[go: up one dir, main page]

JP2007146490A - 建具用戸首金物 - Google Patents

建具用戸首金物 Download PDF

Info

Publication number
JP2007146490A
JP2007146490A JP2005342514A JP2005342514A JP2007146490A JP 2007146490 A JP2007146490 A JP 2007146490A JP 2005342514 A JP2005342514 A JP 2005342514A JP 2005342514 A JP2005342514 A JP 2005342514A JP 2007146490 A JP2007146490 A JP 2007146490A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joinery
fitting
pair
liner
door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005342514A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Tanaka
正義 田中
Ayumi Muramoto
歩 村本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Forestry Co Ltd
Atom Livin Tech Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
Atom Livin Tech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Forestry Co Ltd, Atom Livin Tech Co Ltd filed Critical Sumitomo Forestry Co Ltd
Priority to JP2005342514A priority Critical patent/JP2007146490A/ja
Publication of JP2007146490A publication Critical patent/JP2007146490A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Bay Windows, Entrances, And Structural Adjustments Related Thereto (AREA)
  • Support Devices For Sliding Doors (AREA)
  • Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)

Abstract

【課題】簡易な構成によって戸首の幅を調整可能とすることにより、戸首と鴨居溝の内側の側面との間の隙間の大きさを適宜修正して、建具にガタツキが生じるのを効果的に回避できるようにする。
【解決手段】建具20の上端部に取り付けられ、鴨居溝22にスライド可能に係止されて鴨居溝22に案内させつつ建具20をスライド移動させる建具用戸首金物10であって、鴨居溝22の内側の側面22aに沿って各々配置される一対の側面板51を備え、一対の側面板51に挟まれる中空内部には、一対の側面板51を外側に押し出して変形させる押出し変形手段53が設けられている。 押出し変形手段53は、好ましくは雄ネジ部材54を螺合させる雌ネジ孔55と、雌ネジ孔55の中心軸Zを挟んだ両側にテーパー面56aを対向配置して設けられると共に、一対の側面板51に各々接合される一対のテーパー面部材56とからなる。
【選択図】図3

