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JP2007179342A - ストレージシステム及びスナップショット管理方法 - Google Patents

ストレージシステム及びスナップショット管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】利便性を向上し得るストレージシステム及びスナップショット管理方法を提案する。
【解決手段】第1の記憶制御装置及び第2の記憶制御装置において、上位装置から前記第1の記憶制御装置に与えられる書込み対象のデータを二重化して保有するストレージシステムにおいて、第1の記憶制御装置が、上位装置から第2の記憶制御装置に対するスナップショット作成要求が与えられたときに、第2の記憶制御装置への差分データの転送を中断すると共に第1のスナップショットを作成し、当該第1のスナップショットの差分データと、差分データの転送を中断した第1のスナップショットの未転送の前記差分データとをまとめて第2の記憶制御装置に転送する。
【選択図】図11

Description

本発明は、ストレージシステム及びスナップショット管理方法に関し、いわゆるスナップショット機能及びリモートコピー機能が搭載された複数の記憶制御装置から構成されるストレージシステムに適用して好適なものである。
従来、記憶制御装置として、ある時点における論理ボリュームのデータイメージ(スナップショット)を保持する、いわゆるスナップショット機能が搭載されたものがある。この種の記憶制御装置におけるスナップショットの作成手法としては、元の論理ボリュームの差分だけを保持する第1のスナップショット作成方法と、データを2つの論理ボリュームに二重化して保持し、スナップショット作成時に二重化を停止して片方の論理ボリュームをスナップショットとして提供する第2のスナップショット作成方法となどが提案されている。
また近年では、かかる第2のスナップショット作成方法について、スナップショットを一時的に保存するテンポラリ用の論理ボリュームをさらに設け、この論理ボリュームを、スナップショットとして提供する論理ボリュームに格納されたデータをテープ媒体等に保存する際のバッファとして用いることが提案されている(特許文献1参照)。この方法によれば、スナップショット取得のために二重化を停止している時間を短縮でき、またミラー再同期化する際のオリジナルデータのミラー先論理ボリュームへのコピー量を削減し、データベースプログラムからのデータアクセス性能が低下するミラー再同期化時間を短縮することができる利点がある。
一方、従来、地震、火災、洪水等の天災やテロなどに対するデータ保護方法として、100〜数100〔km〕程度分離したメインセンタ及びリモートセンタにそれぞれ設置した正側及び副側の記憶制御装置間でデータを二重化して保有する、いわゆるリモートコピー機能を採用したストレージシステムが実用化されている。
リモートコピー機能は、同期型と非同期型の2種類に大別される。このうち、同期型は、正側の記憶制御装置及び副側の記憶制御装置の両方にデータを書き込んだことを条件として、上位装置にライト完了を報告するようにしてリモートコピーが行われ、非同期型は、正側の記憶制御装置にデータが書き込まれた段階で、上位装置にライト完了を報告し、適当な時期にそのデータを副側の記憶制御装置に転送するようにしてリモートコピーが行われる。
ところで、かかるリモートコピー機能を採用した従来のストレージシステムでは、正側及び副側にそれぞれ複数の記憶制御装置が存在する場合、これら正側及び副側の記憶制御装置の対応するもの同士がそれぞれ独立に通信リンクで接続されてリモートコピーが行なわれている。このため、正側の記憶制御装置が設置されたメインセンタが機能を失った場合、どの時点までのデータがリモートコピーされていたのかがリモートセンタに設置された副側の記憶制御装置ごとに異なるために、データごとにタイムスタンプを付すなどしていない場合にメインセンタ及びリモートセンタの整合性をとることが困難であった。
そこで、近年、メインセンタ側において、1台の記憶制御装置(以下、これを主記憶制御装置と呼ぶ)に残りの記憶制御装置(以下、これを副記憶制御装置と呼ぶ)を接続し、予め定められた契機で主記憶制御装置がリモートコピーの一時停止と一時停止の解除を繰り返し、これに連動して副記憶制御装置がリモートコピーの一時停止と一時停止解除を繰り返すことで、一時停止時におけるメインセンタとリモートセンタとの間のデータの整合性をとることが提案されている。
特開2001−331378号公報 特開2001−209565号公報
ところで、リモートコピー機能のうちの非同期型を採用したストレージシステムにおいて、例えば定期的に正側の記憶制御装置から副側の記憶制御装置へのデータコピーが行なわれている場合、あるサイクルのリモートコピーが完了するまでは、これとは別に正側の記憶制御装置から副側の記憶制御装置にデータを転送することができない。このため、従来のストレージシステムでは、あるサイクルのリモートコピーの途中で正側の記憶制御装置においてスナップショットを作成したとしても、これを迅速に副側の記憶制御装置に送信することができない。
従って、かかるストレージシステムにおいて、あるサイクルのリモートコピーの途中で正側の記憶制御装置においてスナップショットを作成した場合に、これを迅速に副側の記憶制御装置に送信することができれば、ストレージシステムの機能性を向上させて、ストレージシステム全体としての利便性を向上させ得るものと考えられる。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、利便性を向上し得るストレージシステム及びスナップショット管理方法を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明においては、第1の記憶制御装置及び第2の記憶制御装置を有し、上位装置から前記第1の記憶制御装置に与えられる書込み対象のデータを前記第1の記憶制御装置及び前記第2の記憶制御装置において二重化して保有するストレージシステムであって、前記第1の記憶制御装置は、前記上位装置から与えられる前記書込み対象のデータを記憶するための第1の記憶領域を提供する第1の記憶デバイスと、前記第1の記憶領域のデータイメージでなる第1のスナップショットを定期的又は不定期に作成し、作成した前記第1のスナップショットの差分データを前記第2の記憶制御装置に転送するコントローラとを備え、前記第2の記憶制御装置は、前記差分データに基づき得られる前記第1のスナップショットを記憶するための第2の記憶領域を提供する第2の記憶デバイスと、前記上位装置から前記第1の記憶制御装置を介して与えられる前記第2の記憶制御装置に対するスナップショット作成要求に応じて、前記第2の記憶領域のデータイメージでなる外部からアクセス可能な第2のスナップショットを作成する第2のコントローラとを備え、前記第1のコントローラは、前記上位装置から前記第2の記憶制御装置に対する前記スナップショット作成要求が与えられたときに、前記第2の記憶制御装置に対する前記差分データの転送を中断すると共に前記第1のスナップショットを作成し、当該第1のスナップショットの差分データと、前記差分データの転送を中断した前記第1のスナップショットの未転送の前記差分データとをまとめて前記第2の記憶制御装置に転送することを特徴とする。
この結果このストレージシステムでは、上位装置から第1の記憶制御装置に第2の記憶制御装置に対するスナップショット作成要求が与えられた時点で第1の記憶制御装置において作成した第1のスナップショットと同じ内容の第2のスナップショットを迅速に第2の記憶制御装置内に作成することができる。
また本発明においては、第1の記憶制御装置及び第2の記憶制御装置を有し、上位装置から前記第1の記憶制御装置に与えられる書込み対象のデータを前記第1の記憶制御装置及び前記第2の記憶制御装置において二重化して保有するストレージシステムにおけるスナップショット管理方法であって、前記第1の記憶制御装置において、前記上位装置から与えられる前記書込み対象のデータを記憶するための第1の記憶領域のデータイメージでなる第1のスナップショットを定期的又は不定期に作成し、作成した前記第1のスナップショットの差分データを前記第2の記憶制御装置に転送する第1のステップと、前記第2の記憶制御装置において、前記上位装置から前記第1の記憶制御装置を介して与えられる前記第2の記憶制御装置に対するスナップショット作成要求に応じて、前記差分データに基づき得られる前記第1のスナップショットを記憶するための第2の記憶領域のデータイメージでなる外部からアクセス可能な第2のスナップショットを作成する第2のステップとを備え、前記第1のステップでは、前記上位装置から前記第2の記憶制御装置に対する前記スナップショット作成要求が与えられたときに、前記第2の記憶制御装置に対する前記差分データの転送を中断すると共に前記第1のスナップショットを作成し、当該第1のスナップショットの差分データと、前記差分データの転送を中断した前記第1のスナップショットの未転送の前記差分データとをまとめて前記第2の記憶制御装置に転送することを特徴とする。
この結果このスナップショット管理方法によれば、上位装置から第1の記憶制御装置に第2の記憶制御装置に対するスナップショット作成要求が与えられた時点で第1の記憶制御装置において作成した第1のスナップショットと同じ内容の第2のスナップショットを迅速に第2の記憶制御装置内に作成することができる。
本発明によれば、ストレージシステムの機能性を向上させて、ストレージシステム全体としての利便性を向上させることができる。
以下図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)本実施の形態によるストレージシステムの構成
図1は本実施形態に係るストレージシステム1のシステム構成を示す。このストレージシステム1は、第1の記憶制御装置2と第2の記憶制御装置3とを備える。第1の記憶制御装置2、第2の記憶制御装置3、正ホストシステム4、及び副ホストシステム5は、SAN(Storage Area Network)6を介して相互に接続されている。
正ホストシステム4は、常用系の上位装置としてのホストシステムであり、主として、システムが正常なときに、第1の記憶制御装置2にI/O処理を要求する。副ホストシステム5は、待機系のホストシステムであり、主として、システムに障害が発生したときに、第2の記憶制御装置3にI/O処理を要求し、障害発生時に正ホストシステム4が行っていた処理を引き継ぐ。正ホストシステム4、及び副ホストシステム5は、例えば、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、メインフレームコンピュータ等である。
ストレージシステム1は、第1の記憶制御装置2に書き込まれたデータが第2の記憶制御装置3にリモートコピーされることにより、かかるデータを第1及び第2の記憶制御装置2,3において二重化して保有することができるように構成されている。この場合第2の記憶制御装置3は、第1の記憶制御装置2が過去に保持していたデータイメージと同一のデータイメージを保持する。これにより、第1の記憶制御装置2に障害が生じた場合でも、第2の記憶制御装置3を用いて、システムを稼動させることができる。
