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JP2007161156A - タンカーの荷液配管布設構造 - Google Patents

タンカーの荷液配管布設構造 Download PDF

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JP2007161156A
JP2007161156A JP2005362075A JP2005362075A JP2007161156A JP 2007161156 A JP2007161156 A JP 2007161156A JP 2005362075 A JP2005362075 A JP 2005362075A JP 2005362075 A JP2005362075 A JP 2005362075A JP 2007161156 A JP2007161156 A JP 2007161156A
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duct
oil
tanker
hull
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JP2005362075A
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Keiji Miyawaki
恵治 宮脇
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EIYU KAIUN KK
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EIYU KAIUN KK
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Abstract

【課題】荷液導管の劣化を防止でき、操作者の作業環境が向上するタンカーの荷液配管布設構造を提供すること。
【解決手段】甲板5の下方において、隔壁により外部と区画されるカーゴタンク6を備えるタンカーであって、甲板5の上面に船体中心線に沿って前後方向にダクト9が設けられており、カーゴタンク6内部に荷液を貯留若しくは排出する開口を有する荷液導管71〜73が、ダクト9内部に延設され、このダクト9内部において前後方向に延設されて、更に舷側方向に荷液導管74が延設され、ダクト9の側壁9aを貫通して、荷液導管74の端部開口81が形成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、甲板の下方において、隔壁により外部と区画されるカーゴタンクを備えるタンカーに関する。
従来のオイルタンカーにおいては、一般的な荷液配管布設構造として、カーゴタンク内部に荷液を貯留若しくは排出する開口を有する荷液導管が配管されており、この荷液導管は、甲板上面において船体の前後方向に延設されて、荷液導管の端部開口が、タンカー船外の荷油配管と接続されるマニホールドとして形成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−104187号公報(第4頁、第1図)
しかしながら、特許文献1にあっては、甲板上面に延設された荷液導管は、略全長に亘って配管部が外部に露出しており、長期間の航海における風雨や潮風により荷液バルブや配管継手等の周辺機器部材が比較的早く経年劣化し、部材交換等のメンテナンスを頻繁に要していた。
また、オイルタンカーの甲板上は気象・海象の影響を直接的に受ける状況下にあるため、操作者が甲板上で行う荷液バルブの開閉操作や配管継手等のメンテナンスなどの作業環境は、良好なものではなかった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、荷液導管の劣化を防止でき、操作者の作業環境が向上するタンカーの荷液配管布設構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載のタンカーの荷液配管布設構造は、甲板の下方において、隔壁により外部と区画されるカーゴタンクを備えるタンカーであって、
前記甲板の上面に船体中心線に沿って前後方向にダクトが設けられており、前記カーゴタンク内部に荷液を貯留若しくは排出する開口を有する荷液導管が、前記ダクト内部に延設され、該ダクト内部において前後方向に延設されて、更に舷側方向に延設され前記ダクトの側壁を貫通して前記荷液導管の端部開口が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、荷液導管の外部露出を少なくして風雨や潮風による劣化を防止でき、操作者がダクト内でメンテナンスすることで作業環境が向上する。
