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JP2007177285A - 連続焼結炉 - Google Patents

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彰男 田村
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Abstract

【課題】 被焼結品をセッターに収容させて、少なくともバーンオフ帯と予熱帯と焼結帯と冷却帯の順に導いて焼結させる連続焼結炉において、被焼結品の焼結が短時間で行え、設備が大型化するということもなく、また雰囲気ガスに不純ガスが混入するのを抑制して被焼結品の焼結が安定して行えるようにする。
【解決手段】 被焼結品2を収容させたセッター1を、少なくともバーンオフ帯20と予熱帯30と焼結帯40と冷却帯50とに順々に導いて、被焼結品を焼結させる連続焼結炉において、上記の各帯にセッターを送る送りローラ11を設け、少なくとも焼結帯の送りローラに耐熱性の高い材料で構成された耐熱ローラを用いると共に、各帯の間にセッターを次の帯に移行させる場合に開閉する仕切り扉13a〜13eを設けた。
【選択図】 図2

Description

この発明は、被焼結品を収容させたセッターを、少なくともバーンオフ帯と予熱帯と焼結帯と冷却帯との順に導いて、被焼結品を焼結させるようにした連続焼結炉に係り、特に、バーンオフ帯、予熱帯、焼結帯及び冷却帯における温度を適切に設定することが容易に行え、被焼結品を焼結させて焼結品を製造する時間を短縮させることができると共に設備が大型化するということもなく、また雰囲気ガスに酸素などの不純ガスが混入するのを抑制でき、被焼結品の焼結が安定して行えるようにした点に特徴を有するものである。
従来より、金属紛をプレス成形させた成形品からなる被焼結品を焼結炉において焼結させて、自動車部品などの焼結品を製造することが行われている。
そして、このような焼結炉としては、被焼結品を収容させたセッターを、少なくともバーンオフ帯と予熱帯と焼結帯と冷却帯との順に導いて、被焼結品を焼結させるようにした連続焼結炉が使用されている。
ここで、このような連続焼結炉としては、一般に、メッシュベルトの上に被焼結品を収容させたセッターをセットし、このメッシュベルトにより上記のセッターを連続焼結炉内において順々に搬送させ、バーンオフ帯と予熱帯と焼結帯と冷却帯との順に導いて、被焼結品を焼結させるようにしている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
ここで、このようにメッシュベルトにより被焼結品を収容させたセッターをバーンオフ帯と予熱帯と焼結帯と冷却帯の順に導くようにした場合、この連続焼結炉における入口及び出口が常に開いた状態になると共に、各帯の間も分離されずに連通された状態になる。
そして、このように連続焼結炉における入口及び出口が常に開いた状態で、各帯が連通された状態になると、連続焼結炉の入口及び出口から外気が連続焼結炉内に侵入して各帯に導かれるようになり、これにより得られる焼結品が着色されたり、劣化したりするおそれがある。
このため、従来においては、一般にこの連続焼結炉内に供給する焼結用雰囲気ガスの量を多くして、連続焼結炉の入口及び出口から外気が連続焼結炉内に侵入するのを抑制するようにしていたが、この場合に、多くの焼結用雰囲気ガスが必要になると共に、この焼結用雰囲気ガスを焼結帯において充分に加熱させるために、多くのエネルギーが必要になり、ランニングコストが高くつくという問題があった。
また、上記のように各帯が連通された状態になっているため、焼結帯において加熱された焼結用雰囲気ガスが冷却帯に流れ出して冷却帯の温度が上昇してしまい、焼結帯において焼結された焼結品を冷却帯において充分に冷却させるためには、冷却帯を長くして冷却時間を長くすることが必要になり、設備が大型化すると共に、焼結品の製造に要する時間も長くなるという問題があった。
