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JP2007131058A - 操舵装置 - Google Patents

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JP2007131058A
JP2007131058A JP2005323918A JP2005323918A JP2007131058A JP 2007131058 A JP2007131058 A JP 2007131058A JP 2005323918 A JP2005323918 A JP 2005323918A JP 2005323918 A JP2005323918 A JP 2005323918A JP 2007131058 A JP2007131058 A JP 2007131058A
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steering
cam
steering wheel
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cam follower
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JP2005323918A
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Takahiro Furuhira
貴大 古平
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】ステアリングホイールと操舵輪を機械的に連結した従来のものと同様の操舵感を電気の力を用いず運転者に与えること。
【解決手段】ステアリングホイール20の回転に伴い回転するカム74,カム74に追従して直動するカムフォロア75及びカムフォロア75をカム曲面74aに押し付ける弾性部材76を備え、カム曲面74aを、操舵角度を大きくするに従って回転軸72Aの軸線とカムフォロア75への当接面との間の距離が長くなるよう周方向へと左右夫々に湾曲させ且つこの周方向における各部の勾配を同一の操舵角度におけるカム74の軸線方向の各部にて緩急を付けて形成し、ステアリングホイール20の切り込みに応じてカムフォロア75をカム曲面74aの急勾配部位74b1,74c1へと移動させ、その切り戻しに応じてカムフォロア75をカム曲面74aの緩勾配部位74b2,74c2へと移動させるカムフォロア位置調節手段77を設けること。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ステアリングホイールと操舵輪との間に機械的な連結が無いステアバイワイヤ方式の操舵装置に係り、ステアリングホイール操作時の運転者の違和感を解消し得る操舵装置に関する。
従来、車輌に搭載されている操舵装置の多くはステアリングホイールと操舵輪とが機械的に連結されている。例えば、この種の操舵装置においては、ステアリングホイールを保持するステアリングシャフトがラック&ピニオン機構を介して転舵軸に連結され、この転舵軸の両端に連結された各々のタイロッドに操舵輪を連結する構成を採っている。これが為、この従来の操舵装置においては、運転者がステアリングホイールを操舵した際の操舵トルクがステアリングシャフトやラック&ピニオン機構等を介して操舵輪へと直接的に伝達され、これにより、この操舵輪の転舵が行われる。
ここで、かかる操舵装置においては、ラック&ピニオン機構等の操舵トルクの伝達部位や操舵輪における摩擦力,更には転舵時の操舵輪におけるセルフアライニングトルク等によって、運転者の操舵方向とは逆方向の反力(以下、「操舵反力」という。)が発生し、これがステアリングホイールに伝達される。一方、この操舵装置においては、運転者の操舵に伴って上記の操舵トルクの伝達部位,操舵輪やステアリングホイール自体等にその操舵方向に準じた慣性が発生し、その夫々の慣性が操舵方向と同一方向の慣性力としてステアリングホイールに伝えられる。これが為、運転者は、一旦ステアリングホイールを操舵し始めれば、その慣性力により操舵反力が低下させられるので、過度の操舵トルクをステアリングホイールに与えずとも操舵輪を転舵させることができる。しかしながら、操舵開始時には慣性力が皆無に等しいので、運転者は、大きな操舵トルクでステアリングホイールを操舵しなければならない。
そこで、この操舵装置には、かかる運転者の負担を軽減する為に、運転者による操舵トルクの補助を行う操舵トルク補助手段が設けられている。例えば、その操舵トルク補助手段としては、内燃機関のクランクシャフトの回転に連動して駆動するポンプの油圧を利用したものがある(所謂油圧式パワーステアリング)。この種の操舵トルク補助手段は、そのポンプが発生させた油圧を利用してステアリングシャフトやラック&ピニオン機構等を作動させ、これにより運転者の操舵トルクを軽減させる。
しかしながら、この種の操舵トルク補助手段においては、そのポンプを常に駆動させているので、内燃機関に常時ポンピングロスが発生してしまい燃費を悪化させていた。
このことから、その油圧の替わりに電動モータの駆動力でステアリングシャフト等を作動させ、これにより、内燃機関のポンピングロスを低減させて燃費の向上を図る操舵トルク補助手段が開発された。例えば、かかる操舵トルク補助手段を備えた操舵装置としては、ステアリングホイールに連結されているステアリングシャフト又はその先に連結されているラック等をステアリングホイールの操舵角に応じて電動モータで駆動する所謂電動パワーステアリングがある。
また、この電動パワーステアリングを更に発展させたものとして、ステアリングホイールと操舵輪との機械的な連結を切り離し、電動モータ及びその駆動力を伝達する駆動力伝達機構を具備する転舵角付与手段によってステアリングホイールの操舵角に応じた転舵角に操舵輪を転舵させる所謂ステアバイワイヤ方式の操舵装置が存在する。
ここで、後者に例示したステアバイワイヤ方式の操舵装置においては、ステアリングホイールと操舵輪とが機械的に連結されていないので、上述したステアリングホイールと操舵輪とが機械的に連結されている従来の操舵装置と同等に得られるであろうと運転者が期待している操舵反力がステアリングホイールに伝わらない。厳密に言えば、このステアバイワイヤ方式の操舵装置では、ステアリングホイール側の摩擦力(ステアリングシャフトの摺動に伴う摩擦力等)に起因する操舵反力はステアリングホイールへと伝えられるが、操舵輪側の摩擦力(転舵角付与手段における摩擦力等)や操舵輪におけるセルフアライニングトルクに起因する操舵反力はステアリングホイール側に伝わらない。これが為、従前のステアリングホイールと操舵輪との機械的な連結がある操舵装置(油圧式パワーステアリングや電動パワーステアリング)よりも操舵反力が大幅に低下してしまい、運転者は、この従来の操舵装置を具備する車輌からステアバイワイヤ方式の操舵装置を搭載した車輌へと乗り換えた際に、ステアリングホイール操舵時の操舵反力が小さいことに違和感を覚える。即ち、このステアバイワイヤ方式の操舵装置においては、従来の操舵装置と同等のステアリングホイール操舵時の実情に沿った大きさの操舵反力を運転者に伝えることができず、この従来の操舵装置と比して操舵感が悪化してしまう。