本発明の請求項2に記載のタンカーの荷液配管布設構造は、請求項1に記載のタンカーの荷液配管布設構造であって、前記ダクト内部において、前記荷液導管を開閉可能とする荷液バルブが設置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、荷液バルブの外部露出を少なくできるため、室内仕様の荷液バルブの適用が可能となる。
本発明の請求項3に記載のタンカーの荷液配管布設構造は、請求項1または2に記載のタンカーの荷液配管布設構造であって、前記カーゴタンクが複数槽に仕切られており、該複数槽に仕切られた夫々のカーゴタンク内部に開口する前記荷液導管が、前記ダクト内部において隣接して略平行に延設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、複数の荷液導管をダクト内部において集約して配置でき、纏めて効率よくメンテナンスできるばかりか、ダクトの舷側外部において甲板上に別個の作業スペースを確保できる。
本発明の請求項4に記載のタンカーの荷液配管布設構造は、請求項1ないし3のいずれかに記載のタンカーの荷液配管布設構造であって、前記荷液導管が、前記隔壁を貫通して前記カーゴタンク外部に設けられたポンプ収納室に延設された後に、前記ダクト内部に延設されており、前記ポンプ収納室と前記ダクトとが連通していることを特徴としている。
この特徴によれば、荷液導管が延設される延長方向に沿って、操作者がポンプ収納室内とダクト内との間を移動してメンテナンスでき、配管管理がし易い。
本発明の請求項5に記載のタンカーの荷液配管布設構造は、請求項4に記載のタンカーの荷液配管布設構造であって、前記ポンプ収納室が前記カーゴタンクの後部に設けられており、前記カーゴタンク内に開口を有する前記荷液導管が、該開口から船体後方に向かって前記隔壁を貫通して前記ポンプ収納室に延設された後、船体上方に向かって前記ダクト内部に延設され、該ダクト内部において船首に向かって延設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、荷液導管が、開口から延設される延長方向に亘って端部開口まで外部露出を少なくできるばかりか、荷液導管の管路に設置する周辺機器をポンプ収納室内若しくはダクト内における任意の箇所に配置できる。
本発明の請求項6に記載のタンカーの荷液配管布設構造は、請求項4または5に記載のタンカーの荷液配管布設構造であって、前記カーゴタンク外部に設けられた前記ポンプ収納室に、前記荷液導管を開閉可能とする荷液バルブが設置されていることを特徴としている。
この特徴によれば、カーゴタンク外部のポンプ収納室に設置され、荷液の出入に供される荷液バルブを、ポンプ収納室若しくはポンプ収納室と連通しているダクト内にて開閉操作できる。
本発明の請求項7に記載のタンカーの荷液配管布設構造は、請求項1ないし6のいずれかに記載のタンカーの荷液配管布設構造であって、前記ダクトの上面に、船体前後方向に移動通路が形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、ダクト内部において荷液導管のメンテナンスをしていても、ダクト外部にて船体前後方向の通路を確保できる。
本発明の実施例を以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の第1実施例におけるオイルタンカーの荷液配管布設構造の全体像を示す側面図である。図2は、カーゴタンク及びポンプルームに配設される荷液配管を示す平面図である。図3は、ダクトに配設される荷液配管を示す平面図である。図4は、ダクト内部の荷液配管を示す断面斜視図である。図5は、図3のA−A断面図である。
先ず図1に示されるように、本実施例におけるオイルタンカー1は二重船殻構造を有しており、船体中央部において上甲板の下方にて二重船殻の内殻の内側が、第1仕切壁21〜25及び第2仕切壁26で複数に仕切られるカーゴタンク6(図2参照6a〜6m)が形成され、カーゴタンク6内部に荷液である荷油を貯留するようになっている。船体内後部にポンプ収納室であるポンプルーム7及びエンジンルーム8が設けられており、ポンプルーム7、ダクト9若しくはブリッジ3にて後述する配管ユニットの操作が可能となっている。