リモートコピーとしては、第1の記憶制御装置2と第2の記憶制御装置3との両方にデータを書き込んだことを条件として、正ホストシステム4にライト完了を報告する同期コピーでもよく、或いは第1の記憶制御装置2にデータが書き込まれた段階で、正ホストシステム4にライト完了を報告し、適当な時期にそのデータを第2の記憶制御装置3に転送する非同期コピーでもよい。以下の説明では、第1の記憶制御装置2を稼働系の正記憶制御装置として運用し、第2の記憶制御装置3を待機系の副記憶制御装置として運用する例を示す。
第1の記憶制御装置2は、主に、コントローラ10と、記憶装置11とを備える。
コントローラ10は、LAN(Local Area Network)インターフェース20、フロントエンドインターフェース21、CPU22、データ転送コントローラ23、キャッシュメモリ24、ローカルメモリ25、及びバックエンドインターフェース26を備える。
コントローラ10は、後述のように記憶装置11内に配置された複数のディスクドライブ30をいわゆるRAID方式に規定されるRAIDレベル(例えば、0,1,5)で制御することができる。RAID方式においては、複数のディスクドライブ30が一つのRAIDグループとして管理される。RAIDグループ上には、正ホストシステム4からのアクセス単位である複数の論理ボリューム31が定義されている。それぞれの論理ボリューム31には、LUN(Logical Unit Number)がアサインされる。
CPU22は、正ホストシステム4からのデータ入出力要求に応答して、複数のディスクドライブ30へのI/O処理(ライトアクセス、又はリードアクセス)を制御するプロセッサである。
ローカルメモリ25には、各種マイクロプログラム、及びボリューム管理テーブルなどが格納されている。各種マイクロプログラム、及びボリューム管理テーブルの詳細については、後述する。
キャッシュメモリ24は、ディスクドライブ30に書き込むためのライトデータ、又はディスクドライブ30から読み出したリードデータを一時的に格納するバッファメモリである。キャッシュメモリ24は、電源バックアップされており、第1の記憶制御装置2に電源障害が発生した場合でも、キャッシュデータのロストを防ぐ不揮発性メモリとして構成されている。
データ転送コントローラ23は、キャッシュメモリ24、フロントエンドインターフェース21、バックエンドインターフェース26、及びCPU22を相互に接続し、正ホストシステム4とディスクドライブ30との間のデータ転送を制御する。正ホストシステム4からのライトアクセスが要求されると、データ転送コントローラ23は、フロントエンドインターフェース21を介して正ホストシステム4から受け取ったデータをキャッシュメモリ24に書き込み、その後、そのライトデータをディスクドライブ30へ非同期書き込みすることを目的として、そのライトデータをバックエンドインターフェース26へ転送する。また、正ホストシステム4からのリードアクセスが要求されると、バックエンドインターフェース26を介してディスクドライブ30から読みとったリードデータをキャッシュメモリ24に書き込むとともに、フロントエンドインターフェース21にそのリードデータを転送する。
フロントエンドインターフェース21は、正ホストシステム4とのインターフェースを制御するコントローラであり、例えば、ファイバチャネルプロトコルに基づく正ホストシステム4からのブロックアクセス要求を受信する機能を有する。
バックエンドインターフェース26は、ディスクドライブ30とのインターフェースを制御するコントローラであり、例えば、ディスクドライブ30を制御するプロトコルに基づくディスクドライブ30へのデータ入出力要求を制御する機能を有する。
LANインターフェース20は、LAN7に接続するインターフェースであり、TCP/IPに基づいて管理端末8との間でデータ及び制御信号の送受信を制御する。
記憶装置11は、複数のディスクドライブ30を備える。ディスクドライブ30は、FC(Fibre Channel)ディスクドライブ、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)ディスクドライブ、PATA(Parallel Advanced Technology Attachment)ディスクドライブ、FATA(Fibre Attached Technology Adapted)ディスクドライブ、SAS(Serial Attached SCSI)ディスクドライブ或いはSCSI(Small Computer System Interface)ディスクドライブ等のストレージデバイスである。
第1の記憶制御装置2は、LAN(Local Area Network)7を介して管理端末8に接続されている。管理端末8は、例えば、CPU、メモリ及びディスプレイ等のハードウェア資源を備えるコンピュータシステムである。システム管理者は、管理端末8を入力操作することにより、第1の記憶制御装置2を管理するためのコマンドを第1の記憶制御装置2に送信する。第1の記憶制御装置2を管理するためのコマンドとして、例えば、記憶デバイス30の増設或いは減設、又はRAID構成の変更を指示するためのコマンド、正ホストシステム4と第1の記憶制御装置2との間の通信パスを設定するためのコマンド、CPU22のマイクロプログラムをメモリ25にインストールするためのコマンド、第1の記憶制御装置2の動作状態の確認や故障部位を特定するためのコマンド等がある。
第2の記憶制御装置3は、主に、コントローラ40と、記憶装置50とを備える。
コントローラ40の詳細構成は、上述したコントローラ10の詳細構成と同様である。記憶装置50は、複数のディスクドライブ51を備える。コントローラ40は、複数のディスクドライブ51をいわゆるRAID方式に規定されるRAIDレベル(例えば、0,1,5)で制御することができる。RAID方式においては、複数のディスクドライブ51が一つのRAIDグループとして管理される。RAIDグループ上には、副ホストシステム5からのアクセス単位である複数の論理ボリューム52が定義されている。それぞれの論理ボリューム52には、LUN(Logical Unit Number)がアサインされる。
図2は各種マイクロプログラム及びボリューム管理テーブルを示す。
ローカルメモリ25は、内部コピー実行プログラム60、リモートコピー実行プログラム61、制御プログラム62、及びボリューム管理テーブル63を格納する。内部コピー実行プログラム60は、内部コピー処理、及びスナップショット更新処理を実行する。リモートコピー実行プログラム61は、リモートコピーを実行する。制御プログラム62は、内部コピー実行プログラム60、及びリモートコピー実行プログラム61を制御する。ボリューム管理テーブル63は、複数の論理ボリューム42に関する情報を格納する。
図3はボリューム管理テーブル63のテーブル構造を示す。
ボリューム管理テーブル63には、複数の論理ボリューム31の各々について、その論理ボリューム(以下、「VOL」と略記することがある。)31を識別するためのVOL−IDと、その論理ボリュームへのアクセスパスを示すパス情報と、その論理ボリューム31の種類(以下、「VOL種類」と記す。)と、その論理ボリューム31がプールVOLであるか否かを示すフラグ(以下、「プールVOL」フラグと記す。)と、その論理ボリューム31を含んだVOLペアに関する情報(以下、「ペア情報」と記す。)と、が対応付けられて格納される。ボリューム管理テーブル63に格納される情報のうちの少なくとも一つの情報要素(例えば、VOL−ID、VOL種類、プールVOLフラグ)は、管理端末8又は正ホストシステム4などから入力できる。
VOL種類としては、例えば、「プライマリ」、「セカンダリ」、「プール」がある。「プライマリ」という種類のVOL(以下、「プライマリVOL」又は「PVOL」と記す。)は、コピー処理(例えば、リモートコピー処理)において、コピー元となるVOLである。「セカンダリ」という種類のVOL(以下、「セカンダリVOL」又は「SVOL」と記す。)は、コピー処理(例えば、リモートコピー処理)において、コピー先となるVOLである。セカンダリVOLは、少なくともプライマリVOLの容量以上の記憶容量を有する。プライマリVOLもセカンダリVOLも、パス情報は定義されている。但し、「プール」という種類のVOL(以下、「プールVOL」と記す。)は、パス情報が未定義である。プールVOLの詳細については、後述する。
プールVOLフラグは、それに対応する論理ボリューム31がプールVOLであるか否かを示す。具体的には、例えば、プールVOLフラグが「1」であれば、それに対応する論理ボリュームは、プールVOLであり、プールVOLフラグが「0」であれば、それに対応する論理ボリュームは、プールVOLでない。
ペア情報には、例えば、ペア相手情報、及びペア状態が含まれている。ペア相手情報には、例えば、ペア相手となる論理ボリューム31(以下、ペア相手VOL)に関する情報として、ペア相手VOLを有する記憶制御装置のID、ペア相手VOLのVOL−ID、及びパス情報などがある。ペア状態としては、例えば、「SMPL」、「COPY」、「PAIR」、「PSUS」、「SPLIT」、「SSWS」などがある。
「SMPL」とは、ペア生成前の正副関係のない状態を示す。
「COPY」は、プライマリVOLのデータをセカンダリVOLにコピーする形成コピー中の状態を示す。「COPY」では、セカンダリVOLへのライトは禁止される。
「PAIR」は、プライマリVOLからセカンダリVOLへ非同期コピーを行っている状態を示す。「PAIR」では、セカンダリVOLへのライトは禁止される。
「PSUS」は、プライマリVOLからセカンダリVOLへ非同期コピーを停止している状態を示す。「PSUS」では、セカンダリVOLへのリード/ライトは禁止される。
「SPLIT」は、プライマリVOLとセカンダリVOLとを論理的に分離して、プライマリVOLの更新前後の差分データのみをセカンダリVOLにコピーする状態を示す。
「SSWS」は、セカンダリVOLがリード/ライト可能な状態を示す。「SSWS」では、セカンダリVOLのデータは、前回の確定内容にリストアされ、プライマリVOLは、「PSUS」に遷移する。
CPU22は、ボリューム管理テーブル63を参照することにより、アクセスすべき論理ボリューム31の種類、及びペア情報を特定することができる。また、CPU22は、プールVOLが後述のバーチャルVOLに割りアサインされた場合には、そのプールVOLへのパスを表す情報を定義し、定義されたパス情報をボリューム管理テーブル63に登録することができる。また、CPU22は、アサインされなくなったプールVOLについてのパス情報を消去することにより、プールVOLを未使用状態にすることができる。CPU22は、各プールVOLについて、パス情報が登録されているか否かにより、各プールVOLが使用中であるか、或いは未使用状態であるかを判別することができる。
図4は第1の記憶制御装置2が実行する非同期リモートコピーの処理概要を示す。