そこで、かかるステアバイワイヤ方式の操舵装置においては、ステアリングホイールに対して仮想的に操舵反力を付与して上述した低下分を補填する操舵反力発生手段が具備されている。例えば、この操舵反力発生手段としては、ステアリングホイールの動き(操舵角や操舵トルク等)に基づいて電動モータを駆動し、ギアを介してステアリングホイールの操舵方向とは反対方向のトルクをステアリングシャフトに伝えることによって操舵反力を発生させるものがある。
下記の特許文献1には、ステアリングホイールの回転に連動するカムと、車輌直進時にそのカムの原点に当接し、ステアリングホイールの回転に伴って変化するカムのカム曲面の形状変化に応じて直動するカムフォロアと、このカムフォロアの直動に伴って弾性変形する弾性部材(圧縮コイルバネ)と、この弾性部材の弾発力を変更すべくカムフォロアをその直動方向へと移動させる電動モータとを備えた操舵反力発生手段が開示されている。この操舵反力発生手段は、その弾性部材の弾発力によって押圧されたカムを介してステアリングホイールに操舵反力を付与し、この操舵反力の大きさを電動モータでカムフォロアの位置を変えて変化させるものである。
特開2004−314735号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたステアバイワイヤ方式の操舵装置においては、ステアリングホイールと操舵輪とが機械的に連結されている従来の操舵装置と同様の操舵反力を発生させて良好な操舵感を得る為に、ステアリングホイールの操舵に応じて常時電動モータを駆動させているので、ステアリングホイールを操舵する度に蓄電池の放電量が増加してしまう、という不都合があった。
また、その特許文献1に開示された操舵装置においては、ハート形のカムを用いているのでカムフォロアがカム曲面上を移動し続けることができ、操舵輪が最大の転舵角度(転舵限界)に達したときのステアリングホイールの回転終端(以下、「ステアリングエンド」という。)を運転者に感じ取らせることができなかった。これが為、かかる操舵装置においては、運転者が違和感を覚え、運転者に良好な操舵感を与えることができない。
そこで、本発明は、かかる従来例の有する不都合を改善し、電動モータ等の電気の力を利用せずとも、ステアリングホイールと操舵輪とが機械的に連結されている従来の操舵装置と同様の操舵感を運転者に与えることが可能な操舵装置を提供することを、その目的とする。
上記目的を達成する為、請求項1記載の発明では、周壁面にカム曲面が形成され、且つ、ステアリングホイールの回転に伴って周方向に回転するカムと、このカムのカム曲面に当接し、且つ、このカムの回転に追従して直動するカムフォロアと、このカムフォロアを前記カム曲面に押し付ける弾性部材とを備えた操舵装置において、カム曲面を、ステアリングホイールのステアリングセンタからの操舵角度を左右夫々に大きくするに従ってカムの回転軸の軸線とカムフォロアとの当接面との間の距離が長くなるよう周方向へと左右夫々に湾曲させ、且つ、この左右夫々の湾曲形状の周方向における各部の勾配を同一の前記操舵角度におけるカムの軸線方向の各部にて緩急を付けて形成し、ステアリングホイールの切り込みに応じてカムフォロアをカム曲面の急勾配部位へとカムの軸線方向に向けて移動させる一方、ステアリングホイールの切り戻しに応じてカムフォロアをカム曲面の緩勾配部位へとカムの軸線方向に向けて移動させるカムフォロア位置調節手段を設けている。
この請求項1記載の操舵装置においては、ステアリングホイールの切り込み時には当該ステアリングホイールの回転に応じてカムフォロアがカム曲面の急勾配部位へと移動し、ステアリングホイールの切り戻し時には当該ステアリングホイールの回転に応じてカム曲面の緩勾配部位へと移動する。これにより、ステアリングホイールの切り込み時には切り戻し時よりも弾性部材の弾発力が大きくなって大きな操舵反力の発生が可能になり、その切り込み時と切り戻し時とで操舵反力の特性を変化させることができる。これが為、この請求項1記載の操舵装置によれば、ステアリングホイールを切り込むか切り戻すかに応じて、ステアリングホイールと操舵輪とが機械的に連結されている従来の操舵装置と同様の実情に沿った操舵反力のヒステリシス特性を電動モータ等の電気の力を利用せずとも持たせることができる。
また、上記目的を達成する為、請求項2記載の発明では、周壁面にカム曲面が形成され、且つ、ステアリングホイールの回転に伴って周方向に回転するカムと、このカムのカム曲面に当接し、且つ、このカムの回転に追従して直動するカムフォロアと、このカムフォロアを前記カム曲面に押し付ける弾性部材とを備えた操舵装置において、カム曲面を、ステアリングホイールのステアリングセンタからの操舵角度を左右夫々に大きくするに従ってカムの回転軸の軸線とカムフォロアとの当接面との間の距離が長くなるよう周方向へと左右夫々に湾曲させて形成し、カムフォロアとカム曲面との間の摩擦係数が高くなるよう構成している。
この請求項2記載の操舵装置においては、ステアリングホイールの切り込み時に、弾性部材の弾発力に伴うトルク成分により発生する操舵反力に加えて、カムフォロアとカム曲面との間の摩擦力に伴うトルク成分によっても操舵反力が発生するので、ステアリングホイールにはこれらを合わせた大きな操舵反力が伝わる。一方、ステアリングホイールの切り戻し時にも弾性部材の弾発力及びカムフォロアとカム曲面との間の摩擦力による操舵反力が発生するが、かかる切り戻し時には、カムフォロアがカム曲面の谷側へと移動するので摩擦力が低下し、これにより、切り込み時よりも操舵反力が小さくなる。これが為、この請求項2記載の操舵装置によれば、カムフォロアとカム曲面との間の摩擦係数によってステアリングホイールの切り込み時と切り戻し時とで操舵反力の特性を変化させることができ、ステアリングホイールと操舵輪とが機械的に連結されている従来の操舵装置と同様の実情に沿った操舵反力のヒステリシス特性を電動モータ等の電気の力を利用せずとも持たせることができる。
また、上記目的を達成する為、請求項3記載の発明では、上記請求項1又は2に記載の操舵装置において、カム曲面の左右夫々における周方向の各端部に突出部を設けている。
この請求項3記載の操舵装置によれば、ステアリングホイールの切り込み時の操舵方向に応じてカムフォロアが各突出部の何れか一方に当接し、これによりカムを係止するので、このカムの回転が止まり、これに伴ってステアリングホイールを同一方向へと切り込むことができなくなる。これが為、運転者は、そのような機械的な構成のみを以て操舵輪が転舵限界に達した際のステアリングエンドを感じ取ることができ、ステアリングホイールと操舵輪とが機械的に連結されている従来の操舵装置と同様の操舵感を得ることができる。
本発明に係る操舵装置は、上述した機械的な構成のみを以て、ステアリングホイールと操舵輪とが機械的に連結されている従来の操舵装置と同様の違和感のない良好な操舵感を運転者に与えることができる。また、この操舵装置は、電動モータ等の電気の力を利用しない簡潔な構成で良好な操舵感を作り出しているので、電力消費量の低下や信頼性の向上にも寄与している。