また、二重船殻の外殻と内殻との間には、左右両舷側部及び船底部に、カーゴタンク6と同様に第1仕切壁21〜25及び第2仕切壁26で複数に仕切られるバラストタンク4が形成され、バラストタンク4内部にバラスト水を貯留するようになっている。
カーゴタンク6の上面は、上甲板5(図5参照)が形成され外部と区画されており、上甲板5の上面には、船体中心線に沿って前後方向に内空のダクト9が、ブリッジ3から船首に向かって設けられている。ダクト9内部には、後述のように荷油導管の一部が構成されている。
尚、本発明のダクトは、必ずしもダクト全体が、タンカーの甲板の上面に設けられている形態に限られず、本実施例におけるダクト9のように、ダクト9の下部が、一部カーゴタンク6側に入り込むような形態であってもよいし(図4参照)、本実施例におけるダクト9より更にカーゴタンク側に入り込むような形態であってもよい。
また、船尾部には、船体後方に向かって開口し比較的小径であって延長方向の短い煙突筒2が設けられており、このようにすることで、従来船で多用されているブリッジ後方において船体上方に向かって開口し外径が比較的大径であって延長方向の長い排煙用ファンネルを省略でき、ブリッジ3における操舵者の船体後方の視野を拡げることができる。
図2に示されるように、カーゴタンク6(6a〜6m)は、左右両舷方向に設けられる5面の第1仕切壁21〜25により船体の前後に仕切られ、且つ船体中心線に沿って船体の前後方向に設けられる第2仕切壁26により船体の左右両舷に仕切られており、カーゴタンク6a〜6mの計12槽に形成されている。
次に、本実施例の荷油配管布設構造について説明すると、カーゴタンク6において、先端部がカーゴタンク6a〜6m内下部に夫々配設され、第1仕切壁21〜25及び第2仕切壁26を貫通してカーゴタンク6外部のポンプルーム7に延設されている複数の荷油導管11a〜11mと、隔壁27にてカーゴタンク6と区画されたポンプルーム7内において、複数の荷油導管11a〜11mと夫々接続され管路を開閉可能とする複数の荷油バルブ15a〜15mと、荷油導管11a〜11mの後端部と接続されカーゴタンク6a〜6m内部に貯留した荷油を外部に排出する第1荷油ポンプ31、第2荷油ポンプ32、第3荷油ポンプ33と、から構成される配管ユニットが、後述のように互いに独立して3系統配設されている。
本実施例において、オイルタンカー1は、ガソリンオイル、軽油及び灯油の3種類のオイルを3系統の配管ユニットにて夫々貯留若しくは排出するものとする。配管ユニットの系統について具体的に説明すると、第1配管ユニットは、第1荷油ポンプ31と、第1荷油ポンプ31に接続される荷油導管11a、11b、11k、11mと、荷油バルブ15a、15b、15k、15mと、から主に構成されており、カーゴタンク6a、6b、6k、6mにガソリンオイル(同一種類の荷油)を貯留するようになっている。
同様に、第2配管ユニットは、第2荷油ポンプ32と、第2荷油ポンプ32に接続される荷油導管11e、11f、11g、11hと、荷油バルブ15e、15f、15g、15hと、から主に構成されており、カーゴタンク6e、6f、6g、6hに軽油(同一種類の荷油)を貯留するようになっている。また、第3配管ユニットは、第3荷油ポンプ33と、第3荷油ポンプ33に接続される荷油導管11c、11d、11i、11jと、荷油バルブ15c、15d、15i、15jと、から主に構成されており、カーゴタンク6c、6d、6i、6jに灯油(同一種類の荷油)を貯留するようになっている。
即ち、オイルタンカー1船体の前後方向の傾きを抑止するために、前後方向に均整の取れた配置のカーゴタンク毎に分類し、同一種類の荷油を貯留している。同様に、オイルタンカー1船体の左右両舷方向の傾きを抑止するために、第2仕切壁26で仕切られ対向するカーゴタンクには同一種類の荷油を貯留している。
これら油種の異なる各オイルは、当然であるが、管路の一部でも互いに混合することは好ましくなく、上述したように互いに独立した3系統の配管ユニットが配設されていることで、種類の異なる荷油を混合することなく、夫々カーゴタンク6a〜6mに貯留できる。
次に、カーゴタンク6b内部に先端部が配置された荷油導管11bは、船体後方に向かって第1仕切壁21〜25を順次貫通した後に、隔壁27を貫通してカーゴタンク6外部に設けられるポンプルーム7内に延設されており、ポンプルーム7において荷油導管11bを開閉可能とする荷油バルブ15bが設置されている。
このようにすることで、荷油バルブ15bが、隔壁27を貫通したカーゴタンク6外部において設置されているため、カーゴタンク6内部にて荷油バルブ15bが荷油に浸されることなく、荷油導管11bの開閉操作性が向上してメンテナンスを容易にできる。