また、バーンオフ帯においては、一般に、燃料ガスをバーナーにより燃焼させて、燃焼ガスを発生させると共に被焼結品を加熱して、被焼結品に存在するワックス成分等を分解させるようにしているが、上記のように各帯が連通された状態にあるため、このように分解されたワックス成分等を含む燃焼ガスが予熱帯や焼結帯に導かれて、得られる焼結品が劣化するという問題があった。また、上記のようにして被焼結品をバーンオフ帯において適切に加熱させるために、バーナーによって燃焼させる燃料ガスの量を調整する必要があり、発生する燃焼ガスの量が少なくなって、被焼結品に存在するワックス成分等を充分に分解させることができなくなる等の問題もあった。
さらに、上記のようにメッシュベルトにより被焼結品を収容させたセッターをバーンオフ帯と予熱帯と焼結帯と冷却帯との順に導くようにした場合、焼結帯における温度が一般に1100℃以上になるため、メッシュベルトが次第に伸びて頻繁に取り替える必要が生じ、メンテナンス費用が高くつくという問題もあった。
特開平6−172811号公報 特開平11−6001号公報 特開2002−129202号公報
この発明は、被焼結品を収容させたセッターを、少なくともバーンオフ帯と予熱帯と焼結帯と冷却帯との順に導いて、被焼結品を焼結させる連続焼結炉における上記のような問題を解決することを課題とするものである。
すなわち、この発明は上記のような連続焼結炉において、バーンオフ帯、予熱帯、焼結帯及び冷却帯における温度を適切に設定することが容易に行え、被焼結品を焼結させて焼結品を製造する時間を短縮させることができると共に設備が大型化するということもなく、また雰囲気ガスに酸素などの不純ガスが混入するのを抑制でき、被焼結品の焼結が安定して行えるようにすることを課題とするものである。
この発明においては、上記のような課題を解決するため、被焼結品を収容させたセッターを、少なくともバーンオフ帯と予熱帯と焼結帯と冷却帯とに順々に導いて、被焼結品を焼結させるようにした連続焼結炉において、上記の各帯にセッターを送る送りローラを設け、少なくとも焼結帯における送りローラに耐熱性の高い材料で構成された耐熱ローラを用いると共に、各帯の間に上記のセッターを次の帯に移行させる場合に開閉する仕切り扉を設けた。
ここで、上記の冷却帯として、徐冷帯と強制冷却帯とを設ける場合には、この徐冷帯と強制冷却帯との間にセッターを移行させる場合に開閉する仕切り扉を設けるようにする。
また、この発明における連続焼結炉においては、上記の冷却帯に焼結用雰囲気ガスを供給するガス供給装置を設け、この冷却帯に焼結用雰囲気ガスを供給することが好ましい。
また、上記の冷却帯に続いて真空置換帯を設け、この真空置換帯に焼結用雰囲気ガスを供給するガス供給装置を設けると共に、冷却帯とこの真空置換帯との間にセッターを移行させる場合に開閉する仕切り扉を設けることが好ましい。
ここで、上記のように各帯の間にセッターを次の帯に移行させる場合に開閉する仕切り扉を設ける場合において、上記の各帯における入口側の仕切り扉と出口側の仕切り扉とが同時に開かないようにすることが好ましい。
また、この発明における連続焼結炉においては、上記のバーンオフ帯に、燃焼ガスを発生させるバーナーの他に非燃焼式の加熱装置を設けることが好ましい。
また、この発明における連続焼結炉において、被焼結品を収容させたセッターを送りローラによって各帯内を搬送させるにあたり、少なくとも上記の焼結帯におけるセッターの送りを連続して行うことが好ましい。
この発明における連続焼結炉においては、被焼結品を収容させたセッターを、送りローラにより少なくともバーンオフ帯と予熱帯と焼結帯と冷却帯とに順々に導いて被焼結品を焼結させるにあたり、上記の各帯の間に仕切り扉を設け、上記のセッターを次の帯に移行させる場合にだけこの仕切り扉を開閉させるようにしたため、外気が連続焼結炉内に侵入して各帯に導かれるのが防止され、得られる焼結品が着色されたり、劣化したりするのが防止されるようになる。このため、連続焼結炉内に供給する焼結用雰囲気ガスの量を多くして、多くの焼結用雰囲気ガスを焼結帯において充分に加熱させる必要がなく、ランニングコストが低減される。
また、上記のように各帯の間に仕切り扉を設け、上記のセッターを次の帯に移行させる場合にだけこの仕切り扉を開閉させるようにしたため、焼結帯において加熱された焼結用雰囲気ガスが常に冷却帯に流れ出して、冷却帯の温度が上昇するということがなく、従来のように冷却帯を長くして冷却時間を長くしなくても、焼結帯において焼結された焼結品を冷却帯において短時間で冷却させることができるようになり、設備を小型化できると共に、焼結品の製造に要する時間も短縮できるようになる。