Description

本発明は、建具用戸首金物に関し、特に建具の上端部に取り付けられ、鴨居溝にスライド可能に係止されて鴨居溝に案内させつつ建具をスライド移動させる建具用戸首金物に関する。
例えば住宅建築物の開口部の上縁部分に設けられる鴨居には、好ましくは一対の鴨居溝が形成されており、この鴨居溝に戸首をあてがって鴨居と敷居との間に引戸等の建具を建て込むことにより、鴨居溝に案内させつつ建具をスライド移動させることができるようになっている。
このように、従来から一般的に採用される鴨居溝と戸首とのスライド可能な係止構造では、近年の建築物の高気密化の影響により、例えばどこかの部屋で窓が開いていると、戸首と鴨居溝の内側の側面との間に残置された隙間部分を原因として、建築物の中の建具にガタツキが生じるといった現象が増えている。特に、ユニット建具の場合は、製造上の精度が不充分なために戸首と鴨居溝とが干渉して建具を開閉し難くなる不具合が生じないように、安全性を考慮して、戸首と鴨居溝との間の隙間に余裕を持たせていることから、建具がガタツキやすくなっている。
このようなことから、戸首と鴨居溝の内側の側面との間の隙間の大きさを適宜調整できるようにする手段の開発が望まれている。また、建具の上端面に設けられる戸首部の位置を建具の幅方向に調整可能にして、建具が鴨居溝に沿ってスムーズにスライド移動できるようにすると共に、表裏のある建具の場合でも生産性の向上や在庫管理の効率化を図ることができるようにした鴨居ライナーも開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−45636号公報
特許文献1の鴨居ライナーでは、戸首部の位置を建具の幅方向に移動調整できる一方で、戸首部の幅自体を増減できる機能を備えていないので、戸首と鴨居溝の内側の側面との間の隙間を原因として発生する建具のガタツキを効果的に解消することは難しい。また、鴨居溝の溝幅の方を増減して戸首と鴨居溝の内側の側面との間の隙間の大きさを調整できるようにすることも考えられるが、鴨居溝の構造が複雑になってコストが高くなると共に、建具の上端部に反りが生じた場合の対応が困難である。
本発明は、簡易な構成によって戸首の幅を調整可能とすることにより、戸首と鴨居溝の内側の側面との間の隙間の大きさを適宜修正して、建具にガタツキが生じるのを効果的に回避できるようにする建具用戸首金物を提供することを目的とする。
本発明は、建具の上端部に取り付けられ、鴨居溝にスライド可能に係止されて鴨居溝に案内させつつ建具をスライド移動させる建具用戸首金物であって、前記鴨居溝の内側の側面に沿って各々配置される一対の側面板を備え、該一対の側面板に挟まれる中空内部には、該一対の側面板を外側に押し出して変形させる押出し変形手段が設けられている建具用戸首金物を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の建具用戸首金物によれば、前記押出し変形手段は、雄ネジ部材を螺合させる雌ネジ孔と、該雌ネジ孔の中心軸を挟んだ両側に内側テーパー面を対向配置して設けられると共に、前記一対の側面板に各々接合される一対のテーパー面部材とからなり、前記雌ネジ孔に前記雄ネジ部材を螺合しつつ、前記雄ネジ部材のテーパー当接部を前記テーパー面部材の内側テーパー面に当接させて、前記一対のテーパー面部材の間隔を押し広げることにより、前記一対の側面板を外側に押し出して変形させるものであることが好ましい。
また、本発明の建具用戸首金物によれば、前記雌ネジ孔の中心軸が前記建具の上端面と垂直な上下方向に設けられ、前記雄ネジ部材は、前記建具の上方から前記雌ネジ孔に螺合されるようになっていることが好ましい。
さらに、本発明の建具用戸首金物によれば、前記雌ネジ孔の中心軸を前記建具の上端面に沿った横方向に設け、前記雄ネジ部材を、前記建具のスライド方向前方又は後方から前記雌ネジ孔に螺合するようにすることもできる。
さらにまた、本発明の建具用戸首金物によれば、上端を鴨居溝に係止してスライド移動する建具に設けられる鴨居ライナーであって、前記建具の上端角部に埋設設置される、前記建具の上端面に沿った開口部を備え且つ前記建具のスライド方向前方又は後方の端面に露出する露出面を備えるライナーケースと、前記建具の幅方向に隙間を保持した状態で前記ライナーケースに挿入配置される挿入部、及び該挿入部の上端に接合されて前記建具の上端面から上方に突出する戸首部からなるライナー本体と、該ライナー本体を前記ライナーケースに対して前記建具の幅方向にスライド可能に支持する支持機構と、前記ライナー本体を前記ライナーケースに対して前記建具の幅方向にスライドさせる幅方向スライド機構とからなる鴨居ライナーの、前記戸首部として設けることが好ましい。
本発明の建具用戸首金物によれば、簡易な構成によって戸首の幅を調整可能とすることにより、戸首と鴨居溝の内側の側面との間の隙間の大きさを適宜修正して、建具にガタツキが生じるのを効果的に回避させることができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る建具用戸首金物50は、図1及び図2に示すように、建具としての間仕切戸20の上端部において、長手方向両側の角部分に各々取り付けて用いられ(図2では片側の角部分のみ表示)、開口部の上縁部分に取り付けられる鴨居21と下縁部分に取り付けられる敷居(図示せず)との間に間仕切戸20を建て込んだ際に、鴨居溝22にスライド可能に係止されて、鴨居溝22に案内させつつ間仕切戸20をスライド移動させるものである。