以下に、本発明に係る操舵装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
本発明に係る操舵装置の実施例1を図1から図6に基づいて説明する。
図1の符号10は本実施例1の操舵装置の全体構成を示しており、本実施例1にあっては、ステアリングホイール20と車輌の左右の操舵輪100L,100Rとの間に機械的な接続が無い所謂ステアバイワイヤ方式のものを表している。
この本実施例1におけるステアバイワイヤ方式の操舵装置10は、図1に示す如く、ステアリングホイール20と、このステアリングホイール20に連結された回転軸(以下、「ステアリングシャフト」という。)21と、そのステアリングホイール20の操舵角を検出するステアリング舵角センサ22と、このステアリング舵角センサ22の検出信号が入力される制御手段30と、各操舵輪100L,100Rに対する転舵力を発生させて当該各操舵輪100L,100Rに制御手段30からの指令に応じた転舵角を与える転舵角付与手段40と、この転舵角付与手段40の転舵力が伝達されて両端に連結された操舵輪100L,100Rを転舵させるシャフト50とを備えている。
先ず、そのステアリング舵角センサ22としては、例えば、ステアリングシャフト21上又はステアリングシャフト21の外周面近傍等に配置され、そのステアリングシャフト21の回転移動量又は回転角度の検出を行うものを用いる。このステアリング舵角センサ22の検出信号は制御手段30に送信され、この制御手段30によってステアリングホイール20の操舵角が算出される。
また、制御手段30は、そのステアリング舵角センサ22の検出信号の他に車速センサ61の車速信号やヨーレートセンサ62のヨー角信号や横加速度センサ63の横加速度信号等を併せて利用し、夫々の操舵輪100L,100Rの最適な転舵角を求めて転舵角付与手段40に送信する。この制御手段30は、操舵装置10専用のものであってもよく、車輌の統合制御や内燃機関の燃焼制御を行う電子制御装置(ECU)の一機能として設けたものであってもよい。本実施例1にあっては後者の場合について例示する。
また、本実施例1の転舵角付与手段40としては、制御手段30からの転舵角の指令値に基づき電動モータ41を駆動し、その駆動力によりシャフト50を車輌の左右方向に直動させて操舵輪100L,100Rを転舵させるものを用いる。即ち、この転舵角付与手段40においては、その電動モータ41が夫々の操舵輪100L,100Rに対しての転舵力を発生させる転舵力発生手段として利用される。例えば、本実施例1の電動モータ41は管状のロータ41aや当該ロータ41aの外周側に覆設されたステータ41b等を備えており、そのロータ41aの内部にシャフト50が挿通されている。
ここで、本実施例1の転舵角付与手段40には、その電動モータ41の転舵力をシャフト50に伝達する転舵力伝達機構42が設けられている。この転舵力伝達機構42としては、図2に示す如く、電動モータ41におけるロータ41aの内周面に形成された又は当該ロータ41aに取り付けられたボールネジナット42a,シャフト50の外周面に形成された螺旋状のボールネジ部42b,及びこれらボールネジナット42aとボールネジ部42bとの間に配設された複数のボール42cで構成されたボールネジ機構を用いている。この種の転舵力伝達機構42は、電動モータ41の駆動(即ち、ロータ41aの回転)に伴ってボールネジナット42aが周方向に回転し、その回転方向に応じてシャフト50を車輌の左方向又は右方向に直動させ、これにより、そのシャフト50の両端に連結された操舵輪100L,100Rを転舵させる。
更に、この転舵角付与手段40には、操舵輪100L,100Rの転舵角を検出する転舵角センサ43が設けられている。例えば、この転舵角センサ43としては、図2に示す如くシャフト50の外周面近傍に配置され、このシャフト50の回転角又は軸線方向(車輌の左右方向)への移動量を検出するものを用いる。この種の転舵角センサ43の場合には、その検出信号を受信した制御手段30がその回転角又は移動量に基づいて転舵角を算出する。
ところで、このようなステアバイワイヤ方式の操舵装置10においては、その操舵輪100L,100Rとステアリングホイール20とが機械的に連結されていないので、そのステアリングホイール20に伝わる操舵反力がステアリングホイールと操舵輪とを機械的に連結している従来の操舵装置に対して小さくなってしまう。そして、これが為、その従来の操舵装置に慣れ親しんだ運転者がステアバイワイヤ方式の操舵装置10を使用する際には、その小さな操舵反力に違和感を覚え、操舵感の悪化を感じてしまう。
そこで、本実施例1にあっては、そのステアリングホイール20に対して仮想的に操舵反力を付与する操舵反力発生手段70が設けられている。この操舵反力発生手段70は、ステアリングシャフト21上に配備されており、運転者がステアリングホイール20に与えた操舵トルクに抗するトルクを強制的に発生させ、これを操舵反力として運転者にステアリングホイール20を介して伝えるものである。以下に、この操舵反力発生手段70について詳述する。
本実施例1の操舵反力発生手段70は、一端にステアリングホイール20が連結されているステアリングシャフト21の他端に配設する。
先ず、この操舵反力発生手段70には、図3から図5に示す如く、ステアリングシャフト21の他端側に回転中心が固定された第1平歯車71Aと、この第1平歯車71Aに噛合する第2及び第3の平歯車71B,71Cとが備えられている。
その第2及び第3の平歯車71B,71Cは、各々の回転中心に嵌合した回転軸72A,72Bの軸線が第1平歯車71Aの回転軸(ステアリングシャフト21)の軸線と共に同一平面内に位置するよう配置し、その夫々の回転軸72A,72Bを介して図4及び図5に示す筐体73に対し回転自在となるよう固定する。
また、本実施例1の第2及び第3の平歯車71B,71Cは、夫々に第1平歯車71Aよりも歯数の多い大歯車として形成する。これが為、第1平歯車71Aが回転したとき(例えば、運転者がステアリングホイール20を操舵した際)には、その回転速度に対して第2平歯車71Bと第3平歯車71Cとが減速して回転させられる。例えば、その第1平歯車71Aと第2平歯車71Bとの間及び第1平歯車71Aと第3平歯車71Cとの間のギア比は、夫々にステアリングホイール20の操舵角度に対する下記のカム74の回転角度,ステアリングホイール20の操舵角度に対する下記のカムフォロア75におけるカム74の軸線方向への移動量等を勘案して実験やシミュレーションの結果に基づき適宜車輌等に応じた最適なものを設定する。
ここで、その第2平歯車71Bの一方の端面には周壁面をカム曲面74aとした図3に示すカム74が一体的に配設されており、本実施例1の操舵反力発生手段70は、このカム74と、このカム74のカム曲面74aに当接し、このカム74が回転した際のカム曲面74aの形状変化に応じた作動量で棒状のカムフォロア主体75aの軸線方向へと直動するカムフォロア75と、このカムフォロア75の先端のローラ75bをカム74のカム曲面74aに押し付けると共に当該カムフォロア75の直動に伴って伸縮する弦巻バネ等の弾性部材76とを用いて、ステアリングホイール20に伝える操舵反力を発生させ、更にその大きさを調節する。尚、図3から図5においては、ステアリングホイール20が中立位置(以下、「ステアリングセンタ」という。)にあるときのカム74等の状態を示している。