またこのように荷油導管11bが仕切壁21〜25を貫通した後に隔壁27を貫通することで、カーゴタンク6の内部において隔壁27まで荷油導管11を配管できるため、カーゴタンク6外部に露出する配管部を少なくでき、安全性を向上できる。
更に、このようにすることで、隔壁27によりカーゴタンク6外部に区画されるポンプルーム7に設置され、荷油の出入に供される荷液バルブ15bを、ポンプルーム7若しくは後述のようにポンプルーム7と連通しているダクト9内にて開閉操作できる。
上述のカーゴタンク6bに配置された荷油導管11bと同様に、複数槽に仕切られたカーゴタンク6a、6c〜6m内部に開口するように、夫々配置された複数の荷油導管11a、11c〜11mが、船体後方に向かって配管され同一面の隔壁27を貫通してカーゴタンク6外部のポンプルーム7内に延設されている。
このようにすることで、複数槽のカーゴタンク6a〜6mから同一面の隔壁27を貫通して延設されている荷油導管11a〜11m夫々に設置されている複数機の荷油バルブ15a〜15mが集約して設置されることになり、カーゴタンク6a〜6m外部における集約した1箇所で荷油バルブ15a〜15mの開閉操作若しくはメンテナンスでき、荷油バルブ15a〜15mの管理が容易である。
また、同一面の隔壁27を貫通したカーゴタンク6外部が、ポンプルーム7となっており、このようにすることで、複数機の荷油バルブ15a〜15mを荷油ポンプ31、32、33とともにポンプルーム7内にて取り扱えるため、操作性が更に向上するばかりか、既存のポンプルーム7とバルブの収納室とを兼用できる。
次に、本実施例のように互いに独立した3系統の配管ユニットにおいて、ポンプルーム7内に、夫々の配管ユニットを互いに連通するバイパス管34、35、36と、バイパス管34、35、36を夫々開閉可能とするバイパスバルブ37、38、39と、が構成されている。例えば、バイパスバルブ37を開操作することにより、第1荷油ポンプ31を備える第1配管ユニットと、第3荷油ポンプ33を備え該第1配管ユニットとは独立した第3配管ユニットとが、バイパス管34にて管路接続されるため、大量の同一種類の荷油を取り扱うことも可能となる。
このように、バイパスバルブ37のみを開状態とすることで、第1配管ユニット及び第3配管ユニットと、第2配管ユニットとにより、2種類のオイルを取り扱うこともできる。また、全てのバイパスバルブ37、38、39を開状態とすることで、第1配管ユニットと第2配管ユニットと第3配管ユニットとが、バイパス管34、35、36にて管路接続されて、全てのカーゴタンク6a〜6mにて大量の同一種類のオイルを取り扱うこともできる。
次に、第1荷油ポンプ31は、ポンプルーム7より更に船体後方に隔壁28を介して配設されるエンジンルーム8内に配置された回転駆動手段である電動モータ41により、回転シャフト61にてポンプ内部のインペラの回転力を伝達されている。インペラの回転数は、インバータ51により可変に制御されており、第1荷油ポンプ31の流量を制御できるようになっている。同様に、第2荷油ポンプ32、第3荷油ポンプ33は、エンジンルーム8内に夫々配置された電動モータ42、43により、回転シャフト62、63にてインペラの回転力を伝達されており、インバータ52、53により夫々第2荷油ポンプ32、第3荷油ポンプ33の流量を制御できるようになっている。
このように、本実施例における荷油ポンプ31、32、33の回転駆動手段は、エンジンルーム8内においてポンプ個別に自由に配設できる電動モータ41、42、43であるため、ポンプルーム7内における夫々の荷油ポンプ31、32、33の配置箇所を任意に設定できる。尚、荷油ポンプ31、32、33の回転駆動手段は、特に電動モータ41、42、43である必要はなく、荷油ポンプ用主機関若しくは補機から回転シャフトにて回転力を伝達してもよい。
次に、図3に示されるように、荷油ポンプ31、32、33の吐出口と接続される荷油導管71〜73は、ポンプルーム7から船体の上方向に立上り、上甲板5上に前後方向に設けられるダクト9内部において水平方向に船体前方に向かって配管されて、船体中央の側部に設けられたマニホールド81に接続されている。上述した配管ユニットは、オイルタンカー1船外の図示しない荷油配管とマニホールド81において接続され、カーゴタンク6内部に荷油を貯留し若しくは外部に排出できるようになっている。
即ちポンプルーム7がカーゴタンク6の後部に設けられており、カーゴタンク6内に開口を有する荷油導管が、該開口から船体後方に向かって隔壁27を貫通してポンプルーム7に延設された後、船体上方に向かってダクト9内部に延設され、ダクト9内部において船首に向かって延設されている。
