JP2007050536A - 補強層の製造方法及び空気のうの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】空気のう1の製造時間を短くして、作業能率を容易に向上させること。
【解決手段】
成型ドラム37をドラム軸心Cを中心として回転させつつ、不織布とゴムの複合材料からなる帯状補強部材11を成型ドラム37におけるクラウン部39の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、補強層9におけるトップ部21を成型すると共に、成型ドラム37をドラム軸心Cを中心として回転させつつ、帯状補強部材13を成型ドラム37における一対のスロープ部41,43の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、補強層9における一対のスカート部23,25を成型し、補強層9を成型ドラム37から取外すこと。
【選択図】 図1
【解決手段】
成型ドラム37をドラム軸心Cを中心として回転させつつ、不織布とゴムの複合材料からなる帯状補強部材11を成型ドラム37におけるクラウン部39の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、補強層9におけるトップ部21を成型すると共に、成型ドラム37をドラム軸心Cを中心として回転させつつ、帯状補強部材13を成型ドラム37における一対のスロープ部41,43の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、補強層9における一対のスカート部23,25を成型し、補強層9を成型ドラム37から取外すこと。
【選択図】 図1
Description
本発明は、空気のうの構成要素の1つである環状の補強層を製造するための補強層の製造方法、及び前記空気のうを製造するための空気のうの製造方法に関する。
近年、タイヤ業界においては、タイヤの内圧が急激に低下した際に前記タイヤに代わって車両荷重を支持する空気のうについて、種々の開発が行われている。また、前記空気のうは、作動気体としての空気を充填可能な中空円環状のチューブと、このチューブに設けられかつ加硫処理を施した補強層とを具備しており、前記空気のうの性能に大きく影響を与える前記補強層の成型については、特に開発が進んでおり、先行技術として特許文献1に示すものがある。ここで、前記補強層は、トップ部と、このトップ部の両側に連続して形成された一対のスカート部とを備えている。
前記先行技術は、成型ドラムを用いて環状の前記補強層を製造する方法に関するものであって、前記成型ドラムは、前記空気のうの外周面に近似した外周面を有するクラウン部と、このクラウン部の両側にそれぞれ連続して形成されかつ前記クラウン部から遠ざかるにつれて細くなるようにそれぞれ構成された一対のスロープ部と、一方の前記スロープ部の一側及び他方の前記スロープ部の他側にそれぞれ連続して形成されかつ前記空気のうの外径よりも小径になるように構成された一対のボトム部とを備えている。
前記先行技術によって環状の前記補強層を製造する場合には、まず、ゴムと不織布の複合材料からなる帯状補強部材を前記成型ドラムにおける前記クラウン部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における前記トップ部を成型する。また、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける一方の前記スロープ部の外周面から一方の前記ボトム部の外周面に亘って周方向へ沿って貼付けると共に、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける他方の前記スロープ部の外周面から他方の前記ボトム部の外周面に亘って周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における一対の前記スカート部を成型する。そして、前記補強層を前記成型ドラムから取外すことにより、前記補強層の製造が終了する。
WO2002/096678号公報
ところで、通常、前記空気のうは大型車タイヤに用いられるものであって、乗用車タイヤに比べて大きく、それに伴って、前記成型ドラムも大型化する傾向にある。一方、前記成型ドラムが大型化すると、前記帯状補強部材を貼付ける際に、作業者が作業位置を頻繁に変更しなければならず、前記補強層の製造時間、換言すれば、前記空気のうの製造時間が長くなって、作業能率を向上させることが困難になるという問題がある。
そこで、本発明は、前述の問題を解決するために、前記成型ドラムが大型化しても、前記帯状補強部材の貼付けの際に、作業者が作業位置を頻繁に変更する必要がない、新規な補強層の製造方法を提供することを第1の目的とし、更に、新規な補強層の製造方法と共通の主要部を有した新規な空気のうの製造方法を提供することを第2の目的とする。