第1の記憶制御装置2は、CPU22、キャッシュメモリ24、プライマリVOL70、バーチャルVOL71、複数のプールVOL72、スナップショット管理情報73、及び転送差分ビットマップテーブル74を備える。
プールVOL72は、プライマリVOL70とバーチャルVOL71とのペア状態がスプリットされた時点以降にプライマリVOL70のデータイメージが更新されたときに、更新前後の差分データを退避させるための論理ボリュームである。
バーチャルVOL71は、ある時刻にプライマリVOL70に格納されているデータと、ある時刻以降にプライマリVOL70からプールVOL72に退避されたデータとから、ある時刻におけるプライマリVOL70のデータイメージを復元するための仮想的な論理ボリュームである。バーチャルVOL71は、プライマリVOL70のスナップショットを論理的に保持することができる。バーチャルVOL71は、プライマリVOL70又はセカンダリVOL80とペアを形成することができる。本実施の形態では、バーチャルVOL71は、キャッシュメモリ24の記憶領域に形成される場合を例示するが、ディスクドライブ30(図1)の記憶領域に形成されていてもよい。説明の便宜上、バーチャルVOL71をP_VVOLと略記する場合がある。
CPU22は、バーチャルVOL71に、複数のプールVOL72の中から一以上のプールVOL(例えば、どのVOLにも対応付けられていない未使用のプールVOL)72を選択し、選択された一以上のプールVOL72をバーチャルVOL71にアサインできる。CPU22は、バーチャルVOL71にアサインされるプールVOL72の数を、記憶資源の消費状況に応じて、適宜に増減することができる。
スナップショット管理情報73は、ある時刻におけるプライマリVOL70のデータイメージを、スナップショットを用いて復元するための情報である。CPU22は、スナップショット管理情報73を参照することにより、ある時刻におけるプライマリVOL70のデータイメージを構成する各データがプールVOL72に存在するのか、或いはプライマリVOL70に存在するのかを判別し、判別された方からデータを取得することにより、ある時刻におけるプライマリVOL70のデータイメージをバーチャルVOL71に復元できる。スナップショット管理情報73は、プライマリVOL70のデータ更新位置を示す差分ビットマップテーブル75を含む。
転送差分ビットマップテーブル74は、プライマリVOL70のデータがセカンダリVOL80にイニシャルコピーされた後において、プライマリVOL70のデータが更新されたときに、セカンダリVOL80にリモートコピーされるべき差分データの位置(言い換えれば、プライマリVOL70のデータ更新位置)を示す。
CPU22は、プライマリVOL80とバーチャルVOL71との間のペア状態をコピー状態にすることができる。プライマリVOL70とバーチャルVOL71との間のペア状態がコピー状態になっているときに、プライマリVOL70にデータが書き込まれると、CPU22は、そのデータをバーチャルVOL71又はプールVOL72に書き込む。
CPU22は、プライマリVOL70とバーチャルVOL71との間のペア状態をスプリット状態にすることができる。プライマリVOL70とバーチャルVOL71との間のペア状態がスプリット状態になっているときに、プライマリVOL70にデータが書き込まれると、CPU22は、内部コピープログラム60(図2)を動作させて、内部コピー処理及びスナップショット更新処理を実行する。
第2の記憶制御装置3は、CPU81、キャッシュメモリ82、セカンダリVOL80、複数のバーチャルVOL83、複数のプールVOL84、スナップショット管理情報73、及び転送差分ビットマップテーブル85を備える。
プールVOL84は、セカンダリVOL80と1つのバーチャルVOL83とのペア状態がスプリットされた時点以降にセカンダリVOL80のデータイメージが更新されたときに、更新前後の差分データを退避させるための論理ボリュームである。
バーチャルVOL83A,83Bは、ある時刻にセカンダリVOL80に格納されているデータと、ある時刻以降にセカンダリVOL80からプールVOL84に退避されたデータとから、ある時刻におけるセカンダリVOL80のデータイメージを復元するための仮想的な論理ボリュームである。バーチャルVOL83は、セカンダリVOL80のスナップショットを論理的に保持することができる。本実施形態では、バーチャルVOL83は、キャッシュメモリ82の記憶領域に形成される場合を例示するが、ディスクドライブ71(図1)の記憶領域に形成されていてもよい。説明の便宜上、バーチャルVOL83をS_VVOLと略記する場合がある。
スナップショット管理情報86は、ある時刻におけるセカンダリVOL80のデータイメージを、スナップショットを用いて復元するための情報である。CPU81は、スナップショット管理情報86を参照することにより、ある時刻におけるセカンダリVOL80のデータイメージを構成する各データがプールVOL84に存在するのか、或いはセカンダリVOL80に存在するのかを判別し、判別された方からデータを取得することにより、ある時刻におけるセカンダリVOL80のデータイメージをバーチャルVOL83に復元できる。スナップショット管理情報86は、セカンダリVOL80のデータ更新位置を示す差分ビットマップテーブル87を含む。
転送差分ビットマップテーブル85は、プライマリVOL70のデータがセカンダリVOL80にイニシャルコピーされた後において、プライマリVOL70のデータが更新されたときに、リモートコピーによりセカンダリVOL80のデータが更新された位置を示す。
次に、内部コピー処理、スナップショット更新処理、及びリモートコピー処理の詳細について説明を加える。以降の説明では、プライマリVOL70とバーチャネルVOL71との間のペア状態がスプリット状態にあることを前提とする。
第1の記憶制御装置2は、正ホストシステム4からライトアクセス要求を受けると(S1)、ライトデータをキャッシュメモリ24に格納し(S2)、ライト完了を正ホストシステム4に報告する(S3)。
CPU22は、キャッシュメモリ24に書き込まれたライトデータを読み出し、プライマリVOL70に書き込む(S4)。このとき、CPU22は、更新前データ(ライトデータによって更新(上書き)される前のデータであって、かつプライマリVOL70に書かれていた過去のデータ)をプライマリVOL70からプールVOL72に移動させる(S5)。
プライマリVOL70とバーチャネルVOL71との間のペア状態がスプリット状態にあるときに、内部コピーを実行すると、ある時刻におけるプライマリVOL70のデータイメージを構成する各データは、プライマリVOL70とプールVOL72とに分散される。
次に、CPU22は、スナップショット管理情報73を、プライマリVOL70とバーチャネルVOL71との間のペア状態がスプリットされた時点(以下、「スプリット時点」と称する。)にプライマリVOL70に格納されているデータと、そのスプリット時点以降にプライマリVOL70からプールVOL72に移動されたデータとから、そのスプリット時点におけるプライマリVOL70のデータイメージを復元するための情報に更新する(S6)。このスナップショット更新処理により、バーチャルVOL71は、プライマリVOL70のスナップショットを論理的に保持することができる。
CPU22は、プライマリVOL70とバーチャネルVOL71との間のペア状態がスプリット状態にあるときに、正ホストシステム4からライトアクセス要求を受ける都度に、上述したS2〜S6の処理を繰り返し実行する。
CPU22は、スプリット時点から所定時間経過後にリモートコピー実行プログラム61(図2)を動作させ、リモートコピー処理を実行する。リモートコピー実行プログラム61は、差分ビットマップテーブル75を転送差分ビットマップテーブル74にマージする。そして、リモートコピー実行プログラム61は、転送差分ビットマップテーブル74に基づいて、スプリット時点におけるプライマリVOL70のデータイメージを復元するための各データがプライマリVOL70に存在するのか、或いはプールVOL72に存在するのかを判別し、判別された方からデータを取得して、そのデータを第2の記憶制御装置3に転送する(S7)。このリモートコピー処理により、スプリット時点におけるプライマリVOL70のデータイメージがセカンダリVOL80に再現される。
第2の記憶制御装置3は、第1の記憶制御装置2からデータを受信すると、第1の記憶制御装置2にライト完了を報告する(S8)。
以後、CPU61は、第1の記憶制御装置2から受信したデータをセカンダリVOL80に書き込む際に、更新前データ(ライトデータによって更新(上書き)される前のデータであって、かつセカンダリVOL80に書かれていた過去のデータ)をセカンダリVOL80からプールVOL84に移動させる(S9)。
更に、CPU81は、スナップショット管理情報86を、スプリット時点にセカンダリVOL80に格納されているデータと、スプリット時点以降にセカンダリVOL80からプールVOL84に移動されたデータとから、スプリット時点におけるセカンダリVOL80のデータイメージを復元するための情報に更新する(S10)。
尚、CPU81は、2つのバーチャルVOL83を交互に切り替えて使用する。これにより、例えば、CPU81は、一方のバーチャルVOL83にセカンダリVOL80のスナップショットを論理的に作成しつつ、他方のバーチャルVOL83と対応付けられた差分ビットマップテーブル87をクリアすることができる。差分ビットマップテーブル87をクリアするには、長時間を要する。2つのバーチャルVOL83を交互に切り替えて使用することで、スナップショットの作成と、差分ビットマップテーブル87のクリアを並行処理できるので、効率がよい。
図5は第1の記憶制御装置2において実行される非同期リモートコピーの処理シーケンスを示す。
非同期リモートコピーは、まず、正ホストシステム4から第1の記憶制御装置2に与えられる非同期リモートコピー処理の実行命令に基づいて、第1の記憶制御装置2及び第2の記憶制御装置3間でプライマリVOL70のデータをすべてセカンダリVOL80にコピーする初期コピーから行なわれる。そしてこの初期コピーが終了すると、第1の記憶制御装置2において、プライマリVOL70とバーチャルVOL71との間のペア状態がスプリットされる。
図5の時刻t0は、プライマリVOL70とバーチャルVOL71との間のペア状態がスプリットされたスプリット時点を示す。この時刻t0におけるプライマリVOL70のデータイメージを「イメージT0」と称する。イメージT0は、プライマリVOL70の第1のブロック領域にデータブロックAが格納されているデータイメージとする。この時刻t0の時点では、プールVOL71に更新前データは格納されていない。スナップショット管理情報73は、イメージT0を復元するための情報になっている。