すなわち、本実施形態の建具用戸首金物50は、建具としての間仕切戸20の上端部に取り付けられ、鴨居溝22にスライド可能に係止されて鴨居溝22に案内させつつ間仕切戸20をスライド移動させる戸首金物であって、鴨居溝22の内側の側面22aに沿って各々配置される一対の側面板51を備え、これらの一対の側面板51に挟まれる中空内部52には、一対の側面板51を外側に押し出して変形させる押出し変形手段53が設けられている。
また、本実施形態によれば、押出し変形手段53は、図3(a)〜(c)に示すように、雄ネジ部材54を螺合させる雌ネジ孔55と、雌ネジ孔55の中心軸Zを挟んだ両側に内側テーパー面56aを対向配置して設けられ、一対の側面板51に各々接合される一対のテーパー面部材56とからなり、雌ネジ孔55に雄ネジ部材54を螺合しつつ、雄ネジ部材54のテーパー当接部57をテーパー面部材56の内側テーパー面56aに当接させて、一対のテーパー面部材56の間隔を押し広げることにより、一対の側面板51を外側に押し出して変形させるようになっている。
さらに、本実施形態によれば、建具用戸首金物50は、図1、図2、及び図4に示すように、上端を鴨居溝22に係止してスライド移動する建具としての間仕切戸20に設けられる鴨居ライナー1であって、間仕切戸20の上端角部分に埋設設置される、間仕切戸20の上端面23に沿った開口部2(図4参照)を備え、且つ間仕切戸20のスライド方向Xの前方又は後方の端面24に露出する露出面3を備えるライナーケース4と、間仕切戸20の幅方向Yに隙間を保持した状態(図3(b)参照)でライナーケース4に挿入配置される挿入部5、及び挿入部5の上端に接合されて間仕切戸20の上端面23から上方に突出する戸首部6からなるライナー本体7と、このライナー本体7をライナーケース4に対して間仕切戸20の幅方向Yにスライド可能に支持する支持機構8と、ライナー本体7をライナーケース4に対して間仕切戸20の幅方向Yにスライドさせる幅方向スライド機構9とからなる鴨居ライナー1の、上記戸首部6として設けられている。
ここで、本実施形態によれば、鴨居ライナー1は、上述のように、間仕切戸20の上端角部分に埋設設置されるライナーケース4と、戸首部6をこのライナーケース4の上方に突出させた状態で当該ライナーケース4に挿入配置されるライナー本体7と、このライナー本体7をライナーケース4に対してスライド可能に支持する支持機構8と、ライナー本体7をライナーケース4に対して間仕切戸20の幅方向Yにスライドさせるスライド機構9とによって構成されている。
ライナーケース4は、金属製の薄板あるいは合成樹脂板からなり、下端部分がU字形に湾曲すると共に上面が開口するボックス型のケース部材であって、間仕切戸20の角部分に埋設されて、その上面の開口部2が間仕切戸20の上端面23に開口すると共に、その一方の側面が、間仕切戸20の側端面24に露出する露出面3となっている。
また、このライナーケース4には、その露出面3に、後述する回転操作盤13の回転操作部が表出する操作口19が開口形成されると共に、この操作口19の周囲には、後述する回転操作盤13の係止突起25が係止される多数の係止孔26が円環状に配置されて貫通形成されている。
さらに、このライナーケース4の側面には、中空内部に支持軸14を架設支持するための、架設孔27が形成されている。
さらにまた、開口部2の露出面3とは反対側の縁部には、取付穴28を備えた取付片29が突出して延設すると共に、露出面3の下端湾曲部分には固定ネジ31の挿入穴30が形成され、これらの取付穴28や挿入穴30を介して固定ネジ31を間仕切戸20にねじ込むことにより、ライナーケース4を間仕切戸20に強固に固定することができるようになっている(図3(a)参照)。
ライナー本体7は、ライナーケース4と同様に金属製の薄板あるいは合成樹脂板からなり、各種の加工手段により加工して、挿入部5と戸首部6とを一体として形成したものである。そして挿入部5は、ライナーケース4の開口幅よりも小さい厚さの中空平板状に形成され、その側面には、内部の幅止め用の縦板34(図3(a)参照)を貫通するようにして設けられた嵌合孔36が開口するとともに、この挿入部5のライナーケース4の露出面3側の端面37には、上下方向に延長する縦溝10が形成されている。なお、この挿入部5の縦断面の外周形状は、ライナーケース4の中空部の縦断面の内周形状と略合致する形状となっていて、ライナー本体7をライナーケース4に安定した状態で収容して、縦断面方向と垂直に交差する幅方向Yに容易にスライド移動させることができるようになっている。
ライナー本体7の戸首部6は、本実施形態の建具用戸首金物50によって構成されるものであり、図3(a)〜(c)にも示すように、鴨居21に形成された鴨居溝22の幅より小さな幅を有する(図1参照)、平面視略矩形枠状の部分である。また、戸首部6は、その長手方向のライナーケース4の露出面3とは反対側の端面に、間仕切戸20の上端面23のスライド方向X中央部側に向かって開口する凹嵌部17を備えており、この凹嵌部17には、後述する戸首部6相当高さの棒状部材18の端部が係止されて、間仕切戸20の上端面に沿って延設配置されることになる。
