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JP2007096494A - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置および無線通信方法 Download PDF

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大輔 富嶋
Masahiko Nanri
将彦 南里
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】適応変調符号化方式において、残留パケットを減らして、スループットの低下を防止すること。
【解決手段】残留状態演算部303は、残留モードごとに許容残留PER、処理パケット、および許容残留パケットが対応付けら残留モードパラメータテーブルを内部に保持していて、通信/残留モード判定部301から出力される残留モードに対応する許容残留PER、処理パケット数、および許容残留パケットについての情報を取得して、これらの情報を用いて残留状態を算出する。MCS選択処理部305は、受信SIR、ドップラー周波数、遅延スプレッド等の受信品質情報から決定される受信AMC値と、残留状態のレベルと、AMCモードとを、AMC閾値テーブルと照らし合わせてMCSを選択する。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信装置および無線通信方法に関し、特に、適応変調符号化(Adaptive Modulation and Coding:AMC)方式が適用される無線通信装置および無線通信方法に関する。
近年、無線通信の分野において、受信品質に応じて所望の誤り率を満たしてデータを送信する方法として、適応変調符号化(Adaptive Modulation and Coding:AMC)方式が検討されている。適応変調符号化方式は、無線端末装置における受信品質(例えば、受信SIR(Signal to Interference Ratio)、ドップラー周波数、遅延スプレッド等)に基づいて、無線端末装置ごとに送信データの変調方式および誤り訂正符号化率の組み合わせ(以下「MCS(Modulation Coding Schemes)」という。)を選択し、選択した変調方式および誤り符号化率でデータを送信する。
具体的には、無線端末装置における受信品質から決定されるAMC値(以下「受信AMC値」という。)と、MCSごとに予め対応付けられたAMC閾値とが照らし合わされて、無線端末装置における受信品質に対応するMCSが選択される。
しかしながら、受信品質だけに基づいてMCSを選択した場合、受信SIRなどの受信品質が同じであっても、無線端末装置の移動、伝搬損失、マルチパスフェージング等の影響により最適なMCSを選択することができずパケット誤りが発生し、PER(Packet Error Rate)が劣化したり、再送回数が増える場合がある。
この問題を解決するために、特許文献1には、ACK/NACKなどの再送要求情報、再送回数、または、PERなどの受信誤り情報等に応じて、AMC閾値を補正する方法が開示されている。
特開2003−37554号公報
しかしながら、上述したAMC閾値補正方法を用いた場合、残留パケットの発生を防止することは困難である。以下、図21を用いて具体的に説明する。図21は、最大再送回数を3回に設定した場合の再送回数の度数分布を示す。同図において、横軸は再送回数、縦軸は度数分布を示し、また、斜線の四角は残留パケットを示す。同図より、図21(a)に比べ図21(b)のPERが低いにも関わらず、残留パケットが占める割合は、図21(b)の方が多い。また、平均再送回数は図21(a)、図21(b)ともに1.6回と同じであるのに、残留パケットが占める割合が異なっていることが見て取れる。すなわち、PERや再送回数等でAMC閾値を補正した場合には、必ずしも残留パケット数を減らすことができるわけではない。
一般に、音声通信やテレビ電話などリアルタイム性が要求されるリアルタイム通信においては、残留パケットを如何に発生させないようにするかが重要となる。また、データ伝送等の時間的な遅延の許容が比較的大きいノンリアルタイム通信においても、残留パケットは新規パケットとして再送されるため、残留パケットを発生させないことがスループットの低下防止につながる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、適応変調符号化方式において、残留パケットを減らして、スループットの低下を防止することができる無線通信装置および無線通信方法を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため、本発明の無線通信装置は、受信品質に基づいて変調方式および符号化率を選択する適応変調符号化機能を有する無線通信装置において、受信品質を取得する手段と、最大再送回数送信してもNACKとなった残留パケット数を検出する残留パケット検出手段と、QoSから定められる許容残留パケット数もしくは許容残留誤り率と、前記残留パケット数とから定められる残留状態を算出する残留状態算出手段と、残留状態ごとに変調方式および符号化率に対応するAMC閾値を設定する設定手段と、前記受信品質から決定される受信AMC値と前記残留状態とを、設定されたAMC閾値と比較して、AMC閾値に対応付けられた変調方式および符号化率を選択する選択手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、QoSから定められる許容残留パケット数若しくは許容残留PERと、残留パケット数とから残留状態を算出し、残留状態から変調方式および符号化率を選択するようにしたため、残留パケット数を減少させる可能性の高い変調方式および符号化率を選択することができる。