時刻t1で(つまり、スプリット状態の期間中に)、プライマリVOL70の第1のブロック領域にデータブロックBが上書きされると、プライマリVOL70のデータイメージがイメージT0からイメージT1に変化する。このとき、内部コピー実行プログラム60は、データブロックA(更新前データ)をプライマリVOL70からプールVOL72に書き込み、スナップショット管理情報73を、プライマリVOL70の第1のブロック領域に更新があり、かつその第1のブロック領域に存在していたデータブロックA(更新前データ)がプールVOL72に格納されたことを示す情報に更新する。
また、時刻t1で、制御プログラム62(図2)がリモートコピー処理の実行をリモートコピー実行プログラム61(図2)に命じる。リモートコピー実行プログラム61は、転送差分ビットマップテーブル74を参照することにより、イメージT0を構成するデータブロックAがプールVOL72に存在することを特定し、プールVOL72からデータブロックAを取得し、データブロックAを第2の記憶制御装置3に送信する。
時刻t2は、リモートコピー処理が完了した時点である。この結果、時刻t0の時点でプライマリVOL70に形成されていたイメージT0が、セカンダリVOL80に複製される。
また、時刻t2で(つまり、スプリット状態の期間中に)、プライマリVOL70の第2のブロック領域にデータブロックCが書かれると、プライマリVOL70のデータイメージがイメージT1からイメージT2に変化する。このとき、内部コピー実行プログラム60(図2)は、スナップショット管理情報73を、プライマリVOL70第2のブロック領域に更新があったことを示す情報に更新する。
例えば、時刻t2の後であって時刻t3の前に、プライマリVOL70の第2のブロック領域にデータブロックDが上書きされると、プライマリVOL70のデータイメージがイメージT2からイメージT3(第1のブロック領域にデータブロックBが存在し、第2のブロック領域にデータブロックDが存在するデータイメージ)に変化する。このとき、内部コピー実行プログラム60は、データブロックC(更新前データ)をプライマリVOL70からプールVOL72に移動させ、スナップショット管理情報73を、プライマリVOL70の第2のブロック領域に更新があり、その第2のブロック領域に存在していたデータブロックCがプールVOL72に格納されたことを示す情報に更新する。
その後、プライマリVOL70の更新が行われる前に、時刻t3で、再び、プライマリVOL70とバーチャルVOL71とがスプリット状態にされる。
この時刻t3の時点で、換言すれば、スプリット状態にされた場合に、CPU22は、その時刻t3におけるプライマリVOL70のイメージT3をバーチャルVOL71に論理的に保持することを目的として、プールVOL72に格納されている全ての更新前データを消去する。
また、CPU22は、スナップショット管理情報73を、イメージT0を復元するための情報からイメージT3を復元するための情報に更新する。具体的には、例えば、時刻t3の時点では、プライマリVOL70において、未だ更新が行われていない状態なので、CPU22は、スナップショット管理情報73を、プライマリVOL70で更新が行われていないことを示す情報に更新する。
時刻t4の時点でプライマリVOL70の第2のブロック領域にデータブロックEが上書きされると、プライマリVOL70のデータイメージがイメージT3からイメージT4に変化する。このとき、内部コピー実行プログラム60は、データブロックD(更新前データ)をプライマリVOL70からプールVOL72に書き込み、スナップショット管理情報73を、プライマリVOL70の第2のブロック領域で更新があり、かつその第2のブロック領域に存在していたデータブロックDがプールVOL72に移動したことを示す情報に更新する。
時刻t4の時点でリモートコピー処理が行われる。リモートコピー実行プログラム61(図2)は、転送差分ビットマップテーブル74を参照することにより、プライマリVOL70の第1のブロック領域に更新が無いので、イメージT3を構成するデータブロックBがプライマリVOL70に存在することを把握し、更にプライマリVOL70の第2のブロック領域に更新があったので、イメージT3を構成する別のデータブロックDがプールVOL72に存在することを把握する。リモートコピー実行プログラム61は、プライマリVOL70からデータブロックBを取得し、更にプールVOL72からデータブロックDを取得し、データブロックB及びデータブロックDを第2の記憶制御装置3に転送する。
時刻t5の時点は、リモートコピー処理が完了した時点である。この結果、セカンダリVOL80におけるイメージT0が、時刻t3におけるプライマリVOL70のイメージT3に更新される。つまり、セカンダリVOL80の第1ブロック領域のデータブロックAにデータブロックBが上書きされ、更にセカンダリVOL80の第2のブロック領域にデータブロックDが書き込まれる。
尚、これ以降、第2の記憶制御装置3は、次のスプリット時点t6のイメージT6を構成するデータを受信するまでの期間、イメージT3を保存する。
以後、時刻t3乃至時刻t5において実行された上述の処理が定期的に繰り返される。
つまり、第1の記憶制御装置2では、例えば15秒間隔で、プライマリVOL70とバーチャルVOL71とがスプリット状態にされる。そのスプリット状態にされている期間中であって、次にスプリット状態にされる時点までに(換言すれば、内部コピー処理及びスナップショット更新処理に並行して)、リモートコピー処理が実行される。そのリモートコピー処理が完了した時点以降に、再び、プライマリVOL70とバーチャルVOL71とがスプリット状態にされ、プールVOL72から更新前データが消去される。このような処理が繰り返されることにより、定期的になされたスプリット時点におけるプライマリVOL70のデータイメージ(図5の例では、時刻t0におけるイメージT0、時刻t3におけるイメージT3、時刻t6におけるイメージT6)をバーチャルVOL71に論理的に保持し、そのデータイメージをセカンダリVOL80にコピーできる。
なお、このストレージシステム1の場合、このようなリモートコピー処理を単独のプライマリVOL70についてだけでなく、コンテンシーグループ90(図6)についても行なうことができる。コンテンシーグループ90とは、図6に示すように、例えばデータベースのデータが格納されるプライマリVOL701と、当該データベースについてのログデータが格納されるプライマリVOL702と、当該データベースについての制御情報が格納されるプライマリVOL703となど、それぞれ関連するデータが格納された複数のプライマリVOL70(701〜703)から構成されるプライマリVOL群をいう。
そして、このストレージシステム1では、第1の記憶制御装置2内に所望のコンテンシーグループ90の各プライマリVOL701〜703とそれぞれ対応付けてバーチャルVOL711〜713を作成すると共に、第2の記憶制御装置3内に当該各プライマリVOL701〜703とそれぞれ対応付けてセカンダリVOL801〜803及びバーチャルVOL831〜833を作成できる。またこのストレージシステム1では、このコンテンシーグループ90のリモートコピー処理を正ホストシステム4から指示することによって、このコンテンシーグループ90に含まれる各プライマリVOLのデータイメージを、それぞれ図5について上述した手順に従って、同じタイミングで第1の記憶制御装置2内の対応するバーチャルVOL711〜713を介して第2の記憶制御装置3内の対応するセカンダリVOL801〜803にコピーすることができる。
図7は本実施形態に係るスナップショット更新処理の概要を示し、より詳細には、プライマリVOL70のデータイメージがイメージT3からイメージT4に変化し、バーチャルVOL71によってイメージT3が論理的に保持される様子を示す。
スナップショット管理情報73は、差分ビットマップテーブル100、アドレステーブル101、及び差分データ制御ブロック(DDCB:Differential Data Control Block)102を含む。
差分ビットマップテーブル100は、プライマリVOL70内の複数のブロック領域(例えば、1ブロック領域は64Kバイト)にそれぞれ対応する複数のビットを有する。例えば、イメージT3からイメージT4に変わる場合、図7に示すように、プライマリVOL70の第1のブロック領域は、更新されないので、その第1のブロック領域に対応するビットは「0」のままであり、第2のブロック領域のデータブロックDにデータブロックDが上書きされるので、その第2のブロック領域に対応するビットが「0」から「1」に更新される。
アドレステーブル101は、プライマリVOL70の複数のブロック領域にそれぞれ対応したアドレス領域を有する。あるブロック領域に対応する更新前データが存在していれば、そのあるブロック領域に対応するアドレス領域には、そのアドレス領域に対応するアドレスであって、差分データ制御ブロック102上のアドレスが格納される。
差分データ制御ブロック102は、例えば、プールVOL72内の複数のブロック領域にそれぞれ対応する管理領域を有する。各管理領域には、プールVOL72内のブロック領域に対応する位置に格納された更新前データがどの階層のスナップショットのデータであるかが記録される。CPU22は、管理領域を辿ることによって、複数階層の更新前データを取得することができる。
尚、差分データ制御ブロック102の使用されていない領域は、空きキューとして管理される。空きキューは、空きキューカウンタ103によって管理される。
上述の構成により、スナップショット作成時点におけるプライマリVOL70のデータイメージを論理的にバーチャルVOL71に複写できる。そして、バーチャルVOL71内のデータがどの階層の更新前データであるかは、差分データ制御ブロック102によって管理される。
(2)外部スナップショット作成機能
次に、ストレージシステム1に採用された外部スナップショット作成機能について説明する。本実施の形態によるストレージシステム1は、図8に示すように、正ホストシステム4から第1の記憶制御装置2に対して外部スナップショット作成要求を与えることにより、その要求が与えられた時点で第1の記憶制御装置2において作成したプライマリVOL70のスナップショットと同一内容の外部からアクセス可能なスナップショット(以下、これを外部スナップショットと呼ぶ)を第2の記憶制御装置3内に迅速に作成できる点を特徴の1つとしている。
この外部スナップショットは、外部スナップショット作成要求が第1の記憶制御装置2に与えられた時点のプライマリVOL70のバックアップとして、アクセス可能な状態で1つだけ作成される点において、セカンダリVOL80に障害が発生した場合のバックアップとして、外部から認識できない状態で一定時間ごとに作成されてバーチャルVOL83に保持されるセカンダリVOL80のデータイメージ(以下、これを内部スナップショットと呼ぶ)と相違する。
なお、かかる外部スナップショット作成要求がコンテンシーグループを指定して与えられた場合には、そのコンテンシーグループに属する各プライマリVOL70(701〜703(図6))のスナップショットと同一内容の外部スナップショットがそれぞれ第2の記憶制御装置3内に作成される。