そして、戸首部6として用いられる本実施形態の建具用戸首金物50は、鴨居溝22の内側の側面22aに沿って各々配置される一対の側面板51に挟まれる中空内部52に、一対の側面板51を外側に押し出して変形させる押出し変形手段53を備えている。すなわち、本実施形態では、中空内部52における凹嵌部17側の端面壁58と縦板34の上部とによって挟まれる部分の中央部には、各側面板51の内側面に一体接合されて、略半円の円弧形状を備えるテーパー面部材56が各々内側に突出して設けられている。また一対のテーパー面部材56は、互いに対向する内側テーパー面56aが形成された部分において、切欠き部59を挟んで連続することなく切り離されている。さらに、内側テーパー面56aが形成された部分よりも下方の部分には、切欠き部59を設けることなく周方向に連続一体化した円筒部60が、テーパー面部材56を介して一対の側面板51から支持されて設けられている。そして、この円筒部60の内周面には雌ネジが形成されることにより、当該円筒部60の中空内部が雌ネジ孔55を構成する。
これによって、雌ネジ孔55の中心軸Zは間仕切戸20の上端面23と垂直な上下方向に設けられ、雄ネジ部材54は、間仕切戸20の上方から、テーパー面部材56の下方の円筒部60による雌ネジ孔55に螺合装着されることになる。ここで、雄ネジ部材54は、周面に雄ネジが形成された円柱ロッド形状の雄ネジ部54aと、雄ネジ部54aよりも径の大きな円盤状の頭部54bとからなる。頭部54bの係止溝54cにドライバー等の回動工具を係止して、雌ネジ孔55に雄ネジ部54aを螺合してゆくことにより、頭部54bはテーパー面部材56の内側テーパー面56aに当接し、テーパー当接部57として機能する。雄ネジ部材54を雌ネジ孔55にさらに螺合してゆくことにより、テーパー当接部57としての頭部54bは下方に移動し、切欠き部59の幅を広げながら一対のテーパー面部材56の間の間隔を押し広げることになり、これによって一対の側面板51を外側に押し出して変形させることが可能になる。
また、雌ネジ孔55に螺合した雄ネジ部材54を反対側に回転させれば、頭部54bは上方に移動すると共に、テーパー面部材56は、その弾性付勢力によって当該一対のテーパー面部材56の間の間隔を狭めるように内側に移動するので、一対の側面板51を外側に押し出される前の状態に容易に復帰させることが可能になる。これらによって、雄ネジ部材54の雌ネジ孔55への螺合量を調整することにより、一対のテーパー面部材56の間の間隔を調整して、一対の側面板51による戸首部6の幅を適宜調整することが可能になる。なお、本実施形態では、一対の側面板51のテーパー面部材56が設けられた部分の外側には、円弧状に滑らかに突出するスペーサ突部38が設けられており、間仕切戸20にガタツキが生じないように戸首部6の幅を調整した後においても、戸首部6と鴨居溝22の内側の側面22aとの間にある程度の隙間を保持して、間仕切戸20の開閉をスムーズに行えるようになっている。
そして、本実施形態によれば、図4に示すように、ライナーケース4の架設孔27にライナー本体7の挿入部5の嵌合孔36を位置合わせして支持軸14を挿通すれば、これらを支持機構8として、ライナー本体7は、ライナーケース4に対して間仕切戸20の幅方向Yにスライド可能に一体化することになる。
また、本実施形態によれば、露出面3側におけるライナーケース4とライナー本体7との間には、スライド機構9を構成する回転操作盤11が介装配置されている。
すなわち、回転操作盤11は、図5にも拡大して示すように、露出面3の内側に回転可能に配設される円筒基板13と、この円筒基板13の回転中心から偏心した状態でこれの後方に突出する縦溝挿入突起12とからなる。また、円筒基板13の前面中央部部分には、ドライバー等の回動工具と係止する回転受凹部40を有する、回転操作部としての回転操作突起41が突出して設けられている。さらに、回転操作突起41の周囲には、上記露出面3の係止孔26に係合係止する係止突起25が、回転操作突起41を囲む円周方向に複数突出配置されている。
そして、この回転操作盤11は、回転操作突起41をライナーケース4の露出面3の操作口19に貫入させて回転スライド可能に支持されるとともに、回転操作盤11の背面と挿入部5の露出面3側の端面37との間には、図3(a)示すように、縦溝挿入突起12の周囲を囲むようにして付勢力を有する波座金42が介装していて、円筒基板13を露出面3側に押圧し、係止突起25を係止孔26に係合させて、回転操作盤11の回転を阻止することができるようになっている。なお、円筒基板13を露出面3側に押圧付勢する手段としては、図6に示すように、円筒基板13の背面中央部と縦溝10との間に介在する押圧ばね43によって構成することもできる。
また、本実施形態によれば、図2に示すように、間仕切戸20のスライド方向Xの両端部分に配置される、鴨居ライナー1の戸首部6の凹嵌部17にその両端を係止するようにして、断面H型の戸首部6相当高さの棒状部材18が、間仕切戸20の上端面にその最下端面が接するようにして取り外し可能に延長配設されている。これによって、間仕切戸20を挟んだ両側の居室空間から間仕切戸20の上端の隙間を介して光が漏れ出すのを、効果的に遮断することが可能になる。