このようにすることで、荷油導管が、前記開口から延設される延長方向に亘ってマニホールド81まで外部露出を少なくできるばかりか、荷油導管の管路に設置する荷油バルブ等の周辺機器をポンプルーム7内若しくはダクト9内における任意の箇所に配置できる。
また、ダクト9には、適所に図示しない開閉可能の人孔が配設されており、操作者がダクト9外部から内部に出入りできるようになっており、該人孔を閉状態とした場合には、ダクト9内部は外部と液密に密封される。このようにすることで、万一、ダクト9内部にて荷油導管からの漏油があった場合に、該漏油の拡散範囲がダクト9内部に収まり、直接船外に漏油することを防止できるため、海上の油濁防止が可能となり、周辺環境を配慮した対応が可能となる。
また、図2及び図3に示されるように、カーゴタンク6(6a〜6m)に開口する荷油導管11(11a〜11m)が、隔壁27を貫通してカーゴタンク6外部に設けられたポンプルーム7に延設された後に、連続して荷油導管71〜73としてダクト9内部に延設されている。ポンプルーム7とダクト9とは内部が連通接続しており、操作者がステップ68でポンプルーム7とダクト9との間を昇降し、配管部に沿って往来できるようになっている。
このようにすることで、荷油導管11(11a〜11m)、71〜73が延設される延長方向に沿って、操作者がポンプルーム7内とダクト9内との間を移動してメンテナンスでき、配管管理がし易い。
尚、本実施例においてポンプルーム7とダクト9との間は、操作者がステップ68で往来できる程度に開口しており、他の箇所はポンプルーム7の上面(ダクト9の下面)により仕切られているが、ポンプルーム7とダクト9との間は、必ずしも上述の構成に限られず、上下に仕切りを設けていなくてもよい。
次に、図4及び図5に示されるように、ダクト9内部の配管について説明すると、ダクト9内部底面に沿って、下方に開口する断面視コ字状の作業通路80が、船体の前後方向に形成されており、適所に後述する切欠き部を有している。荷油導管71〜73が、この作業通路80内部において延設され、船体の前後方向に船首に向かって延設されている。続いて船体略中央部において、荷油導管71〜73が複数本(本実施例は6本)の舷側管74として多岐に分岐するとともに、この舷側管74が上面視略直角に両舷側方向に、作業通路80の切欠き部を通過して、ダクト9の左右両舷の側壁9a、9aを貫通し、ダクト9の両舷側外部において、舷側管74の両端部開口がマニホールド81として形成されている。
尚、上述した舷側管74がダクトの側壁9aを貫通するという意味は、舷側管74の一部が、ダクト9内部から側壁9aを超えてダクト9舷側外部に突出しているという意味であって、必ずしも舷側管74の一部が側壁9aを水密的に貫通しているに限られず、例えば、側壁9aの適所に舷側管74の外径より大径の孔部が形成され、該孔部に舷側管74が挿通されていてもよい。
また、配管途中において荷油導管71〜73を夫々開閉可能とする荷油バルブ83〜85が、ダクト9内部に適宜設置されている。この荷油バルブ83〜85はいずれも室内仕様であって、ポンプルーム7若しくはブリッジ3において遠隔にて電動アクチュエータにより開閉操作が可能な自動開閉式の荷油バルブ83と、ダクト9内部で手元にて開閉操作が可能な手動開閉式の荷油バルブ84とが設置されており、また夫々の舷側管74の両端部開口であるマニホールド81の近傍に手動開閉式の荷油バルブ85が設置されている。手動開閉式の荷油バルブ84、85の開閉ハンドルは、作業通路80の切欠き部を通過してバルブ本体の上部に形成されている。船内の操作者は、ダクト9内部において、作業通路80の上面上を船体前後方向に自由に移動でき、荷油バルブ84、85の開閉操作や各種メンテナンス作業をできるようになっている。
尚、荷油導管の端部開口であるマニホールド81は、タンカー1内部と図示しない外部との荷油の搬出搬入地点であって、上述した荷油バルブの開閉操作は特に重要な操作となるため、本実施例では1ライン当たり3式の荷油バルブ83〜85が設置され、厳重な確認のもと開閉操作できるようになっているが、マニホールド81における荷油バルブの数量や開閉操作方式は、本実施例に限られるものではなく、開閉操作を確実に行えるものであればよい。
ダクト9の舷側外部は、上甲板5上における左右両舷側寄りに夫々手摺り10a、10aが設けられ船体前後方向に移動通路と兼用の作業スペースが形成されている。
上述のように荷油バルブ83〜85が設置されているダクト9の船体略中央部の2箇所は、ダクト9の船体前方部及び船体後方部と比較して舷側方向に膨出する幅広部9c、9cに形成されている。