この操舵反力発生手段70においては、カム74がカム輪郭内に軸心としての第2平歯車71Bの回転軸72Aを有しており、このカム74が第2平歯車71Bと一体になって回転することによりカム曲面74aの形状変化に応じた作動方向及び作動量でカムフォロア75をカムフォロア主体75aの軸線方向へと直動させる。その際、上記の弾性部材76の弾発力は、カムフォロア75が弾性部材76を圧縮させる方向へと作動するのであればその作動量に応じて大きくなり、カムフォロア75が弾性部材76を伸長させる方向へと作動するのであればその作動量に応じて小さくなる。
そして、この操舵反力発生手段70においては、その弾性部材76の弾発力に応じた押圧力でカムフォロア75のローラ75bがカム曲面74aに押し付けられ、その押圧力に伴ったカム74の回転方向とは反対方向のトルクがカム74に働く。これが為、この操舵反力発生手段70は、そのトルクを第1平歯車71A及びステアリングシャフト21に第2平歯車71Bを介して伝達し、そのステアリングシャフト21へと掛かるトルク(以下、「操舵反力トルク」という。)に相当する力を操舵反力としてステアリングホイール20に伝える。
一方、その弾性部材76の弾発力の大きさはカム74が回転する際のカム曲面74aの形状変化に応じて変化するので、その変化に対応したカムフォロア75の押圧力がカム74に働いて、その押圧力に応じた操舵反力トルクがステアリングシャフト21に掛かる。これが為、この操舵反力発生手段70においては、カム74の回転角に応じた(即ち、ステアリングホイール20の操舵角度に応じた)操舵反力がステアリングシャフト21を介してステアリングホイール20に伝達される。
ここで、この操舵反力発生手段70が発生させる操舵反力は、ステアリングホイール20をステアリングセンタから左右何れの方向へと操舵しても、そのステアリングセンタからの操舵角度が同じであれば同一の大きさのものを発生させることが良好な操舵感の観点から好ましい。また、同様の観点からみると、この操舵反力は、ステアリングセンタからのステアリングホイール20の操舵角度が所定の角度に達するまでは操舵角度が大きくなればなるほど大きくなることが好ましい。
一方、車輌を旋回させる際、運転者は、ステアリングホイール20をコーナー入口で切り込み、コーナー出口で切り戻すが、仮にその切り込み時と切り戻し時におけるステアリングセンタからの操舵角度が同じときに操舵反力発生手段70が同じ大きさの操舵反力を発生させると、切り込み時の操舵感と切り戻し時の操舵感とに違いが生じるので違和感を覚えてしまう。何故ならば、ステアリングホイールと操舵輪とが機械的に連結されている従来の操舵装置においては、ステアリングホイールの切り込み時にセルフアライニングトルク等により操舵反力が大きく、その一方で、ステアリングホイールの切り戻し時に操舵輪等の慣性により操舵反力が小さくなるからであり、かかる実情に照らし合わせると、ステアリングホイール20の切り込み時と切り戻し時とで異なる大きさの操舵反力を発生させる必要がある。
そこで、本実施例1のカム74は、その周壁面にステアリングホイール20の切り込み時と切り戻し時とで異なる図6に示す操舵反力のヒステリシス特性を作り出すことが可能な3次元曲面を形成し、この3次元曲面をカムフォロア75のローラ75bが転動するカム曲面74aとして利用する。この図6においては、ステアリングホイール20を右に操舵した際のステアリングセンタからの操舵角度を正とし、その際、ステアリングシャフト21に掛かっている操舵反力トルクを正として表す。
具体的に、そのカム曲面74aを成す3次元曲面は、図3に示す如く、回転軸72Aの軸線からカムフォロア75のローラ75bとの当接面までの距離が、ステアリングホイール20がステアリングセンタに位置しているときに最も短く、そのステアリングセンタからの左右夫々へのステアリングホイール20の操舵角度が大きくなるに従って徐々に左右均等に長くなるよう周方向へと左右夫々に湾曲させて形成する。即ち、本実施例1のカム曲面74aは、図3から図5に示す2つの湾曲凸面(以下、「第1及び第2の湾曲凸面」という。)74b,74cにより構成されている。本実施例1にあっては、ステアリングホイール20がステアリングセンタにあるときにローラ75bを第1及び第2の湾曲凸面74b,74cの境界点74dに位置させる一方、そのステアリングホイール20を左へと操舵した際にローラ75bが第1湾曲凸面74b上を転動し、右へと操舵した際にローラ75bが第2湾曲凸面74c上を転動する。
また、本実施例1にあっては、ステアリングホイール20の切り込み時の操舵反力に対して切り戻し時の操舵反力が小さくなるように上述した第1及び第2の湾曲凸面74b,74cを形成する。例えば、ステアリングセンタからの操舵角度(換言すれば、カム74の回転角度)が同じであれば、回転軸72Aの軸線からカム曲面74aにおけるローラ75bとの当接面までの距離はカム曲面74aの周方向における勾配が急であるほど長くなり、そこで発生する操舵反力が大きくなる。これが為、本実施例1の第1及び第2の湾曲凸面74b,74cは、その夫々の周方向における各部の勾配を同一の操舵角度におけるカム74の軸線方向の各部にて緩急を付ける。即ち、本実施例1の第1及び第2の湾曲凸面74b,74cは、周方向への勾配変化が異なる複数の曲線(以下、「操舵反力特性曲線」という。)をカム74の軸線方向に並べて3次元曲面を形成している。
これら第1及び第2の湾曲凸面74b,74cには図4及び図5に示す如く急勾配部位74b1,74c1と緩勾配部位74b2,74c2とを設けており、カムフォロア75のローラ75bを、ステアリングホイール20の切り込み時には急勾配部位74b1,74c1に移動させ、ステアリングホイール20の切り戻し時には緩勾配部位74b2,74c2に移動させる。その第1湾曲凸面74bの急勾配部位74b1及び緩勾配部位74b2並びに第2湾曲凸面74cの急勾配部位74c1及び緩勾配部位74c2は、夫々に図4及び図5に示す如く、徐々に,即ち滑らかにカム74の軸線方向へと変化させる。
本実施例1のカム74においては、第2平歯車71B側(即ち、第2平歯車71Bとカム74の接合面側)に第1湾曲凸面74bの緩勾配部位74b2と第2湾曲凸面74cの急勾配部位74c1を配置する。これが為、カムフォロア75と弾性部材76は、ステアリングホイール20を左に切り込むときには第2平歯車71Bから離間する方向へと移動させ、そこから切り戻すときには第2平歯車71Bへと接近する方向に移動させなければならない。その反対に、ステアリングホイール20を右に切り込むときにはカムフォロア75と弾性部材76を第2平歯車71Bに接近する方向へと移動させ、そこから切り戻すときには第2平歯車71Bから離間する方向にカムフォロア75と弾性部材76を移動させなければならない。即ち、ステアリングホイール20の切り込み時と切り戻し時とにおいて同じ位置(ステアリングセンタからの操舵角度が同一の位置)で異なる大きさの操舵反力を発生させる為には、上述したカム曲面74aの形状のみならずカムフォロア75と弾性部材76をカム74の軸線方向へと適宜往復移動させる必要がある。