そして、上述の構成を備える本実施形態の建具用戸首金物50によれば、簡易な構成によって戸首部(戸首)6の幅を調整可能とすることにより、戸首部6と鴨居溝22の内側の側面22aとの間の隙間の大きさを適宜修正して、建具としての間仕切戸20にガタツキが生じるのを効果的に回避することが可能になる。すなわち、本実施形態の建具用戸首金物50は、鴨居溝22の内側の側面22aに沿って各々配置される一対の側面板51を備え、これらに側面板51に挟まれる中空内部52には、一対の側面板51を外側に押し出して変形させる、例えば雄ネジ部材54と雌ネジ孔55とテーパー面部材56とからなる簡易な構成の押出し変形手段が設けられているので、例えば回動工具等を用いて雄ネジ部材54を回転させつつ雌ネジ孔55への螺合量を調整するといった簡単な操作によって、一対のテーパー面部材56の間の間隔を広げたり狭めたりすることにより、一対の側面板51による戸首部6の幅を容易に調整することが可能になり、これによって、戸首部6と鴨居溝22の内側の側面22aとの間の隙間の大きさを適宜修正して、間仕切戸20にガタツキが生じるのを効果的に回避することが可能になる。
また、本実施形態の建具用戸首金物50が戸首部6として設けらた上述の構成を備える鴨居ライナー1によれば、ライナーケース4の露出面3に表出する回転受凹部40にドライバー等の回動工具の先端を係止し、回転受凹部40を波座金42や押圧ばね43の付勢力に抗して押し込むようにしつつ回転させれば、係止突起25と係止孔26との係合が解除されて回転操作盤11が回転し、縦溝挿入突起12が縦溝10の内側面に当接しながら挿入部5を左あるいは右に押し出してゆくので、これによって容易にライナー本体7を間仕切戸20の幅方向にスライドさせて、鴨居21に沿って間仕切戸20をスムースに移動させ得る位置に、戸くび部6を容易にスライド調整することができる。スライド調整した後は、回動工具を回転受凹部40から取り外せば、波座金42や押圧ばね43の付勢力によって回転操作盤11が押圧され、係止突起25が再び係止孔26と係合して、戸くび部6をスライド調整された位置に容易に固定保持することが可能になる。したがって、戸首部6の位置を間仕切戸20の幅方向Yにスライド調整することができるので、間仕切戸20の製作後あるいは鴨居21への取付後に、戸首部6の位置を容易に移動調節することが可能なる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、本発明は間仕切戸に限定されることなく、住宅建築物の開口部の上縁部分に設けられる鴨居と、下縁部分に設けられる敷居との間に建て込まれるその他の種々の建具に取り付けて用いることができる。また、本発明は、上述の構成の鴨居ライナーの戸首部として設ける必要は必ずしもなく、鴨居ライナーとは別の、単独の部材として建具の上端部に取り付けて用いることもできる。さらに、一対の側面板を外側に押し出して変形させる押出し変形手段は、雄ネジ部材と雌ネジ孔とテーパー面部材とからなるものに限定されることなく、その他の種々の簡易な構成の押出し変形手段を採用することができる。
また、図7(a),(b)に示すように、雄ネジ部材61と雌ネジ孔62とテーパー面部材63とからなる押出し変形手段は、雌ネジ孔63の中心軸Zを建具64の上端面65に沿った横方向に設け、雄ネジ部材61を、建具64のスライド方向Xの前方又は後方から雌ネジ孔62に螺合するようにすることもできる。これによって、鴨居と敷居との間に建て込まれた建具64を取り外すことなく、建具64の側端面66から回動工具を操作して、戸首67の幅を調整することが可能になる。
本発明の好ましい一実施形態に係る建具用戸首金物による戸首部を、鴨居溝にスライド可能に係止した状態を説明する断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る建具用戸首金物を戸首部として設けた鴨居ライナーの建具への取付け状態を説明する斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る建具用戸首金物を戸首部として設けた鴨居ライナーの建具への取付け状態を説明する、(a)は垂直縦断面図、(b)は垂直横断面図、(c)上面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る建具用戸首金物を戸首部として設けた鴨居ライナーの分解斜視図である。 鴨居ライナーの回転操作盤の一実施態様を説明する拡大斜視図である。 鴨居ライナーの回転操作盤を付勢する付勢手段の他の実施態様を説明する断面図である。 本発明の好ましい他の実施形態に係る建具用戸首金物を説明する(a)は斜視図、(b)は断面図である。
符号の説明
1 鴨居ライナー
2 ライナーケースの開口部
3 ライナーケースの露出面
4 ライナーケース
5 挿入部
6,67 戸首部(戸首)
7 ライナー本体
8 支持機構
9 スライド機構
20,64 間仕切戸(建具)
21 鴨居
22 鴨居溝
22a 鴨居溝の内側の側面
23,65 間仕切戸(建具)の上端面
24,66 間仕切戸(建具)の側端面
50 建具用戸首金物
51 側面板
52 中空内部
53 押出し変形手段
54,61 雄ネジ部材
54a 雄ネジ部
54b 頭部
54c 係止溝
55,62 雌ネジ孔
56,63 テーパー面部材
56a 内側テーパー面
57 テーパー当接部
59 切欠き部
60 円筒部
X 間仕切戸のスライド方向
Y 間仕切戸の幅方向
Z 雌ネジ孔の中心軸

