からなるコードを含んだカットプライを用いた他は実施例1と同様にして、比較例1のタイヤを得た。第一ベルトプライ及び第二ベルトプライにけるコードの、周方向に対する角度の絶対値は、25°である。第一ベルトプライのコードの傾斜方向は、第二ベルトプライのコードの傾斜方向とは逆である。
第一ベルトプライ及び第二ベルトプライとして、アラミド繊維からなるコードを含んだカットプライを用いた他は実施例1と同様にして、比較例1のタイヤを得た。第一ベルトプライ及び第二ベルトプライにけるコードの、周方向に対する角度の絶対値は、25°である。第一ベルトプライのコードの傾斜方向は、第二ベルトプライのコードの傾斜方向とは逆である。
[比較例2]
ベルトを、コードが螺旋巻きされた第一ベルトプライのみから構成した他は実施例1と同様にして、比較例2のタイヤを得た。
ベルトを、コードが螺旋巻きされた第一ベルトプライのみから構成した他は実施例1と同様にして、比較例2のタイヤを得た。
[比較例3及び4]
ベルトを、カットプライからなる第一ベルトプライ及び第二ベルトプライ並びにコードが螺旋巻きされた第三ベルトプライから構成した他は実施例1と同様にして、比較例3及び4のタイヤを得た。
ベルトを、カットプライからなる第一ベルトプライ及び第二ベルトプライ並びにコードが螺旋巻きされた第三ベルトプライから構成した他は実施例1と同様にして、比較例3及び4のタイヤを得た。
[比較例5及び6]
ベルトを、コードが円弧配列された第一ベルトプライ及び第二ベルトプライから構成した他は実施例1と同様にして、比較例5及び6のタイヤを得た。
ベルトを、コードが円弧配列された第一ベルトプライ及び第二ベルトプライから構成した他は実施例1と同様にして、比較例5及び6のタイヤを得た。
[走行試験]
タイヤを、「17×MT6.0」のリムに組み込んだ。このタイヤに、内圧が290kPaとなるように、空気を充填した。このタイヤ及びリムを、排気量が1000cm3である自動二輪車に、後輪として取り付けた。前輪には、サイズが「120/70ZR17」である従来のタイヤを装着した。この自動二輪車をレース用サーキットコースにて走行させ、ラップタイムを測定した。同時に、ライダーに、駆動性能及び旋回性能を評価させた。この結果が、下記の表1及び2に示されている。表1及び2の評価値は、比較例1が100とされたときの指数である。駆動性能及び旋回性能は、数値が大きい方が好ましい。ラップタイムは、数値が小さい方が好ましい。
タイヤを、「17×MT6.0」のリムに組み込んだ。このタイヤに、内圧が290kPaとなるように、空気を充填した。このタイヤ及びリムを、排気量が1000cm3である自動二輪車に、後輪として取り付けた。前輪には、サイズが「120/70ZR17」である従来のタイヤを装着した。この自動二輪車をレース用サーキットコースにて走行させ、ラップタイムを測定した。同時に、ライダーに、駆動性能及び旋回性能を評価させた。この結果が、下記の表1及び2に示されている。表1及び2の評価値は、比較例1が100とされたときの指数である。駆動性能及び旋回性能は、数値が大きい方が好ましい。ラップタイムは、数値が小さい方が好ましい。
表1及び2に示されるように、実施例のタイヤは比較例のタイヤに比べてラップタイムが短い。この理由は、実施例のタイヤが駆動性能及び旋回性能に優れていることにある。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るタイヤは、種々の自動二輪車に装着されうる。このタイヤは、レース用自動二輪車に特に好適である。
2・・・自動二輪車用タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・ベルト
14・・・インナーライナー
16・・・チェーファー
24・・・カーカスプライ
26・・・第一ベルトプライ
28・・・第二ベルトプライ
30・・・第一コード
34・・・第二コード
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・ベルト
14・・・インナーライナー
16・・・チェーファー
24・・・カーカスプライ
26・・・第一ベルトプライ
28・・・第二ベルトプライ
30・・・第一コード
34・・・第二コード
Claims (2)
- その外面がトレッド面をなすトレッドと、このトレッドの端から半径方向略内向きに延びる一対のサイドウォールと、このサイドウォールに対して半径方向内側に位置する一対のビードと、トレッド及びサイドウォールの内側に沿って両ビードの間に架け渡されたカーカスと、トレッドの半径方向内側においてカーカスと積層されるベルトとを備えており、
このカーカスが、周方向に対する角度が40°以上90°以下であるカーカスコードを備えており、
このベルトが、第一ベルトプライと、この第一ベルトプライの半径方向外側に位置する第二ベルトプライとを備えており、
この第一ベルトプライが、螺旋状に巻かれて実質的に周方向に延びる第一コードを備えており、
この第二ベルトプライが、赤道から端に向かって周方向に対する角度が徐々に減少する第二コードを備えており、
赤道における第二コードの周方向に対する角度が実質的に90°であり、端における第二コードの周方向に対する角度が5°以上50°以下である自動二輪車用タイヤ。 - 上記第一ベルトプライの幅がトレッドの幅の80%以上100%以下であり、上記第二ベルトプライの幅が第一ベルトプライの幅の80%以上100%以下である請求項1に記載のタイヤ。
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