そこで、本実施例1にあっては、そのカムフォロア75及び弾性部材76を以下の如く構成すると共に、これらをステアリングホイール20の切り込み又は切り戻しに伴ってカム74の軸線方向に向けて移動させ、その切り込み又は切り戻しに応じた大きさに操舵反力を調節して操舵反力の特性を変化させるカムフォロア位置調節手段77を設ける。
本実施例1のカムフォロア75は、前述した棒状のカムフォロア主体75aと当該カムフォロア主体75aの一端側に軸支されたローラ75bとを備えており、そのカムフォロア主体75aの他端に、弾性部材(弦巻バネ)76の一端を保持するバネ受け75cを設けている。このカムフォロア75のカムフォロア主体75aは、その軸線がカム74の回転軸72Aの軸線と直交し、且つ、前述したステアリングシャフト21及び各回転軸72A,72Bの軸線を有する同一平面内に位置するよう配置する。
ここで、本実施例1にあっては、上述した3次元曲面からなるカム曲面74a上をカムフォロア75がカム74の周方向及び軸線方向に移動するので、その移動時にローラ75bが滑らかにカム曲面74a上を転動し得るよう構成する。例えば、本実施例1にあっては、カムフォロア主体75aとローラ75bとの間にキャスター機構75dを介在させ、そのキャスター軸75eを介してローラ75bがカムフォロア主体75aの軸線を中心にして回転するよう構成する。これにより、カムフォロア75がカム74の周方向及び軸線方向へと移動する際には、そのローラ75bをカム曲面74aの形状に応じて滑らかに転動させることができる。
また、本実施例1の操舵反力発生手段70には、弾性部材76の他端を保持すると共にカムフォロア75のバネ受け75cをカムフォロア主体75aの軸線方向に案内するカムフォロアガイド部75fが設けられている。このカムフォロアガイド部75fは、一端が閉塞された円筒状のものであり、その開口端からバネ受け75c及び弾性部材76を挿通して当該弾性部材76の一端を保持する一方、その閉塞端の内壁面にて弾性部材76の他端を保持する。
本実施例1にあっては、そのカムフォロアガイド部75fにカムフォロア位置調節手段77を配備し、このカムフォロアガイド部75fをカム74の軸線方向へと往復移動させることによって、カムフォロア75と弾性部材76をステアリングホイール20の切り込み又は切り戻しに応じたカム74の軸線方向へと往復移動させる。
例えば、本実施例1のカムフォロア位置調節手段77としては、図3から図5に示すラックギア77aとピニオンギア77bとで構成された所謂ラック&ピニオン機構を利用する。そのピニオンギア77bは、前述した第3平歯車71Cの回転軸72Bに取り付けられており、この回転軸72Bの回転に伴ってラックギア77aを当該回転軸72Bの軸線方向(即ち、カム74の軸線方向)へと往復移動させる。一方、ラックギア77aにはカムフォロアガイド部75fが一体的に取り付けられており、これが為、そのカムフォロアガイド部75fは、第3平歯車71Cの回転方向に応じてカム74の軸線方向へとカムフォロア位置調節手段77を介して移動する。
ここで、このカムフォロア位置調節手段77には、上述したラックギア77aをカム74の軸線方向に案内するラックギアガイド部77cが設けられている。このラックギアガイド部77cは、両端が閉塞された筒状のものであり、その内方にラックギア77aを配備する。これが為、このラックギアガイド部77cの壁面には、そのラックギア77aに固定されたカムフォロアガイド部75fを外方に突出させる一方、このカムフォロアガイド部75fを壁面で係止させずに往復移動させる貫通孔77c1が形成されている。また、このラックギアガイド部77cの内方で且つラックギア77aにおける往復移動方向の両端には、弦巻バネ等の弾性部材77d,77eが配設されている。
上述した操舵反力発生手段70においては、そのカムフォロア位置調節手段77によってカムフォロア75のローラ75b及び弾性部材76をカム74の軸線方向へと往復移動させ、ステアリングホイール20の切り込み時又は切り戻し時に応じた大きさの操舵反力を発生させる。その際、この操舵反力発生手段70においては、ローラ75bがカム曲面74a上をカム74の周方向に移動しつつ当該カム74の軸線方向へも移動し、ステアリングホイール20の切り込み時又は切り戻し時に応じたカム曲面74aにおける種々の操舵反力特性曲線上を遷移していく。これが為、ステアリングホイール20を切り込んでいくときには、ローラ75bがカム曲面74a上を斜め(カム74の周方向及び軸線方向)に移動しながら様々な操舵反力特性曲線上を遷移して徐々に操舵反力が大きくなる。
しかしながら、そのままステアリングホイール20を切り込んでいき、ステアリングセンタからの操舵角度がある角度に達すると、大きくなった弾性部材76の弾発力によりピニオンギア77bの回転が止められてしまうので、それ以上ステアリングホイール20を切り込むことができなくなってしまう。
即ち、その弾性部材76の弾発力は、操舵反力を発生させる為のカム曲面74aに対する押圧力をカムフォロア75に発生させる一方、ラックギア77aを介して当該ラックギア77aとピニオンギア77bとの間の摺動抵抗や摩擦抵抗を増加させる。この弾性部材76は、カム曲面74aの形状変化に応じた圧縮量に依存して弾発力を増減させるものであり、その圧縮量が多くなれば操舵反力を増大させるが、その一方で、ラックギア77aとピニオンギア77bとの間の摺動抵抗や摩擦抵抗も圧縮量に応じて増大させるので、そのピニオンギア77bの回転を止めてしまう。そして、これによりラックギア77aの動作が止まり、ローラ75b及び弾性部材76のカム74の軸線方向への移動が停止させられるだけでなく、第1及び第2の平歯車71A,71Bの回転も停止させてしまうので、ステアリングホイール20をそれ以上切り込むことができなくなってしまう。
そこで、本実施例1にあっては、第3平歯車71Cの回転軸72B上にトルクリミッター78を配備する。このトルクリミッター78は、回転軸72Bに対して当該回転軸72Bの回転方向とは逆回転方向の過大なトルクが掛かるまでは第3平歯車71Cとピニオンギア77bとを一体になって回転させ、そのような逆回転方向の過大なトルクが回転軸72Bに対して掛かったときに第3平歯車71Cとピニオンギア77bとの間の係合を解除して夫々を別個独立して回転させ得るものである。
例えば、このトルクリミッター78を作動させる際(第3平歯車71Cとピニオンギア77bとの間の係合を解除する際)の回転軸72Bに掛かる逆回転方向の過大なトルクは、弾性部材76の弾発力によってピニオンギア77bの回転を停止させてしまったときの回転軸72Bに掛かる逆回転方向のトルクよりも小さい値(以下、「トルクリミッター作動トルク」という。)に設定しておく。これにより、回転軸72Bに当該回転軸72Bの回転方向とは逆回転方向のトルクリミッター作動トルクが掛かったときには、第3平歯車71Cはそのまま回転を続ける一方でピニオンギア77bが回転を止めるので、ステアリングホイール20を更に操舵させることができると共にカムフォロア75及び弾性部材76をかかる位置で停止させることができる。