本発明の第1の特徴は、タイヤの内圧が急激に低下した際に前記タイヤに代わって車両荷重を支持する空気のうの構成要素の1つであって、トップ部と、このトップ部の両側に連続して形成された一対のスカート部とを有した環状の補強層を製造するための補強層の製造方法において、前記空気のうの外周面に近似した外周面を有するクラウン部と、このクラウン部の両側にそれぞれ連続して形成されかつ前記クラウン部から遠ざかるにつれて細くなるようにそれぞれ構成された一対のスロープ部とを備えた成型ドラムを用いて、前記成型ドラムをドラム軸心を中心として回転させつつ、不織布とゴムの複合材料からなる帯状補強部材を前記成型ドラムにおける前記クラウン部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における前記トップ部を成型するトップ部成型工程と、前記成型ドラムを前記ドラム軸心を中心として回転させつつ、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける一対の前記スロープ部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における一対の前記スカート部を成型するスカート部成型工程と、前記トップ部成型工程と前記スカート部成型工程が終了した後に、前記補強層を前記成型ドラムから取外す補強層取外し工程と、を具備したことである。
ここで、前記トップ部成型工程と前記スカート部成型工程については、工程順の前後を問わず、同時に行われるようにしても差し支えない。
なお、貼付けるとは、重ねた状態で貼付けることも含む意である。
第1の特徴によると、前記成型ドラムを前記ドラム軸心を中心として回転させつつ、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける前記クラウン部の外周面及び一対の前記スロープ部の外周面に周方向へ沿って貼付けているため、前記成型ドラムが大型化しても、前記帯状補強部材の貼付けの際における作業者の作業位置を頻繁に変更する必要がない。
本発明の第2の特徴は、第1の特徴に加えて、前記成型ドラムは、前記クラウン部及び一対の前記スロープ部の他に、一方の前記スロープ部の一側及び他方の前記スロープ部の他側にそれぞれ連続して形成されかつ前記空気のうの外径よりも小径になるように構成された一対のボトム部とを備えてあって、前記スカート部成型工程中に、前記成型ドラムを前記ドラム軸心を中心として回転させつつ、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける一方の前記スロープ部の外周面から一方の前記ボトム部の外周面に亘って周方向へ沿って貼付けると共に、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける他方の前記スロープ部の外周面から他方の前記ボトム部の外周面に亘って周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における一対の前記スカート部を成型することである。
本発明の第3の特徴は、第1の特徴又は第2の特徴に加えて、前記スカート部成型工程中に、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける一対の前記スロープ部に同時に貼付けることである。
第3の特徴によると、前記スカート部成型工程中に、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける一対の前記スロープ部に同時に貼付けているため、前記補強層における一対の前記スカート部を成型する時間を短くすることができる。
本発明の第4の特徴は、第1の特徴から第3の特徴のうちのいずれかの特徴の他に、前記スカート部成型工程中に、前記成型ドラムを一定の回転速度で回転させることである。
第4の特徴によると、前記スカート部成型工程中に、前記成型ドラムを一定の回転速度で回転させるため、前記補強層における一対の前記スカート部の成型についての工程能力指数を高めることができる。
本発明の第5の特徴は、前記スカート部成型工程中における前記成型ドラムの回転速度は、1.0rpm以上であって5.0rpm以下であることである。
ここで、前記スカート部成型工程中における前記成型ドラムの回転速度を1.0rpm以上としたのは、前記成型ドラムの回転速度が1.0rpm未満であると、前記補強層における一対の前記スカート部の成型についての工程能力指数を十分に高めることができないからである。また、前記スカート部成型工程中における前記成型ドラムの回転速度を5.0rpm以下としたのは、前記成型ドラムの回転速度が5.0rpmを越えると、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける前記スロープ部に容易に貼付けることができなくなるからである。
第5の特徴によると、前記スカート部成型工程中における前記成型ドラムの回転速度が1.0rpm以上であって5.0rpm以下であるため、前記補強層における一対の前記スカート部の成型についての工程能力指数を十分に高めつつ、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける前記スロープ部に容易に貼付けることができる。