また、この発明における連続焼結炉においては、少なくとも焼結帯に設ける送りローラに耐熱性の高い材料で構成された耐熱ローラを用いるようにしたため、この耐熱ローラが熱によって劣化するのも防止され、長期にわたって安定した焼結が行えるようになり、メンテナンス費用も低減される。
また、この発明における連続焼結炉において、上記の冷却帯として、徐冷帯と強制冷却帯とを設け、この徐冷帯と強制冷却帯との間に仕切り扉を設けて、セッターを移行させる場合にだけこの仕切り扉を開閉させるようにすると、焼結帯において焼結された焼結品を上記の徐冷帯においてある程度の温度まで冷却させた後、上記の強制冷却帯において焼結品を急速に冷却させることができ、急冷による焼結品の劣化を抑制しながら、焼結品をさらに短時間で冷却させることができるようになり、設備をより小型化できると共に、焼結品の製造に要する時間をさらに短縮できるようになる。
また、この発明における連続焼結炉において、上記の冷却帯に焼結用雰囲気ガスを供給するガス供給装置を設け、この冷却帯に焼結用雰囲気ガスを供給させると、冷却帯に供給された焼結用雰囲気ガスが焼結帯,予熱帯,バーンオフ帯の順に導かれて炉外に排出されるようになり、バーンオフ帯において発生したワックス成分等を含む燃焼ガスが予熱帯や焼結帯に導かれるのが抑制され、ワックス成分等を含むガスによって焼結品が劣化するのがより一層防止されるようになる。
また、上記の冷却帯に続いて真空置換帯を設け、この真空置換帯に焼結用雰囲気ガスを供給するガス供給装置を設けると共に、冷却帯とこの真空置換帯との間に仕切り扉を設けるようにすると、この真空置換帯内を真空排気し、この真空置換帯内に上記のガス供給装置から焼結用雰囲気ガスを供給した状態で、上記の仕切り扉を開閉させて、上記のように冷却帯において冷却された焼結体をこの真空置換帯に導くことができる。このため、上記の仕切り扉を開けて、冷却帯から冷却された焼結体をこの真空置換帯に導く際に、外気が冷却帯内に侵入のも防止されるようになる。
また、上記のように各帯の間に仕切り扉を設け、セッターを次の帯に移行させる場合にこの仕切り扉を開閉させるにあたり、上記の各帯における入口側の仕切り扉と出口側の仕切り扉とが同時に開かないようにすると、各帯におけるガスが一気に他の帯に流れ込むのが防止されるようになり、各帯における温度の変化が一層抑制されるようになる。
また、上記のバーンオフ帯に燃焼ガスを発生させるバーナーの他に非燃焼式の加熱装置を設けると、このバーンオフ帯の温度を適切に制御しながら、このバーンオフ帯に一定した燃焼ガスを安定して供給することができ、被焼結品に存在するワックス成分等を安定して分解させることができるようになる。
また、この発明における連続焼結炉において、被焼結品を収容させたセッターを送りローラによって各帯内を搬送させるにあたり、上記の焼結帯におけるセッターの送りを連続して行うようにすると、セッター内に収容された被焼結品に対する焼結時の温度ムラが抑制されて、焼結品における歪みの発生等が防止されるようになる。
以下、この発明の実施形態に係る連続焼結炉を添付図面に基づいて具体的に説明する。なお、この発明に係る連続焼結炉は下記の実施形態に示すものに限定されず、発明の要旨を変更しない範囲において、適宜変更して実施できるものである。
この実施形態においては、図1に示すように、焼結させる複数の被焼結品2を収容させたセッター1を用いるにようにしている。
そして、この実施形態における連続焼結炉においては、上記のように複数の被焼結品2を収容させたセッター1を、図2に示すように、バーンオフ帯20の入口21に設けた入口扉22からバーンオフ帯20内に導き、このバーンオフ帯20から送りローラ11によって予熱帯30、焼結帯40、冷却帯50及び真空置換帯60の順に導いて上記の被焼結品2を焼結させて冷却させた後、このセッター1を真空置換帯60の出口61に設けた出口扉62から取り出すようにしている。
ここで、この実施形態における連続焼結炉においては、上記の冷却帯50として、第1及び第2の徐冷帯51a,51bと強制冷却帯52とを設けている。