ただし、1つのプライマリVOL70に対応させて、第2の記憶制御装置3内に1つの外部スナップショットを作成する処理も、コンテンシーグループ90を構成する各プライマリVOL70にそれぞれ対応させて、第2の記憶制御装置3内に複数の外部スナップショットを作成する処理も、作成する外部スナップショットの数が異なるだけで実際の処理内容は同様である。よって、以下においては、1つのプライマリVOL70に対応させて1つの外部スナップショットを第2の記憶制御装置3内に作成する場合を例に説明する。
ところで、ストレージシステム1では、上述のように第1の記憶制御装置2において、図9に示すように、定期的にプライマリVOL70とバーチャルVOL71とをスプリット状態にして第1及び第2の記憶制御装置2,3間でリモートコピー処理を実行することで、プライマリVOL及びセカンダリVOL間の遠隔コピーを実現している。
このため、あるサイクルのリモートコピー処理実行中に正ホストシステム4から外部スナップショット作成要求が与えられたとしても、図10に示すように、そのサイクルのリモートコピー処理が完了してセカンダリVOL80のデータが確定する(バーチャルVOLにスナップショットが作成される)までは、外部スナップショット作成要求が与えられた時刻で作成したプライマリVOL70のスナップショットを復元するための差分データを第1の記憶制御装置2から第2の記憶制御装置3に転送することができない。従って、何らの手当てもしなければ、外部スナップショット作成要求が与えられた時刻で作成したプライマリVOL70のスナップショットと同一内容の外部スナップショットを、迅速に第2の記憶制御装置3内に作成することができない。
そこで、ストレージシステム1においては、あるサイクルのリモートコピー処理実行中に正ホストシステム4から外部スナップショット作成要求が与えられた場合、図11に示すように、そのサイクルのリモートコピー処理を中断し、その後そのサイクルの未転送の差分データと、外部スナップショット作成要求が与えられた時点のプライマリVOL70のデータイメージを復元するための差分データとをまとめて第1の記憶制御装置2から第2の記憶制御装置3に送信することにより、かかる外部スナップショットを迅速に作成し得るようになされている。
図12は、このような外部スナップショットの作成処理に関する第1の記憶制御装置2のCPU22(図1)の処理内容を示すフローチャートである。CPU22は、リモートコピー実行プログラム61(図2)に基づき、この図12に示す正側用外部スナップショット作成処理手順に従って、外部スナップショット作成要求が与えられた時刻で作成したプライマリVOL70のスナップショットと同一内容の外部スナップショットを第2の記憶制御装置3内に作成するための処理を実行する。
すなわちCPU22は、正ホストシステム4から外部スナップショット作成要求が与えられると、そのとき実行していたリモートコピー処理(データ転送処理)を中断し、この後第2の記憶制御装置3に対して、外部スナップショットを作成すべき旨のコマンド(以下、これを外部スナップショット作成指示コマンドと呼ぶ)を送信する(S20)。またCPU22は、これと並行して、その時点におけるプライマリVOL70のデータイメージをバーチャルVOL71に反映することにより、当該時点におけるプライマリVOL70のスナップショットを作成する(S21)。
続いてCPU22は、図13に示すように、ステップS21において作成したスナップショットの差分データの転送を管理するための転送差分ビットマップテーブル74Aと、ステップS20においてリモートコピー処理を中断したスナップショットの未転送の差分データを管理するための転送差分ビットマップテーブル74Bとをマージした(合わせた)ビットマップテーブル(以下、これをマージビットマップテーブルと呼ぶ)74Cを作成する(S22)。
次いで、CPU22は、このマージビットマップテーブル74Cに基づいて、外部スナップショット作成要求が与えられた時点のプライマリVOL70のスナップショットを復元するために必要な差分データを第1の記憶制御装置2から第2の記憶制御装置3に送信するためのリモートコピー処理を開始する(S23−S24−S23)
そしてCPUは、この後かかるリモートコピー処理が終了すると(S24:YES)、第2の記憶制御装置3に所定のデータ転送終了通知を送信することにより、第1の記憶制御装置2のバーチャルVOL71と第2の記憶制御装置3のセカンダリVOL80とのペア状態を「PSUS」に移行させ(S25)、その後この一連の処理を終了する。
一方、図14は、外部スナップショットの作成処理に関する第2の記憶制御装置3のCPU81(図4)の処理内容を示すフローチャートである。CPU81は、リモートコピー実行プログラム61に基づき、この図14に示す副側用外部スナップショット作成処理手順に従って、外部スナップショット作成要求が与えられた時刻で作成したプライマリVOL70のスナップショットと同一内容の外部スナップショットを作成する。
すなわちCPU81は、第1の記憶制御装置2からの外部スナップショット作成指示コマンド(図12のステップS20参照)を受信すると、まず、そのとき実行中のリモートコピー処理を中断し(S30)、この後第1の記憶制御装置2から図13について上述したマージビットマップテーブル74Cに基づく差分データの転送が開始されるのを待ち受ける(S31)。
そしてCPU81は、やがて差分データの転送が開始されると、かかる差分データの受信処理を実行する(S32−S33−S32)。またCPU81は、この後その受信処理が完了すると(S33:YES)、そのときのセカンダリVOL80のデータイメージをバーチャルVOL83に反映するように当該バーチャルVOL83を更新する(S34)。
さらにCPU81は、この後第1の記憶制御装置2から送信されてきたデータ転送終了通知(図12のステップS25参照)を受信すると、そのときのバーチャルVOL83のデータイメージを反映した外部からアクセス可能なバーチャルVOL110、つまり外部スナップショットを作成する(S35)。このとき作成される外部スナップショットは、第1の記憶制御装置2が外部スナップショット作成要求を受けた時刻で作成したプライマリVOL70のスナップショットと同一のデータ内容を有する。そしてCPU81は、この後この一連の処理を終了する。
(3)外部スナップショット作成時間提示機能
ここで、上述のように第1の記憶制御装置2に外部スナップショット作成要求が与えられた時刻で作成したプライマリVOL70のスナップショットと同一内容の外部スナップショットを第2の記憶制御装置3内に作成する場合、第1の記憶制御装置2から第2の記憶制御装置3への差分データの転送にある程度の時間を要するため、第1の記憶制御装置2に外部スナップショット作成指示が与えられてから第2の記憶制御装置3内に外部スナップショットが作成されるまでにタイムラグが発生する。
このため、例えばある時刻で作成したプライマリVOL70のスナップショットと同一内容の外部スナップショットをテープ状記憶媒体などに保存しようとする場合などにおいて、第2の記憶制御装置3内に作成された複数の外部スナップショットのうち、目的の外部スナップショットがどれであるかをユーザが明確に識別できるような工夫が必要となる。
この場合において、このストレージシステム1では、第1の記憶制御装置2内のバーチャルVOL71と第2の記憶制御装置3内のセカンダリVOL80との間のリモートコピー処理が完了した場合に、これらバーチャルVOL71及びセカンダリVOL80間のペア状態が「PAIR」から「PSUS」に遷移するため、正ホストシステム4から既存のコマンド(例えば「pairdisplay」コマンド)を用いてバーチャルVOL71及びセカンダリVOL80のペア状態を監視することで、外部スナップショットの作成のタイミングを検出することができる。
しかしながら、この方法により外部スナップショットの作成のタイミングを検出できたとしても、その作成された外部スナップショットが確実に目的の外部スナップショットであるという保証はなく、より確実にユーザが目的の外部スナップショットを特定できる工夫が望まれる。
そこで、このストレージシステム1では、正ホストシステム4から第1の記憶制御装置2に対して外部スナップショット作成要求が発行された時刻を当該第1の記憶制御装置2から第2の記憶制御装置3に通知し、この時刻を第2の記憶制御装置3において、そのとき作成した外部スナップショットと関連付けて管理することにより、この時刻に基づいて、ユーザが第2の記憶制御装置3内に作成された外部スナップショットを識別し得るようになされている。
実際上、このストレージシステム1の場合、外部スナップショット作成要求には、文字列データを格納するためのフィールド(以下、これを文字列格納フィールドと呼ぶ)が設けられている。そして正ホストシステム4は、第1の記憶制御装置2に外部スナップショット作成要求を発行する際には、時刻情報として、その時刻を表す文字列のデータをこの文字列格納フィールドに格納する。
また第1の記憶制御装置2のCPU22は、外部スナップショット作成要求を受信したときには、この外部スナップショット作成要求の文字列格納フィールドに格納されている文字列データを抽出して記憶し、その後図12について上述した正側用外部スナップショット作成処理手順のステップS25において第2の記憶制御装置3にデータ転送終了通知を送信する際に、この文字列データをデータ転送終了通知の所定位置に格納して第2の記憶制御装置3に送信する。
第2の記憶制御装置3のCPU81は、データ転送終了通知を受信したときには、かかる文字列データをこのデータ転送終了通知の所定位置から読み出し、この読み出した文字列データをそのとき作成した外部スナップショットと対応付けて記憶する。
またCPU81は、この後第2の記憶制御装置3に接続された管理端末等を用いて外部スナップショットに関する情報の表示指令がユーザにより入力された場合には、この文字列データをその管理端末等に送信することにより、当該文字列データに基づく文字列をその管理端末等に可視表示させる。
このようにしてこのストレージシステム1では、第2の記憶制御装置3に作成された外部スナップショットが、いつの時点のプライマリVOL70のデータイメージを反映したものであるかを、この可視表示された文字列によりユーザが容易に認識することができるようになされている。
一方、このストレージシステム1の場合、第1の記憶制御装置2のCPU22は、例えば特開2002−49517号公報に開示された方法を利用して、プライマリVOL70のデータイメージをバーチャルVOL71に反映するようにしてスナップショットを作成するごとに、そのスナップショットにシーケンス番号を付与し、このシーケンス番号を管理している。この場合において、第1の記憶制御装置2のCPU22は、かかるシーケンス番号をコンテンシーグループごとに管理する。
そしてCPU22は、そのスナップショットについての差分データを第2の記憶制御装置3に送信し終えた時点をもって、そのスナップショットについてのリモートコピー処理を完了したと判定する。またCPU22は、この後、正ホストシステム4からの要求に応じて、かかるリモートコピー処理が完了した時間を当該正ホストシステム4に通知する。