本発明の第6の特徴は、タイヤの内圧が急激に低下した際に前記タイヤに代わって車両荷重を支持するものであって、作動気体を充填可能な中空円環状のチューブと、このチューブに設けられかつトップ部及び該トップ部の両側に連続して形成された一対のスカート部を有した補強層とを備えてなる空気のうを製造するための空気のうの製造方法において、ゴムを構成材料として用い、中空円環状の前記チューブを成型するチューブ成型工程と、前記空気のうの外周面に近似した外周面を有するクラウン部と、このクラウン部の両側にそれぞれ連続して形成されかつ前記クラウン部から遠ざかるにつれて細くなるようにそれぞれ構成された一対のスロープ部とを備えた成型ドラムを用いて、前記成型ドラムをドラム軸心を中心として回転させつつ、不織布とゴムの複合材料からなる帯状補強部材を前記成型ドラムにおける前記クラウン部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における前記トップ部を成型するトップ部成型工程と、前記成型ドラムを前記ドラム軸心を中心として回転させつつ、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける一対の前記スロープ部に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における一対の前記スカート部を成型するスカート部成型工程と、前記トップ部成型工程と前記スカート部成型工程が終了した後に、前記補強層を前記成型ドラムから取外す補強層取外し工程と、前記チューブ成型工程及び前記補強層取外し工程が終了した後に、前記チューブを前記補強層の内側に挿入して、前記補強層を前記チューブに組付ける補強層組付け工程と、具備したことである。
ここで、前記トップ部成型工程と前記スカート部成型工程については、工程順の前後を問わず、同時に行われるようにしても差し支えない。
なお、貼付けるとは、重ねた状態で貼付けることも含む意である。
第6の特徴によると、前記成型ドラムを前記ドラム軸心を中心として回転させつつ、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける前記クラウン部の外周面及び一対の前記スロープ部の外周面に周方向へ沿って貼付けているため、前記成型ドラムが大型化しても、前記帯状補強部材の貼付けの際に、作業者が作業位置を頻繁に変更する必要がない。
本発明の第7の特徴は、第6の特徴に加えて、前記成型ドラムは、前記クラウン部及び一対の前記スロープ部の他に、一方の前記スロープ部の一側及び他方の前記スロープ部の他側にそれぞれ連続して形成されかつ前記空気のうの外径よりも小径になるように構成された一対のボトム部とを備えてあって、前記スカート部成型工程中に、前記成型ドラムを前記ドラム軸心を中心として回転させつつ、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける一方の前記スロープ部の外周面から一方の前記ボトム部の外周面に亘って周方向へ沿って貼付けると共に、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける他方の前記スロープ部の外周面から他方の前記ボトム部の外周面に亘って周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における一対の前記スカート部を成型することである。
本発明の第8の特徴は、第6の特徴又は第7の特徴に加えて、前記スカート部成型工程中に、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける一対の前記スロープ部の外周面に同時に周方向へ沿って貼付けることである。
第8の特徴によると、前記スカート部成型工程中に、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける一対の前記スロープ部に同時に貼付けているため、前記補強層における一対の前記スカート部を成型する時間を短くすることができる。
本発明の第9の特徴は、第6の特徴から第8の特徴のうちのいずれかの特徴に加えて、前記スカート部成型工程中に、前記成型ドラムを一定の回転速度で回転させることである。
第9の特徴によると、前記スカート部成型工程中に、前記成型ドラムを一定の回転速度で回転させるため、前記補強層における一対の前記スカート部の成型についての工程能力指数を高めることができる。
本発明の第10の特徴は、第9の特徴に加えて、前記スカート部成型工程中における前記成型ドラムの回転速度は、1.0rpm以上であって5.0rpm以下であることである。
前記スカート部成型工程中における前記成型ドラムの回転速度を1.0rpm以上としたのは、前記成型ドラムの回転速度が1.0rpm未満であると、前記補強層における一対の前記スカート部の成型についての工程能力指数を十分に高めることができないからである。また、前記スカート部成型工程中における前記成型ドラムの回転速度を5.0rpm以下としたのは、前記成型ドラムの回転速度が5.0rpmを越えると、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける前記スロープ部に容易に貼付けることができなくなるからである。