本発明によれば、適応変調符号化方式において、残留パケットを減らして、スループットの低下を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1に、本発明の実施の形態に係る無線送信装置の構成を示す。図1に示す無線送信装置100は、共用器101と、受信部102と、復号部103と、受信データ分離部104と、残留パケット検出部105と、送信データ分離部106と、MCS選択部107と、データチャネル変調・符号化部108と、制御チャネル変調・符号化部109と、合成部110と、送信部111と、を具備する。
共用器101は、送信系と受信系とでアンテナを共用させている。
受信部102は、受信された信号に対し無線受信処理(ダウンコンバート、A/D変換など)を施し、無線受信処理が施された受信信号を復号部103へ出力する。また、必要に応じて受信SIRなどの受信品質に関する情報を取得し、受信品質に関する情報をMCS選択部107へ出力する。受信品質に関する情報としては、受信SIRに限らず、ドップラー周波数、遅延スプレッドなどでも良い。
復号部103は、受信信号に対し復号処理を施し、復号データを受信データ分離部104へ出力する。
受信データ分離部104は、復号データから受信データを分離するとともに、復号データに対しCRC(Cyclic Redundancy Check)チェックを行い、再送要求(ACK/NACK)を決定し、ACK/NACKおよび再送回数などの受信誤り情報を残留パケット検出部105へ出力する。
残留パケット検出部105は、受信誤り情報から残留パケット数を検出する。ここで、残留パケットとは、予め設定された最大再送回数パケットを再送した場合にNACKとなったパケットをいう。図2に、残留パケット検出部105の要部構成を示す。残留パケット検出部105は、最大再送回数呼び出し部201と、最大再送回数比較部202と、残留パケットカウント部203とから構成される。
最大再送回数呼び出し部201は、後述する送信データ分離部106から出力されるQoSを、予め内部に保持する最大再送回数テーブルに照らし合わせて、QoSに対応付けられた最大再送回数を呼び出し、最大再送回数を最大再送回数比較部202へ出力する。図3は、最大再送回数テーブルの一例で、QoSごとに最大再送回数が対応付けられている。一般に、音声通信やテレビ電話などリアルタイム性が要求されるリアルタイム通信は、データ伝送等のノンリアルタイム通信に比べデータ遅延の許容が小さいため、リアルタイム通信の最大再送回数は、ノンリアルタイム通信の最大再送回数に比べ少ない。
最大再送回数比較部202は、最大再送回数と、実際の再送回数を比較し、比較結果を残留パケットカウント部203へ出力する。
残留パケットカウント部203は、最大再送回数比較部202の比較結果により、実際の再送回数が最大再送回数と一致する場合、NACKとされた残留パケット数をカウントする。また、残留パケットカウント部203は、ACK/NACKおよび再送回数から新規パケット数および再送パケット数をカウントする。残留パケットカウント部203は、残留パケット数、新規パケット数、および再送パケット数(これらを以下では「残留パケット情報」という)をMCS選択部107へ出力する。
送信データ分離部106は、情報データやQoSなどの制御情報データから構成されるデータストリームから、情報データとQoSとを分離し、情報データをデータチャネル変調・符号化部108へ出力するとともに、QoSを残留パケット検出部105へ出力する。
MCS選択部107は、QoSと、受信SIRなどの受信品質情報と、残留パケット数とから、MCSを選択する。図4に、MCS選択部107の要部構成を示す。MCS選択部107は、通信/残留モード判定部301と、QoSパラメータテーブル302と、残留状態演算部303と、AMC閾値補正部304と、MCS選択処理部305とから構成される。
通信/残留モード判定部301は、QoSをQoSパラメータテーブル302と照らし合わし、リアルタイム通信とノンリアルタイム通信のどちらであるかを示す通信モードと、許容残留PERや許容残留パケットのランクを示す残留モード、AMCモード、所要データレートに関する情報を取得する。なお、通信/残留モード判定部301は、QoSで要求される所要データレートが、自装置のMCSの最低データレート以下の場合、AMCモードをAMC OFFに設定し、通信モードおよびAMCモードをAMC閾値補正部304へ出力するとともに、残留モードを残留状態演算部303へ出力する。
QoSパラメータテーブル302は、QoSごとに通信モード、データ種別、残留モード、所要データレート、およびAMCモード(AMC ON/OFF)が対応付けられたテーブルである。図5に、QoSパラメータテーブル302の一例を示す。
残留状態演算部303は、残留モードごとに許容残留PER、処理パケット数、および許容残留パケット数が対応付けら残留モードパラメータテーブルを内部に保持していて、通信/残留モード判定部301から出力される残留モードに対応する許容残留PER、処理パケット数、および許容残留パケット数についての情報を読み出し、これらの情報を用いて残留状態を算出する。図6に、残留モードパラメータテーブルの一例を示す。例えば、通信/残留モード判定部301から出力される残留モードが「A」の時、残留状態演算部303は、残留モードパラメータテーブルから許容残留PER1.00E−2、処理パケット数100、許容残留パケット数2を読み出す。そして、残留状態演算部303は、式(1)または式(2)を用いて残留状態(%)を算出する。

残留状態=累積残留パケット数/許容残留パケット数×100 …(1)