Claims (5)

  1. 建具の上端部に取り付けられ、鴨居溝にスライド可能に係止されて鴨居溝に案内させつつ建具をスライド移動させる建具用戸首金物であって、前記鴨居溝の内側の側面に沿って各々配置される一対の側面板を備え、該一対の側面板に挟まれる中空内部には、該一対の側面板を外側に押し出して変形させる押出し変形手段が設けられている建具用戸首金物。
  2. 前記押出し変形手段は、雄ネジ部材を螺合させる雌ネジ孔と、該雌ネジ孔の中心軸を挟んだ両側に内側テーパー面を対向配置して設けられると共に、前記一対の側面板に各々接合される一対のテーパー面部材とからなり、前記雌ネジ孔に前記雄ネジ部材を螺合しつつ、前記雄ネジ部材のテーパー当接部を前記テーパー面部材の内側テーパー面に当接させて、前記一対のテーパー面部材の間隔を押し広げることにより、前記一対の側面板を外側に押し出して変形させる請求項1に記載の建具用戸首金物。
  3. 前記雌ネジ孔の中心軸が前記建具の上端面と垂直な上下方向に設けられ、前記雄ネジ部材は、前記建具の上方から前記雌ネジ孔に螺合される請求項2に記載の建具用戸首金物。
  4. 前記雌ネジ孔の中心軸が前記建具の上端面に沿った横方向に設けられ、前記雄ネジ部材は、前記建具のスライド方向前方又は後方から前記雌ネジ孔に螺合される請求項2に記載の建具用戸首金物。
  5. 上端を鴨居溝に係止してスライド移動する建具に設けられる鴨居ライナーであって、前記建具の上端角部に埋設設置される、前記建具の上端面に沿った開口部を備え且つ前記建具のスライド方向前方又は後方の端面に露出する露出面を備えるライナーケースと、前記建具の幅方向に隙間を保持した状態で前記ライナーケースに挿入配置される挿入部、及び該挿入部の上端に接合されて前記建具の上端面から上方に突出する戸首部からなるライナー本体と、該ライナー本体を前記ライナーケースに対して前記建具の幅方向にスライド可能に支持する支持機構と、前記ライナー本体を前記ライナーケースに対して前記建具の幅方向にスライドさせる幅方向スライド機構とからなる鴨居ライナーの、前記戸首部として設けられる請求項1〜4のいずれかに記載の建具用戸首金物。
JP2005342514A 2005-11-28 2005-11-28 建具用戸首金物 Pending JP2007146490A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005342514A JP2007146490A (ja) 2005-11-28 2005-11-28 建具用戸首金物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005342514A JP2007146490A (ja) 2005-11-28 2005-11-28 建具用戸首金物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007146490A true JP2007146490A (ja) 2007-06-14