第10の特徴によると、前記成型ドラムの回転速度が1.0rpm以上であって5.0rpm以下であるため、前記補強層における一対の前記スカート部の成型についての工程能力指数を十分に高めつつ、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける前記スロープ部に容易に貼付けることができる。
請求項1から請求項10のうちいずれかの請求項に記載の発明によれば、前記成型ドラムが大型化しても、前記帯状補強部材の貼付けの際に、作業者が作業位置を頻繁に変更する必要がないため、前記補強層の製造時間、換言すれば、前記空気のうの製造時間を短くして、作業能率を容易に向上させることができる。特に、請求項3から請求項5、請求項7から請求項10のうちのいずれかの請求項に記載の発明によれば、前記補強層における一対の前記スカート部を成型する時間を短くすることができるため、前記補強層の製造時間、換言すれば、前記空気のうの製造時間をより短くして、作業能率をより向上させることができる。
請求項4、請求項5、請求項9、及び請求項10のうちのいずれかの積載の発明によれば、前記補強層における一対の前記スカート部の成型についての工程能力指数を高めることができるため、作業能率を飛躍的に向上させることができる。
本発明の実施形態について図1から図11を参照して説明する。
ここで、図1及び図2は、本発明の実施形態に係わる補強層成型装置の模式的な斜視図であって、図3は、本発明の実施形態に係わる加硫金型装置の断面図であって、図4から図10は、本発明の実施形態に係わる空気のうの製造方法を説明する図であって、図11は、本発明の実施形態に係わる空気のうの斜視図であって、図12は、本発明の実施形態に係わるタイヤに収容された状態の空気のうの部分断面図である。
図11及び図12に示すように、本発明の実施形態に係わる空気のう1は、タイヤ3内に収容された状態でリム5に組付けられるものであって、パンク等によってタイヤ3の内圧が急激に低下した際にタイヤ3に代わって車両荷重を支持するものである。
空気のう1は、作動気体としての空気を充填可能な中空円環状の空気のチューブ7を具備しており、このチューブ7は、天然ゴム,ブチルゴム等のゴムからなるものである。また、チューブ7に充填された空気の圧力は、タイヤ3の内部に充填された空気の圧力以上になっている。なお、空気のう1に充填される作動気体には、窒素ガス等の空気以外の作動気体も含まれる。
チューブ7には、加硫処理を施した補強層9が設けられており、この補強層9は、チューブ7全体を覆うように構成されてあって、例えばポリアミド不織布,ポリエステル不織布,カーボン不織布,レーヨン不織布,ガラス不織布等の不織布と例えば天然ゴム,ブチルゴム等のゴムの複合材料からなる帯状補強部材(幅広の帯状補強部材11と幅狭の帯状補強部材13(図6参照))によって成型されるものである。なお、補強層9は、外側に、例えば天然ゴム,プチルゴム等のゴムからなる帯状外皮部材(図示省略)によって成型される外皮層(図示省略)を備えるようにしても差し支えない。
補強層9の内周面には、リム5の外周面に接触可能な複数の第1リッジ15が形成されており、補強層9の内寄りの肩面には、タイヤ3におけるビードフィラ17に接触可能な複数の第2リッジ19が形成されている。なお、図6及び図7に示すように、チューブ7に一体に接合する前において(換言すれば、単独の状態において)、補強層9は、環状を呈しており、トップ部21と、このトップ部21の両側に連続して形成された一対のスカート部23,25とを備えている。
従って、パンク等によってタイヤ3の内圧が急激に低下すると、空気のう1が拡張変形して、タイヤ3の内周面に密着する。これによって、タイヤ3に代わって、空気のう1により車両荷重を支持することができる。
一方、通常の走行中においては、補強層9によってチューブ7の剛性(換言すれば、空気のう1の剛性)を高めつつ、遠心力による空気のう1の拡張を抑えることができる。これによって、空気のう1とタイヤ3との擦り合いによる空気のう1及びタイヤ3の損傷をなくすことができる。
また、複数の第1リッジ15によって空気のう1の内周面とリム5の外周面との間、複数の第2リッジ19によって空気のう1の内寄りの肩面とビードフィラ17との間に、空気が通過可能な間隙(通路)を形成することができ、タイヤ3内における空気の循環を高めることができる。これによって、リム5による放熱作用を十分に発揮させて、タイヤ3内における空気の温度上昇又は温度のばらつきを抑えることができる。
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態に係わる補強層成型装置27は、環状の補強層9を製造する際に(換言すれば、空気のう1を製造する際に)用いられる装置であって、成型装置本体29を具備している。また、成型装置本体29には、軸受部材31が設けられており、この軸受部材31には、ドラム回転軸33が回転可能に設けられている。そして、成型装置本体29における軸受部材31の近傍には、回転モータ35が設けられており、この回転モータ35の出力軸35aは、ドラム回転軸33に連動連結してある。