残留状態=累積残留パケット数/累積パケット数/許容残留PER×100 …(2)
上式(1)および上式(2)からわかるように、累積残留パケット数が0の時、残留状態は0となる。一方、残留パケット数が増えると、残留状態も残留パケット数に比例して大きくなる。すなわち、残留状態は、その値が小さいほど最大再送回数だけ残留パケットを再送したときに再送されずに残留するパケット数が少ないことを示し、その値が大きいほど最大再送回数だけ残留パケットを再送したときに再送されずに残留するパケット数が多いことを示す。残留状態の具体的な算出方法については、後に詳述する。
上述したように、残留モードはQoSに対応付けられているため、許容残留PER、処理パケット数、許容残留パケット数はともにQoSによって決定される。したがって、上式(1)および上式(2)で算出される残留状態は、QoSによって要求される残留パケットに関する情報を考慮したものとなっている。残留状態演算部303は、算出した残留状態に関する情報をAMC閾値補正部304へ出力する。
AMC閾値補正部304は、通信モード(リアルタイム通信またはノンリアルタイム通信)、AMCモード(AMC ON/OFF)、および残留状態に関する情報とから設定されたAMC閾値を予め内部にAMC閾値テーブルとして保持する。図7に、AMC閾値テーブルの一例を示す。図7に示すように、通信モード、AMCモード、および残留状態の大きさに応じてAMC閾値が予め設定されている。
具体的には、残留状態がその大きさに基づいて0から6にレベル分けされ、レベルが高く残留状態が悪くなるほどAMC閾値補正部304は、AMC閾値を高く設定する。また、残留状態が劣悪な場合、AMC閾値補正部304は、AMC閾値を設定せずN/A(Non Assign)とする。
さらに、AMC閾値補正部304は、前回と今回の残留状態の変化量に応じて、AMC閾値を補正する。以下、AMC閾値の補正の方法について図8および図9を用いて説明する。図8は、残留状態が、60→50→45→40→50→55→60→60と変化した場合の補正後のAMC閾値を表し、左列が残留状態とレベル、中央列が補正後のAMC閾値、右列がAMC閾値の補正の仕方を示している。残留状態が60の時、AMC閾値「11」がセットされる。そして、残留状態が60→50→45と変動した場合は、残留状態のレベルはいずれも3と同じであるため、最初にセットしたAMC閾値「11」と、図9に示すレベルごとの変動値とを式(3)に代入して、閾値変化量を算出する。

閾値変化量=(今回の残留状態−前回の残留状態)/残留ステップ幅×変動値…(3)
なお、残留ステップ幅は、同一レベル内の残留状態の範囲と同じとし、図7の例では「20」である。また、変動値はレベル3の時、図9より「2」である。これらを上式(3)に代入すると、残留状態が、60→50と変化した時の閾値変化量は、式(4)となる。

閾値変化量=(50−60)/20×2=−1 …(4)
したがって、残留状態が60→50へ変化の時、AMC閾値補正部304は、残留状態50のAMC閾値を10(=11−1)に補正する。図8の中央列に、上述した方法を用いて補正したAMC閾値の結果を示す。これにより、残留状態が増加した場合、AMC閾値が低く補正されるため、変調多値数の低い変調方式が選択されてデータが送信される可能性が高くなる。すなわち、残留状態が増加するのは、累積残留パケット数が増えたことを意味するため、変調多値数を下げてデータを送信することで、残留パケット数を減らして伝送することができる可能性が高くなる。
なお、前回と今回の残留状態が同じ時は、AMC閾値を所定の変化量分低くする補正をする。例えば、残留状態が60→60と変化せず、所定の変化量を0.1とした場合、AMC閾値を0.1だけ下げる。これにより、変調多値数の低い変調方式が選択されてデータが送信される可能性が高くなる。すなわち、残留状態が変化しないということは、累積残留パケット数が減少しなかったことを意味するため、変調多値数を下げてデータを送信することで、より残留パケット数を減らし確実に伝送することができる可能性が高くなる。
AMC閾値補正部304は、AMCモード、通信モード、および残留状態のレベルに対応する補正後のAMC閾値に関する情報をMCS選択処理部305へ出力する。
MCS選択処理部305は、受信SIR、ドップラー周波数、遅延スプレッド等の受信品質情報から決定される受信AMC値と、残留状態のレベルと、AMCモードとを、AMC閾値テーブルと照らし合わせてMCSを決定し、決定したMCSに関する情報をデータチャネル変調・符号化部108および制御チャネル変調・符号化部109へ出力する。例えば、通信モードがリアルタイム通信、AMCモードがAMC ON、残留状態レベルが4で、受信品質情報から決定されるAMC値(受信AMC値)が20の場合、これらパラメータが図7のAMC閾値テーブルと比較されて、MCSとして16QAM R=1/2またはQPSK R=3/4が選択される。なお、上述したように、QoSで要求される所要データレートが、MCSの最低データレート以下の場合、AMCモードがAMC OFFに設定されるので、MCS選択処理部305は、AMCモードがAMC OFFの場合、最もデータレートの低いMCSを選択する。
データチャネル変調・符号化部108は、選択されたMCSで情報データに変調符号化処理を施し、変調符号化後の情報データを合成部110へ出力する。
制御チャネル変調・符号化部109は、選択されたMCSで制御データに変調符号化処理を施し、変調符号化後の制御データを合成部110へ出力する。
合成部110は、変調符号化後の情報データと制御データとを合成して(時間多重、周波数多重、符号多重等)、合成後の変調データを送信部111へ出力する。