Family

ID=38208213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005342514A Pending JP2007146490A (ja) 2005-11-28 2005-11-28 建具用戸首金物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007146490A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015203211A (ja) * 2014-04-14 2015-11-16 株式会社くろがね工作所 引戸装置
KR102282080B1 (ko) * 2020-04-03 2021-07-27 주식회사 세한이엔지 연동도어 시스템의 슬라이드 도어

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6131757Y2 (ja) * 1984-03-30 1986-09-16
JPH01158207A (ja) * 1987-12-15 1989-06-21 Daifuku Co Ltd ボルトナット
JPH09210028A (ja) * 1996-01-30 1997-08-12 Hilti Ag 拡開アンカ
JP2000045636A (ja) * 1998-07-31 2000-02-15 Sumitomo Forestry Co Ltd 鴨居ライナー及び引戸部材
JP2001317272A (ja) * 2000-05-09 2001-11-16 Sumitomo Forestry Co Ltd 引き戸
JP2002201717A (ja) * 2000-12-20 2002-07-19 Soc De Prospection & D'inventions Techniques Spit アンカー

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6131757Y2 (ja) * 1984-03-30 1986-09-16
JPH01158207A (ja) * 1987-12-15 1989-06-21 Daifuku Co Ltd ボルトナット
JPH09210028A (ja) * 1996-01-30 1997-08-12 Hilti Ag 拡開アンカ
JP2000045636A (ja) * 1998-07-31 2000-02-15 Sumitomo Forestry Co Ltd 鴨居ライナー及び引戸部材
JP2001317272A (ja) * 2000-05-09 2001-11-16 Sumitomo Forestry Co Ltd 引き戸
JP2002201717A (ja) * 2000-12-20 2002-07-19 Soc De Prospection & D'inventions Techniques Spit アンカー

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015203211A (ja) * 2014-04-14 2015-11-16 株式会社くろがね工作所 引戸装置
KR102282080B1 (ko) * 2020-04-03 2021-07-27 주식회사 세한이엔지 연동도어 시스템의 슬라이드 도어

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7584573B2 (en) Glass fixing grommet
US20140159392A1 (en) Concealed fastener lockset
JP2007146490A (ja) 建具用戸首金物
WO2022062290A1 (zh) 传动机构及传动装置
JP2909463B1 (ja) 壁の開口部に枠体を固定する構造
EP1988237A1 (en) Locking latch and strike case with locking means
JPH07189556A (ja) 戸枠の隙間調整具および隙間調整方法
JPH08193453A (ja) 蝶 番
JP2000045636A (ja) 鴨居ライナー及び引戸部材
KR20170104250A (ko) 방화문 힌지
CN216157350U (zh) 拆装方便的锁盒安装结构
JPH10205209A (ja) 二次元調整戸車
KR200360524Y1 (ko) 방화문용 외측판재와 내측판재의 결합 구조물
JP5581155B2 (ja) 角芯の固定構造、並びに、ドアハンドル
JP2604129Y2 (ja) ヒンジ
KR102026443B1 (ko) 창호용 잠금핸들의 설치구조
JP3218347B2 (ja) 建物用ドア枠
JP2002115317A (ja) パネル体
JP2008108164A (ja) 自動販売機の扉ロック装置
JP4898542B2 (ja) 複合サッシ
JP2889465B2 (ja) 壁パネルへの天井板の取り付け構造
EP1496187B1 (en) Device for fixing frames to pre-frames
JP2024040573A (ja) 障子用の形材及び建具
CN114763726A (zh) 组框结构体及门窗
JPS641435Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081029

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110614

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110812

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20120619

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121113