ドラム回転軸33には、成型ドラム37が設けられており、この成型ドラム37は、ドラム軸心(ドラム回転軸33の軸心)Cを中心としてドラム回転軸33と一体的に回転可能であって、成型ドラム37の構成の詳細は、次のようになる。
即ち、成型ドラム37は、クラウン部39を備えており、このクラウン部39は、空気のう1の外周面に近似したかつ幅広の帯状補強部材11を貼付け可能な外周面を有している。また、クラウン部39の両側には、スロープ部41,43がそれぞれ連続して形成されており、一対のスロープ部41,43は、クラウン部39から遠ざかるにつれて細くなるようにそれぞれ構成されてあって、幅狭の帯状補強部材13を貼付け可能な外周面をそれぞれ有している。更に、一方のスロープ部41の一側及び他方のスロープ部43の他側には、ボトム部45,47がそれぞれ連続して形成されており、一対のボトム部45,47は、空気のう1の外径よりも小径になるようにそれぞれ構成されてあって、幅狭の帯状補強部材13を貼付け可能な外周面をそれぞれ有している。
また、成型ドラム37は、8つの分割ドラム37sにセグメント化されており、8つの分割ドラム37sは、適宜の手段によって成型ドラム37のドラム径方向へ拡縮移動(拡張移動・収縮移動)できるようにそれぞれ構成されている。なお、8つの分割ドラム37sをドラム径方向へ収縮移動させる場合には、まず、4つの分割ドラム(1つ間隔置きの分割ドラム)37sをドラム径方向へ収縮移動させて、次に、残りの4つの分割ドラム37sをドラム径方向へ収縮移動させるようになっている。
図3に示すように、本発明の実施形態に係わる加硫金型装置49は、上下に対向した円板状のトップ金型51と円板状のアンダー金型53を備えており、トップ金型51は、適宜の手段によってそれぞれ上下方向へ移動可能である。また、トップ金型51とアンダー金型53の間には、環状のアウター金型55が設けられており、このアウター金型55は、複数の分割アウター金型55sにセグメント化されてあって、複数の分割アウター金型55sは、適宜の手段によって加硫金型装置49の金型径方向へ拡縮移動(拡張移動・収縮移動)できるようになっている。更に、トップ金型51とアンダー金型53の間におけるアウター金型55の内側には、環状のインナー金型57が設けられており、このインナー金型57は、複数の分割インナー金型57sにセグメント化されてあって、複数の分割インナー金型57sは、適宜の手段によって金型径方向へ拡縮移動(拡張移動・収縮移動)できるようになっている。
そして、トップ金型51、アンダー金型53、アウター金型55、及びインナー金型57によって、補強層9を組付けたチューブ7を収容する収容空間Vが形成されるようになっている。また、トップ金型51、アンダー金型53、アウター金型55、及びインナー金型57は、ヒータ59をそれぞれ内蔵している。
続いて、本発明の実施形態に係わる補強空気のうの製造方法について図6から図16を参照して説明する。
空気のうの製造方法は、空気のう1を製造するための方法であって、(i)チューブ成型工程、(ii)トップ部成型工程、(iii)スカート部成型工程、(iv)補強層組付け工程、(iv)補強層加硫工程を具備している。
(i)チューブ成型工程
図4に示すように、押出成型機(図示省略)によって中空棒状の半チューブ7’を成型する。そして、図5に示すように、半チューブ7’の一端部と他端部を接合して、中空円環状のチューブ7を形成する。更に、チューブ7に対して適宜に対して加硫処理又は半加硫処理を施す。
図4に示すように、押出成型機(図示省略)によって中空棒状の半チューブ7’を成型する。そして、図5に示すように、半チューブ7’の一端部と他端部を接合して、中空円環状のチューブ7を形成する。更に、チューブ7に対して適宜に対して加硫処理又は半加硫処理を施す。
(ii) トップ部成型工程
回転モータ35の駆動により成型ドラム37を一定の回転速度でドラム軸心Cを中心として回転させつつ、幅広の帯状補強部材11を成型ドラム37におけるクラウン部39の外周面に周方向へ沿って貼付ける。更に、回転モータ35の駆動により成型ドラム37を一定の回転速度でドラム軸心Cを中心として回転させつつ、幅広の帯状補強部材11を成型ドラム37におけるクラウン部39の外周面に重ねた状態で貼付ける(所謂重ね貼りをする)。これにより、図6に示すように、補強層9におけるトップ部21を成型することができる。
回転モータ35の駆動により成型ドラム37を一定の回転速度でドラム軸心Cを中心として回転させつつ、幅広の帯状補強部材11を成型ドラム37におけるクラウン部39の外周面に周方向へ沿って貼付ける。更に、回転モータ35の駆動により成型ドラム37を一定の回転速度でドラム軸心Cを中心として回転させつつ、幅広の帯状補強部材11を成型ドラム37におけるクラウン部39の外周面に重ねた状態で貼付ける(所謂重ね貼りをする)。これにより、図6に示すように、補強層9におけるトップ部21を成型することができる。
ここで、前記(ii)トップ部成型工程中における成型ドラムの回転速度は、1.0rpm以上であって5.0rpm以下である。
(iii) スカート部成型工程