送信部111は、変調データを共用器101およびアンテナを経由して通信相手へ送信する。
次いで、上記のように構成された無線通信装置の動作について、例を挙げながら具体的に説明する。
図示しない通信相手から送信された信号は、アンテナおよび共用器101を介して受信部102によって受信され、所定の無線受信処理が施され、受信SIRなどの受信品質情報が取得される。受信品質情報は、MCS選択部107へ出力される。一方、受信信号は、復号部103へ出力されて、復号部103によって復号処理が施され、復号データは受信データ分離部104へ出力される。そして、受信データ分離部104によって、復号データからCRCチェックが行われ再送要求(ACK/NACK)が決定され、ACK/NACKおよび再送回数などの受信誤り情報が残留パケット検出部105へ出力される。
そして、残留パケット検出部105によって、QoSと受信誤り情報が用いられて残留パケット数が検出される。上述したように、残留パケットとは、予め設定された最大再送回数パケットを再送した場合にNACKとなったパケットをいう。
まず、最大再送回数呼び出し部201によって、送信データ分離部106から出力されるQoSと、予め内部に保持する最大再送回数テーブルとが照らし合わされて、QoSに対応付けられた最大再送回数が呼び出される。最大再送回数は、最大再送回数比較部202へ出力される。例えば、最大再送回数呼び出し部201が図3に示すようなテーブルを保持している場合、QoSとして「2」が送信データ分離部106から出力されると、最大再送回数として「3」が最大再送回数比較部202へ出力される。
そして、最大再送回数比較部202によって、最大再送回数呼び出しデーブル201から出力されるQoSに対応する最大再送回数と、実際の再送回数とが比較されて、比較結果が残留パケットカウント部203へ出力される。
そして、実際の再送回数が最大再送回数と一致する場合、残留パケットカウント部203によってNACKとされた残留パケット数がカウントされて、残留パケット数はMCS選択部107へ出力される。
MCS選択部107によって、QoSと、受信品質情報と、残留パケット数とが用いられてMCSが選択される。MCSの選択動作は、主に、通信/残留モード判定と、正常に送信されなかった残留パケットの許容度を示す残留状態の算出と、AMC閾値補正と、MCS選択処理の4つの動作に分けられる。以下、これら4つの動作についてそれぞれフロー図を参照しながら説明する。
始めに、図10に示すフロー図を用いて通信/残留モード判定について説明する。通信/残留モード判定部301によって、送信データ分離部106から出力されるQoSと、QoSパラメータテーブル302とが照らし合わされて、リアルタイム通信とノンリアルタイム通信のどちらであるかを示す通信モードと、許容残留PERや許容残留パケットのランクを示す残留モードと、所要データレートに関する情報が読み出される(ST11)。
そして、QoSに対応する所要データレートが自装置の最低データレート以下であるか否かが判定される(ST12)。ST12の判定の結果、所要データレートが自装置の最低データレート以下の場合、AMCモードがAMC OFFに設定される(ST13)。例えば、図5に示すようにQoSが0で対応する所要データレートが200kbpsであって、自装置の最低データレートが300kbpsの場合、所要データレートが自装置の最低データレート以下であるため、適用変調符号化を使用しないとしてAMCモードがAMC OFFと設定される。これにより、QoSで要求される所要データレートを満たしつつ、かつ、適用変調符号化が使用されないため、受信SIRの伝搬路遅延や推定誤差に起因するMCS選択誤りを回避することができ、結果として、再送処理の発生を防止することが可能となるためスループットの低下を防止することができる。
一方、ST12の判定の結果、所要データレートが自装置の最低データレート以下でない場合、AMC ONと設定される(ST14)。
設定されたAMCモードおよび通信モードはAMC閾値補正部304へ出力され、残留モードは、残留状態演算部303へ出力される(ST15)。
残留状態演算部303では、残留モードに対応づけられた許容残留PER、処理パケット数、および許容残留パケットと、残留パケット検出部105によって検出された残留パケット数が用いられて残留状態が算出される。図11に示すフロー図を用いて残留状態演算部303における残留状態の演算方法について説明する。まず、残留モードがONかOFFのいずれかであるかの判定がされる(ST21)。判定の結果、残留モードがOFFの場合、残留状態の演算は行われず終了する。一方、判定の結果、残留モード ONの場合、残留状態演算部303の内部に保持される残留モードパラメータテーブルと照らし合わされて、残留モードに対応する許容残留PER、処理パケット数、および許容残留パケット数についての情報が読み出される(ST22)。
そして、読み出された許容残留PER、処理パケット数、および許容残留パケット数についての情報が上式(1)または上式(2)に代入されて残留状態が算出される(ST23)。残留状態の算出について、図12および図13のフロー図を用いながら説明する。図12は、残留モードが図6における「C」の場合に上式(1)を用いて算出した残留状態の演算結果を示す。残留モードが「C」のとき、図6に示すように処理パケット数は「50」、許容残留パケット数は「5」ある。図12の演算結果は、50パケットごとの累積残留パケット数と、許容残留パケット数を上式(1)に代入して算出されている。すなわち、新規パケット数と再送パケット数とが加算されて累積新規パケット数がカウントされ、残留パケット数から累積残留パケット数がカウントされる(ST31)。そして、累積新規パケット数が処理パケット数以上か否かの判定がされ(ST32)、判定の結果、累積新規パケット数が処理パケット数以上の場合、上式(1)または上式(2)が用いられて残留状態の演算が行われ、同時に、累積新規パケット数および累積残留パケット数がリセットされる(ST33)。これにより、残留状態が処理パケット数ごとに算出されることになる。算出された残留状態に関する情報は、AMC閾値補正部304へ出力される。