そして、上記の予熱帯30、冷却帯50及び真空置換帯60に設ける送りローラ11としては、耐熱鋼で構成されたものを用いることができるが、上記の焼結帯40においては、その温度が1100℃以上になるため、焼結帯40に設ける送りローラ11としては、黒鉛などの炭素系材料で構成された耐熱ローラを用いるようにする。
また、この実施形態における連続焼結炉においては、上記のバーンオフ帯20と予熱帯30との間、予熱帯30と焼結帯40との間、焼結帯40と第1徐冷帯51aとの間、第2徐冷帯51bと強制冷却帯52との間及び強制冷却帯52と真空置換帯60との間に、それぞれ仕切り扉13a〜13eを設けており、これらの仕切り扉13a〜13eをそれぞれ上記のセッター1を次の帯に移行させる場合に開閉するように制御すると共に、各帯における入口側と出口側とにおける仕切り扉13a,13b;13b,13c;13c,13d;13d,13eとが同時に開かないように制御している。なお、焼結帯40の入口側と出口側とにおける仕切り扉13b,13cは高温に曝されるため、カーボンコンポジットフレームにセラミックファイバーを装着させた耐熱性の高い断熱扉を用いることが好ましい。
また、上記のようにバーンオフ帯20と予熱帯30との間、予熱帯30と焼結帯40との間、焼結帯40と第1徐冷帯51aとの間及び第2徐冷帯51bと強制冷却帯52との間に設ける仕切り扉13a〜13dについては、図3に示すように、これらの仕切り扉13a〜13dを閉じた状態においても、これらの仕切り扉13a〜13dが各帯の壁面に接触せずに隙間Sが形成され、ガスがこの隙間Sを通して流れるようにしている。
そして、上記のバーンオフ帯20に、燃料ガスを燃焼させて燃焼ガスを発生させるバーナー23を設けると共に、非燃焼式の加熱装置24としてエレクトロチューブヒータを設け、上記のバーナー23によりこのバーンオフ帯20内に燃焼ガスを供給すると共に、上記の非燃焼式の加熱装置24によりバーンオフ帯20内の温度が650℃程度になるように調整している。
また、上記の予熱帯30には、非燃焼式の加熱装置31として、バーンオフ帯20と同じエレクトロチューブヒータを設け、この予熱帯30内の温度が820℃程度になるように調整している。
また、上記の焼結帯40には、非燃焼式の加熱装置41としてSiCヒータを設け、この焼結帯40内の温度が1120℃程度になるように調整している。
また、上記の第1及び第2の徐冷帯51a,51bには、非燃焼式の加熱装置53として上記のバーンオフ帯20や予熱帯30と同じエレクトロチューブヒータを設け、第1徐冷帯51aにおいてはその温度が840℃程度、第2徐冷帯51bにおいてはその温度が600℃程度になるように調整すると共に、この第1及び第2の徐冷帯51a,51bにガス供給装置70から焼結用雰囲気ガスとして窒素ガス等の不活性ガスを供給するようにしている。
また、上記の強制冷却帯52には、循環ファン54と水冷クーラ55とを設け、徐冷された焼結品を80℃程度まで冷却させるようにすると共に、この強制冷却帯52に上記のガス供給装置70から焼結用雰囲気ガスとして窒素ガス等の不活性ガスを供給するようにしている。
また、上記の真空置換帯60には、この真空置換帯60内を真空排気させる真空排気装置63を設けると共に、上記のガス供給装置70からこの真空置換帯60にも焼結用雰囲気ガスである窒素ガス等の不活性ガスを供給するようにしている。
そして、上記のように複数の被焼結品2が収容されたセッター1を順々にこの実施形態における連続焼結炉内に導いて被焼結品2を連続して焼結させるにあたっては、上記のバーンオフ帯20と予熱帯30との間に設けられた仕切り扉13aを閉じた状態で、上記の入口扉22から被焼結品2が収容されたセッター1をバーンオフ帯20内に導入させる。
そして、このようにバーンオフ帯20内に導入されたセッター1を、上記の送りローラ11により上記の予熱帯30側に順々に間欠的に移動させて、このバーンオフ帯20内に所定時間維持させるようにし、このセッター1内に収容された被焼結品2を、上記の非燃焼式の加熱装置24により650℃程度まで加熱させると共にバーナー23により発生した燃焼ガスを作用させて、被焼結品2に存在するワックス成分等を分解させるようにする。