ところで、トルクリミッター78の作動後も更にステアリングホイール20が切り込まれていくと、夫々の操舵輪100L,100Rが最大の転舵角度(即ち、転舵限界)まで達する。しかしながら、本実施例1の操舵装置10は、既述の如くステアリングホイール20と操舵輪100L,100Rとの間に機械的な連結がないので、操舵輪100L,100Rが転舵限界になってもステアリングホイール20が回り続けてしまい好ましくない。
そこで、本実施例1の操舵反力発生手段70には、操舵輪100L,100Rが転舵限界に達したときのステアリングエンドを運転者に伝える機構を設ける。例えば、本実施例1にあっては、カム曲面74aの左右夫々における周方向の各端部に図3に示す突出部74e,74fを設け、左右夫々の転舵限界に達したときに夫々の突出部74e,74fをカムフォロア75のローラ75bで係止させる。これにより、カム74の回転が止められて第1及び第3の平歯車71A,71Cの回転が停止するので、ステアリングホイール20をそれ以上切り込むことができなくなり、運転者に左右夫々のステアリングエンドを認識させることができる。
以下に、上述したが如く構成した操舵装置10の動作について説明する。尚、以下においては、車輌を右旋回させる場合について例に挙げて説明する。
先ず、運転者がステアリングセンタからステアリングホイール20を右に切り込むと、ステアリングシャフト21を介して操舵反力発生手段70の第1平歯車71Aが右方向(図3の紙面上の反時計回り)に回転を始める。そして、これに伴い第2及び第3の平歯車71B,71Cが左方向(図3の紙面上の時計回り)に回転し、これらと係合しているカム74とピニオンギア77bも連動して同一方向に回転する。
これに従って、カムフォロア75は、カム74に追従するように自身の軸線方向へと直動しつつ、ピニオンギア77bの回転に伴うラックギア77aの移動に連動して弾性部材76と共にカム74の軸線方向(図5の矢印Aに示す第2平歯車71Bとの接合面側)へと移動する。その際、このカムフォロア75は、そのローラ75bが第1及び第2の湾曲凸面74b,74cの境界点74dから当該第2湾曲凸面74cの急勾配部位74c1に向けてカム曲面74a上を転動し、この転動に伴って弾性部材76を徐々に圧縮して弾発力を増加させる。
これにより、この操舵反力発生手段70においては、弾性部材76の弾発力に応じた押圧力がカムフォロア75を介してカム曲面74aに掛かり、その押圧力によりカム74の回転トルクに抗するトルクがカム74に発生するので、その回転トルクに抗するトルクがステアリングシャフト21に操舵反力トルクとして伝達され、この操舵反力トルクに相当する操舵反力がステアリングホイール20に伝わる。
従って、この操舵反力発生手段70においては、ステアリングホイール20を切り込むにつれて弾性部材76の弾発力を増加させていき、ステアリングホイール20に伝達される操舵反力を徐々に大きくする。
ここで、かかる切り込み後の位置から運転者がステアリングホイール20を切り戻す場合について説明する。
かかる場合、運転者はステアリングホイール20を左に操舵する。これに伴って第1平歯車71Aが左方向に回転し始めるので、第2及び第3の平歯車71B,71Cとこれらに係合しているカム74及びピニオンギア77bが右方向に回転する。
これにより、操舵反力発生手段70においては、カムフォロア75と弾性部材76がラックギア77aと共に上記とは逆の軸線方向(図5の矢印B)に移動し、そのカムフォロア75のローラ75bがかかる軸線方向の移動とカム74の回転に従ってカム曲面74aにおける第2湾曲凸面74cの緩勾配部位74c2に向けて転動する。これが為、この操舵反力発生手段70においては、ステアリングホイール20の切り戻しに伴って弾性部材76が伸長し、その弾発力が低下していくので、ステアリングホイール20に対して伝達する操舵反力が徐々に小さくなる。
ここで、この切り戻し時には、ラックギア77aはステアリングホイール20の切り込み時に圧縮したカムフォロア位置調節手段77の弾性部材77dの弾発力により矢印Bの方向に押し戻されるので、カムフォロア75のローラ75bが切り込み時とは異なる経路で緩勾配部位74c2に向けて種々の操舵反力特性曲線上を転舵していく。これが為、この操舵反力発生手段70においては、図6に示す如く、ステアリングセンタからの操舵角度が同じであっても、上記の切り込み時よりも小さな操舵反力を発生させる。
尚、その後、ステアリングホイール20がステアリングセンタまで切り戻されたときには、カムフォロア75のローラ75bがカム曲面74aにおける第1及び第2の湾曲凸面74b,74cの境界点74dまで戻る。
一方、上述した切り込み位置から運転者が更にステアリングホイール20を右に切り込んだときには、更にカム74とピニオンギア77bが左方向に回転し、カムフォロア75のローラ75bが第2湾曲凸面74cの急勾配部位74c1における勾配のより急な面へと転動していく。これにより、操舵反力発生手段70は、更に大きな操舵反力を発生してステアリングホイール20に伝える。
そして、そのステアリングホイール20のステアリングセンタからの操舵角度が増していくと、弾性部材76の弾発力によってラックギア77aとピニオンギア77bとの間の摺動抵抗や摩擦抵抗が大きくなり、そのピニオンギア77bを保持する回転軸72Bに当該回転軸72Bの回転方向とは逆回転方向の大きなトルクが掛かる。この操舵反力発生手段70においては、その逆回転方向のトルクが前述したトルクリミッター作動トルクになったときにトルクリミッター78が作動し、第3平歯車71Cとピニオンギア77bとの間の係合を解除する。これが為、そのピニオンギア77bの回転が止まり、かかる位置でカムフォロア75と弾性部材76のカム74の軸線方向への移動が停止する。これにより、ステアリングホイール20が更に切り込まれたときには、そのカムフォロア75の停止位置における第2湾曲凸面74cの操舵反力特性曲線上をローラ75bが周方向に転動し、更に大きな操舵反力を発生させる。
本実施例1の操舵反力発生手段70は、かかる位置からステアリングホイール20が切り戻された際にトルクリミッター78が第3平歯車71Cとピニオンギア77bとを係合させ、上述した切り戻し時と同様に動作して操舵反力を小さくしていく。
また、更にステアリングホイール20が右に切り込まれると、カム74の突出部74fがローラ75bで係止されて当該カム74や第1及び第3の平歯車71A,71Cの回転が停止するので、運転者は、ステアリングホイール20をそれ以上切り込むことができず、これを以てステアリングエンドを認識する。
以上示した如く、本実施例1のステアバイワイヤ方式の操舵装置10によれば、ステアリングセンタからのステアリングホイール20の操舵角度が同一であっても、操舵反力発生手段70によって、切り込み時には大きな操舵反力を発生させ、切り戻し時にはそれよりも小さな操舵反力を発生させることができる。即ち、本実施例1の操舵装置10は、ステアリングホイール20に伝える操舵反力に、そのようなステアリングホイールと操舵輪とが機械的に連結されている従来の操舵装置と同様の実情に沿うステアリングホイール20の切り込み時又は切り戻し時に応じたヒステリシス特性を持たせることができる。これが為、本実施例1の操舵装置10は、従来の操舵装置が搭載されている車輌から乗り換えた運転者に対して違和感を与えずに良好な操舵感を与えることができる。