AMC閾値補正部304には、AMCモード、通信モード、および残留状態に関する情報とから設定されたAMC閾値が予め内部にAMC閾値テーブルとして保持されている。図7は、AMC閾値テーブルの一例である。そして、AMC閾値補正部304によって、AMCモード、通信モード、および残留状態に関する情報からAMC閾値が補正される。以下、AMC閾値の補正の方法について、図14のフロー図を参照しながら説明する。
始めに、AMCモードの判定が行われ(ST41)、AMC OFFの場合、AMC閾値補正はされずに終了する。一方、ST41の判定の結果、AMC ONの場合、さらに通信モードの判定が行われる(ST42)。そして、ST42の判定の結果、リアルタイム通信の場合、残留状態の変化量に基づいてAMCの閾値が補正されて(ST43)、補正後のAMC閾値テーブルがMCS選択処理部305へ出力される(ST44)。一方、ST42の判定の結果、ノンリアルタイム通信の場合は、AMC閾値補正はされずに終了する。
AMCの閾値補正処理(ST43)の具体的な手順について、図15のフロー図を用いて説明する。まず、前回の残留レベルと今回の残留レベルが一致するか否かの判定が行われる(ST51)。ST51の判定の結果、残留レベルが前回と異なる場合、AMC閾値の補正はされず終了する。一方、ST51の判定の結果、残留レベルが前回と一致する場合、内部に保持されている前回の残留状態、残留ステップ幅および変動値が呼び出される(ST52)。そして、残留状態が前回と同じか否かの判定が行われ(ST53)、ST53の判定の結果、残留状態が前回と異なる場合、上式(3)が用いられて閾値変化量が算出される(ST54)。一方、ST53の判定の結果、残留状態が前回と一致する場合、予め定められた特定量(例えば、変動量の1/10など)が閾値変化量として設定される(ST55)。そして、得られた閾値変化量が予めテーブルに保持されているAMC閾値に加算されてAMC閾値が補正される(ST56)。
そして、MCS選択処理部305によって、補正後のAMC閾値と受信SIRなどの受信品質情報と、AMCモードと、残留状態とが、AMC閾値テーブルと照らし合わされて、MCSが決定される。MCSの決定動作について図16のフロー図を用いて説明する。まず始めに、AMC閾値補正部304から出力されるAMCモードから、AMC ON/OFFの判定が行われる(ST61)。ST61の判定の結果、AMC OFFの場合、最もデータレートの低いMCSが選択される(ST62)。一方、AMC ONの場合、受信品質情報とから決定される受信AMC値と残留状態とが、AMC閾値テーブルと照らし合わされてMCSが選択される(ST63)。そして、選択されたMCSに関する情報は、データチャネル変調・符号化部108および制御チャネル変調・符号化部109へ出力される(ST64)。
そして、データチャネル変調・符号化部108および制御チャネル変調・符号化部109によって、情報データおよび制御データがそれぞれ変調・符号化がされた後、合成部110によって合成(時間多重、周波数多重、符号化多重等)されて、送信部111、共用器101およびアンテナを経由して通信相手へ送信される。
以上のように、本実施の形態では、QoSから定められる許容残留パケット数若しくは許容残留PERと、残留パケット数とから残留状態を算出し、残留状態から変調方式および符号化率を選択するようにしたため、残留パケット数を減少させる可能性の高い変調方式および符号化率を選択することができる。
また、残留状態の変化量に応じてAMC閾値を補正するようにしたため、残留状態が増加し累積残留パケット数が増えた場合、AMC閾値を低く補正することができ、変調多値数の低い変調方式が選択されてデータが送信される可能性が高くなる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、毎パケットごとに残留状態を算出する場合について説明する。本実施の形態の無線通信装置の構成は、残留状態演算部303における演算方法が実施の形態1と異なることを除いて、上記実施の形態1で示した図1の無線通信装置100と同様である。
毎パケットごとの残留状態の算出について、図17のフロー図を用いて説明する。残留パケット検出部105から出力される新規パケット数および再送パケット数とから、累積新規パケット数がカウントされる(ST71)。
そして、累積新規パケット数が処理パケット数の半分未満か否かの判定が行われる(ST72)。図18(a)は、残留モードが「C」で処理パケット数が50の時、累積新規パケット数が処理パケット数の半分未満の例で、図18(b)は、累積新規パケット数が処理パケット数の半分以上の例である。
ST72の判定の結果、累積新規パケット数が処理パケット数の半分未満の場合、残留パケット検出部105から出力される残留パケット数が累積されて、前半累積残留パケット数がカウントされる(ST73)。そして、さらに、累積新規パケット数と前回の後半の処理パケット数とが加算されて累積パケット数が算出されると同時に、前半累積残留パケットと前回の後半累積残留パケット数とが加算されて累積残留パケット数が算出される(ST74)。
一方、ST72の判定の結果、累積新規パケット数が処理パケット数の半分以上の場合、残留パケット検出部105から出力される残留パケット数が累積されて、後半累積残留パケット数がカウントされる(ST75)。そして、さらに、累積新規パケット数が累積パケット数として設定されるとともに、後半累積残留パケット数と直前の前半累積残留パケット数とが加算されて累積残留パケット数が算出される(ST76)。