これより、このストレージシステム1では、この機能を利用することによって、第1の記憶制御装置2に接続された正ホストシステム4を利用するユーザが、作成指示した外部スナップショットが第2の記憶制御装置3内に作成された大まかな時間を認識することができるようになされている。
(4)ストレージシステムにおける複数スナップショット管理方法
(4−1)共用ビットによる複数スナップショットの管理
ところで、このストレージシステム1の場合、リモートコピー処理の実行中はセカンダリVOL80のデータが確定しないため、当該セカンダリVOL80に基づいて外部スナップショットを作成することができない。
一方、リモートコピー処理の完了後は、当該リモートコピー処理の完了後のセカンダリVOL80のデータイメージである内部スナップショットがバーチャルVOL83に保持される。そしてこのバーチャルVOL83に保持された内部スナップショットは、データが確定した状態にある。
そこで、第2の記憶制御装置3のCPU81は、図14について上述した副側用外部スナップショット作成処理手順のステップS35において、かかるバーチャルVOL83に保持された内部スナップショットに基づいて外部スナップショットを作成する。従って、図15に示すように、セカンダリVOL80から見て内部スナップショットを保持するバーチャルVOL83は「子」、外部スナップショットを保持するバーチャルVOL110は「孫」の関係となる。
この場合、スナップショット機能が搭載された従来の記憶制御装置でも複数のスナップショットを作成することはできたが、かかる従来の記憶制御装置では正ボリュームに対して複数の副ボリュームを作成する「親」と「子」の階層の関係までしかサポートしていない。
しかしながら、本実施の形態によるストレージシステム1では、図15に示すように、第2の記憶制御装置50内にセカンダリVOL80に基づいて「子」階層のバーチャルVOL83(内部スナップショット)を複数作成することができ、またこれら「子」階層のバーチャルVOL83(内部スナップショット)に基づいて「孫」階層のバーチャルVOL110(外部スナップショット)を作成することができる。さらにストレージシステム1では、「孫」階層以降も、既存のバーチャルVOL110(外部スナップショット)に基づいて順次バーチャルVOL110(外部スナップショット)を作成することもできる。このため、セカンダリVOL80と、これら作成した複数階層のバーチャルVOL110(外部スナップショット)との間の差分を管理するための新たなスナップショット管理方法が必要となる。
そこでこのストレージシステム1の場合、第2の記憶制御装置3は、セカンダリVOL80の各ブロックとそれぞれ対応させて、図16に示すように、正VOLアドレステーブル120によってそのローカルメモリ82(図4)上の保存位置が管理された階層管理ビットマップテーブル121をスナップショット管理情報86(図4)の一部としてローカルメモリ82に保持している。
そしてこのストレージシステム1では、この階層管理ビットマップテーブル121によって、各階層のバーチャルVOL83,110に保持されたスナップショットと、セカンダリVOL80のデータ内容との間に差分があるか否かを管理する一方、カスケードな関係を有する一群のバーチャルVOL83A,83B,110について共用する共用ビットを各階層管理ビットマップテーブル121に導入し、この共用ビットによって、新たなバーチャルVOL110の作成時におけるかかる一群のバーチャルVOL83,110の差分管理を一括して行ない得るようになされている。
実際上、階層管理ビットマップテーブル121は、図16からも明らかなように、複数のビットから構成されている。そして第2の記憶制御装置3のCPU81は、第2の記憶制御装置3内に内部スナップショットや外部スナップショットを保持するための新たなバーチャルVOL83,110を作成するごとに、その作成したバーチャルVOL83,110に対して階層管理ビットマップテーブル121内の1つの未使用のビット(他のバーチャルVOL83,110に割り当てられていないビット)をそのバーチャルVOL83,110に専用のビット(以下、これを専用ビットと呼ぶ)として順次割り当てる。またCPU81は、これと併せてこのバーチャルVOL83,110の作成によって新たにカスケードな関係となった各バーチャルVOLの組に対して、それぞれ階層管理ビットマップテーブル121内の1つの未使用のビットを共用ビットとして割り当てる。
例えばCPU81は、図17(A)に示すように、第2の記憶制御装置3内に「子」階層のバーチャルVOL83(LUN♯1)が1つしか存在しない状態のときには、そのバーチャルVOL83に対して階層管理ビットマップテーブル121の1つのビット(図17(A)の例では左端のビット)を専用ビットとして割り当てる。またCPU81は、図17(B)に示すように、この後このバーチャルVOL83とカスケードに「孫」階層のバーチャルVOL110(LUN♯2)を作成したときには、この「孫」階層のバーチャルVOL110に専用ビット(図17(B)の例では左から3番目のビット)を1つ割り当て、当該「孫」階層のバーチャルVOL110の作成によって発生した、カスケードな関係を有する「子」階層及び「孫」階層の各バーチャルVOL83,110(LUN♯1,LUN♯2)の組に対して1つの共用ビット(図17(B)の例では左端のビット)を割り当てる。
さらにCPU81は、図17(B)の状態から、図17(C)に示すように、かかる「孫」階層のバーチャルVOL110(LUN♯2)とカスケードに「曾孫」階層のバーチャルVOL110(LUN♯5)を作成した場合には、この「曾孫」階層のバーチャルVOL110に対して専用ビットを1つ割り当て、これと同時にカスケードな関係を有する「子」階層、「孫」階層及び「曾孫」階層の各バーチャルVOL83,110(LUN♯1,LUN♯2,LUN♯5)の組と、「孫」階層及び「曾孫」階層のバーチャルVOL110(LUN♯2,LUN♯5)の組とに対して、それぞれ1つの共用ビットを割り当てる。
この場合において、CPU81は、上述のようなバーチャルVOL83,110の組に対して共用ビットに割り当てる割当て処理を、新たな外部スナップショットが作成されることにより共用ビットが必要になったときに、階層管理ビットマップテーブル121の変更量が少なくなるような元の階層管理ビットマップテーブル121のデータを有効に活用できる方法で行なう。
例えばCPU81は、図17(A)の状態から図17(B)のように外部スナップショットを保持する新たな「孫」階層のバーチャルVOL110(LUN♯2)を作成した場合には、それまで「子」階層のバーチャルVOL83(LUN♯1)の専用ビットとして割り当てていたビットを、「子」階層のバーチャルVOL83及び「孫」階層のバーチャルVOL(LUN♯2)の共用ビットに変更し、これとは別に新たに「子」階層及び「孫」階層の各バーチャルVOL83,110にそれぞれ未使用のビットを専用ビットとして割り当てる。
またCPU81は、例えば図17(B)の状態から図17(C)のように外部スナップショットを保持する新たな「曾孫」階層のバーチャルVOL110(LU♯5)を作成した場合には、それまで「子」階層及び「孫」階層のバーチャルVOL83,110(LUN1,LUN2)の共用ビットとして割り当てていたビットを、「子」階層、「孫」階層及び「曾孫」階層の各バーチャルVOL83,110の共用ビットに変更すると共に、それまで「孫」階層のバーチャルVOL110の専用ビットとして割り当てていたビットを、「孫」階層及び「曾孫」階層のバーチャルVOL110の共用ビットに変更し、これとは別に新たに「孫」階層及び「曾孫」階層のバーチャルVOL110にそれぞれ未使用のビットを専用ビットとして割り当てる。
そしてCPU81は、この後上述のようにして複数階層のバーチャルVOL83,110に割り当てた共用ビットのうち、「1」に設定できる共用ビットが存在するときには、専用ビットに優先して、その共用ビットを「1」に設定する。
例えば図17(A)の状態から図17(B)のように新たな外部スナップショットを保持する「孫」階層のバーチャルVOL110(LUN♯2)を作成したときには、「子」階層及び「孫」階層の各バーチャルVOL83,110(LUN♯1,LUN♯2)の共用ビットをそれぞれ「1」に設定することも、これら「子」階層及び「孫」階層の各バーチャルVOL83,110の専用ビットをそれぞれ「1」に設定することもできる場合がある。そこで、この場合にCPU81は、「子」階層及び「孫」階層の各バーチャルVOL83,110にそれぞれ割り当てた専用ビットをそれぞれ「1」に設定するのではなく、かかる共用ビットを「1」に設定する。
また例えば図17(B)の状態から図17(C)のように「曾孫」階層のバーチャルVOL110(LU♯5)を作成したときには、「子」階層、「孫」階層及び「曾孫」階層の各バーチャルVOL83,110(LUN♯1,LUN♯2,LUN♯5)の共用ビットを「1」に設定することも、これら「子」階層、「孫」階層及び「曾孫」階層の各バーチャルVOL83,110の専用ビットをそれぞれ「1」に設定することもできる場合がある。そこで、この場合にCPU81は、「子」階層、「孫」階層及び「曾孫」階層の各バーチャルVOL83,110の専用ビットをそれぞれ「1」に設定するのではなく、かかる共用ビットを「1」に設定することとなる。
このようにこのストレージシステム1では、かかる場合に専用ビットに優先して共用ビットを「1」に設定することにより、新たなバーチャルVOL83,110(内部スナップショット又は外部スナップショット)の作成時に変更すべき階層管理ビットマップテーブル121上のビット数を低減し、これによりかかる新たなバーチャルVOL83,110(内部スナップショット又は外部スナップショット)の生成処理をより容易かつ迅速に行い得るようになされている。
なお、上述のような共用ビットの作成及び割当て処理は、新たなバーチャルVOL83,110の生成処理をより容易かつ迅速に行うためのものであるため、新たなバーチャルVOL83,110が作成されたタイミングにおいてのみ行なわれる。従って、例えばその後セカンダリVOL80やバーチャルVOL83,110にデータの書込みが発生した場合、CPU81は、共用ビットに「1」を設定できる場合であっても、共用ビットに優先して専用ビットを「1」に設定することになる。
ところで、このストレージシステム1では、階層管理ビットマップテーブル121の各ビットがそれぞれどのバーチャルVOL83,110に割り当てられているかを、図16に示すようなビット管理用ビットマップテーブル122によって管理している。
このビット管理用ビットマップテーブル122は、複数のビットから構成されるもので、階層管理ビットマップテーブル121上の各ビットにそれぞれ対応させて設けられる。
この場合、ビット管理用ビットマップテーブル122の各ビットは、それぞれ未だ作成されていない論理ユニットのLUNを含めて、予め先頭ビット(図16のビット管理用ビットマップテーブル122における最上段のビット)から順番にLUNの小さい論理ユニットとそれぞれ対応付けられている。