回転モータ35の駆動により成型ドラム37を一定の回転速度でドラム軸心Cを中心として回転させつつ、幅狭の帯状補強部材13を成型ドラム37における一方のスロープ部41の外周面から一方のボトム部45の外周面に亘って周方向へ沿って螺旋状に貼付ける。同時に、幅狭の帯状補強部材13を成型ドラム37における他方のスロープ部43の外周面から他方のボトム部47の外周面に亘って周方向へ沿って螺旋状に貼付ける。これにより、図6に示すように、補強層9における一対のスカート部23,25を成型することができる。
回転モータ35の駆動により成型ドラム37を一定の回転速度でドラム軸心Cを中心として回転させつつ、幅狭の帯状補強部材13を成型ドラム37における一方のスロープ部41の外周面から一方のボトム部45の外周面に亘って周方向へ沿って螺旋状に貼付ける。同時に、幅狭の帯状補強部材13を成型ドラム37における他方のスロープ部43の外周面から他方のボトム部47の外周面に亘って周方向へ沿って螺旋状に貼付ける。これにより、図6に示すように、補強層9における一対のスカート部23,25を成型することができる。
ここで、前記(iii)スカート部成型工程中における成型ドラムの回転速度は、1.0rpm以上であって5.0rpm以下である。前記(iii)スカート部成型工程中における成型ドラムの回転速度を1.0rpm以上としたのは、成型ドラムの回転速度が1.0rpm未満であると、補強層9における一対のスカート部23,25の成型についての工程能力指数を十分に高めることができないからである。また、前記(iii)スカート部成型工程中における成型ドラム37の回転速度を5.0rpm以下としたのは、成型ドラム37の回転速度が5.0rpmを越えると、幅狭の帯状補強部材13を成型ドラム37におけるスロープ部41,43に容易に貼付けることができなくなるからである。
(iv) 補強層取外し工程
前記(ii)トップ部成型工程と前記(iii)スカート部成型工程が終了した後に、8つの分割ドラム37sをドラム径方向へ収縮移動させることによって(図2参照)、図8に示すように、環状の補強層9を成型ドラム37から取外す。これにより、環状の補強層9の製造が終了する。
前記(ii)トップ部成型工程と前記(iii)スカート部成型工程が終了した後に、8つの分割ドラム37sをドラム径方向へ収縮移動させることによって(図2参照)、図8に示すように、環状の補強層9を成型ドラム37から取外す。これにより、環状の補強層9の製造が終了する。
(v) 補強層組付け工程
前記(i)チューブ成型工程及び前記(iv)補強層取外し工程が終了した後に、図8及び図9に示すように、チューブ7を補強層9の内側に挿入して、チューブ7の内周面側で補強層9の一縁部と他縁部をオーバーラップさせる。これにより、補強層9をチューブ7に組付けることができる。
前記(i)チューブ成型工程及び前記(iv)補強層取外し工程が終了した後に、図8及び図9に示すように、チューブ7を補強層9の内側に挿入して、チューブ7の内周面側で補強層9の一縁部と他縁部をオーバーラップさせる。これにより、補強層9をチューブ7に組付けることができる。
(vi) 補強層加硫工程
前記(v)補強層組付け工程が終了した後に、図10に示すように、加硫金型装置49における収容空間Vに補強層9を組付けたチューブ7を収容する。そして、チューブ7の内部を加圧しつつ、補強層9に対して加硫処理を施すことにより、補強層9の内周面に複数の第1リッジ15を形成しかつ補強層9の内寄りの肩面に複数の第2リッジ19を形成しつつ、補強層9の剛性を強化する。更に、トップ金型51を上方向へ移動させつつ、複数の分割アウター金型55sを金型径方向へ拡張移動させると共に、複数の分割インナー金型57sを金型径方向へ収縮移動させることにより、空気のう7を加硫金型装置49から取出すことができる。
前記(v)補強層組付け工程が終了した後に、図10に示すように、加硫金型装置49における収容空間Vに補強層9を組付けたチューブ7を収容する。そして、チューブ7の内部を加圧しつつ、補強層9に対して加硫処理を施すことにより、補強層9の内周面に複数の第1リッジ15を形成しかつ補強層9の内寄りの肩面に複数の第2リッジ19を形成しつつ、補強層9の剛性を強化する。更に、トップ金型51を上方向へ移動させつつ、複数の分割アウター金型55sを金型径方向へ拡張移動させると共に、複数の分割インナー金型57sを金型径方向へ収縮移動させることにより、空気のう7を加硫金型装置49から取出すことができる。
以上により、空気のう1の製造が終了する。
ここで、前記(ii)トップ部成型工程と前記(iii)スカート部成型工程については、工程順の前後を問わず、同時に行われるようにしても差し支えない。また、本発明の実施形態に係わる空気のうの製造方法は、前記(ii)トップ部成型工程及び前記(iii)スカート部成型工程が終了した後であって前記(iv)補強層取外し工程を開始する前に、既に貼付けた帯状補強部材11,13に前記帯状外皮部材を貼付けることにより、前記外皮層を成型するようにしても差し支えない。
なお、前記(ii)トップ部成型工程、前記(iii)スカート部成型工程、前記(iv)補強層取外し工程を具備することによって、本発明の実施形態に係わる空気のうの製造方法の一部を、環状の補強層9を製造するための補給層の製造方法として捉えることができる。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