そして、上述した累積パケット数と累積残留パケット数とが上式(2)に代入されて、残留状態が算出される(ST77)。すなわち、図18(a)に示すように累積新規パケット数が処理パケット数の半分未満で、残留状態を算出するためのサンプル数が少ない場合に、前回の後半の処理パケット数における後半残留パケット数を用いて残留状態を算出することにしたため、サンプル数を増やして的確な残留PERを毎パケットごとに算出することができる。
そして、残留状態が算出されると、累積新規パケット数が処理パケット数以上か否かの判定がされ(ST78)、累積新規パケット数が処理パケット数以上の場合、累積新規パケット数および前半累積残留パケット数がリセットされる(ST79)。そして、さらに、累積新規パケット数が処理パケット数の半分以上か否かの判定がされ(ST80)、ST80の判定の結果、半分以上の場合、後半累積残留パケット数がリセットされる(ST81)。以上の手順により、残留状態が毎パケットごとに算出される。算出された残留状態に関する情報は、AMC閾値補正部304へ出力される。
以上のように、本実施の形態によれば、累積新規パケット数が処理パケット数の半分未満の場合、前回の所定のパケット数の後半部分を考慮して残留状態を算出するようにしたため、サンプル数を増やして的確な残留状態を毎パケットごとに算出することができ、瞬時の残留状態の変化量が大きい場合にも、瞬時の残留状態の変化量に基づいてAMC閾値を補正することが可能となる。この結果、瞬時の残留状態の変化量を反映させて補正されたAMC閾値を用いてMCSの選択するため、瞬時の残留状態の影響をより反映させた的確なMCSを選択することが可能となる。
(実施の形態3)
図19に、本実施の形態に係る無線通信装置の構成を示す。なお、図19の無線通信装置400において、図1に示した無線通信装置100と共通する構成には、図1と同一の符号を付し、説明を省略する。図19の無線通信装置400は、図1に示した無線通信装置100と比較して、送信データ分離部106およびMCS選択部107を削除し、送信データ分離部401およびMCS選択部403に替え、再送検出部402を追加した構成を採る。
送信データ分離部401は、情報データや、QoSおよび再送要求情報などの制御情報データから構成されるデータストリームから、情報データ、QoS、再送要求情報を抽出し、情報データをデータチャネル変調・符号化部108へ出力するとともに、QoSを残留パケット検出部105へ出力し、また、再送要求情報を再送検出部402へ出力する。
再送検出部402は、送信データ分離部401によって抽出された再送要求情報から、再送要求が上位レイヤから指示されたものか否かの検出を行い、検出結果をMSC選択部403へ出力する。
MCS選択部403は、QoSと、受信品質情報と、残留パケット数とから、MCSを選択する。MCS選択部403の要部構成は、図4のMCS選択部107の要部構成と同一であり、MCS選択部107内部の通信/残留モード判定部301における処理に、再送要求が上位レイヤから指示されたものか否かの判定処理が追加される点で異なる。以下、MCS選択部403内部の通信/残留モード判定部301の動作について、図20のフロー図を用いながら説明する。図20のフローにおいて、図10のフローと共通するステップについては同一の符号を付し、説明を省略する。
始めに、再送検出部402によって検出された結果から、再送要求が上位レイヤから指示されたものであるか否かが判定される(ST91)。ST91の判定の結果、再送要求が上位レイヤから指示されたものである場合、AMCモードがAMC OFFに設定される(ST92)。これにより、適応変調符号化を用いずに、残留パケットが新規パケットとして送信されるため、MCS選択誤りにより再度再送が発生し残留パケットとして残留する可能性を回避することができ、スループットの低下防止が可能となる。
ST91の判定の結果、再送要求が上位レイヤから指示されたものでない場合、図10に示すST11〜ST15のステップにより、AMCモードおよび通信モードについての情報はAMC閾値補正部304へ出力され、残留モードについての情報は残留状態演算部303へ出力される(ST93)。以後、実施の形態1と同様に、残留状態演算部303によって残留状態が算出され、残留状態が用いられてAMC閾値補正部304によってAMC閾値が補正され、補正後のAMC閾値が用いられてMCSが選択される。
以上のように、本実施の形態によれば、再送要求が上位レイヤから指示されたものか否かの判定を行い、再送要求が上位レイヤから指示されたものである場合、AMCモードをAMC OFFに設定するようにしたため、適応変調符号化が用いられず残留パケットが新規パケットとして送信され、MCS選択誤りにより再度再送が発生し残留パケットとして残留する可能性を回避することができ、スループットの低下防止が可能となる。
本発明の第1の態様に係る無線通信装置は、受信品質に基づいて変調方式および符号化率を選択する適応変調符号化機能を有する無線通信装置において、受信品質を取得する手段と、最大再送回数送信してもNACKとなった残留パケット数を検出する残留パケット検出手段と、QoSから定められる許容残留パケット数もしくは許容残留誤り率と、前記残留パケット数とから定められる残留状態を算出する残留状態算出手段と、残留状態ごとに変調方式および符号化率に対応するAMC閾値を設定する設定手段と、前記受信品質から決定される受信AMC値と前記残留状態とを、設定されたAMC閾値と比較して、AMC閾値に対応付けられた変調方式および符号化率を選択する選択手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、QoSから定められる許容残留パケット数若しくは許容残留PERと、残留パケット数とから残留状態を算出し、残留状態から変調方式および符号化率の選択するようにしたため、残留パケット数を減少させる変調方式および符号化率の選択が行える。
