JP2007179612A - 磁気ディスク基板用研磨液組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シリカ及び界面活性剤を含有してなり、pHが0〜2.5である磁気ディスク基板用研磨液組成物であって、該界面活性剤が下記の一般式(1)〜(3)で表されるスルホン酸化合物からなる群より選択される1つ以上の化合物である、磁気ディスク基板用研磨液組成物。
R1−(O)n1−SO3M1 (1)
[式中、R1は炭素数3〜20の炭化水素基、M1は水素原子、無機カチオン、又は有機カチオン、n1は0又は1を表す。]
R2OOC−CH2−CH(SO3M2)−COOR3 (2)
[式中、R2及びR3は、それぞれ独立に炭素数3〜20の炭化水素基、M2は水素原子、無機カチオン、又は有機カチオンを表す。]
[式中、R4は炭素数が3〜20の炭化水素基、M3及びM4はそれぞれ独立に水素原子、無機カチオン、又は有機カチオンを表す。]
【選択図】なし
Description
[1] シリカ及び界面活性剤を含有してなり、pHが0〜2.5である磁気ディスク基板用研磨液組成物であって、該界面活性剤が下記の一般式(1)〜(3)で表されるスルホン酸化合物からなる群より選択される1つ以上の化合物である、磁気ディスク基板用研磨液組成物
R1−(O)n1−SO3M1 (1)
[式中、R1は炭素数3〜20の炭化水素基、M1は水素原子、無機カチオン、又は有機カチオン、n1は0又は1を表す。]
R2OOC−CH2−CH(SO3M2)−COOR3 (2)
[式中、R2及びR3は、それぞれ独立に炭素数3〜20の炭化水素基、M2は水素原子、無機カチオン、又は有機カチオンを表す。]
[2] 前記[1]記載の研磨液組成物を被研磨基板1cm2当たり0.05〜15mL/分の供給速度で研磨機に供給しながら、研磨パッドを用いて5〜50kPaの研磨圧力で研磨する工程を有する磁気ディスク基板の研磨方法
に関する。
R1−(O)n1−SO3M1 (1)
[式中、R1は炭素数3〜20の炭化水素基、M1は水素原子、無機カチオン、又は有機カチオン、n1は0又は1を表す。]
R2OOC−CH2−CH(SO3M2)−COOR3 (2)
[式中、R2及びR3は、それぞれ独立に炭素数3〜20の炭化水素基、M2は水素原子、無機カチオン、又は有機カチオンを表す。]
かかる特徴を有することにより、本発明の研磨液組成物は、基板表面のうねり、中でも外周部のうねりを低減し得る。なお、様々な波長のうねりの中でも、磁気ヘッドの大きさ程度のうねり(本願では波長が0.4〜2mmのうねりとする)が、磁気ヘッド浮上高さに大きな影響を及ぼすことが分かっている。従って、本発明におけるうねり評価は、波長:0.4〜2mmのうねりについて行う。
R1−(O)n1−SO3M1 (1)
[式中、R1は炭素数3〜20の炭化水素基、M1は水素原子、無機カチオン、又は有機カチオン、n1は0又は1を表す。]
R1は、飽和炭化水素でも不飽和炭化水素でもよく、また、直鎖構造でも分岐鎖構造でもよい。外周部のうねり低減の観点から、R1は、炭素数6〜20のアルキル基が好ましく、炭素数8〜16のアルキル基がより好ましく、炭素数8〜14のアルキル基がさらに好ましい。また、M1の無機カチオンとしては、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオン等が挙げられる。中でも、外周部のうねり低減の観点から、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオンが好ましく、より好ましくはアルカリ金属イオンが好ましい。M1の有機カチオンとしては、一級乃至四級アンモニウムイオン、各種アミン等が挙げられる。中でも、アミン塩が好ましく、トリエタノールアミンがより好ましい。
R2OOC−CH2−CH(SO3M2)−COOR3 (2)
[式中、R2及びR3は、それぞれ独立に炭素数3〜20の炭化水素基、M2は水素原子、無機カチオン、又は有機カチオンを表す。]
R2及びR3は、それぞれ独立に飽和炭化水素でも不飽和炭化水素でもよく、また、直鎖構造でも分岐鎖構造でもよい。外周部のうねり低減の観点から、好ましいR2及びR3としては、それぞれ独立に前記のR1と同様のものが例示される。また、M2の無機カチオン及び有機カチオンとしては、前記のM1と同様のものが例示される。
R4は、飽和炭化水素でも不飽和炭化水素でもよく、また、直鎖構造でも分岐鎖構造でもよい。外周部のうねり低減の観点から、好ましいR4としては、前記のR1と同様のものが例示される。また、M3及びM4の無機カチオン及び有機カチオンとしては、それぞれ独立に前記のM1と同様のものが例示される。
なお、研磨液組成物中における界面活性剤は、1種単独で用いられてもよいし、2種以上を混合して用いられてもよい
本発明で用いられる界面活性剤としてのスルホン酸に該当する酸は、本発明の研磨液組成物で用いられる「酸」には含まれないものとする。
シリカは、研磨液組成物を調製するときに濃縮されたスラリーの状態で混合されてもよいし、水等で希釈してから混合されてもよい。さらに、前記同様研磨機に供給する過程で添加、混合されてもよい。