ここで、この実施形態における連続焼結炉においては、上記のように第1及び第2の徐冷帯51a,51bと強制冷却帯52とからなる冷却帯50にガス供給装置70から焼結用雰囲気ガスを供給すると共に、バーンオフ帯20と予熱帯30との間、予熱帯30と焼結帯40との間、焼結帯40と第1徐冷帯51aとの間及び第2徐冷帯51bと強制冷却帯52との間に設ける仕切り扉13a〜13dが各帯の壁面に接触せずに隙間Sが形成されるようにしているため、焼結用雰囲気ガスが冷却帯50側から上記の仕切り扉13a〜13dと各帯の壁面との隙間Sを通して、上記の焼結帯40,予熱帯30,バーンオフ帯20の順に流れるようになる。このため、上記のようにバーンオフ帯20において、被焼結品2に存在するワックス成分等が分解され、このように分解されたワックス成分等を含む燃焼ガスが発生しても、この燃焼ガスが上記の隙間Sを通して流れる焼結用雰囲気ガスにより予熱帯30や焼結帯40に導かれるのが防止される。
そして、上記のようにバーンオフ帯20内においてセッター1が予熱帯30側に間欠的に移動されて所定時間経過すると、上記の入口扉22及び予熱帯30と焼結帯40との間の仕切り扉13bを閉じた状態で、バーンオフ帯20と予熱帯30との間の仕切り扉13aを開閉させて、このセッター1をバーンオフ帯20から予熱帯30に移動させるようにする。
次に、このように予熱帯30内に導かれたセッター1を、上記の送りローラ11により焼結帯40側に順々に間欠的に移動させて、この予熱帯30内に所定時間維持させるようにし、この予熱帯30内において上記の非燃焼式の加熱装置31により、セッター1に収容された被焼結品2を820℃程度まで加熱させるようにする。
そして、このように予熱帯30内においてセッター1が焼結帯40側に間欠的に移動されて所定時間経過すると、バーンオフ帯20と予熱帯30との間の仕切り扉13a及び焼結帯40と第1徐冷帯51aとの間の仕切り扉13cを閉じた状態で、予熱帯30と焼結帯40との間の仕切り扉13bを開閉させて、このセッター1を予熱帯30から焼結帯40に移動させるようにする。
次に、このように焼結帯40内に導かれたセッター1を、上記の送りローラ11により第1徐冷帯51a側に連続して順々に移動させて、この焼結帯40内に所定時間維持させるようにし、この焼結帯40内において上記の非燃焼式の加熱装置41により、セッター1に収容された被焼結品2を1120℃程度の温度で充分に焼結させるようにする。ここで、このように焼結帯40内に導かれたセッター1を送りローラ11により連続して順々に移動させるようにすると、セッター1を間欠的に移動させる場合のように、セッター1が停止する位置によって、このセッター1内に収容された各被焼結品2に対する加熱装置41による加熱条件が変化するのが抑制され、セッター1に収容された各被焼結品2が同様の条件で焼結されるようになり、焼結品における品質のバラツキや焼結品における歪みの発生等が防止されるようになる。
そして、このように焼結帯40内においてセッター1が第1徐冷帯51a側に連続して移動されて所定時間経過すると、予熱帯30と焼結帯40との間の仕切り扉13b及び第2徐冷帯51bと強制冷却帯52との間の仕切り扉13dを閉じた状態で、焼結帯40と第1徐冷帯51aとの間の仕切り扉13cを開閉させ、このセッター1を焼結帯40から第1徐冷帯51aに移動させるようにする。
次に、このように第1徐冷帯51a内に導かれたセッター1を、上記の送りローラ11により第1徐冷帯51a及び第2徐冷帯51bを通して強制冷却帯52側に順々に間欠的に移動させて所定時間維持させるようにし、上記のように焼結された焼結品を、第1徐冷帯51a内において840℃程度まで冷却させ、さらに第2徐冷帯51b内において600℃程度まで冷却させるようにする。
そして、このようにセッター1が第1徐冷帯51a及び第2徐冷帯51b内において強制冷却帯52側に間欠的に移動されて所定時間経過すると、焼結帯40と第1徐冷帯51aとの間の仕切り扉13c及び強制冷却帯52と真空置換帯60との間の仕切り扉13eを閉じた状態で、第2徐冷帯51bと強制冷却帯52との間の仕切り扉13dを開閉させ、このセッター1を第2徐冷帯51bから強制冷却帯52に移動させるようにする。