そして第2の記憶制御装置3のCPU81は、階層管理ビットマップテーブル121の各ビットを共用ビット又はいずれかのバーチャルVOL83,110の専用ビットに割り当てる際には、そのビットと対応付けられたビット管理用ビットマップテーブル122上の割当て対象の論理ユニットのLUNと対応付けられたビットに「1」を設定し、他のビットに「0」を設定する。
例えば、図17(B)の例では、階層管理ビットマップテーブル121の2番目のビットが「子」階層のバーチャルVOL83と対応付けられているため、CPU81は、そのビットと対応するビット管理用ビットマップテーブル122について、かかる「子」階層のバーチャルVOL83に付与されたLUN(この図17(B)の例では「♯1」)と対応するビット(図16の例では一番上のビット)に「1」を設定し、他のビットに「0」を設定する。
また図17(B)の例では、階層管理ビットマップテーブル121の左端のビットが「子」階層及び「孫」階層の共用ビットとなっているため、CPU81は、そのビットと対応するビット管理用ビットマップテーブル122について、かかる「子」階層及び「孫」階層のバーチャルVOL83,110にそれぞれ付与されたLUN(この図17(B)の例では、それぞれ「♯1」及び「♯2」)と対応するビット(図16の例では上から1番目及び2番目のビット)に「1」を設定し、他のビットに「0」を設定する。
そしてCPU81は、内部スナップショット又は外部スナップショットを保持する新たなバーチャルVOL83,110の作成によって階層管理ビットマップテーブル121の更新が必要となるごとに、これに応じて必要なビット管理用ビットマップテーブル122を更新し、これにより階層管理ビットマップテーブル121上の各ビットとバーチャルVOL83,110との対応付けを必要に応じて変更する。
このようにこのストレージシステム1では、階層管理ビットマップテーブル121の各ビットがそれぞれどのバーチャルVOL83,110に割り当てられているかの管理をこのビット管理用ビットマップテーブル122に基づいて行うことにより、階層管理ビットマップテーブル121の各ビットの割り当てを容易に設定又は変更することができるようになされている。
(4−2)共用ビット削除処理
上述のように共用ビットを利用する場合、作成されるバーチャルVOL83,110が多くなればなるほど多くの共用ビットを必要とするため、共用ビットを利用しない方法に比べてより多くのメモリ資源を使用することになる。従って、この共用ビットをそのままにしておくと、かかる階層管理ビットマップテーブル122を記憶保持するメモリ資源(ローカルメモリ25(図1))を圧迫することになる。
そこでこのストレージシステム1の場合、第2の記憶制御装置3のCPU81は、新たなバーチャルVOL83,110が作成された後、所定時間が経過したときには、図18に示すように、各階層管理ビットマップテーブル121について、共用ビットが存在するか否かの確認を行い、共用ビットが存在し、かつその共用ビットが「0」に設定されている場合には、その共用ビットを直ちに削除する一方、共用ビットが存在し、かつその共用ビットが「1」に設定されている場合には、バックグランド処理でその共用ビットを対応する専用ビットに書き換えた上で、その共用ビットを削除する処理を実行する。
例えば図17(A)の状態から図17(B)のように新たな外部スナップショットを保持する「孫」階層のバーチャルVOL110(LUN♯2)を作成したときには、上述のように「子」階層及び「孫」階層の各バーチャルVOL83,110について共用する共用ビットに「1」が設定される。そこで、CPU81は、この後「子」階層及び「孫」階層の各バーチャルVOL83,110にそれぞれ割り当てた専用ビットをそれぞれ「1」に変更した後に、かかる共用ビットを削除する処理をバックグランドで実行する。
また例えば図17(B)の状態から図17(C)のように「曾孫」階層のバーチャルVOL110(LU♯5)を作成したときには、上述のように「子」階層、「孫」階層及び「曾孫」階層の各バーチャルVOL83,110について共用する共用ビットに「1」が設定される。そこで、CPU81は、この後「子」階層、「孫」階層及び「曾孫」階層の各バーチャルVOL83,110の専用ビットをそれぞれ「1」に変更した後に、かかる共用ビットを削除する処理をバックグランドで実行する。
このようにしてこのストレージシステム1では、共用ビットを削除する処理を実行することにより、階層管理ビットマップテーブル121上の不要なビットの使用を是正し、これによりメモリ資源の浪費を防止し得るようになされている。
(5)サイクル更新時間調整機能及び転送量調整機能
ところで、このストレージシステム1においては、第1の記憶制御装置2内に作成されるバーチャルVOL71が1つの場合、このバーチャルVOL71の内容が第2の記憶制御装置3内のセカンダリVOL80に反映され、さらにこのセカンダリVOL80の内容がバーチャルVOL83に反映されて当該バーチャルVOL83の内容が確定しない限り、次のセカンダリVOL70のスナップショットを作成できない。
この結果、例えば正ホストシステム4からのデータライト量が多くなると、第1の記憶制御装置2から第2の記憶制御装置3に転送される差分データのデータ量が多くなるために、一時的に第2の記憶制御装置3においてバーチャルVOL83の内容の確定時間の時間間隔が長くなり、障害発生時のデータロスト量が増加するという問題がある。
そこでこのストレージシステム1では、第1の記憶制御装置2内にバーチャルVOL71を複数設け、これを循環的に順次使用する一方、図19に示すように、正ホストシステム4からのライト要求の増加により一定サイクル内でのリモート転送が間に合わずに、データ未転送のバーチャルVOL71が複数となった場合には、正ホストシステム4からのライト要求を数回に1回の割合でのみ受け付けるなどライト受付量を制限することにより、かかる問題に対応し得るようになされている。
またこのストレージシステム1では、通常のサイクルとは別に正ホストシステム1を用いて第1の記憶制御装置2から第2の記憶制御装置3へのユーザがデータ転送の契機を与えられるようになされており、これにより第1の記憶制御装置2から第2の記憶制御装置3への差分データを転送する際の1回分のデータ転送量を小さくして、障害発生時のデータロスト量を低減させ得るようになされている。
(6)本実施の形態の効果
以上のように、このストレージシステム1では、第1の記憶制御装置2が、第2の記憶制御装置3に対する外部スナップショット作成要求が与えられたときに、第2の記憶制御装置3に対するそのサイクルの差分データの転送を中断すると共に、その時点におけるプライマリVOL70のスナップショットを作成し、このスナップショットの差分データと、そのサイクルの未転送の差分データとをまとめて第2の記憶制御装置3に転送する。
従って、このストレージシステム1では、正ホストシステム4から第1の記憶制御装置2に外部スナップショット作成要求が与えられた時点で第1の記憶制御装置において作成したスナップショットと同じ内容の外部スナップショットを迅速に第2の記憶制御装置3内に作成することができる。かくするにつき、ストレージシステム1の機能性を向上させて、ストレージシステム1全体としての利便性を向上させることができる。
(7)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、プライマリVOL70(第1の記憶領域)のデータイメージでなるスナップショットを定期的又は不定期に作成し、作成したスナップショット(第1のスナップショット)の差分データを第2の記憶制御装置3に転送する第1の記憶制御装置2のコントローラ10と、正ホストシステム4から第1の記憶制御装置2を介して与えられる第2の記憶制御装置3に対するスナップショット作成要求に応じて、セカンダリVOL80(第2の記憶領域)のデータイメージでなる外部からアクセス可能な外部スナップショット(第1のスナップショット)を作成する第2の記憶制御装置3のコントローラ40とを、図1のように構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の構成を広く適用することができる。
本発明は、いわゆるスナップショット機能及びリモートコピー機能が搭載された複数の記憶制御装置から構成されるストレージシステムに適用できる。
本実施の形態によるストレージシステムの構成を示すブロック図である。 ローカルメモリに格納される情報の一例を示す概念図である。 ボリューム管理テーブルの構成例を示す概念図である。 ストレージシステムにおける処理の流れの説明に供する概念図である。 ストレージシステムにおけるスナップショット管理方法の説明に供するタイミングチャートである。 コンテンシーグループの説明に供する概念図である。 スプリット状態開始時とリモートコピー実行時とを含んだ全体的な流れの説明に供する概念図である。 ストレージシステムにおける外部スナップショット作成機能の概要説明に供する概念図である。 ストレージシステムにおけるリモートコピー機能の説明に供するタイミングチャートである。 ストレージシステムにおけるリモートコピー機能の問題点の説明に供するタイミングチャートである。 ストレージシステムにおける外部スナップショット作成機能の概要説明に供するタイミングチャートである。 正側用外部スナップショット作成処理手順を示すフローチャートである。 転送差分ビットマップテーブルのマージの説明に供する概念図である。 副側用外部スナップショット作成処理手順を示すフローチャートである。 バーチャルVOLの階層の説明に供する概念図である。 階層管理ビットマップテーブル121の説明に供する概念図である。 (A)−(C)は、ストレージシステムにおける複数スナップショット管理方法の説明に供する概念図である。 共用ビット削除処理の説明に供する概念図である。 サイクル更新時間調整機能及び転送量調整機能の説明に供するタイミングチャートである。
符号の説明
1……ストレージシステム、2,3……記憶制御装置、4……正ホストシステム、10……コントローラ、11……記憶装置、22……CPU、25……ローカルメモリ、30……ディスクドライブ、70……プライマリVOL、71,83,110……バーチャルVOL、74,74A,74B,74C……転送差分ビットマップテーブル、80……セカンダリVOL、121……階層管理ビットマップテーブル、122……ビット管理用ビットマップテーブル。

Claims (18)

  1. 第1の記憶制御装置及び第2の記憶制御装置を有し、上位装置から前記第1の記憶制御装置に与えられる書込み対象のデータを前記第1の記憶制御装置及び前記第2の記憶制御装置において二重化して保有するストレージシステムであって、
    前記第1の記憶制御装置は、
    前記上位装置から与えられる前記書込み対象のデータを記憶するための第1の記憶領域を提供する第1の記憶デバイスと、
    前記第1の記憶領域のデータイメージでなる第1のスナップショットを定期的又は不定期に作成し、作成した前記第1のスナップショットの差分データを前記第2の記憶制御装置に転送する第1のコントローラと
    を備え、
    前記第2の記憶制御装置は、