本発明の第2の態様に係る無線通信装置は、上記第1の態様において、前記設定手段は、前記残留状態の変化量に応じて、設定したAMC閾値を補正する補正手段を有し、前記受信品質から決定されるAMC閾値と前記残留状態とを、補正後のAMC閾値と比較して、変調方式および符号化率を選択する構成を採る。
この構成によれば、残留状態の変化量に応じてAMC閾値を補正するようにしたため、残留状態が増加し累積残留パケット数が増えた場合、AMC閾値を低く補正することができ、変調多値数の低い変調方式が選択されてデータが送信される可能性が高くなる。
本発明の第3の態様に係る無線通信装置は、上記第2の態様において、前記補正手段は、前記残留状態の変化量が大きいほど、補正量を大きくする構成を採る。
この構成によれば、残留状態の変化量が大きいほどAMC閾値の補正量を大きくするようにしたため、残留状態の変化量に比例させて、AMC閾値を補正することができ、より変調多値数の低い変調方式が選択される割合が増え、結果として残留パケット数を減らしてデータを確実に伝送できる割合が高くなる。
本発明の第4の態様に係る無線通信装置は、上記第1の態様において、前記設定手段は、Qosから定められる所要データレートが、自装置の適応変調符号化機能の最低データレート未満の場合、適応変調符号化を行わないと決定する決定手段、をさらに具備する構成を採る。
この構成によれば、QoSから定められる所要データレートが自装置の最低データレート未満の場合、適応変調符号化を行わず自装置の最低データレートで送信するようにしたので、受信SIRの伝搬路遅延や推定誤差に起因するMCS選択誤りを回避することができ、結果として、再送処理の発生を防止ことが可能となるためデータレートの低下を防ぐことができる。
本発明の第5の態様に係る無線通信装置は、上記第1の態様において、前記設定手段は、前記残留パケットを再送する場合、適応変調符号化を行わないと決定する決定手段、をさらに具備する構成を採る。
この構成によれば、残留パケットが再送される場合、適応変調符号化方式が用いられないようにしたため、MCS選択誤りにより再度再送が発生し残留パケットとして残留する可能性を回避することができ、データレートの低下防止が可能となる。
本発明の第6の態様に係る無線通信装置は、上記第1の態様において、前記残留状態算出手段は、QoSから定められる所定のパケット数のうち前記残留パケットとなったパケット数を累積して累積残留パケット数をカウントし、前記累積残留パケット数と前記所定のパケット数との割合を残留状態として算出する構成を採る。
この構成によれば、QoSから定められる所定のパケット数ごとに残留状態を算出するようにしたため、長期的な伝搬路の変動に基づいて最適な変調方式および符号化率を決定することができる。
本発明の第7の態様に係る無線通信装置は、上記第1の態様において、前記残留状態算出手段は、新規パケットおよび再送パケットを累積して累積新規パケット数をカウントし、前記累積新規パケット数がQoSから定められる所定のパケット数の半分未満の場合、前記累積新規パケット数と前回の所定のパケット数の後半部分のうち前記残留パケットとなったパケット数を累積して累積残留パケット数をカウントし、前記累積残留パケット数と、前記累積新規パケット数に前記所定のパケット数の半分を加算した累積パケット数との割合を残留誤り率として算出し、前記累積新規パケット数がQoSから定められる所定のパケット数の半分以上の場合、前記累積新規パケット数のうち前記残留パケットとなったパケット数を累積して累積残留パケット数をカウントし、前記累積残留パケット数と、前記累積新規パケット数との割合を残留誤り率として算出し、前記残留誤り率とQoSから定められる許容誤り率との割合を残留状態として算出する構成を採る。
この構成によれば、累積新規パケット数がQoSから定められる所定のパケット数の半分未満の場合で残留状態を算出するためのサンプル数が少ない場合、前回の後半のパケット数における後半残留パケット数を加えて残留状態を算出することにしたため、サンプル数を増やして的確な残留状態を毎パケットごとに算出することができ、瞬時の残留状態の変化量が大きい場合にも、瞬時の残留状態の変化量に基づいてAMC閾値を補正することが可能となる。
本発明の第8の態様に係る無線通信方法は、受信品質を取得する工程と、最大再送回数送信してもNACKとなった残留パケット数を検出する工程と、QoSから定められる許容残留パケット数もしくは許容残留誤り率と、前記残留パケット数との比から定められる残留状態を算出する工程と、残留状態ごとに変調方式および符号化率に対応するAMC閾値を設定する工程と、前記受信品質から決定される受信AMC値と前記残留状態とを、設定されたAMC閾値と比較して、変調方式および符号化率を選択する工程と、を含む構成を採る。
この方法によれば、QoSから定められる許容残留パケット数若しくは許容残留PERと、残留パケット数とから残留状態を算出し、残留状態から変調方式および符号化率の選択するようにしたため、残留パケット数を減少させる可能性の高い変調方式および符号化率の選択が行える。
本発明の無線通信装置及び無線通信方法は、適応変調符号化方式において、残留パケットを減らして、データデータレートを向上することができ、例えば適応変調符号化方式が適用される無線通信装置および無線通信方法などに有用である。