次に、このように強制冷却帯52内に導かれたセッター1を、上記の送りローラ11により真空置換帯60側に順々に間欠的に移動させて、この強制冷却帯52内に所定時間維持させ、この強制冷却帯52内において上記のように徐冷された焼結品を、前記の循環ファン54と水冷クーラ55との作用によって80℃程度まで冷却させるようにする。
そして、このようにセッター1が強制冷却帯52内において真空置換帯60側に間欠的に移動されて所定時間経過すると、第2徐冷帯51bと強制冷却帯52との間の仕切り扉13d及び前記の出口扉62が閉じた状態で、かつ上記のガス供給装置70から真空置換帯60内に焼結用雰囲気ガスが供給された状態で、上記の強制冷却帯52と真空置換帯60との間の仕切り扉13eを開閉させて、このセッター1を強制冷却帯52から真空置換帯60に移動させ、その後、上記の出口扉62を開き、真空置換帯60内に導かれた上記のセッター1を出口61から取り出すようにする。
また、このようにしてセッター1を真空置換帯60内から取り出した後は、上記の出口扉62を閉じ、この真空置換帯60内に入り込んだ外気を前記の真空排気装置63により真空排気させ、その後、上記のガス供給装置70からこの真空置換帯60内に焼結用雰囲気ガスを供給させるようにする。
この発明の一実施形態に係る連続焼結炉によって焼結させる被焼結品をセッター内に複数収容させた状態を示した概略平面図である。 上記の実施形態に係る連続焼結炉の概略説明図である。 同実施形態に係る連続焼結炉において、バーンオフ帯と予熱帯との間、予熱帯と焼結帯との間、焼結帯と第1徐冷帯との間及び第2徐冷帯と強制冷却帯との間に設ける各仕切り扉を閉じた状態の一部を示した断面説明図である。
符号の説明
1 セッター
2 被焼結品
11 送りローラ
13a〜13e 仕切り扉
20 バーンオフ帯
21 入口
22 入口扉
23 バーナー
24 加熱装置
30 予熱帯
31 加熱装置
40 焼結帯
41 加熱装置
50 冷却帯
51a 第1徐冷帯
51b 第2徐冷帯
52 強制冷却帯
53 加熱装置
54 循環ファン
55 水冷クーラ
60 真空置換帯
61 出口
62 出口扉
63 真空排気装置
70 ガス供給装置
S 隙間

Claims (7)

  1. 被焼結品を収容させたセッターを、少なくともバーンオフ帯と予熱帯と焼結帯と冷却帯とに順々に導いて、上記の被焼結品を焼結させるようにした連続焼結炉において、上記の各帯にセッターを送る送りローラを設け、少なくとも焼結帯における送りローラに耐熱性の高い材料で構成された耐熱ローラを用いると共に、各帯の間に上記のセッターを次の帯に移行させる場合に開閉する仕切り扉を設けたことを特徴とする連続焼結炉。
  2. 請求項1に記載した連続焼結炉において、上記の冷却帯に徐冷帯と強制冷却帯とを設け、この徐冷帯と強制冷却帯との間にセッターを移行させる場合に開閉する仕切り扉を設けたことを特徴とする連続焼結炉。
  3. 請求項1又は請求項2に記載した連続焼結炉において、上記の冷却帯に焼結用雰囲気ガスを供給するガス供給装置を設けたことを特徴とする連続焼結炉。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載した連続焼結炉において、上記の冷却帯に続いて真空置換帯を設け、この真空置換帯に焼結用雰囲気ガスを供給するガス供給装置を設けると共に、冷却帯とこの真空置換帯との間にセッターを移行させる場合に開閉する仕切り扉を設けたことを特徴とする連続焼結炉。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1項に記載した連続焼結炉において、上記の各帯における入口側の仕切り扉と出口側の仕切り扉とが同時に開かないようにしたことを特徴とする連続焼結炉。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載した連続焼結炉において、上記のバーンオフ帯に、燃焼ガスを発生させるバーナーの他に非燃焼式の加熱装置を設けたことを特徴とする連続焼結炉。
  7. 請求項1〜請求項6の何れか1項に記載した連続焼結炉において、少なくとも上記の焼結帯における送りローラによるセッターの送りを連続して行うことを特徴とする連続焼結炉。
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