このようにすることで、上甲板5上における荷油導管の外部露出を少なくして、荷油バルブや配管継手等の部材が風雨や潮風により経年劣化することを防止でき、操作者が、ダクト9内で荷油バルブ83〜85の開閉操作若しくは配管部のメンテナンスすることで作業環境が向上する。
また、当然であるがダクト9内部は上甲板5上とは異なり、気象・海象の影響を直接的に受けないために、ダクト9内部に設置する荷油バルブ83〜85の外部露出を少なくできるため、室外仕様のみでなく室内仕様の荷油バルブの適用が可能となる。
更に、ダクト9内部において、複数槽に仕切られた夫々のカーゴタンク6(6a〜6m)内部に開口して配設される(図2参照)複数本の荷油導管71〜73が、船体の前後方向に隣接して略平行に延設されており、このようにすることで、複数の荷油導管71〜73をダクト9内部において集約して配置でき、纏めて効率よくメンテナンスできるばかりか、ダクト9の両舷側外部において上甲板5上に側壁9aと仕切られた別個の作業スペースを確保できる。
また、ダクト9の上面9bにおいて、左右両舷側寄りに夫々手摺り10b、10bが設けられ船体前後方向に移動通路が形成されており、このようにすることで、ダクト9内部において荷油導管71〜73のメンテナンス若しくは荷油バルブ83〜85の開閉操作をしていても、ダクト9外部にて船体前後方向の通路を確保でき、他の作業等に影響を及ぼさない。また、ダクト9の上面9bを移動通路として利用することで、ダクト9形成の有無に関わらず、上甲板5の上面視作業面積を維持できる。
次に、図5に示されるように、カーゴタンク6内部の荷油導管の構成について説明すると、カーゴタンク6g、6hの内底面は、左右両舷側から船体中心側に向かって若干下り勾配に形成されている。また特に図示しないが、他のカーゴタンク6a〜6f、6i〜6mの内底面も、同様に形成されている。
荷油導管11gは、カーゴタンク6g内下部において開口から上方向に向かって配管される立上管13gと、立上管13gと連続し略水平に配管され第2仕切壁26を貫通した後に第1仕切壁24を貫通する水平管12hと、から構成されており、立上管13gの開口が、下段底面29に近接して配設されている。同様に、荷油導管11hは、カーゴタンク6h内下部において配管される立上管13hと、略水平に配管され第1仕切壁24を貫通する水平管12hと、から構成されている。また特に図示しないが、他のカーゴタンク6a〜6f、6i〜6mにおいても、夫々荷油導管が配設されている。
このようにすることで、荷油導管を構成する立上管と水平管を、船体の下部に寄せることができるため、船体の重心が下方に位置して安定的となる。
またこのように立上管の開口が、夫々のカーゴタンク6内部にて少量になった荷油が滞留しやすい船体中心線の近傍で且つ船体後部寄りに形成された下段底面29に近接して配設されているため、荷油ポンプによりカーゴタンク6内部の荷油を略全量外部に排出できる。
夫々の水平管は、ポンプルーム7に配設される荷油ポンプと略水平のまま接続されている。このように、荷油導管を立上管と水平管とからなるシンプルな構造にすることで、カーゴタンク内部の荷油を外部に排出する荷油ポンプの圧力損失を抑えられる。
尚、特に図示しないが、上述した3系統の配管ユニットと略同一の経路を有するユニットであって、ポンプルーム7に配設される複数の集油ポンプ及び集油バルブと、荷油導管よりも小径であって先端部が夫々のカーゴタンク内に開口する複数の集油管と、からなる集油ユニットが、3系統の配管ユニットと同様に、互いに独立して3系統配設されている。3系統の集油ユニットは、夫々対応する配管ユニットと連通可能に配管されており、例えば、配管ユニットにてカーゴタンク6内の荷油を外部に排出した後に、集油ポンプによりカーゴタンク6内及び荷油導管11に残存した荷油を回収することができる。
本実施例において、集油ユニットは、配管ユニットと同等の配管構成を有しており、特に集油バルブが、ポンプルーム7に配設されていることにより、複数の集油バルブを集油ポンプとともに1箇所に集約して取り扱えるため、操作性が更に向上するばかりか、既存のポンプ収納室を利用して集油バルブを集約配置できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、上記実施例では、タンカーに貯留される荷液の種類は、ガソリンオイル、軽油及び灯油の油類であるが、本発明における荷液の種類は、上述した油類に限らず、何でもよい。