シリカスラリーを混合する際は、シリカの分散性の観点から、シリカ以外の成分の水溶液を攪拌しながら、そこにシリカスラリーを添加し、混合するのが好ましい。
下記の研磨液組成物及び被研磨基板を用いて、研磨を行い、研磨速度及びうねりを評価した。
アルミナ研磨材を含有する研磨液組成物で、Ni-Pメッキされたアルミニウム基板を予め粗研磨して得たアルミニウム合金基板(厚さ:1.27mm、外径:95mmφ、内径:25mmφ、Ra:1nm)を被研磨基板として用いた。
イオン交換水に、表1に示す配合量で、硫酸(和光純薬工業社製 特級)、過酸化水素(旭電化工業社製 35重量%品)、界面活性剤(花王株式会社製、又は東京化成試薬社製)を溶解し、よく攪拌した。その後、コロイダルシリカの水スラリー(シリカの平均一次粒子径(D50):12nm、D90:26nm、シリカ濃度 25重量%、pH=10)を添加して再度攪拌し、研磨液組成物を調製した。得られた研磨液組成物について、pHを測定した。
pHメーター(東亜電波工業(株)製、ガラス式水素イオン濃度指数計「HM-30G」を用いて、研磨液組成物のpHを25℃で測定した。結果を表1に示す。
研磨試験機:スピードファム社製、両面9B研磨機
研磨パッド:フジボウ社製スエードタイプ(厚さ0.9mm、平均開孔径30μm)
研磨時間:5分
投入枚数:10枚/回
(研磨圧力、研磨液組成物の供給速度、研磨パッドに対する被研磨基板の相対速度は表1を参照)
研磨前後の基板の重量変化を10枚の基板について測定し (Sartrius社製 BP-210S)、その平均値を研磨時間で割った値を重量変化速度とした。研磨速度(μm/分)は、Ni-Pの密度 (8.0g/cm3)及び基板片面面積 (66.0cm2)から下記の式に従い算出した。結果を表1に示す。
重量変化速度 = {研磨前基板重量(g) - 研磨後基板重量(g)}/研磨時間 (分)
研磨速度(μm/分) = 重量変化速度(g/分)/基板片面面積(mm2)/Ni-Pメッキ密度(g/cm3) ×106
研磨後の基板10枚のうち任意の2枚の基板を選び、それらの両面についてうねりを下記の条件で測定した。結果を表1に示す。
測定機:ThoT Model4224(ThoTテクノロジー社製)
測定原理:レーザードップラー振動計(ヨウ素安定化He−Neレーザー:633nm)
測定波長:0.4−2mm
測定位置:基板中心より半径20mmから46mmの全面
基板回転速度:6000r/m
ゲイン:16
フィルター:10kHz
レーザーレンジ:5mm/s/V
トラックピッチ:0.01mm
Claims (6)
- シリカ及び界面活性剤を含有してなり、pHが0〜2.5である磁気ディスク基板用研磨液組成物であって、該界面活性剤が下記の一般式(1)〜(3)で表されるスルホン酸化合物からなる群より選択される1つ以上の化合物である、磁気ディスク基板用研磨液組成物。
R1−(O)n1−SO3M1 (1)
[式中、R1は炭素数3〜20の炭化水素基、M1は水素原子、無機カチオン、又は有機カチオン、n1は0又は1を表す。]
R2OOC−CH2−CH(SO3M2)−COOR3 (2)
[式中、R2及びR3は、それぞれ独立に炭素数3〜20の炭化水素基、M2は水素原子、無機カチオン、又は有機カチオンを表す。]
- 研磨液組成物中における界面活性剤の含有量が0.005〜1重量%である請求項1記載の磁気ディスク基板用研磨液組成物。
- シリカの一次粒子の平均粒径が1〜30nmである請求項1又は2記載の磁気ディスク基板用研磨液組成物。
- さらに、酸化剤を含有する請求項1〜3いずれか記載の磁気ディスク基板用研磨液組成物。
- 請求項1〜4いずれか記載の研磨液組成物を被研磨基板1cm2当たり0.05〜15mL/分の供給速度で研磨機に供給しながら、研磨パッドを用いて5〜50kPaの研磨圧力で研磨する工程を有する磁気ディスク基板の研磨方法。
- 前記の研磨する工程における研磨パッドに対する被研磨基板の相対速度が0.1〜1m/秒である請求項5記載の磁気ディスク基板の研磨方法。
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JP2005374686A JP2007179612A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 磁気ディスク基板用研磨液組成物 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005374686A JP2007179612A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 磁気ディスク基板用研磨液組成物 |
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JP2005374686A Pending JP2007179612A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 磁気ディスク基板用研磨液組成物 |
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2005
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