成型ドラム37をドラム軸心Cを中心として回転させつつ、幅狭の帯状補強部材13を成型ドラム37におけるクラウン部39の外周面、一対のスロープ部41,43の外周面、及び一対のボトム部45,47の外周面に周方向へ沿って貼付けているため、成型ドラム37が大型化しても、帯状補強部材11,13の貼付けの際に、作業者が作業位置を頻繁に変更する必要がない。特に、前記(iii)スカート部成型工程中に、幅狭の帯状補強部材13を成型ドラム37における一対のスロープ部41,43に同時に貼付けているため、補強層9における一対のスカート部23,25を成型する時間を短くすることができる。特に、幅狭の帯状補強部材13を成型ドラム37における一方のスロープ部41の外周面から一方のボトム部45の外周面に亘って貼付けると同時に、幅狭の帯状補強部材13を成型ドラム37における他方のスロープ部43の外周面から他方のボトム部47の外周面に亘って貼付けるため、補強層9における一対のスカート部23,25を成型する時間を短くすることができる。
また、前記(iii)スカート部成型工程中における成型ドラム37の回転速度が1.0rpm以上であって5.0rpm以下であるため、補強層9における一対のスカート部23,25の成型についての工程能力指数を十分に高めつつ、幅狭の帯状補強部材13を成型ドラム37におけるスロープ部41,43に容易に貼付けることができる。
以上の如き、本発明の実施形態によれば、成型ドラム37が大型化しても、帯状補強部材11,13の貼付けの際に、作業者が作業位置を頻繁に変更する必要がないため、補強層9の製造時間、換言すれば、空気のう1の製造時間を短くして、作業能率を容易に向上させることができる。特に、補強層9における一対のスカート部23,25を成型する時間を短くすることができるため、空気のう1の製造時間をより短くして、作業能率をより向上させることができる。
また、補強層9における一対のスカート部23,25の成型についての工程能力指数を高めることができるため、作業能率を飛躍的に向上させることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の他に、種々の態様で実施可能である。また、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施形態に限定されないものである。
次に、本発明の実施例について簡単に説明する。
を成型ドラムから取外した状態を示す模式的な図である。
本発明の実施形態に係わる空気のうの斜視図である。
本発明の実施形態に係わるタイヤに収容された状態の空気のうの部分断面図である。
1 空気のう
3 タイヤ
7 チューブ
7’ 半チューブ
9 補強層
11 幅広の帯状補強部材
13 幅狭の帯状補強部材
21 トップ部
23,25 スカート部
37 成型ドラム
39 クラウン部
41,43 スロープ部
45,47 ボトム部
49 加硫金型装置
3 タイヤ
7 チューブ
7’ 半チューブ
9 補強層
11 幅広の帯状補強部材
13 幅狭の帯状補強部材
21 トップ部
23,25 スカート部
37 成型ドラム
39 クラウン部
41,43 スロープ部
45,47 ボトム部
49 加硫金型装置
Claims (10)
- タイヤの内圧が急激に低下した際に前記タイヤに代わって車両荷重を支持する空気のうの構成要素の1つであって、トップ部と、このトップ部の両側に連続して形成された一対のスカート部とを有した環状の補強層を製造するための補強層の製造方法において、
前記空気のうの外周面に近似した外周面を有するクラウン部と、このクラウン部の両側にそれぞれ連続して形成されかつ前記クラウン部から遠ざかるにつれて細くなるようにそれぞれ構成された一対のスロープ部とを備えた成型ドラムを用いて、前記成型ドラムをドラム軸心を中心として回転させつつ、不織布とゴムの複合材料からなる帯状補強部材を前記成型ドラムにおける前記クラウン部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における前記トップ部を成型するトップ部成型工程と、
前記成型ドラムを前記ドラム軸心を中心として回転させつつ、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける一対の前記スロープ部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における一対の前記スカート部を成型するスカート部成型工程と、
前記トップ部成型工程と前記スカート部成型工程が終了した後に、前記補強層を前記成型ドラムから取外す補強層取外し工程と、
を具備したことを特徴とする補強層の製造方法。 - 前記成型ドラムは、前記クラウン部及び一対の前記スロープ部の他に、一方の前記スロープ部の一側及び他方の前記スロープ部の他側にそれぞれ連続して形成されかつ前記空気のうの外径よりも小径になるように構成された一対のボトム部とを備えてあって、