本発明の実施の形態1に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 実施の形態1に係る残留パケット検出部の要部構成を示すブロック図 実施の形態1に係る最大再送回数テーブルの一例を示す図 実施の形態1に係るMCS選択部の要部構成を示すブロック図 実施の形態1に係るQoSパラメータテーブルの一例を示す図 実施の形態1に係る残留モードパラメータテーブルの一例を示す図 実施の形態1に係るAMC閾値テーブルの一例を示す図 実施の形態1に係る補正後のAMC閾値テーブルの一例を示す図 実施の形態1に係る変動値テーブルの一例を示す図 実施の形態1に係る通信/残留/AMCモード判定方法を示すフロー図 実施の形態1に係る残留状態の演算方法を示すフロー図 実施の形態1に係る残留状態の演算方法を説明する図 実施の形態1に係る残留状態の演算方法を示すフロー図 実施の形態1に係るAMC閾値の補正の方法を示すフロー図 実施の形態1に係るAMC閾値の補正の方法を示すフロー図 実施の形態1に係るMCSの選択動作を示すフロー図 本発明の実施の形態2に係る残留状態の演算方法を示すフロー図 実施の形態2に係る残留状態の演算方法を説明する図 本発明の実施の形態3に係る無線通信装置の構成を示すブロック図 実施の形態3に係る通信/残留/AMCモード判定方法を示すフロー図 (a)再送回数の度数分布を示す図(b)再送回数の度数分布を示す図
符号の説明
101 共用器
102 受信部
103 復号部
104 受信データ分離部
105 残留パケット検出部
106、401 送信データ分離部
107、403 MCS選択部
108 データチャネル変調・符号化部
109 制御チャネル変調・符号化部
110 合成部
111 送信部
201 最大再送回数呼び出し部
202 最大再送回数比較部
203 残留パケットカウント部
301 通信/残留モード判定部
302 QoSパラメータテーブル
303 残留状態演算部
304 AMC閾値補正部
305 MCS選択処理部
402 再送検出部

Claims (8)

  1. 受信品質に基づいて変調方式および符号化率を選択する適応変調符号化機能を有する無線通信装置において、
    受信品質を取得する手段と、
    最大再送回数送信してもNACKとなった残留パケット数を検出する残留パケット検出手段と、
    QoSから定められる許容残留パケット数若しくは許容残留誤り率と、前記残留パケット数とから定められる残留状態を算出する残留状態算出手段と、
    残留状態ごとに変調方式および符号化率に対応するAMC閾値を設定する設定手段と、
    前記受信品質から決定される受信AMC値と前記残留状態とを、設定されたAMC閾値と比較して、変調方式および符号化率を選択する選択手段と、
    を具備する無線通信装置。
  2. 前記設定手段は、
    前記残留状態の変化量に応じて、設定したAMC閾値を補正する補正手段、を具備し、
    前記受信品質から決定されるAMC閾値と前記残留状態とを、補正後のAMC閾値と比較して、変調方式および符号化率を選択する請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記補正手段は、
    前記残留状態の変化量が大きいほど、補正量を大きくする請求項2記載の無線通信装置。
  4. 前記設定手段は、
    Qosから定められる所要データレートが、自装置の適応変調符号化機能の最低データレート未満の場合、適応変調符号化を行わないと決定する決定手段、をさらに具備する請求項1記載の無線通信装置。
  5. 前記設定手段は、
    前記残留パケットを再送する場合、適応変調符号化を行わないと決定する決定手段、をさらに具備する請求項1記載の無線通信装置。
  6. 前記残留状態算出手段は、
    QoSから定められる所定のパケット数のうち前記残留パケットとなったパケット数を累積して累積残留パケット数をカウントし、前記累積残留パケット数と前記所定のパケット数との割合を残留状態として算出する請求項1記載の無線通信装置。
  7. 前記残留状態算出手段は、
    新規パケットおよび再送パケットを累積して累積新規パケット数をカウントし、
    前記累積新規パケット数がQoSから定められる所定のパケット数の半分未満の場合、前記累積新規パケット数と前回の所定のパケット数の後半部分のうち、前記残留パケットとなったパケット数を累積して累積残留パケット数をカウントし、前記累積残留パケット数と、前記累積新規パケット数に前記所定のパケット数の半分を加算した累積パケット数との割合を残留誤り率として算出し、
    前記累積新規パケット数がQoSから定められる所定のパケット数の半分以上の場合、前記累積新規パケット数のうち前記残留パケットとなったパケット数を累積して累積残留パケット数をカウントし、前記累積残留パケット数と、前記累積新規パケット数との割合を残留誤り率として算出し、
    前記残留誤り率とQoSから定められる許容誤り率との割合を残留状態として算出する請求項1記載の無線通信装置。
  8. 受信品質を取得する工程と、
    最大再送回数送信してもNACKとなった残留パケット数を検出する工程と、
    QoSから定められる許容残留パケット数もしくは許容残留誤り率と、前記残留パケット数との比から定められる残留状態を算出する工程と、
    残留状態ごとに変調方式および符号化率に対応するAMC閾値を設定する工程と、
    前記受信品質から決定される受信AMC値と前記残留状態とを、設定されたAMC閾値と比較して、変調方式および符号化率を選択する工程と、
    を含む無線通信方法。
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