また、上記実施例では、ダクト9は、内部に荷油バルブ83〜85が形成されている箇所は幅広部9cに形成され、また上面9bが移動通路に形成されているが、本発明のダクトは必ずしも上述した形状に限られず、船体の前後方向に内空であって内部に荷油導管が延設されていればよい。
また、上記実施例では、ダクト9内部に設置される自動開閉式の荷油バルブ83は、室内仕様であって電動アクチュエータにより開閉弁を開閉できるようになっているが、荷油バルブの開閉弁を開閉可能とするものであれば、電動アクチュエータに限らず、例えば室外仕様であって油圧等によるものでもよい。
また、上記実施例では、第1仕切壁21〜25は計5面設けられているが、カーゴタンクを前後に仕切るものであれば、第1仕切壁の面数は本実施例に限られず、何面であっても構わない。同様に上記実施例では、第2仕切壁26は船体中心線に沿って1面設けられているが、カーゴタンクを左右両舷方向に仕切るものであれば、第1仕切壁の面数は本実施例に限られず、何面であっても構わない。
本発明の第1実施例におけるオイルタンカーの荷液配管布設構造の全体像を示す側面図である。 カーゴタンク及びポンプルームに配設される荷液配管を示す平面図である。 ダクトに配設される荷液配管を示す平面図である。 ダクト内部の荷液配管を示す断面斜視図である。 図3のA−A断面図である。
符号の説明
1 オイルタンカー
2 煙突筒
3 ブリッジ
4 バラストタンク
5 上甲板
6 カーゴタンク
6a〜6m カーゴタンク
7 ポンプルーム(ポンプ収納室)
8 エンジンルーム
9 ダクト
9a 側壁
9b 上面
9c 幅広部
10a、10b 手摺り
11 荷油導管(荷液導管)
11a〜11m 荷油導管(荷液導管)
12a〜12h 水平管
13g、13h 立上管
15 荷油バルブ(荷液バルブ)
15a〜15m 荷油バルブ(荷液バルブ)
21〜25 第1仕切壁
26 第2仕切壁
27 隔壁
28 隔壁
29 下段底面
31 第1荷油ポンプ
32 第2荷油ポンプ
33 第3荷油ポンプ
34〜36 バイパス管
37〜39 バイパスバルブ
41〜43 電動モータ
51〜53 インバータ
61〜63 回転シャフト
68 ステップ
71〜73 荷油導管(荷液導管)
74 舷側管(荷液導管)
80 作業通路
81 マニホールド(端部開口)
83〜85 荷油バルブ(荷液バルブ)

Claims (7)

  1. 甲板の下方において、隔壁により外部と区画されるカーゴタンクを備えるタンカーであって、
    前記甲板の上面に船体中心線に沿って前後方向にダクトが設けられており、前記カーゴタンク内部に荷液を貯留若しくは排出する開口を有する荷液導管が、前記ダクト内部に延設され、該ダクト内部において前後方向に延設されて、更に舷側方向に延設され前記ダクトの側壁を貫通して前記荷液導管の端部開口が形成されていることを特徴とするタンカーの荷液配管布設構造。
  2. 前記ダクト内部において、前記荷液導管を開閉可能とする荷液バルブが設置されていることを特徴とする請求項1に記載のタンカーの荷液配管布設構造。
  3. 前記カーゴタンクが複数槽に仕切られており、該複数槽に仕切られた夫々のカーゴタンク内部に開口する前記荷液導管が、前記ダクト内部において隣接して略平行に延設されていることを特徴とする請求項1または2に記載のタンカーの荷液配管布設構造。
  4. 前記荷液導管が、前記隔壁を貫通して前記カーゴタンク外部に設けられたポンプ収納室に延設された後に、前記ダクト内部に延設されており、前記ポンプ収納室と前記ダクトとが連通していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のタンカーの荷液配管布設構造。
  5. 前記ポンプ収納室が前記カーゴタンクの後部に設けられており、前記カーゴタンク内に開口を有する前記荷液導管が、該開口から船体後方に向かって前記隔壁を貫通して前記ポンプ収納室に延設された後、船体上方に向かって前記ダクト内部に延設され、該ダクト内部において船首に向かって延設されていることを特徴とする請求項4に記載のタンカーの荷液配管布設構造。
  6. 前記カーゴタンク外部に設けられた前記ポンプ収納室に、前記荷液導管を開閉可能とする荷液バルブが設置されていることを特徴とする請求項4または5に記載のタンカーの荷液配管布設構造。
  7. 前記ダクトの上面に、船体前後方向に移動通路が形成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のタンカーの荷液配管布設構造。
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