また、この操舵装置10においては、操舵輪100L,100Rの転舵限界を知る為のステアリングエンドを演出することができるので、より違和感のない良好な操舵感を得ることができる。
更に、本実施例1の操舵装置10においては、そのような種々の効果を電動モータ等の電気の力を用いずとも簡潔な機械的構成のみにより実現することができるので、電力消費量の低下が図れ、且つ、信頼性を向上させることができる。
尚、本実施例1にあっては第1から第3の平歯車71A〜71Cの夫々にステアリングシャフト21,カム74及びカムフォロア位置調節手段77を配備しているが、第3平歯車71Cを設けずに、そのカムフォロア位置調節手段77の回転軸72Bをステアリングシャフト21と同軸上に配置して構成してもよい。かかる場合には、ステアリングホイール20の操舵角度に応じたカム74の回転角度やカムフォロア位置調節手段77におけるラックギア77aとピニオンギア77bの作動量を上記と同等の関係となるように設定する。
次に、本発明に係る操舵装置の実施例2を図7及び図8に基づいて説明する。
本実施例2の操舵装置は、前述した実施例1の操舵装置10と同様の全体構成を有するものであり、その相違は実施例1の操舵反力発生手段70の構成を一部変更した点にある。
図7の符号170は、本実施例2の操舵反力発生手段を示す。この操舵反力発生手段170は、実施例1の操舵反力発生手段70と同様の第1及び第2の平歯車71A,71Bを備えており、その第1平歯車71Aにはステアリングシャフト21が連結され、その第2平歯車71Bには回転軸72Aを共有するカム174が一体的に設けられている。
本実施例2のカム174には、実施例1のカム74と同様の2つの突出部174e,174fが周壁面上に設けられており、これら各突出部174e,174fの間の周壁面をカム曲面174aとして利用する。
ここで、本実施例2のカム174に設けたカム曲面174aは、実施例1のカム曲面74aとは異なり、同一形状の操舵反力特性曲線をカム174の軸線方向に並べたが如き曲面として形成する。その操舵反力特性曲線としては、回転軸72Aの軸線からカムフォロア175のローラ175bとの当接面までの距離が、ステアリングホイール20がステアリングセンタに位置しているときに最も短く、そのステアリングセンタからの左右夫々へのステアリングホイール20の操舵角度が大きくなるに従って徐々に左右均等に長くなるよう周方向へと湾曲させたものを用いる。即ち、本実施例2のカム曲面174aは、カム174の軸線と平行な面からなり、且つ、図7に示すステアリングセンタ基準線Scを中心にして左右対称となる第1及び第2の湾曲凸面174b,174cで構成する。尚、本実施例2にあっても、ステアリングホイール20がステアリングセンタにあるときにローラ175bを第1及び第2の湾曲凸面174b,174cの境界点174dに位置させる一方、そのステアリングホイール20を左へと操舵した際にローラ175bを第1湾曲凸面174b上で転動させ、右へと操舵した際にローラ175bを第2湾曲凸面174c上で転動させるものとする。
また、本実施例2の操舵反力発生手段170には、そのカム174のカム曲面174aに当接し、このカム174が回転した際のカム曲面174aの形状変化に応じた作動量で棒状のカムフォロア主体175aの軸線方向へと直動するカムフォロア175と、このカムフォロア175の先端のローラ175bをカム174のカム曲面174aに押し付けると共に当該カムフォロア175の直動に伴って伸縮する弦巻バネ等の弾性部材176とが設けられている。
本実施例2にあっては、そのカムフォロア175を、棒状のカムフォロア主体175aと、このカムフォロア主体175aの一端側に軸支されたローラ175bと、そのカムフォロア主体175aの他端に設けたバネ受け175cと、このバネ受け175cをカムフォロア主体175aの軸線方向に案内するカムフォロアガイド部175fとで構成する。そして、そのカムフォロアガイド部175fの開口端からバネ受け175c及び弾性部材176を挿通し、この弾性部材176の夫々の端部をバネ受け175cとカムフォロアガイド部175fの閉塞端の内壁面にて圧縮状態で保持する。
ここで、本実施例2のカムフォロアガイド部175fは、図7に示す如く筐体173に固定する。
ところで、本実施例2の操舵反力発生手段170においても、実施例1の操舵反力発生手段70と同様の操舵反力のヒステリシス特性を作り出す。
本実施例2にあっては、カムフォロア175のローラ175bとカム曲面174aとの間の摩擦係数を高くすることによって、ステアリングホイール20の切り込み時と切り戻し時とで異なる図8に示す操舵反力のヒステリシス特性を作り出す。その図8においては、ステアリングホイール20を右に操舵した際のステアリングセンタからの操舵角度を正とし、その際、ステアリングシャフト21に掛かっている操舵反力トルクを正として表す。また、この図8においては、ローラ175bとカム曲面174aとの間の摩擦係数を高くしていない場合の操舵反力の基本特性を2点鎖線で示している。
即ち、その間の摩擦係数が高ければ、カムフォロア175が弾性部材176を圧縮するステアリングホイール20の切り込み時には、ローラ175bとカム曲面174aとの間に発生する摩擦力がカム174に対して逆回転方向のトルクを付与するので、ステアリングシャフト21に掛かる操舵反力トルクを増加させることができる。一方、弾性部材176が伸長するステアリングホイール20の切り戻し時には、その弾性部材176の弾発力とローラ175bの転動方向によって当該ローラ175bとカム曲面174aとの間の摩擦力が軽減されるので、ステアリングセンタからの操舵角度が同一であっても切り込み時と比してステアリングシャフト21に掛かる操舵反力トルクを小さくすることができる。
ここで、ステアリングセンタからの切り込み開始時には右への操舵であるか左への操舵であるかに拘わらず原点(操舵反力トルクが「0」)から操舵反力トルクを増加させ、それ以降は原点を通ることなく上記の特性線上で操舵反力トルクを発生させる特性になっている。また、基本特性の操舵反力トルクに対する切り込み時の操舵反力トルクの増加量と切り戻し時の操舵反力トルクの減少量とについては、各々の操舵角度において略同等となるような特性にする。
そこで、本実施例2にあっては、カムフォロア175のローラ175bにおけるカム曲面174aとの接触面の摩擦係数を高くする。例えば、その接触面に摩擦係数の高い部材を配設又はコーティング等してもよく、ローラ175bの材質自体を摩擦係数の高いものにしてもよい。
ここで、その摩擦係数は、ステアリングシャフト21に発生させるべき所望の操舵反力トルクを設定し、弾性部材176の弾発力に伴うトルク成分と、ローラ175bとカム曲面174aとの間の摩擦力に伴うトルク成分とで所望の操舵反力トルクを発生させ得るように定める。従って、この摩擦係数は、弾性部材176のバネ定数と所望の操舵反力トルクに応じて適宜最適なものを設定する。