    前記差分データに基づき得られる前記第1のスナップショットを記憶するための第2の記憶領域を提供する第2の記憶デバイスと、
    前記上位装置から前記第1の記憶制御装置を介して与えられる前記第2の記憶制御装置に対するスナップショット作成要求に応じて、前記第2の記憶領域のデータイメージでなる外部からアクセス可能な第2のスナップショットを作成する第2のコントローラと
    を備え、
    前記第1の記憶制御装置の前記第1のコントローラは、
    前記上位装置から前記第2の記憶制御装置に対する前記スナップショット作成要求が与えられたときに、前記第2の記憶制御装置に対する前記差分データの転送を中断すると共に前記第1のスナップショットを作成し、当該第1のスナップショットの差分データと、前記差分データの転送を中断した前記第1のスナップショットの未転送の前記差分データとをまとめて前記第2の記憶制御装置に転送する
    ことを特徴とするストレージシステム。
  2. 前記第1の記憶制御装置の前記第1のコントローラは、
    前記上位装置から前記第2の記憶制御装置に対する前記スナップショット作成要求が与えられたときに、当該スナップショット要求が与えられた時点で作成した前記第1のスナップショットの前記差分データの転送を管理するための第1のビットマップと、前記差分データの転送を中断した前記第1のスナップショットの未転送の前記差分データを管理するための第2のビットマップとを合わせた第3のビットマップを作成し、当該第3のビットマップに基づいて、前記スナップショット作成要求が与えられた時点で作成した前記第1のスナップショットの差分データと、前記差分データの転送を中断した前記第1のスナップショットの未転送の前記差分データとをまとめて前記第2の記憶制御装置に送信する
    ことを特徴とする請求項1に記載のストレージシステム。
  3. 前記第2の記憶制御装置の前記第2のコントローラは、
    前記第2の記憶領域のデータイメージでなる第3のスナップショットを当該第2の記憶領域に保存された前記第1のスナップショットに基づいて作成し、当該第3のスナップショットに基づいて前記第2のスナップショットを作成する
    ことを特徴とする請求項1に記載のストレージシステム。
  4. 前記第2の記憶制御装置の前記第2のコントローラは、
    前記スナップショット作成要求に応じて、既存の前記第2のスナップショットに基づいて新たな前記第2のスナップショットを作成する
    ことを特徴とする請求項1に記載のストレージシステム。
  5. 前記第2の記憶制御装置の前記第2のコントローラは、
    前記第2の記憶領域の所定単位ごとに複数のビットからなる管理情報を保持し、前記第2の記憶領域のデータ内容と、作成された前記第2のスナップショットとの間に差分があるか否かを対応する前記管理情報の当該第2のスナップショットに割り当てたビットの値によって管理し、
    既存の前記第2のスナップショットに基づいて新たな前記第2のスナップショットを作成したときには、前記管理情報に含まれる各前記ビットのうちの1つの前記ビットを、当該既存の第2のスナップショットと、前記新たな第2のスナップショットとで共用する共用ビットに割り当て、当該共用ビットを用いて、前記第2の記憶領域のデータ内容と、前記既存の第2のスナップショット及び前記新たな第2のスナップショットとの間に差分があるか否かを管理する
    ことを特徴とする請求項4に記載のストレージシステム。
  6. 前記第2の記憶制御装置の前記第2のコントローラは、
    新たな前記第2のスナップショットを作成したときには、前記管理情報に含まれる各前記ビットのうちの1つの前記ビットを当該新たな第2のスナップショットに専用の専用ビットとして割り当て、
    新たな前記第2のスナップショットの作成後、所定のタイミングで、前記共用ビットの情報を対応する前記専用ビットにバックグランド処理で書き換える
    ことを特徴とする請求項1に記載のストレージシステム。
  7. 前記第2の記憶制御装置の前記第2のコントローラは、
    前記管理情報の各前記ビットがそれぞれどの第2のスナップショットに割り当てられているかを管理するためのビット管理情報を有し、当該ビット管理情報を更新するようにして、前記共用ビットの情報を対応する前記専用ビットにバックグランド処理で書き換える
    ことを特徴とする請求項6に記載のストレージシステム。
  8. 前記上位装置は、
    前記第2の記憶制御装置に対する前記スナップショット作成要求に時刻情報を格納し、
    前記第1の記憶制御装置は、
    前記スナップショット作成要求に格納された前記時刻情報を抽出して前記第2の記憶制御装置に送信し、
    前記第2の記憶制御装置は、
    前記第1の記憶制御装置から送信される前記時刻情報を、対応する前記第2のスナップショットと対応付けて記憶し、
    ユーザからの要求に応じて、前記時刻情報を当該ユーザに提供する
    ことを特徴とする請求項1に記載のストレージシステム。
  9. 前記時刻情報は、
    前記上位装置が前記スナップショット作成要求を前記第1の記憶制御装置に発行した時刻を表す情報である
    ことを特徴とする請求項7に記載のストレージシステム。
  10. 第1の記憶制御装置及び第2の記憶制御装置を有し、上位装置から前記第1の記憶制御装置に与えられる書込み対象のデータを前記第1の記憶制御装置及び前記第2の記憶制御装置において二重化して保有するストレージシステムにおけるスナップショット管理方法であって、
    前記第1の記憶制御装置において、前記上位装置から与えられる前記書込み対象のデータを記憶するための第1の記憶領域のデータイメージでなる第1のスナップショットを定期的又は不定期に作成し、作成した前記第1のスナップショットの差分データを前記第2の記憶制御装置に転送する第1のステップと、
    前記第2の記憶制御装置において、前記上位装置から前記第1の記憶制御装置を介して与えられる前記第2の記憶制御装置に対するスナップショット作成要求に応じて、前記差分データに基づき得られる前記第1のスナップショットを記憶するための第2の記憶領域のデータイメージでなる外部からアクセス可能な第2のスナップショットを作成する第2のステップと
    を備え、
    前記第1のステップでは、
    前記上位装置から前記第2の記憶制御装置に対する前記スナップショット作成要求が与えられたときに、前記第2の記憶制御装置に対する前記差分データの転送を中断すると共に前記第1のスナップショットを作成し、当該第1のスナップショットの差分データと、前記差分データの転送を中断した前記第1のスナップショットの未転送の前記差分データとをまとめて前記第2の記憶制御装置に転送する
    ことを特徴とするスナップショット管理方法。
  11. 前記第1のステップでは、
    前記上位装置から前記第2の記憶制御装置に対する前記スナップショット作成要求が与えられたときに、当該スナップショット作成要求が与えられた時点で作成した前記第1のスナップショットの前記差分データの転送を管理するための第1のビットマップと、前記差分データの転送を中断した前記第1のスナップショットの未転送の前記差分データを管理するための第2のビットマップとを合わせた第3のビットマップを作成し、
    作成した前記第3のビットマップに基づいて、前記スナップショット作成要求が与えられた時点で作成した前記第1のスナップショットの差分データと、前記差分データの転送を中断した前記第1のスナップショットの未転送の前記差分データとをまとめて前記第2の記憶制御装置に送信する
    ことを特徴とする請求項10に記載のスナップショット管理方法。
  12. 前記第2のステップでは、
    前記第2の記憶領域のデータイメージでなる第3のスナップショットを当該第2の記憶領域に保存された前記第1のスナップショットに基づいて作成し、当該第3のスナップショットに基づいて前記第2のスナップショットを作成する
    ことを特徴とする請求項10に記載のスナップショット管理方法。
  13. 前記スナップショット作成要求に応じて、既存の前記第2のスナップショットに基づいて新たな前記第2のスナップショットを作成する第3のステップを備える
    ことを特徴とする請求項10に記載のスナップショット管理方法。
  14. 前記第3のステップでは、
    前記第2の記憶領域の所定単位ごとに複数のビットからなる管理情報を保持し、前記第2の記憶領域のデータ内容と、作成された前記第2のスナップショットとの間に差分があるか否かを対応する前記管理情報の当該第2のスナップショットに割り当てたビットの値によって管理し、
    既存の前記第2のスナップショットに基づいて新たな前記第2のスナップショットを作成したときには、前記管理情報に含まれる各前記ビットのうちの1つの前記ビットを、当該既存の第2のスナップショットと、前記新たな第2のスナップショットとで共用する共用ビットに割り当て、
    当該共用ビットを用いて、前記第2の記憶領域のデータ内容と、前記既存の第2のスナップショット及び前記新たな第2のスナップショットとの間に差分があるか否かを管理する
    ことを特徴とする請求項13に記載のスナップショット管理方法。
  15. 前記第2のステップでは、
    新たな前記第2のスナップショットを作成したときには、前記管理情報に含まれる各前記ビットのうちの1つの前記ビットを当該新たな第2のスナップショットに専用の専用ビットとして割り当て、
    新たな前記第2のスナップショットの作成後、所定のタイミングで、前記共用ビットの情報を対応する前記専用ビットにバックグランド処理で書き換える
    ことを特徴とする請求項10に記載のスナップショット管理方法。
  16. 前記管理情報の各前記ビットがそれぞれどの第2のスナップショットに割り当てられているかを管理するためのビット管理情報を更新するようにして、前記共用ビットの情報を対応する前記専用ビットにバックグランド処理で書き換える
    ことを特徴とする請求項14に記載のスナップショット管理方法。
  17. 前記上位装置は、
    前記第2の記憶制御装置に対する前記スナップショット作成要求に時刻情報を格納し、
    前記第1又は第2のステップにおいて、
    前記第1の記憶制御装置は、
    前記スナップショット作成要求に格納された前記時刻情報を抽出して前記第2の記憶制御装置に送信し、
    前記第2のステップにおいて、
    前記第2の記憶制御装置は、
    前記第1の記憶制御装置から送信される前記時刻情報を、対応する前記第2のスナップショットと対応付けて記憶し、
    ユーザからの要求に応じて、前記時刻情報を当該ユーザに提供する
    ことを特徴とする請求項1に記載のスナップショット管理方法。
  18. 前記時刻情報は、
    前記上位装置が前記スナップショット作成要求を前記第1の記憶制御装置に発行した時刻を表す情報である
    ことを特徴とする請求項17に記載のスナップショット管理方法。

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