前記スカート部成型工程中に、前記成型ドラムを前記ドラム軸心を中心として回転させつつ、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける一方の前記スロープ部の外周面から一方の前記ボトム部の外周面に亘って周方向へ沿って貼付けると共に、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける他方の前記スロープ部の外周面から他方の前記ボトム部の外周面に亘って周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における一対の前記スカート部を成型することを特徴とする請求項1に記載の補強層の製造方法。 - 前記スカート部成型工程中に、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける一対の前記スロープ部に同時に貼付けることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の補強層の製造方法。
- 前記スカート部成型工程中に、前記成型ドラムを一定の回転速度で回転させることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれかの請求項に記載の補強層の製造方法。
- 前記スカート部成型工程中における前記成型ドラムの回転速度は、1.0rpm以上であって5.0rpm以下であることを特徴とする請求項4に記載の補強層の製造方法。
- タイヤの内圧が急激に低下した際に前記タイヤに代わって車両荷重を支持するものであって、作動気体を充填可能な中空円環状のチューブと、このチューブに設けられかつトップ部及び該トップ部の両側に連続して形成された一対のスカート部を有した補強層とを備えてなる空気のうを製造するための空気のうの製造方法において、
ゴムを構成材料として用い、中空円環状の前記チューブを成型するチューブ成型工程と、
前記空気のうの外周面に近似した外周面を有するクラウン部と、このクラウン部の両側にそれぞれ連続して形成されかつ前記クラウン部から遠ざかるにつれて細くなるようにそれぞれ構成された一対のスロープ部とを備えた成型ドラムを用いて、前記成型ドラムをドラム軸心を中心として回転させつつ、不織布とゴムの複合材料からなる帯状補強部材を前記成型ドラムにおける前記クラウン部の外周面に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における前記トップ部を成型するトップ部成型工程と、
前記成型ドラムを前記ドラム軸心を中心として回転させつつ、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける一対の前記スロープ部に周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における一対の前記スカート部を成型するスカート部成型工程と、
前記トップ部成型工程と前記スカート部成型工程が終了した後に、前記補強層を前記成型ドラムから取外す補強層取外し工程と、
前記チューブ成型工程及び前記補強層取外し工程が終了した後に、前記チューブを前記補強層の内側に挿入して、前記補強層を前記チューブに組付ける補強層組付け工程と、
具備したことを特徴とする空気のうの製造方法。 - 前記成型ドラムは、前記クラウン部及び一対の前記スロープ部の他に、一方の前記スロープ部の一側及び他方の前記スロープ部の他側にそれぞれ連続して形成されかつ前記空気のうの外径よりも小径になるように構成された一対のボトム部とを備えてあって、
前記スカート部成型工程中に、前記成型ドラムを前記ドラム軸心を中心として回転させつつ、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける一方の前記スロープ部の外周面から一方の前記ボトム部の外周面に亘って周方向へ沿って貼付けると共に、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける他方の前記スロープ部の外周面から他方の前記ボトム部の外周面に亘って周方向へ沿って貼付けることにより、前記補強層における一対の前記スカート部を成型することを特徴とする請求項6に記載の空気のうの製造方法。 - 前記スカート部成型工程中に、前記帯状補強部材を前記成型ドラムにおける一対の前記スロープ部の外周面に同時に周方向へ沿って貼付けることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の空気のうの製造方法。
- 前記スカート部成型工程中に、前記成型ドラムを一定の回転速度で回転させることを特徴とする請求項6から請求項8のうちのいずれかの請求項に記載の空気のうの製造方法。
- 前記スカート部成型工程中における前記成型ドラムの回転速度は、1.0rpm以上であって5.0rpm以下であることを特徴とする請求項9に記載の空気のうの製造方法。
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JP2005235392A JP2007050536A (ja) | 2005-08-15 | 2005-08-15 | 補強層の製造方法及び空気のうの製造方法 |
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