尚、ここではローラ175bの摩擦係数を高くした場合について例示しているが、これに替えてカム曲面174aの摩擦係数を高くしてもよく、また、ローラ175bとカム曲面174aの双方の摩擦係数を高くしてもよい。
このように操舵反力発生手段170を構成しても、ステアリングホイール20の操舵角度がステアリングセンタから同一の角度にある場合に、ステアリングホイール20の切り込み時には大きな操舵反力を発生させ、切り戻し時にはそれよりも小さな操舵反力を発生させることができる。即ち、本実施例2においても、ステアリングホイールと操舵輪とが機械的に連結されている従来の操舵装置と同様の実情に沿った操舵反力のヒステリシス特性を持たせることができる。これが為、本実施例2の操舵装置10においても、従来の操舵装置が搭載されている車輌から乗り換えた運転者に対して違和感を与えずに良好な操舵感を与えることができる。
また、本実施例2においても、操舵輪100L,100Rの転舵限界を知る為のステアリングエンドをカム174の突出部174e,174fによって演出することができるので、より違和感のない良好な操舵感を得ることができる。
更に、本実施例2の操舵装置10においても、そのような種々の効果を電動モータ等の電気の力を用いずとも簡潔な機械的構成のみにより実現することができるので、電力消費量の低下が図れ、且つ、信頼性を向上させることができる。
ここで、上述した本実施例2におけるローラ175bとカム曲面174aとの間の構成は、前述した実施例1の操舵反力発生手段70に対しても適用することができる。
これによれば、例えば、ステアリングホイール20の操舵角度に応じた切り込み時の操舵反力を実施例1と同等の大きさに設定する場合には、カムフォロア175のローラ175bとカム曲面174aとの間の摩擦に伴うトルク成分がステアリングシャフト21に発生させるべき操舵反力トルクの一部を担うので、弾性部材76のバネ定数の低下を図ることができる。これが為、実施例1と比して弾性部材76を滑らかに伸縮させることができるので、実施例1と同様の効果に加えて、その作動時,特にステアリングホイール20の切り込みと切り戻しの切り替え時の音や振動を低減させることができる。
また例えば、弾性部材76の弾発力のみでは所望の操舵反力トルクをステアリングシャフト21に発生させることができない場合には、カムフォロア175のローラ175bとカム曲面174aとの間の摩擦に伴うトルク成分で不足分を補填することができるので、必要以上に弾性部材76のバネ定数を上げずとも所望の操舵反力トルクをステアリングシャフト21に発生させることができる。これが為、実施例1と同様の効果に加えて、弾性部材76の作動時の音や振動の増加を抑制することができる。
以上のように、本発明に係る操舵装置は、ステアリングホイールと操舵輪とが機械的に連結されている従来の操舵装置と同様の操舵感を与える技術として有用であり、特に、かかる操舵感を電動モータ等の電気の力を利用せずとも得ることのできる技術に適している。
本発明に係る操舵装置の全体構成図である。 本発明に係る操舵装置の転舵角付与手段について示す部分断面図である。 実施例1の操舵装置における操舵反力発生手段の構成について示す部分断面図である。 図3のX−X線からみた実施例1の操舵反力発生手段の部分断面図である。 図3のY−Y線からみた実施例1の操舵反力発生手段の部分断面図である。 実施例1の操舵反力発生手段が発生させる操舵反力(操舵反力トルク)についての特性をステアリングホイールの操舵角度に応じて示す図である。 実施例2の操舵装置における操舵反力発生手段の構成について示す部分断面図である。 実施例2の操舵反力発生手段が発生させる操舵反力(操舵反力トルク)についての特性をステアリングホイールの操舵角度に応じて示す図である。
符号の説明
10 操舵装置
20 ステアリングホイール
21 ステアリングシャフト
70 操舵反力発生手段
71A 第1平歯車
71B 第2平歯車
71C 第3平歯車
72A,72B 回転軸
73 筐体
74 カム
74a カム曲面
74b 第1湾曲凸面
74b1 急勾配部位
74b2 緩勾配部位
74c 第2湾曲凸面
74c1 急勾配部位
74c2 緩勾配部位
74d 境界点
74e,74f 突出部
75 カムフォロア
75a カムフォロア主体
75b ローラ
75c バネ受け
75d キャスター機構
75e キャスター軸
75f カムフォロアガイド部
76 弾性部材
77 カムフォロア位置調節手段
77a ラックギア
77b ピニオンギア
77c ラックギアガイド部
77c1 貫通孔
77d,77e 弾性部材
78 トルクリミッター
170 操舵反力発生手段
173 筐体
174 カム
174a カム曲面
174b 第1湾曲凸面
174c 第2湾曲凸面
174d 境界点
174e,174f 突出部
175 カムフォロア
175a カムフォロア主体
175b ローラ
175c バネ受け
175f カムフォロアガイド部
176 弾性部材
Sc ステアリングセンタ基準線

Claims (3)

  1. 周壁面にカム曲面が形成され、且つ、ステアリングホイールの回転に伴って周方向に回転するカムと、該カムのカム曲面に当接し、且つ、当該カムの回転に追従して直動するカムフォロアと、該カムフォロアを前記カム曲面に押し付ける弾性部材とを備えた操舵装置において、
    前記カム曲面は、前記ステアリングホイールのステアリングセンタからの操舵角度を左右夫々に大きくするに従って前記カムの回転軸の軸線と前記カムフォロアとの当接面との間の距離が長くなるよう周方向へと左右夫々に湾曲させ、且つ、該左右夫々の湾曲形状の周方向における各部の勾配を同一の前記操舵角度における前記カムの軸線方向の各部にて緩急を付けて形成し、
    前記ステアリングホイールの切り込みに応じて前記カムフォロアを前記カム曲面の急勾配部位へと前記カムの軸線方向に向けて移動させる一方、前記ステアリングホイールの切り戻しに応じて前記カムフォロアを前記カム曲面の緩勾配部位へと前記カムの軸線方向に向けて移動させるカムフォロア位置調節手段を設けたことを特徴とする操舵装置。
  2. 周壁面にカム曲面が形成され、且つ、ステアリングホイールの回転に伴って周方向に回転するカムと、該カムのカム曲面に当接し、且つ、当該カムの回転に追従して直動するカムフォロアと、該カムフォロアを前記カム曲面に押し付ける弾性部材とを備えた操舵装置において、
    前記カム曲面は、前記ステアリングホイールのステアリングセンタからの操舵角度を左右夫々に大きくするに従って前記カムの回転軸の軸線と前記カムフォロアとの当接面との間の距離が長くなるよう周方向へと左右夫々に湾曲させて形成し、
    前記カムフォロアと前記カム曲面との間の摩擦係数が高くなるよう構成したことを特徴とする操舵装置。
  3. 前記カム曲面の左右夫々における周方向の各端部に突出部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の操舵装置。
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